甲斐犬ジロー通信
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2011年07月09日(土) 総合防災訓練当日

今日は防災訓練初日ですが、その前に若葉ちゃんのトレーニングを済ませなければなりません。
日々進化を遂げる若葉ちゃんの努力は涙ぐましくもあり、彼女の持つ
真面目さは支える人に感動を与えるものであります。

今日もすずりんさんが来て下さり、トレーナーさんからレクチャーを
受けて下さいましたが、里親さんなので若葉ちゃんの為に一生懸命です。



ほぼ20分泳ぎ続ける迄に進化し力強い泳ぎになって、若葉ちゃんは
体全体を使うので疲れるようです。
今まで運動らしい事はしていなかったからね。




そして本日、連合町会と江東区主催の総合防災訓練の始まりです。

16時 発災

16時30分  八名川小学校校庭に町会ごとに集合



避難場所の小学校から遠い場所の町会はロープで隊列を作って集合です。



各町会のプラカードの前に整列して、点呼後、防災隊長に人数を報告
今日の参加総数256名



3階体育館で避難所運営本部模擬会議に全員参加
もう、大人も子供も真剣そのもの、、、何故かと言うと
この訓練は

「国も自治体も救ってはくれない、だから自分達で生き抜くんだ」

という自主防災訓練であったわけで
区の防災課の人は15名しかおりませんから助けることは出来ません
とキッパリ仰いましたし、校長先生も東京にいたら救いの手が早いだろう
なんて考えていたら大間違いです
とこれまたキッパリ。
校長先生は防災の専門家ではないかと思うほど、私達に懇切丁寧に
ビデオを作って説明してくれました。
地震もですが集中豪雨の危険性は驚くばかり、、、、利根川決壊、荒川決壊
その時の都内は、、、、、!!!
利根川が決壊しますと地下道を通って、町屋駅から赤坂駅まで完全に浸水することを知りました。
越流し浸食するスピードは短時間で駅構内をまるで津波のように襲っていきます。
豪雨の時、地下に居る事は物凄く危険で、逃げ遅れると階段さえ上れなくなりますし、駅構内からあふれ出た水は街を襲い浸食を広げます。

堤防の危険性も恐ろしかったですが、気付かない危険はそこここにあると言う事実を知っただけでも参加した意義が大きいです。
ですから参加者全員、真剣に聞き入るのでした。

校長先生は言いました

「1200万人都民が助けを求めた場合、国、都、区は何処までやってくれるのか、その時自分達はどう生き抜くか、、、、、」

そうだそれが問題なのだ!
西日が射す体育館で、汗拭きながら模擬会議と防災ビデオを食い入るように
見、そして質問の挙手も子供から上がりました。

会議と防災ビデオが終了して、汗だくで校庭に戻りお水を飲みました。


生き返った一杯のお水の美味しい事

息つく間もなく、防災設備・備蓄倉庫(学校内と地域のマンホール)の見学と体験です。


先ずは耐震マンホールを見つけて、簡易トイレの位置を確認。
開け方もレクチャーして頂き


次に小学校正門脇から電話線を引き、災害時優先電話の設置


公園内にある井戸を開けるには鍵が必要で


子供でも井戸水をくみ上げる事が出来ますが、飲み水に使用する時は


資機材格納庫には簡易トイレ、発電機、浄水器などが収められているので
先ず浄水器を出して、井戸水、プールの水をこの機械で飲み水に変えることを教えてもらいました。
一度にどのくらいの量の水を浄水出来るのか、プールの水もこの浄水器で
浄水すると何日分使えるのか、、、、質問攻めに合う区の職員さん。
参加者はしつこく質問するので、職員さんは汗かきかき説明していました。


自家発電機が登場


これ欲しいワ〜とため息が漏れた発電機ですが、とってもお高そうで
個人の住宅で使うにはどんなものなのでしょう?
数十万円するらしいと言う人がいましたが、それでも一家に一台必需品ですよね。



次にお風呂、子供が入っている中を見せてもらいましたが、結構立派な湯船にシャワー付きで、はしゃぐ子供がダイブしては怒られていました。
大人も夜になってから入ったそうですが、ジロ母は疲れて寝てしまい入りそびれました。
広いお風呂場なので、これなら数百人の入浴も可能です。


ここは学校内にある食料、毛布などの貯蔵庫。
何食分だったか忘れましたが、地区連合町会の人が1日食べられる分は
有るようで、ペットボトルの水は無いとのことです。


簡易トイレの組み立てです


パイプを繋げればビニールトイレが簡単に出来上がり


スチールの板と便座を組み入れるとあっという間に広いトイレに変身


ガキンチョ達が手伝うので、頼もしいものですがしっかり覚えて
災害時には率先して行動してもらいたいです。


夕暮れになり、夕飯の炊きだしが始まりました。


アルファ米とカレーとクラッカーが配られ


ヤレヤレ、やっと座る事ができるか、、、、と思いきや座る場所も自分で
確保せねばならず、もたもたしていたら地面に座るはめに。
カレーとアルファ米がとても美味しかったのです。
お変わりする人も居て好評です。


こんな便利グッズを用意して気の効く方もいるものです。
新聞紙を持って来るべきだったと感じたのは、座る場所が無いので、何処でも敷ける新聞紙は必需品だと痛感しました。

ご飯も食べる事が出来たと言うことは、被災しても恵まれいる私達と言う事。



炊きだし班は暑い中、火を使い大変そうでしたがニッコリ笑顔です。



お次は寝床作りをせねばなるまい。
また3階体育館まで上がり、椅子を片付け舞台下に収納。


そしてビニールシートを1階倉庫から担ぎ上げ敷き込みます。
これは男の人の仕事ですが、子供と女性はゴザを運び毛布を配ります


やり始めたら早い事、早い事、皆働きものなのであっという間に寝床が出来上がった。


寝る場所も班長さんの指示に従い、ジロ母はお隣の脚組おばちゃんと一緒です。
寝るまでの間、美容体操を教えてもらい

「なんでこんなに体が固いの?! 変よ!」

などと言われ、特訓を受けてしまった。
見た通りの花ゴザの上にゴロ寝ですが、仰向けに寝てみると案外気持ち良いのです。
何処でも寝られると豪語するワタクシは得意気になって寝ていましたが、、、、
痛い!
腰が痛くて目が覚め、右に寝がえりを打って再び眠る、、、しかし痛い。
なので今度は左に寝がえりを打ちましたが、30分もすると痛くて目が覚める。
こんなにお肉が付いているのに何故痛くなるのか分らない。
お隣さんを見ると、同じように寝がえりを繰り返している。
歯ぎしりの音も凄まじく、蛙がいるように聞こえる。
お泊り参加者は90名弱なので、体育館は窓からの涼風が気持ち良く寝苦しいことは無いけれど、兎に角、板の間は体が痛くて眠れないのです。
被災地で避難した方々はこの状態を何日も続けていた訳で、どれだけ辛い日々を過ごしたことか、、、、。
1日目はすっかり疲れて、消燈の9時に寝てしまいましたが、皆疲れて子供も爆睡、大人も大いびきでした。


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