るしふぇるの日記風味
日記だかなんだかわからんけど(ぉ

2002年11月29日(金) 他人

他人に何を言われようが、自分を見失うようなことは避けたいものです。

「信じたい」

いいじゃないですか、信じていれば。

問題は、「自分が何で信じたいのか?」であって、信じること自体には何も意味はないと言うことです。

「他人にどう思われようが、良いものはいい。悪いものは悪い」

これでいいんです。



想いって、「主観」です。

他人に言われて変わってしまう「想い」って何だろう?

それこそ、自分が見えていないんだろうと思います。



揺らぐ事はあるかもしれない。

だけど、一度立ち止まって確認してみるといい。



「自分は一体どうしたいのか?」

そこには他人は関係してこないことに気がつくはずです。



2002年11月27日(水) 命日

ちょうど一年前の11/27、わしは命を自ら絶った。

当時わしはトータスブルグを離れ、ハイラングールに仕官し、表向きまったりと過ごしていた。
幸い、家族にも恵まれて、何不自由ない暮らしをし、ハイラングールでの仕事も順調だった。

だが、好事魔多し。
外交上の連絡ミスにより、当時の国王に迷惑を掛けてしまった。

命を落とす事が償いにあたるとは、今は思わないが、そういう事すら思い浮かばないほど、いっぱいいっぱいだった。

やりたい事はたくさんあったが、やるためには今のままではいけない。

そして、自らの未来を消した。

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一年経った今、やりたい事のほとんどは達成した。

『後悔の念』によって実体化している霊体としては、消えるべき条件が揃っている。
ただ、未来を綴るための生を、今一度経つほど愚かな事はない。
今はそう思う。


墓標から再生する時は、未来を生きる事を誓おう。

新しいLucifer=Lineheartになることはないだろうが、明日はどうなるか誰にもわからない。

明日の自分に逢いに、日々を生き続けよう。


私が愛する者たち、私を取り巻く全ての方に感謝を。


命日は、堕天使ルシファーのもの。
Lucifer=Lineheartにとっては、生を受けた日、でもある。



2002年11月24日(日) 王宮日誌12

今日は、何やら引っ越しらしい。

無論、いつもの部屋の主だが。


「・・・不味い。あー不味い。くそ不味い」

不味いのに、飽きもせずに飲むのも今日で最後。
良く味わっておけよ、とでも言ってみたいが、止めた。

「ここでお約束の・・・」

・・・期待に応えてやるのも今日で最後。

「呼んだか?」

「・・・狙ってたでしょ」

「狙ったな」


薄ら笑いと引きつり笑いを混ぜたような何とも言えない表情を浮かべながら、椅子に凭れている。

わしは、手持ちぶさたを紛らわすために煙草でも銜えてみる。
無論、この部屋は禁煙だ。
「やさぐれ」て居るとき以外は吸わない主の部屋。


「結局、コーヒーの出所がわからず仕舞いだわ」

「実はお前が作ってた、ってオチじゃないのか?」

「・・・・・・」


いつもの引きつり笑い。
結構この表情は悪くない、と思う。
先ず、わしの前以外で見せる事のない、隙のある表情。


「そう言えば」

「ん?」
コーヒーを啜ってこっちを見上げる。

「旦那が迎えに来ていたな。オールドへ行くことにしたのか?」


ぶっ、とコーヒーを吹き出しそうになっていた。
微妙に照れ笑いを浮かべて続ける。

「旦那違うっつーの・・・まぁ、そうね。オールドへ行くつもり」

「国葬が出来なくて残念だ」

「うーるーさーいー」

いつもの口癖が出るほど、精神的に安定している。
今まではそう言った事が少なかった。
いつも一緒に居ることが多かったのに、だ。
無駄に緊張するのは、良い事ではない。

