DOTFAMILYの平和な日々
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愚息は5歳から19歳まで剣道を習っていた。二段まで行ったのだが、どうも自分には剣道は向いていないと思ったらしい。そこで18歳頃、ブラジリアン柔術に変えた。これも数年やったのだが、やはり自分には向いていないと思ったらしい。単に武道、というか運動一般が向いていないのではないかと私は思うのだが(運動神経が鈍いから)、愚息が「自分に向いていない」と言う時は、才能云々ではなく、「どうも余り楽しくない。」という意味らしい。下手でも楽しければ良いそうである。
剣道が続いたのは、先生、先輩、仲間に恵まれていたからである。BJJも先生や仲間に随分可愛がってもらったのだが、男と密着してマットの上で絡み合うというのが気に入らなかったらしい。(わかる気はする。)
という訳で、二年ほど前に空手に切り替えた。(要するに飽きっぽいのね。)これは面白い!と思ったらしく(始めは何でも面白い、続けることが大事なのだ!)、しばらく続けていたのだが、勉強とかテストが大嫌いな愚息は昇進テストを受けるということは全く頭に無かった。剣道の時は、先生が(勝手に)申し込みをして下さったし、有段者テストを受けるまでは筆記テストも無かった。が、空手はそうではないらしい。(道場によって違うのかもしれない。)本人が自分から希望しなくてはならないし、最初から筆記テストもある。という訳で白帯のままやっていたのだが、白帯は試合に出ることが出来ないと聞いて、試合前に慌てて10級のテストを受けた。何しろ殴り合いをしたくて始めたのだから(本当に馬鹿なんだから)、試合に出ないことには意味がない。
試合といっても、初心者であるから、帯の色ごとに分かれている試合である。有段者になるまでは、普通の試合には出してもらえないらしい(茶帯でも良いのかな・・・良く知らない)。色で分かれている上に、体重でも分かれている。体重50キロの人は100キロの人とは闘わないらしい。でも、小さな人が大きな人に勝てるのが空手じゃないの?
という訳で、愚息は同然ヘビー級である。ヘビー級といえば聞こえは良いが、要するのデブ級なので、小さい試合では愚息の相手がいない。だいたい、空手(他のスポーツでも)をある程度続けていれば普通痩せるでしょう?で、初めての試合は級が随分上で、体重が随分下の先輩が相手をして下さることになった。当然負けるわな。でも、負けても他に相手がいないので、2位である。ちゃっかりトロフィーと頂いて帰って来た・・・といのが数年前の話。
しかし、この試合、結構受けたそうである。愚息の試合を見て感動(?)し、空手を始めた人までいたそうである。(愚息と同類の馬鹿だな。)そして、先輩達から随分可愛がってもらえるようになったらしい。
私は殴り合いなどという野蛮なことは嫌いなので、当然練習も試合も見たことはないのだが、後日、愚息のデビュー戦がUチューブに出ていたので見てみた。(アップロードしたのは当然相手側です。)いやぁ、見事に愚息はやられっぱなし、愚息のパンチは一発も当たっていない。相手は突きも蹴りも全て愚息に当たっている。しかも、多分手加減してくれたんだろうな、相手は、という感じ。(親馬鹿と言われればそれまでだけど)それでも、倒されても倒されても愚鈍に向かって行く愚息の姿は、それほどみっともないとは思わなかった。
見物人は愚息の姿を見て、「あれだけ下手でもやってる人がいるんだから、自分もやってみようか。」という気になったらしい。先輩方は「何なんだ、あの馬鹿は?」と好感を持ってくださったらしい。その後、本物のトーナメントの前には、よその道場からもお呼びがかかるようになった。もちろん動くダミーになるためと、ミット持ちのためである。このパターンはBJJの時と同じではないか!BJJをやっていた時も、愚息はダミーとして重宝され、試合前にはいつも強い連中からお呼びがかかっていたっけ。
でもね、全身にマットを着けて(そういう服があるらしい)有段者に打たれっぱなしというのは結構キツイものらしい。有段者相手にミットを持つというのも、かなり痛いらしい。練習が終わると汗で帯までぐっしょり濡れている。去年は肋骨を折ったために練習を休みがちだったが、今年に入ってからぼちぼちと復帰した。で、本日は小さいながらもまた試合があった。今回はヘタクソ・ヘビー級の相手がいたらしい。ちゃんと優勝してトロフィーを貰って帰って来た。
愚母「良かったね。先生にも褒めて貰えた?」 愚息「ううん、叱られた。」 愚母「何故?」 愚息「お前はいつまでオレンジ色の帯着けてるんだ!って。」
