なぜそんなに なのか忘れてしまったけど、 なんか眠たくて ダーとふたり、夕方から眠ってしまった。
ダーが起きだして階下へ降りた気配で少し目が覚めて、 ダーがまた隣に戻ってくるのを微睡みつつ待っていたら また眠ってしまった。
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次に起きたのは 電話のおと。 兄上からだった。 「いま来てる人があって‥ちょっと待ってや。代わるしな。」
私は誰だか なんとなくわかって、ちょっと嬉しくて ちょっと どうしてかなぜか やな肌触り。
あー、ぼくですけど‥ メジャーデビュー蹴りました! 解散でーす。
さあ、喜びな! という感じ。 ますます ざらざらと違和感を耳元に感じる。
・なんか従順な教徒達は指導者にあやつられてた事になったらしい。 ・最後、指導者は醜く汚くなったらしい。 ・太鼓役は脅したり‥とにかく瀬戸際まで彼を追い込んだらしい。 ・そしてブレーメンらは彼の留守中 勝手に部屋に入ったらしい。 ・そしてギターとオーディオ一式などなどを勝手にもちだしてしまったらしい。 ・これらは 壊されたのか捨てられたのか却ってくるのか 不明らしい。 ・これは不法侵入にあたるらしい。 ・ブレーメンらは(私が思うには彼もだが)頭がおかしくなったらしい。 ・そしていま彼は弁護士をたて ブレーメン相手に裁判を起こしているらしい。 ・要約すると↑こういうことらしい。
いま、いろんな人に会って話して謝って許してもらってて‥ だからハラムランランらにも このこと言っといて!
(一体、私から何を言うんだ?)
だから、ごめんな。
んんん。(急な展開にツイテケナイ。) ‥ええと、だけど 夢は 見続けるよね?
えーもうあの人らがいる世界に行きたくないから趣味にしとくわ。
えー!そんなちっさいこと‥気にしないで、やりなよ!
だから、あの日記にも皮肉でもなんでも書いといて!
(なんと書けばいいんだ。言葉も浮かばん。)
電話を切ったあと、 受話器に曖昧にうなづいてみたけれど どーしてもフに落ちなくて もやもやしてしまって どうしていいのやらわからなくなった。何もできないのだけど。 (しかし、なんで窃盗品がフォークギターと(オンボロの)オーディオなんだろう? 何を想い意図として持ち出すんだ?理解に苦しむ。)
確かに黒い世界に終止符が降りてあとは後片付けだけになり 物事の終わりのハッピーエンド?なのかもしれない。 だけど、だけど。
だけど。
と、自分が 何に納得がいかないのか解らないままだ。 ----------------------------------------
物事は 私が予想・想像した通りに発展した。
いま、彼は生き長らえただろう。 とは思う。
だけど。
特筆すべきは、
私の愛した キラリが。
キラリが。
やっと 生きた場所に辿り着きつつあるのに どうして 夢をやめるんだろう
ほしはどこにおちて どこでうまれる?
