DOTFAMILYの平和な日々
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2008年08月21日(木) |
お家が見つからないよぉ |
ガレージにコオロギがいた・・・もう秋かな?
最近になってようやくコンピュータを購入した友人が「ねぇねぇ、グーグルのストリート・ビューって凄いんだよ。」と興奮気味に教えてくれた。なんでもお家の写真が見れるそうである。で、早速我が家を検索してみた。
・・・見えない。
見つからないのではない。写真では我が家は見えないのである。角度を変えて色々やってみたのだが、ガレージしか写らない。では、と裏に回って見てみると、木に隠れてやはり見えない。屋根がちょっと見えるだけである。
なんだ、見れないじゃないか!
が、ハタと気がついた。ストリート・ビューっつうくらいだから、道から見た写真しか見れないのだ。
道路からは我が家のガレージしか見えない・・・つまり、ストリートからビューできる通りに写っていたのである。
使えないなぁ・・・って、ストリート・ビューって一体何に使うの?
2008年08月20日(水) |
本当にパーティだったそうな・・・ |
私たちがラスベガスへ行っている間に愚息がパーティをやっていた、という話は昨日書いたが、実はパーティといっても友人が集まってワイワイ騒いだ、位にしか考えていなかった。が、話を聞いてみると、知らない人もやってきて、「う〜ん、延べ100人にはならなかったと思う。」とのことだった。
ゲッ、100人!よく警察が来なかったな。
若者がパーティをやっているとパトカーがやって来る、という話は良く聞く。うるさくて近所の人が通報する事もあるだろうし、パトロールしているお巡りさんがドラッグをやっていないか、未成年が酒を飲んでいないかと確認しに来ることもある。また、パーティが終わる頃に待ち構えていて、11時過ぎに未成年だけで帰っていく所を捕まえることもある。(地域にもよるが、家の近所は16歳未満は11時以降未成年だけで外に出てはいけないという法律がある。)ま、愚息の友人は基本的にはドラッグはやらないし、21歳以上のヤツが必ずいるので、飲酒はそいつのせいにするとして・・・問題は騒音である。なんでも最後の客が帰ったのが明け方の4時頃であったそうな。
愚母「よく、警察が来なかったね。」 愚息「うん、パーティが始まる前に近所を回って、今夜家でパーティをやるからよろしくって頼んどいた。」
そういう所には気が回るヤツなんだな。
しかも、「パーティをやった割には荒れてないな。」と思っていたのだが、翌日、ちゃんと大掃除が行われたそうである。これは愚息が指揮を取ったのではなく、パーティ慣れしている子が、酔いつぶれて帰れなかった子達をかき集めてやったそうである。愚息は掃除に関しては指揮される側であった・・・らしい。
ところで、パーティの時の写真を数枚見せてもらったのだが、これはどうみても水着ではなくブラジャーだ!と思える格好をしている女の子が数人いた。しかも、下はどうも見覚えのあるパンツ・・・あっ、愚息のパンツだ!
愚母「ねぇ、この子がつけてるのブラジャーじゃない?」 愚息「そうだよ。」 愚母「で、この子、君のパンツはいてない?」 愚息「うん。」 愚母「・・・何故?」 愚息「水着もってなかったから下着で泳いでた。」 愚母「そういうの・・・あり?」 愚息「結構みんなやってるよ。」
・・・ふむ。
そりゃ、確かに水着で隠す所は隠れている訳だから水着と変わらんっちゅうたら変わらんのだが・・・
若い頃からビキニすら恥ずかしくて着れなかったおばさんには理解できない今時のお嬢さん方である。
ま、裸で泳ぐより良いか。
アメリカの高校生は親がいない時にパーティをやるというのはお約束のようなものであるらしい。が、私は愚息を残して家を空けたことがなかったので、当然愚息はそのようなパーティを催したことはない。だから家で勝手にパーティをやられるなどとは考えたこともなかったのだが・・・愚息は遅ればせながらちゃんとパーティをやっていた。
パーティとなると友達だけでなく知らない人もやって来るらしい。だから、基本的には外でやるそうである。愚息は高校生の時にそういうパーティに出かけてトイレが使えなくて困った経験があるので(女の子はどうするんだろう?)、家具を動かして愚息のバス・ルームだけを使えるようにしたそうである。(愚息のバス・ルームはプールから橋を渡って家に入るとすぐにある・・・というと大邸宅のように聞こえるが、ちゃんと小邸宅である。ただ、造りが変なんですね、我が家。庭も2階建てだし。)愚息なりに考えたのだろう。おかげで特に荒らされた様子はなかった。(元々荒れてるし。)ただ、ゴミ箱だけは一杯になっていた。一体何をそんなに捨てたのであろう?
ビールの缶も酒の瓶も無かった・・・が、飲んでいないはずはないぞ、未成年達!(アメリカは飲酒は21歳から)で、愚息に聞いてみた。
愚母「ねぇ、酒飲まなかったなんでことないのね?」 愚息「ない!」 愚母「空缶とか空き瓶は?」 愚息「誰かが持って帰った。」 愚母「飲んだのがばれないように?」 愚息「まさか。」 愚母「じゃあ、どうして?」 愚息「リサイクルするんだろ。金になるし。」
・・・今時の若者だなぁ。
後で我が家の缶捨てゴミ箱(リサイクル用・・・溜まったら売りに行く)を見たら、ビールの缶はちゃんと潰して捨ててあった。・・・しかも、ゴミ収集日に出す3種類あるゴミ箱には、きちんとゴミが仕分けして捨ててあった・・・う〜ん、今時の若者だ。
2008年08月17日(日) |
エイリアン・ジャーキー |
一時はアメリカのお土産と言えばビーフ・ジャーキーだったのだが、今はどうなのだろう?