きっと、そう思ってただろう。


「退屈に慣れに行くのか?」

「慣れるとは限らないけども。まぁ勝手に想像して頂戴、私の性格諸々を考えながら」

「簡単に想像出来るな」

「言わなくていいからね」


ちょっと怒った、それでいて期待感を抱いたような微妙な表情を見せる。
『当てやがる』とでも思ってるんだろう。
わしは、結局カラダを壊す限界まで頑張る姿が目に浮かんだが、それを口に出す事は避けた。
この間の呻き声が頭を掠めたからだ。


少し他愛のない話をした後、ふと気付いたように

「・・・あっ」

と言って扉の方に目をやった。


「奥まで来るなんて意外だな・・・」

「ディーヴァか」

「うん。そろそろ行かなくちゃ」

「ああ・・・そうだな」

「すぐ行くから、少し待っててー!」


久々に「女らしい」と思った。
まぁ、女、という括りが正しいのかはわからんが、そういう感じがした。


「さてさて」

片づいた机を見下ろし、満足げな表情を見せる。
ただ、椅子から腰を上げた瞬間に、少し寂しげな表情が加わる。
きっと、「何か」が無くなる事を恐れているんだろう、と思った。


鍵を握って、わしの前に立ち、この部屋に来て始めて正対した。


「・・・貴方よりお預かりしていた、追放及び省統括の権限をお返し致します」
そういって、改まった声・表情で鍵をわしの手に置いた。


「なんだ、合い鍵か?」


こうでも言ってやった方が、わしらしいだろう。
「ご苦労様」とか、慰労の言葉は要らない。と、思った。


「あーぁ・・・」
溜息混じりの笑いで返してきた。
『らしい』と思ったんだろう。


彼の待つ扉の向こうへ歩を進めていく。
手を掛けたところで振り向いて言った。


「じゃ、ね。ここじゃない何処かで、また会いましょ」

二度とは交じる事のない道のようなものだ、と思った。
元々前と後を見ていたのだから、離れれば交わりようがない。


「そうだな・・・気が向けば」

「会っても会えなくても、まぁ運命よね」


運命は自分で切り開くもの・・・そうわしは言ってきた。
切り開いた先に、もうお前は居ない。


いざ扉を開けようとした時、わしは続けた。


「その扉の向こうに」

「・・・」

手は止まった。が、振り向かない。
もう、過去はそこで止まった。
その先には未来しかない。そう思った。


「その扉の向こうに、お前の望んだ未来が待ってるぞ」

「・・・。えぇ。・・・えぇ」


・・・・扉は閉まった。



わしは、主の居なくなった、がらんとした執務室に居る。







かつて二人の望んだ未来。

・・・二度と同じ絵は描かれない。



手には、主から渡された鍵。

ふと目をやると、そこには鮮血が着いていた。



2002年11月23日(土) こじらせ のち 酔い(;´Д`)

前回までのあらすじ(?)

わしは風邪をひいて会社を休んで病院ではなく美容院に行った(何


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天罰・・・なのだろうか?
風邪が酷くなった。

なのにサッカー行くわしってどうよ?

というわけで、週末恒例のサッカー(小学生のチームを教えてる)に出掛けました。
咳き込みながら、子供たちにサッカーを教えます。
一種修行・・・・荒行の様です。はい。

終わったのは昼頃。
その頃東京は一桁台の気温で、温まったわしの体温(発熱、とも言う)を容赦なく奪います。

やむなく薬局で栄養ドリンクと薬局の主人お薦めの風邪薬を買いました。

自宅に帰って風呂に入って、薬を飲む。

美味い・・・わけない(ほろ


そして、かなり前から決まっていた飲み会に雪崩れ込みです。

わしの勤めている会社では、「風邪の菌はアルコール消毒」という在りがたい・・・・いや、有り難いお言葉があります。
要はご都合主義なんですけど(どーん

その教えを守って呑みます。
ええ、呑みましたとも。
生中2杯一気呑みして、後はウイスキーを・・・ボトル一本でした(照れ(るな


だけど、風邪の時は酔えないのです。
どシラフで自宅に帰って、布団でごろごろしてたら寝ましたけどね(ぉ


よく眠れたので体調が上向いたのは偶然の産物でしょうか?
それとも、我が社の教えが正しかったのでしょうか?

