日々の戯言置き場。
**ユリ**



 花火大会でした。

電車の中で見る花火ではなく、
ちゃんと、浴衣を着て、友達と見に行きました。

おととしの花火大会を思い出しました。
おととしの花火大会の少し前、私は
今までの人生の中で、一番尊敬できる、
一番大好きだった彼に、ふられました。
一緒に行こうねって約束していた花火大会も、
結局いけなくて、気を紛らわすためにバイトを入れたけど、
バイトから帰る頃にちょうど、
花火大会で人が増えてくるころで、
私はまっすぐわき目もふらず
何も見ずに逃げ込むように、バスに乗り込みました。
花火の音も、聞きたくなくて、
人々の笑い声も、私には胸が苦しくて、
バスの中で耳をふさいで、一人ぼっちの自分が惨めで
消えたくて、逃げたくて、なきました。

なんで、こんなことを思い出すのかわからなかった。
去年の花火大会も、彼を忘れることが出来なくて
一人で、布団の中に包まって、眠って
花火が終わるのを待ちました。

もう2年も経つのに、気持ちは変わっていなかった。
人の気持ちは変わりやすいってことを、
私は実感したはずなのに、
私の気持ちだけは変わっていなかった。

楽しい思い出は、花火のように一瞬だった。
苦しみだけが、ずっと消えずにいた。

花火大会が終わってしまって、
人の流れを見ながら、
一緒にいた子と、「帰りたくないね」っていって
少しの間、話をしていた。
やっぱり今でも、あの頃のことを思い出すと、
涙が出たから、友達もきっと困っていた。
その子も、同じように忘れられない人がいるから
「俺も、何度もなきたいと思ったけど、
涙が出なかったんだよね」っていってた。

楽しいことって、一瞬だけど、
苦しみが、いつまでも心の中で
傷として残っていた・・・。
花火、凄く綺麗だったけど、
かさぶたをはがしてしまったみたいだ。

2002年08月04日(日)
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