普通 スタッフなんか目立つ格好で好き勝手にやってるとファンのやっかみなウワサにであい目障り相応なイジワルを受けたりするものだが、私はといえば当の本人らに苦しみ その音を包むファンの女の子らに助けられたりした。聴き手に恵まれてるというのに、なんてこと。そして本人らはその存在の素敵な優しさすら見てない。
総てに愛されている事を知れば こんなことにはならなかっただろう。 やすらかな自信に満ちていれば こんなことにならなかったんじゃないだろうか。
かなしい。
何をどうしたいとかそういう訳じゃないけれど 私は
自分を 気持ちをこころをどうしていいのか 未解決のままです。
もしかすると、私が見たいのは 夜に消えてしまいそうな、 西の空の ちいさないちばんぼしなのかもしれません。
バイトの帰り道 いつも通る街角にはこんな貼紙がしてある。胸ときめくこの情報が更新されているのかどうかも定かではないが。
バイト先は、部屋を貸すのが仕事で その案内を電話でしているのだけど 予告なくかけた私たちの電話に対し 沖縄の部屋の状況を訊ねたひとがあった。
群馬から沖縄へ。 すてき。
南の物件をつい見てみたりして ああ、次の引越は沖縄でもいいな と思った。 わりと本気の思いつきだったので 自分がまだ自由である事を知ってそして楽しい事のように思った。 どこまでも透明で深い碧とみどりとシーサー。 そんなところでバイト暮らしってのも、いいよね。
もうすぐ、わたしたち引越します。
ひとり平日の休日、榛名町の周辺をウロウロした。 夕刻、ダーを迎えに行かんと隣街の方向へと見当をつけて角を曲がってみた。 もちろんそこは通った事のない路で、ちいさな山をひとつ超える形になるんだけど 緑の密度がどんどん高くなって、すっと涼しくなった。 山に来てるんだ と思った。
今朝からの細かくて沢山の 雨と 正午からの抜ける青空の 快晴で 木々の葉らがつやつやだった。 好き勝手に雑草がにょきにょきと伸びて低い木の枝ともつれあったりしている。 木々も枝を好きなように延ばし立っていた。
わー、げんきげんき。
なんかワクワクしてしまう、みどりの輝きだった。 嬉しくなった。
いいな いいな と思いながら山を超え 下りはじめると、 道の左右が畑になっていて その育てられ整えられたみどりも とても美しかった。 畑のみどりはとても丁寧に愛されてる感じがした。
よそ見しつつ 車を停めて眺めたい衝動にかられながら、走ってると ある畑のどまんなかに座するジイサマと目があった。
みどりのヌシだ と思った。
ヌシは畑のみどりらに包まれるように囲まれて休んでいて、 それはとても似合った場所に見えた。
みどり達は皆、愛され喜び立派に輝いていて ヌシはその憂いを独占。 それは かなりうらやましい光景だった。 みどりを育てる職業っていいなと思った。
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ダーと「峠の湯」へ行った。 突如決めて向かったのだけど ちょうど夏の買い物をしていて、 ダーの着替え一式が揃ってた。
会社帰りに温泉、甚平を着てビール、下駄。 ついでにツルツル(気分)の美女?もついたりして なんて優雅なの。
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海が好きです。田舎の日本海が好きです。 だけど山の国ってものいいもんだなと思った。
きょう バイト先で35才になるバツイチ男性を怒ってしまった。 彼の気の利いた身勝手な働きで クレーム寸前なできごとが起ってしまったため。
「ダメじゃないですか!バイト中 勝手に外出しちゃ! 普通 許可とか得るんですよ??? 仕事もみんなでやってるんだから勝手に進めないでください! ちゃんとリーダーの指示を仰いでくださいって、 こないだ言ったじゃないですか!(こないだも同じ事をやった。) それに、これは○○さんの担当のお客さんなんだから‥」
と、言った調子で短く 鋭く きっぱり きっちり。
7コも年下に怒られる35才バツイチ男性って、かわいそうだなー。 お仕事がんばってるのにな。(気持ちはわかる) もっと、相手をたてた「注意のことば」ってのがあったかな。 注意とか指摘にキライってのを混ぜちゃいけないよな (高濃度でキライ感情が混ざってるおそれアリ)
‥と、帰って晩ご飯の食器を洗いながら思った。
だけど 中肉中背のビール腹体型で午後から汗臭くて(トイレの使い方も汚くて) なぜか肌が黒くて髪の色が茶色い、そしてねっとりしたしゃべり方で
そんなこの 社会性のないオジサン が、ほんとうはきらいで
そういうのもあって、優しくできなかった。
ああ、わたしって。 好きな人しか、すきじゃない。(((((実感 切り捨てゴメーンなのだ。
‥‥‥‥‥‥‥‥んで こんな私も、社会性なんてないのだ。
2003年06月22日(日) |
★ 夜路にしずむ 月夜にうかぶ |
三日月が首を傾げて延びた田舎道の先にいたので 月に向かって走る感じだった。
時々、月と私は遮られた。
木の葉の間やでっかい電圧搭の針金がレースみたいに月を覆う。 それがまた美しい。
・・・・・・・・・・
何処までも許す君を試すかのように傷つけてしまうよ。受ける愛情の厚みを計っては嘆いたり、人を好きでいるということを間違えてしまってるよね。たぶん このまま私かもしくは君が死んだら絶対 悔やむだろうから笑ったり触れたりしてみるべきなんだ。それなのに自分を赦せないのは私の弱さ。 もっとおおらかだったはずの艶もカサカサに私は少しずつ何かを失っているよ。何もかもなくした私を君はどうするかい? 亡くしつつあるものの尊さを 無関心な君はそっと気付かぬフリばかりするから 君の眼に映るまで私は私を汚すよ どんな風に見えるかい?
