堀井On-Line



5404,大晦日 つれづれに

2015年12月31日(木)

☆ 大晦日には、この総括を書き上げることと、過去の総括分を読み返すこと
 が楽しみである。時流からして政治、経済の見通しは暗く、自分自身に甘く、
明るい? としても、実態を凝視すると、重苦しい潮流に押流されている。
やはり、ISによる世界規模の爆弾テロと、シリアを中心としたアラブ難民の
欧州への大量流入問題がある。北朝鮮の政治混乱が生じれば、難民は日本にも
殺到してくる可能性がある。遅かれ早かれ日本でもISに感化されたテロが
起きる可能性がある。更に懸念されるのが、欧州、中国、経済後進国の経済破綻
危機である。時局は年々、世界的右傾化と、一強多弱の傾向が顕著になっている。
 ギリシャや、中国経済の破綻をキッカケとした株価暴落で、隠されている
世界恐慌が一挙に表立ち、身近の貧困問題が出てくる。世界的経済格差が、
そのまま、身辺の格差に繋がってくる。 
「日本にとって、今年が最後の平和の年だった!」 と、言われないことを
祈るばかりである。
☆ 個人的には、年初の1月15日に「古希」を向かえた。そして半月後に、
 自分が70歳になる。その実感がないのが、偽らざる気持ちである。
若い頃みた老人の印象は、地味で暗い顔をした大爺で、何時の間にか
消えていった。 今では誰が先か後の問題でしかない。母から聞いた話で、
90歳過ぎの伯母が寝たきりになったので、挨拶に行くと、正座で、
『老いるとは無念なことじゃ!』と、悲しそうな顔で言ったという。
長生きすれば良いことばかりでない、むしろ嫌なことが多いはず。
で、今年の総括は、充実感は90%、満足感は80%、日々是好日度は80%。 
読書も、映画も、TVドラマも、運動も、美味い酒も、満足度80点。 
 これに加えた過去の文章が、晦日の私の気持ちになる。 良い年を! 
★ 今年読んだ本は、以下である。再読や、雑誌も入れた!
ー『生と死をめぐる断想 』岸本 葉子(著)
ー『あわいの力 「心の時代」の次を生きる』安田登(著)
ー『修羅場の極意』
ー『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』深尾 葉子(著)
ー『人間であること』時実利彦著
ー『毛沢東の大飢饉〜史上最も悲惨で破壊的人災』
             フランク・ディケーター(著)
ー『幸福論』吉本隆明(著)
ー『知の逆転』〜ジャレド・ダイアモンド , ノーム・チョムスキー&他
ー『金持ちが確実に世界を支配する方法』スーザン・ジョージ(著)
ー『人生、しょせん気晴らし』中島義道(著)
ー『哲学で自分を創る』瀧本往人(著) 〜再読
ー『社会学〜フシギなくらい見えてくる!』現代位相研究所(著) 
ー『大脱出――健康、お金、格差の起原 』アンガス・ディートン (著)
ー『世界の大富豪2000人が教えてくれたこと』トニー野中 (著)
ー『エリック・ホッファー自伝』中本義彦訳 〜再読〜
ー『借金人間 製造工場―“負債"の政治経済学』
                マウリツィオ・ラッツァラート (著)
ー『思いが人生をつくる』 〜ジェームズ&リリー・アレン(著)
ー『泥棒刑事』 元三課部長刑事 小川泰平(著)
ー『他諺の空似 〜ことわざ人類学』米原万理(著)〜再読〜
ー『ニーチェ「超」入門』白取春彦(著)
ー『その時、言葉は私の「神」となる(新潮45/6月号)
   〜心肺停止になって考えたこと!』中村うさぎ(著)
ー『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』藤田孝典(著)
ー『読書の腕前』岡崎武志(著)
ー『『自分を超える法』ピーター・セイジ(著)
ー『スノーボールアースについて』〜新潮45ー2015年5月号〜
ー『クオリア再構築』〜島田雅彦:茂木健一郎対談集
ー『【澤上篤人×出口治明対談=投資も人生も長期思考で!
                   新潮45・3月号】
ー『ウェブ2・0」はどこへ消えた?』ー古市憲寿
             新潮45号 〜悪夢の21世紀より
ー『BRUTUSの「谷川俊太郎」』ノンセンス辞典〜
ー『島地勝彦の〜柴錬、今東光、開高、乗り移り人生相談〜』
ー『世界の哲学・思想〜構造主義とは 』小須田健(著)
ー『身の下相談にお答えします』上野千鶴子(著)
ー『世の中、それほど平等でない』浅田次郎(著)
ー『うらやましい死に方』五木寛之[編]
ー『ベストエッセイ 2015』(文藝春秋)
ー『お金のいらない快適生活入門』岸本葉子(著)
ー『武器としての決断思考』瀧本 哲史 (著)
ー『自分史の書き方』立花 隆 (著)
ー『グローバリズムという病』平川克美(著)
 
・・・・・・
2014年12月31日(水)
5039,大晦日 〜つれづれに
 この文章を書くにあたって、大晦日に書いた内容を読返して驚いたことは、
見通しが暗いこと。これは短期的でみれば当然で、経済的大災害が目先、押さえ
こまれているため。情報端末の飛躍的進化と普及で、現実社会の上にネット社会
が覆ってしまい、世界が大きく変化を始め、大混乱を始めたため、目先は悲観的
になるのは至極当然。中・短期悲観、長期楽観で、個々はポジティブでいけばよい。 
 私を含め、一般的に3〜5年スパンしか見えないため、悲観論が先にたつ。
私のいう悲観論は、これでも大甘の内容。目先の経済の炎上が起こってないだけ。
3〜10年スパンでみれば、厳しい近未来が間違いなく待っている。
 情報化の大波が、グローバル化を促進させ、各国の、各社会の垣根を乗越えて、
私たちに直撃し、大多数が一強多弱の悲惨な現実に直面せざるを得なくなった。
その直激で三年前に事業閉鎖になってしまったから、この事態の深刻さが、
人一倍に見えてくる。 社会学が好きで、その視点で、長期間、独学をしてきて、
この現象に対し、悲観楽観より、SF小説に渦中にいるようだ。 何もかもが、
面白く?受け止めることが出来る。この数年来の大晦日の内容は、少し悲観的で、
偏っていると思うが、中長期的にみれば、極端過ぎでない。この悲観的状況で、
無意識であろう、最近、幸福本や、ポジティブ本を読んで、ここでも書いている。 
 この年齢では、一年先に、現世に存在しているかどうか。 むしろ、
『俺たちに明日(一年先)がない!』と、思って、一年一年を生きればよい。
あと半月で、古希で、70歳の峠まで、あと1年。なるほど、後ろから迫って
いた生老病死の問題が、正面にまわって見え出してきた。
 ところで、今年も読書から色いろな教えを頂いた。
『ぼんやりの時間』辰濃 和男 (著)
『日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか』久坂部 羊著
『コトの本質』 松井孝典著
『暴走する「世間」―世間のオキテを解析する』佐藤 直樹 (著)
『人は死ぬとき何を後悔するのか 』小野寺 時夫 (著)
『幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係』ショーン・エイカー著
『ポジティブ・サイコロジー「よい生き方」を科学的に考える方法 』
                 クリストファー・ピーターソン (著
などは、これから生きていくための大きな指標になる内容であった。
 今年の自己評価は、初孫ができたことこともあり、満足度は90点か、
いや80点! というところ。 心は「天気晴朗なれど、波高し」である。
・・・・・・
2013年12月31日(火)
4672, 閑話小題 ー大晦日に
   * 大晦日、つれづれに
 今年の総括を閑話小題で書いているので、取り立てて書くこともない。 
晦日とて大掃除をするでなし、次男夫婦が元旦の午後に帰省してきて、長男と
五人と居酒屋で食事会をするぐらい。あとは寝正月。考えてみれば年中寝正月か。 
面白いほど、取りだてて印象に残ることがないのも珍しい。その分、じっくりと
本を読むことが出来たし、気持ちも落ちついてきた。
 ーそういえば、「読書の総括」をしてなかったー まず10冊を選ぶと
『「死ぬのは怖い」とはどういうことか』『一年で全米記憶チャンピオン』
『静かなる大恐慌』『2050年の世界』『破綻』『大往生したけりゃ医療
とかかわるな』『どうせ死ぬなら「がん」がいい』『そして人生はつづく』
『君は一万円札を破れるか』『日本の論点』などになる。 その中で、
『「死ぬのは怖い」とはどういうことか』の「死を克服する7つの登山道」が、
人生の悩み、死の恐怖を考える上で参考になっている。近藤誠の『どうせ死ぬ
なら「がん」がいい』も、何度読んでもよい本。以前、著者のレポートを読んだ
影響もあって、20年近くの人間ドックを4年前から中止している。余命か、
半年か、一年と言われたら後悔するだろうが、身辺の人の死をみるにつけ、
早期発見で助かった事例は聞いたことがない。スキルス性のガンなら、どのみち
助からないし、それ以外なら放ってけばよい。 平均、10年の寝たきりなら、
早逝も悪くない。 こうしてみるとノンフェクションばかりで、小説はない。
映画が、その肩代わりをしていることもある。『一年で全米記憶チャンピオン』
もショック。「自分には、記憶力が弱い!」というバイアスが、「知識対象の
認識から甘くし、適切に保持して整理することから逃げていた」ことに、この歳
で初めて気づいた。読みっぱなし、書き散らしが、あまりに酷かったので、
12年前に、この随想日記に外部記憶として公開することで、少し向上はしたが、
逆に、自分の知能の底の浅さを思い知っている。で、何事も、まず可能な限り
対象をしっかり認識することから出直しの第一歩になった。このところ日々、
自分のバイアス(思い込み)の枠に気づかされている。この年齢になってである。 
脳内の多くのバイアスに気づかされた年だったが、死ぬまで、続くのだろう。
・・・・・・
2012年12月31日(月)
4307, 大晦日、つれづれに
  * 今年を省みて、来年を予測する
 今年は八割の確率で恐慌になると思い込んでいたので、不思議な気持ちで
年末をむかえている。11月半ばから三週続いて高校の同級生の不況がらみの倒産、
不祥事、自殺が続いた。これは地方経済の変調の一現象。去年の春に私も先立って
事業整理をしていた。情報化で全ての事業形態が根本から変わってしまい、
それがデフレと世界的金融恐慌を引き起こしている。国内では地方経済が早々に
大波に直撃されている。東北震災の陰に隠れてしまったが、リーマンショックが
世界経済を破壊し始めてきた。 それに北アフリカの独裁国家が国民の反乱で
カオスの状態。またイスラエルとイランの緊迫がある。 ここでイランが、大々的
な軍事演習を始めて、ホルムズ海峡が一触即発状態。今だ何とか持ちこたえている
のは、世界主要各国のトップ交代で新体制が整うまで、世界的カオスを引き
延ばしたのだろう。日本は、この衆院選の結果からみて憲法改正が早まるだろうが、
それは世界危機の中で必然の流れ。それからみて、来年前半は、金融緩和で
ミニバブルになるが、それも夏を過ぎる頃から変調が表立ってくる。 参院選挙で
維新の党が、そこそこ議席をとり、安部自民が公明党から維新の党へ連立相手を
変える可能性が強い。それと、欧州の経済危機と、イスラエル・イラン戦争が
起きる可能性が高い。そもそも世界恐慌は、幾つか複合的に絡まって起こる。
今年持ち越した問題が何かの発火で一斉に火を噴出すが、ガスは充満しており、
火の手は早くなる。 その中で、日本の右傾化は国論になり、中国か韓国との軍事
衝突も有りうる事態。まずは、目先、日本経済はアベノミクスで生暖かい風が吹く。
それが最後の饗宴として浮き足立った隙に、何処かで火の手が上がるのが、
物語としての収まりがつく。先日、TVでイタリアの青の洞窟内を映し出していた。
そこの船頭が、カンツォーネを歌いながら、その合間に、「頑張れ日本!」を
連呼していた。PIIGSに言われる筋合いはないが、そこまで日本経済の凋落は
世界に知られている。気が付かないのは国内の微温湯の中のフヤケタ蛙状態のため。
それも今のうち。太平洋戦争の敗戦直後の事態に緩々と、しかし、ある瞬間、
一挙になるのだろう。「てんでんばらばら」が、大津波の発生時のキーワードだが、
高台から見ると、娑婆の衆が、のんびり日常生活をしている姿が、どうもこうも。
それも、アベノミクスでミニ宴会を始めるのだから。現在の家電業界の窮地。
麻生が始めたエコポイントが原因。その男が、更なる大愚策をしようというから、
ただ唖然。何か明るい話? ワイキキかフィジーの端所で、情報を遮断し、
のんびり過ごしたいが、貧乏人の私には・・ 今さらか。 
 TVの旅番組を居間で見ていれば、土地勘があるので、世界の何処にでも
行っている気分になれる・・ それも飽きたが! 端所は、夢も希望も無くした
ミイラのようなのが、あまりに多い。人間の臭いを嗅ぎつけ、抱きついてくる
から始末が悪い。抱き付かれた当人もミイラ化するというから、気をつけている。 
既にミイラ化が始まっているのかもしれない。防御策は、一日一生で趣味に
熱中しバリアを張るしかない。もしか既にミイラは私?ドキッとした。良い年を!
・・・・・・                                    
2011年12月31日(土)
3932, 今年の総括 ー2
  * そうであっても良い年?であった! 
 去年の暮れに、まさか3ヶ月後に会社が消滅するとは思ってもいなかった。
それが一月末に手持ち資金残高が予定より思いの他、少ない結果になった。
そこで「売上減が止まる前提の計画」を、そのまま下がり続ける数値の
シュミレーションをしてみると、虎の子の予備資金を運転資金に出しても、
秋口には資金ショートになる。 しかし年を超えてからも、同じペースの売上
ダウンは続いていた。毎日、何度もシュミレーションをし、議論をしても、
プラスに転じる材料はゼロ。その上に7月の地デジ化による、テレビの入替えと、
ボイラー交換の問題が発生していた。二つともリース会社の了解を得ていたが、
年末の資金ショートは、火を見るより明らか。それを承知の上での投資は? 
私の「良心」の問題になってくる。 2〜3ヶ月後の閉鎖ならば、法定の退職金
・給与も、取引業者の月末の支払いを済ますことができる。そのボイラーの発注は
ギリギリに迫ってきた。さあ、どうするかの決断の間際に、東北大震災が発生。
その直前に弁護士事務所に行って、問題の相談に入っていた。震災発生直後に
再び行くと、弁護士いわく、「弁護士の仕事柄、その決断に対しては口出しを
する立場にはない。が、今回は状況からいって、迷う状況ではない。
現在なら関係者に迷惑は最小だが、延ばすほど傷が深くなる。止め時です。」と。
 そして3月18日に会計事務所の担当を含めて「3月末の支払い直後に廃業」
と決定。 決まれば、あとは手順に落とせばよい。そうこうあって引き際は
手順に沿い機械的に進んでいった。 「これも事業サイクルの一つ」と、
違う誰かが空の彼方から指示しているかのようでもあった。そして淡々と事が
進んでいった。経理事務所の30年来の担当が、「あなたは、手順を楽しんで
いるようですが、何が起こっているのか分かっているのですか?」と、怒った
ように言う。しかし、最後の手順も30年の事業の一環。それも自他共認める?
3つの未曾有の大災害なら、割り切るしかない。ならば、現象を興味深く見つめ、
記憶にとどめるのがベスト。この総括、「今年の総括」というより、
「30年の事業総括」の前書き部分に近い内容だが、泣いて喚いても、どうにも
ならないなら、虚勢を張ってでも明るく一日一日を過ごすしかない。日本経済の
来年の縮図が、そのまま当方に現象として現れ出たことになる。
実際に渦中に立つと、一場面一場面がドラマそのもの。社会のヒダが良く見える。
 あのまま続けていたら、今頃は県外の何処かに雲隠れ・・。 思い切って、
次の人生に転身するに、それもあるが・・ やはり、立つ鳥あとを濁さず、である。
「私の人生は何だったのか?」などの、世迷いの泣き言は不思議なぐらい全くない。
あるとすれば「現時点からみて、15年前に会社を売却すればよかったか?」
ぐらい。それが出来るぐらいなら、もともと、この事業は手がけたなかった。
来年の3月末が一周年になるので、この30年の事業と、準備期間の15年を
含めた総括をするが、どう総括しようが、大津波に全てを渫われてしまった事実は
変えようがない。最後はソフトランディングを望んだが、この震災では諦めがつく。 
来年は、高みの見物になるのか、防波堤とも流されるか? 
娑婆はのんびりしているが。大丈夫かい!
・・・・・・・・・・
2010年12月31日(金)
 ー今年の経済を振り返ってー
 今日で無事、今年は終わる。不況の波は一日一日大きくなってきている。 
耐久消費財(車、家電、住宅)のエコポイント制度で(前どり需要で)
何とか消費を喚起してきたが、来年そうそう、その反動が来るのは必定。
またグローバル的にみればリーマンショックの表出が来年から更に激しくなる。
東海から関東のベルト地帯は、まだ経済的温もりが残っているが、そこから離れた
地方ほどマイナスの度合いが高くなっている。不思議なことにマスコミは取り上げ
ないが、惨状は酷いもの。鳥取、福井、石川、富山、新潟、秋田など日本海側に
接する県は特に酷い。長岡、新潟市をみると、悲鳴すら上がらないのが実情。
私の知る限りでは、デフレスパイラルの渦がリーマンショック以来、三周目に
なっても一日一日大きくなっており、押さえが効かなくなっている。
欧州ではデフォルトする国家が出る可能性がある。それをきっかけに世界同時
株安となれば、体力を消耗しつくした日本が大きく傷つくことになる。
現在の心情をいえば、「来年怖い」。時代の流れとは恐ろしいもの。
右上がりのよい時代を生きてきただけ、時流の段差が見えてくる。
 チロリチロリ、チンチロリか〜
 ー独学が唯一の教育であるー
10年位前に、「どんな教育も突きつめれば独学が唯一の教育である」
という言葉に出会った。その後、そのことについて考え続けている。
大学卒業時に自分の絶対的読書量の少なさに呆然として、社会に出てから
一日2時間以上の読書時間を持つことを誓った。その独学こそが学生時代の
一番の収穫ということは、当時知りようもない。特にネットで情報を取れる
時代に、そのベースは大きな財産になっている。とはいえ基本は独学より
学校システムに乗り、そこで多くの指導者に出会い学ぶ方が良い。修破離の修。
教育とは、独学が可能な能力を持たせること。そのベースは、これまでは
高等教育だった。しかし、今度はネットという新しいツールが出きてきた。
独学に、これは最適である。「それぞれの人の素質が、それぞれに伸ばすことが
可能になる」ということ。 〜年末の、過去の同月同日の文章が自分書いた
だけに時代がみえて、懐かしく面白い! 何で、ここまでして書くの?
の自問自答の答えがある。思いと行蔵の痕跡を残すため、そして・・である。 


5403,グローバリズムという病 ー③

2015年12月30日(水)

 『グローバリズムという病』平川克美著
   * グローバリズムに対する純朴な問いかけ ーB 
 グローバリズムを主導するアメリカの経済支配下にある日本は、TPP
合意で、更に大きく変わろうとしている。敗戦による勝者のアメリカが、
日本人を「薩摩芋からバナナ」へ改良?されてしまったのが現時点である。
(バナナは表皮は黄色で中が白色) で、薩摩芋は見たとおり。
韓国のようにアメリカにガンジガラメにされ、海外移住希望者が7割以上と
いう国。近い将来、似る可能性がある。 〜以下は前回からの続きである〜
≪・昔の賢明な方々、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています。
「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、
 いくらあっても満足しない人のことだ」
これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。
国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。
私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、
みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。
根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて
見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。
・私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人
ほどの国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が
私の国にはあります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は
食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。
・私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。
そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働に
なった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。
なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。
毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になって
いるのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。
・そして自分にこんな質問を投げかけます: これが人類の運命なのか?
私の言っていることはとてもシンプルなものですよ: 発展は幸福を阻害する
ものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくては
なりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、
そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。
幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、
人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくて
はなりません。  ありがとうございました。 ≫
▼ 普段着は、中国、ベトナム製であっても、「ユニクロ」さえ着ていれば。
 地域間格差が無くなり安心できる。スマートフォン、TVも然り。
貧しくとも、トレードオフした輸入品を集めた百均ショップで買物を楽しめる。
セブンイレブンでは、トレンドの日常商品が日ごと変化し、並んでいる。
グローバル化が悪いのでは決してない。グローバル化がもたらす、一強多弱が
世界を歪にしてしまうのが悪い。しかし、その対処が出来ないのが現状であり、
上記の素朴な疑問になる。
・・・・・・
5038,閑話小題 〜深刻な子供の貧困問題
2014年12月30日(火)
 NHKスペシャルの『子どもの未来を救え〜貧困の連鎖を断ち切るために〜』
を観たが、年末の日曜日の21時のゴールデンタイムに放送するとは、NHKも
思いきったもの。それだけ貧困問題は深刻ということ。
  ーまずは、NHK・HPの放送案内の説明からー
《 過去最悪の16.3%。国が発表している「子どもの相対的貧困率」は年々
 悪化し、今、子どもの6人に1人、およそ300万人が国が基準としている
“貧困ライン”(一人世帯122万円未満)以下で暮らしている。 今年8月、
政府は「子供の貧困対策に関する大綱」を閣議決定し、関連法の整備に乗り出す
など、国をあげた課題となっている。「子どもの貧困」の背景にあるのが
「女性の貧困」。日本のひとり親世帯の8割以上が母子家庭だが、全体の半数
以上が貧困ライン以下の状態にあるといわれている。そうした世帯で育った
子ども、中でも女性は、成人しても貧困状態に陥ることが多く、さらなる連鎖を
生む悪循環が起きているのだ。番組では、現場の克明なルポを通して、連鎖の
実態や社会保障制度の課題を探る。識者との議論も交えながら、次の世代へ
「貧困の連鎖」を生まない社会のあり方を考えていく。》
▼ 貧困の具体例の内容が生々しく、思わず息をのんで観てしまった。
 一強多弱化の激流の中で、決して他人事ではない。「出来ちゃた婚」などの
安易の結婚で、最近の日本の離婚率は4割という。片親の貧困率が54%と
いうから、6人に1人が貧困ラインにいるのは肯ける。貧困率という数字が
初めて出てきたのが2009年という。それまで隠されていた貧困が、不況の
深刻化で表立ってきた。 こんな話を聞いたー 
≪ 高校生・大学生が、「自分が生きているだけでお金が掛かる」と。
 で、「そんな自分が生きていていいんですか?」。貧困問題は、間接差別問題
でもある。辛うじて夫婦の「二人厚生年金」で、今までの生活を維持しているが。
・・・・・・
2014/01/29
閑話小題 ー若年女性の貧困問題
   * 若年女性”の貧困問題
 一昨夜のNHKTVの「クローズアップ現代」で「あしたが見えない〜深刻化する
“若年女性”の貧困〜」を放送していた。隠れた恐慌は、ジワジワと社会的弱者
より影響を与えてきた。成るほど、社会の仕組みは、強者のために作られている
のを日々、実感する。  (まずは、NHKのHPの番組趣旨より)
《 貧困状態に苦しむ若い女性が増えている。親の生活苦の影響を受け、
 早朝と夜間のバイトを掛け持ちしながら家計を支える10代の女性。困窮を
抜け出そうと苦学して専門学校に通ったものの、正社員になれない20代の女性。
中でも、先の見えない生活を強いられているのが若くし子どもを産んだシングル
マザー。国の成長戦略で「女性が輝く」ことがうたわれる中、深刻化していく
若い女性の貧困。 現場のルポから現代社会の新たな課題を浮き彫りにしていく。
  ーあるプレビュー
働く女性は全国で2770万人いるうち、不安定な非正規雇用で働く女性の割合は、
57.5%と男性の2倍以上。そして、単身女性の3分の1が、年収114万円未満と
いわれており、深刻化しているのが、10代、20代の若年女性の貧困です。
朝から晩まで、アルバイトをいくつも掛け持ちする若い女性たち。周囲の
男性も非正規で働く人が多く、結婚して出産することは考えられないという。
 さらに深刻な状況に陥っているのが、10代20代のシングルマザー。20代の
シングルマザーのうち、およそ80%が年収114万円未満の貧困状態に置かれている
といいます。そんな中で、VTRで紹介されていた風俗店の話が衝撃的でした。
風俗店で働く女性の中には、店側が提供する住まいや託児所などに惹かれて、
やむなく風俗店で働くケースが多いというのです。公的なセーフティネットでなく、
風俗店が提供する住居や託児所に頼るというのは、皮肉な現実と言わざるを得ない。
▼ ゴールデンタイムや、NHKのモーニングショーで、生活のため主婦が
 やむを得ず風俗で働いている実態を放映するまで、困窮者の数が増えている。
実際、新潟駅前で30年近くの事業で、風俗嬢の長期宿泊などから、その実態を
垣間見てきた。地元??が営業する風俗店で、泣き叫ぶ赤ちゃんを客室に置いて
働く姿は、阿修羅そのもの。見て見ぬふりしか手立てはない。
 それにしても単身女子の3分の1が10万以下というから、深刻。 
20年前に「3つ掛け持ちのパートで、子供三人を育てている人がいる」という
話を聞いて、驚いたが、今では話題にすらならない!静かな恐慌が、現象として
現れてきている。「うどん一つを親子で、つゆを多めにして食べること、
しばしば」には・・ あと数年後は、更に深刻になるという!
・・・・・・
2013/12/26
身近な貧困 ー2
   * 都会サラリーマンの貧困問題
 表立ってないが、これまで比較的恵まれていたと思われていた都会サラリーマン
に深刻な貧困問題が浸透している。彼らの間にも、親がリッチかどうか、勤務先の
業績などで、格差が生じる。 ー以下は、あるブログを要約した内容ー 
《 日本では持ち家に住み、スーツなど身なりはキッチとし、子どもを私立学校
に通わせる「見えない貧困層」が多い。ところが一般的に、この水面下の変化の
実態が見えてない。ごく普通のサラリーマンの家計のキャッシュフローが破綻の
危機に瀕している。年収600万円のサラリーマンの場合、税・社会保障費を除いた
可処分所得は450万円。そこから住宅ローン(約150万円)、生命保険(約50万円)、
子どもの学費・教育費(約150万円)を引けば、残りは100万円。親子3人の暮しは
最低水準。中学から大学まで子供を私立に通わせると、一人1,500万円の費用、
子供を下宿させると、さらに年間100万円が必要で、総コストは2,000万円。
子供ニ人りなら計4,000万。一人あたりマンション1軒分の教育費。 
東京・大阪など大都市圏では公教育は崩壊しており、私立に通わせるしかない状
況で、急激な家計の逼迫に苦しむ。これが、サラリーマンが「貧困化」する
最大の理由。 9割が中流の時代は終わり、18歳以下の子供のいる家庭の60%が、
家計が苦しいのが実情。「貧困化」を避けるに、子どものいる家庭は住宅ローンで
家を買うのをやめるべき。そのために住宅ローンは頭金の2倍程度までに抑え、
失業や倒産でキャッシュフローが途絶えた時の備えが必要になる。 
 サラリーマンの生涯年収は地方2億、首都圏で3億円といわれる
(平均700万円×40年)。このうちの2割の6,000万円は税金と年金・健康保険
などの社会保障費で天引き、手取りは2億4,000万円。
ここから住居費(6,000万円)と保険料(2,000万円)を引くと1億6,000万円。
そのうえ子供ふたりを育てると4,000万円の教育費がかかり、残り1億2,000万円。
サラリーマン人生40年で割れば、実質可処分所得は1年で250万円、毎月約20万円で、
食費や小遣いなどの生活費で、お金はほとんど残らない。住宅、保険に、養育、
税金を払うと、資産は残らないことになる。》
▼ 高学歴になるほど豊かな人が多く、低学歴ほど貧困の比率が高いのは、
 学校の同級会に出ると明確である。ところが、最近は、我々の年代が高年齢化
もあり、そうでもなくなった。特にリーマンショックから、その厳しさは増加。
 このケースは、リストラ、倒産にあわない順調のケース。静かな恐慌に入った?
現在、冷静に見渡すと6人に1人が貧困で、予備軍を入れると3分の1の生活が厳しい
のが現実。まず20数年前のバブル崩壊、12年前の9・11、5年前のリーマンショック、
2年半前の東北大震災で、良き時代は終りを遂げた。まず地方経済に、そして
首都圏に深刻な貧困問題として、厳しさが増している。一流大学を卒業、
一流企業に勤めていても、リスクが各人に待ち受けている。終戦の半年後に
生を得て、右上がり、そしてピーク、右下がりを充分味わった人生。
これから10年、貧困問題は深刻度を増すことは確実である。
・・・・・・
2013/12/24
身近な貧困 ー1
  * 日本社会の貧困問題 
「米国社会の貧困問題」の実態に驚いている場合ではない。アメリカの貧困率が
世界で3番目の16%だが、次が15%の日本。ほぼ同じ格差社会である。このところ
急に身近な貧困化が目立ってきている。 これまでの比較的豊かだった中間層が、
2001年の9・11テロ以来、リストラや倒産でジワジワと貧困層に陥っている。 
現に私自身の事業が10年間で、売り上げが三分の一に下落、会社整理に至った。 
何とか年金で生活は出来ているが・・ 昔から日常生活を質素にしていたので、
生活の質が落ちた実感は少ないが、以前とは違う。地元の同級会では、倒産・
廃業や、借金苦?の自殺など悲惨な話題が多い。実兄も7〜8年前に実家の
商売を倒産させたが、良質だった上に夫婦して厚生年金でノンビリしたもの。
その中で、知人の何人かがバブっているが、これも時間の問題。米国人口の
三分の一が貧困か貧困予備軍なら、日本もほぼ同じ。気晴らしに?週に一度は
ランチに出るが、低価格志向は日々強まっている。回転寿司や、牛丼はワン
コインで、満足できる。私も家内の実家も事業をしていた関係上、失業保険は
かけられない。そこでセフティネットで、夫婦とも厚生年金をかけるのが知恵。 
それもあって、何とか貧困ラインの生活はクリアー出来ている。 
 地方では自営業や農家が多く、夫婦とも国民年金だけの人が多い。
夫婦二人で手取10万は厳しい。特に持家では、生活保護が受けられず貧困に
陥るケースが多々ある。 私自身、この十年間で、一千、6百、5百、4百万
と生活費を減らしてきたが、貧した感覚はゼロ。これは、60歳までに遣りたい
こを遣り尽くした感があって、別に特に欲しいモノも、コトもないからだ。
あと一年で古希なら、当たり前だが! 老いただけでも汚くなるので、服装や、
身の回りは清潔に保つのが老いの第一原則。特に服装は注意しておかないと。
それと精神=言葉には注意しなくては! 特に、私は言葉である。世間様を
シラミなど! もう一つ注意しなくてはならないのは、貧困=悲惨(不幸)
から、金持=豊か(幸福)という錯覚に陥ることだ。会社を整理をして
実感したのが、一般の、この妄想、思い込みの強さである。情報化社会の
本格的到来で、根こそぎ世界は変わってしまったが、既存体制は、そのまま
残っている。それでは、まず会社を破壊する方が先決。ダメなものダメ!
老兵は黙って去るべき! 残ろうとするだけ?  
次回は、都会の一応恵まれていたサラリーマンの貧困化問題。
・・・・・・
2013/12/21
米国社会の貧困問題
 先週、BS/NHKをみると{アメリカ冬の時代〜転落する中産階級〜前編}
の再放送をしていた。二日続けての再放送だったが、深刻な内容。 この春、
NHKで「シリーズ 貧困拡大社会―奪われたアメリカン・ドリーム―」を放送
していたが、この続編的な内容。遅かれ早かれ、日本にも生じてくる問題。 
いや既に部分的に起きているが、生活保護が手厚いので大部分が救われている・・ 
しかし地方経済の惨状は厳しい。一つ間違えば、ドン底の事態が待っている。  
 ー内容といえばー (NHKのブログより)
《(前編)ー 金融危機の余波を受け、アメリカではかつての中産階級が貧困に
 あえいでいる。オレゴン州ポートランドで、負のスパイラルに陥っている人々を
ひと冬にわたって見つめるドキュメンタリー。生活に行き詰った家庭を支援する
NPO団体「211」のホットラインには、毎日、せっぱ詰まった電話がかかる。
その多くが、金融危機前、念願のマイホームを手に入れて
アメリカン・ドリームを実現しつつあった人々だ。
・3人の子どもを育てながら失業したある夫婦。家のローンに追われる中、
 ついに電気代が払えなくなり、寒い冬を暖房なしで暮らしている。
 なんとか仕事を見つけようと奔走するが・・・。
・銀行の保証制度を利用して住宅ローンの負担を減らそうとしたベン夫妻。
 審査の結果「まだ支払えるレベル」と却下された。しかし、本当に支払う
 余裕がなくなったときには、手遅れだとして立ち退きを言い渡された。
 こうした家庭を支援するべき公共的なセーフティネットは、どこも財政難
 で弱体化し、機能を果たせなくなっている。これがアメリカで進行する
 貧困の実態の一部。  
(後編)オレゴン州ポートランドで、負のスパイラルに陥っている人々を
     ひと冬にわたって見つめるドキュメンタリー。
・住宅ローンの支払いに追われ、電気を止められてしまったある夫妻。
 なんとかパートタイムの仕事を見つけたが、新しい職場で人種差別に遭い、
 解雇されてしまう。
・最近夫を亡くしたジャネットは、11歳の息子とシェルターに身を寄せるが、
 生活のあまりの変化に息子は情緒不安定になった。
・5人の子どもたちを抱え、電気も水道も止められたマイクの一家。親切な
 隣人のガレージから電源を使わせてもらっているが、子どもたちは勉強に集中
 できない。こうした子どもたちがドロップアウトし、貧困が次世代に連鎖する
 事態が深刻になっている。生活支援のNPOのホットラインに電話をかけてきた
 家族を定点観測し、普通に暮らしてきた人たちを初めて襲う貧困の実態を描く》
▼ TPPは、太平洋沿岸地区の各国が、アメリカンスタンダードの基準に従い
 垣根を低くしましょう!ということ。確かに競争力は弱肉強食が強くなるが、
それは近未来に一強多弱社会になり、中産階級が崩壊し、貧困層になることを
意味する。が、今さら鎖国は無理。アメリカは、全人口の16%にあたる5000万人
の貧困者が存在し、その予備軍が同数あり、人口の三分の一が、貧困と貧困予備軍
に入っている。ちなみに自宅を除く資産が1億円(百万ドラー)を超える数は
2009年には780万人(2・7%)に、資産4億円を超える人の数は17%増加の98万人、
存在する。 米国民全体でトップ1%の収入(年収約3200万円以上)の家庭収入は
全体で6.8%アップ。このトップ1%の人たちがアメリカ全体の23.5%の富を所有。
日本も、残念ながら貧困国に陥ることになるが、この国の体質では当然である。
今さらアベノミクスじゃないだろう!
・・・・・・
2014/02/27
閑話小題 ー年金生活者になって垣間みえてくる貧困問題? 
 年金生活に入って、事業人生の気の張りも緩み、かわり映えのない日々が続く。
年金生活になれば、娑婆ッケも抜け、今さら欲しいモノも、してみたいコトもない。
還暦までが人生の面白いところ。あとは、自然の流れに身を委ねて、日々、面白、
可笑しく生きることを心掛けるしかない。生活に心配ない収入があるかないかだが、
自然に適応するから不思議。同世代が、二ヶ月後から古希になる。
残された人生の期間が、あと平均10年になる。そのうち9年間が介護を必要、
というから、そう甘くはない。比較的恵まれた環境の生涯だったが、ここにきて、
周辺が寒々とした空気になってきた。貧困問題である。以前も書いたが、世界と
比較した相対的貧困問題である。この東北震災の影響が今後、さらに深刻になり、
日本は貧乏国になることは避けられない。 以前にも少し取り上げたが、
 ーその辺りをネットでみるとー


5402,グローバリズムという病 ー②

2015年12月29日(火)

