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「楽しんで生き崩す」というタイトルで4日連続、日経の夕刊「人間発見」のコラムに桃井かおりが載っていた。いろんな業界の人たちが登場するこのコラム(インタビューか?)、結構面白く、キラリと光る一言を拾うこともしばしば。桃井かおりはアンニュイでちょっと変わった女優、というイメージくらいしか持っていなかったが、小6から3年間、単身ロンドンのバレエ団に留学したとの記述に、親近感を持つ。日本人としては足が長かったのに、顔が小さく手足が長い向こうの美少女達の中では、黄色い肌だし相当変だとすごいコンプレックスを持ったとか。そうなんだよ。そして、思春期の3年間の体験で大きな影響を受け、「付和雷同し、群れをなして人をいじめるなんてとんでもない。『嫌いなものは嫌い、欲しいものは欲しい』って、しっかり自己主張するようになりましたね」と語る。自分もやはり群れない。表立った自己主張はあまりしないけど、密かにはするかな。ミーハーなのは大嫌い。でもこういう「ノリが悪い」態度は一部の日本人(特に女性)に反感をもたれるようだ。子どもの頃から、特に思い当たる節は無いのにある一定割合の女子には必ず嫌われているようで不思議だったのだが、ある時合点がいった。そういう女たちは皆同じタイプであった。姉御肌でボス的存在。厳しい言い方をすれば「声は大きい」が、リーダー的資質はない。彼女達は周りに「共感すること」を強く求める。でも帰国子女は自分が本当に同意できなければ従わないので、ナマイキに見えてしまう。日本人論をいろいろ読んでいたら、この「共感を求める」というのが日本人の特徴であるようだ。しかも男女論の本を読んだら、女性は共感を求める生き物であると。日本人の女性集団でおこるドロドロした確執はこんなところに元があるのではなんて思った。幼稚園ママグループとか、海外駐在員の妻たちなど、必ず「ボス」がいるし。
駿馬
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