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くまさんが椅子に座りました。 くまさんにはちょっと背の高い椅子です。 うんしょ と くまさんは座りました。 そして私にむかって言いました。 「世界平和と世界征服に貢献したいと思うんです」 うぅーん 「これはまた、矛盾した事をおっしゃられますねぇ」 「そうでしょうか?」 私はお茶の支度をはじめました。 私のお茶のいれ方は、とても大雑把です。 ティースプーンでもって紅茶の葉をいれて、お湯を注ぐ。ポットもカップも暖めません。 「平和と征服を一緒にしたいなんて、だって矛盾だと思いませんか?」 「いいえ、したいわけじゃないんです。貢献したいんです」 でもねぇ。。。 適当に時間をはかって、カップに注ぐ。 美味しいとか美味しくないとかは、その日によって違う私の紅茶。 「まぁ、どうぞ」 「ありがとう」 くまさんはすぐに口をつけずに、しばらくカップの中を見つめていました。 私も熱いのは苦手だから、少しだけ待ちました。 「貢献、なんて堅苦しい言葉を使うのはよした方がいいんじゃないんですかねぇ。 ・・・で、なんで平和と征服なんです?」 「平和で世界を征服したら、世界が平和になるでしょう?」 あぁ、なるほど。 くまさんらしい意見だと、私は思いました。 「ではとりあえず、ひまわりで近所を征服したらどうですか。 玄関に“世界が平和になりますように”と掲げる人もいます、あまり気張らずにおやんなさいな」 私はひまわりの種をわけてあげることにしました。 ハムスターのエサだけど、たぶんきっと咲くでしょう。 「ひまわりだけでいいのかな・・」 「何が平和かなんてわからないもんです。ま、やってごらんなさいな」 くまさんはハンケチにつつんだ種を持って帰って行きました。 一度ふり返って手を大きく振りました。 「さて、どこにひまわりが咲くだろうかねぇ」 くまさんのひまわりが楽しみな夏です。 |
好きな漫画がドラマに化けた。 みました?てんゆは見たよ。動物のお医者さん。 主人公と菱沼さん以外は、そんなに不満はないなぁ〜。 チョビは原作にそっくりだし、よいんでないの?ってかんじです。 意外だったのは、江○徹の漆原教授がハマリ役っぽかったことですかね。 二階堂くんもなかなかに好演じゃないでしょーか。 コミカルで楽しいドラマでしたが、エンディングの歌がすごーくさみしかったね。 歌詞はよく聞いてないですが、れくいえむのつもりなんでせうか。 あの漫画がはやった頃、よくハスキーを見かけたなぁ。(当時は読んでなかったけど) 夏場のクソ暑い中、表に出されたハスキーくん。舌出してはぁはぁいってた。 それからすぐに見なくなったけどね。 夏にいて、冬に見ないってどういうこと? どんな犬でも十年は生きるでしょ。ふつー。 ハスキーは素直な性格なのだそうです。あの顔であまえっ子。 あまえっ子だから躾がとても難しいとか。 暑さがとても苦手。運動量も多い。・・・・本で読んだだけだけどね。 さて、かわいい、かわいいとハスキーを飼って、捨てた輩はこのドラマを見てるんでしょーか。 「うちの子もかわいかったわぁ」 とか、かわいがったことだけ思い出して見てたりするでしょーか。 ハンセイとかするんでしょーか。仕方がなかったと言うのでしょーか。 ハスキーのブームがあったことを思い出すと、作者がかわいそうだと、てんゆは思いまし。 てんゆもいつか、でっかい犬と暮らしたいのぅ。 シェルティーとか、ボーダーコリーとか、ハスキーとか、ビアデットコリーも捨てがたし こいつは飼えないとは思うけど、バーニーズ!好きだぁ〜。 ちっこい犬ならフォックステリア! ザッシュくんなら、テリアの血が入った巻き毛くるくるな子がよいのぅ〜 猫だとこだわりなくみんな好きなんだけど、犬だとこうも好みが出る。 |
すきな小説がアニメに化けた。。。。 むむぅーん、な、デキ。 小説は“十二国記”小野不由美さんの本。 てんゆが中学生の頃からの愛読本。 で、アニメ。 なんだよッ!あの絵!! 山田さんをばかにしてんのかぁ〜。←挿絵を描いてる人 オリジナルキャラ追加ってどうなの?不思議遊戯かよ まぁね、原作にゃ勝てないつーんはわかるけどもさ 背景に力入れちゃうとキャラ浮くよ? 妖魔のキャラデザはともかく、ハンキョの絵だけは納得いかーん。なんで赤なん! あとね、声ね。 自分のイメージからかけ離れるのは仕方ないとは思うさ。 だどもケイキの声に子○○人を持ってくるのはどうよ?てんゆん中のイメージじゃ、もっとそっけない、薄い声なんだよぉ〜 主役の陽子! (知らない声優かぁ〜、まぁな、無名な方がヘタな先入観なくていいかな。 でもヘタだよなぁ〜〜) とか思ってたら、久○綾! ベテランの域なんじゃん? なんであげにへたなん〜〜。 と、不満タラタラでし。 もう見ねぇー ぜってー見ねー。 十二国記。 興味持たれたら読んでみてね。 そろそろ完結するでしょう。。。。 ねぇ、小野さん。 ←新刊をひたすら楽しみにし続けて、、、年。 (上下巻完結とかだからだいじょぶよ) ときに、声優話とかすると引く人って必ずいるんだけど 役者の話してんのと何が違うのかよくわからない。 アニメの話をすると引く人もいるけど、ドラマの話をしてんのと何が違うのかよくわかんない。 しかも見下すのだよね、そういう人って。 自分のまわりばかりが世界基準だと思ってらっさる方。 てんゆは最近、珍獣扱いする方々を発見しました。てんゆにとっちゃ、逆もまた然りってヤツでもあるんだけど |