           『グローバリズムという病』平川克美著
  * グローバリズムに対する純朴な問いかけ ーA
 この著書で取上げていた2012年のリオデジャネイロで「地球サミット2012」
でのウルグアイのムカヒ大統領の演説が世界に衝撃を与えた。『裸の王様』
の素朴な子供の問いのような内容が真実をついている。ネット検索で、その
全文を二回に分けて抜粋する。冷戦が終わり東西の壁が崩れ、地球環境が
大きく変化した上に、今度はアフリカ、中近東の壁が大きく崩れ、避難民が
大挙して欧州に流入を始った。気候変動で、アフリカ・中近東が干ばつになり、
水不足問題からくる貧困が間接原因。 〜全文を二回に分け紹介する!〜
≪ 質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車を
インド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。息するための酸素が
どれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、
・西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70〜80億人ができるほどの
原料がこの地球にあるのでしょうか? 可能ですか? 
それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?
・なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?
マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなく
この無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済が
マーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで
原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。
・私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?
あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしている
のではないでしょうか?
・このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を
良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか? 
どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?
このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものでは
ありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機では
ありません、政治的な危機問題なのです。
・現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれて
いません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。
私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。
幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目前を
過ぎてしまいます。命より高価なものは存在しません。
・ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフ
スタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの
世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。
消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの
前に現れるのです。このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、
できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ
電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない
社会にいるのです! そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので
作ってはいけないのです。
・人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければ
ならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれ
無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導か
なければなりません。石器時代に戻れとは言っていません。
マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。
私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。≫    〜つづく
ーー
▼誰もが素朴に思っている問題を、最貧民国の大統領がアッサリと、
「世界の後進国が先進国なったとしたら、地球環境が維持できるのですか?」
と言ってのけた。先日までパリで開かれていた(COP21)で、先進国と新興国の
すべてが参加する温室効果ガス排出量削減のための新たな枠組みである
「パリ協定」が採択されたが、近未来の大きな問題である。
そうこう考えると、グローバリズムは大きな問題を孕んでいる。 TPPも然り!
・・・・・・
5037,ポジティブ・サイコロジー ー⑦
2014年12月29日(月)
  『 ポジティブ・サイコロジー』クリストファー・ピーターソン(著)
  * 6種の美徳、24の強み
 三大宗教や、ギリシャ哲学にある共通した核となる美徳を探し出し、
 さらに、強みを引き出すとは面白い。 ーまずは、その辺りからー
《 広く影響力を持つ宗教および哲学の伝統(すなわち儒教、道教、仏教、
 ヒンドゥー教、ギリシャ哲学、ユダヤ・キリスト教、イスラーム)に関する、
いくつかの『核となる美徳』が幅広く支持されていることが明らかになった。
具体的には「知恵、勇気、人間性、正義、節割、超越性という六つの美徳に関し、
 こうした伝統内でほぼ普遍的な認識と称賛があった。ビスワス・ディーナーは、
無文字文化のマサイ(ケニヤ)とイヌイット(北グリーンランド)がこれらと同様の
核となる美徳を認識、称賛していることを対象グループにおいて確認した。
 私たち研究チームは、普遍的に評価されている強みとしての徳性を、無原則
にではなく分類することが可能だという事実に励まされた。 ・・(略)
 ペンシルベニア大学のピーターソン教授や、セリグマン教授は、生き方の
原則(VIA :Values in Action)研究所で研究を行っています。
この研究所では、徳性や美徳について計測できるよう強みとしての徳性に
関するVIA分類法を開発し、徳性を抽象度の高い6つの美徳にまとめた24の
強みとして分類。 6種の美徳、24の強みとしての徳性を見ると・・
1.知恵: ① 創造性 ② 好奇心 ③ 向学心 ④ 柔軟性 ⑤ 大局観
2.勇気: ⑥ 真情(誠実さ) ⑦ 勇敢さ ⑧ 忍耐力 ⑨ 熱意
3.人間性: ⑩ 親切心 ⑪ 愛情 ⑫ 社会的知能
4.正義: ⑬ 公平さ ⑭ リーダーシップ ⑮ チームワーク
5.節制: ⑯ 寛容さ/慈悲心⑰ 慎み深さ/謙虚さ ⑱ 思慮深さ⑲ 自己調整
6.超越性:⑳ 審美眼㉑ 感謝㉒ 希望㉓ユーモア㉔ 宗教性/スピリチュアリティ》
▼ キリストと釈迦をみると、この全てを兼備えている。そして、その教えは、
 上記の美徳の強み賞賛し、一歩でも理想像に近づくことを教えている。
とすると、幸福に近づくには熱心な自分の宗教を持つことが、必要ということ?
宗教心の強い人はポジティブであり、親切で、寛容である。問題は中庸かどうか!
・・・・・・
4670, 身近な貧困 ー3
2013年12月29日(日)
  * 深刻な、精神の貧困問題 ー??会の二次会に妾を呼んだ男
世間的内容になるが・・ 「自分の愛人を??会の二次会に呼んだ男(A)」
には驚いた。精神の貧困問題! というより品性の問題だが!これは面白ネタ。 
Aは何を言われても、書かれても、当人にとって勲章だから、批難にはならない。
{〜 ??会の二次会で見知らない40歳位の女性が10数名の席に混じっている。
スナックのママを呼んだ?と思い「何処の店のママ?」と聞いたところ
「店はやってません」とのこと。ところが近くの席の??が慌ててきて、
「あまり詮索しない方が良いよ」と耳打ち。「何だろう?」と思いつつ、
関心は他に移っていた。その一ヶ月後、その辺の事情に詳しい居酒屋の主人に
聞いたところ「Aは妾を持っているのが自慢で、彼方此方の二次会で、自慢の
ため呼び出している」とか。そこで「女性が気不味そうに思えたけど・・」
というと、「いや、本人も平気で楽しんでいるらしいよ」とか。〜}
 三次会のビフォアーで、スナックのママを呼び出すなら分るが、20年も
囲っている愛人を??会に呼び出し顔見せするなど、初めての見聞。ヤクザか
前科者なら、いざ知らず。私は「20年間、月20万で囲うなど、勿体ない」
と思うが、この世界は私は分からない。いや、当人に知性が無いだけ。 
 私が年二回の秘境ツアーを20年以上も続けたのと同じ?コストも同じ位? 
義母が「何でアフリカや南米に、金を出してまで行くの?」と訝るのと同じ? 
 居酒屋の主人曰く「ペット感覚で囲うのが趣味も娑婆にいるよ!」 
成るほど、それもあり?愛人を囲うのが勲章?ペット感覚?趣味なら別問題? 
 学生時代に同時に3人の彼女を持っているのが自慢の男がいたが、
「そうなんだ!」と思っただけ。違和感を持つのは年齢のため? Aが一時、
浮気専用マンションを借りて、同類?の男たちに部屋貸しの話を聞いたが。
「??会は、魂の故郷の場」が理解できない? そのままが、この現象。 
20年も一人の女性に5千万と愛情?を注ぎ込むとは、純粋で愛すべき?
これは「他人の色恋、口出す奴は犬に喰われて死んじまえ」か?  ^.^#)  
高校・大学の同級生では有り得ない現象。時代がかった長岡城下町の土地柄? 
いや「底辺世界の一事例」である。 当人が出した尾ひれはひれのデマ?を
幾つか聞いたが、それは酷い。そのまま信じているのもいるが。
持ち前の品性と教養が掛け合わさると、こうなる?私の知り得ない世界がある?
それ以前のハビタス(生活体系とその現れ /家系)と、精神の貧困問題。
いや単に質的問題? 個人批判的内容だけに、書いてから一月ほどアップを
しなかったが、これで同類?(^^ゞ これも私の固いバイアス?いや、
成功?への賛辞でもある。 都々逸に 「女の身体の 真ん中辺に 
しんしょブッチャル 穴がある」がある。f^^*) 
『まあ、いいじゃないですか、それが趣味なら!』という内なる声が
聞こえてきそう (ノ∀`) ここで取り上げる話題じゃないが・・  
・・・・・
4305, 野生の思考 ー2
2012年12月29日(土)
   * 野生と創造
 一般的に、ありものの使いまわしで、急場をしのぐのは自然のなりわい。 
ストローは分かりやすい事例として、それをパッチワークに見たのである。 
世界は生き残りをかけた弱肉強食の戦いの場に化してきたが、食べられない
ためには理屈なしに、手持ちのありものを強さに集中し強者にならなければ
食べられる。強くある事が修羅場の中で必要になる。現在の日本は、まさに、
その場に立たされており、ここに至って一億総白痴と自嘲していられない。 
原始の人類は、ありものの使いまわしで急場をしのぎ進化してきた。それが野生。 
創業も同じである。手持ちの経験と資金で、自分に何が出来るのだろうかを考え
抜いて自己能力の限界の設定をする。この手持ちで立ち向かえるのは、これ!
と思い定めたら、次は不足している要素を一つずつプラスしていく。その時は、
一種の気違い状態である。 自分の思い込みに、手持ちの全てを集中する。 
まず目先の急場を乗り越えていくしかない。一つ間違えれば、舟板一枚下は地獄。
そこから火事場の馬鹿力、野生の力が出てくる。 目的を定め、手持ちの材料に、
外の材料を加えていく過程で魂が入って新たな命が生まれていく、それが創造。 
こんな大げさなことでなくても、身近な例がある。急用か何かで夕飯の買出しが
出来なかった時に、冷蔵庫の残り物で夕飯を作るのと同じである。
知恵は土壇場か、逆に緊迫状態の弛緩から湧き出る。創造で一番必要なことは、
上機嫌であること。創業者は、明るい人が多い。未来に対し楽観的に急場を
しのいできたからだ。その精神状態が、知恵を生みやすくする。中村天風の
「積極一貫」である。 周到な準備の上に、前向きな明るが新しいものを生み
出すようだ。ありあわせで難局に立ち向かって、まずは急場をしのいでいく、
そのうちに、それがノウハウ化していく。これが進化につながっていく。
取りいれるべきだったのは、ゆとり教育でなく、野生化を推し進める激しい
競争を推し進める教育だった。 現在の中国、韓国人は、日本人より遥かに
野生的なのは、厳しい競争社会だからだ。
・・・・・・
3930, 真の危機とは何か
2011年12月29日(木)
       「世界をうごかした21の演説」クリス・アボット著 より
  * ソルジェニーツィンの意表を突いた欧米批判
 現在の欧米が33年前のソルジェニーツィンの欧米批判のまま、ここまできて
行き詰まりを見せている。彼は、当時のソ連の体制批判だけでなく、亡命先の
アメリカで、欧米の体制の欠陥を批判した。 ーまずは、その部分からー
【 敵の敵は必ずしも友人ではない。現実は、古い格言から想像される以上に
 複雑である。それを見ごとに示したのが、一九七八年六月にロシア人の小説家、
ソルジェニツィンのハーバード大学の卒業式で行った演説だ。ソルジェニーツィン
はそれまでの年月に、ソ連によって投獄され、非難され、ついには国外追放の身
となっていたのだが、ハーバード大では母国の共産主義の迫害者を批判するので
はなく、西側世界の欠陥を厳しく戒めた。・・・・
 西側は自分たちのシステムがほかのどれよりも優れているから、ほかの社会も
いずれそのシステムを採用するはずだとまちがって思いこんでいると論じた。 
中国やインド・アジア・イスラム・アフリカに深く根差した複数の文化があるにも
かかわらず、この思い込みが続いてきた。「西洋社会がほかの世界の神髄を理解
できない」ために生まれたまちがった考えだとソルジェニーツインは考えた。
そして西側の社会そのものに多くの欠点と弱みがあると指摘して、「戦争による
破壊を免れても、私たちの生活を自己破壊から守るためには生活を変えざるを
得ないと説いた。とりわけ強く批判したのは、西側世界が近視眼的であること、
政治的な勇気に欠けることムとくにベトナム戦争中)、物質的な幸福を追求する
ための無制限の競争を奨励していること、自由な思考を制限し、そのとき流行
している画一的な考え方(「人々の精神を覆う石のような鎧」)しか認めないこと、
メディアが一般の人々に「まちがった偏見を教える」のを許していること、
もっぱら法制度と法律の条文にもとづく限られた組織方法に依存していること。
そして、これらは「この世界に新しく来た人を驚かせ、ショックを与える
いくつかの傾向」だと述べた。環境意識が高まった今日では、西側の人々が
多数世界の人々より多く消費し、より多く環境を汚染していることを批判点の
リストに付け加えてもよいかもしれない。かれは、これらの欠陥は精神生活に
原因があると見た。社会改革に多くを望みすぎました。その結果、もっとも
価値のある財産を失ったのです。それは精神生活です。東側ではそれは支配政党
の所業と策謀で破壊されました。西側では商業的利益で窒息させられています。
彼は、これを「精神性を奪われ宗教心を失った人間中心主義的な思想がもたらす
災厄」と呼んだ。・・・ 】
▼ ソルジェニーツィンは、資本主義の欠陥を社会主義に助けを求めないように
 警告をしたと同時に、ロシアが西側のシステムを採用すべきという考えも受け
入れないと述べたのである。現在の、ロシアと中国は、それをそのまま受け継いで
しまったようだ。20歳半ばに必死に彼の本を数冊を読んだが、ソ連体制の中
での息詰まる空気が直に伝わってきて凍りつく思いがした。 一部特権階級が
利権を独占し、大衆は踊らされる体制は同じということ。日本も天皇制が
最も有効に働き手助けをしている。
・・・・・・・・
3565, 閑話小題
2010年12月29日(水)
   * 米銀行の一つや二つ消える!
 例のウィキリースクが来年早々、BOA(バンク・オブ・アメリカ銀行)
の不正暴露で最悪の場合、消滅?すると新聞にあった。165兆円の預金量を
ほこるアメリカ最大級の銀行が内部秘密を暴露で倒産?とは、ただならぬこと。
リーマンショックで、危機にあったメルリリンチの救済買収時に、アメリカ政府
との間の秘密事項の暴露?。そのためBOAの株価が下がりぎみ。既に、
その資料はマスコミに渡っていて来年早々から大騒動? 私の学生時代の友人が、
ここに勤めたと聞いていたが、年齢からみて退職をしているはず。暴露ネタは
役員のハードディスクから得た情報で、アサジンは、これが公表されれば
「米銀行の一つや二つは消える」という。僅かな人たちが、国家や銀行を
暴露記事で翻弄する構図は、テロに酷似している。アメリカの銀行は、そのため
戦々恐々。 面白い時代に入ったものである。そういえば朝日川柳に 
「尖角のビデオかわいくなる暴露」 があったが、その言葉通りになるか?
それとも国家権力が動いて闇に葬られるか?その動きの方が注目した方がよい。
  * ハワイとフィジーとニューカレドニア
 この夏にニューカレドニアに行ってきたが、そこはフランス領である。 
20年近く前に近くのフィジーに行って、その海と島の美しさに魅了された
ことが今回、南太平洋に行ってみる動機になっている。
太平洋といえば、他にハワイとニュージーランドに行っている。 
・ハワイには三度行っているが、ここはアメリカ領の世界のリゾート地、
 観光施設と、遊びのソフトが充実していて、何度行っても飽きることはない。
・フィジーは、どこにも統治されてない独立国。国全体がポレネシア系
 フィジアンの暖かい空気が満ちていて日本人は直ぐに、その雰囲気が
 気にいってしまう。 ノンビリしていて、現地人のまなざしが暖かい。
・ニュージーランドは英国系で、アメリカ系に近い雰囲気がある。
・これに対しニューカレドニアは、フランス領が色濃く、あたかも地中海に
 いるような錯覚を覚える。若い人から見たら、それが良いのかもしれない。
 円高の現在、チャンスがあれば海外ツアーもよいが・・
 ・・・・・・・
3190, 今年の読書の総括 ー1
2009年12月29日(火)
* 今年の読書の総括をしてみる。?
・まずは、川口慧恵の「チベット旅行記」である。知人に紹介されてさっそく
 読んだが、期待通りに面白い。明治期に僧・河口慧恵がインドからヒマラヤを
 大した装備無しに越え、身元が知れれば死刑になるチベットのラサに潜入し、
 帰還するまでの旅行記である。 信じられないような苦難の中、信心が、それを
 なさしめたのである。宗教とは、信心とは何かを、その体験を通して教える。 
 明治期に一人の僧の眼を通して当時のチベットの社会を目の当たりしている
 ように感じられ、当時の世界に引きこまれてしまった。
 これまで読んだ本の中でも印象に残る一冊。
・次に、内田和成著「仮説思考」が考えさせられた。仮説思考力とは、情報収集の
 途中や分析作業以前にもつ「仮の答え」のことである。経験を積まないうちから、
 早い段階から結論を出し考える訓練をしておくと、失敗も多いが学ぶことも多い。 
 そのプロセスで、仮説思考は進歩する。実際には、それしかないが、実際に
 「仮説思考」と、目の前に突きつけられと、躊躇する。
・そして、共同幻想から、岸田秀の「唯幻論」を知り、また、茂木健一郎の
 「脳と仮想」を読んでみた。茂木は、「サンタクロース」は存在するかという、
 子供の切実な問いを、真正面に捉えて、「生きること、仮想すること」の
 根本的な意味を論じている。 我われは、過去を振るかえると、現象は夢・幻
 ということが、おぼろげながら分かるが、実際の生活の中では、その実感は
 持てないもの。その論は、ゾロアスター教の経典にあったという。 
 般若心教の空即是色の論も似ているが。           ーつづく


5401,自分史の書き方  ー⑪

2015年12月28日(月)

         『自分史の書き方』立花 隆(著)
   * 人生を4つの軸で表現 〜山本和孝さんの年表
 小学校時代の恩師の西澤元正先生の『私の履歴書』が、手元にある。
以前、新潟駅前で経営していたホテルに泊まっていただき、古町を飲み
歩いた時の御礼の手紙に同封された8頁の小冊子。時系列の箇条書で、
時代ごとの主な出来事を加えた見事な履歴書である。これで、大筋の
先生の人生を垣間見ることが出来た。ここでは、年表にして分類すれば、
より明快になると導いている。これはこれで、シンプルでよい。
 〜その辺りから抜粋し、考えていく〜 
≪ 具体例を今度は自分史年表とともに紹介する。
 最初の例は、Yさん(当時62歳)法政大学を 1969年に卒業する前に、
林周二『流通革命』の影響を受け、流通業に身を投じた。
東光ストア(現在の東急ストア)に入社。企画調査部人事・雑貨部長など歴任。
湘南店長を経由して、取締役までつとめた。子会社の東光ドラッグの社長を
2年間つとめたところで退任。96ページの図に示すように、山本さんの年表
4つの軸から成り立っている。
・「その年毎の主な出来事」と
・「よのなかのヒト・コト」が、社会一般の出来事。
・「半径5m以内の人達」が、家族、先生、友人など個人的に深い
  関係にあった人々との間に起きた出来事。
・「私ごとですが」が、個人史のメモである。
このうちで「半径5M以内の人達」というのは、山本さん独特のカテゴリー
だが、面白いコンセプトだと思う。人間にはそれぞれの文化によって特有の
(あるいはその個人によって特有の)、「他者を許容できる近接距離」という
のがあって、その距離内に他者が近づこうとすると、思わず身を引いて、相手
との距離をその距離以上に保とうとするものである。反対に必要以上にその
距離をとろうとすると、人づきあい悪い、よそよそしい人間と見られたりする。
この距離感覚は、個々人によって、また生まれ育った文化によって、著しく
ちがうもので、それをテーマとして書かれた、文化人類学上有名な学術書
(エドワード・ホール『かくれた次元』みすず書房)もある。日本人は、挨拶を
するにしても、直接の肉体的接触を避けて、ちょっと離れて頭を下げあう程度
にするのが普通で、欧米人のように、互いに抱きついてバグしあったり、
頬ずりしあったり、接吻しあったりなどはしないのが普通だ。
 そういう文化圏において、5メートル以内というのは、どういう距離感かと
いうと、「顔認識、表情認識、ことばによるコミュニケーションが簡単に成立
する空間」といえるだろう。 幼稚園、小学校などでの「小教室的コミュニ
ケーション」が成立する空間といってもいいかもしれない。人間関係でいえば、
家族ないしは、「家族的親しみをもって接しあえる相手との共有空間」といった
感覚だろうか。第3章で詳しく述べる「人間関係クラスターマップ」を作るとき、
各時代で自分といちばん親しくしていた人間をまとめて入れておくべき
「最近接クラスター」の人々といってもいいかもしれない。どう名前を付ける
にせよ、どんな人にも、いつでも何でもしゃべりあえる仲の人がいるものだが、
そういう仲の人との共有空間といっていいだろう。山本さんの年表は、自分で
描いたイラストと、各種画像資料を駆使してのコラージュがなかなかうまく
できていて、簡略ながら、全体がよく見渡せて楽しめる年表になっている。≫
▼ 当時、私も林周二『流通革命』と、渥美俊一のシリーズ本の、
『流通革命への道』を読んで、流通業に身を投じた一人。知っていたら当時
の流通業の現状を知っていたら間違いなく避けていたが、無知の強さか、
愚かさか?「面白かった!」とは、あと講釈でこそ言えること。
「お陰で幅広く玉石混合の社会を知ることになった」としか言いようが
ない世界。当時の流通業は、「未開の暗黒の大陸」「激流の世界」と言われ、
百貨店や、専門店が格上で、スーパーなど最低の業種と見られていた。
その激務は今から考えても想像を超えていて、思い出すのも憚れるほど。
 4分類の一つの「半径5M以内の人達」の切り口、「家族的親しみをもって
接しあえる相手との共有空間」の設定が面白い!
・・・・・・
5036,ポジティブ・サイコロジー ー⑥
2014年12月28日(日)
    『 ポジティブ・サイコロジー』クリストファー・ピーターソン(著)
  * 深く味わうこと
 私たちは、ネガティブの出来事を経験した後で、その気持ちに様ざまな方法で
「対処」しようとする。その出来事を変えようとするか、自分自身を変えることで、
悪影響を軽減させようとする。上手くいかないことは、自分が問題なのか、適正が
悪いと考えて転職するか、それを甘んじて受けて、家庭に気持ちを移すか。
瞑想、神への祈りか、麻薬、酒か、その人によって不幸劣位を避ける対処法がある。 
逆に、幸福優位であるためには喜びを深く味わえばよい。喜びに対する意識および、
その意識を維持するための意図的な試みが、『味わうこと』である。
 私の趣味に、『秘境・異郷ツアー』がある。まず、面白そうなところを探す
楽しみを味わい。実際に、そこでの感動の瞬間味わい。その後、写真を見たりして
思い出として味わう。更にTVなどの現地レポート番組で味わう。それらの
味わいの中で、幸福優位を強化していく。感激、感動、感謝の場面や、よい事、
嬉しい出来事に出会ったとき、立ち止まってそのことに注意してみることが重要。
準備期間を含めて40数年の事業人生を過ごせたことと、秘境ツアーを多く経験
出来たことと、家庭生活を平穏?に過ごせたことが、が人生の大きなである。
 49回の秘境を中心にしたツアーは、幸いなことに、7割以上を家内と同じ経験を
共有できたため、TVで毎日、どこかの行き先を放映していることもあって、
会話の3割?が旅行経験の内容である。重要なことは、誰かとの共有体験と、
写真、文章化などで記憶を構築しておくこと。これは、知覚が研ぎ澄まされる。 
こういう記憶の再生は、幸福優位の重要要素になる。
 最近まで、一度見たTVドラマや映画を再び観ることはなかったが、最近は、
良かったと記憶しているものは率先して観るようになった。分かっていても、
一度目より面白く感じるのである。 余白の老後は、過っての経験を再び、味わう
ためにあるのでは。 「ピーク・エンドの法則法」がある。
《 アメリカの行動経済学者・ダニエル・カーネマンによって提唱 された理論で、
「あらゆる経験の快苦は、ほぼ完全にピーク時と終了時の快苦の度合い で決まる》
というもの。これからすると、事業や仕事も含めた人生のエンド(死に際)が
重要となる。その時に、人生を深く味わってきたか否かが問題になる。
 挫折と、節目こそ人生を味わいの醍醐味が隠されている。深く味わうには
噛締めること、それも何度も。そこで、すじ肉こそ、噛締めるほど味わいが出る。
・・・・・・
4669. 閑話小題 ー今年の総括 ーその3
2013年12月28日(土)
   * 今年のシネマ、53回
 去年の12月27日の随想日記に「今年のシネマ、36回」があったが、
今年は53回。週一回で、52回プラス一回になる。何はあれ週一回は行く
ルールを生活習慣に入れておくのも良い。数回、休みんだり週二回行ったり
したが。週一は無理?となら月一度から始める手もある。時間が無い? 
時間は作るもの。お金?同年代なら月4千円。居酒屋一回分も何とか? 
見た全てが80点以上で合格点で、90点以上なら、大いに満足である。 
見続けると楽しむコツが分かってくる。心を純白にして自分からシネマの物語に
世界に入ること。 そのための映画館である。
 年末年始に何が良いか?と聞かれたら、宇宙衛星モノ「ゼロ・グラビティ」。
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のキュアロン監督が、宇宙空間に
投げ出されてしまった宇宙飛行士たちの極限的状況を最新VFXと3D技術を駆使
して描いたSFもの」。
 今年の53本のシネマのうち、印象に残ったものは『レ・ミゼラブル』
『ライフ・オフ・パイ』『アルゴ』『ジャンゴ』『探偵はバーにいる』
『ローンレンジャー』『ホワイトハウス・ダウン』『スティーブ・ジョブス』
『キャプテン・フィリップス』『ゼロ・グラビティ』等々。百点満点はないが、
90〜95点。 こうして振返ると実に面白い。昨日は迷った挙句に
『ハンガー・ゲーム』にしたが、ネットのシネマ評が芳しくない割に面白かった。
私は90点。去年37回、今年53回といえば、かなりのシネマファンだろう。
暇なだけだが・・この中で一つを選ぶのは無理。『レ・ミゼラブル』『ジャンゴ』
『ホワイトハウス・ダウン』だが、『ゼロ・グラビティ』も捨てがたい。
この数年では、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』『2020』
『アバター』が100点。 来週は『永遠の0』か。
  
・・・・・・
4304, 野生の思考
2012年12月28日(金)
  * 「ありものの使いまわしで急場をしのぐ」
 この時代の激変の中で、企業は究極的サバイバルの様相になっている。
そこで求められるのが「野生の思考」である。野生の思考とは、ありものの使い
まわしで急場をしのぐこと。 それにみあったブリコラージュという言葉がある。
  ー そこでネットで調べてみると
 ≪ フランスの文化人類学者 レヴィ=ストロースは、著書 『野生の思考』
(1962年)などで、世界各地に見られる、端切れや余り物を使って、その本来の
用途とは関係なく、当面の必要性に役立つ道具を作ることを紹介し、
「ブリコラージュ」と呼んだ。彼は人類が古くから持っていた知のあり方、
「野生の思考」をブリコラージュによるものづくりに例え、これを近代以降の
エンジニアリングの思考、「栽培された思考」と対比させ、ブリコラージュを
近代社会にも適用されている普遍的な知のあり方と考えた。また彼は世界各地の
呪術や神話における思考の特徴的なパターンも「ブリコラージュ」と呼んだ。
たとえば神話体系は様々な神々や英雄が織り成しているものであるが、全体と
しては個々のエピソードの集まりであり、きれいに一続きにはなってなく神々の
系図も複雑になっている。これは、先行する民族や隣接する民族の神話を引用
したり、各地方の神話を一まとめにしながら神話が形成されてきたために、神話
体系が寄せ集めの状態(ブリコラージュされた状態)となっているからである。≫
▼ 人生の節目は、今までの生き方を根本から変える時節。
 そこで、崩壊した、それまでの材料の中から、再出発に必要なものを探し出し、
それをベースに一から創りかえる時になる。この情報化の世界で、新たな 
世界像を創りかえる節目に世界も、個々人も直面している。色々な材料を集め
違った意味を作るのは、文章の作成にもいえる。テーマを決めて、それに見合う
材料を集め、起承転結のカタチにパッチワークをしていく。そして時間を置いて、
 それに魂を吹き込む。そこに普遍的に通じる筋道が自ずと現れでてくる。
それは、カレーの材料を煮込むのと似ている。現在の日本が限界の極限に
入りつつある。これまでの在り物を掻き集め焦土の中から立ち直ることが
出来るだろうか? あの自民党の面々からみて非常に疑問!である。 
この時代、野生といえば「憲法改正と核武装と」に自ずから行き着く。
・・・・・・
3929, 聯合艦隊司令長官 山本五十六
2011年12月28日(水)
 思い立って、「聯合艦隊司令長官山本五十六」を見てきた。
出身が長岡で、私の実家が戦前、元帥の自宅近くにあり、父親が度々伺って
書画などを書いて貰ったなどの話を聞いていた。実際に我が家には、二ぷくの
書画があり、私が受け継いでいる。最後は記念館に寄贈するか、子供に引き継ぐ
ことになる。既に亡くなったが、私が建てたビルの建設会社社長が元部下で、
熱狂的なファンだった。人を惹きつける人間的魅力があったようだ。
 ハワイ奇襲も、実際はアメリカに筒抜けで失敗だったことや、ミッドウェー惨敗
の内幕などを淡々と映し出していた。そのため、それほど暗い気持ちにはならない。 
家にある書を何度か眺めているが、豪胆な人物の書は心打つものがある。 
先日、日本橋で大学時代の同級会があったが、隣に座った男が元帥の大ファン。 
会社の転勤で三条市にいたおり、山本五十六の家を訪ねたことがあり、東京での
試写会に二度も見たという。それを聞けば、見にいかないわけにはいかない。 
 この重い?人物と海戦を、あっさりと映画にするとは驚きである。 
地元の人なら是非、見ておいて方がよい。「大勝利の報道で神様に祭り上げられ
ましたね」の冷かしに「神だったら、この戦はやりませんよ」という言葉が印象的。
 軍神というより、人間・山本五十六そのものを、浮かび上がらせていた。 
本人にとって敗戦の屈辱を味わう前に亡くなったのが良かったのか、悪かったのか。 
日本がアメリカによって、第二次大戦に誘導された節があるが、65年以上
経った現在も、軍事も、経済も、実質的占領下にある。その責任者の一人である
ことは歴然とした事実。それにしても、演じていた別所に山本五十六が乗移った
ように感じたのは私だけでないはず。珍しく観客が多かった。
それも80歳以上が・・・
:::::::::
3564, 豊かなのに、幸せになれない、何故 ?
2010年12月28日(火)
 日曜日のモーニングショーで、「豊かなのに、幸せになれない、何故」という
テーマで、レギュラーのメンバーが議論をしていた。直ぐに、「豊か=幸せ、と
決め付ける前提の方が変である」と、呟くと、家内が「また屁理屈を言っている」
と、のたまった。「豊かさは必要条件だが、絶対条件ではない」と言っても
分かる相手ではないと頭の中で呟いていたが・・。しかし人生を振り返ると、
やはり豊かであるにこしたことはないのも事実。あるメンバーが「豊かさは、
求めるものでなく、深めること」という言葉に一人納得。幸福度の一番高いのが
デンマークで、二位がスイス、八位がブータン、日本は90番目という。
何の根拠かしらないが欧州に続いて、日本は幸福度はAクラスに入っていいはず。 
日本人が世間知らずというか、あまりに世界を知らない。
ここで、「人間は繋がりの中で生きているのに、変な個人主義に陥ってしまい、
集団社会の中の役割を果たす場面が少なすぎる」といっていたが、そのとおり。 
哲学の先生がインタビューで、「戦後からこのかた、成長を追い求めてきた結果、
便利の追求が、身体を使わないことと思い込んでしまい、自分の立ち位置が
見えなくなっている」と、述べていた。戦後、日本は自由主義=個人主義、
民主主義=平等主義、成長経済=豊かさを追求してきた。それもこれも共同幻想で
しかなかったが、それでも世界に稀な国家をつくりあげた。それも、占領統治国家
のアメリカの手の内で、その手を返され直ぐに崩壊してしまった。
それが国家として、現在も大きな暗い影を覆ってしまっている。「物質的な幸福と、
精神的な幸福を混同してしまい、幸せを幸せと感じることが出来なくなっている
のが現在の日本」。また人間は世界の王様と勝手に思い込んでしまった結果、
多くの矛盾が生じている。考えてみれば、幸せという言葉自体が共同幻想そのもの。
それからすると、不幸もである。「貧しいのに、幸せな私、何故?」という言葉、
やはり、そぐわないか。「豊かで、幸せの私」「貧しくて、不幸な私」どれも
これも、似て非なるもの? いや違う? でも、「豊かなのに、幸せになれない、
何故?」は、ブラックジョークの最たる言葉。 家内が言うに、
「友達の殆どが、自分は不幸と思っているみたい」だと! 傍から見れば、
豊かで美人で教養がありそうなのに? ということは、やはり、このテーマは
殆どの人が実感していることか。ところで豊かとは何?それは比較?共同幻想? 
 ・・・・・・・
3189, つれづれに ー閑話小題
2009年12月28日(月)
* 来年は、どういう年になるのだろうか?
 思いつくまま、来年のイメージしてみるが、マイナーしか思い浮かばない。
・日本国債と株価の暴落と、金の暴騰。
 日本経済の二番底、二番底の底抜け。中小企業の破綻がドミノ倒しのように続く。
・アメリカは今更だが、日本と欧州経済が後半にかけて更に大混乱する。
・国内も参院選挙に向けて、政界再編成に動くだろう。鳩山も参院まで
 持つかどうか。持てば、長期政権の可能性も出るが、この難局を
 乗り越えるかどうかというと疑問である。
* かえり矢
 かえり矢とは、矢を放せば、おのれに矢はかえることをいう。
現在の鳩山首相が、この言葉そのもの。野党時代に、自民党幹部の秘書の汚職
に対して、それは代議士本人の責任で辞めるのが当然と攻撃。今度は自分の秘書。
当時の鳩山の攻撃の映像が、彼の弁明会見の前後に繰返し放映されるのだから、
どうもこうもである。 どうみても、あの弁明では納得できない国民感情だろう。
* クレタ人のウソ
 今更だが哲学に、「嘘つきのパラドックス」 がある。 
(ネット辞書のウィキペデアによると)
≪ 自己言及のパラドックスの古典として知られるのが、次の嘘である。
 “ 「クレタ人は嘘つきである」とクレタ人が言った。 ”
なお、この発言をしたクレタ人はエピメニデスであるとされる。
ここでクレタ人(エピメニデス)自身が「クレタ人は嘘つき」と言及している
ため、パラドックスが発生してしまう。すなわち、「クレタ人は嘘つきである」
が本当なら、クレタ人であるエピメニデスも嘘つきであるはずで、従って
「クレタ人は嘘つきである」という発言も嘘でなければならない。しかし
「クレタ人は嘘つきである」が嘘なら、クレタ人であるエピメニデスも正直者
である事になる。 従って彼の「クレタ人は嘘つきである」という発言も
本当でなければならない ≫  禅問答のような話になるが。
 人生の中に似たような場面にしばしば出会うことがある。
鳩山のウソは、これ以前のレベルである。


5400,閑話小題 〜年末の早朝、つれづれなるままに

2015年12月27日(日)

☆ 一昨日のシネマは、『スターウォーズ』である。クリスマス当日のため、
 混雑を覚悟をしていたが、70人ぐらいの入り。 評価は80〜85点。
 5点基準で4点というところ。充分に楽しめたが、30数年前の物語の延長。
 当時は、新鮮でオンリーワン的な存在も、現在のSF映画の中では、アナザー
 ワンでしかない。しかし宇宙舟同士の戦闘画面は非常に面白く、映画館なら
 ではの世界に圧倒された。5年近く、週一回のシネマ、一度、現実から
 スピンアウト出来るのが良い。
☆ ところで、25日が年賀ハガキの締切日。 年毎に、死亡で枚数が減って
 いくのが気がかりだが・・・ 毎年、一人だけ住所がわからないで、何とか
 調べて出していたが、今年は見つからず、諦めた。 
☆ 今年の十大ニュース。思いのまま浮かんだ私の選んだ
 世界十大ニュースとは
 一番が、ISなどによるテロの激化。
 二番目が、それに伴う欧州への難民流出問題。
 三番目が、中国の株式の暴落。
 四番目が、原油価格の暴落と、新興国の経済低迷
 五番目が、TPPの大筋合意
 六番目が、世界的な極右政党の躍進
 七番目が、地球温暖化による、様々な異変
 八番目が、欧州経済の不調
 九番目が、ネパール大地震で九千人が死亡
 十番目が、中国の一人っ子政策が廃止 辺りか

・・・・・・
5035,ポジティブ・サイコロジー ー⑤
2014年12月27日(土)
 『 ポジティブ・サイコロジー』クリストファー・ピーターソン(著)
  * ご機嫌になるために
 ネットで、「ポジティブ」で、検索したところ、以下のような内容が出てきた。
『幸福優位7つの法則』と、『 ポジティブ・サイコロジー』の内容を慶大教授が、
 一つにまとめたような文章で、解りやすい。
≪ 慶応の坪田教授は「ごきげんな人は10年長生きできる」という。
 タバコを吸えば寿命が10年縮みますが、タバコの害の大きさに匹敵するような、
逆向き作用があることになります。また、例えばがんを克服すると、男では3.7年、
女では2.8年、寿命が延びます(厚生労働省、特定死因を除去した場合の平均余命
の延び、平成23年)。そうなら、医者は、がんを抑圧する前に、不機嫌を治す
べきだということになる。ポジティブ心理学は、さらに「主観的に幸福な人は、
そうでない人に比べて、病気が少なく、収入が多く、人間関係が良く、生産的で、
行動的で、創造的である」と述べています。世界保健機構の幸福レポート2013
によれば、日本の幸福度は、世界156ヶ国中、43位です。先進国の中では下の方
にあります。 また、日本の幸福度は、過去5年間で、低下傾向にあります。
  ◎ なぜ苦痛にとらわれるのか
 ポジティブ心理学の父と呼ばれるセリグマン教授は、「多くの人は、過去の
苦い思いにとらわれる」と述べている(「世界でひとつだけの幸せ」p112)。
今、自分に何か良いことが起きたとします。我々は、その良いことにはすぐに
慣れてしまい、当たり前になって、有り難味を感じなくなります(幸福順応)。
逆に、自分に何か悪いことが起きれば、それは我々に苦痛をもたらします。
苦痛には慣れる事がなく、いつまでも苦痛を、引きずります。こうして、
我々の心は、苦痛で満たされるようになります。では、どうすれば?
教授は、ご機嫌になるために、次のようなことを勧めている 
(1)自分の良い点や、今持っている幸福に注目する(2)他人のために懸命に働く
(3)どうすれば幸福になるかを考え、幸福になる方を選択する
(4)自分の強みを発見し、それを生かすようにする(5)いわれなき万能感を持つ
(6)毎日3つの良いことを書き出す(7)ごきげんな人に会う(8)家族と楽しい
  時間を過ごす(9)心の中に透明ボードをおいて、不快なことから傷つかない
 ようにする (10)理由も無く、ごきげんレベルを上げる
教授は、「笑う門には福来たる」を紹介しておられます。「福が来たから笑う」
のではなく、「笑うから福が来る」のです。また、ロン・ガットマン氏は、TED
の「笑みの隠れた力」において、笑顔が健康に良い影響を及ぼすと紹介・・ ≫
▼ 長年かけてつくった一日、一週間、一年のスケジュールをこなすことが、
 私のご機嫌の元である・・ それと、思いの外、効果があるのが音楽。
二つのiPodに4千曲の音楽を入れ常に携帯して、ポタリンや、アイドルタイム
に聴いている。過去の苦い記憶が出てくるのは致し方がない。その時、意識的に
カットし、二度目は短くカットすることは可能。逆に楽しい記憶は繰返せばよい。
 工夫の積上げなくして、ハッピーになることは出来ない。 人にもよるが!
・・・・・・
4668, 閑話小題 ー今年の総括 ーその2
2013年12月27日(金)
   * 今年の総括 ーその2
 今年を思い返して、さほど記すほど記す事が少ないのも珍しい。 
それでは新しいことを始めたか?というと、それもない。今月初旬に同級会の
出席のため上京した際、単独で上野の東京都立美術館に『ターナー展』を見て
きたことと、4年間一万キロ乗った電動アシストのマウンテンバイク(自転車)
を、クロスバイクに買替えた事ぐらい。この電動クロスバイク、ギアチェンジ
を最大に、アシストを強にして、全力でペダルを踏むと、アマチュアレベル?
のスピードが出る。 これは、信濃川の土手を「車輪付きグライダー」で空中を
低空飛行しているような感覚が味わえる。逆に雨道でスリップで転倒、数Mも
投げ出され、しばらく呼吸困難になり、心臓停止になりそうな経験もした。
この年齢になると「無事、是好年」である。また独りで美術館で作品を見る
経験も、一度味わえば、今度から、気楽に都内の美術館に行くことが出来る。
海外旅行の際、大英博物館、ルーブル、エルミタージュ、エジプト考古学博物館
など行っているが、何かで上京の折の都内博物館巡りも悪くはない。
  * 種違い
「子供が成長するにつれ、自分の顔や体つきが違ってきたので、DNAを調べたら
実は、自分の子供でなかった」という前代未聞もニュースが問題になっている。 
 ーネットのウィキペディアによるとー
《 問題の母親、喜多嶋舞は、内藤よう子の娘で、父親は音楽プロデューサーの
 喜多嶋修。2歳のころ両親と共に米国に移住。 芸能 界デビューは1986年、俳優
奥田瑛二と共演した、コンパクトカメラ 「ニューカルディア」のコマーシャル。 
大沢樹生(光GENJI)と長年交際。1996年6月、妊娠を契機に、大沢と結婚する。
その後男児を出産したが、大沢とは2005年に離婚した。2007年、写真集の仕事で
知り合った男性と再婚し、翌年1月24日、喜多嶋は女児を出産した。大沢との間に
誕生した息子の親権は当初喜多嶋にあったが、2007年4月に大沢に移った。
2013年12月、DNA鑑定により息子と大沢との間に血縁がないことが発覚した。
親権が喜多嶋に一旦戻った後、息子は米国の内藤洋子の許で育てられる。》
▼ 巷に、捨てるほどある話で、具体的な事例を幾つか知っている。
 このケースで問題は、「出来ちゃった婚」のタネが複数同時進行だったので、
喜多嶋本人が勘違いしたのか、妊娠を知った上で計画的誘惑?で・・ 
俗な言い方をすれば、「ヤリマン、ヤリ??同士が、たまたま挨拶がわりに
一夜を共にしたが、運悪く妊娠した。とこが、その種は、違っていた」
ジョークがある、「二人の男が殴りあっているところに警官が駆けつけた。
子供に、『どっちが父親なんだ』と聞くと、『その件で、喧嘩になったんだ!』」 
父親は誰か?奥田説が強そうだが・・奥田も喜多嶋も知っていた? 
・・・・・・
4303, 閑話小題 ー今年のシネマ36回
2012年12月27日(木)
    * 今年のシネマ36回
 だいたい週一回、シネマに行っている。その多くはハリウッド製のため、
今や「ハリウッド映画マニア」である。時どき面白そうなのがない時に間が
あくので月平均三回になっている。先週末も家内と「007」(90点)を見た。
先々週は「ホビット」(95点)、その前は「ウーマンインブラック(80点)」、
三週前は「人生の特等席(85点)」。年末で面白いのが続いているが、暗い世相
の中でマイナー・エネルギーの発散になる。シネマの迫力はデジタル技術の進化
のため面白さが年を追うごと増している。家内も、私に付いてくるようになった。 
私が見てきた評価点数を聞くと全て80点以上で面白さが分かったのだろう。 
千五百円なら半分の回数だろうが、千円は価値がある。今年に入って36回目、
月に三回、10日に一度の割合。 去年春の傷が癒えてない現在、丁度良い
心のバネになっている。ひとつ間違えると初老性鬱症になりそうな日々、
月に三千円の予防的抗鬱剤と割り切っている。一回ごと一冊の読書として
みると短時間で異世界にドップリ浸かることができる。これも慣れてくると、
その異世界に積極的に入るようになる。この予防的抗鬱剤、飲まないと
ストレスがより沈殿していくようだ。
   * リティラシー
 時どき耳にするが、いま一つ分からないカタカナ語に「リティラシー」がある。
「あの人はリティラシーがない」というと、「論理性がない」と解釈をしていた。
そこで調べてみると「断片的情報から、必要な情報を引き出す能力」とあった。
そういう意味では、日本人が一番欠けている能力。 読書からして、
このリティラシーが基礎として必要である。断片の情報から推論を重ねることで、
ある結論に達する能力ということ。論理とは、そもそも推論を推し進めること。
それにしても「リティラシーが足りない」と実感する日々。 
・・・・・・
3928, 精神力ーその偉大な力 ー15
2011年12月27日(火)      「精神力ーその偉大な力」ダン・カスター著
  * 私は在る、私はできる、私はする
 意識する存在として、私たち各自は精神の意識するポイントであって、
何を持とうとするか、何でありたいかを選ぶ力をもっています。エマソンは
自己信頼についての論文で、「広い宇宙は善いことに満ちているが、滋養ある
トウモロコシは、耕すべく与えられた一定の地面に人が労力をつぎ込んでのみ、
手に入れるのだ。彼の中に住む力は、自然界における新しいもので、彼以外
誰ひとり、彼が成し得ることを知らない。また彼みずからも行なってみるまで
は知らない」と言いました。私たちは常にみずからについて何かを信じています。
だから思考のタネを潜在の耕土に植え付けているのです。雑草のタネは雑草に、
野菜のタネは野菜にになります。病気、貧困、不幸のタネは、偉大な主観的で
創造的な媒体に根を下ろすにまかせると、それが生育して体験になります。
正しいタネを選びたいものです。
 ・・・私たちは自身も否定的な思考と同一化するかわりに、肯定的積極的な
思考と同一化することを学びましょう。私たちの知りかつ理解しうるかぎりの
最高の理想と同一化することを学ぶべきです。事実私たちの人生は完全な人生。
 こういえます。「私は体内に無限の神、すなわちエネルギーの化身である。
肉体の真の偉力、身のまわりのすべての威力は、太陽、月、星をそれぞれの
位置に保つと同じ力と同じである。それはバラの花を咲かせる力である。
あの無限な力が私に個人化したのである。私の意識する心を通して、からだに
おいて、身辺の諸事において、それを正しい動作に指向することができるのだ。
なにものも私の選ぶ力を拒否することはできない」「私のなかの知性は無限の
精神の知性である。その知性に限界はない。それは終わりもなく底もなく、
私が実在するそのポイントで無限である。普遍の精神は私の使う精神である。」
「私は永久の大生命、エネルギーの化身であるから、私にとり、持ち、在り、
なすことが正常で、かつその権利あるすべてのものを持つことができる。
私の真の自己は永遠の存在である。私は在る。だから私はできる」・・・
▼ 書き写していても気持ちが奮い立ってくる言葉である。この歳で今さらだが、
 しかし一日一生とすると、決して軽く見ることもできない。せっかくの一日、
「私は在る、できる、そして私はする」は、積極的生き方の基本。人間の最大の
欠点のひとつは、ひ弱で何か欠けていると感じて、目前の挑戦に尻込みすること。
動物ものドキュメントで、「動物の生き死にの戦いの中では、後ろをむいて
逃げたら餌になる」という印象的なコメントがあった。大津波で逃げない
犠牲者になるが、逃げるべきと判断をしたら迷わず逃げるべきだ。
が、闘うときは、最後まで闘い諦めないこと。「後ろを向いたら餌になる」
というのが真実である。 一般社会では問題の中心点を意識し、そこから
目を離さないこと。中心点に自らを置き、闘いエネルギーを集中すれば、
負けても次の道が開けてくる。 これが精神論の要の論である。 ーおわり
・・・・・・・                                               
3563,  閑話小題ー激流の中で
2010年12月27日(月)
   * 高校・大学生の就職難について
 25日のクリスマスの土曜日のゴールデンタイムに「高校・大学生の就職難」
についての討論会があった。時代が変わったものである。大学生は、一番価値
があるモラトリアム(社会人前の猶予期間の自由)が、これでは満喫できない。 
それより過半数以上が大学に進学すること自体が変。25%あたりが適正である。
 私の時代は16%だった。それが、まず問題である。高校卒では就職が不利、
だから大学に行くというのが進学理由、だから学生時代に自由を有意義に謳歌
できないのである。高校、大学とも42〜3%が就職先が決まってないというが、
違う学部に再編入したり、大学院に残ったりした学生は数字に入ってないので、
実際は過半数が就職出来ないのが現実。すざましい厳しさである。 
韓国、中国人の質を比べるとレベルが非常に低下しているというが・・・ 
   * どうなっている?朝鮮半島
 23日の韓国の大規模な実弾射撃訓練、危ないと思っていたが北は急に
トーンが低下してしまった。全面戦争になった時、韓国は失うものが北に比べて
格段に大きいためイザとなると腰が引けてしまう。片一方は、全面戦争を常に
ちらつかせ、始ったら終いのことを熟知している。脅しは、脅しでしかない。
 目を凝らして状況を見ると、結局は北朝鮮は中国の隠し砦、日米韓はいい
ようにあしらわれている。「アメリカへの間接的脅し道具」ということ。 
中国が「世襲は反対、早晩、金一族は政権を国民に返すべし」という声明と、
国境閉鎖で数ヶ月で体制がひっくり返る程度のこと。
   * 瞬間像
 「突然涙が溢れたり、ふと笑いがこみあげたりすることがある。
それは過去に堆積された経験、思い出が〈今〉と結びついて、瞬間像が
フラッシュのように表出した結果、それはまさに生そのものと触れた時である。
その意味では、瞬間像とは、「純粋持続」を感覚的に把握するする瞬間である。
この特性を、ベルクソンは〈直感〉ないし〈哲学的直感〉と呼んでいる。
 これは「意図的にぼんやりすること」で、感じ取ることが出来る。
だから老齢期には、その時間が多くなる。 これを日本語で〈イメージ〉とか
思い出像と言ってしまうと、明確な輪郭をもったものと想起されるが、
フラッシュは、あたかも「いま、ここ」に鮮明なイメージを映し出す。
年寄りはボンヤリしているようだが、これまでの人生の思い出が、次々と表出
しているのである。それが、コントロール出来なくなると、痴呆症に陥る。
  ・・・・・・・・
3188, 3D映画の初体験の感想とは?
2009年12月27日(日)
 昨日の朝9時からシネマで「アバター」を観てきた。「3D=立体のシネマ
とは、どんなものか」の実感の感想を書いてみる。メガネに上に重ねたこともあり、
初めの30分は馴染めなかったが、馴れてくるにしたがい異空間に引き込まれいた。
「映画の画面と、自分の顔の間に映像空間ができた」というのが、未体験の人に
説明するに分かりやすいだろう。映画そのものが、画面から映像が飛び出して
見える演出が計算されてつくられていて、自分が映画の空間の中に入りこんで
しまった感覚になり、緊迫感が数倍になってしまう。ストーリーがなかなか面白く、
想像を絶する画面が次から次へと展開していく。20世紀では考えも及ばない映画。
「2012」も、同じだったが、自分が、どっぷりと異空間に取り込まれてしまう。 
21世紀のバーチャルもここまできたかと感じいった。所詮、生きていること自体、
夢・幻のバーチャルでしかないが・・・。私がみたのは字幕版だったが、
3Dに関しては字幕が見えずらい。 吹き替え版がお勧めである。これをみても
何とも感じない人もいるだろう。戦後、何も無いところから時系列で時代の変化
をみてきたので、こういうものに敏感になるのだろう。今世紀に入ってから次次と、
これまでとは違う世界がつきだされる。 21世紀に生きているのである。
9・11テロ、9・15の金融危機、ブログの飛躍的普及、携帯電話の進化、アメリカの
黒人大統領の誕生、中国の経済発展。 日本では、自民党の壊滅など、思いも
よらない現象が起きている。この3D映画も、その一つである。ドラッガーが
40年前に「断絶の時代」がやってくる言っていた。ソ連の崩壊、中国の文化革命、
インターネットなどの情報革命、それと100年?数百年に一度の恐慌と、
怒涛のごとく日常にも押し寄せてくる。 この3D映画も、その一つだろう。
面白いが、恐ろしい時代である。 ーところで、家内は3Dが思っていたより
大したことがなかった、という。私と受けとめ方が違う。私は、意識的に立体
空間に入ろうと勤めていたのと、初めの30分の違和感に引きずられたからだろう。


