泡とガラス玉


2004年11月23日(火)      トリガー


唇に。冷えた指先に。足元に。
花がこぼれる
嬉々とする

笑う月。
道路の向こう側には
一人でいつまでも見上げる昔の私がいた
彼女は、落ちていた石を
満月に向かって思い切り投げた。

世界に裏切られる
それでも今、彼らは半分しかない
今なら勝てる
あの憎たらしい月。

私も今、その小石を拾いあげる。
隣には君がいた。


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