Sotto voce
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両親が不在の為、母がやっているクリーニングの配達をすることになった。
今日は近所で桜祭りが開かれている為、その配達先に行くには
迂回路を通らないといけなかった。
その道の途中には、幼なじみの同級生の家があって、
緑に囲まれたその道を歩いて彼女の家に遊びに行ったことを思い出しながら
車を走らせていた。
昔と比べてその道は整備されている。
回りの森林は丁寧に管理され、芽吹いてきた新緑の木々が目にまぶしい。
川のせせらぎが耳に優しく響いて、
思わず車を降りて写真をとらずにはいられなかった。
山の中で育ったというのに
いつの間に周りの風景に目を向けなくなってしまったんだろう。
久々に目の当たりにしたその風景は、
悩みもストレスも知らなかった子供時代を思い出させ、
私に目に見えない力を授けてくれたような気がする。
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