ボクの前でリードを振った。 僕の前でしっぽを振った。 首輪にリードを繋ぐ、しっぽは振り切れそうになる。 行こう。行こう。早く。早く。 靴ひもを結びなおす。 じれったい。でも待ってる。ボクいい子。 ガチャン、自転車のカギを外す。カラカラと車輪が回る。 今日は自転車?ボク走っていい? 「行ってきまぁすっ」 メタリックブルーのマウンテンバイク。こないだの誕生日に買ってもらった。 その横をボクは走る。 ちらっと横をみる。黒い背中の毛が揺れてる。 アスファルトの上を走る足音。ちょっとツメが伸びてるのかもしれない。 「今日は少し遠くまで行こう」 荷物は持った。 コイツのトイレ用具。ペットボトルにつめた水。フード少し。それから僕のサイフ。 自転車は止まらない。 ボクの足がすこしゆっくりになる。それから止まる。 「こっちだよ、今日はこっち。・・・つかれた?」 違うよ。そっちじゃないよ。あっち! 「じゃぁ、僕も少し歩いてく」 ボクたちは一緒に歩いた。結局、こっち、に向かって。 遅くなった。もう暗い。 僕たちは歩いたり、走ったり。休憩しながらここまで来た。 知らないところを行くのは楽しい。でも、暗くなるとさみしい。公園のブランコ前なんて、なおさらかもしれない。 「もういいかな?」 尻ポケットに入れたケータイを出す。メール以外は、実はあんまり使わない。 宛先:おかあさん 件名:誘拐 本文:オマエノムスコハ ユウカイシタ。イチオクエンヨウイシロ なんで件名が漢字かと言うと、ユウカイ じゃカッコ悪い気がするから なんで本文がカタカナかと言うと、その方が雰囲気でるだろ? 送信。 液晶のバックライトが光る。紙飛行機が飛んでいく。 おなか空いた。 ボクが訴えると、ちょびっとばかしのドッグフードを出してくれた。 ボクはもう二歳になるんだけど。。。 食べ尽くしておかわりをせがむ。 足りない。足りない。ガウガウガウ。 ドッグフードはもう出てこなかったけど、ボクの頭の上に手が置かれた。 地べたに座っているから、ボクも横に寝そべることにした。 膝の上に顔をのせる。 ごはんが出てこないなら、膝の上にヨダレをたらしてやる。 さすがにちょっと疲れた。これ以上は走れない。 僕はとがった耳の間に手を置いて、そのまま後ろへ撫でてやる。 ふさふさした毛並みが気持ちいい。 「お前がいたから、ここまで来れたな」 それから、懐中電灯の明かりが僕らを照らすまで、そこから動かなかった。 僕たちは寝てたんだと思う。 浅い眠りの中、たぶん自転車をこいで、もっと遠くまで行っていた。 懐中電灯なんかに、見つからないところまで。 ・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・★・・・・・・ んーっと。 犬はシェルティのトライをイメージして書いてた。 てんゆもちっさいころに犬がいたら、一緒に遠出してたかもしんない。 でも、てんゆはコイツらほど根性がない子供だったと思うので、きっと途中でザセツなんかしてたと思う。 帰り道の心配とか、そんなん考えちゃうと、遠くへなんて行けない。 虎鉄と散歩できたら楽しいだろーなぁ〜 |
背中に背負った籠はね、竹で編んだ籠。 担ぐトコはね、布をよってあるんだ。 籠にはね、水なんか入ってない。 だって籠だもの、水なんか入れたら漏れちゃうよ。 それでも薔薇は綺麗に咲いているんだ。 赤い薔薇ばかりを籠に背負って、行商人は歩いていく。 そんで、なぜか乾燥芋も売ってる。(笑) お代は様々で、胡桃だったり、林檎だったり、団栗だったりする。 もちろんお金の時もあるよ。でも通貨も様々なんだ。 だって行商人は歩いているんだもの。 大きな声で花はいらんかと呼ばわって、出会う人に花を売る。 その人のために花を選んで、そっと渡す。 ラッピングはしないよ、そのままの薔薇を渡す。 別に、リボンをかけなくても美しいから、とか、そんなポリシーなんかじゃないよ。 歩いていくのに、邪魔だろ?そういう付属品って。 行商人はそりゃ自分の薔薇に自信を持っているようだけどね。 ときどき、背中の籠をしょいなおす。 薔薇がわさっ、と揺れる。 ばらのにおいって、どんなだったっけ? |
薔薇の花を背負った行商人。 てとてと歩く。 とてとてとて。 「はーなぁいかがっすかー、きれーなはないかがっすかー」 籠にうんしょっ、赤い薔薇。 道の並木の木陰の下で、栗鼠さんがそれを見てました。 「なんてきれいな花でしょう」 「はーなぁいかがっすかー、きれーなはなはいかがっすかぁ〜」 「ひとつくださいな」 「ハイ、胡桃みっつになりやす」 行商人は背負った籠を地べたに下ろし、薔薇を吟味すると、そっと栗鼠さんに差出しました。 「この薔薇は花瓶に水がなくても七日は綺麗なままでいるよ。」 「ありがとう」 「アリガトウ」 ふたりとも、にっこり笑って別れました。 うんしょっ、背中の籠をしょいなおして、行商人は歩いて行きます。 |
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