2005年01月26日(水) |
フェスティバル・エクスプレス |
1970年の幻のロックドキュメント映画を観た。カナダのいくつかの土地でフェスをおこなうために、出演者、スタッフ、機材などがひとつの貸しきり列車に乗ってカナダを横断するという『FESTIVAL EXPRESS』である。 ジャニス・ジョプリン、ザ・バンド、グレイトフル・デッド、バディ・ガイ、フライング・ブリトー・ブラザース、シャナナ、マッシュマカーン、イアン&シルビアなどの豪華メンバーを乗せた列車。移動中、寝る間も惜しんで、キメキメの乱痴気騒ぎのジャムセッションが繰り広げられているシーンが最高にイイ! もちろん本番のステージの映像は熱い。扱いとしてはデッドとジャニスがメインだが、ザ・バンドのノリノリのロックンロール、あいかわらずのシャナナ、「カミンホームベイビー」をやってるマッシュマカーンに感動。そして唯一の黒人出演者バディ・ガイのキチガイギターには80年代に観た来日公演の記憶が鮮明に蘇った。 最初から最後まで一瞬たりとも見逃したくないと思うほどこの映画には圧倒された。熱の高さ、自由な空気は、今となっては夢のようなこの時代ならでは、なのだ。これを観た自分が今できることはなんだろう、とおもわず自問してしまうのである。
2005年01月24日(月) |
CKBファンから勝新ファンまで必聴 |
クールスのオリジナルメンバーだった水口晴幸=ピッピさんがTOKYO BIG BEATJUNKY名義で一昨年にリリースしたCDが最高に良かったのだが、この作品はあまり知られていないようでもある。しかし、本当に勝新太郎がロックやってるようなかんじというか、特にライブでは勝新が乗移っているような迫力があるのだ。 実際、勝新とは深い付き合いだったそうで、ピッピさんは『警視K』にも出演している。 ちょっと今後のピッピさんの活動は要注目で、以下のイベントには、光栄なことに俺も参加させていただきます。 対バンには、元ファントムギフトのチャーリ−率いるホットホイールズと、バーレスクエンジンというナイスな組み合わせ。気合い入れていこうぜ!というわけで、宣伝になっちゃいますがヨロシク!
『異種楽闘技戦〜下北沢死闘編』
出演:Japanese Academic Punks with TOKYO BIGBEAT JUNKY バーレスクエンジン チャーリ−&ザ・ホットホイールズ DJ: サミー前田 会場:下北沢 CLUB Que 日程:2005年3月12日(土) 時間:開場18:00/開演18:30
また知人が亡くなってしまった。 昔ポテトチップスやセイリンシューズ、最近ではペリカンオーバードライブやワタナベマモル&ザ・デイビスでギターを弾いていた小島史郎君が肺がんのためお亡くなりになった。今日はお通夜だった。 ポテトチップス時代は同じ事務所だったので、よく一緒にいたものだった。ポテチは、活動時期が80年代後半から90年代前半というバブルなバンドブーム時代だからか、未だに評価されていないバンドではあるが、60年代ブリティッシュ・ロック/ポップス的なサウンドは、現代のリスナーにこそ評価されてしかるべき。特にセカンドアルバム『すごくいい』は名盤だと思ってる。この後期のポテチはドラムがチャーリー森田だった。 小島君はデビュー当時からずっと王道ロックンロール・ギタリストだったと思うが、年をとればとるほど味が出てくるタイプであり、誠に残念というしかない・・・。
2004年のライブで強烈な印象を残しながらも、ここに書けなかった日、ベスト5(古い順)です。
*4月16日ザ・サイクロンズ@神戸バックビート 実はこの日が出会いというか、はじめて観たライブ。打ち上げで話が進んで現在に至る。
*5月17日クレイジーケンバンド@クラブチッタ川崎 結局去年はこの日だけしかCKBを観れなかった。ライブはあいかわらず最高だね。
*6月27日曽我部恵一@タワーレコード新宿 偶然行ったらインストアやってて、歌声だけで店内の空気を染めあげるオーラに感激。思わず控え室に顔を出した。
*11月13日突然段ボール@秋葉原グッドマン 兄・栄一さんが亡くなってからのライブは初めてだが、弟・俊二さんのロックギタリストとしてのカッコ良さが全開でびっくり。
*11月21日水口晴幸@恵比寿ギルティ 元クールスのボーカル、ピッピさんが3つもバンドをやっていて、ファンとともに集結したスペシャルライブ。奇しくもCKBにも共通する諄い歌謡&ロッケンロールなライブであった。
2005年01月07日(金) |
04年をふりかえって |
おもえば昨年は人が死んだ年だった。 事故で亡くなった友人知人、自分がファンだった人だったり、お亡くなりになって少なからずショックを受けたことがたびたびあった。 中でも古い友人である歌手「酒井麻友子」の急死には本当にまいってしまった。9月11日のことだった。彼女とは一緒に音楽を作っていた事もあったし、ディープな飲み友達だった。かつてはガールポップな感じでメジャーデビューしたこともあり、本来はロック/ソウル系のブルージーな味を持ったシンガーとして知る人ぞ知る存在。近年は日本各地でいろんなミュージシャンとセッションしたり、叔父の経営する店でジャズを唄ったりもしていた。俺とは数年間交流が途絶えていた時期もあったが、昨年から連絡をとりあうようになり、再び何か一緒にやろうというような会話をしていた矢先の急死であった。 未知の可能性を期待されていたにもかかわらず酒井麻友子の早過ぎる死。それは彼女の無邪気な笑顔に魅せられていた者たちに虚しさと悲しさを残しただけであった。
10年ほど前に作った少数プレスの自主制作盤『酒井麻友子』がある。オリジナル以外にも、独自のアレンジを施したはっぴいえんど「風をあつめて」、吉田美奈子「チョッカイ」、フールズ「フリーダム」の秀逸なカバーが収められている。 これを作った少し後に、某女性シンガーが似たようなアレンジで「風をあつめて」をエピックからリリースして小ヒットさせていた。「同じ様なことを考えるやつもいるんだな」とおもってそのCDをレコード店で見たら、なんとジャケットも似た様なデザインだった。確実にパクられていたのだ。その女性シンガーは今でもたまに名前を見る・・・。もうどうでもいいことだけどね。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
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