5399,グローバリズムという病 ー①

2015年12月26日(土)

図書館で、『グローバリズムという病』平川克美著 を借りてきた。
ISとか、TPPなどの問題を考える上で最適の内容。 そこで、
【「グローバル化」と「グローバリゼーション」との違い】を
検索すると、菊池英博著『新自由主義の自滅』の一節があった。 
≪「グローバリゼーション」と「グローバリズム」という言葉は、日本では
 かなり混同されており、同じ内容のように使われているときが多いようです。
しかし、この二つは似て非なる言葉。 グローバリゼーションの邦訳は
「グローバル化」であって、「ヒト・モノ・カネの国際間の流れを自由にする
ために、障壁を取り払い、世界各国の政治や経済の流れを良くしよう」とする
ことです。しかし、グローバリズムは「新自由主義にもとづくアメリカニズム
(新自由主義的資本主義」)」をさすのであって、「グローバル化」が
「グローバリズム」になるものでありません。 第二次大戦後の世界は閉鎖的
になりましたが、西ヨーロッパでは欧州連合ができ上がり、さらに1990年代
に入ってからはソ連邦の崩壊と東ヨーロッパの自由主義経済への参入によって、
グローバル化が普及し始めます。一方、グローバリズムという言葉は、
「新自由(ネオ・リベラリズム)」というイデオロギーを宣伝するため
使われた言葉であり、決して普遍的な概念でも歴史的必然でもないのです。
 ソ連邦が崩壊した1991年以降、米国が一国覇権主義国家になったことで、
日本や発展途上国に対して新自由主義にもとづく政策を、いかにも普遍的な
ものであるかのように思いこませるために、盛んに用いられはじめます。
とくに日本に対しては、米国は敢えて両者を意識的に混同させて、新自由主義型
資本主義(グローバリズム)が世界の基準であるかのような誤った宣伝を強めた。
日本では大マスコミ(全国紙、NHK,民方)が両者を混同して報道しており、
多くの日本国民も「グローバル化が進むので、グローバリズムを受け入れる
のは当然だ」と思いこんでいるようです。・・・≫
▼ TPPの本質は、アメリカによるアメリカのための新自由主義的商圏つくりで
 あり、その最大の同盟国、というよりアメリカの経済占領特区の日本領土を
一体化する狙いは明らか。とはいえ、今さら抜けることは不可能。 中国に
擦寄れば、田中角栄か、小沢一郎のようにスキャンダルなどによる骨抜き化の
運命が待っている。ネット社会で一番有利になるのがアメリカ。 その最たる
ものがスマートフォン。一見、便利だが、これは大そうなシロモロである。
・・・・・・
5034,ポジティブ・サイコロジー ー④
2014年12月26日(金)
 『 ポジティブ・サイコロジー』クリストファー・ピーターソン(著)
  * ポジティブ情動の多くの一致点
「貧すれば鈍す」「金持ち喧嘩せず」「孤独につよい」で、幸せは、状況、条件
つくりが重要。 考えてみれば、現在の礎は、家系と、学生時代に得た知識や
経験から出来ている。ー以下は、ポジティブ情動の意味を簡潔にまとめた内容ー
・一人でいるときに、よい気分でいる人は他人といるときにもよい気分で
 いられるし、またその逆も然り。ポジティブ情動は実際に外向性のある
 人々の間で、性別に関係なく頻繁に見られる傾向。
・ポジ情動が高い人は、低い人々よりも結婚比率が高い。
・宗教的であり、スピリチュアルの人も、その平均度が高い。
・ポジティブ情動は遺伝性のもので、幸せは、親から子に受け継がれる。 
 不幸系の家系は、やはり不幸系になっていく。
・もし、習慣的な気分を改善したいのであれば、思考より行動に注意すべきで、
 その目標に向けて努力する過程こそが、実際に達成すること自体よりも、
 多くの活力を生みだすことを知るべき。そして、気分およびその機能に
 関する知識が、唯一、私たちを助けることができる。 
・ポジティブであるためには、その人が得意とする仕事や、趣味に焦点を
 合わせればよい。人は得意としていることを強化することで最も向上する。
・鶏と卵の関係になるが、余暇時間の研究で、余暇として利用できる時間は、
 アメリカの下流階級と中流階級の人の間では変わらないが、下層階級の人々は
 中流階層と比べると、一様にTVを観ることを除いては、僅かしかしてない。
 肉体的にきつい仕事が多い上に、収入は少なく、余暇の遊びの機会が殆んどない。
・また大学についても、学問はともかく、大学というところは、後あとの人生を
 通してずっと追求していくことが出来る多様なレリクエーション活動の機会を
 与える場所でもある。社会的制約を、一度とり除いて、自由に学問、
 レジャーの経験の機会を与えてくれる。定年退職後を含めて、バランスの
 とれたライフワークを学生時代から時間をかけて準備すべきだ。
▼ 個々のプライベートの時間の過ごし方もあるが、一日の具体的習慣と、
 考え方が必要となる。その起点が20歳辺りになるが、今でも遅くはない?
幸福だったと後で気づくより、今、ここ、こそ幸せと気づくことが先決!
いや、そう思わないと、不幸の自分に気づいてしまう? 高杉晋作の
「おもしろき こともなき世を おもしろく」こそ、幸せのコツですか。
・・・・・・
4667, 身近な貧困 ー2
2013年12月26日(木)
   * 都会サラリーマンの貧困問題
 比較的恵まれていたと思われていた都会サラリーマンに深刻な貧困問題が
浸透している。彼らの間にも、親がリッチかどうか、勤務先の業績などで、
格差が生じる。 ー以下は、あるブログを要約した内容ー 
《 日本では、持ち家に住み、スーツなど身なりはキッチとし、子どもを
 私立学校に通わせる「見えない貧困層」が多い。 ところが一般的に、
この水面下の変化の実態が見えてない。ごく普通のサラリーマンの家計のキ
ャッシュフローが破綻の危機に瀕している。年収600万円のサラリーマンの場合、
税・社会保障費を除いた可処分所得は450万円。そこから住宅ローン(150万円)、
生命保険(50万円)、子どもの学費・教育費(約150万円)を引けば、残り100万。
親子3人の暮らしは最低水準。中学から大学まで子供を私立に通わせると、一人
1,500万円の費用、子供を下宿させると、さらに年間100万円が必要で、総コスト
は2,000万円。子供ニ人りなら計4,000万。一人あたりマンション1軒分の教育費。 
東京・大阪など大都市圏では公教育は崩壊しており、私立に通わせるしかない
状況で、急激な家計の逼迫に苦しむ。これが、サラリーマンが「貧困化」する
最大の理由。 9割が中流の時代は終わり、18歳以下の子供のいる家庭の60%が、
家計が苦しいのが実情。「貧困化」を避けるには、子どものいる家庭は住宅
ローンで家を買うのをやめるべき。そのために住宅ローンは頭金の2倍程度
までに抑え、失業や倒産でキャッシュフローが途絶えた時の備えが必要になる。 
 サラリーマンの生涯年収は地方2億、首都圏で3億円といわれる(平均収入
700万円×40年)。このうちの2割の6,000万円は税金と年金・健康保険などの
社会保障費で天引き、手取りは2億4,000万円。ここから住居費(6,000万円)と
保険料(2,000万円)を引くと1億6,000万円。そのうえ子供ふたりを育てると
4,000万円の教育費がかかり、残りは1億2,000万円。サラリーマン人生40年で
割れば、実質可処分所得は1年で250万円、毎月約20万円で、食費や小遣いなど
の生活費で、お金はほとんど残らない。住宅、保険に、養育、税金を払うと、
資産は残らないことになる。》
▼ 高学歴になるほど豊かな人が多く、低学歴ほど貧困の比率が高いのは、
 学校の同級会に出ると明確。ところが、最近は、我々の年代が高年齢化もあり、
そうでもなくなってきた。特にリーマンショックから、その厳しさは増している。
このケースは、リストラ、倒産にあわない順調のケース。静かな恐慌に入った?
現在、冷静に見渡すと6人に1人が貧困で、予備軍を入ると3分の1の生活が厳しい
のが現実。まず20数年前のバブル崩壊、12年前の9・11、5年前のリーマンショック、
2年半前の東北大震災で、良き時代は終りを遂げた。まず地方経済に、そして
首都圏に深刻な貧困問題として、厳しさが増している。一流大学を卒業、
一流企業に勤めていても、リスクが各人に待ち受けている。終戦の半年後に
生を得て、右上がり、そしてピーク、右下がりを充分味わった人生。
これから10年、貧困問題は深刻度を増すことは確実である。
・・・・・・
4302, 「国の借金」新常識 −4
2012年12月26日(水)                              
 * 日本はギリシャとは違う  「国の借金」新常識 ー廣宮 孝信
   ー まずは、日本とギリシャとの違いについてー より
≪「日本はギリシャのようになってしまう」というが、日本とギリシャは違う。
 その違いを知ることで、理解につながる。「日本とギリシャの違いは、借金を
している通貨を自分たちで発行できるかどうかの違い、そして、モノづくりが
強いかどうかの違いである」。財政余裕度を比較しても比較ならないほど違う。
GDPに対する貯蓄率は日本はプラス23%に対し、ギリシャは3%。外貨準備高は
日本が20%に対し、2%。対外純資産は日本が+51%に対し、−91%。
比較すること自体がおかしいが、ギリシャ化ということ自体に問題がある。≫
 ー 国全体の預金=対外純資産は、日本が最大!
≪対外純資産とは経常収支が累積したもの。別の言い方をすると、政府と民間を
合わせた国全体の純資産=「国全体の預金」になる。この絶対額で日本が世界最大。
これは、いざというときのための貯水池に水が貯まっている状態である。
 これは日本とドイツの共通点である。リーマンショックまでは、いずれの国も
貯水池に水があったが、リーマンショック以降、PIIGS諸国は大地が一気に
干し上がり、危機に直面するようになった。 1100兆円が日本国の借金の限界は
真っ赤なウソ。もし本当なら三年前に日本は破綻しているはず。日銀の統計上、
計上されてない「財融債」があるが、これは実は立派な国債。これを加えると、
すでに個人の正味の資産が国の資産を下回っているので国債は暴落している
はずだが、何ともない・・ ≫
▼ 先週末のMHKTVのゴールデンタイムで、「日本国債700兆」を放送していた。
 安部政権の更なる国債発行による公共投資に対する警告に思えた。相手は世界の
投資家集団である。国債の暴落に賭けて売りを浴びせればひとたまりもない。
ギリシャとのマイナス比べや、日本の純資産が多いとかは小さな要素でしかない。
恐らく、太平洋戦争の末期の戦争国債のつもりで、安部は最後の賭けに出るのだ
ろうが、どうだろう? やはり、末期患者の最後の強いリンゲルということ?
  「安部と麻生は歴史に残る最悪の首相」になるのか。 
ハイパーインフレで二年? で、最後の饗宴は終わるのか。 
・・・・・・
3927, ただの言葉ー されど言葉の偉力
2011年12月26日(月)
       「世界をうごかした21の演説」クリス・アボット著より
 下に紹介するのは、オバマが大統領選挙で真似たと言われるマサチューセッツ
州知事に選出されたデュバル・パトリックが聴衆に向かって言った言葉である。 
演説は単なる言葉以上のはるかに大きな意味を持つことができる。どんな場合でも、
ただの言葉では終わらない。言葉は、行動を後に続くことを期待するのである。 
≪先週、候補者討論会で、司会者が私たち一人ひとりに他の候補者について何か
よい点を挙げるように言いました。ケリー・ヒーリーは私についてしぶしぶこう
言いました。「まあ、演説は上手ですね」彼女がそう知っていたのは、私の演説を
聞きに来たことがあるからではなく、私の演説をだれかに撮影させていたからです。
しかし彼女のスタッフからも聞きましたが、彼女が言いたかったのは、私が与える
ことができるのは言葉だけだ、ということのようです。ただの言葉だけ。
「すべての人間は生まれながらにして平等である」これはただの言葉です。
「恐れなければならないのは、恐怖心そのものだけだ」これもただの言葉です。
「国が自分のために何をしてくれるかではなく、自分は国のために何ができるのか
を問おうではないか」これもただの言葉です。「私には夢がある」これもただの
言葉。どなたかに指摘される前に言わせてください。私はキング牧師、ケネディ
でも、フランクリン.ルーズベルトでも、トマス・ジェファーソンでもありません。
しかし私は知っています。よりよい世界への展望と見えざるものへの信頼を持って、
心の底から発せられた、確信に満ちた適切な言葉は、行動を呼び起こすことが
できるのです。私の言葉を聞くとき、あるいはみなさん自身が隣人に語りかける
とき、行動への呼びかけとして言葉を聞き、語ってください。≫
▼ いざ大学を卒業する直前になって、学生時代に、より本を読んでおくべき
 だったと深く反省し、留年してでも学び直そうと思ったが、社会に出てから
2^3時間の読書の継続をしてきた割には知らないことが多過ぎるのに呆然とする。
それでもネットやパソコン、そしてテレビの御陰で大いに助かっている。
ここで《 私は知っています。よりよい世界への展望と見えざるものへの信頼を
持って、心の底から発せられた、確信に満ちた適切な言葉は、行動を呼び起こす
ことができるのです。 私の言葉を聞くとき、あるいはみなさん自身が隣人に
語りかけるとき、行動への呼びかけとして言葉を聞き、語ってください。》こそ、
言葉の力を言い表している。行動の「行」は判断するという意味がある。
言葉こそ、方向への判断の材料を示してくれる。そのためには意志が必要になる。
・・・・・・・
3562, 2010年の総括
2010年12月26日(日)
 ー海外からみると、
・大地震がハイチとチリで発生、ハイチは23万が死亡した。
 この数年、毎年のように大地震が発生している。
・朝鮮半島ではミサイルの発射実験、韓国との漁船撃沈、北方限界線近くの島へ
 の砲撃があった。ドン様も健康が日々悪化、三男の正恩が後継者に選定された。
・政治経済では、アメリカの民主党が中間選挙で大敗。欧州ではギリシャ、
 アイルランド危機が表面化。世界的に景気はジワジワと悪化を続けている。
・メキシコ湾で原油が流出、アメリカ史上最大の汚染事件になってしまった。
・中国では、次期最高権力者として習近平が選ばれた。また、万博も開催された。
 ー国内では、
・政治向きでは、民主党の鳩山首相が辞任、管首相へ引き継がれたが、
 参院選挙で大敗。捩れ国会で政治混迷。
・景気は更に悪化、日本航空が倒産。エコポイントで何とか最悪は避けられた。
・大相撲は朝青龍が首。その反面、白鵬が63連勝を達成した。
 また、賭博野球で琴光喜が引退に追い込まれた。野球はロッテが大逆転優勝。
 ワールドサッカーで、日本は決勝リーグまで進出した。
・郵便不正事件の押収証拠改ざんで大阪地検特捜検事が逮捕され、
 村木元局長は無罪。また、尖閣列島で中国船とのトラブル発生。
 その上、撮影された録画の漏洩事件が発生した。
・芸能関係では、・・・取り上げることもないか。
〜以上だが、地方経済は一段と悪化、悲鳴も上がらないほど。
 個人的には二年ぶりにニュー・カレドニアにいったことと、市内に住む
従姉と高校の同級生が亡くなったことと、テレビを入れかえたことか。
不況が事業に直撃、溜息の多かった一年だった。今年より「来年怖い」である。
 ・・・・・・・・
3187,海外10大ニュース
2009年12月26日(土)
  海外の10大ニュースである。
 ニュースはマイナーなことが主流になるが・・・ その結果とは
1 新型インフルエンザ大流行、世界で死者相次ぐ
     メキシコで4月、通常の季節性や強毒性の鳥インフルエンザとは違う、
     新型の豚インフルエンザが流行した。
2 オバマ米大統領が就任
     変革を訴え、2008年米大統領選に勝利した民主党のバラク・オバマ
     上院議員が1月20日、第44代大統領に就任。
3 マイケル・ジャクソン急死
     「ポップス界の王様」と呼ばれた米歌手マイケル・ジャクソンが
     6月25日、ロサンゼルスの自宅寝室で呼吸停止状態で見つかり、
     搬送先の病院で死亡が確認された。
4 米GM、クライスラーが相次ぎ経営破綻
     米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)は6月1日、
     米連邦破産法11章の適用を申請した。
5 ノーベル平和賞にオバマ大統領
     米国のオバマ大統領は、4月のプラハでの演説で、米大統領として
     初めて「核なき世界」を 
6 北朝鮮が弾道ミサイル発射
     北朝鮮は4月5日、長距離弾道ミサイルを発射した。>>詳細
7 韓国で射撃場火災、日本人客10人死亡
     韓国南部・釜山の室内射撃場で11月14日、火災が発生し、
     日本人観光客10人が死亡した。
8 中国新疆ウイグル自治区で暴動、197人死亡
     中国新疆ウイグル自治区のウルムチで7月5日、
     少数民族ウイグル族の大規模暴動が発生し、武力鎮圧された。
9 南太平洋、スマトラで大地震相次ぐ
     インドネシア西部スマトラ島沖でマグニチュード7・6の
     地震が9月30日に発生し、1195人が死亡した。
10 世界陸上、ボルト選手が3冠
     (字数の関係でカット11年12月26日)


5398,自分史の書き方  ー⑩

2015年12月25日(金)

                『自分史の書き方』立花 隆(著)
   * 自分の人生を大きく区分けしてみる
 東洋医学の教科書といえる二千年前文献『黄帝内経』に、
「女性は7の倍数、男性は8の倍数」の年齢が節目で、体に変化が訪れる
という記述がある。 進学、就職、結婚などの節目を経て、変化をして
いく中のエピソードを織成し、書き上げるのが自分史。振返ってみて、
確かに、8の倍数の年令期に節目の原因があった。注目するのが、節目という
より、その起因を作っていること。ある意味、ピークの先端だが、不安定の
極めと慢心で判断を間違えていた。 逆に、その数年後に予定挫折を組み、
判断すればよい。危ない!と直感したら、自ら前倒れすればよい。
ゴールデンスワン(幸運)も、ブラックスワン(歴史的不運)の出会いも、
長年の志の準備があればこそ。準備は裏切らない唯一の友である。
 〜その辺りから
≪ そこでまず最初になすべきことは、自分史を大きな時代別に
 区分けしてみるということだろう。 時間軸で区分するなら、
「幼年時代、少年・少女時代、高校時代、大学時代・・」になる。
職業人としては、「就職するまでとその前後、入社直後と平社員OJT
(現場訓練)時代、企業内のステップアップ過程、動乱と失業の時代
あるいは栄光の時代、リタイアの時代・・・」といった分類も可能だろう。
そのどこかが、家族史(結婚、出産、子供の成長。あるいは病気、死別など)
の大きな区切りとも結びつくだろう。
 そして、そのすべてにおいて、住居ないし生活拠点の移動といった空間軸の
移動の歴史が結びつくはずだから、それと結びつけた時代区分にしてもよい。
「故郷とそこを出るまでの時代、東京時代、赴任地の△△時代」のような区分
にしてもいい。どのような時代区分にするのが適当かは、個々人によって
みなちがうはず。自分の人生をどのように区分しようかと考えるところから
自分史の執筆がはじまるといってもよい。
 いずれにしても、自分の人生を幾つかの大きな区分に分けてみることが必要。
そのような大きな区分けが見えてくるような自分史年表を作ることが重要だ。
区分したら、一つ一つの区分に適当なラべリングをしておくとよい。
 もう一つ重要なことは、人生は単なる4次元時空内移動ではないということ。
まったく別の角度から見ると、それは、常に人間関係の海の中を泳ぎ続ける
ような行為としてあったはず。すべての人が、驚くほど多くの人間関係を
引きずりながら生きていく。その過程でさまざまな喜怒哀楽を友人、知人、
同僚、家族などと共有し合ったり、ぶつけ合ったりを繰り返していくのが、
エモーションの側面から見たときの「生きる」という行為だ。その全体像が
自分史である。自分史にはそういう要素も入れておいたほうがよい。
 そういう側面の自分をつかむために、その時々の自分をとりまいていた
「人間関係のクラスターマップ」を作ってみることが必要だろう。
別の言い方をするなら、それぞれの時代に自分を取り巻いていた人間関係の
一覧表を作っておくということである。それらの人間関係から生まれた、
個人的喜怒哀楽のイベント、エピソードを拾いあげるメモを作ることも必要。
自分史は最終的にエピソードの集積体になるわけだから、思いつくたびに
エピソードをメモする、「エピソード帳」なども作っておくとよい。
 もう一つ、われわれの人生は、個人とし、個人的エピソードの集積を生きて
いる部分もあるが、同時にわれわれはみな同時代の地球社会のメンバーの一員
として、同時代の日本人社会、同時代の世界社会をさまざまな出来事を通じて
共有しながら、生きてきたということも忘れてはならない。・・≫
▼ 区分けの節目こそ、人生の大きな転機である。節目を叩く!とは、
志があればこそ。区分けの節目のエピソードが織成す絵柄が、人生である。
そうこう考えると、自分史を書き上げるには膨大なエネルギーが必要になる。
・・・・・・
5033,閑話小題 〜書いてあったクリスマス
2014年12月25日(木)
     * 書いてあったクリスマス
 昨日のクリスマスイブ、TVで過っての思い出深い話を聞く街頭インタビューを
していた。そこで、この24、25日分の、この随想日記をみると、よく書いてきたと、
自分でも驚いている。 しかし、少年期のイブの思い出は、書いてなかった。
≪ 幼稚園から小学校低学年の頃、我家でも、クリスマスにツリーを飾っていた。
 二番目の姉が、率先してツリーに色々な飾りをしていた。私と共にい近くの店に、
星、サンタや動物の人形、点灯などを買いにいき心トキメキながら飾り付けるのが、 
一番の楽しみだった。そして、翌朝には、贈物が、枕元に置いてあった。
 クリスマスソングが流れ出すと、あの頃の、あのツリーと生活を思い出す。
レジャーの少なかった当時、クリスマスと年末年始は、大きなイベントだった。
10歳まで住んでいた繁華街の真只中の4F商業ビルの3階の住居、刺激的で、
激しくて、今から考えてみると、小説の世界。ある規模以上になったら、職住を
別にしないと、家族崩壊まで、追いやられる危険が増大していく。 そこに家族が
住んでいたのは、8年間。引越し先は、駅裏の、店から歩いて10分ほどのところ。
 ところで、過去のクリスマスを読み返してみると、20歳代のブルークリスマスが
記憶に残っている。そうこう考えると、人生の花は、20歳代の青年期と、10歳まで
住んでいた店の3階に住んでいた頃、ということ。クリスマスという切口で振り
返っても、結構、面白いことが多くあった。書き残すことは、人生の秘儀である。
 今日は、ステーキランチでもいってみますか。
・・・・・・
4666, 閑話小題 ー40数年前のクリスマス
2013年12月25日(水)
   * 40数年前のクリスマスか〜
 TVでも、ショッピングモールでもクリスマスソングが聞こえてこない。
出歩かないこともあるが、10日前の飲み会に向かう途中で通った駅前の市役所
アクロプラザ大広間の電飾クリスマスツリーぐらいである。 ショートケーキを
買ってきて、少しその気分を味わう程度で十分ということ。TVでクリスマスに
関するハリウッドの心暖まる映画を放映しているが、ほぼ全部見たものばかり。
イエス生誕の祝いも、日本人には関係ない。
 
・・・・・・
ー2003年12月25日(木)ー995, クリスマス−2
昨日は学生時代のイブの日を書き写したが、その[一年後のクリスマス]
を記憶の中から引き出してみる。
《 ジャスコオカダヤに入社して四日市本店に勤務、そこから合併先のジャスコ
 フタギの「神戸垂水店」に転勤になり、半年経っていた。会社は幹部候補生を
即戦力にする為に、店と売り場の高速配転をしていた。2ヶ月もして慣れると、
即配転である。四日市、神戸、桑名等。5番目の売り場では、関西では初めての
靴部門の立ち上げの責任者に取立てられていた。それにしても、あまりにも過酷。
当時のスーパーは、まだ得体の知れない新参の危うい小売屋でしかなかった。
濁流に放り込まれて、毎日が濁り水の中を溺れながら押し流されている日々。
 現在考えても、よくぞあの濁流に飛び込んだものだと思う。それだけ当時の
流通は暗黒の世界であった。いや今もそうだが。話はそれたが、クリスマスは
食堂でささやかなクリスマスパーテーをやったような記憶があるが、確かか
どうかはハッキリしてない。その後に会社仲間と寿司屋で酒を飲んでいたような
記憶があるが、これも如何であろうか。女性とは一緒ではなかったようだ。
そうなら何処かで記憶が残っているだろう。クリスマスなどと浮世のことなど
考えられない、あまりに異常の世界であった。合併は、信じられないほど現場の
摩擦がある。その先兵は如何立場かという知識は全く無かった。先ほど書いたが、
流通業は当時は濁流そのもの。信じられないような光景が様ざまあった。
 ところで、その年の年越しは宿直で、床屋で髪を刈っていた。
当時の関西は、年越しは床屋が深夜まで営業をしていた。それまでの年越しは
全て実家で両親と供に年を越していた。 刺激が強すぎた日々でも、芯には
染まらないのが私の特性。これは武澤ゼミのお陰だ、また欠点かもしれない。
また創業という目的があったこともある。「クリスマス」「年越し」の視点で、
過去を切り取ると多くのことが記憶の底から湧き出てくる。メリークリスマス!

・・・・・・ 
2007/02/18
2147, 白い雲に乗って ー2
         b(^o^)dおっ W(^O^)Wはー♪
  先日のつづきの夢をみた。
 半分は覚醒をしていたのかもしれない。
 前回の夢が契機になって当時のイメージがドンドン出てくる。
 如何いうことなのだろうか?
 それは57年前の世界そのものである。
 その世界から此方をみている感覚と、此方の感覚の間にある塀の上での
 微妙な世界に立っているようだ。    
 ーー
  白い雲に乗って再び、その世界(4歳)へ行ってきた。
 そこは前回よりリアルな当時の世界があった。
 中央保育園の面接があるというので、目新しい服を着せられて、
 母の手に引かれて「同じぐらいの小さい子が多くいるところ」に行った。
 そこは家から10分ほど歩いた小さな小路にあった。
 面接のオジサンがニコニコしながら、色々なことを聞いてきた。
 母に前もって聞いていたので、驚くほど上手く答えた。
 恐らく入れるだろうと思った。
  家(店)に帰った後、三輪車に乗って前の安栄館というビルの
 同じくらいの友達のところに行った。
 やはり最近できた大きなビルのところの子だ。
 何か遊んでいると楽しい!

  その数日後に場面が変わり、幼稚園の合格のしらせがきた。
 手紙を待っていたが、何時までたってもこないので、 お母さんが
「落第したのかもしれないけれど、そんなことがないはずだが・・」と言う。
 ガッカリしていたところ、合格の葉書がやっと届いたが、凄く嬉しい。

  クリスマスの飾り付けのため、二番目の姉の恭子と近くに
 ツリーの飾りを買いに二人で行った。大きな雪がフワフワと降っている。
 ツリーに吊るす色いろなものを二人で選んだ。
 小さな家とか、星とか、動物とか、人形などがあった。

・・・・・・・
12月25日 
1968年
11時に起床。午後本を読んだり、食事をして過ごす。
夕方、米林が帰省をしていく。
夕食後、会社の論文の構想を色いろ書いてみる。
21時に、市川さんの友人等5人を引き連れて赤坂に行く。
いざ中に入ろうとすると、誰も物怖じをして入ろうとしない。
ここまできて何だろうと強引に入れようとするが3人が逃走する。
やっとのこと市川さんと、あと一人を入れる。
入って、踊りだせば後は狂ったように踊りだした。24時に帰寮。
変な学生時代最後のクリスマスであった。
来年はどんなクリスマスを過ごしているだろうか。


5397,自分史の書き方  ー⑨          

2015年12月24日(木)

                    『自分史の書き方』立花 隆(著)
   * 自分の歴史を記す二つの意義
 自分史は、まず自分のため、次に家族と子孫のために書くもの。数百年後の
人が現在の人が書いたブログを見たら、それは面白いだろう。逆に数百年前の
応仁の乱で、誰が勝った負けたより、個々人の具体的な日常記録が面白いはず。
個々の生の記録、生活が織りなす記録こそが貴重である。 〜その辺りから〜
≪【 恥を忍んで幼年期、少年期の母との確執を書き上げ、第一子長女死亡
 の箇所では書きなあふがら涙が溢れ、何回書くことを中断したか判らない。
家内には結婚前の私のことを余り多く語って来なかったし、長男、次女に
とっても尚更のことで、今回の私の自分史を読み、初めて私なる人間の一端を
知る事柄も多いと思う。(略)私は死後、追悼集など出版して貰える様な人間で
ないし、その必要もない。 私には赤裸々に己を書いた自分史がある。
自分史が追悼集になる。自分史のデータをSDカードに入れて保存して置くので、
私が死んだ際にはコピーしだSDカードを棺の隅に添えて欲しいとだけは今から
遺言しておこうと思う。】(継さんの自分史の中から)
 このあたりに・自分史を書く意味がよく表現されているど思う。
自分史を書くのは、第一義的には自分のため・自分の存在確認のためだが、
その次には、家族あるいは子孫のためである。家族(子孫)に真の自分がどんな
人物であったかを知ってもらうためである。
 個人差はかなりあろうが、誰でも家族との人間関係は、濃いようで、意外に
薄い側面がある。配偶者にしても、子供にしても、生きた時代のズレが相当
あるから、意識のズレが大きい。とくに人格形成期(幼年時代、子供時代、
青年前期)の自分に関しては、誰でも自分の人生の記憶としてもっとも大切な
部分がそこにあるという思いがするだろうが、彼ら(子供と配偶者)はそれに
ついてほとんどなにも知らないはずである。それは彼らにとって、自分たちが
存在する以前の神話時代に属する物語なのだ。
 だから、自分の書いた自分史を読んだときに、彼ら家族も、「初めて私なる
人間の一端を知る」ことになるだろうと継さんは言っているのだ。
人によっては、自分の子供時代のことを、家族に多少は昔話を語るような感じ
で話したことがある人もいるだろう。しかし、まとまった話を筋道立てて語る
ということは、たいていの人がしていないはずである。
 わたしにしても、父と母がどのように結婚して、新婚時代どこでどのように
暮らしていたかといったことを、ちゃんと系統だった形で聞いたのは、母の
最晩年、90代に入ってかなりたってからだった。いま聞いておかないと何も
聞けなくなると思って、ある日、60代、70代の子供3人が、しかるべき場を
こしらえて聞かせてもらった。実際、それからしばらくして母は死んで
しまったので、母からはそれ以上なにも聞けなくなってしまった。結局、
そのときまとまった話を聞いたのが、そういう話を聞く最後の機会だった。≫
▼ 母親が70歳後半になって、自分史の出版を思いたった。他人から
みたら、何だろうかという内容だが、子供からすれば、貴重な遺稿である。
時節ごとの写真と、短歌と、辞世が良い。純真な魂が、そこに見て取れる。
両親の人生と、私の生きた人生は、魂そのもの。自分史を書きたくなった!
・母の辞世より: 窓の下逆巻く波のはげしくて わが生涯の縮図の如し   
・気に入った短歌: 雨後の庭靜まりかへる片隅に 目をくりくりと足元の蛙 
         南山の向うは日出づる日本なり 連なる山に紅き陽の照る  
・・・・・・
5032,ポジティブ・サイコロジー ー�
2014年12月24日(水)
ポジティブ・サイコロジー ー�
   『 ポジティブ・サイコロジー』クリストファー・ピーターソン(著)
  * その日の終わりに、全体的評価を!   
 週一回のシネマを観た評価を、ブログの『バードウォッチ』に80点とか90点
とかを書き入れているが、この評価をダイアリーに日々、書き込めばよいと、
始めたが、もうマンネリになっている。‘平均か普通’の5点より以上の6の
‘よい’にするには、何かよいことを探さないと・・ この日記のテーマ探し
のようなもの。 それが「よい」のだろう。 ーその辺りから
≪ たとえば、よい一日というのは、あなたが電話でお母さんと話した日のこと
 だとか、運動した日のことだとか、特別に日記に書き留めた日のことだなどと
特定することができれば、そこから実践的な教訓を学ぶことができるだろう
 ―そういう日を、もっと増やして、そうではない日を減らせばよい…と。
この演習が陳腐なものにならずに済んでいるのは、「よい一日にするには
どうしたらよいのか」と今まで立ち止まって考えたことなど一度もなかった
という人が多いからかもしれない。また、よい1日とはどういう日かと抽象的に
深く考えてみたとしても、その答えは実際には正しいものではないかもしれない。
そこで、ノートかメモ用紙を用意するか、エクセル・シートを作成して、あなた
の、日の行動を記録してみよう。一時間刻みで記録するのがやりやすい人もいれば、
その日の主な活動を中心に記録する方がよい人もいるだろう。 
とにかく、一日の終わりに、その日の全体的な評価を書き込んでみよう。
 10点 =自分の ‘人生で最高の’一日だった
 9点 =‘特別によい’ 一日だった
 8点 =‘素晴らしい’ 一日だった
 7点 =‘とてもよい’ 一日だった
 6点 =‘よい’    一日だった
 5点 =‘平均か普通’の一日だった
 4点 =‘平均以下’ の一日だった
 3点 =‘ひどい’   一日だった
 2点 =‘とてもひどい’一日だった
 1点 = 自分の‘人生で最悪’の一日だった
少なくとも二週間、できれば一ヶ月間、この演習を続けてみてほしい。
演習の期間が終わるまで自分の記録を見返してはいけないが、演習が終わったら
記録に戻ってみて、何日か、そして何週間かの単位で現れるパターンを見つけて
みよう。この期間にあなたが何をやったか(またはやらなかったか}に注目して、
よい日と悪い日とを比較してみよう。 ≫
▼ 毎日書き込むダイアリーは、これまで同じ行動記録以外が空だったが、連日、
 感謝、感動、感激、印象に残ったエピソード、新知識のキーワードなどが並ぶ。
平凡にみえる中に、様々な出来事がある。その総合を判断することになるが、
考えてみれば、毎日が10点で然るべきだが、上記の要素が殆ど含まれている。
これほど時間と情報空間が満たされている日々で、心の中心点に集中さえすれば
平均7点以上になる筈だが。で、昨日は? 人生は面白い、それも平凡の祭日は!
・・・・・・
4665, 身近な貧困 ー1
2013年12月24日(火)
  * 日本社会の貧困問題 
「米国社会の貧困問題」の実態に驚いている場合ではない。アメリカの貧困率が
世界で3番目の16%だが、次が15%の日本。ほぼ同じ格差社会である。このところ
急に身近な貧困化が目立ってきている。 これまでの比較的豊かだった中間層が、
2001年の9・11テロ以来、リストラや倒産でジワジワと貧困層に陥っている。 
現に私自身の事業が10年間で、売り上げが三分の一に下落、会社整理に至った。 
何とか年金で生活は出来ているが・・ 昔から日常生活を質素にしていたので、
生活の質が落ちた実感は少ないが、以前とは違う。地元の同級会では、倒産・
廃業や、借金苦?の自殺など悲惨な話題が多い。実兄も7〜8年前に実家の商売を
倒産させたが、良質だった上に夫婦して厚生年金でノンビリしたもの。
その中で、知人の何人かがバブっているが、これも時間の問題。
米国人口の三分の一が貧困か貧困予備軍なら、日本もほぼ同じ。
 気晴らしに?週に一度はランチに出るが、低価格志向は日々強まっている。
回転寿司や、牛丼はワンコインで、満足できる。私も家内の実家も事業をしている
ため失業保険はかけられない。そこでセフティネットで、夫婦とも厚生年金を
かけるのが知恵。それもあって、何とか貧困ラインより上はクリアしている。
 地方では自営業や農家が多く、夫婦とも国民年金だけが多い。夫婦二人で手取
10万少々は厳しい。特に持家では、生活保護が受けられず貧困に陥るケースが多い。 
 私自身、この十年間で、一千、6百、5百、と生活費を減らしてきたが、貧した
感覚はゼロ。これは、60歳までに遣りたいこを遣り尽くした感があって、
別に特に欲しいモノも、コトもないからだ。それと子供の養育費・教育費や、
交際費、旅行費用、家庭内装置などの経費が年ごとに減少したことがある。
あと一年で古希なら、当たり前だが! 老いただけでも汚くなるので、服装や、
身の回りは清潔に保つのが老いの第一原則。 特に服装は注意しないと。
それと精神=言葉には注意しなくては!特に、私は言葉。世間様をシラミなど!
もう一つ注意しなくてはならないのは、貧困=悲惨(不幸)の言葉から、
金持=豊か(幸福)という錯覚に陥ること。会社を整理をして実感したのが、
一般の、この妄想、思い込みの強さである。情報化社会の本格的到来で、
根こそぎ世界は変わってしまったが、既存体制は、そのまま残っている。
それでは、会社を破壊する方が先決。ダメなものダメ! 老兵は黙って去るべき! 
残ろうとするだけ? 次回は、都会の恵まれていたサラリーマンの貧困化問題。
・・・・・・
4300, 「国の借金」新常識 −3
2012年12月24日(月)             
      「国の借金」新常識 "年金絶望世代"も元気が出るー廣宮 孝信
  * 「国の借金700兆」それがどうした!
 昨夜、日曜日のゴールデンタイムで、NHKスペシャル、「700兆円の国債」
について放映していた。著者は、「お金の本質を知るほど、国の借金900兆円は
恐ろしくなくなる」という。人と物が主役で、お金はあくまで脇役。
100年後には、この数字もゼロに等しくなるため。「お金は人間存在にとって、
必要不可欠ではない」ということ。2000年からの12年間で中国は220兆円を超える
金額、欧州中央銀行は80兆円を、アメリカは157兆円を創り出した。その間に
日本は48兆円しか増加していない。お金は金属片、紙切れ、帳簿上の数字記録、
コンピューター上の磁気情報でしかない。預金の実態も、もはやサイバー上の
磁気情報でしかなく、指先一つで創り出せる仮想空間上の存在でしかない。 
原理的には、即座に無限に創り出せるものでしかない。そして、最近の各国の
国債も電子化で、これまた、「仮想空間上のフワフワした存在でしかない」
ことになる。 それでは何が基本となるかというと、食である。「金は天下の
回りもの」から、「食が天下の本」になっていく。お金は特殊の事情がない限り
消えてなくならない。「あなたの収入=あなた以外の世界全体の支出。
あなたの支出=あなた以外の世界全体の収入」である。また、借金もしかり。
「あなたの貯金増=あなた以外の世界全体の借金増」「誰かの少しの預金増=
他の誰かの借金増」になる。これが、世界中の政府の借金増加の理由である。
「世界中の政府金融純負債と、世界中の民間金融純資産は、必ず釣り合う。」 
政府の借金まみれが嫌なら、あらゆる人が、自分自身が借金まみれのまま
生きる覚悟をしなければならない。それが経済である。
 〜 これを読んでいると、成るほどと思う部分と、お金そのものが持つ
危なさを感じ取れる。但し、現在の日本の貯蓄が膨大にあり、それが銀行預金
として滞っているのが不況の大きな要因というのは分かる。そこで、インフレに
強引にもっていこうとする自民党の方針が分からないでないが、どうも大きな
破綻要素があるはず。著者は、それでも現状より良いという。末期患者なら、
心臓に対する電気ショックも必要ということか。 事態は緊迫してきたようだ。
・・・・・・
3925, 精神力ーその偉大な力 ー13
2011年12月24日(土)
「 精神力ーその偉大な力  ー 」 ダン・カスター著
   * 朝の黙想
《 毎朝は一つの新鮮なはじまりです。毎日は新しく造られた世界です。
 今日は一つの新しい日です。私はこの瞬間に至るまで、この日に至るまで、
私の全生涯を生きてきたのです。この瞬間、この日、は永劫のなかのどの瞬間
と等しく善い瞬間です。この日を地上における天国に造りましょう。
今日は私にとって好機の日です。今日に対処できるように神が私に与えてくれた
要具のすべてを有難く思い、可能な限り上手に使いましょう。
・・ 今朝、私の生涯に過ってあったより以上の経験に頼ることができます。
私の目の前には旅すべき最も興味ある道があります。なすべきことが多いのです。
なすべく私の前に横たわっているあらゆることを効率と、力と、勇気と、熱とを
持っておこないます。私自身に「今日は、これよりよい世界にするには何をなす
ことができるか? どう、誰を助けることができるか?いかに奉仕できるか?」
と聞きます。・・・ 深奥の潜在意識は、私を正しいところに私を導きます。
・・ 「神は私の牧者だ。私に足りないものはないだろう。神は私を静かな
水に沿って導く。彼は私の魂をよびもどす。彼は私を正義の道に私を導く。
私はなにも恐れない。神の杖や竿は私を安楽にする」と聖書に書かれています。
深奥の潜在意識は私を正しいところに導きます。それは私をとおして思います。
それは私を指揮し誘導します。私は正しい考えを持ち、力を持ちます。
恐れません。大自然は―無限の精神が、私の中に働いているからです。 》
▼ こうなると、宗教である。 早朝、新鮮な気持ちで、この言葉を
 唱えていれば間違いなく心は洗われ、すばらし一日が待つことになる。
特に老化の時節になると、肉体とともに歪んだ精神を正す役割になる。
周囲を見回すと、大部分の人の心が歪んで見える。 そうこう考えると、
朝の黙想は必要になる・・ それにしても、書き写していて新鮮に心に響く。
・・・・・・
3560, 「プレイボーイの人生相談 1966-2006」ー2
2010年12月24日(金)
 ー 今東光、今でも一言一言が光っているが、さすが福田和也の評である。
 怖いものは何もない今東光の毒が、薬の役割?を果たすことを自分がファン
としての読者だったから熟知している。鎌倉の円覚寺の管長の朝比奈宗源と
大喧嘩した逸話は次回に取り上げるが、何をしても、言っても、それが
通用するからよい。「プレーボーイ」の読者層の悩みの大半は過剰な性欲。
この本の過半数は、その類の悩みに対し、毒に対し毒を持って制する回答をする。
回答者は、ある意味でユングやフロイトが仮面を被って悩みに答えている? 
そんな上等でないとしても、男なら誰もが抱えている大問題。 ある意味で、
有名人が異常?性欲者という告白をして、同レベルで答えるから共感する。
 ▲ 今東光についてー福田和也 
≪ 今東光は、スゲェ。 中学生の時に、週プレで、その核爆発的連載を読めた
 ことは、今ままでの生涯のなかでも、飛び切りの幸運だと思っている。 
谷崎潤一郎、ただ一人の弟子。谷崎はバカが嫌いで、無教養な奴を許さなかった。
今東光にそれだけのアタマがあった。とはいえ、中学を三つクビになって、
そのままというのも立派な学歴。 って、そのままという立派な学歴。
そのうえ乱暴者でね、いつも仕込み杖をもってあるいて、喧嘩は殺す気で
やらなきゃ、が信条。自宅の一階に右翼のテロリストたち、二階に共産党の
運動家をかくまっていたという。左翼が二階なのは、逮捕された時の扱いが
厳しいから、少しでも逃げやすいほうへ、という配慮。戦前の話だ。
親友が川端康成。で、当時の文壇の大ボス菊池寛とケンカをして、
バカらしいっていって比叡山にいって、大僧正になった。菊池が死んだら、
また筆をとって、ベストセラーを連発。しかし、この相談にはシビれたねえ。
もう載せられないだろう、こんなの。十七のバーテンが、十六のホステスと
デキて、子供が出来たからどうしようという相談に、そんなもん、タネも畑も
悪いから、堕しちまえ、だもの。坊さんの云うことじゃないよ。面白い。
老人ホームに努めている男には、横着なジジイどもなんざけっ飛ばせ、だし。
青春の悩みをうちあける女学生には、一発ヤラセロだからね。
「よく女に手をだして、女にゆすられたり、親からねじこまれたりとか、
若気のあやまちで、とかいろいろいうけど、そんなもの、あやまちでもなん
でもありゃあしねえ。しかし、やらなかったことこそ、若気のあやまちだね」
だと。良いこというよなあ。≫ ー やらなかったことこそ、過ちか〜。
下半身が衰えてくると尚のこと思う? 息子に悪いことをしたと!
 ・・・・・・・・
3185, 坂の上の雲
 2009年12月24日(木)
 NHKで「坂の上の雲」が何回かのシリーズで放送されている。
私たちの年代が、この本に大きく影響されを受け、日本経済成長期の精神的
支柱になった歴史小説である。秋山兄弟と日清、日露戦争の中に生きる青雲の志
を持った群像に引きこまれていった思い出がある。日露戦争での兄・秋山好古の
戦闘場面。そして、弟・真之が海軍の参謀としてバルチック艦隊を殲滅する場面は、
当時の私にとって驚きの連続であった。 読みながら己の卑小さに改めて自己嫌悪
を抱いたり、彼らの志の純粋性に感化したことが懐かしい。当時、日本は西欧列強
に対抗するための新国家つくりに青年が坂の上の雲を目指して必死に生きていた。
司馬遼太郎は、日露戦争は奇蹟の勝利と看破、その奇蹟の演出者の代表に秋山
兄弟を選んだ。伊予松山の人、秋山好古、秋山真之である。 家柄といえば伊予
松山藩の下級武士族であった秋山家の下級武士で、秋山家の父久敬は、
「貧乏がいやなら、勉強をおし」と立身の道を説いていた。好古は陸軍で、世界
最強といわれたロシアのコサック騎兵集団を破った。弟の真之は海軍で、ロシアの
主力艦隊であるバルチック艦隊を破った。 真之は日本海海戦の開始前に
「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」の電文の起草をした。その真之と一つ年上の
正岡子規とは中学から大学予備門まで同学であった。しかし二人の性格は対称的で、
真之はガキ大将であり、子規は子供の頃、「青びょうたん」というあだ名であった。
子規も真之も勝山小学校を卒業して松山中学校に入った。 兄の好古はこの時期、
士官学校付きの勤務となっている。日本人離れした顔かたちをしていて、たびたび
西洋人と間違われた。 彼にとって男子に必要なのは「若い頃には何をしようか
ということであり、老いては何をしたか」と考えていた。彼らを中心にした
明治期の激動の中の「大きな物語」である。 この激動期に、原点に立ち返り
青雲の志を日本人に喚起する意図で放映されたのだろう。 
ドラマ自体もなかなか良くできている。
・・・・・・・・・
2820, ドバイは今 −?
2008年12月24日(水)
 ドバイが、この金融恐慌でバブルが崩壊、解雇の波と一昨日の読売新聞の一面
トップで特集をしていた。ドバイブル破裂というところだ。このまま廃墟化すれば、
歴史に残る光景になる。「悪銭、身につかず」ということか。
 ーまずは、その新聞記事ー
《ドバイにも金融危機の影 … 止まったクレーン・解雇の波》
 世界一高いビル、世界一豪華なホテルなど「世界一」を冠する建築物を
次々に登場させ、21世紀に入って猛烈な勢いで発展を続けてきたドバイ。
中東の物流・金融センターとして、200に及ぶ国籍の労働者や投資家を
引きつけてきた。このペルシャ湾岸の小さな首長国にも、金融危機の影は忍び
寄っていた。その現場を歩いた。
−−
ドバイ北東部にあるアラブ首長国連邦(UAE)労働省。「カスタマーサービス局」
待合室に、    (以下、字数制限のためカット 2010年12月24日) 