悲しいよね
私が温泉ガイドにしてるサイト(“フロッシュマン”が私の温泉ナビ) を拝見して 今日は比較的近場の「牛伏の湯」に行った。 サイト曰く「いつも空いていて穴場的な温泉。」
お湯はとてもいい感じのお湯で、 施設事体の景観や露天風呂の景色も悪くない感じだった。
脱衣所にはピンクのコピー用紙にかすれた黒マジックで 「当湯は県内一の美人湯です」と書いてテープで貼ってあった。 その上には黄色いコピー用紙で 「露天風呂に蜂がいますので注意してください」と書かれてた。 そんな調子で手書きのはり紙がいっぱい貼られてた。 内湯・露天風呂ともに照明が蛍光灯ばかりで薄暗くて 実際は石を使ったり檜を使ったり整った松の木があったりとお金をかけてる感じもしないではなかったけど、なんか鄙びた素朴な感じがした。 お風呂場の角には清掃用具が立て掛けて置いてあった。 銭湯みたい。ってか銭湯でも そんなのおいてない。 脱衣所・休憩所ともにクーラーは寒くて冷えすぎだった。
折角いいお湯といい建物を持ってるのに、 活かしきれてない感じがすごくして 勿体無いなあと思った。 悪くないのに。わるくないのに。不味いなあ。
いま行き付けている「峠の湯」はとても勉強熱心な感じがする温泉施設で 過ごしていてとても気持ちいい。それに慣れてるせいもあって なんだか都落した武士の気分になった。 昔は華やかな所にいたけど今では田舎のあばらやのお湯に入る。そんな感じ。 「峠の湯」と同じじゃなくていいんだ。ただ、お湯では引けをとらないんだったら その施設やお湯のよさをもっと引出すようなお客の楽しませ方があるんじゃないかなと思った。もうちょっと、夢見せてくれた方が 嬉しいかなあ。たまにはこんな鄙びた感じの温泉もイイかなと思ってみたけど あんまり通える感じはしなかった。
全体的に暗くて、寒い。
ひとが裸になる所なんだから 人肌の色がもっと欲しい感じがした。 蛍光灯と灰色の石の 白と黒とグレーばかりじゃなくて、 裸電球の照明だとか木目だとか 暖色のものを私だったらもっと置くな。 そしたら多分、安らげるのにな。 ---------------------------------------
温泉の帰り、ダーがおおくぼのホルモン食べたい、と騒ぎだしたので(おおくぼ酒店というところがあって、そこで手作りのホルモンを売ってるのだが美味しいらしい。)おおくぼ酒店へ。ビールを持って その近所の2女姉家へ遊びに行った。
最近 2女姉家の番犬は私たちを見ても吠えなくなった。 今日は遠慮がちに尻尾をふってくれた。
一緒に竹中直人の映画を見て 12時になって、帰ることにした。 ダーはアルコールにより既に電池が切れかけだったので。
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この角で左折すれば お家、という所でダーが 「ねえ 今日って化粧してる?」 と言った。 「えっ、してないよー それって美しいってことー?」 と返すと それはキコエナイフリであっさりと流されてしまった。ぬぬぬ。
もしかして、「牛伏の湯」ってほんとうに“美人の湯”なのかなあ。 ‥なんて思ってみた。やっぱ また行ってみようかなー。
・メールありがとう。 メールのあった水曜日にお返事残します。ばいちゅう。
バイト帰りにいつも通る商店街は夕暮れで、 アーケードの入口(出口?)付近にある花屋の前を通ったら みどりの 青い匂いがした。
なんかみずみずしくて、とても 生きてるものの清らかな匂いだと思った。
帰り道は風がとまっていて、歩いて帰ったのだけど 新しい携帯のムービー機能が珍しくて 紫陽花から始まり 道路の「とまれ」を溯って歩いてみたりして 録画したりしながら、帰った。
「とまれ」を溯る行為は、 「戻れ」に 似てると携帯のちいさな画面を見て思った。 だけど、たぶん「とまれ」の始めに戻っても、 同じ場所には戻れないのだろうと思った。
