小説集
2004年08月31日(火) :
デイビット・ボーマン
その1:お名前は?
デイビット・ボーマン
その2:画像などありましたらおねがいいたします。
なし
その3:ご活躍の作品名(ありましたら)
小説を見ればいい
その4:ジャンルを教えてください(アクション、ラブコメ、伝奇ものなど)
戦争、アクション、SF
その5:そのあらすじなど。(ありましたら)
長くなるから、小説を読めばいい
その6:主人公ですか?サブキャラですか?
主人公
その7:どんなポジションですか?
……
その8:あだ名ありますか?
デイブ
その9:普段はなんて呼ばれていますか?
デイブ
その10:身長、体重、性別
175cm 75kg 男
その11:年齢、あれば生年月日も。
31歳
その12:出身地はどちらですか?
ヴィルト・イルバン皇国だと思う
その13:髪の色、瞳の色、肌の色は?
こげ茶、紅、白
その14:人種(人外のかたは種族など)は?
…(睨んでる)
その15:利き手どっちですか?
両方(左の方が楽)
その16:眼、いいですか?
…うん
その17:ご職業は?(学生さんは学校名、学年をどうぞ)
なんになるんだ? …軍人らしい
その18:今の職業(学校)に至った理由は?
好き好んでなったわけじゃない
その19:今の職業(学校)好きですか?
これしかない
その20:自分を動物にたとえると何?
さあ
その21:特技ありますか?
……
その22:ご趣味は?
ない
その23:好きな色は?
これといってない
その24:好きな花は?
なし
その25:ついやっちゃうクセありますか?
指を噛む
その26:文字、綺麗な方ですか?
それなりに
その27:得意なスポーツ(もしくはそれに類するもの)ありますか?
射撃?
その28:自分はギャンブラーだと思いますか?
いいや
その29:必殺技なんかありますか?
そういうのはない
その30:食べ物の好き嫌いはありますか?
セロリはいやだ
その31:自分の声に似ている声優さんいらっしゃいますか?
…
その32:気になる人いますか?
いない
その33:恋人いますか?(おられない方は好みのタイプなど語ってください) なし
その34:家族構成は?
父親 兄 だと思う
その35:尊敬する人は?
アル、ミハエル
その36:ペットいますか?
フランクの事か?
その37:親友いますか?
さあ
その38:友達多いですか?
いない
その39:敵(もしくはライバル)いますか?
父親とロルフ(兄)
その40:上司(先生でも師匠でも親方でも・・)をどう思いますか?
尊敬してる
その41:そのヘアスタイルは床屋?美容院?それとも・・
自分で
その42:ONの時のファッションは?(画像でも可)
戦闘服
その43:OFFの時のファッションは?(画像でも可)
戦闘服
その44:何着て寝てますか?
下着
その45:自分のチャームポイントはどこだと思いますか?
ない
その46:もし、違う世界(ストーリィ)にいけるとしたら何がしたい?
特に何も
その47:座右の銘(もしくは決めゼリフ)ありましたらどうぞ。
ない
その48:これだけは我慢できない!ってことありますか?
夏でもフランクがべたべたしてくること
その49:自分がゲームになるとしたらジャンルは何がいい?
いや…
その50:今一番ほしいものなんですか?
…思いつかんな
その51:カラオケで何歌いますか?(ない世界の方ももしあったらということで)
いかない
その52:自分のテーマソングみたいな歌あったら教えてください。
−−
その53:過去について語ってください。
嫌だ
その54:将来について語ってください。
そんなもんがあればな
その55:現在の悩みありますか?
…(言えないらしい)
その56:占いって信じますか?
信じない
その57:神様はいるとおもいますか?
いると思えばいるしいないと思えばいない
その58:しみじみと幸せを感じる時ってどんな時?
ゆっくり寝られたとき
その59:百万円(貨幣価値の違う世界の方はそれぐらいの金額だと思って)あったら何に使いますか?
金はつかわんからいらない
その60:用をたしたばかりのトイレに500円玉を落としてしまいました!拾う?拾わない?
拾わない
その61:現在の設定では絶対にムリなんだけどやってみたいことってありますか?
普通に生きたい
その62:愛用品(武器とか小物とか)ありますか?
PSG-1 モーゼル・スナイパーカスタム
その63:名作童話のお芝居をすることになりました。どんな物語で何の役がいい?
思いつかない
その64:今度生まれてくるときは異性がいいですか?同性がいいですか?
普通ならなんでもいい
その65:自分が主役のエロパロ(もしくはやおい)同人誌を見つけてしまったらどうしますか?
…(アルに聞いている) アル:今も変わらないだろ?
その66:自分にファンっていますか?
いない
その67:読書はしますか?どんなもの読みますか?
好きなのは読む
その68:音楽は聴きますか?好きなジャンルは(異世界の方は近いと思われるものを)
聞かない
その69:最近泣いちゃったことありますか?そのわけは?
色々と
その70:最近ムカついたことはありますか?そのわけは?
ない…と思う
その71:自分って子供だなぁと思うのはどんな時?
ない
その72:自分ってオトナぢゃーん?って思うのはどんな時?
ない
その73:最近年くったな・・・と感じるのはどんな時?
あまり変わらない
しいて言うなら、血を飲む間隔が短くなってきている
その74:肉体的なコンプレックスってありますか?
ない
その75:精神的なコンプレックスってありますか?
ありすぎるさ
その76:まだ発表されていない秘密データってありますか?
あると思う
その77:時間には几帳面な方?
几帳面すぎると言われる
その78:料理ってしますか?得意なメニューありますか?
喰える程度に
その79:お酒飲めますか?強いですか?酔うと何上戸?
アルコールは効かない
その80:タバコ吸いますか?日に何本くらい?あれば銘柄を。
ラッキーズ・ソフト
その81:これがないと生きていけない!ってものありますか?
煙草
その82:同性、異性、どっちが好きですか?
そういうのはよくわからない
その83:初恋はいつですか?
−−
その84:相手は誰ですか?今どうしてますか?
−−
その85:初体験・・いつですか?
……(睨んでいる)
その86:相手は誰ですか?今どうしてますか?
……生きてるさ 殺したいほどにな
その87:唐突ですがあなたの一番大切な人がゾンビになってしまいました!もう相手を滅ぼすか、自分もくわれて共にゾンビとして生ける屍となるくらいしか道はないようです。あなたならどうする?
もとから死んでいるような存在だし
その88:宝物ってありますか?
いえない
その89:世界を滅ぼすほどの力を手に入れたら何がしたい?
そんなものはいらない
その90:自分ってボケだと思う?ツッコミだと思う?
突っ込んではいるが?
フランク「デイブノは突込みって言うより 殺人だよ」
その91:ズバリ!弱点は?
フランク「わきとうなじと
ピー と
ピー と…」 バキィ!!
その92:作者についてどう思いますか?
似たようなもんだな
その93:作者さんへ質問/このキャラ好きですか?
好きというより 自分だったりします
その94:作者さんへ質問/その理由は?
私の心を 伍長が書いてくれているものですから
その95:作者さんへ質問/キャラ作りで参考にした他作品のキャラクターっていますか?
ないですが、デイブの顔は固体さんに似ています
その96:作者さんへ質問/自分と似ているところってあると思いますか?
似ているところはそっくりです
その97:作者さんへ質問/メディア化されるとしたらアニメがいい?実写がいい?
いや、できないっすよ…内容的に
その98:作者さんへ質問/現実時間でこのキャラが初めて世に出たのはいつごろ?
高1・2ころですね
その99:作者さんへ質問/メインの発表媒体はネット?同人誌?