さて、話は10年ほど前に遡る。ロスアンジェルスからラスベガスへ行く途中にBakerという小さな町がある。普段はBarstowという町でトイレ休憩をするのでBakerで止まることはないのだが、10年ほど前、グランド・キャニオンに行く途中に寄ったことがある。ここには、なんと世界一大きな温度計があるのだ。これが実にしょーもない温度計である。遠くから見えるのだけが取り得という感じ。それでも私は世界一が好きだから、寄ってみた。ああ、近くに来ると写真は取れないんだなぁ(大きすぎて)と思って、ふと反対側を見ると・・・
木造の小屋と言って良い位小さな古い店があり、手書きと思われる地味な看板に「エイリアン・ジャーキー」とあった。なんじゃそれは?と思ったら入っちゃうでしょう、普通。で、入ってみた。すると、緑のエイリアンの顔が書いてあるエイリアン・ジャーキーなるものが所狭しと並んでいた。ま、話のタネに、ということで、いくつか買ってみた。味は全く覚えていないので大したことはなかったのだろう。(中身はもちろんエイリアンではなくビーフ・ジャーキーだった。)他にもホルマリン漬けのエイリアンとかエイリアンの形をしたカップだとかが売っていた。Bakerという町にエイリアンが出た、という話は聞いたことがない。エイリアンで有名なAREA 51に近い・・・ということもないと思うけどなぁ。でも、ま、楽しいと言えば楽しい店であった。
さて、今回、ラスベガスの帰りにそれを思い出した。お土産というほどの物は何も買わなかったし、エイリアン・ジャーキーでも買って帰るか・・・と思って世界一大きな温度計(健在)を目印にしてBakerに寄ってみた。まだ潰れてないかなぁ、あの店、と思いながらフリー・ウェイを下り、温度計の方へ向かって車を走らせると・・・いやぁ、出てる出てる、広告の看板が何枚も。緑のエイリアン・マークにエイリアン・フレッシュ・ジャーキーの文字。良かった良かった健在で、と思っていると・・・
なんと、あの小さな小屋のような建物が、鉄筋コンクリートに変わっていた。おお、これはまるでコンビニ!緑と赤で、まるでセブン・イレブンではないか!しかも、ビルの上にはエイリアンが座っているし、店の駐車場にはエイリアンの家族連れが乗った車まで止まっている。道路沿いにはUFOが上に乗っている立派な看板。ALIEN FRESH JERKYの下にエイリアン・マーク。そしてその下には大きな文字で・・・
CLEAN RESTROOMS (きれいなトイレあります。)
良いねぇ。
立派に繁盛しているとわかって、なんとなく嬉しかった。でも、あの胡散臭さが気に入っていたんだけどなぁ。
興味ある方はwww.alienfreshjerky.comをご覧下さい。
2008年08月16日(土) |
・・・もう若くないんだなぁ |
ラスベガスにエジプトをテーマにしたLuxorというホテルがある。泊まった人の話を聞いたが、どれも評判が悪い。何が悪いのかというと、部屋がピラミッドの外壁沿いにあるために、高い階に泊まると自分の部屋に行くのにエレベーターを何度も乗り換えなくてはいけない。また、外に面している壁が傾いているために、部屋も狭い、とのことであった。でも、ちょっと面白そうだと思いません?良いじゃないですか、少し位部屋が狭かったって。お値段も手頃だということもあって、今回はLuxorに泊まることにした。 さて、昨日は夜の7時に出発したために(私は6時に仕事を終わった後、すぐに出かけられるように準備は整ってたのだが、何しろあのダンナですから・・・)、ホテルに到着したのは夜中の12時であった。到着が遅かったし、二人とも仕事の後だからもうぐったりである。部屋に入って・・・寝た。
ところで、チェック・インの手続きをしている時、もう眠くて頭がボーっとしていたものだからちゃんと聞いていなかったのだが、「部屋をアップ・グレイドしておきましたから」とか何とか言われた気がする。だから部屋代が高くなるというようなことは言われなかったので(そういう事はしっかり聞く)気にせずに部屋に行くと・・・確かに広々とした部屋だったのだが、ピラミッドの裏にある普通の建物だったために、壁は真っ直ぐであった。ちょっとがっかり。しかも、キング・サイズのベッドが一つの部屋を予約したはずなのだが、クイーン・サイズのベッドが二つの部屋だった。これにはかなりがっかり。ホテルに泊まる時位広々としたベッドで寝たい!もちろん一人で寝るならクイーン・サイズでも充分なのだが、「夫婦は同じベッドで寝る」ものを決め込んでいるダンナ同伴なので、結局は家で寝てるのと同じことになる。しかも一つは使わない・・・もったいないじゃないか!こんなことなら、誰か連れてくれば良かった。
ということを考えたのは、もちろん翌日のことである。で、翌日(今日ですな)は9時までゆっくり寝て、その後、ダンナの両親(木曜日から1週間の予定でラスベガスに来ている)を迎えに行って、一緒にブランチを食べ、車がないので泊まっているホテル以外には行けないという両親を他のホテルに案内し、一旦ホテルに戻ってから、親戚一同でディナーというのに参加し、10時ごろに解散してからホテルに戻る前にちょっと寄り道をしたのだが、1日エンターテイメントをしていたものだから、今一歩元気が出ずに・・・結局ホテルに帰って寝てしまった。 親戚付き合いの一環として行ったラスベガス旅行であるから、仕方ないと言えば仕方ないのだが、どうも今回は調子が出ない。何故だろう?