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ダーは今 会社の経理事務を勉強中。 今回は自分の保険証を使って申請をしてみたりしている。
あ。あのさー、今日さー 保険証が届いたんですよー
と、ダー。 「わ。そうなの??すごいじゃん!」
‥で、裏を見るとー「ツマ」だとかって書いてあるんですよー ‥‥‥‥てれるじゃないですかー。。。。
今日、その オレンジ色の保険証がやってきた。 自分で申請して、自分で受け取った保険証ってどんな感じなんだろう。
しかも、ツマって。妻ですよツーマー。
私、このたび晴れて 社会保険事務所&ダー勤務先会社 公認の「未届の妻」となりましたです。 あのね社会保険に入れてもらったの。 うふ。
うふふふふ。
土曜日に突発的な思いつきで土日と イキナリ京都へ行ったのだけど その後 発覚により偶然にもその日曜日に
「京都にいた人」がいて 驚きました。
少なくとも 私含め 3人。 思い思いの京都を楽しんだ訳です。
メールありがとう。 ときどき会う、あなたの無意識の優しさに似た心根の善さで 私は 私に気付いたり安心したりしてきました。 どうしてあなたはそんなに私のことが解るんですか。 いつも 一緒にいる訳じゃないのに いつも とても不思議でした。
今日だって。どうもありがとう。
ひとのめぐりあわせというのは 不思議なもの
私はアンテナを持っていて 誰かもアンテナを持っていて
私が誰かを受信したとき 誰かも私を時間差で受信すると思っていて それで げんきなら尚よし
何気なく浮かぶ誰かがいれば その誰かの電波を受信したのかなと 考えてみたりするもので
先週末は 多分 超特大のパラボラが稼動したのだと思います。
2003年06月15日(日) |
★ 白昼夢のはごろも |
大阪でハラムランランとイグワナズを観た。 お歌がぜんぜん聞こえなくて、ライブハウスは イグワナズとそのファンに失礼だと思った。 だけど 無声でも、うた歌いはセクシーだった。 魅せる はこういうことに似ている。
かわいい女の子とかしみったれ古着キッズとか期待してたのに モヒカンとか黒革とかハードないでたちの若人男女が多かった。 対バンらの男クサさが会場中にただよっていた。 単調なリズムとオス声の中で 怒り狂ったハチのように 踊るというより ぶつかり合いながら みな笑っていた。顔だけ見るとひどく楽しそうなのだけど 怖くてその押しのけぶつかりあうその楽しさが解らない。 今にも火花が散りそうだった。
オオサカは、雨だった。
帰途、京阪電車の階段を登って見た京都は静かな朝だった。 信号の音が響いていた。 ハラムランラン宅に着いて また眠った。 人んちのお布団はどうしてこんなに心地よく感じるのだろう。 とてもあんしんする。
午後、ふたりで家をでて京極など250円クレープを求めて歩いた。 たぶん もっとがつがつ楽しもうとしなくちゃ、やりたいことは消費出来ないんだろうけど なんだかぼんやりと楽しんだ。 途中からハラムランランに用事ができ、ひとりで街並を観る事にした。 京都に住んでるころ いつも、座って歩く人を観てた場所がある。 今日もその階段で。バス待ちのふりしながら。 右から来る人と左から来る人と通り過ぎる人の顔色とか洋服の色とかを盗むみたいに見てた。 何も、特別な事はない。 特別のない世界の 特別さ。
------------------------------------- 私が京都に住んでたマンションは3階建てで、 マンションというのはどの階も同じように造られているもので、
ある日ぼんやりと自分の部屋の前に辿り着いたら、もう何年もそこに住んでるみたいにベビーカーやこどもの玩具だとか朝顔の鉢や使わない物干竿やら靴箱がごちゃごちゃと配置してあった。要するに部屋に置かない要らないけど捨てれないみたいなものが家族分、外に置かれてる形になるのだけれど、 いつもの私の玄関と全く異なる風景に 愕然とした。
あー。ナイ。
