日々の戯言置き場。
**ユリ**



 心温まる話。

今日はちょこっと眠かったけど、
授業もあんまり寝ないで出席した。
帰りの混雑したバスには私立中学の
賢そうな男の子二人とおばあさんが乗っていた。
男の子の一人は,自分からすすんで
「どうぞ」と一声かけておばあさんに席を譲っていた。
私の年だと,そういうことって当り前なはずなのに
堂々とシルバーシートに座る若い連中は多い。
幼い頃って,そういう事をすることが
何だか目立ってしまうようで
恥ずかしくなって行動に移せない事ってよくあると思う。
だけど、中学生くらいの若い男の子は
きちんと恥ずかしがらずにそれが出来ていた。
もう一人いた彼の友達にちょっと茶化されて?
恥ずかしそうにしてはいたけど、誇らしげだった。
私はよく、「全く。今の若いもんは親の教育が
なっとらん」と、自分のことは棚に上げて
愚痴っていたが、今日の彼を見て,
何だか私も嬉しい気持ちになって
少し,笑ってしまった。
育ちがよいって思われることって,
悪くないんじゃないかな。

2002年05月15日(水)
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