ネットです
その100:お疲れ様でした。最後にこれを読んでくださった方に対してキャラとして何か一言お願いします。
……なにがしたいんだ?(デイブ!) ふん…
↑この質問は、こちらのサイト様からいただきました
2004年08月30日(月) :
ランズマリー基地へヘリで戻り、地上へ降り立つ隊員に抱えられたデイブの髪は茶色に戻りぐったりとしている。しかし傷は治っており、身体が動かないのは阿片で酔いの状態にされているからだった。人間の状態に戻ったとしても吸血鬼の能力はある。普段は吸血鬼の本能は押し止めているだけであって、何かの弾みでその本能が剥き出しになってしまえば、気が済むまで…たらふく血を飲むまで修まることはない。今、デイブが素面の状態でいたとしたら 気が済むまで人間を殺し続けるだろう。
デイブの身体がビクリと引き攣る。 目線の先には、VHSOFs総司令 統合僚本部長ウォルフ・ガードナーが医師を連れて立っていた。その周りには、サブマシンガンを構え デイブに銃口を向けたフリークスラボの警備兵10人が立っている。デイブがおかしな行動をとった時の為、待機しているのだ。暴れる程力を残していないデイブの体の上を赤い線が走る。
デイブが弱々しく首を振る。彼の気持ちが痛い程判っているアルフレットとマーティンは医者達にデイブを渡すのを拒もうとしたが、兵達に銃を突き付けられ、しぶしぶと引き渡すしかなかった。
医師達は、受け取ったデイブを物でも扱うかの様に荒々しく地面に倒すと、口と鼻の穴だけを残し 呪布で全身を縛り上げ身動き出来ない様にする。強力な呪布だったらしく、デイブは小さく悲鳴をあげた。それを見たアルフレットが足を一歩踏み出すと一斉に銃口が向けられる。
「くっ」
誰も何も出来ないままデイブが連れていかれ、FORTH 10の隊員達だけが残った。憤りを感じながらも、宿舎へと戻る。
「ミハ-隊長-!」部屋へ入ろうとしていたミハエルにアルフレットは声をかけた。
「どうした?」
「 …デイブに俺の呪布が効かなくなってきてる…」
アルフレットは口を閉ざしたが、ミハエルは辛抱強く待った。
「これ以上、咒の強いヤツじゃデイブが駄目になっちまう…デイブを出さないようにしてほしい…」
「ああ、それは考えてたんだ」
「だってのにあいつらは、下手すりゃデイブが死んじまう様な呪布を使ってやがった。デイブの身体は死なない様になっているかもしれないが、あいつにだって痛みは感じるし、傷だってつく 血も流れるってのに、ウォルフ総司令はデイブさえ 生きて利用出来りゃぁいいんだ…」
ミハエルはアルフレットの肩を叩く。
「わかってる…」
わかっていても、どうすることも出来ない事もあるのだ。
ミハエルを見送りながらアルフレットは何にも出来ないもどかしさに壁を殴った。
2004年08月28日(土) :
The Hound 猟犬
銃を持ち、立ち塞がるモノあらば引き金-トリガー-を引け
老いも若きも、女も子供も関係ない
我々の前進を阻むのもは打ち倒し、その屍を越えて行け
――だからなんだ。そうやって俺たちを本質から逸らそうとしているんだ
そんなことを言われなくても、戦場へ出れば出るほど 安心するようになった。
悲鳴やうめき声もいつの間にか心から締め出す事を覚え、聞こえなくなった。敵をサイトに見たら躊躇わずトリガーを引く。降伏した敵にも背中は見せない…
――彼にはそれ以前の話かな…
ミハエルはチラリと隣にいるデイビット・ボーマンに目をやった。25歳になるデイブは何も気にする様子も無く、無表情に、それが日課であるかのようにトリガーを引いている。
新しく発足されたVHSOFs FORTH10はできてから1年ばかり、デイブだけはどうにも…
敵の前線がだいぶ近づいてきた。銀の弾で相手をしても、吸血鬼の兵たちはあきらめるという言葉を知らないのか、どんどんと近づいてくる。そして性質の悪いことに、相手は日光に対する治療を受けた吸血鬼たちで 日の元で戦っているということだ。まだランクの低い、Cランクの吸血鬼を相手にしていたので何とかなってはいたが、今回は何故か押されていた。
デイブが弾にある弾を撃ち尽すと、再装填しいくつかの弾倉を上着のジャケットに詰め込み 弾の飛び交う地上へと飛び出した。
「デイブを援護!!」 本来なら自殺行為かもしれない。しかしデイブには問題なかった。彼は吸血鬼であり、人間でもある、半人間半吸血鬼。吸血鬼として戦えば、Cランクの吸血鬼などひとたまりもない。彼が何故ここにいるのか話は聞いていたが、本人からは聞けないままでいる。彼は、本来なら 今戦っている ヴィルト・イルバン皇国の皇族であり、皇位継承権第一位の皇子だそうだ。そんな訳だから話したくないのだろうし、聞くことでもない。本人が話したくなったら その時に聞けばいい。ここ1年の間に、ポツリポツリと話してくれてはいたが、どれも必要最低限のことだけだった。
地上に飛び出したデイブは、銃に装填された銀の弾で確実に吸血鬼を葬っていく。限界に追い詰められ、気の狂った兵士が飛び出してきたものと思っていた吸血鬼の兵士たちは、デイブの姿に驚いていた。自分たちと同じ吸血鬼、しかも相手は Sランクの者の証である紅い眼を持っているのだ。吸血鬼の能力を開放したデイブは髪が茶色から金へと変わり、スピードも吸血鬼より速い。デイブのこの姿を見るのは、何度見ても慣れることはなかった。
敵の放ったショットガンの一発がデイブの左腕を吹き飛ばした。動きが止まり、傷口に目をやる。ボタボタと赤い血が大量に流れ出し小さな池を作り出していた。デイブは驚いた顔をしたが、自分を撃った相手を睨むと唸り声をあげ、次の瞬間 目にも止まらぬ加速で相手の背後に回りこみ、後ろから首に噛み付き軽々と放り投げた。ブチっと憎悪を呼ぶ音を立て、頭と体が離れ 別々に地面へと落ちる。デイブはというと、たった今噛み裂いた相手の
左腕の千切れたところから垂れる血を美味そうに飲んでいる。その様子に誰もが見入られ、うごきを止めポカンと立っている。FORTH10はデイブの機嫌を損ねないよう、敵を殲滅するチャンスではあったが撃ち方を止めた。デイブの暴走を
止めるため、力を温存しなくてはならない。
デイブが腕を放り投げると銃火器が一斉に火を噴いた。が、デイブはそこには居らず、奥からくぐもった悲鳴が上がる。後ろを振り向いた兵士たちに、デイブの左腕から生まれたこうもりの群れが襲い掛かり、次々に吸血鬼たちをただの肉片へと変えていく。日光治療を受けているとはいえ、その他にも吸血鬼には弱点が沢山ある。首をくびり落とす 頭を吹き飛ばす 心臓を打ち抜く 骨髄を破壊する 体の70%以上を破壊する(燃やしても、吹き飛ばしても、薬品でも可) だ。
すぐに1個中隊を殲滅した。デイブは左腕だったところに集まり、腕へと戻っていくこうもりたちを見つめている。体中に返り血を浴び、口から血を滴らせるデイブにFORTH10の者たちはゴクリと唾を飲んだ。
――そろそろだ そろそろ くる
いきなりデイブは叫び声をあげ、身体を両腕で押さえつける。FORTH10の隊員がいる土嚢を見て、苦しげな顔を見せるが、それも一瞬で襲いかかろうと走り出した。
ミハエルが法儀礼済みのナイフを投げる。デイブは吸血鬼の弱点をすべて克服しているため、銀や聖水といった物は、ただ 激痛をもたらすものでしかなかったが、少しの間 彼の動きを止めることは出来る。ナイフを受け、絶叫するデイブを確認したミハエルはアルフレッド・ミラーに合図を出す。
MG34をどさりと地面に落としたアルフレットは、包帯のようなものを取り出し立ち上がるとデイブに向かって投げる。それは生き物のようにデイブの前で展開すると、体中に巻きついた。
「!!」
巻きついた呪布がギチギチと体に食い込む。デイブはその布を引きちぎろうと力を込めるが、千切れる様子は無くますます食い込み 激痛をもらす。
「マーティン 早 くっ!」
脂汗を流し始めたアルフレットの脇でマーティンは呪文を唱えはじめた。
デイブが呪布を引きちぎるのをあきらめ、ミハエルの投げた5本ものナイフを傷口から抜き取りFORTH10に向かって投げようとしていたところでマーティンは呪文を唱え終わった。
急に体が重くなり、激しい勢いで地面に叩きつけられたデイブの下には五芒星のタントラがあらわれ 力を奪っていた。
力を振り絞り、上半身を起こす。近づいてくるミハエルたちに牙を剥き動こうとするが、ますます体は重くなり 巻きついた布が絞まりあがる。アルフレットがデイブの腕を取り、服をまくった。噛み付こうとするが、たやすく他の者に押されつけられ麻酔を打たれた。吸血鬼に人間の薬が効く事はないが、今のデイブはアルフレットの呪布とマーティンの術の所為でほぼ人間の状態であるといっていい。
