あなたの顔が - 2007年08月01日(水) 彼との初めてのお泊まりは、あまり幸せな時間だとは言えなかった。 彼は疲れていたし、飲んでいたのもあってすぐに寝てしまって、私はまた不機嫌。 結局朝方まで一人眠れなかった。 途中私が怒ってるのに気がついて、一度目を覚ました彼。 嫌だと手を振り払う私を、何度も何度も腕の中に包み抱きしめた。 結局根負けして彼はまた寝てしまったけど。 頭ではわかっていても、なんだか悔しくて寂しくて、どうしようもない時はある。 たった一人、甘えられる人に対してだけ起こる感情。 翌朝、一人シャワーをしてお化粧を直し、ベッドで寝てた彼の手を握り、起こした。 「me・・・。・・・イテテテ」 「どしたの?」 「足つった・・・」 足の痛みが治まるまでじっとしてから、私を引き寄せた。 「やだ・・・」 「なんで・・・me・・・」 起き上がり私の唇を何度も舐めたり吸ったりした。 首筋を経由して、バスタオルをはだけさせて胸を口に含む。 「いやなの。もう抱けないんだから・・・」 逃げようとする私を押さえつけ、また抱かれて。 私の方が子供のお迎えの時間があり、少し早めにホテルを出た。 朝、通勤の人たちにまぎれて歩くのが、なんだか気恥かしかった。 駅に思ったより早く着いたので、一つ電車を遅らせ、二人で改札を入ったあたりで時間をつぶした。 キスはできなかったけど、手を繋いで、肩に顔を乗せた。 売店のおばちゃんの視線が気になったけど。 時間になり、それぞれのホームへ向かった。 反対側のホームから見送ってくれた彼の顔が離れない。 抱き合ったあとに愛しそうに私を見つめた彼の顔が離れない。 ...
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