歳のせいである。私はギャンブルには興味がないのだが、ラスベガスのホテルを見たり中を歩いたりするのは大好きなのだが、体力が無くなって歩きまわる気がしない。そして、旅の楽しみと言ったらなんと言ってもおいしいものを食べることなのだが、量が食べられない。ちょっと食べると腹一杯になってしまう。食事をしたらデザートが食べられない。(私には別腹はない。)これで旅の楽しみのほとんどが無くなってしまう。
ああ、もう若くないんだなぁ・・・と実感してしまった。
2008年08月15日(金) |
ひとりでできるもん:お留守番編 |
愚息は20歳である。今年めでたく成人式を迎えた(嘘です。アメリカに成人式はありません。しかも、法的に大人と認められるのは21歳からです。)立派な大人である(これはもっと嘘だな)。が、思いっきり甘やかして育てたため、何一つ自分では出来ない実に情けない愚息である。この度、ラスベガスへ行くことになり、愚息に留守番を頼む事にした。20歳にして初めてのお留守番である・・・これって凄いよなぁ。
いや、特にかいがいしく世話をした覚えはない。ダンナの世話もろくにやらない私が愚息の世話をきちんとするはずがない。愚息は完全に失敗作である。(プー太郎だもん。)20歳になる息子に留守番を頼むのに心配する親が他にいるだろうか・・・あ、いた。私の母である。母は未だに「お前が一人前になるまでは死ぬに死ねない。」と私に向かって言う・・・私って、まだ一人前じゃないの?50歳ですけど。
実は愚息に留守番を頼むことは、それほど深く考えていなかった。(何事も深く考えないのが私の欠点であり長所でもある。)が、直前になって不安になったので、愚息に聞いてみた。「ねぇ、君、一人で留守番できるよね?」
「おう、留守番って、白のブリーフとソックスはいて、シャツ着て、ピザ食べながら廊下を滑ってればいいんだろ。」
お前は、トム・クルーズか!
しかも、我が家にはソックスはいて滑れるような廊下は無いぞ!
ますます、不安になった・・・
ダンナの価値を見積もるのではありません。
ダンナが「害虫駆除をやろう!」と決意したのは先月ことだった。その後、駆除をやってくれる会社数社に電話を入れ、見積もりの予約を取った。とまぁ、これは日記に書いたわな。
で、ダンナは今週末にやってもらおうと思っていた。が、事はそう簡単に運ぶものではない。それでも、結婚以来、仕事以外の計画を一切立てたことがないダンナにはそんなことはわからない。だから、今週末、親戚とダンナの両親がラスベガスへ行くと聞いたとき、「僕達も一緒に行くね。」と約束してしまったらしい。「害虫駆除で家に入れないのだから、丁度良いね!」との事であった。
・・・口出ししないでおいた。せっかくのダンナの計画に水を差すのもなんでしょう?
さて、昨夜の事である。「ラスベガスどうなった?」「どうなったって?害虫駆除やらないんだから、行かないんじゃないの?」
ダンナは思いっきり・・・怒った!
「だって、行くって約束したもん!」
約束したならしたで、ちゃんとホテルの予約とって、私に仕事休めって早めに言わんかい!・・・という訳で、急遽私がホテルを探し予約を取った。夏の週末である。突然予約を・・・取れるのは取れるが、安いホテルは空いていない。が、ダンナの機嫌は直った。
子供か、お前は!