麻酔はすぐに効き、デイブは地面へと崩れ落ちた
Sランク:デイブは実際にはSSランク。
しかし、SSランクの吸血鬼はオットーとデイブしかいないため、デイブの存在をしらないイルバンの兵士たちは、紅い眼を持っているのでSランクの吸血鬼と考えた2004年08月27日(金) :
デイブは目を醒ました。体中が痛み、焦点は合わず、頭の中はまるで鐘でもついているかのようにぐわんぐわんいっている。暗い空間に横たわっているのは確かだが、どうも現時味を感じない。死んだのなら塵に還り無になるはずだ。吸血鬼…化物は塵にしか過ぎず、塵は塵に還る…。しかし、死んだ様子は無い。
ためしに指を動かしてみる――動かない
まるで他人の体の様だ。しばら動くのをとめ、音に意識を集中するが、何も聞こえない…耳が聞こえなくなったのではなく、何一つ物音がしないのだ。
――オットー は …オットーはどうしたんだ? 俺 は…
考えると頭が痛んだ。どうやら傷があるらしく、傷口が熱く感じる。口の中には血の味が残っているが、自分の血なのかオットーの血なのかわからなかった。
息を吸うと、今度は吸ったという感覚が残る。だいぶ回復してきたようで、やっと感覚が戻ってきた。
もう一度指を動かしてみる――動いた 腕も動く 脚も、体が動いた。体を起こすと灰が流れ落ちる。かなりの量の灰…殺した吸血鬼たちだったものの灰に埋もれて気を失っていたようだ。
どれくらいの時が経ったのかわからない。痛みにやむ身体を無視して立ち上がると、変に体が軽く 感覚も変だった。辺りを見回すが闇、もちろん吸血鬼であるから人間が見るような闇ではないが、闇の中だと感じるだけだ。身体が血を求めていた。血を飲まなければ自分が自分でなくなってしまう。
そうなる前に血を…
音が聞こえた。奥のほうからうめき声が響いてくる。ふらふらする身体を奥へと運ぶ。奥はオットーの寝室のはずだ、その寝室で俺は…
子供の頃に起きた幻想を、痛む頭を振って追い払う。ブーツが硬い何かを蹴ったので 灰から持ち上げるとPSG-1だった。25歳のときから6年間、もう身体の一部といっていい銃。そしてその先にはSOCOMも
「また 世話になるな…」
ゆっくりと部屋に入る。銃は構えていなかったが、兵士としてのレーダーを張り巡らす。吸血鬼の能力は 自分の力を過信し、邪魔になる。むしろ戦いなら、古参兵として
生き残っている兵のカン というヤツの方が役に立つのだ。だが、眼は紅く 吸血鬼の眼であり、その眼には 奥の壁に寄りかかり 苦しそうに息をする人物を見ていた。顔は見えないが、長い金髪と白い着物はオットーであることをあらわしている。
胸元から大量の血が流れ出し、白い着物を赤く染め上げている。そのためだろうか、肩が上下するたび ヒューヒューと音がする。そのオットーの前まで歩いていくと立ち止まった。オットーは自分に落ちた影に顔を上げる。
「や あ デイブ」
口から血があふれ出て流れ落ちる。よくオットーを見ると、左の首筋は喰いちぎられ、胸元の血が濃くついていると思ったところには大きな傷が口を開いている。 ……俺がしたのか?
「血を 飲んだようだ な。ようやく 仲間 入りってわけだ」
何か言おうとしたが、気を失う前の記憶が どっと流れ込んできた。
――おれは 俺は オットーから
直接 血を吸ったのか?
「まさかお前にやられるとはな…」
自分がした行動にショックを受ける。まさか自分が…
「でいぶ 煙草を くれ」
デイブは呆然としながら 無意識に煙草を取り出した。死に逝く兵士が 煙草を吸いたい と言ったら、例え敵であっても吸わせてやるのが常識だ。オットーの口に含ませ火をつけてやる。大きく息を吸い込んだ後、デイブに向かって煙草を振ったので、受け取り吸う。煙を吐き出したオットーは苦痛に顔を歪めた。
「……これからは おマエが ヨルのオウ-ナイト・ロード- フシシャのオウ-ノーライフ・キング-になるんだ… ろるふとはチガう ヨルはおマエのシハイする …リョウイキ だ…」
デイブはオットーの視線を避け そっぽを向いていたが、話は聞いていた。殺してやろうと思っていた相手が ただ一人の兵士にしか見えなかった。あれほど憎んでいたというのに、その相手の血を飲んで あさましくも生き延びてしまった。吸血鬼だというのに、吸血鬼のように死ねない身体、人から直接血を吸わず、半人間半吸血鬼だった自分には 老い が唯一の死への道だった。もう、それれすらかなわなくなってしまった……いつかは死ぬだろう。しかしその道のりははてしなく遠く、終わりなど考えれば気が遠くなるような道へと変わってしまったのだ。
「チチオヤゴロシ は コウイケイショウの ギシキだろ?
そろそろ ラク にしてくれ」
途切れがちになった言葉と、どんどん広がる赤いシミが オットーが長くはもたない事を物語っている。死にかけた人間の苦しみを取り除くことはよくやることだ。オットーは憎むべき相手だったが、迷いがあった。自分自身であり、父親でもあるのだ。SOCOMを構えるが、引き金を引くことが出来ない。
「さあ、はやく!」
顔を背け引き金を引く。サイレンサーはその効果を失っており、乾いた音が響いた。見る必要は無かった。デイブの肩が激しく上下し震えている。ゆっくりと腕を下ろすと時計を見た。5時、王宮突入は6:27 それまでには出て行かなくてはならない。首についたストローマイクと耳の中の受信機を取ると床に落とした。悲しい眼でそれを一瞥するとデイブは部屋を後にする。
オットーの私室を出て広間に来ると、今までどこに隠れていたのか、広間中に吸血鬼がいる。高揚した声が上がるが、その声を無視し歩いていくと 不満の声へと変わり、一斉にデイブへと襲い掛かった。
5分もかからなかっただろう。300人もの吸血鬼たちはすべて灰に変わってしまった。デイブは眉一つ動かさず、服についた灰を払うと前宮へと向かう。
もう、アンジェルにも VHSOFsにも オットーにも 何にも囚われることは無い。ただ、残してきたフランクだけが心残りだ。吸血鬼となってしまった今、フランクに会えば彼の意思に関係なく 仲間-吸血鬼-にしてしまうだろう。そんな事はしたくは無かったが、会えば自分を止められないだろう。もう、生きる時間が まったく違う、存在としても違う。年をとるフランクなど見ていられないに決まっている。
もう、誰とも会うことはない
オットーから渡された鍵を握り締める。皇位継承者のみが持つことを許された Ear the whole World以前の叡智の詰まった部屋への鍵。自分が今、人間の運命をも握っているのだ。ごくりとつばを飲む。そんな事は忘れてしまえばいい ただ流れるのみだ。
正面玄関の扉を開く。まだ空は暗く、星星も輝いているが、東の空は少しずつ白み始めている。耳を澄ますと、こちらへと向かってくる軍の人員輸送トラックのエンジン音が砲撃音に混じり かすかに聞こえた。
哀しみが顔をよぎるが、いつもの無表情に戻ると歩き出した。
Fin
see2=フランク・ミラーへ2004年08月23日(月) :
SOCOMが火を噴く。しかしオットーはいとも簡単によけ、デイブに向かってきた。弾倉を再装填し、目を上げた途端 伸ばされた手で掴まれそうになったが、横に飛び込むように前転でよけると先ほど投げたPSG-1を取る。お、オットーの目の前で法儀礼済のグレネードが爆発した。
――こんな事で死ぬようなヤツじゃない……くる
背中に何かが走る。首の後ろがチリチリしだし、デイブは息を吐くと能力のすべてを開放した。グレネードの煙の中にユラリと動くもの目掛けトリガーを引く。しかし、弾は当った様子もなく、動くものは次第に数を増していき、デイブがpsg-1の弾を撃ちつくし、再装填する暇を与えず 動くもの―コウモリの群れが一斉に襲い掛かった。
「チィッ!!」
吸血鬼はコウモリに化けることが出来る。ランクが高くなると狼にもだ。そしてオットーと自分は体の体積以上に化けられるのだった。一瞬にしてかこまれてしまい、動きを阻まれる。チイチイと鳴きながらコウモリは攻撃を仕掛け、皮膚を噛み裂いていき、服がどす黒く染まっていく。うなり声が響き、苦痛に顔を歪めながらもデイブが視線を上げると 黒い狼が今にも跳びかかろうとして床をかいている。
――アモ-弾倉-を…いやグレネードを …血が 抑え られる か…?