数秒息をのみ そこに呆然と立ち尽くし、それからここは2階であることに気がついた。 それで自分を笑いながら上の階へとあがった。 3階にはいつもの ネコの玄関があって、いつもの古ぼけた壁が見えていた。 それで安心して私の部屋に入った。
あの、自分の玄関がなかったときの悲しさって いったい何ものだったんだろう。 --------------------------------
とか、そんな事を思い出した。 あの時は 白昼夢を一瞬 見い出したんじゃないだろうか。 だけど あるのとないのと どっちが夢だったんだろうか。
この、今 目の前を流れる京都も私の生活の一部の顔をしているけれども 群馬という生活もあり、なんだか。 どちらが現実で どっちが夢なんだろう。どっちも夢みたい。
また、ふわふわと考えてたら 時間になってしまった。 紅い電話を(携帯が壊れたので赤色に新調したの。とっても可愛いのだ!こんどこそ濡らさず使います。誓います。)ショップへ取りに行き、田舎町へ帰るため車まで歩いた。
タワレコでインディーズなCDを買いたかったんだけど買えなかった。 この辺に来たら食べたいものとか、行きたい雑貨屋とか いっぱいあったのに、 計画通り事を運べないのは世の常である。
ハラムランラン宅には東京から父も帰ってきていて、何やら慌ただしくやっていた。私も慌ただしく、ボーっとしながら‥お茶などのみつつ ちゃくちゃくと準備をして「帰るよ」と言った。なんだ帰るのか、と言いながら父がおもむろにショッキングピンクのラメラメ首巻きをくれた。それはとてっても今日のひの記念になると思った。目にうつるふたりの背後から この部屋の優しさが雨の日に滲み出していた。それで、わ。ちょっと泣く。と思った。そう、ちゃんとウレシイとか言えなかったけどとても嬉しかったんです。ありがとう。 じゃあ と部屋をあとにし 階段を降り始めるとばたばたとふたりも降りてきた。 誰かを慌ただしく見送る何かの定番みたいなヒトコマみたいで笑えた。
雨の京都は、しっとりとしていて優しくて あのマンションちょっと見てみようかな、とか思ったけど 今日はやめておく事にして高速にのった。
たまにあうので たまにたくさんお話をした。 蓄積された話を解くみたいに言葉にしてみると それらがつまんないこだわりだということに気付く。どうでもいいんだ、そんなこと。 はやく引越したいなー。 そして もっとこんな気持ちで日々を暮らしたいな。
仕事と用事から帰ってきたダーが ちょっと行かない?、というので あてもなく意味もなく夜のドライブをした。
田舎街の殺風景なバイパス沿いの 車屋のネオンとか、 ばかでかい 喫茶店とかうどん屋の看板とか どこにでもあるファミレスとファーストフードの原色とか 帰路につかんとびゅんびゅん走る車とかそのライトとか、 そんなのがどんどん流れてた。
その平穏で慌ただしい風みたいなもののなかに、何かのにおいがあって 蘇る記憶みたいな かたまりがおりてきた。
あ。
ねえ、去年の今日って まだ京都にいたよね。
と、私。
明日だよ。
と、ダー。 ああそうか、それか と思った。 去年の今日の私はどうしてたんだろう。 たぶん寂しかったり不安だったりしただろう。 それとも準備とかで忙しかったかな。 去年の明日、ダーは京都を発った。
短い遠距離恋愛の始まった日だった。
その時には想像もつかない 今の私だけども 今、降りてきた記憶は なんかを優しくしてくれた。 それで、横で運転するダーにもたれたりしてみた。
去年の今日の嵐に
静けさみたいなものが ふんわり
なんか そんな感じが、とっても とても した。 ああ これはいいなと思った。
-----------------------------------
寝る前みたら携帯電話に着信記録で入ってた。 どーして、わかってくれないんだろう。 舌打ちしたい気持ちになった。
かかわればかかわるだけ 私は悲しくなるし怒りは鮮烈に蘇るだろうし そのひとは うしろめたさが更にさらに倍増するだろうに つじつまをあわせたい一心のその人らは 手を変え人を変え追ってくる。 つじつまは 繋げようとすればする程 混線するのだよ 綺麗な別れなど求めて繕うとしても 今さらなのだよ 君らの言葉じゃ もう何も納得できないよ 崖からものを落としたら戻ってこないだろ?どう見ても。 星はひとつ砕けたんだよ 今さらなのだよ 残念ながら。
