回想


友達と東京タワーへ行く。

別れた後に、あなたと一緒に過ごしたことばかりを思い出す。

タワーの中でも、そのお寺でも、
まだあなたの気持ちは知らなかった。
手をつないでも、離されてしまうし、
腕をただ、掴んでいるだけ。

一人で浜松町まで帰って、
途中、二人で食事をしたお店を眺める。
交差点を待つ途中、この窓の席に座ったなぁ、と考える。
あの時だよね。あなたの気持ちを知ったのは。
顔が赤面するくらいに、お互いの気持ちを伝えて、
初めて二人の想いが通じ合っていたのを知ったもの。

その後の帰りも幸せで、
まさか、あの帰りにあなたの悩んだ顔を見るなんて知らなかった。

早く会いたい。
1週間なんて長すぎる。

今すぐ側にいて。

2006年08月13日(日)




忘れ物


ネックレスを落とした。
あなたが外してくれたものをどこに置いたのかを
覚えておらずに、一人残ったホテルで私は置いて帰ってしまった。

旅先の思い出に買ったものだったのにな。
珍しく気に入って買ったもので、
置き先をあなたに聞きたかったけれど、連絡を取ってはいけない。

連休明けに覚えていたら聞いてみよう。


2006年08月12日(土)




HOTEL


半日デートをした。

ホテルを予約して、あなたと過ごす。

電話したら、「今、ワイン飲んでいるとこ」って言われてびっくり。
お昼からあなたは飲む人ではないのに、と
思ったら、教えてあげたお店でワインを選んでいた。

お店まで迎えに行って、タクシーでホテルへ向かう。
思ったより、キレイな部屋だぞ。
昼間は気付かなかったけど、東京タワーも窓から見える。

その後、しばらく愛し合って、お昼寝。
夜になって、食事に行く。
部屋に帰って、また愛し合うけど、ワインの酔いで二人共寝てしまう。

夜に目が覚めたときはあなたはぐったりしていて、
慌ててシャツを着る。
その背中を眺めるのが寂しくて、私はずっと背中を向けていた。

あなたが帰った後、一人部屋で泣いていて、
元気なふりをしたメールを送る。

早くあなたよりもっと好きになる人を見つけなきゃ。
寂しい想いは、もうしたくないよ。


2006年08月11日(金)