2004年10月28日(木) |
映画所感 沈黙の標的 |
我らがヒーロー、スティーブン・セガールの最新作!
ようやく観ましたよ。
今回のスティーブン・セガールはどんな職業なのかしらと期待は膨張気味。
今回は考古学者だったのですね。
世界一ケンカの強い考古学者。。。
そして沈黙シリーズにはかかせないスティーブン・セガールの過去は。。。
ま、軍隊だったりCIAだとかそういった類の
伝説の元工作員だろうなとは思ってたりしてたんですが
今回は見事に意表をついてくださりました。
元盗賊。
元なんとかの伝説の人だろうなと食傷気味に思っていた映画ファンを
見事に肩透かしをくらわせる事に成功。では?
さて内容はというと、彼の初期の出演作を思わせるかのような
ハードアクションな復讐劇ですね。
特に目新しさは感じられませんでした。
「Hard To Kill」のモロ焼き増しじゃんというのが本音かな。
ただ腕っ節は格段に今回の方が上ですけど。
今回のセガールもファン期待通りのターミネーターばりの強さです。
チャイニーズ・マフィアの連合体に素手で立ち向かい
ほとんど傷を負わず見事勝利するのですから。。。
すげぇ。。。
オレも至近距離から発射される拳銃を避けれるような
動物的なカンと動体視力がほしい!
強すぎるセガールのせいで映画がつまらないという人が多いようです。
確かにダイ・ハードのように悪党にボコボコにされまくった挙句、
土壇場で勝っちゃうような格闘シーンの方がハラハラとしますよね。
でも僕はこの強すぎる彼が今回はどのような超人っぷりや妙技を
発揮してくれるのだろうといつも期待して観る方なんですよ。
ややお笑いに近い感覚で観てしまう。。。
主役がこれだけ強いのはセガールだから許される事だろうな。
もう彼を負かす事など、今の科学や武術では不可能でしょう。
「東京に原子力発電所を誘致する」
という都知事の過激な発案で都庁はもう大パニック。
さらに時を同じくして福井の原発へと陸送中の
核廃棄燃料を積んだトラックが都内で
何者かにジャックされてしまう。
というのがこの映画のだいたいのあらすじ。
「金融腐食列島」のような、
かなり硬派な社会派サスペンスかと思ってたんですけど
本編のあちこちでブラックユーモアを効かせており、
なかなか苦笑いのできる映画でもありました。
この国のエネルギー事業がいかに世界的視野で見ると
後進国だというのかが浮き彫りにされてます。
この映画、無関心な国民という点が僕には残りました。
あと
「国のやる事に責任者なんている訳ないじゃないですか。」
本編の中でもっとも印象深く残ったセリフでした。
観た後はかなり愕然としたというか、
具合が悪くなりそうになったというか、
凹んだというか。。。
この映画ほとんどが都庁内の会議室が舞台なのですが、
全然飽きさせないような構成になっている。
役者達の論争に夢中になって観ていた。
メリハリをつけるために、
ブラックユーモアな発言もポンっと飛び出したりして楽しめました。
一つの場所でほとんど本編を押し切ってしまうような映画に
あの「レザボア・ドッグス」や
コリン・ファレルの「フォーン・ブース」がありますよね。
ほとんどがNYのとある電話ボックスが舞台でしたが、
あれに退屈した人って少なかったと思います。
むしろコリン・ファレルの演技力に酔ってしまう映画でしたよね。
それと何となくカブるモノをこの映画でも感じました。
でもこの映画って児童向けの教材映画みたいなモノも感じましたよ。
例えば麻薬やタバコの危険性をわざとらしく認知させるような、
ああいう教材映画。
それの原発バージョン。
わかりやすい。けどそのシーンは演技がくさかったけど。。。
総括するとこれは怖い映画。
自分がどういう国に住んでいるのかちゃんと知るべきだなと。
凄い国なんですね。日本は。
この地震列島に50もの核施設があるという。。。
中にはあのチェルノブイリよりも規模のでかい施設も。
その施設は今日本で一番大地震起きるであろうといわれてる
東海地方にあります。
アメリカだのアジアだの
ヨソの国の事で熱くなるのもいいけど
自分の今いる国の事にもう少し熱くなってみない?