そんな美味そうなケーキもいらないよ。
もう、私のなにもあげれないよ。何が欲しいの? 私は自分でそれらを克服しようとしてるというのに? 請われるような そして差し上げるような 慈悲というものを持ち合わせてないんだ。残念ながら。 もう、どうでもいいんだと思いたいんだ。
つきあってられないし こだわりたくないから そっとしておいてくれないかな。
どうせなら もっと 私がむくわれるような なにか 夢みたいなものを どっかで実現しなよ
2003年06月10日(火) |
★ もわもわけだまの |
りきむことなく ながくひとにあいされることの難しさ。 ねえねえ どうもありがとう
くいしばることなく ながくひとを愛することの優しさ。 ねえねえ どうもありがとう
ありがとう ありがとう。
------------------------------------------------------------ 読者を選べないのは仕方のないことですが 読者を選んでみたい気もするので アクセス制御を設置してみたりした。
ココ数日、ムゲにキョヒられた方、 ご迷惑をおかけしました。
青年はあき地に住んでいました。 ぽっかりと 平凡なあき地なのですが、 目立つところといえば紅い花が咲いてることくらいでした。
平凡なあき地には 春夏秋冬さまざまな虫や葉っぱやお花や風や‥ いろんなものが顔をみせては流れてゆきました。
そのさまの美しさといったら!
青年は 紅い花の横に腰をおろしました。 紅い花はいつもその時々であき地でいちばんいい場所に咲いていて、 そこはたいてい青年にとっても、気持ちのいい場所だったからです。 あるときから青年はそこで絵を描きはじめました。 絵を描く青年の横には もちろん紅い花がいて、 毎日 青年が見たあき地のことと 紅い花の見たみどりのお話をしていました。 話をしながら描くものだから 目にみえるものと こころに見えたもの、 そんなものが混雑とした絵になりました。それはそれで 美しかったのです。
あるとき、黄色のべっこうのお花が咲きました。 青年はそれをキャンバスの端に描きました。
あるとき、紫のくじらみたいなお花を咲かせる花が咲きました。 青年はそれをキャンバスのまんなかに描きました。
またある時みずいろ三日月のお花が咲きました。 青年はそれも絵に加えました。
それから、青年は散歩をしているとき しろい花に出会いました。 青年は見たことのない清廉なしろい花に一目でこころを奪われてしまい キャンバスをしろい花でいっぱいにしました。
絵はとても素敵なものになりました。
青年はしろい花をあき地へ連れて帰りました。 しろい花は最初は泣いてばかりで たいそう居心地が悪そうでした。 青年は しろいお花のそんなところがまたかわいくて、とてもとても大事にそのしろい花を育てました。 しばらくすると 青年の努力のかいもあり沢山のしろいお花が咲きました。
あき地がしろいお花で まっしろしろになる頃、 青年は絵を描くのが楽しくて仕方なくて何枚も絵を描いていました。 青年の絵をあき地にならべてみると それはとても素敵な風景になりました。
そのうち わざわざその光景を見に訪れる人が現れて またたくまに青年の絵は評判となりました。 青年は訪れる いろんな人と話しいろんな知識を得ました。
青年は いつか自分の美術館を建てたいと思うようになりました。 美術館をもってる画家こそ、一流だと聞いたからです。
ある時、青年のウワサを聞きつけた部長となのる男がやってきました。 しろい花にかこまれた青年の絵はとても美しく その光景のまん中に座る青年にとても似合っていました。部長は青年に声をかけました。 「どうかね。このあき地に美術館をたててあげよう。 一流の素材と一級の魔法をもった職人を使うよ。」 青年はとっても喜んで 契約書にサインをしました。 これで、青年も晴れて美術館を持つ一流の画家なのです! わくわくしちゃいます。
