diary
nyan111



 propose

土曜日、彼が仕事だったので夜に会う事になった。
車で彼の会社の近くまで迎えに行く。
この前電話であんな事を話したばかりだし
どんな顔していいかわからない。
けど、普通な感じにしようと努めてた。
そしたら途中から運転を替わってくれた。
今日はなんとなくテンションが低いなー、
やっぱり仕事帰りだから疲れてるんだろうなー、
なんて考えてたら




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ほんまに突然。
恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちで
体中いっぱいになって、
口から出そう(笑)な感じでした。
嬉し泣きってこういう涙なんだなーなんて思いながら
彼の肩に、よりかかるというより頭突き?してた。
その後も、ずーっと私泣いてたなあー。
家に帰ってもずっと。
今でも思い出したら泣いてしまいそう。

ありがとう。

2005年07月06日(水)



 突然の別れ

9月4日。
いつもと同じように車で彼を迎えに行く。

彼はいつもと同じように出て来て
私の車に乗る。
あれ?新しいジーパン買った?

昼食をとりにいつもの店に行く。
いつもと同じように料理に文句をつける彼。

そう。
いつもと同じ。






いつもと同じだと思ったのに。






口数が少ない。
手もつながない。

私よりも後ろを歩いてた。
どんどん距離は離れていく。



そんな事も。

私はいつもと同じ事だと

思ってた。





昼食を済ませ、私は欲しかった下着を買い
店を出る。


車に乗ろうとすると
彼が運転してくれると言う。
素直に私は鍵を預けた。


2005年09月04日(日)



 突然の別れ2

車の中でもやっぱり口数が少ない。


どこに行くか聞かれたけど
いつものように決められずに
よく行く場所でいいと言った。







車の中で。



「いろいろ話がある」


一つは彼の両親の事。

私はとうとう離婚したのかと思った。


けど



そうじゃなかった。


いつも両親は喧嘩ばっかりしてて
お父さんは暴力を振るう。
お母さんは家を出たり帰って来たりの繰り返し。
離婚出来たらいいけどうちの家計は父親が
リストラされた事もあって火の車。
だから、経済的にも離婚は考えられない。
自分の親は大嫌いだけど、それでもやっぱり
親だからほっておけない。

優はうちの親とは同居できないと言っただろ?

だから





「この話は白紙に戻して欲しい」







頭がまわらなくてよく理解出来なかった。
でもとにかく話を進めたかった。

だから




「それから?」



「それからなに?いろいろ話があるって言ったじゃない」

「それから?」









2005年09月05日(月)



 突然の別れ3

「実は」





「俺に」










「気になる人が出来た」



















「だから結婚まで言っておいて
 
 こんな浮ついた気持ちで
 
 優と会い続ける事は出来ない」








「俺は最低や」


























「いつから?」






















「一週間くらい前から」






















ずっと

長い間涙が止まらなかった。



















彼のその腕も


このすべすべで大好きな手も











もう




私のものではないのかと思うと











胸がちぎれそうに痛くて






涙が止まらなかった。



2005年09月06日(火)



 突然の別れ4

無理矢理手をつないでみても







彼の顔を見ても






私の大好きだった人はいなくて






その手が





ものすごく温度は熱かったのに


冷たくて冷たくて
血が通っていない人形のように思えた



それが余計に私を傷つけていた


「しんちゃん」



呼んでみても



「ハイ」







何もない返事















「もう私が何を言っても無理なのかな」






















「んー・・・例えばそれが駄目だったから
 優のところに戻るとか、そういう風に
 利用する事は出来ないから」













利用なんて。



私はそれでもいいと思った









彼は


優と俺は似すぎているのかもしれないと言った。





相手の事を傷つけるのが怖くて
自分が嫌われるのが嫌で
自分に自信もないのに人の事が言えなくて



そうやってお互いを傷つける事が出来なくて




だから続いていたんじゃないかと。










私達は喧嘩をした事がなかった












結局それは私に甘えてしまう事になって
それはもう自分が許せないと。







万が一戻ってもそれはまた
そういう事に目をつぶる私に甘えてしまう事だと。



彼の事を最低だなんて



一度も思ったことはないのに。







困惑している表情の彼を見ていたら









また傷ついた。
同時に可哀想だ、私のせいだって思った。















だから





「そっか。しんちゃんの困った顔見るの
 本当に辛い。こんな風に言ったら
 なんかすぐに吹っ切れたみたいで
 嫌だけど、離れたくないしむちゃくちゃ嫌
 だけど、わかった」