5396,自分史の書き方  ー⑧

2015年12月23日(水)

          『自分史の書き方』立花 隆(著)
   * 書き出しについて―人はみな万世一系
 日経新聞の『私の履歴書』は、まず出自から始まる。全く知らない人から
みれば、当然だろう。アメリカは移民の国のため、その出自は、様々で複雑。
そうこう考えると、哲学ではないが存在の不思議に驚かされる。
いま、ここに、自分が存在するのは必然か、偶然か? 〜その辺りから〜
≪ 自分史の第一歩はまず、自分の出自について一言するところからはじめる
 のが常道である。それが常道だが、具体的にどう書くか。ここに見るように、
具体的な書き出しはさまざまだ。親のことからはじめてもいい。家系のことから
はじめてもいい。人間みな親があってはじめて生まれてくる。親にはそのまた親
があって・・ という具合に、人は誰でも、先祖というものを引きずって、
この世に生を受けている。
 人のDNA(遺伝情報)はすべて先祖から引きつがれている。よく天皇の家系の
尊さの表現として、「万世一系」という言葉が使われるが、万世一系なのは
天皇家だけではない。その人に伝わっているDNAに着目し、そのもとを次々に
たどっていけば、それはそれで結果的にたった一つの系統に帰着するから、
「人はみなその人なりの万世一系の遺伝情報の流れを引きずってそこにいる」
ということができる。
 人間の形質はすべてもとをただせば、その人のDNAに行きつくわけだから、
自分という人間のメーキング・オブを語ろうと思うなら、有名な家系であろうと
なかろうと、先祖のことに多少とも言及するべきである。あなた自身、自分の
中に先祖の血を感じないとしても、あなたがそこに一人の人間として存在して
いるという事実それ自体が、あなたの中にある先祖の血の存在を証明している。
 ・・(略)
 自分史を書くにあたって、親ないし家系のことから話をはじめるというのは、
最も一般的な書き方だが、それは人間関係の本質から考えてもっともなこと。
そう思ったら、そのために必要な準備作業をちょっとしておくとよい。
親ないし、親戚の人で、一族の歴史に詳しい人に、あれこれ質問して話を
聞いておくのである。親のことは自分の記憶で書けるだろうが、家系のこと、
一族のこととなると、必ずしもそうではないだろう。わからないことは、
知っている人から話を聞くにかぎる。一族の中にはたいてい一人くらい、
一族の歴史に詳しい人がいるはずだから、そういう人を探しあてて、根掘り
葉掘り話を聞くのである。 ともかく、個人の記憶の範囲で自分史を書くか、
一族の歴史にまで話をちょっと広げるかで、自分史の厚みが決定的にちがって
くるということは覚えておいたほうがよい。≫
▼ 子供の頃から、末っ子のためか、何時も両親の傍にいたこともあり、
 それぞれの家庭の話しを聞いて育った。家庭内には様々な問題がある。
父親が晩年、家系に興味を持ち、近くの小千谷市近郊の池津村の27代
続いた本家筋を訪ねてきた話しを聞いた記憶がある。当時は、それが
どうしたとしか思わなかったが。わけの分からない郷土研究家とかいう
人物にガセネタの、高田城の出城の『鮫が城の元城主』とかいう家系と
聞かされ、喜んで信じていた。最近、ネットで調べたら、堀井と堀江の
間違えだった。その似非?郷土研究家の書いたコピーがあるが、その間違い
を当然知っていたはず。姉たちが、それを信じ吹聴していたのは何だった?
新井市近郊の出城に訪ねていったが、山の上の砦のような跡でしかない。
・・・・・・
5031,ポジティブ・サイコロジー ー②
2014年12月23日(火)
 『 ポジティブ・サイコロジー』クリストファー・ピーターソン(著)
  * よいこと3つの記録を
 「よいこと3つの記録の継続」は、シンプルで簡単そうだが、継続というと、
なかなか難しい。刺激と変化がない生活で、少年のように探すとなると・・
 そのうちに、よいことを意識してするようになる? 感動、感激、感謝を
加えても、それでもなかなか。面白いのは面白いが・・ーその辺りから抜粋ー
≪ 毎日、一日の終わりに、その日うまくいった3つのことを書き留める習慣
を持つこと! ・・私たちは、よいことについてはあまり考えず、思慮深い
(意識的)感謝の気持ちがもたらす潜在的な利益を見逃しているのだ。
よいことについて説明を求めることで、「より深い」思考へと人々を導く
ことになる。 この演習についての指示は次の通りだ。
【 毎日、一日の終わりに、夕食後または眠りに就く前に、その日うまくいった
三つの出来事を書き留めてみよう。それを一週間、毎晩同じようにやってみよう。
あなたが書き留める三つのことは、重要性が比較的低いものでもよいし
(「今日は夫が仕事帰りに、私の大好きなアイスクリームをデザートに買って
きてくれた」)(「私の姉が健康な男の赤ちゃんを出産したばかりだ」)。
それぞれポジティブな出来事を書き出した後、次の問いにあなた自身の言葉で
答えてみよう。 「このよいことはなぜ起きたのだろう?」たとえば、あなたの
夫がアイスクリームを買ってきてくれたことについて、「彼は本当に思いやり
のある人だから」あるいは「私が職場から彼に忘れずに電話して、帰りにお店に
立ち寄ってくれるよう念を押したから」と推測するかもしれない。
なぜ、あなたのお姉さんが健康な男の赤ちゃんを産むことができたかと問えば、
「神さまが姉を見守っていてくれたから」あるいは「姉は・妊娠中にきちんと
した生活をしていたから」と説明するかもしれない。この演習に関する私たち
独自の調査では、自分がありがたいと思う事柄を数え上げることで、引き続き
最長6ヶ月間、幸福感が増大すると同時に抑うつの症状が軽減するのを発見した≫
▼ 一番、簡単なことは、褒めること、挨拶、感謝を言葉に出すことだが、
 一度、サバンナの生活に入ると・・ それでも、何とか続けると変化が現れる
のだろう。書くことが無かったら、新しい知識とか、変わった出来事とかを
書けばよい。ポジティブ3対ネガティブ1、への意識変化の第一歩として、
最も重要なことだが・・ 始めて3日になるが、まず一週間、次に一ヶ月間、
続けてみようか。それにしても、面白い習慣である。ところで、悪いこと
なら幾らでも湧き出てくるのに、良いこととなると・・ なんだろう、これ?
・・・・・・
4664, 閑話小題 ー我家、今だエアコンを使わず
2013年12月23日(月)
   * この冬、今だエアコンを使わず
 別に意識をしてエアコンを入れない訳ではないが、この冬、我家は今だ
エアコンを一度も入れてない。仏間の書斎コーナーに、パソコンか読書のため
4時間は籠っているが、ここはエアコンはない。そこでハロゲンヒーターと、
電気アンカ、着る炬燵、加湿器を組み合わせている。それでも寒い。居間では、
炬燵に、加湿器と、着る炬燵?を組合わせると、エアコン暖房の必要がない。
冬期間の電気代が月3万円になるため、その無駄に家内は神経質。終日、TV、
暖房、24時間風呂、台所と使えば、一日千円は当然といえば当然。 
スポーツセンターに、昼晩二回、十時間もいる人が何人も居るようだ。
風呂、TVに、エアロに、マッサージの電気光熱、水道代を考えると十二分に
元が取れている。殆どの会員が、週1〜2回しか行かないので、手持ち時間の
多い人は、非常に買得。 この時期、摂氏5度を下まると、エアコンを入れる
ことになるが、今だに入れてない。それを楽しんでいるところが面白いが、
寒さなれがあるから出来るのだろう。
   * 加湿器
 吹き出している水蒸気だから、てっきり高温の水蒸気と思っていた。
中からはグツグツ音がして、そこを見ると水滴が跳ね上がっているので瞬間湯沸
機能に見えたが、実は超音波を当て微粒子にした水蒸気を送りだす「超音波式」。
そのため、熱くならず少ない消費電力で高い加湿能力を発揮が可能になっている。
考えてみたら雲も霧も高熱ではない。この水源にアロマを加えて匂いを
楽しむことも出来る。考えたものである。
   * 新築の隣家に家族が引っ越してきた
 隣の新築家に一昨日、家族が引っ越してきた。40代?の夫婦に、小学生と、
中学か高校の娘さん二人の四人が連れ立って挨拶に来た。家内が留守で私が対応
したが、新しい家に引っ越してきたウキウキ感が漂っていた。下の子どもが巣立つ
までが、家族にとって一番良い時である。終の住まいの新築の家は、天国の仮の
カタチというが・・ そうすると私は、両親の終の住まい、そのまま40年近く
住んでいたことになる。精神的には非常に安定している。
・・・・・・
4299, 「国の借金」新常識 −2
2012年12月23日(日)                 
  * 破綻国家は飛躍する   「国の借金」新常識  ー廣宮 孝信  
 思い切った切り口である。破綻のどこが悪いという。「現在の事態のどこが
悪いか!」と私が開き直るようなもの。駄目なものは駄目なら、思い切った
手術をしてしまえという。 ここで破綻国家のプラスマイナスのプラス面を捉え、
戦後日本の世界史に残る破綻から世界二位の経済大国に立ち直った偉業を事例を
取り上げている。 1945年に第二次大戦で、徹底的に破壊されたが、たったの
8年で以前の規模まで回復し、50年でアメリカに肩を並べる規模まで回復した。
アルゼンチンの破綻もそう。日本の規模からすると借金が一年で700兆円も
増えたが、失業率が3年で破綻前に、実質GDPも4年で破綻前に回復して
アルゼンチンの奇跡といわれている。アイスランドも1年で日本規模からみて
300兆円も借金が増えたが失業率は8・5%。インフレもハイパーにならず、
21%で打ち止めだった。2000年以降で破綻した国々9ヶ国が、日本や
アメリカより成長している事実がある。ロシアも二度も破綻しているに
かかわらず、ソ連崩壊から16年間で16倍も急成長をしている。破綻こそ、
絶好の投資チャンスという典型的事例である。要は、開き直れ、国債を無尽蔵に
刷りまくれ、後は野となれ山となれ、というのだから・・・
  * 「国の借金が大変」は、終末信仰
 1929年のアメリカ政府の支出は、いまの日本の15兆円。それを、7年後に倍以上
の40兆円、第二次大戦時には今の日本でいえば380兆円にまで増やしたとき、
失業率は大恐慌前に戻すことができた。それでもハイパーインフレにならず、
10%程度までしか上がらなかった。 GDPを増やし、我々の給料を増すには、
政府が支出を増やす必要がある。不況時には迷わず政府支出を増すべき!国の
借金をいたずらに恐れると、いつまでも不況から抜け出すことができないし、給料
も減っていく。破綻もやむなしである。ただし、あくまで、国内で賄うことが前提。
  * 人口減がデフレ原因は間違い
 人口が減っていてもインフレになっている事例は数多くみられる。
旧ソ連圏の国々に多い。アメリカの建国から130年間に数百万から一億人
(20倍)に増加したが、物価は殆ど上がらなかった事例をみても、人口増は
インフレの決定的要因でない。それより、政府の支出規模の方が、経済成長や
インフレとの関連が高い。「国の借金は大変」の最大の犠牲者は若者・・ 
▼ この辺は、かなり強引な論理。インフレは弱者、貧困層に一番初めに直撃、
 中小・零細の多くは金利高騰で即死だろう。弱肉強食を更に推し進めることに
なるが、グローバル化の潮流では、致しかたがないのか? 自民党の大勝は、
大きな政策の舵取りが変わるとみてよい。
 ・・・・・・
3924, 今年の総括  ー断層
2011年12月23日(金)
 今年の総括といえば、会社の倒産と東北大震災である。 
これが突出したので他は考えられないほどである。実際は「延命した恐慌」だが。 
そうこうあって自宅が生活の中心となり、会社通いがスポーツジム通いにとって
変わった。日常という点ではiPadを購入したことも衝撃的であった。
有線の机上のiMacに、タブレットのiPadが加わって、パソコン上で
ゲームや読書をする生活スタイルが加わった。その上、ネット・サーフィンの
機会も格段に多くなった。10年後に振り返った時、今年は大きな節目だった
ことは間違いない。何ごとも、渦中に入ると無我夢中で腹が据わるもの。
 問題は、決断する間際と直後である。気持ちを、その中心点に集中し続ける
ことで、問題の多くは解決できる。同級会などの付き合いも、そのまま出席をし
気持ちを前向きにしていた。 露骨の白眼視を何度か感じたが、その都度
「このシラミ!」と唱えると、対象が本当にシラミに思えてくる。兄や姉の
倒産時に、親密に相談に乗っていたので、取引業者や従業員など関係者への迷惑
を最小にし、引き際を綺麗にすることが最優先と手順に入った。 が、それでも
恨みを買ったようだ。当然である。節目、引き際の決断は、一瞬の間。
あの瞬間の見極めは間違ってなかったと思うしかない。それと東北大震災。
この震災は、まだ迷いのあった決断を後押しをした。 しかし直接原因は、
リーマンショックである。その直後から止むことのない売上げ減。10年前の
9・11テロで3割減、リーマンショックで、更に半減し、10年前の三分の一
まで落ち込んでしまった。 更に東北大震災で三割減が予測されれば、事業と
して成立しなくなったと判断をせざるを得ない。この事態で来年に控えている
世界恐慌の大断層を乗り越えらると考えるほど楽観論者ではない。 
 今年は、世界的にも、欧州の経済危機、アラブの春という北アフリカの
独裁国家の崩壊ドミノ、東北大震災、最後は、北朝鮮のドン様の突然死である。
どれもこれも、大事件である。しかしビック・イヤーは来年である。 ロシア、
アメリカ、中国、韓国の首相と大統領の交代の年である。 更に今年、何とか
延命をした欧州発世界恐慌の発生の可能性が高い。地震後、三年が過ぎ、津波が
押し寄せ、海岸線の立ち位置の私の事業が押し流れた。その一瞬の間際に高台に
逃げた。そこで見えているのが津波の本体。 今年中にくるはずだった津波が、
来年、海岸線の防波堤を遥かに超え、やってくる。避難先の山の手の住人は
自分に大丈夫と安心しているが、仕事や親戚が海辺にあることを忘れている。
三年前に起こった、近未来。
・・・・・・・
3559, 閑話小題 ー死について
2010年12月23日(木)
  * 「生が終われば、死も終わる」
 ある「死」の特集の雑誌にあった言葉「生が終われば、死も終わる」
が心に残った。「一人称の死」を砕いた言葉である。身ちかな二人称の死は
あっても、一人称=私、の死はない。したがって「私の生が終われば死も終わる」
ということ。それを一言で言い表した言葉。このことから「生が始り、死も始る」
という理が見えてくる。生があるからこそ、死がある。「死んでしまえば、
それまでよ」という言葉もある。父が親戚の葬式で何時も言っていた。
これは生者の目線の代表的な言葉。その言葉の背後には、「他人の死から、
生きているうちが華。人生を可能な限り生きなければ」という、思いがある。 
  * 人間の死因
 日本では、毎年大よそ百万人が亡くなっている。死因は、病気、自殺、他殺、
そして災害による。そのうち、95パーセントが病死、自殺は3パー、交通事故
などの災害と他殺が残りになる。もっとも、それは死のキッカケであって、
真の死因は産まれてきたこと。いずれにしても死ぬ。百万人が産まれ、百万人が
死んで人口は減りも増えもしなかったが、数年前から人口減が始った。
  * 同じ年代の死
 私の同学年の男性では、平均して2割ほど亡くなっている。中学は25%、
30年来の高校三年の同級会の出席者の20パーセント、大学のゼミ同期6人は0。 
進学につれて死亡率が低くなっている。従姉妹で父方をみると、兄姉を含め30人
の従兄弟(従姉妹)がいるが、平均年齢が72歳で12人が亡くなっている。
4割である。私の兄姉も私含め9人のうち4人が亡くなっている。生存している
平均年齢は70歳。父方は癌系で、糖尿は少ない。40過ぎの死亡が殆どそれ。
死を恐れるのは「やり残したことがある」が、「虚無」への不安と並んで心底に
ある。やり残したことを、やり尽くしたところで同じでしかない。虚無になり
ようもないのに、そのイメージを恐れる。プッツン、いや、プチ!か?それは。
これもイメージ。
 ・・・・・・・・
3184, 久々のジョーク ー7
 2009年12月23日(水)
たまには、全く下らないと一笑される駄洒落も良いだろう。
 * 駄洒落問答
問 使うとき使わないで、使わないとき使うものは?   答  風呂のふた。
問 かけるときにひくものは?             答  電話帳。
問 同じものだけど、見る人によって違うものは?    答  鏡。
問 東京の上野公園にある西郷の銅像。 東向きでしょうか西向きでしょうか? 
                   答 夏向き 浴衣を着ていたから
問 トンボとハチが東西に分かれて戦争しました。どちらが東軍だったか?     
                   答、トンボ。 2×4が8 (西がハチ)。
問 シユーベルトの好きな飲物は、どんな果実から作られる? 答 ミカンセイ
問 年を取ればとるほど若くみえるものは?      答 アルバムの写真。
問 寒くなればなるほどあつくなるものは       答 氷。
問 世界中でいちばん赤ん坊の多い国はどこ?答 ニュージ(乳児)ランド。
問 トイレに咲く花は                   答 スイセン。
問 モ一ゼの好きなお酒?                 答 水割り。
問 ビールにもあつくしたものがある。何というビール? 答 燗ピール。
問 飲むと感動する酒は?                 答 ジン。
問 笑いがとまらなくなる酒は?           答 エピスピール。
 ー面白くない?  それでは!
  (以下字数の関係でカット2011年12月23日) 
 ・・・・・・・・
2819, 閑話小題
 2008年12月23日(火)
 *ジャストインタイム
トヨタのジャスト・イン・タイムこそ、派遣社員の存在理由だった。
それが現在の不況からみえてきた。ある評論家が言っていたことだが、
「必要な時に、必要なだけ、それ以外の在庫を持たない」
がジャスト・イン・タイムのシステム。
        (以下字数の関係でカット2011年12月23日) 
 *巣籠りが、この正月のキーワードだと
新潟などの雪国では、冬季では当たり前のことだが、この金融恐慌で日本中が
巣籠りという。知人が「この正月、配達の寿司屋の予約が異常に多いらしい。
巣籠りを決め込むみたい」といっていた。
(以下字数の関係でカット2011年12月23日) 
・・・・・・・・・
2007年12月23日(日)
 2454, 「ブログ」について
一年前にブログを2つ開設したが中途半端の状態にしていた。
しかし「ブログ」への移行への焦りがあったが、何かタイミングを待っていた。
ブログへの移行のキッカケは、第三者の悪戯だろうと思っていた。(作り上げた
特製のHPに対する愛着もあったが)そして「バード・ウォッチング」へ?
H系のサイトの書き込みがあった。丁度良いと腹をくくって、まずは、
それから移行することにした。問題は、どのサイトのブログを選ぶかである。 
(字数制限のためカット09年12月23日)


5395,自分史の書き方  ー⑦

2015年12月22日(火)

          『自分史の書き方』立花 隆(著)
   * 年表を自分史のコンテにする
 履歴書と個人・家族史を骨格として、設計図面のように何度か書き直し、
そこに詳細を書き込んでいく。それを著名なライターが、指導するため、
受講者の内容は当然、アップスケールする。文章でも、ディベートでも、
やはり基礎知識が必要となる。以下は、自分史を書くにあたっての要諦になる。 
≪ 文章を書く上でいちばん最初に迷うことは、なにについて書くかである。
 題材、テーマということだが、自分史の場合は、それが決まっているから、
そこで悩むことはなにもない。自分という人間がどのようにできあがったか、
その流れを時間を追ってながめなおす、というのが自分史の基本だ。
初期の授業紹介にあったように、受講生たちに最初にやらせたことは、
「自分史年表」を作ることだった。
 通常、長い文章を書く時には、その大ざっぱな内容の流れをメモ風に記した
「コンテ」を作るのが普通だ。自分史の場合、この自分史年表がコンテになる。
いい自分史年表ができたら、自分史はもう半分できたといってもいい。
それくらいこれは重要な要素だから、初期の授業ではここに一番力を入れた。
自分史年表は何度も形を変えて作り直してもらっている。
 最初スケッチ程度のものを出してもらって、それをまた教室のスクリーンに
映し出して、いいもの、悪いもの、いい点、悪い点を具体的に指摘していった。
いいものをいくつか紹介していくと、次の回では、皆がいいものを真似して
とり入れてくるので、それを二度くらいやるとだいだい基本的なもの(コンテ
たりうる自分史年表)ができた。自分史年表は、いいものがいちどきにできる
わけはないから、いろんな枠組みと、いろんなスケール(特に時間軸の長さ)
で、習作的にいくつか作ってみることが重要である。
 年表を作る意義は、それによって巨視的に自分の人生全体をパッと見渡せる
ようになることにある。大切なのは、「全体をパッと見渡せる」ということに
あるから、はじめからあまり詳細な年表を作ることに熱中するのはよくない。
詳細すぎると、細部に目がいきすぎて、全体をパッと見渡すことができなく
なるからである。・・(略)
 自分史年表の骨格は、いわば、「履歴書(学歴・職歴)プラス個人生活史
プラス家族史」みたいなものであるから、まずは、そのアウトラインを自分の
思い出すままにメモ的に書いてみるところからはじめるのがよい。
・履歴書は、普通の履歴書を少し詳しく書く程度でいいだろう。
・職歴の部分は、「仕事内容の歴史」「職場異動の歴史」が入いるほうがいい。
・個人生活史の基本は、住所変更の歴史をきちんとおさえることが重要だ。
人間の人生はすべて4次元時空(空間軸プラス時間軸)上の移動の歴史だ。
人間はすべて、「あるとき」「ある場所」で誕生する「誕生点」といってよい。
一生の間、4次元時空の時間軸上、空間軸上を移動しながら生活を続けていく。
そして、やがて、命数が尽きたとき、人は、4次元時空上のある一点(あるとき、
ある場所)で死ぬ。「死滅点」といおうか。結局、人の一生は誕生点から出発
して、死滅点へと向かう長い長い4次元時空上の航海のようなものだ。
自分史はその航海日誌のようなものだ。≫
▼「人生は、誕生点から出発し、死滅点へと向かう長い長い4次元時空上の
 航海のようなもの」で、その間に「多くのエピソード」を道しるべにして
自分史を作り上げていく作業で、自分とは何者であったか、何者でも無かった
かを知るのである。だから、当人にとっては、苦しい内省でもある。
何ごとも指導者しだいで、作品の品質が違ってくる。人生もだが!
・・・・・・
5030,読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 ー5
2014年12月22日(月)
         『読書脳 ーぼくの深読み300冊の記録 』立花 隆 (著)
   * アメリカは、「キリスト教原理主義」の国
 ここで取上げている『神の国アメリカの論理』上坂昇著と、
『アメリカは、キリスト教原理主義・新保守主義に、いかに乗っ取られたのか?』
スーザン・ジョージ著を読むと、アメリカの占領政策下で、いかに洗脳されてきた
日本の立ち位置が見えてくる。イスラム原理主義と同じく、アメリカもキリスト
原理主義で世界を占拠している実態が浮かび上がって見えてくる。 同時に、
イスラム教国の意味あいもみえてくる。 ーその辺りからー
≪ ここで紹介されているアメリカ人の宗教観は信じがたいまでキリスト教原理
主義的。教派によって違いがあるが、アメリカ人の圧倒的多数が、神、イエスを
信じており、地獄、悪魔の存在も信じている。原理主義者は世界で起きている
ことはすべて「神と悪魔の戦い」とみなす。「邪悪な人々」は「抹殺」される
べきと考え、神の教えに反する不道徳な制度・慣習は廃絶されるべきと考える。
それが政治にも直接反映、レーガン大統領は、ソ連は悪魔に導かれた「悪の帝国」
とみなしたし、中絶や同性愛を認める人々は神の教えに反しているとした。
 宗教右派の分析が面白い。そこで紹介されている有名テレビ説教師や、CNNに
次ぐネットワークカを持つCBN(宗教テレビネットワーク)の驚くべきパワーを
知らないと、アメリカの政治と社会を本当に理解できない。特に彼らの政治力が
存分に発揮されることでイスラエル全面支援の米外交戦略が維持されていること
がわからないと、中東問題は理解不可能。 今世界のユダヤ人は約1300万人。
うち4割がイスラエルに住み、4割はアメリカにいる。アメリカとイスラエルは
切っても切れない関係だが、彼ら宗教右派の未来イメージが、悪魔と反キリスト
が起す最終戦争のハルマゲドンの戦いにあり、そのとき天の軍勢をひきいて
キリストが再臨してくると信じているなどと聞くと、なんともあきれ返る。 
(略)・・著者はパリ在住の著名な米布教活動家。ユニークなのは、キリスト教
原理主義にネオコンの思想を加えた右派の思想がなぜ近年のアメリカ言論界で
これほど圧倒的な影響力を持つにいたったかの分析。その背景には、資金潤沢で
よく組織された右派エリートたちによる論壇コントロール長期戦略があった。
その戦略下、過激な右派思想が「『思想を正統化する存在』として機能する
大学やシンクタンクや各種財団を制覇」した。 その結果、巨大な右派思想
ネットワークが、大学、シンクタンクだけでなく「個別問題の政策開発センター、
草の根組織、出版社」などまで乗っ取り、いまやアメリカ全体がそのネット
ワークにおおわれている。・・ ≫
▼ 上記からして、、現在のアメリカと世界の政治の大きな構図が見えてくる。
 欧米の考え方は、『白人をトップにした進化論主義で、その下に、赤、黄色、
黒色と、進化が遅れた人種が続き、黒の下には、類人猿がいる』という考え。 
白人にも細かいランク付けがある。 世界の1%が、世界の富の半分を保持。
 格差社会の扇方の骨格が軍隊と警察と、銀行と、司法になっていて、
日本はキリスト教原理主義に間接統治をされている!のが実態である。
・・・・・
4663, 2050年の世界 ー22
2013年12月22日(日)
 * 女性の職場進出と機会均質 
        「2050年の世界 ー英『エコノミスト』誌は予測するー」            
 女性の職場進出は結婚率を低下させる上に、離婚率も高める。今や婚外子の
割合が欧米では3〜5割に至っている。そこに貧困が生まれる要素が大きくなる。
職場進出にはメリットと、デメリットが生じる。
  第三章のまとめ  ー経済成長がもたらす女性の機会
《 法の下の平等、教育経済成長がもたらす女性の機会の均等、家族計画、
 労働市場への自由な参入など、先進国における女性の地位は過去四十年で
著しく上昇した。それにともなって、女性は、キャリアのめどをつけて結婚出産
をするようになり、出生率は低下、かってのような大家族は過去のものになった。
一方で、アフガニスタンなどイスラム圏で宗教的な制約の強い国々では、
女性の選挙権すらまだない国も多く、その解消にはより時間がかかると思われる。
・ブラジル、ロシア、インド、中国のいわゆるBRICs新興国では、すでに教育の
 平等は制度として確立されており、それら知識層の女性たちが、経済の急成長
 から、今後、広く様々な分野で労働力として参入、経済成長をさらに促進する。
・富裕国でも少子化により、労働人口の減少が問題となり、技能と専門知識を
 必要}する職業では特に深刻化するため、女性たちはより多くの雇用機会を
 与えられ、より良い仕事に就けるようになるだろう。ただし、女性の早期退職
 慣行が段階的に廃止され、年金の支給開始年齢が男女を問わず
 引き上げられれば、女性は高齢まで働く必要に迫られる。
・先進国では、高齢化による介護の問題が、女性の職場進出に影を投げかける。
 出生率の回復を始めた一部の先進国では、育児と介護と労働のバランスを男女
 間、社会、企業でどうとっていくかが議論が行なわれ、様々な政策がとられる。
・製造業セクターの縮小と、サービス業の増大は、世界的傾向となる。
 サービス業は女性にとっては相性がよいが、しかし、雇用は非正規雇用や
 有期雇用で不安定である。
・一九七〇年以降、OECD加盟国では結婚率がほぼ半減し、離婚率がほぼ倍増した。
 婚外子の割合は約三割から五割もある。未来においては、そうした傾向がさらに
 加速し、片親の女性は、育児と職業の負担のバランスにより苦闘することになる》
▼ 欧米の現在の社会現象が世界規模に広がり、女性の職場進出も後追いで多くなる。
二次産業から三次産業に重心が移動していく環境は、女性にとって雇用機会が増加。
一強多弱の傾向が、より強くなる近未来では、大部分の弱者は夫婦で家計を維持を
するしかないが、子供は一人しか持てなくなる。それなら現在の中国、日本と同じ。
それ以外の後進国が、後追いをしていく。家庭のあり方も、結婚という形が大きく
変化。一生の間に、複数回の結婚をする方が多くなるだろう。夫婦が頼りあうこと
より、個々が自立した共同生活といった家族になっていく。核家族から核個人家族、
各個人家族になっていく。これは情報機器がもたらす大きな変化。それぞれの
家庭空間より、個々の情報空間に関心が移行した結果生じる。楽しそうではない
情報社会の未来は、家族のあり方を根本から変えている。