「じゃ、僕、金曜日は仕事休むから、朝出発しよう!」
あのなぁ、私はそう簡単に仕事休めんぞ。いや、休めない事はない。が、フリーランスで働くという事は、休めば収入が減るというだけでなく、事前(せめて2週間前)に連絡せずに休むのは信用に関わるのである。フリーランスというのは一流じゃない限り、仕事の質より信用の方が大切なのだ。一旦信用を落とすと仕事は来なくなりますぜ。
「私、休めないよ。6時まで仕事してからじゃないと行けない。」 「じゃ、6時に出発しよう。」
・・・朝起きてから、朝食も食べず(朝食は車の中で食べる)家を出るまでに1時間半もかかる人が、私は6時に仕事を終えると同時に出発できると思っている・・・
いや、実は・・・出来るんだ、私は。
という訳で、明日からラスベガスへ行って来ます。
ニンテンドーDSに「大人の脳トレーニング」というゲームがある。2年ほど前に英語版を愚息が買ってくれた。英語版でも特に不自由はしなかったのだが、日本語版の方が面白いという話を聞いたので、1年半ほど前に、日本にいる友人に頼んで送ってもらった。最初はせっせと毎日やっていたのだが、脳年齢が20歳になった後はやる気がなくなってしまった。でも、「もっと大人の脳トレーニング」の中に入っている細菌撲滅(ドクター・マリオだろ、あれ?)が面白くて、それだけはちょこちょこやっていた。1年ほど続けたのだが、全然上手くならない。飛行機は飛ぶのだが、ロケットが上がったことは一度も無い。(脳トレーニングの方はすぐロケット上がるんだけどなぁ。)で、いつの間にかそれも止めてしまった。
しばらく前の事になるが、愚息の友人が集まってDSで遊んでいた。あれはみんなで対戦できるのですな。愚息はDSを持っていないので、友人たちと遊ぶ時は私のを持って行く。シンプルな黒のDSである。ところが、愚息の友人たち(全員男の子)のDSはピンクだったり赤だったり、実にカラフルなのである。むさくるしい男供がどうしてそんなにきれいな色のDSを持っているのか聞いてみたら、全員が母親のを借りているとのことであった。
う〜ん、「大人の脳トレーニング」、アメリカの日本人社会の中でも流行っているらしいぞ。と言うか、この歳になると、みんな脳の衰えを気にしているのであろう。ボケたくないもんなぁ。
ところで最近友人のHさんと話していたら、彼女も脳トレーニングを持っているとのことだった。私同様トレーニングの方は止めてしまったらしいが、細菌撲滅だけは楽しいから時々やっているそうだ。で、ハイスコアが3000点を超えるということだった。
3000点ってどの位だろう?ロケット、上がるんだろうか?と思って久々にやってみたのが一月ほど前の事。それ以来ほぼ毎日1回はやっているのだが、相変わらず上達しない。ロケットなど全く上がらない・・・2000点までは軽いのだが、そこから先がダメ。う〜ん、私ってゲームの才能が無いのかなぁ・・・
実は私はゲームはほとんどやらない。嫌いではないのだが、いや、嫌いじゃないからこそ、やらない。20年ほど前に流行ったスーパー・マリオ・ブラザーズを最後に、ゲームからはきっぱりと足を洗ったのだ。が、それまでは結構好きだった。学生時代はスペース・インベーダー(古い!)で某雑誌に取材されたほどである。今時の複雑なゲームは兎も角、細菌撲滅みたいな単純なパズル・ゲームには自信があった・・・んだけどなぁ。
・・・ちょっと落ち込んだ。
Domestic Violenceである。今日のお話は、夫の妻に対する暴力について。どうしてそういう話になったのか覚えてないのだが、ダンナと話していて、家庭内暴力の話になった。ちなみに、私はダンナに殴られた事もダンナを殴ったこともない。
私は家庭内暴力に反対である。(いや、賛成の人はいないだろうけど。)人の家庭のことをとやかく言うつもりはないが、万一わが身に起こったら、即離婚する。
ダンナは、誰だって妻に暴力を振るう可能性はある、と言う。妻がダンナに暴力を振るわせるほど怒らせるということは可能だ、と言うのである。
私はそうは思わない。妻が夫に暴力を振るわせたくなるほど怒らせることはあるだろう。殺してやりたい、と思わせる事もあるだろう。私は、愚息ほどではないにしても、人の弱みをついて相手を怒らせるというのは結構得意なので、ダンナは私のことを殴ってやりたいとか殺したいとか思ったことは絶対に何度もあると思う。私だってある。が、思うのと実行するのには大きな違いがある。
誰だって「こいつ、殺してやりたい!」と思った事はあると思う。でも、それを実行する人はほとんどいない。それが大人というものである。そして、暴力も同じだと思う。怒りにまかせて暴力を振るう人間は、いわゆる普通の人ではない。思うのと実行の間に一線を引けるのが普通の人、というのが私の定義である。(思うのは勝手ですよ、何思ったって。)
私がいつかダンナを我慢できないほど怒らせる、という可能性はある。その時ダンナは私から去っていくと思う。が、私はダンナから殴られることも殺されたりすることも絶対にないと信じている。そうでなければ一緒に暮らして行けない。私だってダンナから去って行くことはあるかもしれないが、殺すことは絶対にないと思う。暴力は殺人の一歩手前、同じ線の上にある。
それにしても、離婚がこれだけ増え、離婚することが悪いことだという風潮は無くなったと思っていたのだが、暴力を振るわれてまで我慢する妻というのがまだいるというのが、私には信じられない。
「この人は私がいないとダメになるから。」と思っている方、あなたが暴力ダンナを益々ダメにしているのです。 「私が助けてあげないと、誰も助けてくれないから。」と思っている方、自分で立ち直ることができない人間は、人の助けがあっても立ち直れません。もちろん自分一人で立ち直ることは難しいかもしれない。でも、助けてあげられるのは絶対にあなたではありません。 「私がこの人を変えてみせる。」と意気込んでいる方・・・それは絶対に無理です!
さっさと逃げなさい!