「でもさ」





「今日だけは私に時間を下さい」

















本当は何もわからないのに。






ただ彼のそんな顔が辛くて。






そう言ってしまった。









川を眺めながら


何かを話したけどほとんど上の空で











家の近くまで帰る途中



私は彼の肩によりかかり


手を無理矢理つなぐ






また





涙が止まらなかった



















殴ってもいいという







それで彼がすっきりするなんて
許せないから



私だけが取り残されるなんて
許せないから














でも





頬をつねってみた



強く



でも愛情を込めて



















夜になりご飯を食べに
店に入る








おごるから





なんて
なんの慰めにもならない















なんにも口に入らない
その空気だけで








お腹は
ううん、胸がいっぱいだった







店を出て

車に乗り込む前












「しんちゃん」







と呼んでみる














「はい」










今日何度かの呼びかけに対して


少し優しかったように聞こえた













だから



聞こえるか聞こえないかくらいの声で




















「好き」







と言った







涙が溢れ出るのと同時だった








彼の顔が困っているより

すごく悲しそうに見えた






変だけど


ちょっと嬉しかった










彼を家まで送り届けた















「もう着いてしまうよ」





「うん」













どうしてそんな風に

普通にしていられるのか

言ったからすっきりしたの?



















「ありがとう」







また泣きながら

つきあう事をOKした時と同じように




握手を求めた










握手してくれた手を離したくなかった




だけど
















彼はすぐに車を出て行った

「気つけてな」


といいながら。

2005年09月07日(水)



 突然の別れ5

私は帰り道で





今までに生きて来た中でも無いと
言うくらい


激しく激しく
声を上げて泣いた
泣き叫んだ











そんなわけないやん、と。

そんなにすぐになっとくできないよ

別れたくないに決まってるやん


と。












どうしてそうやって
もっと泣き叫ばなかったのか


と。
















あんなに近頃愛されてると思ったのに











もう、何も見えてなかったんだと思う。




























そしたらね。











そしたらね。






















前の車にぶつかった。















びっくりした。




2005年09月08日(木)



 突然の別れ6

びっくりすると同時に
一気に涙が引き、全身の血の気がひいた。



足が震え、手が震え










でも、心は意外と冷静だった。













そんなにひどくぶつからなかったので

すぐに車を止めて警察に電話して

連絡先を聞いて

一連の”やらなければいけない事”を

すませて家に帰った。

両親に色々アドバイスをもらった。

こんな時本当に両親は助かる。



母親だけに

「ふられた」

と、それだけ告げておいた。


















落ち着いてから彼に電話した










ものすごく驚いてた



「ごめんな」




って何度も言ってた


















なんのネタだ


と思った


一通り話してから

やっぱり好きだからどうしても駄目?

とすがる思いで聞いてみても


「んー・・・だから・・」






色々言って食い下がってみたけど


駄目だった


電話を切ったあと





「そんなにすぐ優に理解してもらおうとした
 俺が悪かった。お互い離れてもう少し
 考えよう。また勝手でごめん。」








苦しくて苦しくて










全然眠れなかった


















どうしてこんな事になったんだろ

どうして私じゃ駄目なの

どうして私だけを見てくれないの

どうして結婚しようって言ったの

どうしてあんなに甘い言葉ばっかり












警察に行ったり被害者宅へ行ったりして

大変だった報告をした

「昨日は大変やったな。
 まあええ勉強になったんちゃう?」

















どうしてそんな風に言えるの?


もっと優しい言葉をかけてよ





「ようゆうわ。確かにそうやけど」



と、メールしてから後悔した。













やっぱりまだ







私は這い上がれそうに無い

2005年09月09日(金)
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