2004年10月17日(日) |
映画所感 KILL BILL Vol.2 |
Vol.1は劇場で観て、続編である本編を公開期間の短さで
うっかり映画館での鑑賞をできなかったという失態を犯す。
ようやく今月に入ってレンタル解禁となった。
普通だね、なんか。可もなく不可もなくみたいな。。。
ビックリハウス1号館は色んな仕掛けで楽しませてもらい、
この後に続く2号館はさらにどんな仕掛けがあるのだろうと
期待を膨らませて入るが
「これビックリハウスだろ!?どこに仕掛けがあった?」
そんな感じだったな。
ある意味「普通」という仕掛けに驚かされたという感じはするけど。
カンフー修行時代の師匠、五点掌爆心拳とかいう
必殺拳でのオチあたりは
タランティーノらしいバカさを感じた。
が、後は彼らしいエッセンスというものは
オレには感じられなかった。。。
オレがタランティーノ映画に求める「らしさ」っていうのは、
しょうもない事を熱く語るシーンだったり、
思わず目を背けたくなるようなモノだったり、
品の無いモノだったり、エグい表現だったりとか。。。
それらのモノが映像なり会話の中に
まぶされているのが好きなんですけどね。
Vol.1はにはそういうモノがふんだんに使われておりましたが
このVol.2はおとなしかったなあ。
でもダリル・ハンナ演じるエル・ドライバーとの
格闘シーンはなかなかでしたよ。
ダリル・ハンナってかっこいい女優ですね。
足長のあのスタイルに黒装束はベストマッチ。
ところで本編で主役のユマ・サーマンですが
ようやく名前を明かされたわけだけど
なぜ今まで伏せていたの?
いまだにわからない。。。
誰か教えて。
2004年10月16日(土) |
CD所感 EVERLAST 「Eat At Whiteys」 |
EVERLASTというとHouse Of Pain。
極悪賛美のラップしかやらない人だと思ってたけど
映画「END OF DAYS」のサントラで
EVERLAST名義で提供していた「So Long」という曲が
HIP-HOPとは縁遠い、泥臭い大人の渋いロックな曲だった。
これにKOされてEVERLASTがソロになってからの
渋いロックなアルバムを調べていたら
「Eat At Whiteys」に辿り付きました。
「じゃぱらん!じゃぱらん!」
とラップかましてるEVERLASTもいいが、
このアルバムのように渋いロックを歌い上げている
EVERLASTの方が好きだな。
ほぼ全編が泥臭い大人の渋いロック仕立て。
秋ってこういうサウンドがピッタリ。
今日のカーステ Everlast 「Eat At Whiteys」
2004年10月14日(木) |
CD所感 SEVENDUST 「Southside Double」 |
SEVENDUST初のライヴアルバム、その模様を収めたDVD付き。
ライヴと言ってもアコースティックライヴ。
このアルバムに付いているDVDで
初めて動くSEVENDUSTを観た。感動した。
選曲の多くが名盤の3rd「Animosity」からだけど、
1st、2ndのヘビーナンバーなんかも
サラッとアコースティック仕立てになっています。
気になったのは、ドラムが少し自己主張が強くない?
って事くらいかな。
アコースティックライヴというと、
ドラムはしんみりと、静かに控えめに、
という固定観念があるので、
このアルバムのようなアコースティックナンバーには
ふさわしくないパワフルなドラミングは少し耳障りだったも。
でも総合的にはSEVENDUSTをまたさらに好きになれるアルバム。
いい映画を見終わった後に味わえるような安堵感とでもいうのかな、
このアルバムを初めて聴き終わった時にはそんな感覚を覚えた。
SEVENDUSTはアダルトチックなムーディーなバンドに変わってくのかな。
オレもその方がいいけど。
今日のカーステ Sevendust 「Southside Double」
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