2002年12月31日(火) |
2002 Last date #3 |
masayaと眠っていると いつも彼はあたしを引き寄せる。 無意識の行動だろうと思う。
それでも嬉しく思うあたしがいる。
少し窮屈で、少し暑いけど シアワセな気分で眠れる。
目覚めるとやはり時刻はもう昼前。
大晦日だ。
masayaは今日帰ってしまう。 少し淋しいけど、仕方のないこと。
今日帰るんだよね。
あい。かへります。
お昼ご飯は一緒に食べれる?
ん?大丈夫だよ。
あんまり時間はない。 また5時間程の距離を 彼は車に乗って帰らなきゃならない。 あまり長い時間引き止めるわけにもいかない。
浴槽にお湯を張って、また一緒に入る。 2泊すると4回お風呂に入るんだね。
小さな浴槽にいつも向かい合って座って ぷはぁっとため息をつくmasayaを見て あたしはふふふと笑う。
なんか普通だ。
好き好きとか 逢いたい逢いたいとか 世間の恋人たちのような感じとは 全然違うけど、それはそれで良いのかな?
ねへ。お昼ご飯何食べる?
何にしようかねえ。
あっさり?こってり?
俺はあっさりかなぁ。
えと、あたしは肉が食べたひ。
肉かぁ。こってりですね。
あい。嫌ですか?
よいよ。
身支度をして、少し抱きついてキスをして 荷物を先に乗せてきなよと、あたしはmasayaに言う。 その間にお化粧しておくから。
口紅を塗った唇でキスすると masayaはいつものように嫌がった。
2台で行く事も出来たのだけど お願いして、masayaの車に乗せてもらう。 もいちどちゃんとキスしたい。 ----------------------------------------------
近所の韓国レストランチェーンで あたしは辛い冷麺のランチで masayaは焼き肉のランチで おいしいねぇえと言いながら 短い昼食を終えた。
いきますか。
あい。いきますか。
ああ、忘れ物だよ。
何?
時計。
時計は忘れると困るね。
部屋の駐車場の前に路上駐車しようとするmasayaに あたしは言う。
ちゃんと駐車場に入れて下さい。キスしたひです。
あい。
部屋に戻って、忘れていた腕時計をmasayaは手にとる。 ああ、もう帰っちゃうんだよね。 そう思うとやっぱり淋しい。
181cmの彼の首にぶらさがるようにして 154cmのあたしはキスをねだる。
何度かキスをして 彼はあたしの背中をポンポンと叩いて言う。
ではいきます。
あい。ありがとう。
名残惜しさと、淋しさを一生懸命閉じ込めて あたしは笑顔彼の車の横に立つ。
気をつけてね。
あい。
相変わらず、本当に普通にmasayaは車を発進させた。
…ほんとにふつーなんだから。
来てくれてありがとう。 素敵なでーとありがとう。 高いとこ拭いてくれてありがとう。 2002年、いっぱいいっぱいありがとう。
そんなことを思いながら、 あたしはmasayaの気配が残る部屋で うとうとと眠りについた。
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気付くと、masayaとあたしは 近くにいた時間より、遠くに離れてからの時間のほうが 長くなっていました。
なんとなく不思議です。
淋しがり屋でワガママで 逢えないと不安で仕方のないあたしが 遠距離になってもこんなに続いているのが自分でも不思議です。
相変わらず落ち込んだり喜んだり 泣いたり笑ったりと忙しい毎日ですが それに動じないのがmasayaのいいとこかもしれなひ。
てきとーに。
あい。てきとーですね。
2003年もてきとーなのかもしれません。 ま、いっか。笑
2002年12月30日(月) |
2002 Last date #2 |
深夜のドライブから戻ったあたしたちは 空腹を満たすために、買って来たたこやきとアルコールを摂取する。
もちろん、その間に浴槽に湯をためる。
おいしいねぇ。
おいしいねぇ。
相変わらず、キスもハグもない。 車の中で手を握っただけ。 そういうとこね、にぶいのかしら? わざと?
