鈴木めぐみの徒然マンガ日記
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2006年08月11日(金) ダンス オブ ヴァンパイア

これ、私が今すご〜くハマッてるミュージカルです。
7〜8月上演中のミヒャエル・クンツェ作のウィーンミュージカル最新作!
何というか、演出的には「アララ?」と思うところもいっぱい(つっこみ
どころたっぷり)あるんですが、楽曲のよさと、芸達者なキャストの勝利
で、観終わると不思議とまた観たくなるのです。


舞台の感想は後ほど書きますが、この脚本のクンツェさん、もしや日本の
少女マンガファンなのでは?と思ってます。
『M!』だけ未見なのですが、『エリザベート』は黄泉の国の帝王トートが
エリザベートを死の世界に誘いにって……コレ、そのまま『悪魔の花嫁』
じゃないか!特に今年の再演でトートをやった武田真治くんは、ビジュアル
もディモスそのものでした。んで、この『ダンス〜』は、ストーリーは違う
ものの、アルフがヘルに言い寄られるところとか、なんとなく木原としえの
『銀河荘なの!』を思い浮かべちゃいましたよ。もちろん、ディズニーの
『美女と野獣』テイストも多分に入ってますが……。

ちなみに、11月にやるのは『M・A』。そうマリー・アントワネット!
ディモスにヴァンパイアに王妃さま……。このラインナップだけでも、なん
だか少女マンガ魂をくすぐられません?

少女マンガが好きな人なら、クンツェ作品は楽しめそうな気がします。

で、私が観た回の主要キャストはこんな感じ。

クロロック伯爵   ……  山口祐一郎
アブロンシウス教授 ……  市村正親
アルフレート    ……  泉見洋平
サラ        ……  剣持たまき
ヘルベルト     ……  吉野圭吾
クコール      ……  駒田一

吸血鬼研究家の教授のお供をする純朴青年・アルフレートが主人公。
宿屋の娘・サラにひと目ボレするものの、彼女は田舎のキュウクツな
暮らしにアキアキしており、吸血鬼・クロロック伯爵に誘われて彼の
お城へと行ってしまうのです。恋しいサラを助けなきゃ!と教授とともに
彼女を追ってお城へ行くものの、自由を満喫するサラにはすげなくされ、
おまけに、クロロック伯爵の息子ヘルベルトに見初められ(!)……
とまあこんな感じの物語なのです。(あ、ちなみにアルフとサラはWキャストで浦井健治くんと大塚ちひろちゃんがキャスティングされてます)

『レ・ミゼラブル』や『エリザベート』で何度も観ている山口さんですが、
四季時代も含めて、この役が一番しっくりはまっている感じ。きかせどころの
ロングトーンはさすが!お見事!の声の艶です。

そして、その伯爵と渡り合い、頭がクラクラするくらいの早口ソングを
こともなげに歌いこなしちゃう市村教授もスゴイぞ〜!何気ないしぐさが
キュートな愛すべきおじいちゃんです。もういつもの市村さんのお姿からは
かけはなれたおじいちゃんっぷり。でもミョーに身軽なところもツボです。

とにかく熱演!のアルフの泉見くんは、アルフがどのくらいサラを想ってる
か、がこの物語の肝だと思う私には、ベストアルフですね(濃ゆいの大好き
なんです……)。歌のうまさはもちろんのこと、役を生きてくれるタイプの
役者さんなので、観るたびに違う顔をみせてもらえるのが嬉しいのです。
舞台が冬の設定なので(なのに……と書くべき?でも、ただでさえ汗っかき
なのに、コートにマフラーはキツイよ……)、滝のように汗かいてますが、
そのせいかかなり痩せられたような……?

吉野ヘルベルトも、駒田クコールも出番はさほど多くないけど、インパクトは
強烈です。ヘルベルトの登場シーンは、『イブの息子たち』のニジンスキーをホウフツとさせるのです!?なんというか、夢に出そうな感じ……(笑)。

※……とこれを書いたら、今日、CD発売が発表に!キャー嬉しい〜!!
でも、泉見アルフが1幕でボーナストラックに2幕のサラ(アルフのソロ。
一番の聴かせどころです)が入ってる……だったら、もっとよかったけど
(贅沢?)。
あと、せむし男のクコールは、歌もナシ、ほとんどしゃべらない……という
役なので、ここはやっぱりDVDをひとつ!


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