多分、薬局の主人の薬チョイスがバッチリだったんでしょう(´▽`)



2002年11月21日(木) 風邪

うちの職場で風邪が蔓延しています。

初めはフロリダ帰りの女の子。(暖かいところから帰ってきてやられた)
ついで職場の長。(寒いのに競馬場に行くからだ(超爆
時短勤務の子。(コドモに遷されたらしい)
庶務の子。(点滴2本で無理矢理復帰)
3番目に偉い人。(扁桃腺逝っちゃったらしい)
そしてわしに回ってきました。


うちの職場は基本的に電話を使います。

みんなハスキーボイスの受付嬢。(含むおじさん)
あ、わしは受付嬢グループではありません。
でも電話は使いますけど。特に私用電w(´ロ・:∵.゛;、パァン


みんなお願いだから、会社休んで治してください。

話している時に菌が飛び散ります。
喉湿らせてますか?
龍○散じゃ余計に喉が渇きますよ(;´Д`)


只今の状況
・咳が酷い
・気管支がやられたっぽい(元々弱いんだって医者が言ってた
・やや鼻づまり
・熱が上昇中(今夜大爆発かも
・全身倦怠感


それでも「煙草吸いたいなぁ」と言ってヴィック○ドロップ舐めながら吸ってる私は、どうでしょう?(ダメデス



2002年11月12日(火) 王宮日誌11

いつもの使いの者が、いつもの素晴らしい味のコーヒーを持ってくる。
・・・もちろん、皮肉だが。

「ねぇ・・・ずっと気になってたんだけど」

「ん?」

「このコーヒー作ってるの、誰」

「さぁな」

「ある意味神業だと思うわ」

「お前と良い勝負だな」

「・・・」


こうして普通の会話を楽しむのは、王位についてから初めてだったかも知れない。
そして、きっと、最後だろう。

アルティは、口元を引きつらせた笑い顔を向ける。
料理の腕は・・・・まぁ、それはまた、別の機会に話そうか。


「まぁ」

「なに?」

「愛に生きた方がいいぞ」

「そうだね。今まで死ぬことばかり考えてた」


一度死んでいるわしには、痛いほど良くわかる一言だったし、本当はわからない方が良い一言でもあった。
何も返さないで、違う話を振る。


「いいなぁ・・・あるちーは」

「なんでさね」

「生きる先に良いことイッパイあるじゃないか」

「私は幸せから逃げちゃう奴なのだ」


きっと、不器用なんだろう。
みんなが思っているほど、アルティは器用じゃない。
不器用だからこそ、一つのことに、もの凄い力を注ぎ込む。
幸せから逃げる、というのは、きっと、「受け身」でいることの歯がゆさを指しているのだろう。
ただ、それが全てではないことも、十分わかっているつもりだが。


「さっさとオールド行ってこい。たまには幸せに浸ってみろ」

「・・・・・・」

「退屈だから」


幸せ自体が退屈とは思わない。
だが、アルティにはきっと退屈だろう。
理由は、それに慣れていないこととか、そんなところだ。


「退屈なのかよ」

「お前には新鮮だろ?」

「・・・限られた時間の中にいる方が、どうして輝けるんだろうね」


「そんなの当たり前だ」


アルティは、きっぱりと言い切られて少し驚いている。
そのままわしは続けた。


「無限の空間より、針の先の方が鋭い。そういうもんだろ」

「でも、それじゃ私の大事なモノを否定することになっちゃう」

「それはお前が決めることだしな。お前の今の選択肢は少ないが、無限の空間から『有』を生み出すことも出来る」

「限りなく・・・果てしなく続くモノから、何かを見出してみたいね」

「それが・・・これからのお前だろう?」


沈黙。
コーヒーカップを見つめるアルティ。
わしは、天井に向かって話し始める。


「わしは未来を生きるだけ」

「私は・・・過去に生きすぎた」


バランス・・・だと思った。
わしは先を、アルティは後ろを見ていた。
だからバランスが取れていたのだろう。

今は、二人とも前を見ているのか?
だからだめなのだろうか?