考える間もなく 狼が口を開け飛び掛ってきた。コウモリの攻撃を無視し、ハーネスにつけたグレネードを取ると大きく開いた口にその手を突っ込んだ。狼が目を見開き暴れたが、グレネードガ爆発し デイブの腕ごと吹き飛ぶ。
コウモリは攻撃をやめ、一点に集まりだした。狼だった肉片も
チリも
デイブは血を滴らせながら左側につけたバックの中をまさぐり、メディカル・ブラッドを取り出し封を切ると飲み始めた。吹き飛んだ右腕があったところにコウモリが群がり、少しずつ腕へと戻っていく。
息が上がり 肩で息をしていた。脂汗を流し、顔が苦痛にゆがむ。戦いの中で弾を浴びたとしても これほど疲れることはない。体が引きちぎられ、細切れにされてもだ。しかし今は 自分を保つことで精一杯でメディカル・ブラッドも何の役に立っていない。PSG-1を落としてしまう。手足が震え、SOCOMですら重く感じ……
とっさにSOCOMを上げたが、撃つ前に首に牙がめり込んだのが解った。判断が鈍り、元の姿に戻ったオットーに気付かなかったのだ。 何故?
気が遠くなる寸前、口をはなされ床へと崩れ落ちる。呪縛から開放された体を動かそうとすると、奪われたSOCOMが火を吹き、残っていた弾がデイブの体へと撃ち込まれる。絶叫が響きわたり、ガラスが振動した。オットーはデイブが苦しむ様子を笑い、しゃがんでバックパックへ手を伸ばすと弾倉を取り替える。
「お前の血は最上級のワインも敵わないな リヒャルトもな。どうだ?コウモリに血を奪われた感想は?」
体が動かず、ただオットーを睨むしかなかった。
「くっくっ いい姿だな。本当ならお前は意思を持たずに 私の言うことを聞く人形にするはずだったんだ。 ウォルフを甘く見ていたよ お前をここまで腰抜けにしたんだからな。
だが どうやら実験は成功のようじゃないか?感全体ではないといえ、吸血鬼でありながら日光を浴びても銀を浴びても死なない
では、これはどうだ?」
心臓に銀の弾が撃ち込まれる。本来、吸血鬼は銀でなくとも心臓を撃ち抜かれれば死に至るのだが、デイブは大きく眼を見開き口から血を吐くが 先ほど穿たれた傷口同様 心臓の弾痕も少しずつ再構築し始めた。オットーはますます厭らしく笑い、自分の右手首を切り 抵抗する気力さえ失ったデイブの口の中に滴らせた。
「回復するまで話をしようじゃないか
同族を殺すのはどんな気分だ?戦いの中でお前は何であろうと嬉々として殺していたな、それに死体から血を吸っていても人間だと言い張るのか?」
少し動いたデイブの方を射抜く。
「アルフレッド・ミラーにフランク・ミラー… どちらとも化物退治のミラー家の中でもピカイチの能力者だな。 …だってのにお前はそいつらの言いなりになって屈辱ではなかったのか?能力を押さえつけられ、暴れれば呪布で縛られる。血まで与えられ…ペットのように扱われていたと言うのに
お前はなんとも思わなかったのか? われわれは闇ではない。太古から存在し、ただ人間の血を必要としていた。私がこの国以外で何かしていたか?人間を襲っていたあのクズどもは我々とは違う低俗な奴らだ。
何故否定する? 何故拒絶する? あの二人が欲しいなら仲間にすればいい。あの二人は役に立つぞ?出来ないのなら私がしてやる。あの二人が仲間になればお前も血を吸うだろう?
ちょうど…」
デイブが起き上がった。その紅い眼には 今までにないほどの怒りに満ちており、手を開くと床に落ちていたPSG-1がしっかりと収まった。
デイブは生まれながらの吸血鬼であるので、元人間に同族にするため血を飲ませるといったこと つまり、先ほどオットーがした、手首を切って血を飲ませる。というようなことをされても完璧な吸血鬼となることはない。直接人間から血を吸わない限り、完璧な吸血鬼にはならないのだ。しかしながらデイブは、相手の血を飲むことで 相手の能力を自分のものに出来るのである。これはオットーも持っていない能力であり、知らないことだった。
血は生命の源であり、その者の記憶・経験・能力をも記憶するメモリーでもある。先ほど、デイブはオットーの血を飲んだ為、オットーの能力も手に入れていた。いや、それ以上の力を持って……
ザワリと空気が鳴く。オットーは吸血鬼となってから初めて恐怖を覚えた。忘れてしまったはずの感情、必要ないはずのつまらぬモノがなぜ?
確かにデイブは自分のクローンでコピーであるが、能力は少し劣っているはずだった。だが、今目の前に立つデイブは何なのだ?自分以上の、自分ではないモノになっている
空気が研ぎ澄まされる。デイブの背中に何かがある……吸血鬼の羽とは違い、漆黒の翼……
――デイブはいったい……
2004年08月18日(水) :
オットーがにやりと笑い跳びかかってきたが デイブは軽く地面を蹴ると飛び上がり後ろに降り立つ。そこへ手が迫っていたが、ギリギリの所でバク転でかわしSOCOMで狙いをつける。
オットーは笑い まるでデイブは撃たないと言うかのように後ろを向いた。舌打ちをしてSOCOMを下ろす。
「……お前たちは ロルフ・ボーマンの所に行け」
ロイヤルガードの二人は驚いて抗議しようとした。ロイヤルガードは皇帝を護るために存在し、皇族であっても彼らが警護することはない。彼らを警護するのは親衛隊の仕事だった。
「ロルフの警護につけ。これからお前達は 次期皇位継承者の警護につくんだ」
「し、しかしそれでは陛下が…」
「いいから行け!こいつは役に立たんからな。
…ロルフを警護していろ」
オットーの気迫に二人はあわてて出て行く。デイブは笑った。自分の息子…いや、自分のコピーですらなんとも思わないやつがロルフなんかを気にかけるとは 結局 自分はオットーの思うがまま操られていたと言うことなのか…?
「お前は すべて知っているんだよな?」
笑いながらオットーはデイブの顔を触るが、デイブは弾かれたように手を振り払う。頬からうっすらと血がにじみ、流れ落ちた。自分のオリジナルであるオットー・ルッツコフマンをどんなに否定しようとしても 自分がクローンであることを否定しようとしても それは忘れるどころかその度に 重くのしかかってくる。
「何故 血を飲まない?」
指についた血を舐めながらオットーが尋ねる。
「飲んでいる…」
「いや?直接飲んではいないだろう。何故飲まない」
「飲む必要がないからさ」
「フン、飲む気がないだけだろう?それとも人間から飲む勇気がないと?」
「ああ、勇気がないだけだ。お前の実験サンプルになるくらいなら 年老いて死ぬほうがいい」
デイブは懐から取り出した つぶれてしまった煙草を口にくわえると、箱をオットーに差し出す。
「…
ステイツの煙草か」
「
軍曹殿はお吸いになりませんか?」
文句を言いながらもオットーは煙草を受け取り火をつける。兵士が煙草を吸わないわけがない。デイブはオットーの過去を知っていた。別に知りたかった訳ではない、教え込まれたのだ。何もかも War the whole Worldの前も 何があったかも…
「ウォルフに洗脳されたか?人間なんぞに情が移ったか?」
「あんたも
人間だったろう。俺は人間だったんだ いや、今でも人間だ。」
「 ああ、フランク・ミラーか……そんなに大事か?それとも巧いのか?人間なんざぁ殺してやると言っていたお前がなぁ」
「五月蝿いっ!」
オットーは興味が引かれたというような顔をし、ますます嫌らしく笑った。
「化物が人間に受け入れられると思っているのか?我々は化物としか見られない、化物は化物としか生きられない…。お前は私のクローンだ 完全なコピーと言っていい。人間から血を飲み 完全な吸血鬼となれ。お前も他とは違うはずだ ただの吸血鬼ではないだろう?吸血鬼の血を吸う吸血鬼のはずだ。そんなにフランク・ミラーが大事なら その能力で仲間にすればいい。
さあ早く 人を襲いに行け、 早く!」
「黙れ!!」 デイブが放った気がオットーにたたらを踏ませた。
口をぬぐったオットーは、手についた自分の血を舐め、面白そうに口を歪める。
「…やはり お前は 出来損ないのようだな…」
用語 洗脳:吸血鬼を洗脳することは出来ない ただし、まだ完全体となっていない吸血鬼に対しては効果があり、洗脳できる。
ex)子供 直接血を吸っていない吸血鬼 デイブは後者に当たる2004年08月15日(日) :
振り向く。「また撃つか?」
ロルフの表情が引きつり、眉間にしわが寄った。自分と同じ癖 妙な感じだ。
「違う。デイブはどうするつもりだ?」
「どうする?オットーを殺すさ その為に来たんだ。」
空気が変わったのが分かった。この国の支配者であり、崇拝されている人物を殺すというのだ。「殺してどうするんだ」
誰かが言う。怒りに震えた声だ。やれやれとため息をついたデイブはPSG-1のストラップをかけ直した。
「さあな あの男に勝てるとは思わんがな。
しいて言うなら 父親殺しは男の子の成長儀礼だろ?」
そんなことはない。もっと…違う理由があるのは目に見えが、聞いても話してくれる事はないだろう。ロルフはデイブの笑い顔を見る。歪んだ笑いだ。その笑い顔のまま近づいてきた。ロルフはその威圧的な空気に また、一歩後ずさる。汗が伝い落ちた。鼓動が大きくなる。バランスを崩し、後ろへ倒れそうになったとたん、デイブは腕を掴んだ。
「
痛!」
