2004年06月27日(日) |
フランス映画祭2004:「ジャクリ作品」なんて言葉もあるらしい |
アニエス・ジャウイとジャン=ピエール・バクリが脚本を手がけたアンサンブル映画を「ジャクリ作品」というらしい。
新語がどんどん出てくるフランス映画祭。 ついでに作って欲しいこんな新語。 ★間際になってドタキャンするゲスト、何て言う? ★年に一度、ここでだけ会う人、何て言う?
映画の感想書きがなかなか進まず。 最近は仕事も比較的暇だから、早く家に帰ったときなんかに書けるかな?と思ったけど、どうやら頭の中身の問題らしい。集中力が続かず、だらだらしている。 ぴしっと気を引き締めようと冷たく冷えたスイカを食べるが、種とりに夢中になって逆に気が散ってしまう。気分転換に、と思って買い物に出かけると、外気の暑さで家に戻ってきたときはへろへろになっている。 湿気と暑さと汗で、腕の内側にあせもなんかできてしまって、大の夏好きももはやこれまで、今年は夏バテするかも・・・ でも年のせいじゃ、ぜったいない。
今、フランス映画がらみということで「生き残るフランス映画ー映画振興と助成制度」という本を読んでいる。
これは、フランスの映画産業のシステムと状況を概説した本で、著者中川洋吉氏の、約10年におよぶ研究と調査の成果をまとめたもの。 フランス映画を助成する組織CNC(フランス国立映画センター)のこと、映画と映像(テレビ)の共生関係のこと、国立映画学校フェミスのことなどなど、フランス映画好きならば知っておいて損はしない内容ばかり。
世界中の映画産業がアメリカ映画に侵略されてしまったのに、なぜフランス映画はいつも元気なの?
フランスにはなぜ女流監督が多いの?
映画のプロデューサーにTV局の名前があるのはなぜ?
・・・こんなギモンがわいたらこの本。
わたしは今まで単純に映画ばかり見ていたけれど、この本のおかげでフランスの映画のことがもっと良くわかるようになった。フランス映画ファンならば、そして少しでも業界のことを知っておきたい人にはおすすめの一冊デス。
会場に行くまえに、まずは腹ごしらえ。今回見つけたこの店は、厨房スタッフもウェイターも全てタイ人というタイレストラン! 味もなかなかで(ビーフンしか食べてないが)、大衆食堂みたいな雰囲気であまり落ち着かないところがむしろタイ風? 注文すると、「@☆△?◎×@◇!/@☆!!!!」とタイ語でオーダー通してくれるのがすごくうれしい。
つづき→ フランス映画祭が終わると夏がくる
2004年06月23日(水) |
フランス映画祭2004:「来ハマ」なんて言葉があるらしい |
わたしは今年のオープニングセレモニーには出席せず。 というのも、オープニングに上映された映画『ボン・ボヤージュ』は、プログラムが決まったときから既に公開が決まっていたし、チケットも完売していて取れなかったというのもある。それに今年来日するゲスト陣のうすさが気になって、見る価値あるんだろうか?とも。最終的には今年のゲストはプロデューサー含め全部で45人ぐらいだったそうな。
今年上映された作品は、長編18本、短編7本、合わせて25本。 ゲストが45人とすると映画1本あたりに1.8人という割合である。これを多いとみるか少ないとみるか。例えば、東京フィルメックスや東京国際映画祭などに比べると、各映画にゲストが一人でも来ているんだからいいじゃないかと思う人もいるかもしれないが、このフランス映画祭横浜の呼び物のひとつに「来日ゲスト」というのがある。某書籍の資料によると、第3回フランス映画祭(団長シルヴィ・バルタン)のときはゲストが100人も来たらしいから、これに比べると今年は半分以下、格段の減り方だ。
今思えば、この映画祭も、3回目4回目あたりから上昇気流に乗りはじめ、7回目ぐらいがピークに達していたように思う。第5回目の1997年には、『ドーベルマン』のゲストにヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチがふたり揃って来てくれたことなんか、今誰が想像できるだろう!!! あのときからちゃんとカメラ持っていけばよかった!と思うわたしなんか! ヴァンサン・カッセルのアップなんかめったに撮れるもんじゃありませんぜ!モニカ・ベルッチの胸を1mの近さで見るなんて、あんた夢でっせ!