・・・・・・
4298, 「国の借金」新常識
2012年12月22日(土)             
     「国の借金」新常識  "年金絶望世代"も元気が出る ー廣宮 孝信
 安部がインフレターゲット2%を目指すと宣言したが、こういう理論的?
背景があってのことだろう。タイミング的に今、読んでおくべき本。
日本も早々、破綻をして焼土の中から立ち上がった方がよいのかもしれない。
経済の主役はモノ、脇役はカネ。その基本をつかまえておかないと! 
それにしても狐に騙されたような妙な論理である。アメリカのヘリコプター
ベン?の、「空から金を撒けば景気浮揚になる」という理屈に似ている。
   まずは ーアマゾンのレビューよりー
● ≪「政府の借金」=「銀行預金」という説が面白い。銀行預金は銀行に
 とっては預金者からの借金。これはいずれ、預金者に預金を返さなければ
ならないし、利息を支払わなければならない。これは国債と同じ。三菱東京UFJ
の銀行預金残高は2000年〜2010年の10年間で約100兆円増えている。つまり三菱
東京UFJの借金はこの10年で約100兆円増え、今現在も増え続けているこの状況
でも「三菱東京UFJの借金が増え続けると銀行が破綻する〜!」とか誰も騒がない
のは何故だろうか。それはみんなが三菱東京UFJの銀行預金はあくまで「貯金」
だと思ってるからだ。(銀行側からみれば借金であるにもかかわらず)
「貯金がふえてるんでしょ、何か問題あるの?」というわけである。誰かの
借金は誰かにとっての資産である。これは方程式のように成り立つ法則なのだ。
つまり日本政府債務残高約千兆円は日本国民が日本政府という銀行に預けている
預金にすぎないのだ。「国(政府)の借金が増えるというのは国民の政府に
預けているお金が増えている」というだけのことなのだ。 日本の場合、
結論的には国(政府)の借金がいくら増えても問題ないのだが、ただ一つ国
(政府)の借金が増え続けるとヤバイ場合がある。 それは「外貨建てで
外国から借金すること」である。 これの典型的例がギリシャだ ≫
● ≪「財政赤字額のGDP比は2倍と世界一、財政再建待ったなし」
 「IMFも日本の財政赤字を問題視している」「国債発行は子孫にツケを残す」
「家計貯蓄が減少傾向なので国債の買い手がいなくなる」「景気対策のための
財政出動の必要性はわかるが財源がない」「よって消費税増税は避けて通れない」
「事業仕分けなどにより財政支出を削減せよ」といった発言が総理大臣を
はじめとする政界や言論界学界に溢れているが、これらはすべて誤りであり、
悪玉視されている。 財政赤字こそ日本経済をデフレから救う善玉だという。
また現下の日本の財政余裕度なら、余計な心配をせずに国債を発行して
公共投資や技術開発を促進することが可能という。
 * 財政赤字善玉論のポイントは
1.政府赤字が増減すれば民間(家計&企業)黒字が逆方向に増減し、
両者を併せた円立て金融資産の総和は常にゼロ、故に円立て政府赤字のみを
取り立てて心配しても無意味。 外貨を含む金融資産の総和(対外純資産)
は重要だが、日本は世界一の純資産と経常黒字を続けている。因みにIMFは
外貨立て純債務と経常収支のみを注視している。
2.そもそもカネはいくらでも創出できるので本質的な存在ではない。
モノこそが重要であり、モノが不足すれば国民は 確実に困窮する。
デフレの時期には政府赤字(財政出動)を増やしてGDPを増大させ、現在の
所得を増大させる共に将来のモノ作りの準備に投資すべき。従ってデフレ時の
財政赤字は極めて重要であり、子孫にツケではなく資産を残すことになる。≫
▼ これでは、国内向け国債を無制限に発行し、節度ある投資を果敢に
 すべきであるというが、何か、変。しかし、著者は、その辺りの疑問を
 問いにたて、答えている。 お勧めの本である。
・・・・・・ 
3923, 閑話小題
2011年12月22日(木)
   * 北朝鮮のドン様が亡くなった
 北朝鮮の金主席が、お隠れになった。三男が後継者になって、当分は
内部把握に集中せざるを得ないか、早々のクーデターが起こるか。体制が
体制だけに、誰も今後の予測は不可能。 国家としての理想といえば、
若手軍部の蜂起が起きて、中国に類似した開放政策をとる集団指導体制
をつくりあげることだが、無理だろう。 このまま三代目への権力の移動が
順調にいって、今までの延長も考えにくい。中国にとって都合の良いのは何?
と考えると、リスクを負ったとしても若手軍部のクーデター。とすると数年後、
閉鎖的な老いた軍部が実権を持った後に、若手が金一家の追放というのが筋書
として見えてくる。その意味で、安物の時代がかった物語が進行していく。
ドン様の御陰で、国民はたまったものではないが、軍部など、これまでの
体制の役人の利権は大きく、これを根底から潰すことは至難の技。
   * 歪んだ年寄りに近づくな! 歪むな!
 まさか自分が65歳になるとは!と、妙な感慨にふけることがある。 
そして、ふと自分を振り返ってみて、「自分が歪んだ年寄りになりかけている?」
と、疑念を持つことがある。 同年代の歪みが見えるからである。老化は心まで
歪んでくるというが成る程と思うことしきり。他者を見れば一目瞭然だが
自分には見えてない。法事などで年寄の愚痴を聞くと無上に悲しく思っていたが、
自分が、その年齢になってしまった。それは合わせ鏡で、自分で気づくしかない。 
教養とは、そのために必要な知識だが、年齢には叶わない。肉体と精神が相まり
人間性が作られるが、肉体が老い、病気がちになると精神も歪んでくるのが
自然の摂理。 その結果が老醜というやつ。 過去の仕事柄、色いろな人間の
内側が見える立ち位置に長年いた。そして40年近くの事業で因縁のあった
知人も私と同じように老いていく。「世界も、私も、同時に腐っていく」
という言葉があるが、まさに、それが人生でもある。老い、嫌われ、孤立し、
最後は独居老人になっていく。スポーツジムで、歪んだ人は直ぐに分かる。
健康を正す場だから始末が悪い。老化=歪みの進行となると気が滅入る。
人生には色いろな時節に絶え間なく難問が押し寄せる。 
その対処がマトモなうちはよいが、それに押しつぶされていく。 
自分の好きなことに熱中するのが対処になる。
・・・・・・
3558, 「プレイボーイの人生相談 1966-2006」 −1
2010年12月22日(水)
         「プレイボーイの人生相談 1966-2008)
まずアマゾンの内容紹介から :真の教養人による人生相談の最高傑作!
古くは柴田錬三郎、今東光、開高健、最近では松本人志、リリー・フランキー
など錚々たるメンバーによる、時代は変わっても決して色あせない
珠玉の人生訓や哲学を集めた記念碑的1冊!
ーー
いや、面白い本を図書館で見つけた。どのページをランダムに開いて読んでも、
ニヤリとさせられる。やはり、まず見るのは今東光である。べランメイ調で
甘っちょろい若者の悩みを切って捨てている。
  * つまるものを探せばいい
● 質問≪厭世主義つていうのか、オレは人生っててちっとも面白いと感じた
 ことがないんだ。 よく「自殺は敗北だ」なんていうけど、つまらない映画
だったらさっさと途中で出ていっても敗北でもなんでもないと同じで、人生
だってつまらなかったらさっさと自殺していいと思うけど、これでもやっぱり
「人生に負けた」ことになるんですかね。≫ー死ぬのは平気なんだけど負ける
のは大嫌いな男より。≫
● 解答≪自殺より最初に人生についていうと、全部の人間に聞いてみな、
 「おまえの人生、つまってるか?」って。みんな「つまらねえよ」って言うよ。
そのつまらない中で、どうしたらつまるか、つまり、つまるものを見出していく
発見だ、この能力を養わなかったらどうにもならねえんだよ、人生は。
どこへ行ってもつまるものを発見するという能力をまず養う。
 能力というより、そういう努力をするということだ。織田信長がある日、
手をたたいて人を呼んだ。おそばの小姓が「ハイッ」と入ってきて、おじぎして
「ご用は?」「なんにもない。帰れ」。またポンポン……。
「ご用はっ?」、何人来てもみんな「帰れ」そして「帰れ」。そうしたら最後、
森蘭丸が入ってきた。信長がじっと見てたら、すっと来て、おじぎをする前に、
小さな糸くずが落ちているのに気づいた。 それを指でつまんでから
「何のご用でございますか?」「呼んだのは、その糸くずを拾わせるためじゃ」
これで信長は「蘭丸というやつは注意深い、偉いやつじゃ」というんで登用した。
他のやつはみんな落第よ。信長ばかりじゃない。会社だって、学校だって上役、
先輩も全部、そういう人間を要求してるんだ。それ考えりゃあ、つまらない
人生もつまるようにできる。オレも「坊主の世界はつまらん、つまらん」とも
言ってるけど、つまるようにいつでもやってるから、忙しくて面白くてな、
愉快でたまらんのだ。それでもつまらなかったら、さっさと死んでしまえ。
オレは別にとめやせん。生きてる意味を自分で放棄したんだから、勝手に
死にゃあいいさ。 ≫
 解)独り遊びが出来れば、人生は面白いはず。その代表的なのが読書。 
  最近はTV、パソコン、屋外スポーツがある。


5394,自分史の書き方  ー⑥

2015年12月21日(月)

           『自分史の書き方』立花 隆(著)
   * 「はしがき」と「あとがき」について
 本を読むとき、まず「はしがき」と「あとがき」を読み、「目次」に
目を通し、次に最後の章と、第一章を流し読みをする。自分史を書くとき、
‘「まえかき(はしがき)」と「はしがき」は、最後に書け’という。
書き手と、読み手は、全く逆である。この読書日記も、抜粋した要点を
コピペをし、その前後を、「はしがき」「「あとがき」で挟んでいる。
何年後かの自分と、読み手に、『読書や、ネットサーフィンで、こんな
本を読んだよ!』という報告形式の読書日記である。〜その辺りから
≪ 自分史の場合、書くことは基本的にきまっている。それは、自分という
人間がどのようにできあがってきたか、自分自身のメーキング・オブである。
このあたりで、まず、紹介しておきたいのが、先に言及した、わたしの授業で
最初に提出された自分史を書いた、継潔さん(69歳・年齢は当時。)である。
 わたしが授業の最終段階で述べたことは、自分史を書き上げたら、最後に、
「はしがき」と「あとがき」を付けろということだった。そこまでいって
はじめて自分史が完成したといえるということだった。われわれプロの物書き
にしても、一冊の本を仕上げるというのは、「はしがき」と「あとがき」を
書き終えたときなのである。
ここで大事なのは、「はしがき」は決してはじめに書くものではないし、
「あとがき」は全部が終わったあとに書くものではないということだ。
「あとがき」というのは、手紙のポストスクリプト(追申)みたいなもので、
書き終わったあとに、あ、そういえば、あれも付け加えておかなくては、と
あわてて付け加える「ただし書き」のたぐいと思えばよい。それプラス、書き
終えての自分なりの感想である。ずれにしても、本文部分を全部書き終わった
あとで、「あとがき」は自然に出てくるから、出てくるままに書けばよい。
そして、「はしがき」はそのあとに書くのがよい。全部が完成したところで
(「あとがき」までいったところで)、自分史を書くということがどういう
ことであったのかがあらためて見えてくるはずである。その上で書くのが
「はしがき」だということだ。・・ ≫
▼ この随想日記も同じこと。 「はしがき」と「あとがき」は、本文を
 俯瞰して、書き足し、説明の役割を果たすこと。だから、まず、読み手は、
そこから入ればよい。
・・・・・・
5029,ポジティブ・サイコロジー ー①
2014年12月21日(日)
『 ポジティブ・サイコロジー「よい生き方」を科学的に考える方法 』
 クリストファー・ピーターソン (著)を、借りてきた。
『幸福優位7つの法則』の次に読むのに丁度よい内容である。
図書館で、この本を手にとって、以下の部分に目が釘づけになった。
【 おそらく、幸せに関する研究で最も特筆すべ一貫性のある発見は、 
「大多数の人々が予想以上に幸せである」ということだ。指標にも、また調査
対象者の標本にもかかわらず、大半の人々はニュートラルの上、つまり指標の
真ん中の点より上の部分あたりで生きている。人生はたいそう悲劇的なもので、
人々は大変悲惨な状況にあると思い込んでいる私の同僚の心理学者たちが幸せに
関するこの事実に向き合うことを私は願ってやまない。幸せに関する調査は
数多くの国で実施されてきたが、調査結果はだいたい違いを強調する形で示される。
違いは興味深いものなのだが、アメリカの億万長者だからとか、インド・コルカタ
の路上生活者だからといって、そうした違いが大半の人々にとっての本質的な
幸せを曖昧にすることがあってはならない。・・ 】
▼ フロイト、ユングは精神病理学の先生で、潜在意識など、精神症、精神病の
 学者である。だから、調査をした心理学者は、指標の真ん中より上に、大半の
人が住んでいることに驚かされる。そういう私も、実は、7〜8割の人が、
自分は不幸と思っていると思っていた。しかし、少し考えてみれば、どうだろう。
まずは、自分自身である。ある意味で、マサカ有り得ないと思っていた、二つの
経済震災と、自然震災で、この結果になった。しかし、現在、不幸と思ってないが、
現状を知らない人から見たら不幸そのものだろう。それなりの経験と知識が
あって、その対策を40年以上も前から立てていたこともあるが、そのことを
知りえる立場にはない。で、特にネガティブの人が、その視点で物語を創作
しているだけ。人の不幸は蜜の味というが、実は、その蜜は自分の毒でしかない。
 ネガティブが一に対し、ポジティブ三が必要するしかなくなれば、自動的に
それが沸いてくる。 ポジティビティがその効果を現すためには、ある転換点
(ティッピングポイント)を超える必要がある。氷が0度を超えると相が転移して
水になるように、ポジティビティ対ネガティビティの比が3:1を超えると
新たなフェーズに突入しポジティビティの上昇スパイラルが発生し、精神の
働きを広げ、生き生きしてくることを、この書も教えている。
だから、この結果も決して悪いものではなかった。とにかく、ポジティブを
三倍、いや6倍以上持つしかない事態だからだ。 まあ、人生は面白い!   
・・・・・・
4662, 米国社会の貧困問題
2013年12月21日(土)
先週、何気なくBS/NHKをみると{アメリカ冬の時代〜転落する中産階級〜前編}
の再放送をしていた。二日続けての再放送だったが、深刻な内容。 この春、
NHKで「シリーズ 貧困拡大社会―奪われたアメリカン・ドリーム―」を
放送していたが、この続編的な内容。遅かれ早かれ、日本にも生じてくる問題。 
いや、既に部分的に起きているが、生活保護が手厚いので大部分が救われている。 
しかし地方経済の惨状は厳しい。一つ間違えば、ドン底の事態が口を開けて
待っている。 ー内容といえばー (NHKのブログより)
《(前編)ー金融危機の余波を受け、かつての中産階級が貧困にあえいでいる。
 オレゴン州ポートランドで、負のスパイラルに陥っている人々をひと冬に
わたって見つめるドキュメンタリー。生活に行き詰った家庭を支援するNPO
団体「211」のホットラインには、毎日、せっぱ詰まった電話がかかる。
 その多くが、金融危機前、念願のマイホームを手に入れてアメリカン・
ドリームを実現しつつあった人々だ。
・3人の子どもを育てながら失業したある夫婦。家のローンに追われる中、
 ついに電気代が払えなくなり、寒い冬を暖房なしで暮らしている。
 なんとか仕事を見つけようと奔走するが・・・。
・銀行の保証制度を利用して住宅ローンの負担を減らそうとしたベン夫妻。
 審査の結果「まだ支払えるレベル」と却下された。しかし、本当に支払う
 余裕がなくなったときには、手遅れだとして立ち退きを言い渡された。
 こうした家庭を支援するべき公共的なセーフティネットは、どこも
 財政難で弱体化し、機能を果たせなくなっている。これがアメリカで
 進行する貧困の実態の一部。  
  (後編)オレゴン州ポートランドで、負のスパイラルに陥っている
      人々をひと冬にわたって見つめるドキュメンタリー。
・住宅ローンの支払いに追われ、電気を止められてしまったある夫妻。なんとか
 パートタイムの仕事を見つけたが、新しい職場で人種差別に遭い、解雇される。
・最近夫を亡くしたジャネットは、11歳の息子とシェルターに身を寄せるが、
 生活のあまりの変化に息子は情緒不安定になった。
・5人の子どもたちを抱え、電気も水道も止められたマイクの一家。親切な隣人の
 ガレージから電源を使わせてもらっているが、子どもたちは勉強に集中できない。
 こうした子どもたちがドロップアウトし、貧困が次世代に連鎖する事態が深刻に
 なっている。生活支援のNPOのホットラインに電話をかけてきた家族を定点観測し、
 普通に暮らしてきた人たちを初めて襲う貧困の実態を描く》
▼ TPPは、太平洋沿岸地区の各国が、アメリカンスタンダードの基準に
従い垣根を低くしましょう!ということ。確かに競争力は弱肉強食の方が強く
なるが、それは近未来に一強多弱社会になり、中産階級が崩壊し、貧困層になる
ことを意味する。が、今さら鎖国は無理。 アメリカは、全人口の16%にあたる
5千万人の貧困者が存在し、その予備軍が同数あり、人口の三分の一が、貧困と
貧困予備軍に入っている。ちなみに自宅を除く資産が1億円(百万ドラー)を
超える数は2009年には780万人(2・7%)に、資産4億円を超える人の数は17%
増加の98万人、存在する。米国民全体でトップ1%の収入(年収約3200万円以上)
の家庭収入は全体で6.8%アップ。このトップ1%の人たちがアメリカ全体の
23.5%の富を所有。日本も、残念ながら貧困国に陥っていくことになるが、
この国の体質では当然である。 今さらアベノミクスじゃないだろう! 
  ーで、去年の以下の文章に続くー  
偶然だったが・・ 成るほど、頭と尻尾から腐るというが。
・・・・・・
4297, 知らなかったミスと、知ってて犯すミス
2012年12月21日(金)
「知らないで悪いことをしてしまうのは、知っていて悪いことをするよりも、
 良くないことだ!」
ふと目につき頭に残っていた言葉で、考えるほど面白く深い問題である。
学生時代になるが、ある人物が近づいてきた。純粋でフレンドリーの都会人で、
地方出のアウトサイダー?の存在の珍しさに、新鮮な驚きを感じたようだ。
しかし直ぐにハッとし、その人を遠ざけた。気を許し何か変わったことを言うと、
純粋?のため新鮮なのだろう、彼ら都会仲間のネタにされているのに気づいた。 
他の友人の家庭内や、個人のプライバシーを、本人が居ない時に、聞いたまま、
悪気なく話をしているのを聞いた時に、これは付合う人物でないと確信した。
問題は悪気がないことである。今回取り上げた、「知らないで悪いことをして
しまうのは、知っていて悪いことをするよりも、良くないことだ!」と同じ。 
それを、そのまま書いていること自体、書かれた方からみたら同じ誤りを私が、
ここでしていることになる。人生を一歩ひいて振り返ると、この言葉の重みを
実感する。知らないため、あるいは逆上せ上り、甘い見通しで、多くの失敗を
してきた。それらの失敗原因を、数十年も経った現在でも気づくことが度々。 
以前、卸業をしている知人が「小売をやりたいが助言をして欲しい」と言ってきた。 
 「倒産した店の店長をしていた人物を採用しようか判断に迷っているが、
どういうものですか?」という。そこで、「その経験がプラスとマイナスの
場合がある。思い切り違う分野の人も面白が、素人は、やってはいけないことを
平気でどんどんする危険が大きい。その点で、その人物が持ち込んでくる経験を
上手く誘導できると思えば、採用すればよい」と答えたことがある。 
それにしても知らないことが、あまりに多い。それより、知らないことを
自覚できないで、失敗したミスが多かった。先日、取り上げた「しまった!」
に、その心理が書いてあった。若気の至りの失敗は、知らなかったミスだが、
若気の至りの失敗を多くしなかったことこそ、最大の失敗になる。
ミスは、実践する上で必ず付随するが、要は、ミスの要素を潰しておく
事前準備と、その対処になる。それにしても、震災型の経済変動が、
これほど激しいとは、知らなかった。いや、知りようがないこれは。言い訳か!
 ・・・・・・
3922, 精神力ーその偉大な力 ー12
2011年12月21日(水)
  「 精神力ーその偉大な力  ー 」 ダン・カスター著
  * 取り越し苦労をやめるには
 20歳代半ばまでは取り越し苦労をする方だったが、人生経験を重ねるに従い、
「その時になれば、その時!」という言葉が自然と出るようになった。事前に
考え尽くし、最悪も想定して、その対処を列挙して対策を練った後は、その場に
実際に立って知恵をだすしかない。あんずるより産むがやすし、が現実である。 
この本にも、そのことが書いてある。人生は最善を尽くした後は、なるようにしか
ならないのである。未来を恐れない、後悔しないこと、最後は自分独りであること
を充分自覚することである。  取り越し苦労で、多くは自滅をしてしまう。 
 ー まずは、その部分ー
【 仏教徒は、「感情の王国の二つの悪魔は、怒りと恐れである。怒りは燃える
 激情、恐れは凍る激情である。」と言う。怒り、いきどおり、抵抗は、過去に
起こったことへの非健康的な反応です。取り越し苦労は、将来起こうるだろうと
思うものへの恐れは陰惨な非健康的な反応です。起こってないが、起こるだろうと
恐れることです。それは苦難を求めて手を差し出すことです。その習性は繰り返す
ことで現実になることが多いのです。取り越し苦労が頭によぎったら
「悪魔よ、我が後ろに下がれ」と言うがよい。 ・・人間は推理しうる唯一の動物。
推理することは連想すること。取越し苦労は、その推理をマイナスに使うことです】
▼ 取り越し苦労も、必要な場合もある。しかし、やる前に、自滅して人生その
 ものを無為に過ごすほどの失敗はない。どんな問題でも、その中心点を想定し、
エネルギーを集中し続けていれば、いつの間にか、その問題は解決することが多い。
  ーここで著者は次のように自己暗示の言葉を述べているー
《 私は健康で幸福で自由だ。私の知る最善の方法で、なすように計画されたこと
をしている。家族、友人、隣人、仕事仲間を愛している。けんぜんで、そして完全
な創造的な方法で大生命力を表現。最善が私から出ていくので、最善が私に帰る。
愛と善意が不断に私を通して流れ、接触するもの誰しもが私が身を置くあらゆる
ものを祝福する 》 何か、教会で牧師の説教を聞いているようだ。それでよい。
取り越し苦労に身を焼いているよりは。20歳代半ばに、不安の中、誰知れず必死
に読んだ本を40年過ぎた現在に読み返し、納得し、事前、事後を見つめる
のも面白い。信念、志は心の基礎である。
・・・・・・・
3557, 今までいきてきた中で一番幸せ
2010年12月21日(火)
 1992年に岩崎恭子がバルセロナの平泳ぎ200Mで、よもやの金メダルを
とった時の言葉「今までいきてきた中で一番幸せ」を今も鮮明に憶えている。
当時、14歳の中二の女子が、直後発した言葉で注目されたが、時間が経つに
つれ、その言葉に対する反発が声無き声?として世に広がっていった。
そのためか本人はマスコミに出なくなってなってしまった。世の大部分の人は、
多くの苦労を背負い、日向に当たらず消え去っていく。ところが幸運が重なり、
あの若さで金メダル。その一言で一生、その重さを背負うことになった。
この言葉は、苦労に苦労を重ねた末に発する言葉。人生を振り返ってみると、
心の中で何度も呟いてきたことか。他人がどう思おうが、この言葉が芯から
発することが出来れば、れで良いのではないだろうか。14歳の女の子が、
その時に、そう思ったのだから、世間様がとやかくいうことではない。
 ところで、スポーツ選手が色いろの言葉を残している。
長島茂雄は「失敗は成功のマザー」とか、清原の「どん底に入る時は、
底をもっと掘れ、そうすれば、そこはどん底でなくなる」とか。ことをなした
から、人も注目をするだけ。ところで「今まで生きてきた中で一番幸せのことは、
何?」とは、至高体験から発する言葉。感動、感激の極みである。
その経験なら数限りある。その一つを限定など出来はしない。
これも受けとめ方の問題があるが。 逆に何気なく誰かが言っていた言葉、
「これまでの人生で、あまり良いことが殆ど無かったな〜」を聞いたとき、
エッと思った。 同じ体験をしても、感受性がないのである。言葉として、
それをパック出来ないのではないか。「幸せを感じる力」が無いのである。
「感動、感激を求めて多く経験すれば、その積み重ねが、更に感動、感激を
引き寄せる。それが、「今までで一番幸せ」を感じる経験を多くもたらす。 
手っ取り早く 「私は幸せ」を口癖にし、心の芯から言える訓練をすればよい。
近くの山にでも早朝に登り、日の出をみて、幸せ!と思えれば、数限りなく
幸せと思えるのである。 傍から見たら御目出度いと見えても、それで
良いのではないか。要は、幸せ感は自分が作りあげていく心情でしかない。
それにしても、最近、溜息が多い! 良いこと三つに、悪いこと一つは
仕方ない! 半々? それは受けとめ方、次第。
 ・・・・・・・
3182, Twitter の意味すること! ー2
2009年12月21日(月)
 私の、この随想日記の一行が大よそ50文字である。ということは、140文字
といえば三行になる。そうすると、「要するに」「つまり」の要点か、本音の
ツブヤキしかない。だから面白いのである。新聞は、500〜1000文字が、
雑誌は、1000〜2000文字が記事としての目安。相手に大よその情報を
伝える場合は、200文字という。それを三分の一の140文字にするのは大変。
だから「思考の断片」か「自然にでた本音」を書くしかない。「つぶやきしろう」
とかいうのもいた。小泉元首相が一言コメントで、国民の心を捉えたことも
あったが、今からすれば、国民にたいするツブヤキでしかなかった。
 ところで、著者はTwitterのマーケティング活用の可能性について言及。
その目的を「情報発信・PR」「ユーザーサポート」「ブランディング」
の3点と整理。その上で、ユーザーから得られるものとして、「ダイレクトで
リアルタイムな反応」「ユーザーがどこでつまづいてるのか」といった
サポート的な情報、「Twitter上でブームが起きる過程」が調べられるという
3点を挙げている。 またTwitterを「マーケティングには間違いなく使える」
と断言。取り組むべき最大のポイントとして、
・コストが安いことを挙げた。無料でアカウントを開設でき、
 担当者が1人いれば情報発信できる。
・さらにTwitterには「ゆるい雰囲気」があるので、企業もできる範囲で
 取り組む“ベストエフォート”が許される環境にあるという。 
Twitterには面白い発言がフォローを集め、クチコミで広がるためサービス。
「社内で面白く、トラブルに対応できる人間にTwitterをやらせる」ことで
色いろなノウハウが得られる、という。グーグル社が「ユーチューブ」を
1500億円で買収されたが、現在の米ツイッター社は900憶円の価値という
から、如何に数秒で発信できる、この手軽なミニブログの凄みの大きさに
驚かされる。「今の六本木の映像が見たい」と入れれば、六本木のあらゆる
場所から、携帯電話の生映像が見ることが出来るのも一年以内に可能という
ことになる。面白い時代である。
 


5393,自分史の書き方  ー⑤

2015年12月20日(日)

         『自分史の書き方』立花 隆(著)
   * 長く文章を書き続ける最大のコツ
 15年近く書き続けてきて、やっと話すように書けるようになってきた。
会話、対話で、複数の相手をする時、ダラダラした内容では、気持ちを
逸らすことになる。要点を簡潔に伝えるには、詰まったら、内容を変える
しかない。書くことも同じで「少し強引でも、段落を変えろ」ということ。
滅入ったとき、居間から書斎か寝室に居場所を変えたり、TVのチャネルを
変えたり、外出をしたり、ちょっと知恵を使えばよい。これも生活の中の
段落を付ける事と同じ。 自然に身についてはいたのだろうが、文章の段落
を意識的に強引に変えることはしてなかった。
  〜その辺りから〜
≪ 人に読ませる文章をこれまでまったく書いたことのない人がしばしば
おちいる誤りは、文章をどこで区切ったらいいのかわからないので、
とにかく【いつまでもダラダラしまりがない文章を書いてしまうという失敗】
である。その解決は意外と簡単で、とにかくいま書いている文章の途中でも
いいから「。」を付けて、強引にその文章を終わりにしてしまうことである。
 次に、過去の文章は忘れて、前の文章が中途半端のままでもかまわないから、
次の行の頭を一段下げて、なんでもいいから別の文章をはじめてしまうこと。
頭を一字下げた形で新しい文章をはじめることを「段落を付ける」という。
 文章というのは不思議なもので、《段落さえ付いていれば、読む人の頭が
自動的に切り替わって突然まったく新しい文章がそこからはじまってもその
ことをなんの不思議もなく受け入れてくれる。》これは日本語の世界の大昔
からの約束事だから、誰も変と思わず、段落さえあれば、段落でどんなに続き
が悪い文章になっても、みんなつきあってくれる。
 文章を書きなれた人と、書きなれていない人の最大のちがいは、
この段落の使い方にあるのではないだろうか。書きなれた人は、なんでもなく
段落を使いこなして、長い文章をスラスラと書いていく。途中でつまったら
また新しい段落を立てて、新しい文章を書き起こすだけで、なんの苦もなく
文章を書き続けることができる。文章が続かないことで悩む人は、例外なく
文章を書きなれていない人手或る。《文章なんてものは、しょっちゅう続か
なくなるのが当たり前で、続かなくなったら新しい段落を立てて新しいことを
書きはじめればいいんだ》と、頭の切り替えができる人がいい文章を書ける人。
 文章を書きなれた人は、こんなことをわざわざ教えなくても、そのとおりの
ことがスラスラできるが、書きなれていない人は、それができなくていつ
までも四苦八苦する。≫
▼ 私の経験からコツは、『初めから理路整然と書けない。好い加減でも、
 とにかく強引に書いて、後は添削すればよい!』がある。その強引さが、
段落をつける時に、その場で書換えを促す働きを生む。それが考えを纏める
ことになる。ここでいう、長い文章とは、短文を、筋道にしたがって、
段落を付けて、書き加えることをいう。これが出来るに、私は長い道のりが
かかった。 心底で薄々、気づいているが、誰もが自覚できない、目を逸らす
秘密、「自分は、あまり頭の良い人間でない!」という実感こそが、15年間、
書き続けてきた収穫である。 それもこれも、どうでもよいことだが・・
・・・・・・
5028,幸福優位7つの法則 −11
2014年12月20日(土)
             【幸福優位7つの法則】ショーン・エイカー著
  * 「幸福優位論」の総括 〜幸福優先の行きかたを!
 多くを考えさせられる内容であった。「事業を始めるなら、まず有能の人を
集め、そのやろうとする事業計画の根底から作り直す作業が必要」と聞いたこと
がある。目的に合わせ人を集めるのではなく、まず有能の人を集める方が先決。
そして、前提の事業計画案そのものから検討する。運のある人、明るい人、
誠実の人、有能の人、どれもこれも兼備えた人は少ないが、選ぶなら暗い鞍馬
天狗より、明るい丹下左膳が良い。
『成功するから幸せになるのではなく、幸せな人間が成功をする!』の、成功も
大切だが、幸不幸は裏表。幸せは、あくまで表面で、光の当て方、心の持ちよう。
その持ちように、7つの法則を使えばと説くため説得力がある。それには、長年
かけた習慣化が必要。 ありきたりだが、感謝、感動、感激、前向き、楽観の
心根を持って、日々を過ごすこと。その意味で、本人自身だけでなく、親として
の責任にもなる。 人生は、四苦八苦の連続。最期は、死を悟ると同時に、
それまでの全ての人生と匹敵するエネルギーを使って消えていく。それまでは、
幸福の心持で生きた方が良い。「人間は生きているうち。死んでしまえば、
それまで!出来るうちに、何事も楽しめ。何ごとも前倒しをして、今を、
楽しめ!」を、50代の10年間で実践して、本当に良かったと実感する。 
幸福『優位』というより、まずは幸福『優先』であった。
 一日一日、一年一年を、『幸福優先に生きるべし』が、現在の心情である。
『楽しんできて良かった!』と、心の底から言えるように、もっと焦るべきで
ないか。「あの時、??してよかったのか?」「しないでよかったか?」 
事と次第だが、どうだろう・・ せっかくの人生、幸福優位で生きたいもの!
少なくとも幸福優先で!
・・・・・・
4661,閑話小題 ー銀行ゴミ箱論
2013年12月20日(金)
 ーつれづれにー
* 自宅近くの長岡駅裏から東バイパスまでの大通り拡張工事が40年以上もかけ、
 そろそろ完成間近になってきた。その絡みの開発の一かんで比較的大きいSCが
完成して数年、近くの十数反の田圃が宅地の造成工事に入り、マンション数棟が
建ち始めてきた。そして近くの古い家が次つぎと壊され、新築住宅が目立ってきた。
自宅が、駅裏から徒歩10分の、ここに引っ越してきて50年になる。100M先
には十数年前に小型SCも出来て、500M先にも中型のSCと、非常に良い
住宅環境である。年齢を考えると、そろそろ小さな家かマンションに引っ越す
ことを考えなければならないが、あまりに居心地がよい。
* 「モノよりコト」を心がけ、物質的に高価のものは買わない方針だったので、
物理的には軽装備である。残ったものは、ほぼゴミとして処理してもよい物ばかり。
事業用不動産の購入や、箱物づくりはしてきたが、趣味的な高価のものを買った
記憶がほぼない。あの世に持っていけるのは「こと」だけ。それでもゴミが多い。
* 何度か書いたが、「何もする必要がない、敢えて何もすることがないのは、
何と気楽なことよ」を、日々実感している。今年の一年を一字の漢字で表現する
としたら『悠』。心身ともに、ひたすら自然の流れに身を委ねる経験は、初めて。
 40数年も、何をあくせくしてきたのだろうか。それでも時間だけは、装置事業
だったこともあり十二分にあった。そのため、フリーになっても身の処し方が
比較的余裕が持てている。 
* ミニ加湿器をネットで送料込1380円で購入したが、これが良い。
アロマの香りのする小さな湯気が、パソコンの横で香りと共に吹き上るのは、
何とも心が和む。冬で乾燥していることもあるが、これが有るなしでは大きな
違い。そこで、今度は居間で中型の加湿器が欲しくなるのが人情。
* 銀行のゴミ箱論は面白い。特に首都圏以外の地銀以下の銀行は、不良債権を
抱えている?デフレから10数年で、地方は6割まで経済力が落ち、隠れた不良債権
が山積みの筈だが、表だたない。いや、だてない。そこで、受け皿会社を探し出し、
融資付きで流し、そこだけミニバブルが発生、珍妙な現象になる。地銀や信金には、
不良債権と、米国債、社債などの不良債権の山。これはゴミ。とすると、ゴミ箱
のたとえはマトを得てることになる。ご隠居になればこそ、言えることだが。
行員からすれば、「何を今さら!」だろう。
・・・・・
4296, 閑話小題 ー円滑法、終了の、もう一つの難題
2012年12月20日(木)
  * 円滑法終了の、もう一つの難題
 先日ニュースで、円滑法打ち切りで中小・零細企業の他に、23万人の個人の
対象者の存在を報じていた。この不況下で失業や賃金カットで住宅ローンなど
の返済猶予で支えられてきた個人が、円滑法の終了で窮地に立たされるという。
中小・零細の30〜40万社の他に、個人の住宅ローンも円滑法に適応されていた
ことを全く知らなかった。ということは、来春の更なる法律の順延の可能性が強く
なったということか。一年間の時限立法が二年も順延したのだから打ち止め!
の理屈もあるが、現実問題として政権交代したばかりの安部政権が、参院選挙前
の打ち止めは、どうだろう。これから先は常に、こういう問題が次々と起こって
くること必定。それにしても、現実に現れてきた津波の現象は凄惨である。
それも洪水が始まったばかり・・
   * 自民一強、ほか八弱!
 朝日新聞の記事に、「選挙結果は、一強八弱に」とあった。参院までは公明と
組み大人しくして、二ヶ月前辺りから、改憲を前提に政界再編製か維新の会との
連立の組み替えになるだろう。この憲法下では、領土問題などで近隣の国と対峙
は不利の状況であるのは周知の事実。これからは紆余曲折があっても相対的に
中国の力が強くなり、アメリカは衰退する。その中で日本は極端なアメリカ依存
からの脱却が必要になる。その為、保守本流に立ち返り、独自の軍事力を持つ
べき時節。また、この政権交代で地震対策と称した公共事業の利権争いが露骨に
表面化することになる。民主の自壊とはいえ、自民に議席の与えすぎ。
三年もしないうちに、公共事業過剰自壊内閣として、自壊するだろうが、誰も
責任を取らない。これを繰り返しながら国家は自滅していくのだろうか。 
韓国の大統領選では、政権与党の朴候補が勝ったが。
   * つれづれに
 恐慌か、戦争の可能性が高いと診ていた2012年も、あと二週間足らず。
このまま、何事も起こらず終わるのだろうか?何度も必ず起こると断言して
きたので、このまま何も起こらないと私の仮説が外れたことになるが、それでも
起こらないにこしたことはない。ただ不穏な感じはしてきたが。 クリントンが
急性の病気で辞任するが、政治的に何かがあるのだろう。二期目のオバマ構想で
切られる前に辞めるのか、中東で何かが起きようとしているのを知り、急遽、
辞めるのか。時間がたてば分かることだが。
 ・・・・・・・
3921, 精神力ーその偉大な力 ー11
2011年12月20日(火)
  「 精神力ーその偉大な力  ー 」 ダン・カスター著
  * まず、自分を愛すること
【うまく他人に処するということは、他人を使うのではなく、まず私ども自身を
 使うのです。その後、相互の健全な協力を望むことです。他人と協調するには、
まず自分自身を愛し、自分を尊く思わなくてはならない。自分自身を尊ばない人、
自分を非難し、自分を蔑む人は、その蔑みや非難を他人に投入するものです。
そのために、他人から抵抗や非難をうけます。誰も、自分自身としっくりいかない
限り、自分を尊び、自分を健全に愛さない限り、他人を愛することはできません。
まず、自分を愛し、その上で隣人を我々と同じように愛しなさいと、キリストは
言ったのです。 利己的な人は、自分だけを愛します。彼が他の人を自分と同じく
愛することを学べば、彼はもはや利己的ではありません。健全の自己愛は他の人と
協調します。強い、健康な、活力ある、自尊心に富む人格が、他人と最もよく
やっていけます。 強い人格の人が、最もよく人を助けるのです。・・
詩人R・ブラウニングは言いました。「真理はわれわれの内にある。あなたがなに
を信じようとも、外のものから、それが高揚されることはない。われわれすべて
には深奥の中心点があり、そこで真理が完全に住場を得ている。そしてまわりは
壁また壁で粗雑な筋肉がそれを押し込んでいる」と。・・あなたの真の内部自己は、
知恵と威力を持っている。一度あなた自身を神性の実在として認めると、自分の
生活に方向をつけられると知られるでしょう。思考や態度や信念を通して自動的に、
体験のなかに善いものを持ってくるでしょう。・・私たちは習癖なしには生きて
いけないが、その奴隷になることもありません。習癖こそ召使いであるべきです。
私たちの中に建設的習慣を作りあげたとき、宇宙のエネルギーを得ることが
出来るのです。良い召使を多く持ちなさい 】
▼ まず自分を愛することが、人生の基本である。そのためには両親から愛情を
 充分に受けること。良い両親、家庭環境が必要条件になるが、充分条件ではない。
その人に両親のことを語らせれば、大方が分かるはずである。聞くに耐えられない
ことを言う人を度々見うけるが、自虐でしかないのが分からない。
この「まず自分を愛しなさい。そして同じように他人を愛しなさい」の箇所が、
いやに印象に残って、私の生き方を変えた。聖人を除けば、自愛なくして他愛は
不自然になる。ところが多くの人は、自愛なくして、他愛に気持ちが向かうため、
相手に拒否をされる。真の自愛がないのは自立してないということである。 
殆どの愛は突詰めれば、自愛の変容。強すぎるのも問題だが。 自愛のほど!
・・・・・                          
3556, 閑話小題  ―つれづれに                                     
2010年12月20日(月)
  * 朝の瞑想
 同月同日の10年間の随想日記の一部を、数日前から私のブログ
「バードウォッチ」に貼り付けている。字数制限があるので、毎日、カットを
しないと字数オーバーになる。これは、現在書いている文章が、つまらないと
将来の自分がカットするぞ!という警告になる。しかし、カットは身を削られる
気分になる。早朝5時過ぎに、前日に書きあげたテーマ日記の添削と仕上げ、
そして以前書いた9年分の文章を読み返し、カットする作業は、ある意味、瞑想。
独りで10年間の同月同日の自分の文章(エネルギー)に向きあうのは、
自分との出会いでもある。
  *「自分の人生が嫌になった、終わりにしたかった!」ー昨日のニュースー
 高校卒業して依頼、10年フリーターで職を変えていた男が、無差別傷害をした
動機が自暴自虐の、この言葉である。10年前位まで、ウォーキングをしていると、
明らかに精神を病んでいる20歳代半ばの男が自転車に乗ってブツブツ言っていた。
ところが数度に一度、自転車で向かってきて直前で避けたリ、寸止めをする。
その間合いが、絶妙で怒るに怒れないで、一切無視。10年以上、それが続いたが、
ある日から突然、姿が消えた。全国的に子供が襲われる事件が相次いだ時期から。
その男が、誰かに聞いて欲しいのだろう「俺はジイサン、バアサンに潰された!」
と、呻きながら自転車で通り過ぎていった。いやに、その言葉が心の底に残る。
数年前の秋葉原の無差別殺人事件が、両親の弄りすぎだった。知人の多くは、長男
の話をしたがらない。嫁姑と同じく、人生の永遠の課題。旧約聖書にもある。 
  * 勘違い
 自宅の敷地内にある貸家の屋根裏にハクビシンが騒いでいたという話題を、
ここで取り上げた。そこで朱鷺を襲ったのがハクビシンと勘違いをしてしまった。
ある人に、あれは「テン」と注意をされ気づいたしだい。それにしても、
何でハクビシンが敷地内に? 雉や山鳩が時々見かけられるのだから、ハクビシン
もいても不思議でないが。そういえば数年前に熊も出た。鷺もいれば、鴨もいる。 
そうそう、変な布を羽織った類人猿もいる。
 ・・・・・・・・
3181、インコの話
 2009年12月20日(日)
 私はペット好きだが、家内は大嫌い人間。 子供の頃から家には犬か猫、はたまた
猿が家に同居していた。猿は二代にわたり4年位はいた。 結婚してから10年後に、
互いに妥協?をして小桜インコを5代にわたり飼っていた。しかし子供二人が大学に
行ってしまい、誰も居なくなってからは飼わなくなってしまった。 それと最後の
インコを寒さで死なせた罪悪感から飼うのを止めたのこともある。ところが三ヶ月ほど
前に、スーパーセンターの「ムサシ」のペット売り場で中型インコの「コガネインコ」
を衝動買いをして飼っている。 生後半年で、人に懐いている。近くに引っ越して
いった長男が、このインコを飼ってから必ず家に立ち寄り、世話をするようになった。 
本人に特に懐いていて、家内が言うには長男の車の音を聞き分けるという。 
ここまで人に懐くと情がうつるもの。買った時、そのインコを送り出す女店員二人が、
車まで籠にいれたインコをキャリアカーで持ってきてくれたが、何か寂しそうな顔を
していたのが印象的であった。「凄く人に懐いていて、寂しがりや。外にでたがるので、
籠の蓋を開けても外にでない臆病なところもある。三ヶ月も皆で可愛がっていたので、
愛情がタップリあるので、可愛がって下さい」という。
(字数の関係でカット 10年12月20日)
・・・・・
2816, 不況景色 −5
2008年12月20日(土)
 *貸し剥がしが、全国で吹き荒れ、そして大量倒産が一昨夜のNHKの
「クローズアップ現代」は30分の枠を1時間15分に延期した厳しいものだった。
その中での中小企業への銀行の貸し剥がしを具体的にレポートしていた。
一般的には、銀行借り入れは短期と長期の組み合わせになっている。
短期は、半年とか1年で借り換えをするが、まずは、急激に悪化した企業には、
借り換え時期の貸し出しを断る。銀行の立場からすれば当たり前だが、物件持込
など銀行が持ち込んだ投資案件など、銀行に梯子を外されるケースも多い。
長期も計画通り返済できない時に、返せなかった部分を銀行が追い貸しを
しながら企業の回復を待つケースが多い。ところが今回の金融恐慌で、銀行も
企業も体力が消耗して上に、日本中は貸し剥がしが露骨に行われているという。
レポートは、黒字を長年続けている企業に突然、借り換え時に返済を要求して
きたケースであった。その経営者は、何で突然返済を迫られたか呆然としていた。
当社のコンサルティングをしてもらっているH氏が先日の酒席で「銀行の貸し
剥がしについて、どう定義づけますか?」と問われた。
深く意味を考えたことがないので、その時に思いのまま答えたことは
「資金の切迫している弱みに付け込んで強引に資金回収すること」あるいは
「自社の都合で、借り換え時に資金を回収すること」と答えた。H氏曰く、
「償却後に利益を出している会社から一方的に資金回収すること」
成るほどと思い、「それがホテルや製造業などの設備装置産業にいえることでは」
と問い返した。 (字数の関係でカット 11年12月20日)


5392,自分史の書き方  ー④

2015年12月19日(土)