爪が布に食い込み、皮膚を刺す。デイブはロルフを引き寄せると耳元で呟いた。
「 …覚えとけ いつか役に立つ。
オットーの後を継ぐのはお前だ」
「な!また勝手な事を言うな!!何故 短命種の俺が…」
「俺が立ったら オットーと同じで狂うさ。化物-俺-ではなく、人間-ロルフ-じゃなきゃな」
「狂う?」
「ああ、俺もオットーも狂ってる。オットーは俺を取り戻すため、この馬鹿げた戦いを始めた。俺は?俺は戦いの中でしか生き甲斐を感じられない。 これを狂っていると言わず なんというんだ?」
何もいえないロルフから手を離すと、少し悲しげな顔をして出て行った。
後宮は前宮とは打って変り 人っ子一人見当たらない。静まり返った城は 不気味さがあちらこちらにうごめいている。脇には目もくれず、オットーのいるはずの 皇帝専用のプライベート空間がある方に向かって歩いていく。
何者かが前から近づいてきた。長身の男が二人、黒の親衛隊の制服に赤い縁取りと襟が入ったロイヤルガード、左目には赤外線暗視装置の組み込まれたメガネに ストローマイク。デイブはPSG-1の銃尻を床に置き銃身を握り、SOCOMは左足のホルスターに収めた。
190cmはあるだろう二人はデイブの前に来ると膝まずいた。
二人の階級章が目に入る――金と銀 軍部のトップとNo,2
おもしろいことになってきた
「デイビット・ボーマン殿ですね。オットー・ルッツコフマン皇帝陛下の命により、あなたを陛下の御前までお連れします。」
デイブは答える代わりに PSG-1のストラップを肩に掛ける。これで余計な体力を使う必要がなくなったのだ。
ロイヤルガードの二人は立ち上がり、踵を返すと歩き出した。
鋲の撃たれたブーツが出す音と、デイブのブーツの硬いゴムが出す音、そして銃がぶつかって出す音だけが響く。
ようやく皇帝専用の居住区に着いたらしく、ロイヤルガードが立っている。まだ若いらしく、不安に怯え デイブを見た後に上官の二人を見た。金の階級章をつけた男が かまうな と手を振り扉を開けさせる。何かがデイブ目掛けぶつかった。凄まじいオットーの気にデイブは弾かれてしまった。額から血を流しながら立ち上がるが、能力-ちから-を押さえられず 髪が黄金色に変化する。
その姿に ロイヤルガードの三人は息を呑んだ。彼らが息を呑むことなど滅多にない。オットー・ルッツコフマンをそのまま年をとらせた姿のデイブがいたからだ。それほどそっくりなのだ。
「
Shit!」
痛む頭をかかえながら悪態をつき前を睨む。
あの男-オットー-は自分のこの姿を笑っているだろう。
「相変わらず人間のように生きてるんだな」
目の前の椅子に座る二十歳程の男 オットー・ルッツコフマンの言葉をデイブは聞き流した。
オットーとデイブの間には、首から血を流した死体が三体転がっている。どれも口の中に鋭い牙を持った吸血鬼だった。オットーの言葉には耳も貸さず横目で死体を見るデイブに痺れを切らせたオットーは立ち上がると その心臓にPSG-1の銃口が突きつけられる。後ろに控えていたロイヤルガードの二人――イシュタトゥン・シュミットとゲルハルト・シュタインミュラー ――デイブを連れてきた二人だ。がデイブの頭に狙いをつける。
「こんなモノが効くと思うのか?」
オットーの問いにデイブは目を細めた。
「効くとは思わんね。」
まったく同じ声。デイブの響きに多少の年を感じるくらいだ。銃から弾倉を抜き、薬室にある弾を弾いて部屋の隅へと捨てる。その隙を見逃さず シュミットとシュタインミュラーはデイブを撃ち殺そうと銃を構え直した。
「!!!!!?」
シュタインミュラーは心臓にSOCOMを押しつけられ、シュミットは左の首筋にナイフを突きつけられたていた。後ろ向きのままのデイブが オットーを睨みながら二人を押さえつけていたのだ。
――見えなかった…やはり陛下が一番気にかけていらっしゃったご子息、我々でも敵わない
2004年08月13日(金) :
「なっ!!」
「当たり前だろう?俺は兵士だ。
銃を持ち、我々の前進を阻むモノは男も女も 老人も子供も殺し、その屍を越えて前に進め。銃のサイト敵が現れたらトリガーを引け。悲鳴も涙も無視し忘れろ。
出来ないと思うか?出来なきゃ死ぬんだ。
出来ないと思っても 一度戦場に出れば出来るようになる。 …そうするうちに戦場を恋焦がれ 求めるようになる。日常が非日常となり、有事が日常になる。
お前らみたいに会議室で兵隊-コマ-の動かし方を考えている奴等には解らないだろう?
俺たち兵士は人間でありながら 人というペルソナから切り離されて駒として 考えることを許されず、ただ命令通りに動く 犬 軍用犬だ。
友が裏切ったら? 殺す
人質をとられたら? そいつごと殺す
敵に囲まれたら? 出来るだけ道連れにして死ぬ 捕虜にはならない
わかるか?俺たち-兵士-はテーブル軍人の殺人人形だ。
これで十分だろ?お前は俺を解る事なんか出来ない。」
「…絶対にか?」
「ああ」
デイブは踏みつけられぺちゃんこになってしまったラッキーズを拾いあげ、懐へと入れる。
「吸血鬼を倒すなら 心臓か頭を撃ち抜く事だ。法儀礼済の弾だから、どこを撃とうが効果はあるが 無駄使いしないほうがいい…!!」
ロルフがデイブの心臓辺りに 法儀礼済銀弾が入ったワルサーを押し付けた。しかし、その手は震えている。
「撃ってもかまわんよ。残念ながら 俺には効かんがな。」
なかなか行動を移そうとしないロルフに痺れを切らしたデイブはワルサーの銃身を掴んだ。
「どうした?やらんなら こんな玩具 さっさとしまえ」
トリガーが引かれ、デイブが膝を折って倒れる。
ロルフは呆然と煙があがる銃身を見つめ震えていた。 自分が何をしたのか……
「で いぶ…?」
ワルサーを取り落とし座り込む。それと同じくしてデイブが動いた。周りの人間たちは黙って…いや、喋ることが出来ずに呆然と見ている。と、何が起こったのか理解らないままロルフはデイブに首筋を噛まれていた。
一度口を離し、再び傷口に口をつけると、血を吸い始めた。
呆然と見ている人間のひとりと目が合う。デイブは厭らしく歪んだ笑いを浮かべると、誰もが背中を何か冷たいものが走った。ロルフを助けることはできない…長命種(注:ヴィルト・イルバンでは吸血鬼を長命種と呼ぶ。吸血鬼という概念はない)を敵に回すことは出来ない。それがたとえ、敵の軍のモノであっても、なおさら 皇位継承権を持った者だったらだ。
ロルフの開いた口から喘ぎが漏れるとデイブは血を吸うのを止め、傷口に下を這わせる。すると、咬みついた痕がなくなってきた。
涙を流すロルフを笑う。
「くっくっ 吸血鬼にはならんさ。少し血をもらっただけだ」
床へ転がるPSG-1とSOCOMの弾倉を確認しながら扉へ手をかける。
「もし俺が死んだら オットーはお前を吸血鬼にするだろうな。」
「それは?」
「俺たちはオットー そのもの だからな」
うまくはぐらかして扉を開ける。
「デイブ…」
2004年08月12日(木) :
別隊の最高責任者はロルフだった。他の者は ロルフがデイブを手伝うようにと命令を出したため、しぶしぶと手伝いデイブがすることを見守っている。ただし、デイブが変な行動を起こしたらいつでも銃を撃てる体勢、でだ。銃弾に聖水をかけ、呪文を唱えて聖なるモノへと変える。それが終わると部屋の周りに結界を張っていく。
「デイブ は大丈夫なのか?」
「お前には関係ないだろう?」
「なっ」
ロルフの反応を楽しむかのようにからかい、作業を続ける。
「そういうモンを効かないようにされてる。太陽の光も、銀の弾も。俺たちはオットーの実験体だ。オットーの欲求だけでそうされた。アンジェルでも ただ利用されただけだったがな。なにせ”公式にも非公式にも存在しないはずの存在”だからな」
「知らなかった…」
「だろうな。言っただろ?お前には関係ないと」
作業を終えたデイブは、弾薬の箱に腰を下ろすと煙草を取り出した。
「ここは禁煙だ」
デイブから箱ごと煙草を奪ったロルフは 床へ落とすと踏みつけた。怒りに肩を震わせデイブの前に立ち尽くす。そんなロルフをデイブは嘲り笑った。
「どうした 口でして欲しいのか?それとも14年前のように無抵抗な俺を抱くか?」
「!!!? あれは…」
「やっぱりな、気付いてないとは思っていたが…」
ハーネスについたバックからメディカル・ブラッドを取り出し飲み始める。誰もが魅せられるかのように血液を飲むたびに動く咽に釘付けとなる。飲み終えたパックが手の上で燃え上がり灰となって床に散った。それを見ながらめんどくさそうに立ち上がったデイブを、ロルフがいきなり殴りつけ、デイブは吹き飛んだ。飛び掛ってきたロルフをよけ、横からわき腹に蹴りを入れ、立場が逆転すると うめくロルフに馬乗りになり殴りはじめる。周りの人間はロルフを助けようにも、デイブが恐ろしくて手を出せないでいる。そると、デイブが涙をこぼした。力の抜けたデイブの下から這い出でたロルフは、その涙をぬぐおうとすると振り払われたしまった。
「俺は お前じゃない。 …何故忘れさせてくれない 何故一人にしてくれない」
何故デイブが自分を拒絶するのかわからなかった。デイブがどんな風に生きてきたかも知っているつもりだった。苦しみは分かち合えないかもしれないが、双子の弟を、自分の半身を求めて 何がいけないのだろうか?