彼があたしの部屋に来るのは、もう4度目になる。
一緒にお風呂に入るのは何度目だろう。 相変わらずmasayaは風呂好きさんで 夜と朝の2回は必ずお風呂に入る。
お気に入りの入浴剤と 少し酔ったあたしと ご機嫌なmasaya。
素敵にしあわせだと思った。
それでもお風呂から上がったあとも、彼は何もしない。 たくさんのお土産のCDと交換条件。
…何もしないのね。
あい。しません。
仕方なく、あたしは彼に唇を寄せる。 仕方なく?仕方なくなんかじゃない。 あたしがしたいから。 彼が喜ぶから。
それでもいつもなら、あたしの身体を愛撫してくれるはずなのに 今日はそれもしない。
ね、どして?
確認だよ。
焦らされて、泣きそうになってあたしは彼を欲する。
いじわるいじわる。
どしました?いじわるじゃないよ。
だって…。
何もしてないのに、濡れてるなぁ。
…。
じゃぁ、そろそろ入れてみようかなぁ。
悪戯をする子供のように、ソファの上でmasayaはあたしの両足を持ち上げる。あたしはもうされるがままだ。 身体を突き抜ける快感に身を委ねると 抑えきれない声が静かな部屋に響き渡った。
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寝室に場所を移す。 あたしの寝室は夜はとても寒い。 冷えきった部屋にmasayaの体温がとても熱く感じられる。
あたしの身体はいつも冷たい。 それなのに繋がっている箇所だけがとても熱い。 飽きる事なく、あたしは何度も果てて 繋がったり離れたりを繰り返して 離れるとそれはそれで淋しくて あたしは何度も彼を口に含む。
~*Yuuちゃんはそれが好きなんだね。
違うよ。好きじゃない。
でもいつも自分からくわえてるよ。
違うの。そういう風にされたの。
そうか?でもくわえるだけで濡れるよ。
そんな卑猥な事を耳元で囁かれて、あたしはまた濡れる。
長いセックスだった。 いつもなら、あたしの中でmasayaは果てるのだけど 今日は【約束】があった。
最後は口で。
あたしの長い愛撫のあと、それは一瞬大きくなって口の中ではじける。 masayaの少し恥ずかしげでそれでいて満足そうな顔をみて あたしは嬉しく思った。
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いつもは一人で眠るセミダブルのベッドは ふたりで眠るには少し窮屈。
あたしは睡眠薬を1錠飲む。
彼といると気分が高揚して眠れない事がわかっているから。 一晩中の腕枕が痛くないか気になって眠れないから。
温かい体温に包まれて、あたしはシアワセに眠った。
気付くともう昼前だった。 それはそうよね。眠ったのは午前五時。
昨夜のディスカウントストアで仕入れた変なカレーで昼食を取り お約束のように、またお風呂に入る。
出かける場所は、最近できたショッピングセンター。 クリスマスプレゼントを買ってもらおう思ったけど なかなか気に入るのがない。 というか、鳴り物入りで出来た場所のわりには たいした店もなかったので、ちょっと失望。
夕方からは予約をしていた店に出向いて ゆっくりとした夕飯を採る。 masayaはいつもおいしそうにご飯を食べるので 一緒に食事をしていると楽しい。
ふらふらとあたしの勤めてる店へ出向き またディスカウントストアーでアクセサリーを物色し やっぱりサイズがないと嘆いて、 店頭に新しく出来たコロッケをかじりながら歩く。
とっても楽しい。
masayaといると、単純に子供のように楽しいと思う。 それが彼の性格なのか、それともあたしに気を使っているのかは あたしにはわからないけど。 素敵なデートだった。
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部屋に戻って、また少しお酒を飲み また一緒にお風呂に入る。
キスマークつけて。
左の胸に小さなキスマークがふたつつけられる。 お返しにあたしはまた彼を口に含む。
やっぱり好きなんだね。
masayaが笑う。
好きじゃないもん。
お決まりの台詞をあたしは言って お決まりのように彼はあたしを弄って
ほら、やっぱり濡れてるぞ。
と勝ち誇ったように言う。 そのまま後ろ向きに立たされて貫かれる。 短時間の前後運動なのに、あたしは小さく果てる。
寒い寝室にファンヒーターを持ち込んだ。
最近は前戯がないと嘆いていたら 寝室が寒いから前戯どころではないとmasayaが言う。 だから、温かい部屋で抱き合う。
masayaはあたしの事を感じやすい体質だという。
だから前戯なんて必要ないんだよ。
それはちょっと違うんぢゃなひ?