        
                『自分史の書き方』立花 隆(著)
 東京や札幌などで深夜タクシーの運転手さんが、時おり、自分の身の上話を
してくれるが、これはショート・ショートの自分史でもある。大都会の乗客も
運転手も、一期一会の出会いを知っているから、真実の会話が遣り取りできる
のだろう。酔いが醒めても、覚えているのは、そのため。自分の人生とは
何だったのだろうは、永遠の課題である。自分史を彩る、エピソードを、
可能な限り書き出しておくことが必要になる。
≪ 人間不思議に、60歳を過ぎるあたりで、自分史を書いてみたくなるらしい。
還暦という、生まれてから60年目にやってくる人生の大きな区切りを目前にする
辺で、誰でも「自分の人生っていったいなんだったんだろう」と立ち止まって
考えたくなるものらしい。 しかし、自分の人生はなんだったのだという大きな
問いを立ててても、そんな抽象的あいまいで曖昧な問いにそう簡単に答えられる
わけはない。その問いに答えるためには、まず、人生っていったいなんなの?
という問いに答える必要がある。 その問いに対する答えは意外に簡単だ。
とりあえず、人生とは「一人の人間がこの世に生を受けたあと、その人の上に
時々刻々起きてきた『一連の事象の流れ』」といった程度の暫定的定義で充分。
 とするなら、そのような「自分の人生を構成する一連の事象の流れ」を具体的
につかむことにこそ、「自分の人生はなんだったのだ」という問いへの答えが
あると言うべきである。そして、よく考えてみればそれを具体的につかむため
になにより必要なことは自分史を書くことだ、ということになるだろう。
 別の言い方をするなら、「自分の人生がなんだったのかを知りたければ、
『まず自分史を書きなさい』」ということである。自分史を書きながら、自分の
人生のさまざまな岐路となった場面を思い起こす。そして、その前後の状況を
思い出しつつ、ああでもない、こうでもないと記憶を呼びさまし、その前後の
あれやこれやの記憶を反笏してみる。 あのときの、人生の岐路に立って下した
自分の決断、判断は正しかったのか。あるいはあのときの自分の行動・言動
などがちがうものになっていたら、別の人生が展開する可能性があったのか。
そしてそのほうがよかったのか。それとも、よくよく考えれば、すべては
ほとんど必然的に起きるべくして起きたことだったのか、などと考えをめぐら
して、後ほぞ悔の念で膀をかんだり、自分の人生に妙に納得したりするわけ。
そのように思いをめぐらすことこそが、自分の人生はなんだったのかを考える
ことそのものになるわけだ。先回りして言っておけば、こういう問いに対して、
堂々めぐりの記憶の反駁をいくら続けても、「自分の人生はこれでよかったか」
という問いに対する、正しい答えには、決してならないだろう。いずれに
しても、歴史的時間の中でリアルに起きたことだけが、起きたことであり、
それは今さら変えられないことなのだから、自分の人生がこれでよかったか
どうかは「言うてせんなきこと」に属すると言えるだろう。しかし、人生を
ふり返るというのは、結局のところ、「考えてもせんなきこと」を考えること
であり、「言うてせんなきこと」を心の中でつぶやいてみるという行為である。
還暦を迎える頃になると、みんなそうせずにはいられない気持ちが湧き上って
くるものらしい。つまり、それはそのあたりの年齢が、自分史を書く適齢期だ
ということである。本書は、その年齢にさしかかった人々に読んでもらいたい
と思って書いている。≫
▼「自分の人生は、これでよかった?」の問いは、永遠の問いであり、
 良くもあり、悪くもありで、考えてもせんなきことを考えることである。
そこで、簡単な手立てとして、身近な他者の粗探しを始める、その辺の
『世間人』に成り下がっていく。あのゾンビたちである。縦に貫く蓄積が
ないため、身近な人の、それを見つめるしかない、あの方々に陥る。
・・・・・・
5027,読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 ー4
2014年12月19日(金)
         『読書脳 ーぼくの深読み300冊の記録 』立花 隆 (著)
   * 悪魔憑き 〜ミシェル・ド・セルトー著『ルーダンの愚依』 
 映画で幾つか悪魔憑きの場面を見たが、実際に、具体的事実?
を読むのは初めて。 ー以下は、実際にあった内容?ーだから、驚きである。
≪ ミシェル・ド・セルトーの『ルーダンの愚依』がはじめて全訳された。
「ルーダンの慰依」は、十七世紀フランスの田舎町の女子修道院で起きた、
歴史上最も有名な集団的悪魔憑き事件。十七人の修道女からなるウルスラ会
修道院に、数週間前に亡くなった告解師の亡霊があらわれた。霊はしばらく
修道女のベッドの脇で泣いた。 別の亡霊が次の日真っ黒な球のかたちで
修道院の食堂にあらわれ、二人の修道女を乱暴に地面に押し倒し、肩に乗った。
やがて修道女たちの肉体と精神に奇妙な変調があらわれ、次々に判断力を失い、
全身がすさまじい痙攣に襲われた。教会の上層部は動転し、調査をした結果、
この事件の犯人は悪魔だと判断した。「悪魔祓い」が専門僧の手で行われた。
 悪魔に名を名乗れと命じると、「神の敵」という。悪魔にとりわけ狂った
院長の体から出るよう命じると、院長は暴れ回り、吼え、歯をきしらせ、
奥歯が二本抜けた。悪魔と問答を続けているうち、悪魔を彼女の体に
入れたのは、ユルバン・グランディエという別の教会の司祭であると判明。
「彼女たちは叫び、グフンディエを探そうとして、修道院の屋根に駆け上り、
また肌着だけで木のうえに、それも枝の先までよじ登ったのです。
そこで恐ろしい叫び声を上げながら、風や雨に耐え、何も食べずに4〜5日も
留まっていた」。この悪魔憑き事件は、たちまちヨーロッパ中に知れわたり、
ルーダンの街に何千人もの野次馬が押しかけた(修道女が教会の尖塔に上り
宙を飛ぶなどのウワサが広まった)。野次馬は何日も泊りカけで狂える
修道女を見物した。修道女は吼え叫び、土の上でころげまわり、足や手を
絡み合わせ、足の裏をくっつき合わせたりした。卑猥なようすで舌を出し、
つばを吐き、冒涜的な言葉を吐きちらかした。・・
 修道女たちとグランディエとの対決が行われ、グランディエが否認しても、
彼が悪魔に使われている証拠が次々に出てきた。六人の悪魔とグランディエが
署名した「契約書」すら出てきた(「神を否認して悪魔に仕え、できる限りの
悪を尽し、なろうことなら人間でなくなり悪魔になることを願う」)。
グランディエは、ルイ十三世直々の指名による特別法廷で魔法使いとして
裁かれ、一ヵ月余の審理を経て、膨大な証拠(悪魔との契約書など)によって、
火刑による死刑が宣告された。 刑は一万人以上の見物客の前で執行。
裁判中に、修道院長と修道女の一人が、無実のグランディエを告発して罪に
おとし入れたと告白したが、その告白も、魔法使いの魔力を証明するものと
され何の影響も及ぼさなかった。この異常な事件は、欧米では繰り返し検証の
対象となり数々の論文や小説が書かれた。 映画も(カヴァレロヴィチ
「尼僧ヨアンナ」、ケン・ラッセル「肉体の悪魔」)作られ、オペラも
(ペンデレツキ「ルーダンの悪魔」)作られている。・・ ≫
▼ 信じがたい事件だが、事実?なのだろう。神の存在証明は、難しいが、
こういう憑依なら、でっち上げ易い。しかし集団となると、誤魔化しは難しい。
17Cのフランスで、17人の修道女が集団の悪魔憑きの物語となると?
やはり信じがたい。信仰心を深めるための法王庁の戦術も考えられるが・・
・・・・・・
4660, 知る悲しみ ー『極道辻説法』は、シマゲジがゴーストライター
2013年12月19日(木)
  * 今東光の『極道辻説法』は、シマゲジ作ー『知る悲しみ』島地勝彦著
 図書館でみつけた島地勝彦著「知る悲しみ」。 
例の「水の上を歩く? 酒場でジョーク」島地 勝彦・開高 健 (著)の、
元プレーボーイ編集長の島地の著書。
「知らない悲しみより知る悲しみのほうが上質である」とは、言い得て妙だが、
何と『極道辻説法』の「和尚前白」は島地が東光に憑依して書いたと告白する。
生臭坊主の名回答も、シマゲジの創作とは・・ ーその一節を書き出してみるー
・矢野「いまインターネットなどで『今東光語録』が箴言集のように扱われて
 いるが、私などから見ますと、どう考えても大僧正の興味のテリトリー外の
 テーマなどが書かれてありまして、ずばり訊きますが『和尚前白』は大憎正
 が書いたもの?
・島地「今日はすべて告白しよう。あれは全部オレが書いたものだよ。
 しかしよく分かったね。読み込んでいるなあ、矢野は」
・矢野「ただ『速記録』で実際に大僧正が語った回想や時評をうまくリライト
 されているのもあります。ですから島地さんの全くの創作ばかりとは言い
 切れない。今日は漢幸雄さんが収集した『和尚前白』を持参してきました
 ので、どれが完全に島地さんの創作なのか教えてくれませんか」
・島地「いいとも。(『和尚前白』を読み進めながら)第一回からオレの文章。
 確かに。このころからうまいなあ、オレは。(国連総会の演説を取り上げた
 回を示し) これもオレ。高校野球の話、これもオレだ。この回は大僧正の
 話をまとめたもの。これもオレじゃないかな。ほんとに大僧正が愚依してる。
 いま読んでも面白い!」
・矢野「スポーツや外国小説がテーマのものやアル・カポネの話も
 みんな島地さんの創作なんですね」
・島地「もちろん、そうだよ」
・矢野「このインタビューを読んでひっくり返る人、いっぱいいますよ。
 いま島地さんは『乗り移り人生相談』という連載をされていますが、
 まさに当時から大僧正に乗り移ってたことになりますから」
▼ 私もひっくり返った一人。島地が今東光に憑依しないと、あれだけの
名回答は出てこない。そうすると、この本の題名「知る悲しみ」に通じてくる。
「知らない悲しみより、知る悲しみの方が上質」としても、読者の一人として、
知らない方が良かったと思うのが人情。ここで紹介されている
「エロ・アーカイブ」は興奮した。飼犬の秋田犬と夫婦の3P?を生々しく
書いてあるが・・ 今度ここで紹介しようか?ー【スカトロ・マニア】
犬のロッキーを恋人にした私の妻ーと検索すると出てくるが、お勧めは
できない。成るほど、「知る悲しみ」そのもの・・ 上質かどうかは別!
・・・・・・
4295, 過去10年間を振り返り、今後の10年先を予測してみる −2
2012年12月19日(水)
 ー 2022年の年末に、この10年間を振り返った物語ふうに書いてみる。
≪ 以下の文章は、10年前に書いた2022年を想定した文章である。当時は、
 創業から30年事業経営していた会社を倒産させ二年足らずで、少し悲観的
 と思っていたが・・ まずは、当時の想定をした文章をコピーしてみる。
【 * 近い将来に欧州発の世界恐慌か、イスラエルによるイランへの核施設
 の攻撃と、イランのホルムズ海峡の閉鎖がある。それに伴いNATO軍との
 戦争が勃発。原油価格が暴騰、日本経済が最初に大打撃を受ける。
 そして株価の世界的暴落で一挙に世界は不安定になる。
* 欧州経済は、ますます悪化、その煽りで中国経済と社会は不安定化し、
 暴動が頻繁に発生、その矛先を尖閣列島、フィリッピンやベトナムの国境紛争
 を画策し、国内の不満を向ける。これに伴いアメリカも経済悪化。
 アメリカ国債と株価も暴落、一時1万3千ドルもしていたダウ平均が、
 8千ドルまで暴落する。
* 世界が不安定になる中、日本では首都圏直下型地震と富士山が噴火。
 政府は、国家非常宣言を出し、銀行閉鎖。経済はハイパーインフレに転じて、
 米やパンなど食料の一部は配給制に逆戻り。IMFが、この事態に乗り込んで
 くる。10数年前、韓国がIMFの管理下に入ったのと同じ道を歩く。
 失業率は15%に、生活保護世帯は300万世帯になる。現在のギリシャ、
 スペインの事態以下に、まさかなろうとは、誰も思っていなかったようだ。
 日本の国債も、それに伴い暴落、国を信じた善良な?年寄は路頭に迷う
 ことになる。
* スマートフォン、タブレットなどの情報端末の性能が年々、飛躍的に良く
 なり、それが逆に一強他弱の傾向を強めていく。中古品が出回り、収入は
 半減しても最低生活は可能である。しかし、一部勝ち組の生活が垣間
 見れるため、不満が溜まる一方。】
△ 以上が予測だったが、実際に起こった現実は、こんなものではなかった! 
 関東直下型地震が想定を超えた規模で、富士山の噴火に連動して首都圏は
パニック状態に陥り、数万規模の死者・行方不明が出た。首都圏に住む甥っ子
一人が死亡。日本経済は世界恐慌の煽りで国家経済が破綻。そして現在、
アメリカのIMFの管理下にある。失業率は20%を超えて、近くの小学校
では夕方からの炊き出しに行列の状態。リッチ層の多くはオーストラリアと、
カナダに移住していった。10年数年前からの傾向だが、リッチ層の子弟は
海外に留学をさせるのが顕著になっている。日本でのビジネスは絶望的な事態。
私も実のところ、76歳まで生きてはいないと思っていた。この有様では、
生きていて良かったかどうか。今では首都圏からの経済難民が日本海側に移住
する流れになっている。中国は動乱になって内乱状態。市民が武器を持った
テロ活動が始まっている。一部の共産党幹部の汚職が目にあまりに辛辣。
その反発が武器を持った蜂起になっている。共産主義という名の資本主義の
汚辱が、深く浸透した結果である。日本は10年前まで続いていた失われた
20年の後には、崩壊の10年が待っていた≫ 
▼ こんな物語になるが、10年前に「2002〜2012年の過去語り」を書いていた
 としたら、現実との乖離は、あまりに大きいはず。ということは、こんな
ものではないということ。それより、まず私自身、生きているかどうか。
・・・・・・・
3920,精神力ーその偉大な力 ー10
2011年12月19日(月)
 * 人間の4つのベース  〜「精神力ーその偉大な力」ダン・カスター著
【 大生命力(宇宙にある無限のエネルギー)は、人間を通して
 4つの方法で自らを表現したいと望んでいます。
・一つは創造を通して・第二はリクレーション―娯楽で・第三はあなたを
 通した愛の表現で・第四には精神的に、知的に成長することを望んでいます。
 この4つの枝が等しい長さを持つギリシャの十字架を思いなさい。
この十字架にあなたの人格を代表させましょう。創造、遊び、愛、知恵の4つが
基本の十字架こそ、大事なカタチになります。仕事=創造と、遊びの重要性の
重要性と、愛を持って何事にも取り組むこと。そこて知的成長こそ、あなたの
魂に再充電をしてくれる。それは、あなたの深い本質を表現を与えることになる。
だから学び続けなければならないのです。あなたは大生命力=宇宙のエネルギー
への畏敬と、その親しい交わりこそ求めるべきこと。知性と推理が成長すること
こそ、大生命力があなたを通して現れ出てくることになります。仕事も、遊びも、
愛も、学びも、健全でなくてはなりません。心の絵図に従って宇宙のエネルギー
は流れ込むので、自我理想はバランスがとれ、かつ健全であることが求められる。
そして、古い自我イメージを、この新しい自我理想に置き換えなさい。
これが人格造成の技巧です。理想の見地からあなた自身を考えなさい。 】
▼ ここでは、「力、遊、知」に「愛」が加わったバランスを人格形成の
 自我理想にしている。その年代で、重心が変わってくる。還暦もすぎると
何になるのだろう?これも、それぞれの人生を如何に過ごし方で変わってくる。
バランスも、一つは極端に突出したり、へこんだり、している。私の場合、
「愛」が欠けていた? 八人姉兄の末っ子で、愛情を充分に受けたが、
与えるのは不充分だった?
・・・・・・・
3555, 哲学的ジョーク
2010年12月19日(日)
「プラトンとかものはし、バーに寄り道」 ージョークで理解する哲学ー
            トーマス カスカート, ダニエル クライン (著)
 少し難しいジョークと解説集。しかし考えさせられる内容で満ちていて、
味わい深い。哲学をジョークに絡めるというより、ジョークそのものが本来、
哲学を含んでいる。
  * 合理的に疑う=哲学的ジョーク 
ある被告が殺人の容疑で裁判を受けていた。有罪を示す強い証拠があったが、
死体がなかったのだ。被告人の弁護士は最終陳述で奇策に出た。「陪審員の
みなさん、これからあなた方をびっくりさせようと思います。殺されたはず
の人間が、一分以内に、この法廷にはいってくるでしょう」 かれは法廷の
ドアのほうを見た。動転した陪審員たちは、いっせいにドアを注視した。
一分間がすぎたが、なにごともおこらなかった。弁護人はいった。
「死んだ人が廷内に歩いて入ってくるというのはわたしのでっちあげでした。
ところが、あなた方の全員が期待感をもってドアのほうを見ました。
つまり、だれかが殺されたかどうかについて、わたしはこの事件では合理的な
疑問があることを、あなた方に示したわけです。あなた方に『無罪』の評決を
下されるよう、求めなければなりません」 
 (字数制限のためカット 2011年12がつ19日)
  ・・・・・・・・
3180,今年の総括
2009年12月19日(土)
 今年も総括の時期になってしまった。 
去年のリーマンショックや、中国・深川大地震のような大事件は無かった。
オバマが一月末に正式にアメリカ大統領に選出、日本では自民党が惨敗し
民主党の鳩山政権が発足。それと新インフルエンザが本格的な流行を始めた
ことと、WBCで日本が優勝、マイケル・ジャクソンが亡くなったことぐらい。 
身辺でも金融恐慌の暗い雰囲気が漂ってはいたが、亡くなった人は従妹一人。
来年は、その分だけ大きな経済的事件や、国際紛争も起きそう。 
今年は、中休止の年というところか。しかし日本経済は厳しさを増している。
当方も新潟国体で何とか息をつけたが来年は大きなイベントは見当たらない。
来年は来年だが、気持ちは暗くなる。 今年を歴史的に振り返ると、
「ハイパー・デフレが始まり」「新インフルエンザが本格的に蔓延」、
「自民党が崩壊、民主党が政権を取り」「国債発行が予算を超えた」が、
キーワード。決して安泰の年というのではなく急な坂を転げ落ちていく
境目の年である。私自身、25年ぶりに海外旅行に行かなかったことである。 
9月に行こうとしたが、新インフルエンザの世界的な拡大に迷いが出て、
キャンセル。 今からすると、行っておくべきだったと後悔をしている。
この恐慌の中、行かない判断も正解だったのかもしれない。2001年
9月11日のテロと、去年の9月15日のリーマンショックの激震で、
世界は大動乱に入ってしまった。 その二つの津波のウネリが大きく覆い
被さってきているのが、昨今の大不景気の原因。 今年も無事?終わり
そうだが、来年はどうなっているか? 神のみぞ知るである。


5391,閑話小題 〜面白い針をみつけた! 

2015年12月18日(金)

   * つれづれに 〜日常の面白味! 
☆ 経済欄に、アメリカが「原油の輸出禁止を解禁」とあった。
 この原油安は、これも読んでのこと? シェールガスの開発と、不景気で
 アメリカ国内の原油あまりが、顕著らしい。昨日、久々にガソリンを入れた
 ところ、Lあたり110円である。 在庫があるので、まだナダラカな下げ
 だが、近々に100円を割る?
☆ 最近、食欲が旺盛である。この年齢では、腹5分目で適正だが、今では
 満腹にならないと物足りない。「美味しいものを食べたい」と思わないが、
 食事時になると空腹感が強くなる。その上に酒が美味い。平坦な日が続く
 ためなのか、心の空白感が、食欲に向かっているのか? スポーツジムでの、
 連日2時間の運動が、利いているのだろうか? これが無かったら、糖尿に
 なっている? 体重は、この10年以上、±2キロの増減内で収まっている。
☆ 現時点の私の人生時計は何時だろう。感覚的にみれば20時頃あたりか。 
 日常生活では、酒を飲んでベッドに入って、ウトウト始めた頃。とすると、
 19時頃になる。歯を磨き、居間の周辺を片付け始める頃か。 
☆ 毎日、朝日新聞の県内の死亡欄で、名前と年齢をみている。大よそ6割が
 80歳以上だが、よく皆様、長生きをするもの。そういう自分も、1ヶ月で、
 満70歳になる。しかし、気持ちは50歳半辺りで留まったまま。父親は
 70歳で進行性の末期ガンが発見され、一年後に亡くなった。来年からは
 一年一年である。TV、ネット、映画館で仮想空間で遊んでいるだけで、
 充分に面白いが・・ やはり、健康で、生きているうちが花! 
☆ 最近、百金ショップで、面白い糸針を見つけ買った。家内が近視という
 こともあり、ホツレなその針仕事は自分でする。ところが、針目に糸を通す
 のが大仕事。一年ほど前に見つけたのが、二つ折りになった極細の針金で、
 その間に糸を入れ、針目を通すもの。しかし、これが遣り難い。そこで、
 先日見つけたのが、針目の上が割れていて、上から糸を挟むように入れる針。
 5本で百円なら悪くない。考えるものである。
・・・・・・
5026,閑話小題 〜ロシア経済が変
2014年12月18日(木)
  思わないところからブラックスワンらしき声が聞こえてきた。
 ロシア経済が危ないらしい。 あるレポートである。
≪ ロシア株の時価総額(ドル換算)が、アップル1社の半分以下に落込んだ。
 アップルは6300億ドル余り。一方、世銀の統計では、2012年に
ロシア株の時価総額が8746億ドル。しかし、その後のロシア株、ルーブル
暴落により、現状では3000億ドルを大きく割り込む水準と推定される。
その程度の規模の市場となると、ヘッジファンドにとっては「おいしい」標的。
 季節的にも欧米市場はクリスマス休暇モードで連日、商いは薄いので値だけ
飛びやすい地合いだ。しかも、プーチンに残された選択肢は極めて限定的だ。
直接市場介入、資本規制、更なる利上げなどである。それゆえ足元を見られる。
数少ない救いは、4000億ドルを超す外貨準備と、財政赤字対GDP比13%
(2013)の低さだ。しかし、外貨準備は徐々に減少しつつあり、更に制度的
に介入に使えない部分もある。ロシアの、国内インフレ率は9%を超え、国民の
不満も鬱積中だ。ルーブル離れも目立つ。四面楚歌となったプーチンが、例えば
ウクライナ隣国でロシア系住民の多いモルドバに侵攻するなど、愛国心高揚かつ
国民の士気を高める奇策を打つ「地政学的リスク」もある。欧米側は、プーチン
のウクライナ妥協で経済制裁が緩和され、経済の負担を減じることが望ましい。
しかし、その場合、国内強硬派の批判が高まること必定だ。結局、ロシア経済
不安の今後は原油価格次第。輸出の32%を原油、21%を原油関連製品、
14%を天然ガスに依存する構造は変わらないからだ。≫
▼ 二年間で、ロシアの総株価が三分一に減り、時価総額がアップル社の半分に。
 そして、ロシアルーブルは米ドルに対して、約1年で半値になってしまった。
輸出の7割近くが原油・ガスというから、この数ヶ月来の半値の原油安の結果
である。もしかしたら、リーマンショック以来に、世界的経済危機もありうる
事態である。ロシア中央銀行は16日、原油価格の急落を受けて、通貨ルーブル
の下落に歯止めがかからないことから、政策金利を10.5%から17%へと
大幅に引き上げることを決めた。 その割りには株式の暴落がないのは、1998年の
ロシア経済の危機をアナリストが知っているから?‘死なばもろ共’と、世界
恐慌に自ら火をつけて回るか? 一度、どん底まで落ちたロシア、厳冬には
慣れている。リーマンショックから6年、そろそろ、膿みだしの条件が揃った。
アメリカも大統領がレイムダックになったし、欧州の経済は最悪、中国も、
暴動の嵐。前の事業を考え合わせると、背筋が寒くなる。
で、地方銀行って、どうなってる?
・・・・・
4659, 高齢者4人に1人が、認知症(軽度を含め)
2013年12月18日(水)
  最近、発表された認知症調査が二つある。 ーまず、その部分からー
《 65歳以上の高齢者のうち、認知症の人は推計15%、2012年時点で約462万人
 に上ることが、厚生労働省の調査で分かった。認知症になる可能性がある軽度
認知障害、約400万人と推計。65歳以上の4人に1人が認知症と。その“予備軍”。
調査は09〜12年度に、愛知県、大府市、茨城県、つくば市、佐賀県伊万里市など
全国8市町で実施。本人への面接や家族への聞き取りなどに加え、医師が診断を
行って計5386人分のデータを分析。認知症の人の割合である有病率を調べた結果、
全国の有病率を15%と推計し、12年時点の高齢者数3079万人から、認知症の人
を約462万人とした。10年時点では約439万人、うち在宅有病者数は約270万人、
その中で独居者は 43万人。》
《 全国の認知症の高齢者は、推計550万人に上ると九州大学のグループが
 発表した。なかでもアルツハイマー病が原因の認知症は、7年前に比べて
2倍に増加。九州大学大学院のグループは、年齢構成が全国平均に近い福岡県
久山町に住む65歳以上の高齢者1906人を対象に認知症の診断を行った結果、
2割近い342人が認知症であった。》
▼ 軽度認知症と、認知症を加えて850万以上、4人に1人というから
長寿社会の大問題。同居していた母が82歳で発症、5年半後に88歳で亡くなった
が、本人も家族も大変である。高年齢になるほど比例して発症率が高まり、看護
期間が7年10年に及ぶ。私も前期高齢者になって3年、今度は自分の順番。
いつ何時、認知症になっても不思議でない。寝たきりの余生もあるなど、考えた
ことも無かった。東京オリンピックが2020年に開催される75歳が人生の終焉と
すると、もう介護年齢?それならばアッサリ逝く?認知症が850万というと、
全国民の15人に1人。平均一世帯2・5人とすると6世帯に一世帯がボケが
半ボケが存在。 ボケ防止に、面倒、興味ない、面白くない、などの言葉を乗り
越えるしかない。老い方、病い方、死に方、生き方、それと考え方、
受けとめ方の問題になってくる。
・・・・・・
4294, 学ぶということ −5
2012年12月18日(火)
         「最終講義 生き延びるための六講」 内田樹著
   * 小説に、作家と読者と中間的なものが必要!
 毎日12年近く根を込め書き続けてきて、それぞれの内容で、具体的読者を
想定し文章をコントロールするようになっている。そこで文章の内容を冷静に
見つめている第三者というか、中間の別者を感じることが度々ある。前に書いた
文章を、早朝に読み返し添削している時、違う何かの視線が立ち上がってくる。
数年先に読み返す自分の視線だろうか。 下書きをした文章を数日間、寝かし
冷静に見つめ直す時に、けったいな何かを差し置くのも一つの方法だろう。 
その辺を村上春樹の対談を抜粋して説明している。
【 村上: 僕はいつも、小説というのは三者協議じゃなくちゃ
     いけないと言うんですよ。
 柴田: 三者?
 村上: 三者協議。僕は「うなぎ説」というのを持っているんです。
 僕という書き手がいて、読者がいますね。でもその二人でだけじゃ、小説という
 のは成立しないんですよ。僕にはうなぎが必要なんですよ。うなぎなるもの。
 柴田: はあ。
  村上: いや、べつにうなぎじゃなくてもいいんだけどね。たまたま僕の
 場合は、うなぎなんです。何でもいいんだけど。うなぎが好きだから。だから
 僕は、自分と読者 との関係にうまくうなぎを呼び込んできて、僕とうなぎと
 読者で、膝を突き合わせて、いろいろと話し合うわけです。そうすると、小説
というものが上手く立ち上がってくるのです。】
▼ 村上は中間者の存在の必要性をいっているが、中間的協議を何かケッタイ
 な存在としてイメージするのは面白い。こで、私は何にするか?
「ジャックと豆の木」「ジャック」が今、思い立ったので、これに決めた。
「ようジャック、どう思う?」が内語として、定着するかだが。
 私:「ところで、ジャック、このテーマと内容、どう思う?」
 ジャック:「急にふられても、答えようがないが、私を創作してくれただけで
 良いんじゃないか」ってな感じか。
・・・・・・
3919, 精神力ーその偉大な力 ー9
2011年12月18日(日)
  「 精神力ーその偉大な力  ー 」 ダン・カスター著
   * 黙想の重要さ
【 黙想は心をある状態に置くことです。黙想は、感情を完全に清浄にし、
じゃまものを取り除き無垢にするので、善い世界と、その中にいる人びとが
根本的に善いと知るのです。・・静かな黙想に入って、動機や、あなた自身を
分析することで、自分が真の何であるか―
人間の形をした宇宙の生命力の存在であると知るのです。許すことの理解や、
また私どもの過去の経験は、ほんとうは悪でも凶事でもないことを理解する
のです。心を掃除をし、正常な精神にした後にのみ、精神治療に効果がでる
のです。心配や恐怖が自動的に、そういう欲しない心の絵をつくりだすのです。
黙想は、くつろぐこと、理解すること、許すことの三つをもって成り立って
います。黙想そのものは創造的ではありません。それは、創造が行われる前の
雰囲気、前提を作り出す。黙想を持って、憎しみ、心配、煩悶、怒りを取り
除き、それを愛で置き換えるのです。恐怖は積極的信念で取り除けます。
この選び決定するという力は、神が与えた、おそらく最大の威力でしょう。】
▼ 毎朝、5時に起床し、仏前の祈りと、この文章の最後の添削と、ネット
へのアップと、過去10年分の随想日記の読み直しが、私にとって黙想に近い
状態である。その前の起床一時間前の半覚醒状態も黙想に近い。実際は黙想
でないが・・ 「くつろぎ、理解、許し」の三つとは逆の妄念と、格闘して
いるといってよい。しかし、この格闘のため、第三者の思惑などに惑わされない
心の状態を作っていることになる。30年間の新幹線通勤の車中も黙想に良い。
飛行機も同じだが、高速の乗りもの内で、目を瞑って考え事を集中するに良い。 
黙想も、何も考えないで半覚醒の状態も範疇に入る。私が最近になって始めた
ことは、地球の中心点=芯に気持ちを集中し、その向こう側の宇宙に出ている
イメージを持つこと。そこは自分の魂が宇宙空間に解放されたイメージに
浸れる場所。その刹那が黙想でもある。感動、感激、心のこもった感謝も、
その域への解放をしてくれる魂の世界。まだまだ感動の絶対量が少ない! 
と、思う。黙想して探さなくては。
・・・・・・・
3554, ドラマの基本形は三角形           
2010年12月18日(土)                                
* 脚本家ジャームス三木の目からみた「人生」とは
 十数年前に、ジェームス三木の「ドラマの作り方」をテーマにした講演を
聞いたことがある。朝の連ドラを書こうとしたら朝食の場面を思い浮かべる。
そして味噌汁と醤油から、そのライバルメーカー同士の男女の恋愛を想定。
二人が親同士の反対を乗り越えていく物語を作れば、大衆に受けいれられる。
成る程と感心して聞いた憶えがある。 ある雑誌に「ドラマの基本形」の
テーマで書いていた。 ーまずは、その部分からー
【「あなたは死にますよ」この予言だけは絶対にはずれない。死ななかった
人間はひとりもいないからだ。ただし生きているという前提がなければ、死ぬ
ことはできない。死は生存のあかしでもある。ならば生きるとはどういうことか。 
脚本塚として四十数年、人間のありようをこつこつ書いてきたが、ドラマの
基本形は突きつめると二種類しかない。
・ひとつは敵と闘って勝つか負けるか。
・もうひとつは困難を乗り越えて愛が実るかどつかだ。 
 闘争系ドラマは戦争もの、犯罪もの、出世物語、スポーツ根性ものといった
たぐいで、勝ち負けは生存本能につながる。愛情系ドラマは恋愛・子育てを中心
に、メロドラで、ホームドラマ、文化教育ものなど、種族保存不能と深ぐ関わる。
つまりドラマは、動物の二大本能である食欲と性欲を、あの手この手で表現。
私たちが生きる意味のヒントはここにある。人類が他の動物より少し偉いのは、
集団社会を維持する手段として、食欲と性欲の暴走を制御するシステムを編み
出したからだ。それが神である。神が人類をつくったのではない。人類が神を
つくったのである。史上最大の発明である神は、集団のコントロールに絶天な
威力を発揮した。人々は神の下に行いを正し、倫理道徳を守り、欲望にブレーキ
をかけた。ドラマ作者から見れば、人類の行動論理は神と食欲と性欲の三極に
支配されている。人間の実体は三角形といってもいい。人によっては平べったい
三角や、とんがった三角もある。ぐにゃぐにやした三角も、硬直した三角もある
だろう。 いずれにしても三角形の内角の和は、すべて百八十度である。
ところが厄介なことに、人類は複数の神様を創った。集団ごとに神が違えば、
信仰は対立し排他的になり衝突する。人類を救うはずの宗教が戦争を起こす。
文明が発達し生活様式が変わると、集団杜会システムも修正せざる得なくなり、
三極のうち食欲ど性欲は変えようがないので、神のかたちを合理化するしか
なかった。それが憲法や法律、イデオロギー、正義、秩序、ルールといった
〔神〕になった。新しい神は仕分けに不慣れで、いまだ掌握しかねている。
「死は生の終末である」人はこんなシンプルなことさえ、きちんと認織しない。】
〜〜
神と性欲と食欲の三角形が人間の実体か〜 歳を重ねると、食欲と性欲が
減退し、神様がノサバッテきて、変に尖がった三角形になってなってくる?
それがイスラムの禁欲主義?性欲と食欲をコントロールするため神を創った?
 ・・・・・・・
3179, Twitter の意味すること!
2009年12月18日(金)
 4ヶ月前に、ツイッターに興味を持ち登録をして試したが、その後は全く
見もしなかった。ところが10日前になるが、衛星TVのニュース専門番組で、
「ツイッター」の特別番組を放送していた。そこで驚いたのが、そこに
自分のブログを貼り付けたり、写真を貼り付けるサービスのPicture.
Twitterなどがあることだった。 
・ツイッターとは、それらを含め分りやすくいうとミニブログである。 
 基本は、「140文字で、つぶやく」原始的、現場の生生しさが、見る方に
 とっても面白いことである。 
・モバイルや携帯電話で、気楽に、自由に、思いのままの言葉を発信できる
 のが取り柄である。
・そのつぶやきに、見ている人が、語りかけることが出来るのが良い。 
 それでは、自分がというと、少し抵抗がある。 しかし加藤登紀子などの
 つぶやきに割って入ってつぶやくことが、現実に可能なのである。
 私の場合、ヤフーのブログ《バードウォッチ》で、「つぶやき」専門として
 毎日書きこんでいるが、イタズラの書き込みがあってから、発信専門にかえた。
 ところで先日さっそく書店で「Twitter社会論」津田大介著を買ってきて
 読んでいる。ネットにTwitterの6つの特徴が書いてあった。「リアルタイム性」
 「伝播力が強い」「オープン性」「独特のゆるい空気感」
 「使い方の自由度が高い」「属人性が強い」。
・リアルタイム性については、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
 の「mixi」と対比して、その違いの一例として、「 mixiとTwitterは数分か
 数秒の違い」という。 書き込みへの反応は、mixiでは早ければ5分程度で
 ある一方、Twitterでは早ければ数秒後。
(以下は字数制限のためカット 11年12月18日)
・・・・・・・
2814, 不況景色 −3 
 2008年12月18日(木)
 *景況感下げ幅 過去二番目
先日の日銀の短観によると、企業の景況感が石油危機以来下げ幅が21ポイント
と過去二番目になった。今回は、その角度が大きく、速度が速いのが特徴で、
一日一日と奈落に落ちるように悪化している。ニュースや、ワイドショーなど、
失業、倒産、節約などの話題一色、僅か三ヶ月で、世界が凍りついてしまった。
当然のことながら来年から大量倒産時代が到来し、それにともない大量失業者
が溢れることになる。世界恐慌は、20%の失業率というから、前年比7割に
なるというから、想像を遥かに超えた暗い社会になる。長岡駅裏に、数ヶ月前
から、ホームレスが三人、毎日のように座って酒を飲んだり、通行人に金を
せびっている。全国的に今後大量解雇が行なわれるというから、こういう姿が
日常的になる。年金年齢に達したから、仲間に入らなくて済む・・ 
こういうのが冗談では、無くなるのである。
 *アメリカの金利が実質ゼロ!
(以下は字数制限のためカット 11年12月18日)
 −−−
 *百貨店の商売モデルは終わったのか
 (以下は字数制限のためカット 09年12月18日)

 


5390,自分史の書き方  ー③

2015年12月17日(木)