残ったコーヒーを啜り、不味そうな顔をして扉の傍まで歩いていったアルティが続ける。


「長居し過ぎたわね」

「あぁ、構わんが」

「じゃあね。また気が向いたら来る」

「まぁ」

わしの声に、扉に手をかけたアルティが振り向く。

「ん?」

「あれだな。前の男が悪すぎたんだろ」


明らかな作り笑いとわかる、乾いた笑い声を上げて、出ていった。



暫く、その声が頭から離れなかった。



程なくして、廊下から呻き声が聞こえたが、きっと不味いコーヒーの味でも思い出しているのだと思い、気に留めていなかった。


・・・それは間違いだったと、後で後悔することになる。



2002年11月11日(月) 王宮日誌10

王室。

取り立てて何も用事もないが、机に向かって漫然と書類を眺めていた。

『コンコンコン・・・・』


返事もする間もなく、ノックした者が入ってくる。


「私はノックするもんねっ」

「返事は待ってないだろが」

「まぁねぃ」


珍しい来訪者に一瞬驚きの表情を見せる、が、直ぐに直す。
あっちは、一瞬不快な表情を見せるが、それも直ぐに直った。
そして、相変わらず目を合わせずに話を続けた。


「用件は?」

「あるわよ。貴方と違って、用件がなきゃ来ないもん」


「私に後任指名の権限はないけど。一応、希望だけ伝えておこうと思って」

「不在のままでいい」

「ずっと不在で済むはずないでしょ。・・・を希望しとく」

「・・・にわしの命預けろと?」

「他に適任者がいる?」

「あいつは自由な方が良いだろ。お前以外に預けられる奴はいないからな」

「私はもう居なくなるんだからね」


分かり切ったことを言っていた。
無論、あっちもわかっていることだが。
それでも時は進む。


「外務も探さないとな」

「アンシはヴィージェに引き継ぐ、と言っていたような」

「あいつはお前のためにしか生きない。そういうもんだ」

「・・・一緒に死なれても、ついて来られても迷惑。結局『ダメ』なのだとわかった」

「お前のために生きてる奴は、お前が考えているより多い」

「私は自分のために生きろ、と強制したりしない。『誰かに命を懸ける』という意味を履き違えた人が、自分のために生きてくれても迷惑なだけ」

「まぁ、そうだが。まぁ、・・・死ぬなら盛大にな。国葬してやるよ。有史以来、初だぞ」

本当は『お前は命を懸けて着いて来るんじゃなかったのか?』とでも聞きたかった。
が、それはもう、何も意味を為さない言葉だ。

だから、一番嫌がるであろう事を、サラッと言ってみた。
そして、微かな微笑みを携えて、予想したとおりの答えが返ってきた。


「此の地で眠るのだけは後免だわ」


しばしの沈黙の後、二人で顔を合わせて、今日初めての大笑いをした。



2002年11月08日(金) ドア越しの独り言

「居るのか居ないのか、わからんが・・・

去年の7月か・・・思えば待たせ過ぎたな・・・


同じ絵を描いて来た時間が長かった性か、

一人で描くのに慣れてないんだな、これが(笑


お前は、気高く、誰に従属するわけでも無く、ただ自分の信念に則って

これまで生きてきたはずだ。


これからも自分らしく、また、誇りや気高さを損なうことなく、

お前の絵を、夢を描き続けてくれ。


わしはわしの選んだ道を進む。

お前はお前の選んだ道を進め。



そうだ、もう、不味い珈琲は飲まなくていいんだ。

いいと思わないか?(微笑




まぁ、月並みな言葉だが、『今までありがとう』と言っておくか・・・





あ、そうそう、忘れるところだった。

部屋の鍵は、王室に届けておくように。




じゃ、まぁ、そういうことでな・・・」


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