数日後、一級を名乗る魔法職人らがやってきて、あき地を整理しはじめました。 黄色べっこうの花は抜かれました。 紫くじらの花も根絶やしにされました。 水色三日月のお花も折られました。 しろい花はたくさんあって、とてもスグには総てを抜くことができなそうでした。
夕刻、部長は青年にしろい花を何とかするように言いました。 「こんなんじゃ職人が魔法作業に集中出来ないじゃないか。」 青年はとても迷いました。 自分を信頼しきっている大事なしろい花を殺してしまうなんて。
だけど美術館を建てたいが一心で、しろい花を抜きはじめました。
しろい花は泣いていました。 青年も泣きました。
夜明け、一級の魔法職人らが一流の素材と呪文を持って現れました。 紅い花は逃げてあき地のすみっこにいました。 青年は毎日話していた その紅い花のことを見る事ができませんでした。 だって紅い花はたぶん苦しむんですもの。 そんな紅い花を 助けてしまえば青年は、もう美術館が建てられない。 紅い花は根を深く深く張っていて‥(だって、あき地がはじまったときからいたんですもの)そうそう殺すことができませんでした。魔法職人はいろんな にがい呪文とつらい薬草を使いましたが 簡単には通じませんでした。 「なんでもいいんですのよ。ここにおいてくださいませ」と紅い花は言いました。 魔法職人たちは舌打ちをして、いつか枯れるだろうと思い美術館を建てはじめました。 美術館はまたたく間にあらわれ、そこは超一流のものばかりで飾られました。 紅い花は僅かな隙間から自分をのばしてわりと耐えていました。
さて、評判の青年の美術館は建ちました。 ぴかぴかです。だって一流で一級だもん。 たくさんのファンや見物人が訪れてます。 青年はとってもちやほやされていい感じ。
青年は絵を描くことも紅い花の横で話をすることも なくなっていました。 絵を描くことより大切なことがあって とても忙しかったのです。
ある時、青年は久しぶりに絵を描かなければいけなくなりました。 一流の画家なんだから、一流の絵を描かなくちゃ。 青年は絵のモデルやテーマを探しはじめました。 だけどもあき地は美術館になってしまったし しろい花もみどりもありません。 青年はどうしても絵が描けなくて 紅い花がいるだろう所へ行ってみました。
だけど、紅い花はうなだれるばかりで 青年とは言葉さえも通じなくなっていました。
青年は美術館に帰って、部長の元で様々な技術を学び また 違う絵を描きはじめました。
紅い花は枯れ果てて あたらしい種を風に乗せて飛ばし また 違う地で 前程ではないけどりっぱな花を咲かせて はなやかなおしゃべりを またはじめました。
それでも 過去青年が描いた あき地の絵は 誰かのこころにときどき降りてくるんです。
だから それは それで とてもいいことなんです。
だから友よ もうこれ以上 悲しまないでください
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だるま大使で しょっぱいラーメンを食べて、 「金井の湯」って温泉に行った。
帰りは私が運転した。
ダーは今日とても頼れたと思う。 知らない電話番号に出たダーの横で私はこわばった。何かが怖かった。 私のために うまくやってくれたと思った。 そしてとても面倒くさい目にあって 疲れてると思った。
「私は、きみにふさわしいですか」
さあどうかな とダーは笑った。
ときどき、自分があまりにもダーに対し はだかなもんで 心配になる それを許されるに ふさわしい私 なのかなと確認してみたくなるんです
お陰でやっと何かが終ったのかもと思う。 ああ どうも ありがとう。
どうぞ自由に使ってね。
2003年06月01日(日) |
★ みおろす星に降るこだま |
わー。引越先、とっても 陽があたるぅ。 先住者さまよき取り計らいを とってもありがとうなんです。 紅茶でもぷかぷか、ああなんだかゆっくりできます。 私を生かしてくれてありがとう。 今後ともよろしくね。