          『自分史の書き方』立花 隆(著)
   * 事前の(授業内容紹介)
 「自分史」のモデルを日経新聞の【私の履歴書】のするとはさすがである。
 担当の専属記者が、時系列の表の項目に、対話からエピソードなどを引出して
埋めこんだ後に語り口調の物語化をする、これこそ有名人の個人史とである。
  −‘はじめに’の冒頭の文章を抜粋するー
≪【これは実践的な授業である。目標は、各自が、自分史を書き上げることに
置く。それも単なるプライベートな身辺雑記的自分史ではなく、同時代史の流れ
の中に、を置いて見る、「自分史+同時代史」としたい。
セカンドステージのデザインに何より必要なのは、自分のファーストステージ
を見つめなおすことである。そのために必要な方法は、自分史を書くこと。
 おの程度の自分史にするか。目標は日経新聞の「私の履歴書」あたりに置く。
「私の履歴書」は1日およそ400文原稿用紙3〜3・5枚が30回続き、
全部で100枚程度で終わる。この程度の自分史は、正しい手順に従って少し
ずつ書いていけば誰でも一書ける。その手順を教える。代表的な「私の履歴書」
の構造分析から始める。次に各自の自分史年表と同時代史年表を書く。
この授業では、各自がそれまでに書いてきたものを、相互に読み合い、批評
し合うことを随時行うから、恥かしいなどの理由でそれができない者は、
はじめからこの授業をとらないこと。】
 開講当時、一般社会のリタイア年齢(定年ー年金生活)は、60歳だった。
しかし、日本人の平均寿命が男性79歳、女性86歳まで延びている現在、
60歳はリタイア年齢としてちょっと早すぎる。むしろ、60歳は人生の中間地点
ぐらいに考え、「そこから、人生のセカンドステージがスタートする再出発
地点だと考えるべきだ」というのが、このコースの発想の原点だった。
 だが再出発してどこに向かうべきなのか。いま自分たちの未来にはどんな
可能性が横たわっているのか。日本は、世界は、これからどうなっていくのか。
そして、自分たちはいま何をなすべきなのか。
 このような「中間再出発地点」に立ったときに、なすべきことは、
「過去(自分と社会の両面。日本と世界の両面)を総括する中締めと、いま
自分たちが立っている地点を再確認すること」ではないか。そして
「未来の可能性を展望すること」ではないか。そのために必要なのは、
じっくり考えることと学び直すことだ。そのような学びに最適の場は大学だ。
そこには人生の学び直しのためのあらゆるインフラ(請座、教師、学び伸聞、
学び舎)がそろっている。こういう発想に立って開講されたのが
「セカンドステージ大学」だった。≫
▼ 昨年の今ごろ、やはり立花隆の著書を取上げていた。
 私の人生の中間点は、5年半の「まだらボケ」だった母親を看おくった後
だった。さて、今後、どうするか? 「最適な正解が考えられないなら、
還暦までの9年間で、30年分を生きること!」とし、そのまま実行した。
それについて何度か書いてきたので、ここで省くが、還暦を向かえた時、
「無事到達でき、心底、良かった!」と思えたのも、その5年後の節目時の、
「でも、まさか!」の坂を、何とか越えられたのも、この実践のため。
・・・・・・
5025,読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 ー3
2014年12月17日(水)
          『読書脳 ーぼくの深読み300冊の記録 』立花 隆 (著)
   * 今世紀で人類は終わる?  
「今世紀で人類は終わる?」マーティン・リース(著)から!
  ー内容(アマゾン)ー
< たとえば、致死率の高い危険なウイルスのDNA配列情報は、いまやだれでも
ネットからダウンロードできる。このDNA情報から、ウイルスを合成し、さらに
強力なウイルスへと改造する技術を持った科学者は、世界に数千人存在し、その
数は年々増えている。もし、通り魔殺人や銃乱射事件を起こすようなタイプの
人間がこの技術を習得したら、いったい何が起きるだろうか。核戦争や地球
温暖化といった、20世紀から危惧されてきたものとは全く別の、予想外の脅威
による人類文明終焉のシナリオを、第一線の物理学者が描き出す>
 ー著者・立花の解説が明快である。
≪ 著者は宇宙物理学者。英王立天文台の名誉天文台長をつとめる。
 話はすべて、科学的にありうる地球滅亡、文明滅亡の話。小惑星の衝突、
「温室効果」の暴走、といった自然現象の脅威もあれば、核兵器の拡散、
バイオテロ、カルトの先鋭化といった人間の暴走現象もある。
自己複製する機械ができて、人間より優秀になり、ポストヒューマン文明を
築いてしまうとか、生物を栄養源とする自己増殖ナノマシンが生まれて、爆発的
に増殖し、地球上の植物を食いつくしてしまうなどというテクノロジー
未来物語もある。 驚いたのは、最先端の素粒子実験がもたらしかねない世界
の終り。巨大な金や鉛の原子核を光速近くまで加速して衝突させると、原子核が
くだけてグジャグジャになり、小スケールだが、ビッグバン直後の世界を再現。
すると、ブラックホールができて、周りのすべてを吸いこんでしまったり、
複数のクオークが途方もなく圧縮されて、ストレンジレットと呼ばれる奇妙な
新粒子を作りだしたりする。ストレンジレットは自分が接触するあらゆる地球上
の物質を片端から奇妙な物質に作りかえていって、アッというまに地球を直径
百Mほどの超高密度天体に変えてしまう可能性がある。あるいは、この実験で
真空に転移を起こさせ、これまでの空間を空間ならざるものに変貌させてしまい、
これまでの空間がスッポリそれにのみこまれてしまう可能性がある。
このような真空の相転移が宇宙規模にふくらんでいき、ついには銀河系全体が
すっぽり、飲みまれてしまうことも考えられる。≫
▼ 小スケールのビックバン直後の世界の再現の可能性には、驚いた。
 あるうることである。また、狂信的イスラム教徒達が、自分の体に細菌を
感染させて、世界各地で、いっせいにテロに走ることも十分に考えられる。
現在、問題になっている『イスラム国』。ネット上の教団が、世界中の狂信的
イスラム教徒に様々なテロを呼びかけている。そのアメリカも、考えてみれば
狂信的キリスト教国。とすると「目には目」の殺しあい、激しくなって当然。
・・・・・・
4658, 2050年の世界 ー21
2013年12月17日(火)
「2050年の世界ー英『エコノミスト』誌は予測するー」
               〜英『エコノミスト』編集部 (著)
  * 第四章のまとめーソーシャル・ネットワークの可能性
・インターネットが人類に与えた影響は、ソーシャル・ネットワークのくくり
 でみるとわかりやすい。コンピュサーブなどのパソコン通信の掲示板の世界
 から、よりIDが実名化したフェイスブックの世界まで、その世界は、八億人
 を超えひとつの国家となっている。
・SNSの興隆により、三つのトレンドが将来に予想される。
 一つめは、意思決定において友人の影響力が強まる。
 二つめは、集団の英知を利用したウィキペディア型のサービスを利用する
 度合いが強まる。
 三つめは、新聞やテレビなどの大マスコミに頼らずとも大規模な運動を
 起こすことができる。
・社内の協業を促すために、セキュリティの厳しい社内SNSの新しい形が
 生まれ、それを利用する企業が増えるだろう。
・トヨタは、自動車間でソーシャル・ネットワーキング機能を持つことの
 できる車を発売するが、車に限らず、日常の電化製品のあらゆるものに、
 常時接続のものに、常時ネットを利用したソーシャル機能が搭載される
 ようになる。
・一方で、一社支配によるプライバシーの管理への懸念は、政府の規制を
 招くか、あるいは非営利団体によるデータの管理といった方向に向かう
 かもしれない。またSNS上のプライバシーの規定などを共有化する
 「権利章典」が作られる可能性がある。
・但し一社支配が長く続く可能性は少ない。新しいイノベーションを
 持ったネットワークが参入し、既存のSNSに取って代わる。
・異なるSNS間で、ウェブ上の人格を移動し、共有できるシステムが開発される。
▼ この予測で、ここが一番予測しにくい分野。パソコンが携帯に収まるとは、
10年前は誰も思ってもなかった。そして、今度はメガネ型パソコンで視覚
情報を直接、遣り取り可能なものまで出てきた。グループチャットが、広島で
少女殺人事件を引き起こしてしまった。ーその事件をネット検索をするとー
《 広島県呉市の山中に女性の遺体を遺棄したとして16歳の少女が逮捕
 された事件で、警察は男女数人を死体遺棄の疑いで逮捕。この事件では逮捕
された少女の友人3人が17日朝、警察に出頭し、任意で事情を聴かれていた。
また、逮捕された少女が携帯電話の通信アプリ「LINE」で友人に犯行時の
状況などを打ち明けていたことが新たにわかった。 》
この事件に至った具体的内容がTVで放映されていたが、多くの見知らない人が
会話に出入りをしてエスカレートしていく。逆に趣味などの世界の人が簡単に
結びつくことが可能。それぞれのレベルの結びつき強くなり、固定化すると、
ネットカーストも出来てくる。レベルが違うと理解できない世界になる。
価値観の違いとレベルの差異は違う!そこが問題。
・・・・・・
4293, 衆院選挙の結果について
2012年12月17日(月)
   * この結果は、ベストに近い! とみるべきか?
 選挙結果が粗方の予想通りになった。小選挙区制度では、こんなもの。
これで超保守体制で難局に立ち向かうことになる。この選挙は民主党の自滅と、
第三局の乱立による共倒れと、尖閣列島などの領土問題や北朝鮮のミサイル
発射も日本の右傾化を進める結果となり、まったく空気が変わる。
民主党の弱者救済のスタンスから、弱肉強食へ大きく舵をきることになる。
グローバル化社会では割り切るしかない。経済は、今週の株価がどうなるのか? 
特に週末にかけての動きが心配である。まずは来年三月の金融円滑法の打ち
切り問題、自民党が果たして打ち切りが出来るだろうか?地元の高校の同級生
が3人続けて、倒産、不祥事、自殺が発生した。 
 これ、「地方は既に恐慌が始まっている」という私の説の身近な現象。
ここで政策の大転換が必要な時節、この結果も悪くはないという見方も出来る。
問題は、自公で三分の二の議席を確保したこと。参院で法案が否決されても、
再び可決出来る。おまけに改憲に反対している公明党と、この夏まで組んで、
その後に、改憲賛成の維新の会に乗り換えれば、それも可能になる。週刊誌など
の事前予測の結果に近かったが、まさか60議席を割るとは思ってなかった。
タカ派の安部が、領土問題で中国と真っ向から対峙することになれば、
経済に直接、大きく響いてくる。それと、建設国債の乱発による公共事業の
拡大も懸念される。地元の小選挙区では自民党の全勝。建設業界の笑い声が
聞こえてきそうである。土建王国の宗主だった角栄の娘も、この逆風で落選。
当然といえば当然。 政治課題のスタンスは、「消費税増税、原発継続、改憲、
原爆保持、地方への分権化、賛成。公共事業の依存化、反対!」。そうこう
考えると、最後の公共事業反対以外は、この圧勝は良かった、ということ。
分かってはいたが、民主党への拒否反応が、ここまで大きいとは驚き。 
政治談議が多くなったのは、歳のため? 年末まで、株式か国債の暴落が
ないことを祈るばかり。
 ・・・・・・・
3918, 精神力ーその偉大な力 ー8
2011年12月17日(土)
  「 精神力ーその偉大な力  ー 」 ダン・カスター著
【 難題にぶつかり、それを理解し、それを乗り越え、超越するとき、
そこから多くの力と知恵を与えられます。それにより将来においての他の更に
大きな問題に取り組めるのです。世の中には善いもの悪いものもありません。
ただ私たちが善い悪いと思うだけです。もし問題、難題を一つの機会か励ましの
挑戦と見るならば、人生に処する私たちを弱くしたり無能にしたりすることは、
ありえません。‘あらゆる事態はつまずく石か、ぬかるみの中の踏み石’です。
すべての進歩は、なにかの問題を征服し、なにかの挑戦に戦い抜いた結果です。
大生命力は、絶えず励ましの挑戦をしてきます。前進を促す体内の威力を
見出すと、私たちは成長するのです。もし挑まれなければ成長が出来ません。
教育さえあればとか、子供の頃の愛情の欠如で、やる気が起きないとかいう人を
知っています。しかし、その逆に、それをバネとして、その中に善を見つけ強く
なった人がいます。「あらゆる逆境は、好機のタネをもつ」といいます。
あなたの過去の傷は打撃や損失を癒す最も良い方法の一つは、その体験の結果
として生涯に起こった善いものの表を作ることです。ものごとが良くしていく
には、体験をいかに反応するかにあります。鹿が足がはやいのは、敵から
逃げるために自分の体内の力に頼ったからです。人間は自然界の挑戦を克服する
ため推理と知性を発揮してきました。問題を受け入れ、善さを見、ゆるし、
解放して自由にし、そして前進するか―あるいは怒り、おのれを哀れみ、
自分のことだけを思い、みじめに暮らすかです・・】
▼ 先日の新聞記事に「壁を乗り越えようとするな、壁のまわりを動き回れ、
そうすれば壁の隙間が見つかる。登ろうとするから、登れないと諦めてしまう」
というような内容があった。上記の内容に似ている。 20歳で創業を決意し、
準備を始め、結果は、2つの経済震災と東北大震災で、この結果に終わった。
が、創業も倒産も廃業も事業のうちである。その創業も、まずは精神である。
計画し、手順に入ると、まず思いもよらない難題が山のように次々と行手を
阻んでくる。 初めは、それを嫌々取り組んでいたが、慣れてくると、これこそ
が踏み台で、難題の中にこそ鍵があることが分かってきて、逆にゲームとして
楽しむようになる。この難題がゲームの醍醐味と自分に言い聞かせ暗示を
かける。下り坂より上り始めは夢はあるが、厳しい! それも数十倍も。
何だかんだあっても、事業人生は面白い。自分の限界が常に目先に立ち
塞がって、自分自身に直面する緊迫感が、である。今もか?
・・・・・・・
3553, 「閑話小題」 が一番面白い?
2010年12月17日(金)
 「閑話小題」は書くネタが出尽くして、仕方なくメモがわりに書いた
中途半端な文章を小題として、幾つか重ねたもの。読者からみたらバレバレと
思っていた。だから、しゃ〜ない「B級品」と割り切っていた。その半分手抜き
の文章が先日、久々に参加した木鶏クラブの人から何気なく「閑話小題」が
一番面白いと言われ、何かの間違いと、再び聞き直したほど。それでも
「その人が、たまたま、そうか?」と半信半疑。ところが昨日、ある知人が
訪ねて来て「閑話小題」が面白いと全く同じことを言った。この10年間、
一度も言われたことがない「‘しょうがない’閑話小題」が面白いが偶然にも
一週間内に、たて続きである。実際、長い文章ほど時間もエネルギーも要する。
書くほうからしたら、その分、自己満足する。昨日の友人曰く、「それは、
あなたの言葉で、身近かなことを実感で書いているのが伝わってくるからよい」
という。日々の身近な内容はブログ「バード・ウォッチング」に書きとめていた。
要は実感として書いた文章こそ、相手に伝わるのである。記事とか書物の感想文
は、自分の記憶として留めておくためのマトメとして書いている。さらにいえば
一年先、数年先の自分が読み返し、消化するためのマトメ。読む方からしたら、
それは、それでしかない。しかし小題は書き散らした短文をマトメタもので
要点だけ書いてある。それなら閑話小題を多くすればよい。書いている方は無我
夢中であるが、読んでいる方は、その無意識の本音を楽しんでいるのである。
だから、冷笑も、侮蔑も、「何じゃい、笑うなら笑え、笑われて何ぼじゃ」
と割り切らないと。 ブログは結局は自慢話?の披瀝になる。
読んでいる方は冷静に、その辺が見えている。息抜きの文章が面白いとうと、
もう少し内容に強弱をつけた方が良いということか!書くテーマが見当たらず、
苦し紛れの「閑話小題」が、逆に、井戸の底から湧き出てくる水の味なのか。 
書き、曝すことの恐ろしさと、面白さか。ネット・セルフも色いろ考えさせられる。 
そこで、閑話小題を遡って調べたら、月に1〜2度しか書いてない。
内容も短くまとめてあり、解りやすく、言われるとおり。これからは週一ぐらい
は「閑話小題」を書くことにする。 ところで、「ツイッター」も時々
書いているんだけど! 少し軽すぎる?
 ・・・・・・・
3178, アメリカは現在、どうなっているのか ー2
2009年12月17日(木)
 * アメリカの産業の現状は?
ー以下は、中央公論の中岡望のレポート
    [アメリカ、失われたバラ色の未来」の抜粋ー
アメリカでは金融業界を「ウォール・ストリー」というのに対して、製造業
などの産業のことを「メイン・ストリート」という。ウォール・ストリートは
急速に回復しているが、メイン・ストリーや地方経済の低迷の色はさらに濃く
なっている。アメリカ経済の衰退はもはや避けがたい状況となっている。 
デトロイトでは、自動車産業の衰退で都市そのものも機能しなくなっている。
工場労働者だけでなく、高学歴のホワイトカラーの雇用調整もかつてない
スピードで行われている。自動車会社のビッグ・スりーは工場労働者だけで
なく、2006年末から今年の六月までに3万人のホワイトカラーを解雇。
かっては最強の労組と言われたUAW(全米自動車労組)も、雇用維待するため
の戦闘力を失ってしまっている。その結果、ミシガン州の6月の失業率は
15・6%と.全国平均の失業率を大きく上回っている。デトロイトの失業率は
17・7%とさらに高い水準になっている。同州の労働者の20%がフルタイム
の仕事を探しながらも、パートタイムでしか働けない半失業の状況に置かれる。 
デトロイトの住宅市場に回役の兆しはなく、七月時点で住宅価格はピークを
付けた2006年初と比べて45%下落し地域杜会の荒廃が続いている。同州では、
高賃金が期待できる防衛関係や代替エネルギー関係や医療関係の企業の誘致を
進めているが、目立った成果は見られない。職を失った人は悲惨である。
あるクライスラーのエンジニアは年収11万ドルを稼いでいたが、早期退職
をした現在はパートタイムで働いており、週給はわずか500ドルである。
クライスラーの製造開発の責任者であった男性は、年収10万ドル以上あったが、
早期退職をして得た現在の仕事の年収は3万1千ドルである。職を失う影響は
収人の滅少に留まらない。アメリカの健康保険制度は企業が提供しており、
仕事を失うことは健康保険も失うことになる。
▼ アメリカ社会の深刻な問題は貧困と格差である。最も豊かな国であり
ながら、貧富の格差は深刻。その貧者に金融危機が直撃をし、その格差を
ますます大きくしたのである。貧困率は一年で12・5から13・2パーセントへ
拡大した。「1人暮らしで100万円、4人暮らしで200万円」以下で生活する人
は4000万人と一年で、250万人も増えたという。医療も教育現場もガタガタで
日本とは事情が全く違う。あと1〜2年後の地方が、これに近い状態だろう。
これらをみると、アメリカ一極の時代の終焉を示している。それだけ、
この金融恐慌の影響は大きい。


5389,自分史の書き方  ー②

2015年12月16日(水)

            『自分史の書き方』立花 隆(著)
 15年前から、随想日記として一日一文章を書上げ、ブログに公開してが、
この中で書いた「思い出話」や、50回以上に渡って書いた、「準備を含めた
45年間の事業総括」が、自分史を書上げるとしたら、そのまま資料になる。
それと多感な22〜25歳の頃の日記も、ここで公開してある。
 この年齢の視線で逆照射し、俯瞰した自分は、赤面の至りのことばかり。
20歳時に志をたて、それに向かい捨身で生きてきたことは確かである。
その過程の悲喜劇の中で、何とか、日々を過ごしている小さな己の姿が垣間
見ることができる。その姿が、何とも愛おしくもある。
  〜以下の、アマゾンビューの批評がわかりやすい〜
≪ 立教セカンドステージ大学における受講者の皆さんの自分史を引用しながら、
その書き方を示した本。ただし、自分史の書き方を指南した部分より、受講者
の自分史原稿そのものが実に面白い。特に「親子二代で書き上げた自分史」は、
太平洋戦争が始まる前からの個人の記憶が克明に描かれており、当時の人が
日常、何をどのように記憶していたかという貴重な記録の集積である。
「語り継ぐ」ことは、いつかはできなくなるため、「書き継ぐ」ことが極めて
重要になるとよくわかる。世の中の物価やニュース、また、その当時は
「記録するに値しない」思われる「今」の日常が、わずかな時間であっと
いう間にかけがえのない記憶になることが、この本を読むとよくわかる。
 もう一つは、誰の人生にもどんな人生にも、語るべきドラマやストーリーが
あるということ。「今」はただがむしゃら、必死、夢中、逆に絶望の淵という
人生で、「時間」がそのいかなる過去をも俯瞰すべき物語に変えてくれる。
「年齢を重ねていくということは大したものだ」ということを雄弁に語る自分史
の力に魅了される。 自分史を書くためには、自分についての資料が欠かせない。
自分に関する資料は、ネットでは調べられないことも重要だ。同じニュースを
100人聞いてもそのとらえ方は100通りである。そして、時間が経つと
そのとらえ方も変化していき、その人固有の記憶となる。仮に自分史を誰かの
為に書かなくとも、年齢を重ねるその度に「自分を俯瞰しなおす」という
行為・作業が欠かせなくなる。時間というのはとても不思議なもので、意識
して過ごさなければ(自分で記録をしなければ)今日という日も1年前、
5年前と同じようにあっという間に色あせてしまう。
「あれから僕たちは何かを信じてこれたかな?」という歌詞で始まる
「夜空ノムコウ」という歌がはやった時があった(これも10年以上前)。
それを確かめるべくして、執筆された受講生もいたのだろうか。
「これまでこうだったから、これからはこうだろうな」という見方あり、
「これまでこうだったから、今後はこうしてもいいのではないか」という
見方あり。自分は10年後、20年後人生をどのように俯瞰するのだろうか。
そう考えられる程、すべてのサンプルが優れている。一読を勧めしたい。≫
▼ ここで、<年齢を重ねていくということは大したものだ>とあるが、
 これは「経験を重ねていくことが大したものだ」ということ。実際に経験
してこそ解ることがある。<「語り継ぐ」ことは、いつかはできなくなるため、
「書き継ぐ」ことが極めて重要になる>は、社会に一歩踏出した前後に、
書いた日記を読み返すたびに、思うこと。あのまま、何で書き続けなかったか、
書いてなかった部分の詳細の「いま・ここ・わたし」は、断片的に書いていた
部分を除いて、スッポリと抜けてしまった。 実は、当時の日記帳は厚くて
余白のページが、まだまだあったため、気が向くと(数年間隔で)書き足して
ある。時おり、それを、ここで書いてみるつもりだが・・ 
・・・・・・
5024,読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 ー2
2014年12月16日(火)
        『読書脳 ーぼくの深読み300冊の記録 』立花 隆(著)
   * ドーキンスの『神は妄想である』
 ランダムに、印象の強い順に取り上げてみる。ここで、ドーキンスの
「神の定義」が、簡潔に書かれている。何か現時点の私の考えそのままと
思わせられる内容。自然界の、動植物の美しさは誰が創ったか? 自分自身に
起こる因果応報のリアルさは、神が与えたのでは?とか、いま、ここにある
自分という存在の不思議さ等々、考えるほど不思議なことばかり。 
 ーまずは、その一節からー
≪ リチャード・ドーキンス『神は妄想である』は、無神論を説く本という
 より、神の存在を信ずる有神論者に対する激しい批判の書。 一口に神と
いっても、さまざまな神がいるから、まず定義が必要になる。ドーキンスは
単なる宇宙創造神を信じる人にはあまり目くじらを立てない。ドーキンスが
はっきり否認するのは、創造されたあとも被造物のその後の運命をいまだに
監視し、影響を及ぼすような超自然的存在。 「人の祈りに応え」たり、
人の罪を赦したり罰したりするなど、主体的意図的に行動する神。奇跡を行う
ことで世界に干渉する神。人間のすることや考えることを常にウォッチして
それに対応して行動する全知全能の人格神。ドーキンスが信じるのは
「存在するものの整然たる調和のなかに自らを現している神であり、人間の
運命や所業に関心をもつ神ではない」というアインシュタインの神。 
あるいは、「もし〈神〉という言葉によって、宇宙を支配する一連の物理法則
を意味するのであれば、そのような神は明らかに存在する。この神は情緒的な
満足感を与えてくれるものではない」という、カール・セーガンの神。
 要するに、ドーキンスは汎神論的な神ないし、理神論的な神は認める。
しかし、「ここに、悪く書くことをいっさい許されない一つの考え、ないし
概念がある。けっして許されないのだ。なにゆえに? ―許されていないから
許されないのだ!」というような盲目的信仰には激しく反発する。 ・・≫
▼ 共同幻想などと、格好よいものでなく、妄想というところがよい。
 所詮、全てが夢幻でしかない。死んでしまえば3日も経てば、300年前に
死んだのと同じことになる。としても、知識を持ってしまった猿は、自他とも、
共同幻想でコントロールをするしかない。せめて、自分だけは汎神論を持って、
自然界を走り回りたいもの。で、出会うのは神秘的神? 偶然だが、3年前の 
 3917, 精神力ーその偉大な力 ー7 <2011年12月16日(金)>
「精神力ーその偉大な力」ダン・カスター著 
* 『まず相手を許すこと、そして自分自身を許すこと』に続く!と、
7年前の<2007年12月16日(日) 2447, 四四太郎の霊日記>に続く。
・・・・・
4657, 閑話小題 ーゴミ箱周辺で蠢く人々 ー2
2013年12月16日(月)
  * ゴミ箱のネズミとカラス
 古ビルは、どんなに安くとも買うものではない。それなりでしかないから。
まず内臓(設備)が腐りかけて、メンナンスのコストと、交換が莫大にかかる。
一般的に建物の撤去コストを土地相場の総額から差し引いた更地値で売りに
出されるため、一見、格安と勘違いをする。そのことが長期物件投資の経験が
少ないと分からない。バブル時に古ビルで大損をした経験があるからこそ
分かった知識。それに税制の問題がある。テナント率の低下で物件価値が
下がっても、税金は下がらない。日本のビル建設の償却は、実態の価値下落と
かけ離れていて、所有者にとって絶対的に不利。それがランニングコストを
押し上げる。(逆もあるが)これが大きい。知らないことは罪悪。
その無知のお陰で、このザマ。「万一の備えが長期投資の絶対条件!」 
バブルになると、それが見えなくなる。10年前になるが、新潟駅前の古ビルを
買いまくっていた人がいた・・ 本体に火がついた今、どうなったことか?
ところで、私が手がけた六棟のビルは、売出と同時に即売。設計段階から、
転用を前提につくってあった。
・これは西武鉄道の堤義明が著書で「私が手がけたホテルは、
 全て事務所に転用可能」と述べていたのをヒントに、
・私の父親からは「ビルは長期物件、時代の変化に対応できる基本設計
 にすること」と教わっており、
・設計事務所の当時社長のビル建設の基本が、「ビル設計は神の代行」
 の理念が建物に入っていたことで、再利用しやすい建物のため。 
話を元に戻すと、山の中腹からみえる津波本体の到来を前にした海辺の人が、
何とも気の毒。ある日突然、株式か国債の暴落から始まるが、それまでは
小春日和がつづく。純資産10億以上の金持の多くは、既に外国に資産避難
を終了とか。何処かのゴミ箱ではカラスとネズミが長閑に戯れている。
国が滅ぶとは、こういうこと。あとは素ウドンを啜りながらの楽しい
東京オリンピックが待っている! 丁度、後期高齢者だが、元気かどうか? 
・・・・・・
4292, 閑話小題 ーつれづれに、今日、選挙!
2012年12月16日(日)
   * 今日、衆院選挙
 今回の選挙ほど見ている分に興味深い選挙はない。この国難といえる問題
山積の中、結果が大きく将来を左右するからだ。終戦から67年、今だに
アメリカに実質に占拠されている状態。この間、国民が借物の民主主義で
骨抜きにされてしまった。この世界的大変動の中で待ったなしで新憲法を
つくりかえる時節になった。明らかに民主党は、この三年間で方向を誤った。
しかし自民党は、それ以前に日本を大きく弱体化させた張本人。
県内の自民党の女性候補が何と「人からコンクリートへ!」と絶叫していた
のを聞き耳を疑った。 彼らに票を与えすぎると地震対策という御題目で、
ゼネコンマフィアと組んで、建設国債を発行させ無制限に公共投資をしてくる。
彼らの景気対策は、それしか考えられない。どっちらに転んでも、救いよう
がないなら、最後の饗宴をするのも分からないでもない。 ところで、私の
スタンスは、「改憲、消費税増税、国会議大幅員削減、原発の現状維持、
原爆保持、以上が賛成。インフレ政策反対」である。今度の投票は人物第二で、
家内?ともどもに無党派だが日本維新の党へ投票予定。 石原の傲慢さは
好かないが、一番まとも。
   * 今年、買った最大の物は何?
 何気なく、ヤフーを見ると、今日のお題、「今年、買った最大の物は何?」
があった。ハッとして考えてみた。電波歯ブラシと、ジャケット二枚に、
ウォーキングシューズ、他に何だろう? 本が数冊。後はスーパーで酒のツマミ
と百円ショップで小物以外、心当たりがない。そうそう、電気洗濯機の買換え。
これは家庭必需品。私が買った部類に入るのか入らないか。 それよりも去年
の春以降、iPad以外、思い当たらない。何か欲しい!と大体思わなくなった
ことがある・・ いや、年金生活者は、大体こんなものか。現在、欲しいのは
パソコン。だが5年使っているiMac二台が、まだ使える。TV、パソコン、
月に数回のシネマ、スポーツジム、月に1〜2度の飲み会の世界では、
こんなもの。ところで家では「ママリッチ、パパプアー」。
大きな夫婦間格差が現実。(´;ω;TOHO!
・・・・・・
3917, 精神力ーその偉大な力 ー7
2011年12月16日(金)
「 精神力ーその偉大な力  ー 」 ダン・カスター著
   * まず相手を許すこと、そして自分自身を許すこと
◎ヤコブは聖書に書いている、「汝が乞うても受けないのは、誤り乞うからだ」
 それを別の訳にすれば、「あなたが求めるが受け入れられないのは、間違った
 求め方をするからだ」ということ。「その人を許しなさい。そうすれば
 天にいます貴方の父、すなわち大生命力は、あなたを許して下さる」
◎傷ついた否定的過去の記憶では、大生命力のエネルギーの自由な流れを妨げる。
 それを愛と信念をもって書き換えねばなりません。「なんびとかに、また、
 なにものかに反抗して抱く全てのものをゆるせ」といったキリストの言葉は、
 非常に実用的である。
◎もし彼を許さなかったら、私自身を不愉快な体験に、そしてまた、その人に
 結びつけておくのです。彼を思うたびに、不愉快な体験を繰返すことになる。
 もし、私が誰かを傷つけたとして、彼が私を許せば、彼は解放されたことになる。
 その許すということは、彼の側の精神活動です。怒りは憎しみは、恨まれた人
 より、恨んだ人を傷つけるものです。賢い、常識的な考え方は、愛し、理解し、
 そして許すことです。「神よ、彼に祝福を」とだけ、心の底から言いなさい。
◎私たち各自は、毎日、静かに座って自分向かって次のことを言い、それを
 まじめに務めるがいい。「・・ 私たち各自は大きな無限の大生命力の一部で
 あって、大生命力は実在の一部である。その大生命力の中で、すべてを生き、
 動き、そして実在している。これは真理だから、私が行なったあらゆる過ちに
 ついて私自身を許す。そして多少とも私を害したあらゆる人を私は許す。
 許すなら、あらゆる体験から善いことのみが私に来ると知るから。
 私が行なった一つ一つのあやまちは、より大きな理解と、より大きな機会への
 踏み石だから、過去のあらゆる体験を私は祝福する。どんな過去の体験も、今日
 あるいは未来において私を害さない。私が許れたいよう、私はことごとく許す」
▼ 自己啓発の、このようなセミナーに出席して感化を受け、日常の考え方と、
 祈りに取り入れたら、心の傷は和らぐだろう。20歳代半ば何度も何度も、
この本を読んで救われていた。こういう経験があったから、何人かの鬱病の相談
にのれたのだろう。現状でも平然?としていられるのは、自分で見つけ、何度も
読んで一人で手当をした経験があるためと、再確認をしている。数ヶ月前に、
地球の芯からの声が聞こえてきたのは、こういう経験があったからである。
芯の声は大生命の声、魂の声である。
・・・・・・・
3552, 何に出会うかを、成長と呼ぶ
2010年12月16日(木)
「何に出会うかを、成長と呼ぶ」 ある雑誌の新聞広告にあった言葉である。
実際に出会った人、著書を通して出会った人、宗教的啓示で触れた何もの。
大自然の荘厳な景色から受けた感動、絵画や音楽を通して感じた作者・作曲家
の魂など、出会いそのものが成長になる。マイナーの何ものかの出会いは、
マイナー成長ということか。その中で、書物を通して崇高な教えや啓示などの
出会いは、一番身近で誰もが出会う機会になる。最近は、ネットやテレビや
映画などからも多くの出会いが可能になってきた。長年の風雪の中で、これまで
読み継がれてきた古典には、何かがある。その辺から多くのことを学ぶことも
出会いになる。65年間に多くの出会いと別れがあった。自分が経験してきた
蓄積が新たな出会いを呼び込むのである。 最後は自分の「死」の直感という
厄介な何に出会うのだろうが。それも刷り込まれたイメージでしかない。
出会いといえば、感動が伴なった経験である。人はどれだけ、感動、感激に
出会えるかで人生の豊かさが決まってくる。ところで、この出会いに関して、
本当に豊富であった。その蓄積が、さらなる上質な感動の場面を作上げる。
感動した対象に対し我われは何だろうか?と知りたくなる。それが、考える
キッカケになる。もう一つ、出会いの中で、宗教がある。知識を持ってしまった
人間は、いずれは死ぬ運命にあることを身近の人の死を通して知ってしまう。
それは二人称の死で自分の死とは違うと分かっていても、長年かけて、知人の
遺体と焼却を目の当たりにすると、二人称の死を一人称の死に重ね合わせて
しまう。出会いこそ人生であり、生き方が変る。未知との遭遇、無知との
遭遇、人生には色いろある。
・・・・・・・・
3177,デフレス・パイラルの脅威
2009年12月16日(水)
  * ハイパー・デフレの始まり
 どうも本格的なデフ・レスパイラルに入ったようだ。
それもハイパー・デフレ。ということは、二番底に向かって転がりだした
ということになる。先日、自宅から歩いて10分もしないところにある中古
プレハブ住宅の販売広告が入っていた。土地が25万、建物が20万?の相場の
家屋が何と土地15万、建物10万の値段である。(その逆でも同じぐらい)
その販売業者は、競売物件を買って、少し手を入れて二割位の利益を乗せて
売るのを専門にしている。(なぜ分かるかというと、知人の自宅が、その
プロセスで売却されたからで、競売落札の値段も、お化粧代も大よそ分かる。) 
どうみても半値に近い相場だが、結果として資産デフレに火をつけている。 
近所の相場が、それによって暴落する。会社の人の自宅近くが半値×八掛け
で売りに出され、数日で売れたという話も入ってきた。資産デフレである。
あらゆるところで価格が暴落しているのは、誰も彼もが実感していること。 
背広の客単価が一年前の4割も落ちているし、薄型テレビも3割ダウンした。
冬物衣料などもオール半額!というチラシが入ってくる。 ホテルもネット
で2980円、3180円、3280円が出ている。安い順に売れていくが、それさえも
最近は売れ残っている。安くしないと、消費者は買わないから、競って安く
するが、全ての業界が始まり体力の消耗戦になってきた。一番強い者だけ
しか生き残れないのである。そして、会社の多くは淘汰され、そのうちに、
今度は金(かね)の価値が暴落を始まる。ハイパー・インフレが始ると、
これは国家破綻を意味する。いつも同じことを書いているが・・ 
世界は間違いなく経済も、政治も含めて大動乱に入った。アメリカも、去年
のリーマン・ショック以来、経済はガタガタ。失業率が、あれよあれよと
10%を超えてしまった。日本も、数年以内に、それを超えるだろう。
リーマンショックの津波が姿を現してきた。デフレス・パイラルは4年間?
続く。来年からは、その中で食品の一部が値上がりが始る。 
ハイパー・インフレの波も現れる。 


5388,自分史の書き方  ー①

2015年12月15日(火)

            『自分史の書き方』立花 隆 (著)
  内容 〜立花隆の講義+受講生の豊富な作例。
      今までなかった「自分史ガイド」の決定版!
 図書館から三度、借換えをした後にアマゾンで買った本である。
自分史は、このブログで、断片的に何度か書いてきた。学生時代の日記も、
ここに書きうつしたが、これも自分史の一部になる。1〜2年後に、纏めて
みようかと思っている。 このブログに書連ねたことを「自分史」の一部と
位置づけ、そのままにしておくのも一つ。 15年近く前に、一念発起をし、
個人HPを開設のためPC教室に通いだした。丁度その頃、既製品のHP、
「ブログ」たるものが普及を始めた。これで世の中が一変した。
自分の取っておきの材料を公開を始めたのである。
 当時は、そのまま手作りのHPを作り、毎日、一文章を書き、ネット上に
載せることにした。 第三者に、読書の感想文や、随想を公開をすることで、
自己コントロールをすることが狙いだった。 それは、自分の知能の程度を、
そのまま公開することになる。物事に、プラス3にマイナス1の割合として、
問題はマイナスの及ぼす大きい影響である。ブログについての影響の言及は、
これで止めておく。『自分史』も、公開が前提とするため、力が入る。
 次回から、ランダムに、印象に残った部分を抜粋するが、なかなか人生の
示唆がある。「現実に突ぶつかる」とは、現実を通して、自分の限界に突き
ぶつかることであり、そこには惨めな思いが残っている。自分史とは、正に、
それと、絶頂時の喜びを書き出すことになる。自分史を物語ることで、
その意味、価値を自ら見つけ俯瞰することができる。自分の苦楽の極みこそ、
私たちは学ぶべきである。泣いて笑って、喜んで遊んでこそ、人生である。
・・・・・・
閑話小題 ー政治談議
2014年12月15日(月)
 ー今朝起きて、選挙結果をみて感じたことを、そのまま書いてみるー
ブレーンに策士がいて、この突然の解散総選挙の筋書きを書いて、阿部首相が
決断?それを、右系の新聞社に直前にリークをしたと考えるのが筋である。
 とすると、あの強力な金融緩和も、この筋書きの一つ。 頭取がポチなら、
それに乗って当然。まずは仲間内から絶対秘密にしなくてはならない。
 そう早くない段階でアベノミクスの失敗が露呈するから、1〜2割の議員数の
マイナスを覚悟してでも、ここで選挙をして然るべき。あと二年の任期より、
4年の方が、憲法改正に一歩も二歩も歩み寄れる。この国のシステムでは、
首相任期が1〜2年が限界は、首相経験者の安部が一番知っていること。
 アベノミクスの成否に目を向け、実際は、任期の延長と、改憲が真の狙い。
小泉元首相の手法から学んだこと。ますます、将来の若い人たちにとって
生き辛い条件が強くなっていく。 しかし、中国、韓国、ロシアなど隣接した
国との緊張からみて、やはり最高権力者の権限は強い方がよい。
 私が阿部首相なら、ここで、公明党の連立を、維新の党へ乗換えるが・・
選挙用の顔として、頼りなさそうな民主党の海江田党首が議員落選をした。
 ところで、私は自民か維新か迷った結果、両方とも維新の党に入れた。
アベノミクスが×、改憲が◎とすると、自ずから維新の党。
 せっかく思惑通りになったのだから 国民投票を早々実施し改憲をすべき。
その辺りから、アメリカが「安部下ろし」を仕掛けてくる。 これが現実。
 雪とはいえ、あまりに選挙率が悪いのが、気になった。「下り坂、最低!」
ということか。 安部首相、さすがに「美しい国、日本!」と言わなくなった。
 選挙結果からみて、国民はさほど馬鹿ではないことが解った!
『本気に国家的リストラをしろ』ということ! そして民主党への不信は強い。
・・・・・・
4656, 閑話小題 ー行蔵の中の、旅行の棚のお宝 ー2
2013年12月15日(日)
    * 行蔵の中の、旅行の棚には ―�
 最初の旅行で固定観念が粉々になったのは、現在のような情報・知識が身近に
無かったため。欧州行きの決定が直前で知識の準備が全く無かったことが次から
次に驚きを立てたことになった。国内旅行も殆どしたことがなかったのが、
一挙に欧州を中心にした遺跡や文化に直に触れた経験は貴重だった。
21歳の私にとって、欧州の地から逆照射して見えた極東の日本と自分。 
世界は広く、歴史が深いことを目のあたりした経験が、自意識過剰な小さな
固い壁を粉々にした。 これほど秘境・異境に惹かれ、憑かれたように行き
続けたかというと、そこが遠く離れた秘境であるほど、自分の住む日本も、
自分も、同じような特異点でしかないことがハッキリ分るため。
常に、このことを自問自答しないと、小さな壁が内側に拡大し、内的世界を
小さくしていく。それも悪くはないが。
  * 今年の一文字
 毎年の12月半ば、清水寺にて、『今年の一字』が発表されるが、今年は『輪』。
さっそくTVの街頭インタビューで、「あなたにとっての今年の一文字は何ですか」
の質問に対する、それぞれの答えが、面白い。そこで私の一文字は何だろう?と、
頭をひねってみた。まず浮かんだのは事業人生を終えて、娑婆っけを乗越えた『超』。
「ちょう」から漢字を連想すると『蝶』。意味深長だが、軽やかに身辺を飛び回る?
また『跳』もある。 他に、『融』『浮』『宙』などが浮かび、結果は、『悠』!  
 ー悠をネット辞書で調べると、{ �時間的・空間的に、どこまでも続くさま。
はるか。「悠久」。�気分がゆったりしているさま。「悠然・悠長・悠悠自適」}
ー これが御隠居生活の中で少しは身についてきたため? 創業を決意してから
45年、常に何かの影に追われてきたのが解き放され、ゆったりした日々。
『蝶』の実感もあるが!
 