あの頃は予想外のゲストというのもあって、当日にならないと何が起こるかわからないフランス映画祭だったけど、最近は、間際になってドタキャンのゲストもいて、別な意味で驚きが・・・(^^ゞ アニエス・ジャウイ、会いたかったな(ボソ)
そうそう、今思い出しながらこれ書いてるんですけど、昔は(←この言い方キライなんだが)Web上でゲストを確認するということがなく、そもそも“ほーむぺーじ”というのが盛んになったのがここ数年だから当然、初期の頃のフランス映画祭の公式HPなんていうものもなく、だから、映画祭当日になってはじめて来日ゲストがわかる!という驚き→悦び→歓喜→涙→夜眠れないがあって、だからどう?ってわけじゃないけど、よかったな☆( ̄▽ ̄)☆
がんばってください、ユニフランス。
『いつか会える』のイジルド・ル・ベスコは、正面からよりも横顔の方がきれい。 まるでギリシャ神話にでてくるヴィーナスみたい。
つづき→ 「ジャクリ作品」なんて言葉もあるらしい
2004年06月21日(月) |
フランス映画祭2004:来年は、猿でもできる「選べる指定席」に |
今年のフランス映画祭のページに「レビューリンク集」をつくってみた。 ねこたまサイトに来てくれた人が、わたし以外の感想やレポートなどを読んでくれればいいなあと思って試しにつくってみたのだが、びっくりしたのは、皆さん、感想アップするのが早いこと(驚)! 早い人は観た日の当日(!)、または1日後2日後にはアップしている人もいるのでびっくりしてしまいます。というか、いったいあたしゃ何してるんでしょ? つい昨日やっとデジカメで撮った写真の整理が終わったところで、感想書くのはもう少し先になりそう。忘れなきゃいいなあと思ってるけど、まあパンフを見ながらちまちまアップするしかないな。
先に書いた指定席のこと、もう一言だけ。 この映画祭で発券される指定席は、名前は「指定席」となってるが、買う段階で自由に席が選べないというデメリットがある。 買うときに、コンピュータかなにかで順番に整理整頓させられてしまうのだ。 勝手に席を指定されてしまう・・・ という意味では「指定席」なのか?(アホ) 最初は、わたしがコンビニでチケットを買ったせいかな?と思っていたら、どうやらチケットぴあの窓口に行っても、席を選べないのだということを知ってびっくりした。 ふつう、指定席の場所は自分で選べるのがあたりまえ。 デメリットというより、これは単に映画祭の運営側の怠慢だと思う。 それとも、人間をぎゅうぎゅうに詰め込もうという儲け主義? 余所でもやっていることだから、そんなにむずかしいことじゃないだろうに。 来年はぜひ、猿でもできる「選べる指定席」にして欲しいと思う。
会場内に展示されている上映作品のオリジナルポスター。 きれいなので、いつも持って帰りたいと思う(^^ゞ
つづき→ 「来ハマ」なんて言葉があるらしい
2004年06月19日(土) |
フランス映画祭2004:のんびりゆったり、今年のフランス映画祭 |
毎年6月恒例のフランス映画祭横浜に行ってきました。
当初、わたしは今年のフランス映画祭は放棄状態、2作品のみ観賞予定だったのが、いざ会場に行ってみると、入口ででっかい花!が迎えてくれてちょっと嬉しくなってしまった! 加えて、会場のにぎにぎかげんと、ざわざわした人混みにつられて、もっと映画観たい気持ちがからだの奥からもりもりこみあげてきた。 結局チケットを追加購入して、最終的に7作品を観賞。 行った日は、16日(水)・17日(木)・19日(土)の3日間でした。
個々の映画の感想は後日改めてサイトの方にアップしますが、こちらでは思いついたことをのらりくらり書いていきます。
まずは、昨年はじめて「指定席」の導入ということで、誰もが不満を抱いていた「自由席と指定席の割り振り」が大幅に改善されて良くなったこと。 昨年の、指定席と自由席のとんちんかんな割り振りを大きく反省したのか、今年は、水木の(金も?)平日は自由席が大半で指定席少なめ、そして土日は指定席がほとんどで自由席は少なめという感じだった。 それでも土日の自由席を買った人は、後ろのブロックの左右両端のみという、なんかうすくて泣きそうなカンジの割り当てだったけど(^^ゞ、、、まあ土日の混み具合を考えるとこのくらいの方がいいのかもしれないな。というか、あんな席だったら、指定にする方が詐欺というもんだ。 それでももう少し多く自由席にしてもいいと思ったけど。
わたしは土曜の2作品は指定を買っておいたので、席取り合戦に参加することなくちょっとさみしい思いをした・・・ というのは嘘で、人を蹴飛ばし突き飛ばし席をとるのはもう飽き飽きしてしまった、というのが本音。 でも走るフランス人を見られなくなったのはちょっとだけ残念かな(ボソ)
それでも、土曜の最終上映『ワイルド・サイド』だけは自由席にしてみた。 というのも、この映画がはじまるのが21時15分・・・ ということは、上映後のQ&Aをしっかり見てしまうと、終電がなくなってしまう人も多いのでは? 遠方から来ている人はまずパスするだろうと思い、また映画の方もトランスジェンダーを扱った作品ということで、この手の映画を好んで観る人も少なかろうと踏んだ。 案の定、指定席を買った人が少なかったらしい。最終的には座席の後方8列すべてが自由席に当てられ(きゃっ♪)わたしはなかなか良い席で観ることができましたよ。
会場内に設置されたTV5のボードにサインするゲスト (写真は『ビバ!アルジェリア』のナディア・カシ)
つづき→ 来年は、猿でもできる「選べる指定席」に
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