何がデイブをこうしているのだろうか…
「どうして…ここまで拒絶するんだ?」
「何のためにこの戦いが始まったのか知ってるか?」
デイブの問いにロルフは怪訝な顔をする。
「ああ、その前に 皇位継承権は誰が持っているか知っているか?」
「それは…」
フッと笑ってロルフの言葉をさえぎる。
「皇位継承権第一位を持っているのは俺だ。そして第二位は ロルフ・ボーマンだ」
皆の視線がデイブに注がれる。デイブはロルフが言葉の意味を飲み込むまで待った。
「俺とお前は試験管ベイビーと言うヤツだ。偶然だったらしい、双子だってんで 人間のほうを兄として普通に育てて、吸血鬼のほうを出生登録もせずに実験用のサンプルにしたんだ。最初は吸血鬼かどうかわからなかったようでな、たまたま後から取り出したほうを下にしたんだ。ゴミの様に暮らしたいながら、吸血鬼だと分かったとたん、皇位継承権が与えられたんだ。本当なら、俺はお前の影武者として育てられるんだったんだ。そのほうがどんなにマシだったか。吸血鬼だと分かっても、人間とも吸血鬼とも見てもらえず、暗い穴倉の中で育った。
ウォルフがなんで俺をアンジェルに連れ出した?
皇族の子供だからじゃない。ヴィルト・イルバン皇国の皇位継承者だからさ。
お前が吸血鬼だったなら?俺は今のお前と同じだろうな。俺だって23になるまで知らなかったんだ。俺をアンジェルに置いておく事によって、二つの大国のバランスが取れるようにしていたんだ。」
感情のままに喋ってしまったことに気づき、ため息をつくと、またメディカル・ブラッドを飲む。
「この無意味な殺し合いは 俺のせいで オットーが始めたのさ。ただ俺を取り戻すために リヒャルト・スコルツェニは俺のせいで オットーへの犠牲になった。俺をアンジェルに留めるために切り捨てられた」
「リヒャルトを知っているのか?さっき出撃すると…」
たった二人の敵を相手に隊で出撃するのか?と聞いたときなんと言っていた?
――二人の蛇を相手にしなくちゃいけないから
イルバン軍で恐れられる二人の蛇 フランク・ミラーとデイビット・ボーマン…
ロルフの感情を読んだかのようにデイブは口を開いた。
「…殺した」
2004年08月11日(水) :
十三年振りに会った兄だった。そして憎悪の対象…。闇である自分に対し、光であるロルフ。
「ボーマン少佐、お知り合い ですか?」
ロルフは銃をしまった。「ああ、私の弟だ」
銃口を押し切ったデイブはロルフへと飛びかかり、やすやすと床に押し倒し首に手をかけた。周りの人間は、デイブのあまりの速さに驚き、銃を撃とうにもロルフに当たるのを恐れ撃つことが出来ない。
ロルフはデイブを見つめた。弟が自分を殺そうとしているのはわかったが、別に恐怖はなかった。
抵抗しないロルフを 眉間にしわを寄せ見つめながら手に力を込める。ロルフは苦しそうな顔をしたものの、手を振り払らおうとはせず、静かに目を閉じた。ロルフの一連の行動に デイブは首に手をかけたまま力を緩めた。
何か言おうとしたが、言葉が出てこない。会ったら罵声を浴びせてやろうと思っていたのに。
「デイブ その目…」
正気に戻り、伸ばされたロルフの手を激しく振り払い後ろへ飛び退る。PSG-1とSOCOMを取り構えた。怒りに能力を抑えることができなくなり、髪が金髪へと変わっていき、そのデイブの気迫に銃を構えようとした者たちは 言葉を失い、動けないでいた。しかし、心臓に狙いを付けられながらも ロルフはデイブに近づくことを止めなかった。
PSG-1より中に入り、微かに震えるSOCOMをよけると抱きしめる。
「御免、そうだったんだ 御免!」
「放 せぇ!」
デイブが暴れるのを止め、おとなしくなるまで抱きしめる。しかしながら、紅い眼に浮かぶ闘志の色は失せてはいない。
「知らなかった…なんで」
デイブは唸った。こいつは何も知らないのか?
「お前は 何もしらないのか?」
「何が…?」
再び憎悪が走る。自分だけ、この呪われた生で生きろというのか?