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居酒屋「ミーちゃん」の閉店時刻を迎え車に乗ったら 王子が「なんか帰るの勿体無いからドライブしたい」と言った。 それで私とダーと王子とで 榛名山を目指した。
私たちは なんだかうきうきしていた。
さっき、決まった思いつきの魔法だ。
明日スタジオ集合。
ダーは明日の朝 ホコリたまる奥の部屋から、眠りっぱなしの ベースの重たく黒いケースを引っぱり出さなくちゃいけない。 王子はギターをもってやってくる。 そして今日はいないドラムの子がくる。
この3人は高校時代からの音を含めたつきあいなんだから 多分息がぴったりなんだろうな、というか ダーは 楽器と好きな人とスタジオがとっても嬉しそうだった。 私は、そんなダーを嬉しいと思ってワクワクした。
何かがはじまる、そんな予感に包まれて 私たちはどんどん走った。
榛名山は これココにしかないと思うんだけど 麓から頂上まで一直線で登りきるような急斜な道が引かれている。 それをぐんぐん登るとバックミラー背後の遠くに 赤信号が小さくちいさくいつまでも点滅していた。 「ぼく前をみるよりすぎてゆく道を見る方が好きだな」と王子が言った。 王子は後ろの席でどんどんすぎてゆく闇を見ていた。 私も自分の通ってきた道を見るのは好きな方だと思う。 それを味わうため 振り返りがちに前へと進む。のしのし。
榛名山は急な斜面を登りきると人造湖があって、その少し上が高台になっている。 いつも、そこを目指す。今日も。
街灯ひとつない誰もいない静かで真っ暗な高台から、街を見下ろすと 曇空の下にビーズをちりばめたみたいな すこし地味な夜景が広がっていた。
きれいだった。 私は群馬の中でここがいまいちばんすきなんだ。
三人で こだま で遊んだ。 音響効果がばつぐんで高音であるほど より響く。 これが本物、と思った。
ホ− とか 賛美歌みたいなのとか インディアンのまねとかやってたら、 暗闇の遠くで 目を醒ました鳥が鳴いた。 私たちは声が返ってきたので嬉しくて、調子に乗って こだまを歌っていたら 鳥はなにか話してきた。とってもかわいかった。 私たちはしばらく鳥とお話しした。
オンボロの軽自動車の屋根に三人で並んで座った。 屋根はベコ。と音をたてたけど、 そこから見える景色は すばらしかった。この瞬間も。
疲れてたあのこ も連れてきたかったな。と思ったとき、王子が言った。 「折角来てくれたんだからこんなところに連れてきてあげたらよかったのに」 そしたら、総てはちっぽけで 私たちは素晴しく自由だと歌うができただろうか。 人間の描く華やかでビックな世界の輝きよりも この視界下に広がる空と街と、このちいさな夜景の方がキラキラきれいで これを泳げたら楽しいだろうと思った。また会えたらいいな。こんな海の上で。
たぶん あれが最後じゃない。 あのこは また夢を自在に描けるだろう。 それから 私たちはまた会える。 これから 楽しいことが始まる。
確信に近い予感が 真の闇の中に たくさん 降っては音をたててた。
それから好き勝手な道を通ってはダーを困らせながら王子を家まで送った。 辿り着き、明日ね、と手を降って別れたらダーは助手席で眠ってしまった。
私は夜道をひとり運転した。
まっすぐおおきな景色を目指して登る。その先は素敵な夜だった。 なんとなく 私たちの未来を暗示してるみたいで いいな。 これからが絶対的にそうだったらいいなと思う。
父長崎人+母福岡人=純血の九州オンナ、福岡に産まれ、
関東→京都→佐賀→京都→横浜→群馬と流れてます‥
レイ
My追加
↑My追加大歓迎です ・あなたの日々を熱烈熟読してますです。サンキウです。
★
【ご協力できませんか】千明美咲さんの命をすくう ★
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