2008年08月11日(月) |
害虫駆除見積もり・・・結論? |
4社から見積もりを取った(見積もり3の会社は電話をして来ただけで、見積もりは届いていない・・・先方は送ったと言っているが)ダンナは、私の密かな希望にも関わらず、「テントをかぶせて一度家中隅々までやらなければいけない。」という結論に達した。そこで、最初の会社に頼むことにした。
2番目と3番目の会社は全国規模のチェーン店である。潰れる心配はないだろうが、仕事に融通が利かないのではないかという不安がある。最初の会社は、ローカルでやっている小さな会社である。自らやって来た社長(人手が無いのね)のひいおじいさんが始めた会社だそうだ。この不景気な時期に潰れてしまうのではないか、という不安がないでもないが、家に合わせてカスタマイズしてくれそうである。で、最初の会社ね。
最初の予定であった今週末にはとてもやってもらえそうにない。それならいっそ、私の仕事は8月一杯で一段落しそうなので、9月に入ってからやってもらうことにして、ダンナはその会社に電話をした。
・・・テントは使わないそうである。
まず、ダメになっている木の補強/取替えを行い、その後家中の壁や床に穴を開けて薬を注入するというやり方でやるというのだ。それで何年か様子を見て、必要だったらテントを使うそうである。あちらの話によると、「家を売る前にテントを使えば良いでしょう。」とのことであるが・・・この家、売るの?
ああ、ダンナが退職したらローンが払えなくなって家を売らなくてはならないかもしれないのね・・・えっ、ローンなんてとっくに払い終わってるぞ!
という訳で、9月に入ったら害虫駆除が始まるようだ。最低1週間はかかるらしいが、その前に、壁際にある家具を全部動かさなくてはいけない。これはテント以上に大仕事になる可能性がある。
が、しかし・・・ダンナは残りの3社から電話攻めに合うはずである。今後、決定事項が変更になる可能性は高い。
私はスポーツはやるのも見るのも嫌いなのだが、オリンピックだけは別である。何しろ1番とか優勝とかトロフィーとか完璧とか、そういうものがが大好きなのだ。自分で達成するはもう無理(というか、最初から諦めている・・・努力は嫌いなのだ)だが、人が達成しても嬉しい。そして、そういうもののてんこ盛りがオリンピック。いやぁ、世界最強って凄いと思いません?
ところで、昨日は義父と甥の誕生パーティをやるというので、夕方から義妹の家に行った。義父は90歳、まだまだ元気である。甥は16歳。彼のミドル・ネームは義父から貰っている。で、「君のミドル・ネームはじいちゃんと同じなんだよ。」と言われた甥は、自分のミドル・ネームは『じいちゃん』だと信じ込んでいた。小学校の時にミドル・ネームに「Jichan」と書いてそれが発覚した、という実に素直な甥である。素直であるから、先生から勉強しろと言われれば勉強し、スポーツ小僧だった父親から野球やれ、サッカーやれ、バスケットやれ、フットボールやれと言われれば全部やり、母親から部屋をきちんと掃除しろと言われればそれもやり、やれと言われたからには出来なかったらできるまでやる、という子であるから、成績は全部A、部屋も滅茶苦茶すっきり。中学までは様々なスポーツでアメリカ中を飛び回っていたが(オールスターに選ばれるので)、高校に入ってからは流石に時間的に無理があって野球一本に絞った。絞った途端、Freshman(1年生)にしてVarsity(1軍)に選ばれた、という驚異の子である。(反対に、彼の兄は絵に描いたような能天気なハッピー・ボーイである。彼の部屋は足の踏み場もない。)
実は、自分の息子の自慢がしたいのだが、自慢することが何一つない愚息なので、甥の自慢をしてしまった・・・ちょっと悲しい。
話を戻そう。で、昨日、義妹の家のビッグ・スクリーンTVの前にど〜んと座ってオリンピックを観戦した。日本対アメリカの女子ビーチ・バレーボールをやっていた。おお、日本が見れるではないか、と喜びましたね。何しろアメリカはNBCがオリンピック放送を独占しているので、お日本の選手というのは滅多に見れないのだ。でもさぁ、相手が悪いよね。ミスティさん達、滅茶苦茶強いもん。日本だって決して弱くはなかったと思う。結構ちゃんと対戦していた。で、日本がポイントを取ると、思わず「やった!」と思ってしまう。思ってしまうが、私は(怒り以外の)感情を表に出さないので、声は出さない。それでもちょっとだけガッツ・ポーズ・・・をやってる時に、周りにいた親戚共が一斉に「あぁああ〜」と漏らす落胆の声。
えっ、日本応援してるの、私一人?
4年に一度、私は親戚一同を敵にする。
さて、本日も朝っぱらからテレビでオリンピックを見ていると、愚息の友人がやって来たので、どこの国を応援しているか聞いてみた。
「日本に決まってるじゃないですか!他にどこ応援するんですか。」
そうだろう!そうだよね?それが普通だよね。で、友人が来ているのに全く気にせずにシャワーを浴びていた愚息が出てきたので、愚息にも同じ質問をしてみた。
「えっと・・・柔道は日本、ボクシングとレスリングははアメリカ、ウェイト・リフティングはロシア・・・あ、でも、アニマル浜口の娘には絶対勝って欲しい。」
お前は種目によって応援する相手を変えるのか!しかも・・・オリンピックは格闘技だけじゃないぞ!
