Sotto voce
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2012年10月15日(月) 嘘から始まった二人ならば。

【嘘を言わないといけない位の存在になってしまったんだ…
もぅ元にはもどれない。
最初から分かってたけど…悲しいね。
近い存在だと思ってたのに一番遠くに感じた。】



ある友人の呟き。

彼女はこうやって、
ネット上にこんな呟きを吐く。
で、周りの人間が心配して尋ねれば
なんでもないよ、とけろりとしていう人だ。

決して自分の心は晒さない。

それが
明らかに自分らは信用されてないんだな、と感じて
最初の頃は憤りすら感じていたけれど、
今は、ただ見守ることにしている。

どうしたかとたずねれば
彼女の心の扉は固く閉ざされるばかりだから。


私をはじめ、
彼女のことを少しでも知る人は
この呟きが誰に向けてのことなのか想像したとき、
思い浮かぶ相手はほぼ一致するだろう。

この呟きが、その人に向けられたもの、と
勝手に想像して話を続けるが。

「嘘をつかなければいけない存在」
彼女は、相手に嘘をつかれたことを嘆いているが、

そもそも、彼女たちも
彼女や相手が周りについた嘘から始まったようなもの。
そして、そのことで泣いたり、
彼女を恨んだり見離したりする人もでてきた。

そうやって、他人を泣かせたことは
いずれ自分に帰ってくる、と
幼少期に母親からいやというほど聞かされてきたが、
彼女にとって、今がそうなのかな、と。

嘘をついてまで手に入れた関係は
結局嘘がきっかけで壊れていくのだろうか。


まあ、あくまでも私の邪推に過ぎないけれど。


安積 紗月 |MAILHomePage

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