次の昇級テストは受けるそうである。
ところで、トロフィーを渡してくれた人は千葉真一だったそうである・・・見に行けば良かった!写真はある。ホームページが更新できるようになったら写真をアップロードしよっと。
2009年04月24日(金) |
結婚式までウエイト・トレーニング禁止! |
近々義弟の結婚式があるので、愚息のスーツを買いに行った。
愚息は冠婚葬祭用に黒のスーツを1着しか持っていないのだが(普通の若者はそんなもんだと思う)、割と頻
繁に着るので、ついにズボンの方が擦り切れてしまった。以前よりデブったとは思わないのだが、ジャケットも入ら
なくなった。結婚式は前もってわかるけど、葬式は突然やって来るものなので、やはり黒のスーツは1着は持って
いるべきであろう。
愚息はチビでデブで短足なので、服を買うのが非常に難しい。アメリカだからデブ用の服には困らないだろうとお
思いの方も多いと思うが、愚息はだたのデブではない。体系が変なのだ。首と腕が異常に太い。愚息の二の
腕は私のふくらはぎよりはるかに太い(私だって日本人にしてはデブ・・・ま、まだ私の太腿よりは細いけど)。肩
幅も広い。普段はカジュアルな格好をしているので、実際のサイズより大きな服をだぼ〜と着ているのだが、スー
ツだとそうもいかない。普通の店に愚息のサイズは無い。
という訳で、サイズが豊富でしかも安い、というMen's Warehouseに行った。店に入ると店員さんが直ぐに寄っ
てきてくれたので、「冠婚葬祭用の黒のスーツを下さい。」と言ったら、愚息を一目見て、黒のスーツを数着持っ
てきてくれた。「では、ジャケットを着てみましょうね。」で、愚息がだぼ〜と着ていたスエット・シャツを脱いでTシャ
ツ姿になった途端、店員さんは黙って持ってきたスーツを取替えに行った。
この店には大きな人用のスーツもあるのだが、大きな人用というのはデブという意味ではなく、背も高い人という
意味なので、愚息には全く当てはまらない。大きな人用のスーツだと、ズボンの長さを半分位切らなくてはなら
ないので、(ジャケットだって短くしてもらわないといけない)、形が変わってしまう。が、普通のデブ用のスーツは
腕が入らない。なんとか腕が入る(超デブ用)スーツを探してもらったが、今度は腹回りがブカブカ過ぎて変。し
かもジャケットとズボンのサイズの違いが大きすぎる。仕方ないので、普通の人用の一番大きなサイズのスーツを
買って、直してもらうことにした。いやぁ、直すのは無料で助かった。一箇所いくらで払わされたら、直し代がスー
ツの値段より高くなるかも、という位、あちこちを直してもらった。
シャツはと言えば、これも首のサイズで選ばなくてはならないので、袖は長すぎる、腹回りもブカブカなのだが、こ
れはジャケットを着たままでごまかしなさい!
さて、後日、義弟の結婚式は無事終わったのだが、今度は愚息の友人のお姉さんの結婚式が控えている。
だいたい、何故友人のお姉さんの結婚式に呼ばれるわけ?この友人、女性である。結構仲良しなのだが、彼
女にはちゃんと恋人がいる。知り合った時から恋人がいて、その後彼女の恋人は数回代わっているのだが、愚
息が恋人の対象として見られたことは一度も無い。愚息も彼女のことは女だと思っていないようである。ま、それ
は良いけど・・・普通結婚式というのは、カップルで招待される。が、愚息は一人だけ招待されたそうである。理
由は・・・客というより、愚息の友人のお姉さんからは弟として見られているらしいからであった。一人子の愚息には、あちこちに姉や兄がいる。ま、良いけどさ。
で、話を戻して、とにかく次の結婚式までは今回買ったスーツが着られる体型のままでいてもらいたい。結婚式
のたびにスーツを買うなんてとんでもない話である。
愚息「ジム行ってくる。」 愚母「ダメ!」 愚息「なんで?」 愚母「腕が太くなってスーツが入らなくなったら困るから。結婚式が終わるまでジム行くの止めなさい!」 愚息「だって、運動しないともっとデブるよ。」 愚母「多少太ってもスーツは入る。これ以上腕が太くなったらジャケットが着られなくなる!」
が、運動不足でこれ以上デブるというのも問題あるので、ジムは行ってもよいがウエイト・トレーニングはやらない
、ということで話はついた。でも・・・絶対やってる!
ちなみに、現在、愚息の二の腕は48cmである。身長172cmで腕が48cmって、絶対変だと思う。
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