2008年08月09日(土) |
害虫駆除・・・そして見積もりはまだまだ続く |
3社に見積もってもらう予定だったのだが、家にテントをかぶせずに家全体の害虫駆除を行う会社がある、と聞いて、ダンナがもう一社追加した。で、今日はその会社から見積もりの人がやって来た。土曜日も働くのはこの会社が始めてである。8時の約束だったのだが、会社からもらった住所が違っていたらしく、8時5分に確認の電話が入る。で、その後すぐにやって来た。その上、このくそ暑いのに、屋根裏に長時間入り込み、どったんばったんと格闘し(何と格闘してたんだ?)実に丁寧にチェックして行った。8時15分くらいにやって来て、帰ったのが12時過ぎであった。
私としては、この会社が一番良なぁ。
いや、時間を守ったからではない。一番安いからでもない。テントをかぶせないので、家から出て行く必要がないのだ。しかも、テントを使わないということは家の中に薬をまくわけではないので、後の掃除も簡単ということである。だが、他社に比べて安いし簡単だということは・・・ちょっと信じられないと思いません?
さて、見積もりの人が帰った後、ダンナは早速2階に上がって、Wordで美しく作成した表をエクセルに書き換える作業に没頭している。
・・・あのさぁ、インポート使ったら?
ま、良いけどね、文句を言いながら、実は楽しんでいるようにしか見えない。。何しろ我が家のプロジェクトで初めて責任者になってるんだし。うん、だから私は口を出さない。機嫌を壊されると、こっちに仕事が回ってくる。
2008年08月08日(金) |
DOTFATHERの一大プロジェクト |
ダンナは来年の3月に退職を企んでいる。で、仕事をする気が完全に失せているようである。ま、他にも色々、というか退職を決意した理由があるんですけどね・・・ま、わからんでもないが。
で、害虫駆除の見積もりにやってくる日には、ダンナが対応して、仕事には遅れて行っている。3社から見積もりの人がやって来る日は、ダンナは遅れて仕事に行く。つまり、今週は月曜日から木曜日まで、4日連続で遅刻である・・・ま、いいけどね。
そして、夜はなにやらコンピュータを使って(そうそう、ずっと前にコンピュータを新しく3台購入すると書きましたが、予算不足のため、ダンナのコンピュータはまだ買っていません。従って、ダンナは未だにインターネットに接続できない古いラップトップを使っております。)何やらごちゃごちゃやっている。そして・・・
「Wordを使って3社の見積もり(まだ正式なのは揃っていない)を表にしてみたんだけど、エクセル使った方が比べやすいかなぁ。」
それはそうだろう。計算はエクセルだろう、だが・・・たった3社の見積もりを比べる位、紙と鉛筆でやらんかい!
で、「いやぁ、家を維持するというのはなかなか大変なことなのだなぁ。」とのたまったのであった。
私たちは結婚してわりとすぐに家を買った。もちろん新築ではない。あれから22年・・・やっとわかったわけ、それが?
そう、やっとわかったのである。これまで、家の維持に関することは修理も含めて一切私がやって来たのだ。害虫駆除は、ダンナの初めてのプロジェクトなのである。でもなぁ、あれ位で大袈裟に騒ぐなよなぁ。
見積もり2は火曜日の予定だったのだが、本日やって来た。
だいたい、時間にいいかげんな人間って信用しないんだよな、私は。アメリカは車社会であるから、交通事情によって遅れるということはある。が、プロならば、遅れる時は電話を入れるのが常識だろう?火曜日の朝8時に来るということになっていたのだが、8時半になっても電話が無い。ダンナが電話をしたら、オフィスを8時にで、事故渋滞で車が進まなくなった、ということであった。そもそも8時のアポイントメントに8時にオフィスを出るというのが間違っている。事故に遭遇しなくても、8時といったら通勤渋滞の時間である。しかも、遅れるのに電話一本しない。「待った方が良いと思う?」というダンナの質問に、私は「キャンセル!」と即答した。
が、気が弱い(やさしい?)ダンナは、本日にアポイントメントを変更したのであった。で、8時の約束なのに7時半にやって来た。約束の時間より早く来るというのは、遅れるより悪いと思う。私はそういう会社とは絶対に取引をしない。時間を守らない人って信用できないと思いません?
そもそも、アメリカ人というのは、そういうのを見越して、「朝の8時から12時の間に来ます。」とか「1時から5時の間に来ます。」とか滅茶苦茶なことを言うのが普通である。酷い時には、「朝の8時から夕方6時の間に来ます。」とか平気で言う。そして、ほとんどの場合が「8時から1時にの間」の場合には12時ちょっと前にやって来る。が、それでもやって来る。遅れる時は必ず電話を入れるし、半分以上の人が、「近くまで来ています。後10分以内に着きます。」という電話を入れる。それがプロというものだと思う。
でもまぁ、結構丁寧な見積もりであった。二人でやってきて、一人が途中でつなぎに着替え、ヘルメットにマスク、肘と膝にはパッドをつけ、完全装備状態になって屋根裏に上っていった。そこまでやった会社はここが始めて。結構長時間ドタバタやったあげく、見積もりは月曜日に送ります、と言って帰っていった。
う〜ん、その場で見積もりを出したのは、水曜日の会社だけであった。それだけ痛みが酷いということなんだろうなぁ。
会社が違ったって言われることは同じである。が、値段は随分違うなぁ。
さて、ダンナは今週中に4社から見積もりを貰って、来週末に家にテントを被せて害虫駆除をやってもらうつもりであった。が、事はそう単純ではないことが発覚した。テントまで辿り着くのには、長〜い道のりがありそうである。
まず、木がダメになっている部分を補強してもらう。たくさんあるので1日では終わりそうにない。で、それが終わったら、地面に巣食って家に上がってきて飯(木)を食っている白蟻を退治する。家の周りに1m位の間隔で穴を掘って、薬を押し込むそうである。そしてようやく、家にテントを被せて薬を吹き込むことになる。
が、まだそれで終わりではない。その後に特に酷い箇所(木)に穴を開けて薬を注入するそうである。で、その後、補強した部分の木をペイントする。
ま、これで終わりなのだが、テントを被せる前には食料品は冷蔵庫に入っている物も含めて、特殊な袋に入れなければならないそうである。他にも私が知らないことがあるに違いない。その上、終わってからが・・・
聞いた話によると、引越し並みに大変なんだそうだ。家の中にある全ての物に薬がかかっている訳だから、食器は全部洗う、服も洗う、家中を掃除する・・・
神様が私に掃除をしろ!と言っているに違いない。う〜ん、罰かな?