念入りな愛撫。 背中や肩や太腿や首筋や唇。 いろんな場所をmasayaの唇と指が這う。
もう…いいです。
我慢出来ないあたしは、彼に訴える。
目標は1時間半だよ。
そんなにいらない。あたしが我慢出来ない…。
繋がりたくて欲しくて 訴えて、やっとのことで、彼があたしの中に入って来る。
何度も繰り返される行為。 何度も押し寄せる快感。 小さな発見。 新しい場所。
中でイッテモイイ?
頷くあたしの中で彼が果てる。
やっぱり受け止めて終わる方が快感が大きい事を発見する。 両足の震えが少しの間止まらなかった。
2002年12月29日(日) |
2002 Last date #1 |
思いがけずmasayaが来る事になった。
11月の終わりに集まりがあって、その時に逢ったのが もう年内最後だと思っていた。
無理だとわかっていて 半ば諦めの気持ちもあるけど 万一の期待を少しだけもって、あたしは携帯メールを打つ。
逢いたいやう。
あい。年末どーにかなることを祈ろう。
年末に逢えるかもしれない。 12月の半ばにそういう答えが帰って来ていた。
でも彼の事だ。 無理なら無理と直前にでもはっきり言ってくるはず。
3連休が終わり、クリスマスイブが過ぎ 徐々に日が近付いてくる。
28日の夜に出るの?
違うよ。29日の夜に着けたらいいなぁという話だ。
あい。待ってる。
あたしは、30日の夜の予定をキャンセルし 29日の昼間の仕事もソワソワしてほとんど手につかない。 masayaからは28日の夕方にメールがあったきり 29日の午後になっても、連絡はない。
メール下さい。
居ても立ってもいられなくて そうメールを入れた。 暫くして、レスが来る。
向かってみた。
高速は混んでるんだろうか? 何時間かかるんだろうか? いつ頃着くんだろうか?
いろんな事が気掛かりになったが とにかく、彼が来る事は確定したので あたしは家に帰っておとなしく待つ事にした。
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忙しくて年末の掃除が済んでいない。
洗濯機を回して まだ出ていたクリスマスツリーを片付けて とりあえず部屋を整えてみた。
masayaから携帯に着信。 うまく取れなかったので、かけなおす。
今どこ?
今は○○のパーキングエリア。 混んでないよ。今日中には着く。
あい。待ってる。気をつけてね。
あたしは気を紛らわすように掃除を続け そして、ひと段落ついた頃にはもう午後9時を回っていた。
今どこ?
メールの答えは電話だった。
もうすぐ着くよ。あと1時間くらひ。
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午後10時過ぎ。
洗濯物を干しにベランダに出ると 車を停めて歩いて来るmasayaが見えた。
あたしは、嬉しくて急いで玄関にまわる。
ベランダのあたしが見えたのかmasayaはドアチャイムも押さずに 玄関先に立っている。
カチャ。
こんばんわ。
こんばんわ。早かったね。
俺が進むと渋滞がなくなるんだよ。
今まで掃除してたんだよ。 あ、コーヒー飲む?
あい。いただきます。
本当は抱きついてキスでもしたい気分だったけど 照れくさいのもあって、普通の会話になる。
コーヒーを飲んで、近くに座っても触れる事もできないし masayaも触れようともしない。 はがゆい。
~*Yuuちゃん、掃除中なのか。
もうほとんど終わったよ。
ドライブでも行きませうか?
あい。行きます。
実をいうと彼は昨日新車が納車になったばかりで その慣らし運転も兼ねて、うちに来たというのもある。 車の事を話すmasayaは子供のようだ。
化粧を直して、夜のドライブがはじまる。 これといって行く先もない。 新しい車を運転する彼は いろんな機能を説明してくれる。
嬉しそうだね。
ああ、嬉しいよ。
ねぇ、新車が来てなければ来なかった?
来なかったかもだなぁ。
…そういうとこ、正直なのね。
少し遠いけど、深夜まで営業しているディスカウントストアに行く事にした。 あれやこれやと日用雑貨をあたしは買い込む。
お米は?いるなら持ってやるが。
うーんと。あんまり安くないので良いです。
手を繋いで歩いて、ひとしきり店内を見て、 買い物の後、masayaはたくさんの荷物を持って、 また車で引き返す。
お腹が空いたので、帰りにたこやきを買って、 コンビニでお酒も買って、 戻った時にはもう日付けが変わっていた。
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