どんどん話がどす黒く染まっていくプリキュア5。
『夢』がテーマと言う作品は、少女向け変身ものアニメではなぜか定番です。 ですが、『夢』と言う言葉の解釈は、『正義』と同じくらい千差万別。作品ごとに違う解釈は、一つの見所かもしれません。 たとえば、マイメロ的な夢は『目先の欲望』とか。
そしてこのプリキュア5での『夢』は、『強迫観念』と言い換えるのが一番ぴったりな気がします。
「私がやらなくちゃいけないのね・・・」 かれんが頼まれると何でも抱え込んでしまうのは、無力感の裏返しなのでしょう。『不自然なほどに誰もいない家』を話の中で強調しているのは、そういう意図で間違いないはず。
そんなかれんを罠にかける恐ろしいプリキュアたち!
戦いでピンチになったからと、嫌がるかれんにプリキュアになれと強要。しかし、かれんがプリキュアになれないと見るやあっさり敵を倒してしまいます。これはわざととしか思えない・・・ 戦いの後、かれんの方を向いて「ピンキーを取られちゃったね・・・」としょんぼりしてみせるのぞみたち。 かれんは「私には何にもできない・・・」と無力感を募らせるのでした。
この無力感で、「そもそもやりたく無い」ということが吹っ飛んでしまうわけです。そこが強迫たるゆえん。
ここでのぞみが笑顔で「けって〜い!」とやるわけです。かれんのような無力感は一種の依存心なわけですから、こうやって勝手に決定してくれる人につい引っ張られてしまうのです。
宗教なんかのマインドコントロールとからくりはいっしょですね。 しかも、「仲間」という要素が中心になっているあたり、いまどきの新興宗教にそっくりです。ナントカメイトとかね。
プリキュア5、恐ろしい話です!日曜朝の宗教アニメは、暗ギア以来ですね!
2007年03月02日(金) |
ダンクーガ・ノヴァ#3 |
正義も悪も無く、紛争を継続させるための戦い。 むしろ空爆での虐殺でさっさと戦争終わらせたほうが人道的じゃないか、と言うどっかの意見に思わず賛同したくなるような話です。(終わらないけど) そんな戦いに参加することを納得するには、2話はあまりにも言葉足らずだったのじゃないかと、3話をみるまでは思っていました。
しかし、この作品の主人公たちはなんと、紛争地域には生存権のために戦う一般市民たちがいると言うことすら想像できないほどのバカばっかだったのでした・・・! 別に言論統制とかされてる世界じゃないはずなのに。
『主人公たちが戦う理由』と言うのはわりと物語を作るためのネックだったりするわけですが、これはすごい力技だ!
それにしても、水着着用の温泉シーンと言うのは、サービスだかなんだかさっぱりわかりません。男性視聴者はこれ、うれしいですか?
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