自分たちがオットーのクローンであり、実験体であること。双子をわざと違う環境で暮らされた。人間と吸血鬼、光と闇。ロルフは貴族として育ってきた。俺は、戸籍すらない。アンジェルでも、イルバンでも、存在しないのだ。ロルフは自分-デイブ-の存在がどんなものかもしらないのだ。出生の秘密も、オットーの狂った実験も、戦争の理由も
デイブはせせら笑った。自分が馬鹿らしかったのだ。何も知らないやつに殺意を抱いていたのかと。
「知らないならいい。知らなけりゃ、それだけで済む。」
ロルフの胸を押し返し離れる。
「俺は知らなくていいと?」
ロルフを見据える。「ああ」
いきなりロルフはデイブを殴りつけた。ロルフからすれば、デイブ-弟-が知っていることは自分も知っていなければならないと思っているのだろう。ロルフにとってデイブは、双子の自分の分身だと考えているのだろうが、デイブにとってロルフはまったく関わりのない 別のモノだった。
「人間は知らなくていいんだよ。俺とお前は違うんだ。」
「何がだ!」
「まだ死にたくはないだろう?」
デイブの意図がわからず、ロルフは掴みかかった手を放した。
「俺はこれからオットーのとことに行く。ああ、これは教えといてやる。俺たちの父親はラルフなんかじゃない。オットー・ルッツコフマンだ。俺もお前も化物の子供だ。
オットーのところに行くまでに どれだけ吸血鬼を殺すかわからん。傷つき回復できないやつらが人間の血を求めてここに来る。俺はそいつらが侵入出来んように結界を張っていく。武器も弾薬も法儀してってやる」
「何が言いたい」
「人間は知らなくていい。自分の身は自分で守ってくれ」
放した手でもう一度デイブを掴め、荒々しく揺さぶる。
「何故だ 何故そうやって自分勝手なんだ!」
揺さぶられながらもデイブはラルフを睨み 唸った。
「
黙れ!! 何も、何も知らない貴様には関係ないんだよ」
ロルフの手に力がこもる。しかしデイブは続けた。
「お前は俺を求めるが、俺とお前は別の人間だ。今までも これからも ずっとな。
俺に関係があってもお前には関係ない。そうだろう?俺がどんな生き方をしていたか知っていながら 自分が欲しいときだけ求めて、後は無視してきたんだ。
気にしないのは簡単だろう?」
ロルフを嘲り笑い 手をよける。
「こんなとこで時間を食ってる暇はないんだ。武器庫はどこだ?」
2004年08月09日(月) :
see1=デイビット・ボーマン
ミハエルにミラーを渡しキャンプを出たデイブは装備を確認した。
後ろにつけたポーチに PSG-1用20連のマガジン10個にSOCOM用マガジン10個。弾はすべて法儀済銀弾。足りなくなれば現地調達すればいい。吸血鬼を殺すのは何も銀の弾だけではない。
腰に付けられた6個の手榴弾も法儀済である。リュックや必要ない装備は置いてきた。左足につけたバックにはメディカル・ブラッド、ポケットにはラッキーズ、上等なブランデーの入ったヒップフラスコ……
ため息をついて 目の前にある宮殿を見た。
自分のせいで始まったこの争い。自分がオットーの元に戻れば済む話しではない。人間の方が許さないだろう。そしてミラーも…
眠らせなければ無理にでもついて来ただろう。
ついてこられれば、断れない…ミラーは…
煙草を取り出し吸い始めた。最後の一服 ゆっくりとラッキーズを味わう
生きて帰れるなど、そんな馬鹿なことは考えていない。心残りはミラーだけ…その気持ちを振り払うと立ち上がった。
デイブが走り出すと風となる。人を殺す気はないし、無益な殺生はしたくない。ただ、自分の行き道を塞ぐ者あらば ためらわずに殺せる。戦争という行為に中でなら、人を殺すなど、何の感情-迷い-もなくやれる。そう体に染み込んでいる。
前宮へつめる者たちは ただの人間だった。彼らにはデイブの姿は見えない。ただの風としかわからないのだ。
今、この宮殿に華やかさとか優美さとかは無い。戦いの波がもうすぐ押し寄せようとしている中で、誰もが怯え 無口にさせていた。
王宮警備隊の人間が、後宮へと続く扉を閉めようとしている。オットーは俺の存在に気付いているはずだ。閉まる寸前の扉に飛び込む。ここから先は、公爵やロイヤルガード以外は入ることを
許されていない。つまり、ランクの高い吸血鬼がいるという事だ。見つからずに進むことは出来ないのだ。能力-ちから-を開放すると、空気がざわめく。見る間に髪が金髪へと変わり、牙が大きくなる。
ガチャガチャと武器を鳴らし、吸血鬼の兵士たちがやってきた。
「…さっそく 手厚いお出迎え か」
ランクの低い吸血鬼を相手にするのは簡単だ。銀の弾さえあれば確実に殺せる。しかも狭い廊下を30人が一気にやってきたのだ。20発の弾倉ひとつで片付いた。能力を使い必要もない。人間だって…いや、VHSOFsなら簡単に殺せてしまう。30人の生き物だった灰を巻き上げ廊下を進み、後宮への出口にたどり着くと、大量の弾が身体に打ち込まれ、肉を引きちぎっていく。
原形を留めないほど弾を撃ち込むと、やっとのことで打ち方をやめた兵士たちは デイブの死体を囲んだ。
「こいつは我々のお仲間なんだろ?なのに、何故灰にならないいだ…」
ざわめきが広がる。吸血鬼が死ねば必ず灰になる。しかし、殺せといわれたこの男は、灰になる気配すら見せていない。
何故? 肉片が動いたかと思うと、コウモリへと変わり一人の兵士を襲った。次々と悲鳴が上がり、喰いちぎられたところを押さえる兵がいる。コウモリが融合し、狼へと変わるモノも出てきた。
地獄が出来上がった。デイビット・ボーマンによる地獄が…
程なくして、姿を消した兵士たちの残ったモノには見向きもせず獣たちはデイビット・ボーマンへと戻っていく。
周りを見回した。9年前と変わってはいない。見えている範囲の監視カメラを壊していく。ここには親衛隊別隊の
人間がいるはすだ。吸血鬼たちが自分を殺すため力をつけようと人間を襲うだろう。そんな馬鹿らしいことはされたくない。人間は吸血鬼の餌ではない。我々吸血鬼が人間に寄生して生きているのだと言うのに…
吸血鬼は人間の血を飲んで生を得る。何もかも人間以上の能力を持ってはいるが、人間に寄生することでしか生きられない。
人間の気配がする方へ、城の奥に向かう。皇帝を護る親衛隊は3つの層に分かれ、ロイヤルガードは皇帝を護り、親衛隊はロイヤル・ファミリー 城の後宮に住む皇族を護る。人間が入る前宮は別隊が。別隊は中と外の橋渡しなのだ。
ロイヤル・ファミリーのいるエリアの近くの別隊の詰め所では、なにやらバタバタと忙しそうに動き回る足音がする。デイブはその部屋のドアを開けると、中にいた10人がいっせいに銃口を向けた。誰もが何日も寝ておらず、ボロボロの状態で戸口に立ったデイブを狙っている。手に持ったPSG-1とSOCOMを床に投げ、両手をあげて敵意がないことを示し一歩中に入る。と、周りを囲まれ扉が閉められた。
「アンジェルの人間が何の用だ」
口を開いた男が銃口をわき腹に押し付ける。口を開こうとしたとき、後ろにいた男が口を開いた。
「デイブ か?」
沢山の銃口が押し付けられるのを感じながら後ろを見た。
「…ロルフ!!」
2004年08月08日(日) :
変更しました
エンピツの日記を小説用にして、別のところに借りました。
ブックマーク等に入れていただいてる方は、変更お願いします。
新日記:『シュヴァイツ・デイリー・ニューズペーパー』
題は変わらず、相変わらず(笑)
URLは、http://yaplog.jp/hayata2061/ です。
何も知らずに見た人がびっくりするだろうなぁ
いきなり小説だもん
2004年08月07日(土) :
時はぁ めーぐりぃ……って、これ七夕じゃないじゃん!
はやた[昼寝から復活、まだねてる]です
今日は、
バトン君 バトン君そっくり(つまりいい男)なお兄さんに巻き寿司の注文を受けました。
ええ、断りたいですよ。(え?)
だってぇ いつもやっている事の他の労働するんですよぉ?
仕事が終わらないじゃないですか?
(おい…)
でもね、金もらって雇ってもらってるんですから、
注文受けたら作りますよ。
一応 プロなんだし
バトン君似のいい男だし
↑ これかよ…
今日は4人厨房に入っていたので
寿司に入ってもらって
(いつもは寿司と巻き寿司は1人)
つくりました。
注文の品は サラダ巻き8巻切り4個とかんぴょうの細まき、いなり2個 ¥399
入っているの多いから 作るのめんどいヤツ外人さんは好んでこれ買っていくんですが…
「うわ めんどくせぇ」
とは言わずにコンビにねぇちゃんの得意な素敵な笑顔で注文を受けました。
というか、若いからってそんな「つくれるの?」って目で見ないでください
バトン君 お兄さん
つくれますから。
「20分少々お時間いただいてよろしいですか?」
と聞いたら、その20分 ず〜〜〜〜〜っと待っていてくれました(泣)
ホントはもっと置いてのりを馴染ませたかったけど、
グラサンをかけて
ぢ〜〜〜〜 っと
バトン君(もう何も言うまい…)に見つめたれたら
怖くて 胸キュン☆ で急いで作りましたよ(泣)
私としては 納得いかない出来なんだけども、
商品としては悪い出来ではないので いいのかなぁ
でもさ、その前にLサイズの手袋じゃ
余っている所を切ってしまって商品にはいってしまうかも
ということで しっかり消毒した手で
素手でマグロ切ってたんだよね…
家に帰ったら 猫にかまれまくりよ
七夕で込んでいるってのに
予約していた七夕ディナーバイキングに行ってきます
七夕の写真を撮ってくるかもです
2004年08月06日(金) :
え、母上 帰ってくるの?