いやぁ、ダンナが回復してからは思いっきり掃除、手抜きしてましたからねぇ。
「埃で死ぬヤツはいない。」と信じていた掃除大嫌いの私が、「埃で死ぬ」ヤツと5年間も暮らしたのだ。リバウンドがあるでしょう、リバウンド!
今日は「害虫駆除見積もり2」を書くつもりだったのだけど、見積もりをやってくれる人が来なかったので、2は無し。えっと・・・おばさん向きの話題です。
夏だから当たり前なのだけれど、毎日暑い日が続く。こう暑いと頭が働かないので、冷房をガンガン効かせて仕事をしている・・・というのは夢のお話で、冷房をガンガン効かせると、電気代が怖いので、頭が働く程度に冷房を使って仕事をしている。が、時々カーッと身体が熱くなる。もしかして、これは噂に聞いていたHot Flashというヤツではないだろうか?
Hot Flash・・・辞書で調べると「(閉経時の)上半身熱感」と訳してある。要するに、更年期に生理が終わる頃に起こる、何もしていないのに突然身体がカーッと熱くなるというものである。私の場合、上半身というより、胃の辺りを中心にして熱くなる。が、私も50になった事だし、そろそろ閉経時ではないかと思うのだが・・・
実は全くその気配ない。3年ほど前、やたら生理が重くて、何か重い病気になったのではないかと思うほどだったのだが、年上の友人に聞くと、閉経時にはよくある事だそうであった。その後、2年ほど前、それ程重くはないのだが、生理が終わらない、という時期があった。やっと終わったと思ったら、1週間ほどして、また始まるのである。ほとんどず〜っと生理中。医者に聞いてみたら、これまた閉経時には良くあることだそうだ。ああ、あの鬱陶しさからようやく開放される!と喜んでいたら・・・
1年ほど前から実に正常な生理に戻ってしまった。規則正しく4週間に1回、1週間続く・・・ふむ。では、この時々カーッとなるHot Flashもどきは何なんだ?生理が終わらないのに更年期障害が始まるのかい?それはいくらなんでも酷い、と思っていたのだが・・・本日、原因が判明した。
私は何かを始めると熱中するたちである。仕事を始めると、仕事のこと以外は頭にない。トイレに立つのもストレッチ運動をするのも、無意識内にやっている。だから確かにトイレに行ったりストレッチをやったりしているのだが、記憶にはない。そして、身体がカーッと熱くなる時は無意識のうちに必ず・・・
熱〜い珈琲をポットから注いで飲んでいるのであった。
いやぁ、熱い飲み物って身体が温まりますねぇ。
害虫駆除の見積もりの人がやって来た。家の壁をコツコツ叩いて・・・
ああ、この家が崩壊するのは時間も問題ですね。
えええええっ〜!
2種類の白蟻が住み着いていて、家の食い荒らしているそうである。羽があるのは家の壁を、羽がないのは地面に住み着いて、土台を食い荒らしているそうである。う〜ん、住んでいるというのにわからんもんだな。
で、薬を撒いて貰って、何年くらいは大丈夫なんですか?という質問に対するお答えは、「新しい白蟻は翌日からやって来ます。」であった。
・・・ふむ。
なんでも私が住んでいる町とその隣町は最悪地帯だそうである。いくら家の白蟻を駆除しても、近所にうようよいるから完全に駆除するのは不可能。だからといってほっておいうわけにはいかない。一度徹底的にやって、その後、毎年診断するしかないそうである。
あ、でも家を建て直さなくても、ダメになっている箇所を補強すれば、このまま住めるそうだ。
明日、あさってと別の会社の人が見積もりにやって来る。でも、多分言われることは同じだろうな。
で、問題の見積もりであるが・・・
いやぁ、悪い所が多すぎて、この場で見積もりを出すのは不可能ですので、事務所に戻って書類を作って送ります。
ということであった・・・う〜ん、まだまだ暗い生活は続くぞ!