巻物を17kgほど巻いて その後 母上の入院に付き合うため 込んでいる電車に乗って仙台まで行った はやた[病み上がり]です
こんな話を聞きました。
「お惣菜でね、若いのに上手に巻物作る子がいるんだって。
その子が作った巻物って、きっちり巻かれてるのに
食べると空気がきれいに入ってて、
堅すぎず かと言ってボロボロこぼれるとかじゃないんだって」
いますよねぇ、おにぎりとかきっちり握ってあるのに堅くなくて
うま〜く握る人って。
若いのにって、私抜かすといたかなぁ。いたなぁ なんて考えながら聞き耳立ててたんですよ
で、続き
「若いのに 経験だけじゃないってことよねぇ
生まれもってモノっていうの?いいわよねぇ
でもね、その子 無愛想なんだって。
これで愛嬌もあったらもっといいのにねぇ」
うんうん、神様は完璧な人をつくらないからなぁ
どんなに美人でも声がぶすとかいるもんねぇ
「えっとぉ なんていったかな ほら、
午前中だけ入る子いるじゃない?
大学生で、
赤いふちの眼鏡かけた…」
それって…
「はやたちゃんじゃない?
あの子、朝なんかメチャクチャ機嫌悪いもん!
悪い子じゃないんだけどねぇ
よく無表情で巻物巻いてるわよねぇ(笑)」
私かよ!私、そんなに無愛想か?
…無愛想です。朝目が覚めてないもん
だから大学 夜間があってるんだもん
ほめられてるんだけど、なんだかけなされてるってほうが強い
いいんだけど、よくないよ
予防の為の抗がん剤のため 母上 祝 入院!!
と思ったら 外泊してきやがった
PCでいろいろ遊ぼうと思ったのに…
予約した七夕バイキングにもついてくるって…
でも、お盆期間中いないからいいか。
ゆっくりHPの改修とMGSをしよう
日記や『勝手に琢磨』もがんばろう
昨日 具合が悪くて寝ていたら
父上様がいる雑誌まで縛って出してくれていたみたい。
で、朝起きて いる雑誌までなくてびつくり
あわてて収集所まで行って、
あさっていた少年どもを掻き分け、
大事な大事な COMBATマガジンとSATマガジンとF1レーシングを抱え、
ぼーぜんとする少年どもを残し もって帰りました。
COMBATマガジンについていたおまけのDVDが壊れてなくてよかったぁ
2004年08月05日(木) :
体の調子が
昼、夜とご飯が食べられません。
体重も45kgをきりました(やばいなぁ)
で、貧血… 原因を考えたら、昼にファミレスでコーヒーの飲み過ぎだという事が判明。
なんだかがぶがぶ飲んで、10杯中8杯コーヒー。
そのうち6杯がエスプレッソ(おい!)
具合悪くなるわな。
(貧血もな)
明日、バイトしたいので死にます
2004年08月04日(水) :
携帯から戦線状況報告……バタン…きゅぅぅぅ☆
部屋を片付けていたら、PC触るどころじゃないくらい雑誌と本の山でして(汗)
COMBATマガジン、Strike And Tacticalマガジン、F1レーシングetc…買い過ぎなのかなぁ
他にマガジンとGreat
いるとこ、資料になりそうなもの、今年のもの以外を資源ゴミに出す事にしました。
すごい山…
どうしよう…こんなに…
明日、仙台七夕の前夜祭なんですよねぇ
今年も花火は家から見ます。七夕自体はヒトゴミが嫌なので行きません。
予約した七夕バイキングには行くけど
写真日記に七夕載せられたらいいなぁ
はやたが人に酔ってなければだけどね
2004年08月03日(火) :
なんともはや…
ファミ通DVDの8月号を借りました。
メタルギアソリッド3の映像を見るためです。
見ました。
……ファミ通のおまけのDVDに入っていた映像と同じだわ
倍近くの値段を出した友人と、
ファミ通を買った自分
同じ映像かよ…
高い分、もっとなんかさぁ
今日はTVで見ました
画面が大きい分 また迫力があっていいですねぇ
はやく発売してほしいが、
F1が終わってから
ね
ファミ通DVD買っていた方 ごめんなさい
HPや日記を改装するはずだったのですが、
違うことをしてしまって…
MG-Snatch!番外編をオエビに描いたじゃないですか
やっぱり慣れないデジタルより、
アナログで描きたいなぁ
と、アナログ版を描いてみようかと思ったり
またまた違う話を描いてみようかと
美術にはコンテンツは作ったんですよ
中身はまだないけど
そこに載せようかとね。
ええ、漫画描いてました悪いか!
部屋の片づけしながら
息抜きに 息抜きのほうが長いけど
ただ、伍長のヒトダマ投げはオエビに描きますよ
(え?)
MGSの四コマも描き直さなくてはならんのよ
やること色々あるのに、
暇すぎてやれない
いや、それより課題の絵を描いて送らにゃぁならん
ううう
TVで技法のDVD見ながらPCを使って↑のHPを見ながらイメージを固めて
メモしながら床で描くしかないな
ライトBOXが欲しいけど 本当に今 金がない
DVDは日向さんが書いていた会社のモノを買おうと思う。
(本当に安い)
なのに、昼のお方たちは
ゼミでのお泊りに
松島のホテルで1万↑1万5千くらいになるって
しかも交通費別
その他もろもろ別
ブツン!!
金かければいくらでもある。
金かけないように遊ぶんだろ!
秋久のホテルは学生プランがあるし、
SUGOのくぬぎ山荘は6000〜 しかも送迎アリ
遊ぶとこ沢山、カートもできる(はやたの目的はこれだったり)
民宿に泊まって 地引網一本3万で借りるとかあるだろ!
1万以上出せるか!!1万だってたかいっつーの
金かけないように考えろや
こっちは働きながらで自腹だっつーのに
1万以上なら行かない
秋に泳げない海に行くこたねぇだろ
秋は山だ 松島から迎えが来るか!
こんなメールを返信してしまいました
ところどころ…
いや、前面に伍長が出てきております。
やっぱり私って、伍長だったんだなぁ(しみじみ)
写真日記 題を変えてみました
暴走 すいませんでした
2004年08月02日(月) :
WE ARE THE CHAMPION
まったりまったりな一日でした。
10時に起きられはしたのですが、
それまでの出来事
8時くらいに「布団干すから」と布団を引っぺがされ妹の部屋の床に寝に行きました
9時くらいに抱きマクラのタオルケットを「洗うからぁ」と取られ
(はやたはタオルをかけるのではなく抱きます)
9時半ぐらいに掃除機で突かれ髪まで吸われて…
でも、根性(?)で10時まで寝てました
疲れは大分取れました。でも、まだちょっと
WE ARE THE CHAMPIONを今日はずっと聞いてました。
好きな曲です
QEENの曲です。
オエビでお兄ちゃんのイメージに使いましたが
これから日記を色々改装しようと思っています。
ちょと ごちゃごちゃしているので
見やすく
レーサーの呼び方なんかは『勝手に琢磨』にページを作って
リンクを張ろうかと
登場人物紹介も……
うまく出来るかなぁ
2004年08月01日(日) :
ヤマハの基地に潜入してきました そして大変なことに!
大丈夫です。
捕まってはいません。
拷問されてません。
ケチャップを使って見張りの兵を気絶させて逃げたわけではありません。
高いところで格闘なんてもってのほか
ジープで脱出したわけでもないです。
長い前置きすいません。
すごい疲れてて 変にハイテンションです。
寝られる…な。眼が引っ込んでるのがわかるもん。
明日きっと起きられないな
ヤマハの基地=SUGO(SUGOはヤマハのバイクのテストコースです)
な訳で、山の中=盆地っぽい
なので、おいしそうなローストビーフが出来上がりました。
こまめに日焼け止めは塗ってたのですが、
駄目ですね。
気温は40℃ほどになり、快晴。
風があったのがせめてもの救いでした。
一番高いパスを買ったので
ピットウォークとグリットに入れたのですが、
目当てはと言うと、Docomoのリチャード・ライアン
写真日記に載せました。
ええオトコや
で、ライアン出てきません
なので、PIAAにいったらレーサーと写真撮影をやっていました。
千円 もってけドロボー
で、してもらいました(泣)
アンドレ・ロッテラーと小暮卓史、PIAAのピットクィーン(多分)
え?中嶋悟さんも?
膝が笑いました
あの中嶋さんです。日本人初のF1レーサー
撮ってもらって、サインまで
で、図々しくも こんな機会は二度とないと思い
持って行った扇子にもサインをもらいました。
いやね、今思うとよくそんなこと出来たなと
まぢで家宝にしますよ
↓証拠
写真は流石になのでオエビに描いてみます
写真日記に色々載せましたので、
みてみてください