2008年08月03日(日) |
暗い話題はまだまだ続く・・・ |
暗い話題(?)が続いております・・・
アメリカでは離婚率が50%を超えた、と聞いたのは数年前の事だった。これはアメリカ人の二人に一人が離婚経験者、という意味ではない。一人が何度も離婚してるわけだから。では、昨日の夫婦喧嘩の続き・・・
ダンナ「普通の人だったら、僕達みたいな夫婦はとっくに離婚していると思う。」 私「グデグデ愚痴を言うヤツはとっくに離婚していると思う。そうで無い人達は、その日その日を黙々と働いている過ごしている。」
そもそも、私達の夫婦喧嘩に「離婚」という言葉は禁句である。これを言ったら・・・
ダンナの絶対負け!(そうでなくてもダンナの負けですけど、いつも)
離婚する度胸もない癖に、そういう言葉を軽々と使うんじゃない!「私と一緒にいたくないヤツとは暮らしたくない。離婚、何時でもOK」というのが私の一貫した態度なのだ。スーツケース一つで国を飛び出したヤツを生まれた町でずっと暮らしているヤツと一緒にするなよ!
ほら、若い女の子にいるでしょう、甘えたくって「私達、別れた方がいいのかしら?」とか言う子。あれなんですよね、あれ。が、ダンナは若くもなければ可愛くもないから、そいうう戯言には私は付き合ってあげない。
とまぁ、そいういう話を書くつもりではなかった。本日の話題は「虫駆除」である。
ダンナが「害虫駆除」を行うと言いはじめた。(いや、私が駆除されるんじゃなくって・・・)何ていうのか知らないのだが、家にテントをかぶせて、3、4日家に入れないくらいの薬を家の中に吹き込むヤツである。いつかはやらなくてはいけないとわかっていたのだが、伸ばし伸ばしにしていた。
最近、隣と斜め向かいの家が立て続けにやって、ダンナは「これは早く家もやらなくては!」と思ったらしい。明日から3日続けて、害虫駆除会社の人が見積もりに来るそうである。3社に見積もりを頼んだのは、高いからそうそう気軽には頼めないから。そう、高いの。多分5千ドル(約50万円)はかかる。他に人間と犬のホテル代もかかる。外食費もかかる。一体いくらかかるのかわからない。(だから見積もってもらうわけだけど。)で、どこにそんな金があるのだろう?
もしかして、ダンナは私の稼ぎを当てにしているのだろうか?確かにここのとこ、1ヶ月(以上になるな、もう)、毎日パートのおばさんをやって、お給料も頂いているのではあるが・・・
稼いだ金は全部借金返済に使っちまったぜ!
久々に夫婦喧嘩をした。
夫婦喧嘩をすると、ダンナはグデグデと愚痴が長いので、避けていたのだが、ダンナのちょっとした物言いに私がカッとしてしまったのが始まりだった。
でまぁ、グデグデを聞かされた挙句・・・
「こんなのは夫婦じゃないと思う。」と来た。
ダンナ曰く、「夫婦とは何かを一緒にやるものである。」
例えば、一緒に旅行に行ったり、お食事に行ったり、お散歩に行ったり・・・
おいおい、それは老人夫婦だろう。そうでなければ、金持ち夫婦である。私達(少なくとも私は)まだ若いぞ!しかも金は無ぞ!
私は夫婦とは一緒に家庭を作っていくものであって、それは一緒に何かをやるというのとは違うと思う。
そもそも、私達の結婚生活の半分は、ダンナは病気であって、旅行どころではなかった。金も気持ちの余裕もなかった。だからダンナは家事、子育てには一切参加していない。それをとやかく言うつもりはない。だけど、家にいる時は疲れて(腎臓が悪いと疲れが酷い)眠っているか、透析をしているかのどちらかなのである。透析中は誰も部屋に入ってはいけい。そういう人と一体何を一緒にやるのかい?
お食事?あれを食べてはいけない、これを食べてはいけない、カロリー、塩分、その他もろもろにやたら制限がある人と、どうやってお食事に行くのかい?
もちろん、病気中のダンナは「こういうのは夫婦ではない。」などとは一言も言わなかった。(喧嘩する余裕なんてないわな。)で、健康になった今更そんなことを言われても・・・私は仕事と勉強で忙しいんですけど。旅行に行く時間も気持ちの余裕も無い。何より・・・
金がない!
一つしかない掃除機を使って一緒にお掃除しますかい?肉や野菜の買出しに一緒に行きますかい?(誘ったけど断られた。)狭い台所で一緒に料理を作りますかい?(人が食事の支度をしている時は、テレビ見てるくせに)、一緒に洗濯物たたみますかい?(全自動洗濯機の使い方も知らん癖に)、一緒に皿洗いしますかい?(あっ、これは出来るな。)
ホントにもう、仕事やめるだの、夫婦じゃないだの・・・と、ふと気が付いた。これってもしかして・・・
ミッドライフ・クライシスというヤツ?
ダンナが退職の準備を始めた。早ければ来年の3月に退職すると言う。ダンナはまだ57歳である。私は皆さん、65歳まで働くものだと思っていた。前々から仕事を止めたいとは言っていたのだが、まさか本当に止めるとは思っていなかった。仕事を止めてどうするのかと聞いたら、「しばらくはエクササイズをやって、体力を取り戻したい。」とのことであった・・・仕事止めてエクササイズ?
一体何様のつもりだ!
その後、家の近くで何か仕事を見つけて働いてもいいなぁ・・・って、何と能天気な!
30年以上公務員やって来た人を雇う会社があると思うかね?
ダンナは退職、愚息はプー太郎・・・私の将来は暗い。
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