・・・・・・
4291, 過去10年間を振り返り、今後の10年先を予測してみる
2012年12月15日(土)
 10年前の2002年から現在までのことを考えると、想定を遥かに超えた
出来事の連続。もし当時に立ち返り、この10年の有様を予測をしても
誰も信じないし、狂っていると思われるのが関の山。ーそこで思いのまま、
この10年をダイジェスト的に書いてみると
【 地元では中越地震と柏崎沖地震の二つの大地震が発生。自宅近くの学校に
被災民が避難。近くの高校のグランドには自衛隊ヘリが被災民を搬送をしていた。
そして去年春の千年一度規模の東北大震災と津波で2万人が死亡。
そして福島原発の爆発。現在も20〜30万人が避難民暮らし。海外では
スマトラ沖地震で23万、中国の四川では8万人近くが亡くなった。他に多くの
大地震が数多く発生。紛争では、アメリカがテロの報復でアフガンに侵攻。
その後、イラクにも侵攻してアメリカ傀儡政権を樹立。極めつけは4年前の
リーマンショック。アメリカが世界の株式総額の10数倍の不良債権6京円を
世界中にばら蒔いた。それが金融機関や政府機関に今も塩漬け。 
さらに欧州ではリーマンショックを遥かに超えるというユーロ危機が発生。
これまた、先行きは真っ暗。この間に当方の事業も売上げが三分の一に激減、
昨春に倒産、現在を向かえている。・・ 】 
▼ これからみても、10年以上に渡り大変動が起こると予測される。 
 国内的に直面している問題は、東北大震災の後に、首都圏直下型大地震が
10年以内に起こると言われている。中国・韓国。ロシアとの領土争いも
想定できるし、リーマンショックの不良債権問題と、ユーロ危機と、それを
契機にした世界恐慌は起こるだろう。さらに中国国内の動乱の可能性と、
日本の財政破綻も非常に危険。そうこう考えると、この激動の10年より
遥かに大きい変動が起こるのは必定。その意味で、この衆院選挙は日本の
先行きを決める重大な判断になる。世界恐慌が起き、中国が動乱になり、
国民の目先をかわすため尖閣列島などの国境紛争を起こすだろう。
首都圏で数万規模の死者の直下型地震が発生、ハイパーインフレで円が暴落、
等々を、一つひとつの判断をし、乗り越えるしかない。で、「万一の備えが
‘本当に’あるの?」は、まず自分への問いかけになる。そうこう考えると、
自民党の保守本流の圧勝も必要なのかもしれない。
一度、ハイパーインフレで焼き尽して出直しか・・・
・・・・・・
3916, 50冊の本をデジタル化してみて ー2
2011年12月15日(木)
 iPadで書籍や雑誌などを読んでみて、間違いなく紙の書籍より
馴染めたのに自分で驚いている。ネットでブログなどの文章を読んではいたが、
書籍などはiPadを買うまでは読んだことがなかった。しかし一度読んだ本
50冊をデジタル化してパソコンに入れて実際に読んだところ非常に読みやすい。
アプリが読書に便利なように作られていることもある。その上に音声読み上げ
機能がついたソフトもある。文庫本の小さな文字や写真をパソコンの大画面で
大きくして読むと、今までの読書スタイルか不思議にさえ思ええる。
現在使っているAdobeの読書用のソフトが非常に良い。 実際、二日前
までは、そのことに気がつかなかったということ。デジタル化の良さは
一度変更してしまうと、コピーが出来る。それをiBookや、iMacに
入力して、読書が可能になる。紙の本の方がシックリしていて良いのでは?
と思うのは、デジタル化してパソコン上で読んだことがないためである。
そうでなくては電子書籍化が、ここまで急激に進むわけがない。
 家電チェーン店のホット商品コーナーには、ワンタッチで本を裁断する商品と、
自動スキャナーが置いてある。10年前と今回の事務所の閉鎖を機会に半分
近くの本を処分したので、現在は5〜600冊しか本はないが、半分は数ヶ月
がかりでデジタル化することになる? コストは10万円が目安になる。
自分でやれば5万円で済むが、その気力はない。自分で書籍のデジタル化をする
のを自炊というが、自炊をやり終えた中古品が間もなく市場に出回りだすだろう・・ 
定年後のチョッとした小遣い稼ぎとして成立するのでは?しかしネット上には、
業者が多く存在している。また、法律で制限される可能性があるというが、
それは無理がある。中古品数万の投資でチョットしたビジネスが成立するのだら、
数人の顧客を確保して始めればリスクは最小で済むはず。私のデジタル本の
コピーの希望者には迷わず無料配布をするが、自分が気に入ったからといって、
相手がフィットするか?である。でも無料なら価値が充分ある。
音楽の無料化と同じ道をたどることになる。
 ・・・・・・・
3551,閑話小題 ーつれづれに
2010年12月15日(水)
 * 7回目?の乗り過ごし
 先の土曜日の木鶏クラブの忘年会に参加して、21時半の新幹線に乗ったのは
よいが、長岡駅を乗り過ごしてしまった。浦佐駅手前のトンネルのゴーッという
音で「しまった!」と気づいたが、後の祭り。浦佐に降りないで、湯沢まで
行って新潟方面の新幹線に乗れば最終前の一列車早い列車で到着するが、酔いで、
そんな判断が出来ようもない。浦佐駅ホームの小さな待合室で一時間以上も
待たされた。乗り過ごしも数年ぶりになるのか。あの寒さの中、風邪をひかな
かったことを喜ばないと。最近、落し物とか、物忘れが多い。
どうも変、歳のせいは分かっているが。
  * 東芝の高性能TVーセル・レガシのその後
(何度も書くが)この夏に買った東芝の未来型のテレビ、これが日ごと経つに
つれて、その良さに驚きが増している。地デジ放送の見過ごしている番組を何時
でも見ることのできる効用は、慣れるほど深くなる。地デジ全番組をビデオに
録画して、その百数十本から一つ選択してみれるのがよい。一週間分のゴールデン
タイム4時間×6チャンネルが自動録画してあり、そこから選択して見るのは、
その時点の選択出来る番組が百数十倍になったことになる。 底挽き網で全て
捕ってしまうのと同じ。これに内臓ビデオと外付けブルーレイに百位の録画が
あるから、選択肢が増えたぶんテレビが面白くなった。テレビ否定派の人が
いるが、ハーバードの哲学科教授の授業や、過去に行った旅先の放送もある。
歌謡ショーなど、現場で生で見ているような錯覚になる。
これも情報化の恩恵の一つか。 お宅か〜
  * 人間、それぞれの宇宙世界
 最近になって、「それぞれが、それぞれの世界を持っているというより、
それぞれの『宇宙』を持っている」という方が正しいのではと考えるように
なった。「個々人の、それぞれの宇宙」とは、前から言われていたのだろう。
なぜ、「個々の世界を持っている」では、言い足りないかというと、魂を人間
が持っているからである。魂は、生きている現世の背景に広がっているだけで
なく、生前、死後の内的宇宙につながっているからである。自分も他人も魂を
持っており、それは心の背景に大きく広がり網目のように繋がっている。
この感覚、以前は神秘的に思えたが、ごく普通のこととして受けとめている。 
ネットで、キーワードで世界中の人たちと結ばれていることを考えると、
個々の魂が小宇宙として互いに継っている実感は、当然といえば当然である。   
「外は広く、内は深い!」
 ・・・・・・・
3176, アメリカは現在、どうなっているのか ー1
 2009年12月15日(火)
日本とアメリカ社会は少し早いか遅いかはあるが似たような動きを示す。
日本の現状も酷いがアメリカは実際どうなっているのか?と思っていた。
マスコミはアメリカまでの実情を辛らつには暴かない。それ以前に、
日本の現状が悪いということか。2001年の9・15テロと、去年のリーマンの
破綻から金融恐慌は社会的・経済的にアメリカ国民に大きな打撃を与えた。
ダブルパンチであり、この二つの事件は、連動している。まず9.11テロの後、
傷ついた経済を立て直すためサブプライム・ローンを下層階級の人たちに勧め、
それを証券化して世界中にばら撒いた。そして、それが破裂をしてしまい
100年に一度という金融恐慌を招いてしまった。失業者は瞬く間に10パーを超え、
2008年の末から2009年の初めにかけて三ヶ月で家計部門の純資産が100兆円以上
も失われてしまった。アメリカのメトロポリタン生命保険会社が、毎年
[アメリカンドリームの研究」という調査を行っている。
 以下は、そのレポート。『中央公論11月号 参照』
《 ・回答者の59パーセントが個人破綻に追い込まれることを心配し
 ・64パーが住宅を手放さなければならなくなるのでは、と答えている。
・失業すれば二週間で蓄えが無くなると回答した人は28パーに達している。
・さらに56パーが、来年、失業するかもしれないと答えている。 
 そこには楽観的なアメリカ入のイメージはない。
・経済的な苦境を乗り切るために多くの人はライフスタイルも変えつつある。
 44パーの人が、不況によって生活の優先順位を変えざるをえなくなったと。
 大多数の入は外食を減らして自宅での食事の回数を増やし、旅行は贅沢だと
 考えるようになっている。
・40パーの人が、買い物は大型安売り店でするようになったと答えている。
 66パーの人は株価や住宅価格の動向に以前ほど注意を払わず、現在は家族
 や友人、子供、結婚といった‘個人的な事柄’を重視するようになっている
 と答えている。さらに同報告は「雇用不安が高まる中で職場がアメリカン・
 ドリームの礎石となっており、従業員福利が重要な意味を持ち始めている」
 「アメリカン・ドリームがこの一年で大きく変わったのは明らかだ。
 人々は人生の成功とは何か考え直し始めている」という興味深い指摘。
 どこの国でも不況期には、人々は生活防衛的になるものである。
 しかし同調査では、こうしたライフスタイルや人生観の変化は一時的な
 ものではないと結論付けている。 ≫ 
  〜〜
 この調査から分かることは、この金融危機がアメリカ人に与えた影響は
我われ日本人が見ているより遥かに大きなインパクトを示している。
しかし、どうだろうか、日本の地方の現状も、こんなものかもしれない。
 


5387,閑話小題 〜夢の中で発明

2015年12月14日(月)

    * 夢の中に出てきた変ったカセット
 一昨日の夜半に、面白い夢をみた。iPhoneで音楽を聴いていると、
何処かの部屋に知人が横になっている。そこには、枕の形のフレームの
カセットで、黒色のグラスファイバーで出来ている。中は、スケルトンで、
上側が頭をのせるようにウェーブが出来ていて、音色の震動が直に伝わり
迫力が出るらしい。夢から覚めて思ったことは、「これ、商品化が可能? 
音楽鑑賞に、TVに連動させた居間のゴロ寝用の枕に良いのでは?」と。
 夢が新商品のアイデアを提示? それにしても、夢は面白い!
問題は、実際に試してみるかどうか? せめて特許をとったら?
 いや、ヘッドフォンの高性能なのがあるから、これじゃダメだろう!
   * シネマ ー 杉原千畝 
 先週末のシネマは、『杉原千畝』。16年前に、イスラエルに旅行した
時に彼のことを知った。ユダヤ人社会の中では、よく知られた存在で、
その後、TVでも、たびたび紹介されてきた。この映画の脚本も、なかなか
の出来。 〜評価:85点  〜以下は、ネット紹介より〜
≪ 杉原千畝―あなたは、本当の杉原千畝を知っていますか?
― 杉原千畝といえば、多くのユダヤ難民を救ったヒューマニストとして
有名だが、稀代の【インテリジェンス・オフィサー(諜報外交官)】であった
ことは、あまり語られていない。堪能な語学と豊富な知識を駆使し、世界各国
で諜報活動に携わり、リトアニア赴任時には一大諜報網を構築。 混乱の極みに
あった世界情勢を分析し、身の危険を顧みず、日本に情報を発信し続けていた。
【諜報員】としての千畝の信念とは。 ユダヤ難民にヴィザを発給し続けた
千畝の心情とは。 遂に本作で、今まで描かれることのなかった本当の杉原
千畝の姿が明らかとなる。 戦後70年の時を経て“真実の物語”が感動超大作
としてスクリーンに甦る!≫
▽ 当時のユダヤ人の切迫感、危機感が、いま一つ画面からは伝わって
 こなかった。あくまで、助けた立場の視点。 ユダヤ人の脚本なら全く
違っていただろう。規律違反で、逮捕されるかどうかの際だったが、
 諜報員の経験が、豪胆な決断をさせたようだ。
映画館でみると、何れも、その迫力に圧倒される。
・・・・・・
5022,読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 ー1
2014年12月14日(日)
         『読書脳 ーぼくの深読み300冊の記録 』立花 隆 (著)
 この本は立花隆の読書案内書で、06年12月から13年3月までに300冊の書評。
書評シリーズの4冊目だが、どれも読みごたえがある。ここでは娯楽本や、
フィクションを排除してある。冒頭は、東大付属図書館の副館長・石田英敬の
対談だが、図書館の未来像が面白い。知的好奇心の追求としての読書の役割、
紙の書籍の役割が衰えない可能性を述べていたが、現在の世界が大きな変化の
時代の最中、「知」をまた考えさせられる。
ネット書評で、この対談を纏めた内容があった。 −その辺りを抜粋ー
≪ 東大図書館のハイブリッド化が進んで、蔵書のデジタル化が進み,図書館
 は紙の本と電子本併存のシステムになっていく。そして図書館のディジタル化
が急速に進めば、図書館という本の入れ物は不要になる。 家にいて東大図書館
にアクセスして本を検索、パソコンで読めるようになる。東大図書館の特別室
には森鴎外の蔵書もあり、それには鴎外の書き込みもある。ディジタル化は
書き込みにも及び、これは鴎外研究者に便利。しかし、ディジタル化した鴎外
蔵書は紙の本と比べて情報量の点でどうだろうか。鴎外の手に触れた紙の本と
パソコンで見るそれとは全然違う。前者は鴎外の息吹が感じられるが、
後者にはない。これは大きな差。電子本は「深読み」には不利になる。
パソコンはマルチタスクを同時にやるが、これに慣れていると電子本を読んで
いるときにもメイルが入ってきたりして中々集中できない。ネットのもたらす
注意力の分散化は深刻な問題。確かにネットが広く、かつ深く行き届けば
大学も存在価値をなくすかも知れません。研究者は専門誌をネットで読むし、
パソコンで記事のギャザリングができるし、必要な情報もピンポイントで手に
入れられる。また「今週の新しい知識はこれ」とパソコンが教えてくれる。
これで真の学問はできるか、疑問がある。立花隆は紙の本の方が汚しながら
読めるから、使い勝手がいいと言う。電子本も電子的に汚しながら読めるように
直ぐなるだろうが、汚し方がデジと紙では決定的に違います。紙では消したり、
戻したりなどして,思考の過程が再現できるし、その過程で本を自分化できる。
デジ本では中々こうはいかない。ヨーロッパ中世の頃、ヴィクトル・ユゴーは
印刷されたばかりの本を手にし、ついでノートルダム大聖堂を指さし、コレが
アレを殺すだろう、とつぶやいた(25頁)。キリスト教支配の中世はグーテン
ベルグで確かに終わった。同様にデジタル書籍は印刷本を殺すのだろうか。≫
▼ 二人の対話では、紙とデジタルが、併用していくと述べている。
私自身、朝日新聞をデジタルとアナログ(紙面)を両用している。要はコスト。
・・・・・・
4655, 閑話小題 ーゴミ箱周辺で蠢く人々
2013年12月14日(土)
   * ゴミ箱のネズミとカラス
 言い得て妙の例え話に、「銀行をゴミ箱、行員をネズミ、借主をカラス」
がある。とすると、さしずめ金がゴミか。私の知人に、地元銀行から持込まれる
飲食ビルを中心に不動産を融資付き? で買いまくっている男がいる。
B/Sの左右を脹らましているだけだが、本人も、周辺は、それが分からない?
「不動産を半値八掛にして、借入を差引いて何ぼ、で計算すれば、マイナスか、
せいぜい数億?だが、数百億の資産家気分。自他ともに資産と借入が膨らんだ
現象しか見えなくなるのがバブル。20年数年前のバブル期の自分に重なり、
脂汗が出る。長期投資の恐ろしさが分からない。当人、色?いろ、行き詰まって
いるというから、「哲学書を読んだら!」と勧め、本人も入門書を買ったよう
だが・・「現時点での飲食ビルの買いは、大津波を前にした海岸近くの料亭での
大臣遊び」と、まさか面前では言えない。ミニバブルはカラスとネズミが太る
というが。現在は大津波の一波の引きの中、恐慌も、この程度と、水に浸かった
物件を買いに入り、B/Sの左右を膨らませている姿が見えてない。
アベノミクスの首相と副首相は歴史に残るトンデモ人物。今や国会も、こういう
人達の貴族院に化している。現時点は世界恐慌が本格的うねりの現象が出始めた
1932年辺りに酷似。本格的恐慌、これから本番。そして第二次世界大戦に入った。
その時節に「東京オリンピック」の誘致をし、問題から目を背け興奮している
現実に、批判の声が聞こえてこない。2020年のオリンピックの立候補、最悪の
経済状態のグループの日本、スペイン、トルコが、最後まで選考に残ったのは、
先進国?が最悪の事態を予測し、尻込みしているため。で、ネズミとカラスが
ゴミさらい。私も最近まで、そのカラス!・・ 戯言かどうかの判断基準は、
「世界恐慌が既に起こっている」と見るかみないか。
・・・・・・
4290, 学ぶということ −4
2012年12月14日(金)  「最終講義 生き延びるための六講」内田樹著
  * 自殺は平和の時代に上昇するというが・・
 まず人生で学ばなければならないのは死である。自殺を欧米では昔から
禁じている。これは、奴隷の自殺を阻止するためにつくられた価値観。奴隷の
最後の自由は「苦しい生」からの逃避である。自殺は基本的に容認するか、
しないかは哲学的にみても非常に難しい問題。平和の時代に自殺率が
上昇するから脆弱病と切ってすてることはできない。
  ー まずは、その辺から・・
≪ 自殺は過去100年間の統計で見ると、一番高い年がなんと1958年なんですよ。
その年は{ゴールデンイヤー・オブ・ジャパン」なんですけれど、その年が一番
高いのです。自殺率に関しては、世界中のすべての国に該当する法則があります。
それは、戦争しているときには下がるということです。人間というのは、人を
殺すことに忙しいときは自分は殺さない。だから、戦争中はどの国も自殺率が
激減するんです。戦争が始まると、自殺者と精神疾患者数が激減する。戦争中は
精神科の待合室にも閑古鳥が鳴いている。相当に悪い人でも戦争が始まると治る
みたいです。日本の場合、自殺率は1958年に突出して高い。それから下がって、
次に1967年に上がる。その後、小さい上下の波が何度かあり、バブル崩壊直後に
また自殺率がドンと下がる。そしてまた上がって現在に至る。なんか不思議な話
ですが、自殺率が戦時には下がるということは、平和な時代になると人々は自殺
するようになる、ということなんですね。その理屈でいうと、1958年、撲たち
1950年代生まれの子どもたちにとっての黄金時代で古き良き時代に自殺がビーク
を打ったというのは、それが1931年から始まる長い戦争と、戦後の混乱も朝鮮戦争
も一段落して、「ほっとした」年だったからなんですね、ようやく生活も楽になり、
だんだんゆかになっていく実感があり、冷蔵庫もテレビも買えそうだし、
中にはクーラーや自家車を持っている時代。≫
▼ 戦時中には、自殺と精神疾患は激減するのは当然といえば当然のこと。
 養殖の魚の囲いに食肉魚を入れると、全体の魚の活きが良くなるのと同じ。
生き死にの世界で自分から死ぬ人は少なくなる。10数年前から自殺が急増した
のは、抗ウツ剤という名目のドラッグを投与するようになったため。それを境に
1・5倍とは、異常である。抗ウツ剤を投与し、死にたい奴はサッサと死ねと
同じである。 時代が恵まれた時代に人は死にたくなるのは、北欧の自殺率も
高いのと似ている現象。人間は多かれ少なかれ、緩慢な自殺をしているといえる。
最近、高校の同級生が不況の煽り?で自殺をした。そこで感じたのは、
「彼は耐えられなかったのだ!誰も好き勝手に自殺をしない、死にたくなるほど
苦しいから死んだ。自殺は人生の敗北でない。」と。現状から逃避したい気持が、
生からの逃避の自殺に繋がる。 それに耐えるには、逆に死を直視し、
「正、中心、一点、無」の正を「生」に置き換え、「生、中心、一点、無」
に置き換え、呟くしか、ない。この言葉から、「生を凝視すると、私という
存在は、宇宙に浮かぶ一点」ということ。 彼の死をみて、
「自殺を容認するしかない!」に気持ちが移りつつある。55歳が目安!
・・・・・
3915, 閑話小題
2011年12月14日(水)
   * 夢の中で夢に気づく
 数日前、夢の中で、「これが現実のはずはない、これは夢だ」と確信した
と同時に、 その場面がス〜ッと消えて白くなった。これまで、これに近いこと
があったが、夢の中で、リアルに夢と確信したことは殆どなかった!その翌日に、
似たような夢を見た。夢から醒めた直後に再び、その夢に戻って、その場面を
見つめている夢である。夢から醒めた後に同じ場面に戻れるか試したのである。
そういえば最近、幾重にも重なった夢をみる。ほんらい人の心は複雑怪奇なもの。
潜在意識は生物の進化過程の、それぞれの記憶が織り込まれている。
夢は、その潜在意識が現れ出て、それを見せてくれる。それも物語の形式で。
  * 脳卒中
 冬は老人にとって、脳卒中になりやすい時節。昨日のモーニングショーが
脳卒中の話題を取り上げていた。脳卒中と脳梗塞と脳溢血とクモ膜下出血の
違いについて述べていた。
◎ 脳卒中は、脳梗塞と脳溢血とくもマッカ出血などの総称 
◎ 脳梗塞 = 脳の血管が何らかの原因(塞栓、血栓、出血など)で血管が
   閉塞したり、狭窄することによって、その血管から栄養される領域の
   脳室・脳幹が虚血を起こし、壊死または壊死しかけている状態のこと。
◎ 脳出血 = 脳内出血と、くも膜下出血に大きく分けられます。
 ・脳内出血ー 脳の内部で細かく枝分かれしている動脈が破れて出血し、
  脳の中に血のかたまり(血腫)ができること。
 ・くも膜下出血ー 脳の表面を覆っている軟膜とその外側のくも膜の間に
  出血した状態。対策として、風呂とか、トイレに入った時などの温度差に
  気をつけること、前兆の身体の不調を見逃さないこと、そして万一、
  それらしき事態になったときは三時間が目安、速やかに救急車を呼ぶこと、
  などである。数ヶ月前に幼な馴染みも急死したが、私の年齢になったら
  充分、気をつけなければならない病である。
 ・・・・・・・
3550, 木鶏クラブ ー レジメ
2010年12月14日(火)
 先週の土曜日に頼まれたミニ講演(レクチャー)のレジメである。
地元では教養人?で通っている人たちの前で話すからには、通り一遍等の
内容では何も残らない。意外と渦中で殆どの人が気づかない、ネット社会
到来の意味=価値を中心にすれば酒の肴にとレジメを作った。
■ 結論からー現在の世界恐慌?は
・20万前に人類が道具を使用を始めて以来の革命的道具=ネット、デジタルと、
・200万年に人類が言葉を使い出して以来の情報手段の革命的ツールが
 もたらした、現象の一つでしかない。このネット社会の当来は、人類にとって
 大変革をもたらす。ところが、識者の多くは、そのことを、あまり語らない。
 裸の王様ではないが、誰が声高に言うかどうかである。
1、時代は、どのようになっているか
・現在はネットデジタルがもたらしている、200万年、20万年、
 1万年に一度の人類にとっての革命期
・この恐慌は経済的に見て、500年、250年、100年に一度の大変動の序曲 
 これも情報化社会の到来の一現象。ネット化、デジタル機器の飛躍的進歩など
 による電脳化は、人類が言語を持って脳の進化を始めて以来の革命的出来事。
・宇宙からの視点で、地球外から逆照射した理論が注目されてきた。 
 環境破壊の問題も含め
2、HPとブログに没頭した10年
   毎日、一テーマの文章作成の義務づけ
   そこで得たことは 起承転結脳、物語化の習慣づけ 論理脳
3、哲学が面白い
  この10年間、初心者向けの哲学書に徹して読んできた。特にカントに
  焦点を合わせて・・ 哲学はギリシャ哲学から始まりカントに納まり、
  そのカントから流れ出て現在に至っている。
4、秘境・異郷旅行について
  47回の旅行からえたもの アフリカ、南米、etc
   〜〜
 何か気楽に引き受けたが、軽すぎるのも、重いのも何である。
地元では一応、識者?で通っている人前で何を?と。そこで、
「このネット社会の到来は、実は20万、200万年に一度の大発明で、
人類にとって大断層を起こすほどになる」という内容にすることにした。
聞いている方は、何かキョトンとしていたようだ。梅田望夫ではないが、
この10年間で、現実社会の他にネット社会が、いま一つ出来てしまった。
そして、それが現実社会の上に覆うようになった。これが尖閣列島のビデオ漏洩
問題とか、アメリカ政府の秘密漏洩事件につながる。抑えようがないのが現実。 
・・・・・・・
3175,学習性無力感
 2009年12月14日(月)
[私はいつも仕事でミスばかりしている」
[自分が就職する企業は、何処も良くない」
「どうせ自分は何をしてもダメだ」
「旅行に出ると、嫌のことばかりつづく」
「女性には持てたことがない」「あ〜あ、面白くない」とマイナーなことばかり
目に捉われる人がいる。そういう心理傾向を「抑うつ的自己意識スタイル」という。
悲観主義者である。誰も失敗したり、何をしても駄目な時期がある。
そして自己嫌悪に陥り、欝症になり、それが重くなると、鬱病になる。
そして、マイナーな言葉により、何もヤル気がなくなる。それを[学習性無力感」
の法則という。その底から、這い上がる過程で自分を作り、そこで力がつく。
アメリカの心理学者の実験がある。
≪ 第一のグループには騒音を止めることが可能で、第二のグループにはコント
 ロール不可能な状況に置き、その後、全員を騒音を止めることが可能な状況に
 置いたところ、第一のグループは簡単に騒音を止めることができたが、第二の
 グループは、「学習性無力感」が働いたのか、誰も騒音を止めようとせず、
 その状況に耐え続けることしか出来なかったというのである。≫
一番の問題は≪どうせ自分なんか≫という考えが習慣になると、ろくなことが
ないということ。これに対して成功体験が人間をプラスを重複して導き出す。
これが世の中に出回っている「成功本」の共通点。この「学習性無力感」を
もじれば、「学習性達成感」ということになる。大相撲やプロ野球で、優勝回数
の多い力士や選手は、ますますヤル気が出て練習に熱が入る。 
優勝というゴールセッテングが体験でハッキリイメージできるからである。
逆に、失敗時のイメージを持つと、負け犬になってしまう。「学習性無力感」
が付いている。 恐ろしいのは、この20年近く日本は、バブルの崩壊以来、
どうも学習性無力感が国に、ついてしまったことだ。現在の若者の間で、
「一度で良いから景気の良い社会を経験してみたい」という願望があるという。
景気がよく、努力をすれば報われる実例が周りにあれば、自分も!
と啓発されるのだろうが・・・


5386,閑話小題 〜クソバイス

2015年12月13日(日)

   * 立場かわれば、クソバイス 
「クソバイス」とは、「クソ」と「アドバイス」と掛合わせた造語。 
アドバイのつもりが、言われたほうからすれば、クソ!という屈辱の言葉
を浴びせられたにすぎない。過っての具体的嫌味を言われた経験を街角で
(女性に)聞くインタビューを放映していた。 アドバイスそのものは、
上から目線。それが正しいほど、相手を傷つけることになる。私も何人も、
これで傷つけたことか!このブログ自体、多くのクソバイスが埋まってる?
  〜ネットで、私がみた番組を検索すると、以下のとおり〜
≪ 12月7日に放送された日本テレビの番組「スッキリ!!」で、
 「クソバイス」という言葉が特集され物議を醸しています。
この言葉の意味は「クソみたいなアドバイスで、一見アドバイスみたい
だが上から目線で自分の持論を押し付けること」ですが・・ 
番組によれば 「クソバイス」という言葉は犬山紙子さんが作った言葉
番組では、「あなたが受けたクソバイスは?」という質問を街の人たち
にしていた。 〜次のような人たちがインタビューに答えていた。
・ママ友に「働いていたらお子さんが寂しがるよね」と言われた47歳自女性
・彼氏がいる友人に「恋愛は頑張るものじゃない」と言われた20歳女子大生
・ママ友に「赤ちゃんぽくしないためにはお母さんも努力をしなきゃ」
と言われた 49歳保育士。子供の発達が遅かったらしい
・上司に「もうちょっと日焼けしたら」と言われた
               23歳アパレル非常に肌の色が白い女性
・女性の上司に彼氏を作りたいと相談したところ「短いスカート履いたら」
と言われた 26歳会社員
・旦那の母から「ママらしい格好を」と言われた 26歳のギャルメイクママ
・旦那から「ママの格好をしなさい」と言われた 30歳女性
・旦那に「いつも一緒の服を買うので違う服を買えば」と言われた35歳女性
 この言葉を作った犬山紙子さんは「クソバイスで悩むのはもったいない。
 クソバイスの場合は真剣に悩まない。受け流すのが一番いい」とアドバイス。
コメンテーター陣からは、
「クソバイスを聞くことがある。"あなたのことを思って言うけど"というのは
クソバイス」という意見や、逆に「言われているうちが花」「言われないと
寂しいから言って欲しい」「愛情の表現だし、そこには真実もある」も。 ≫
▼「クソバイス」も悪くはないが、造語で、「ヘド」を絡ませた「ヘドバイス」
 も考えられる。 最近、中古ビルを購入して得意満面の人に、
『バイパスか高速道路の出入口を間違え、逆走を始めた車と同じじゃない。
気が狂った?』と、思わず叫んでいた。4年前に4つの中古ホテルと、一つ
の駐車場を持つビジネスホテルを清算。その結果、過大借金から開放された
経験をしたこともある。その前にも中古ビルの購入で、数億の損失経験も
あって、思わず、「クソバイス」を叫んでしまったが、本人は目をパチクリ。 
それと、知人が二つの中古ビルの処分で苦労しているのを身近で見聞き
している。 果たして「高速道路の逆行」は言いすぎの、クソバイス?  
 「中古ビルは、ババ抜きのジョーカー。最後に引いた者が負け!」 
これだけは経験しないと分からない。 中古の飲食ビルを次々を買い捲って
いる得意満面の知人がいたが・・「どんなに安くても買ってならないのが
中古ビル」が私の経験が教えてくれた教訓。 私が30年間経営していた
ホテルを競売で半値八掛で購入、同じホテル名で経営している現オーナーの
苦渋の姿が目に浮かぶ!それも私の妄想かも?都会のビル郡のオーナーは、
不良物件を、あれだけ抱えていることになる。数年後に、ハイパーインフレが
生じれば、先を読んでの正しい投資になる。 ハイパーインフレは、根こそぎ
社会を破壊するからやはり正しくない、とも考えられる。『貸ビルという長期固定
投資は、激変の時代に問題あり』が、助言の資格がない(逆にある?)私の
「クソバイス」。 長期投資は難しい!が、経験上の実感。あの空きスペースに
過剰人員を抱え込む可能性がある。それより、投資物件に資金が縛られる
のが良くない。長期の結果が歴然とするのは5年〜10年後。その時は、その時?
まったく、こんなことを言いえる立場じゃないが、言いたいのだろう、この男!
・・・・・・
5021,閑話小題 ーダイアナのセックス
2014年12月13日(土)
 『王たちのセックス―王に愛された女たちの歴史』エレノアハーマン(著)
    * ダイアナのセックス
 アマゾン内をネットサーフィンをしていたところ、ダイアナ・スキャンダル
本に出会った。むしろ、「王女に愛された男たち」の内容だが、これでは暗殺?
されて当然。事実とすると、どうみても淫乱。ボディガードから始まり、次々と
男漁り励むと、ゴルフのタイガー同様、性依存症疾患である。
当人は、これほど面白いことはないだろう。ーアマゾンのビューよりー
・ダイアナの情事で一番有名なのは、ダイアナの乗馬教師だった
ジェームズ・ヒューイット大尉。ヒューイット曰く、「ダイアナは性欲に飽く
ことがなかった。いつも、もっととせがんだ」「ベッドで長い時間を過ごして
帰った後、10分と経たずにダイアナから電話がかかってきて、愛してると
言って欲しいとせがまれた。こういう電話が日に10回もかかってきて、毎回
同じことを言わされた」
・ヒューイットとの関係が始まった直後、ダイアナは銀行家フィリップ・ダン
とも交際していた。この交際は、チャールズ皇太子も半ば容認していた。
・チャールズ皇太子と結婚した頃でさえ、チャールズは3週間に1回くらいしか、
ダイアナと夜を共にしなかった。彼女がチャールズの浮気を責めたところ、
「自分は愛妾のいない初めてにして唯一の皇太子になるつもりはない」と。
・次男のハリー王子が生まれた後の1984年10月、ダイアナとチャールズは
最後のベッドを共にした。しかし、この頃から、ダイアナは自分のボディ
ガードのバリー・バナキー軍曹を愛人にしていた。
・バナキーは、不可思議なバイク事故で死亡。ダイアナは諜報部に暗殺
されたと信じていた。
・1986年、チャールズの弟アンドリュー王子の結婚式パーティーにダイアナが
出席した際、ダイアナは銀行家のチャーリー・カーターと関係を持った。
他のパーティー客の証言によれば、ダイアナとカーターは草の茂みに隠れて
情事の最中だった。
・1989年夏、ダイアナは10代の頃に交際していたジェームズ・ギルビーと再会。
 その後しばらくの間交際したが、ダイアナはギルビーとテレフォンセックス
に興じてしまい、この時の音声は大衆紙Sunに盗聴・録音されて、後に公開
されてしまった。
・チャールズと正式に別居した1992年、ダイアナはイスラム美術商オリヴァー・
ホーと交際し始めた。この関係は1994年頃まで続き、この頃からダイアナは
自分にボディガードを付けるのを止めた。 これが後の事故死の遠因となって
しまう。ホーの運転手によれば、ダイアナはホーに1日20回も電話することが
あり、少ない日でも5〜6回電話してきた。あまり回数が多いので、
ホーは最後には電話線を抜いてしまった。
・ダイアナはフィットネスクラブに通っていたが、それは体型維持ではなく、
男性を探しに行くためである。ダイアナは気に行った男性を見つけると、
すぐに近寄って行って自己紹介し、いつお茶に誘ってくれるかを聞いていた。
こうやって交際した男性は数しれない。
・ダイアナは有名なラグビー選手のウィル・カーリングとも交際していた。
・1996年、ダイアナとチャールズの離婚が成立した。この頃からダイアナ
はパキスタン人の心臓外科医のハスナット・カーンと交際を始めた。
・カーンと別れた数日後、ダイアナはドディ・アルファイドと出会って交際を
始めた。アルファイドは毎月父親から10万ドルの小遣いを貰っていたが、
浪費癖があり、クレジットカード会社からの催促がたびたび来た。
アルファイドはダイアナと交際する一方で、モデルのケリー・フィッシャー
と交際して婚約もしていた。
・ダイアナがフランスで死亡した当日に電話でダイアナと話した親友曰く
「ダイアナはアルファイドと別れたがっていたが、アルファイドは
ダイアナと絶対に結婚するつもりと言っていた」。
・ダイアナの個人秘書を8年間勤めたパトリック・ジョンソンは、ダイアナを
 執念深くて妄想症で陰険で冷血な性格だとしている。
▼ ダイアナが週刊誌を賑わせているころは、全く興味がなかったが、現在、
 読んでみると、むしろ自由奔放で、可愛げがあるような、ないような・・ 
当の本人は面白く、スリリングな日々だっただろう。先年、パリの事故現場を
ツアーバスで通ったが、ガイドは、欧州で暗殺を疑うものはないとか。
彼女を通し、上流階級のセックススキャンダルの一端を垣間見たことになる。
・・・・・
4654, 閑話小題 ー今年の総括
2013年12月13日(金)
   * 今年の総括
 今年も総括の時期になった。去年と一昨年は、平凡の日々?の中にも結構、
色いろあったが、今年は何も見あたらない。朝、4時〜4時半起床。ブログの
下書きを仕上げてアップ、そして翌日分の下書か、読書をする。6時から
一時間のポタリング(12〜3月を除く)そして新聞とTVを見ながら朝食。
8時過ぎに風呂に入って、9時から読書。昼飯を食べて、1時前からスポーツ
センターに1〜2時間。図書館かスーパーか蔦屋などに寄り、4時からビデオか
TVのドラマをみて夕食。21時前には、就寝。11月からは15時から週2〜3回の
晴間をみたポタリングが加わったが、これも今週で終了。週に一回、スーパー、
図書館、シネマに行き。月1回の飲み会。日々この繰返しだが、充実感がある。 
今年は、県外に同級会のため上京した以外は出ていない。御隠居生活に入って
3年近く、気持ちも落ちついた。事業生活45年間の分厚いバイアスも薄れ、
思いの他、後悔や挫折感が少ないのが意外。 落ち込みは、このブログを
書き上げるストレスと、SJとポタリング、週一のシネマもあって少ない。
60歳までに、やりたい事、全てを消化した実感が気持ちの支えになっている。
あと3ヶ月余りで御隠居生活に入って3年になる。あと一年で古希。
具体的な身辺の整理だが、身の回りのもの以外、何もない。 
   * 北朝鮮の不可解
 北朝鮮の金正恩第1書記の叔父で実力者の張成沢国防副委員長の粛清が
確認された。これで正恩体制が強化されるか、逆に弱体化するか今のところ
分からないが、暴走の可能性は高まった。ドン様、能力の限界の設定が出来て
ないのでは? 中国から、金正恩の排除の働きが露見し粛清?それとも中国の
引き締めで追い詰められ、その槍玉に上げられた? 目先は国内引き締めの
ため、韓国との間に、いざこざを起こすか、軍事クーデターでアッサリいくか? 
あまりに劇的だが、崩壊への一現象だけは間違いない。
この時代かかった漫画的金王朝、天皇王朝日本と何処が違う?
・・・・・・
4289, 学ぶということ −3
2012年12月13日(木)
            「最終講義 生き延びるための六講」内田樹著
  * 教えたい人間が引き受けるべきリスク ー教育の原点
 教育だけでなく、事業も、忘年会の幹事も全てに通じる内容である。
何かを引き受けたり、事業を立ち上げたようと決心した瞬間から全うしよう
とする自己責任が起きる。これは誰の問題でなく自分の問題。決心と実践の
本質の問題。著者は教育者のため「教えたい人間」が主語だが、実は
「実践者としての人間」が、引き受けるリスクのテーマである。
  ー まずは、その辺を書き出して考えてみる。
≪ 教えるということは本質的には「おせっかい」だということが骨身に
 しみたのは、ある出来事のせいです。・・80年代の中ごろ道場を始めた。
台風がきて、一時間くらい薄暗い体育館の中でまっていたけど誰も来ない。
そこの道場の中に座りこんで、来るか来ないかわからならない門人が来るのを
待っている。これは理不尽でないかな、と。「だいたい、ただ同然のすごい
安い月謝で教えているのにさ、ちゃんと来いよな」と思ったり、だんだん気分
が沈んできた。そのときに体育館の鉄の扉がガラガラと開いて、近くの中学生
が顔を出した。「あ、先生いたんだ。今日台風だから稽古ないのかと思った」
「台風でもやるよ」。それから二人で一時間くらい稽古をしました。
そのとき、外で嵐が荒れ狂う暗い体育館で腕組みしながら、誰も来ない畳の
上に座って待っていたときに、僕は覚悟したんです。人に教えるって、
多分こういうことだろうって。誰も「教えてください」と言ってこないけれど、
こちらが「教えたい」と言って始めた以上、教える人間はこのリスクを引き
受けなければ! そう思ったんです。誰かが扉をあけて来てくれるまで、
待ってなければいけない。畳を敷いて、準備体操をして、呼吸法もして、
いつでも稽古できるように備えていなければならない。それが「教えたい」
と言った人間の責任の取り方じゃないか、と。そのとき、教育というのは
多分そういうものと思ったのです。27・8歳の頃でしたが、気持ちは
今でも変わっていません。それが僕のなかの起点的経験としてあるのです。≫ 
▼ 新潟で30年近く前に立ち上げた会が、今でも続いている。私は10年ほど
 前に抜けたが、先日、参加してきた。私の経験からして幹事は大変。
これを立ち上げに際して、3年は続ける!が、後は成り行き次第と決心をした。
最初は我慢我慢の連続。「荒れ狂う、体育館で腕組み」なんてものでない。
その会を利用してやろうという気が全くないため、逆に欲が見えてくる。
それも土足で平気で上がりこんで来る。「私は来てやっている」というのが
丸見え。その我慢そのものが修養になったが、「自分が引き受けたからには、
やるしかない」と続けたが・・ 慣れると、その我慢も面白くなる。
何も知らず参加している方々は、私は鼻持ちならない傲慢な場所貸しの男で
しかない。そして30年、時代は大きく変わった。 事業も同じ。これは
己の魂の問題。生きんがため、そして自己実現のため、リスクを背負い、
心の奥底は半狂乱。それを隠し、ひたすら思いの実現のため手順を踏む。
起承転、の後に待っていた「結」は、経済大震災。40年前に事業を始める
にあたって、全てを失っても後悔はしないと何度も心に誓ったので、
後悔の念は無い。リスクに、普通のリスクと震災型リスクがあったのだ。
・・・・・
3914, 50冊の本をデジタル化してみて
2011年12月13日(火)
 iPad2を購入して4ヶ月になるが、これは良い。パソコンゲームは面白し、
ネットサーフィンが直ぐに出来、電子書籍を気楽に読め、アプリが豊富で
面白いのが手軽に入手出来るなど、充分に満足している。そうこうあって
二ヶ月前に50冊の本をスキャン代行業者に送りデジタル化した。本を送った
一週間後に封筒に一本のUSBが送ってきた。そこに全てが入力されていた。
ところが、これをiPadに如何したら移行したらよいか分からず二ヶ月以上
経った。サポートセンターへ電話をすれば済む問題だが、まだ本気になって
いないだけのこと。 特に気に入っていた本を送ったため、デジタル化の
判断を間違えてしまったか、後悔しかけたが、数日前から気を取り直して
居間と書斎にあるiMacパソコン取り込み読んでみたが、これが案外に良い。
特に字を大きく出来るのがよい。実際のところ目の前に本があっても、
いざ開いて読むかというと、必要にせまられないとなかなか開かない。
ところが、パソコン画面のファイルに50冊を入れておき、気が向くと
クリック一つで気楽に本を開けるのが良い。それも大文字にワンタッチ
で変換できる。 先日、東京に行ったときに駅の売店で何気なく週刊誌を
買ったが、家内に「何で、電子の週刊誌にしないの?」と言われ、ハッとした。
朝にネットでiPadに入れていけば良かったのだ。しかし売店で選び車内で
バラバラと見ること自体が良いのだが。実際に、紙の週刊誌と、iPadの
中の週刊誌のどちらを取るかというと、もちろん電子本。紙の週刊誌は、
一度読むと二度と開くことはないが、電子書棚に放り込んでおけば開く
機会が格段に多くなる。 ところで、送料を入れると電子書籍化には
200円かかるが、200冊で4万円が高いかどうかである。実際にiPadと
デスクトップでダウンロードした書籍などを読んでみて実感したことは、
数年で、間違いなく日本の出版業界と書店は壊滅的打撃を受けるということ。
50冊のデジタル化は早まったか?の迷いは無くなった。
私にとって、これは読書のスタイルという面で大きな出来事になる。 
年内に、あと50冊を電子化するかどうか思案中である。それにしても、
パソコンとiPadとiBookで書籍を読もうとは思ってもいなかった。
・・・・・・・
3549, 生きてるだけでなぜ悪い ? ー1
2010年12月13日(月)
「生きてるだけでなぜ悪い?」―哲学者と精神科医がすすめる幸せの処方箋ー
                    中島 義道 , 香山 リカ (著)
 中島義道が、女心理学者に最後まで、遠慮をしているようで、歯切れは
悪いが、それでも面白い。二人とも大学を出て社会的にも金銭的にも恵まれて
いる余裕からこそ、好きなように出来るが、それがないと?島国の世間的
体質にドップリ漬かり、そこから一歩も出ることができない日本人に冷笑を
しているのである。地方に住んでいると全く開直りの出来ない人達に呆れる
やら、腹がたつやら。 ーまずは内容紹介よりー
 若い読者を対象に「生き難い」男女に語りかけてみました。
しかし両著者とも、他に類を見ないような「突き放した態度」や、
「見もふたもない態度」で一貫。甘えを蹴飛ばし自己幻想を突き破り、
しっかり自分を見よ!と、「喝」を入れる。といって、「まじめに生きれば
いつか報われる」なんぞクソ食らえ。人生何事もやってみなければ分からない。
「成功したければ動け! 失敗しても学ぶ事はある」といったメッセージ  
 〜まずは< 第1章 結婚なんかしなくていい! >から〜
 家族至上主義を告発し、家族がないっていいね、といっても排斥されない
健全な世の中がくればよい。 ー中島義道の結論ー現代日本は多様化している
と言われながら、「勝ち組」と「負け組」という言葉が横行しているように、
はっきりした価値基準があります。結婚や家庭もその一つ。結婚したくても
できない人は「負け組」に分類され、結婚できるのにしたくない人は「変人」
に分類。そして「家庭」とか「家族」という言葉こそ、錦の御旗になっている。
「あなたにとって一番大切なものは何?」と聞かれて「家族」
と答える人は、まともな人。「金」や「会社」、まして「自分」と答える人は、
「かわいそうな人」なのです。しかも、結婚して家庭をつくることは、現代日本
では「つつましい幸福」とみなされているからこそ、「善良な市民」という名の、
何の才能もないけれど身の丈に合った幸福を求めている国民大衆に大受けする。
こういう風潮を「家族至上主義」と呼んで私はずっと告発してきましたが、
今や「家族ファシズム」と呼んだほうがいいかもしれない。
「家族っていいね」とごく自然に語る人と並んで、「家族がないっていいね」
とごく自然に語る人が排斥されない「健全な」世の中が早く来ないかなあ、
と思います。 ー香山リカの結論ー 結婚で得られる自信や安心は、
        本当の意味で自分を支えてくれない。
 〜〜
 時代の流れだろうが、結婚すること自体が難しい時代になってきた。
「結婚をして家庭を一度は作らないと、それを肯定も否定も出来ない。」
「家族で群れてなぜ悪い?」という問いを立てると、そのプラス・マイナスが見えてくる。
「群れている分には良いが、独りになれないだろう」とか、逆に「‘人’と
‘人間’の初めの境い目が家族だろう」とか。


5385,閑話小題 〜潮流のうねりの波間で

2015年12月12日(土)

    * 人は時代の潮流に大きく翻弄される
 人生のを振り返ってみると、節目ごとの自分は、その時代の大波に漂って
いるに過ぎない事態が見てとれる。特に、社会に出てからは、次々と襲って
くる大波の真只中。その只中にいると、潮流に対する意識が少ない。
・敗戦の翌年、日本海側の中規模の商業都市の商家の8人兄姉の末子で生を受け。
・高度経済成長期の中の、卒業前後の1968^70年は学生運動の盛り!
 その中で、ジャスコの創業時に入社。四日市、神戸と一年、従事。
・2年後の金沢時代には、ドルショックに遭遇、衣料チェーンの勤務先は
 大きな混乱の極み。そこに一年半、従事。ドルショックの恐ろしさを知る。
・その2年後の27歳の頃に、事業の立ち上げを始めたと同時に石油ショック。
 500棟のマンション開発を当てに立ち上げた千葉・千城台の飲食ビル前の
 計画が全て白紙撤回。 5つのテナントの入居希望はゼロ。 
・その2年後に、地元の家業に戻ったが、暖冬など異常気象が続いた中、
 異常気象を逆手にとったディスカウントに徹して、引き継いだ店を
 5年で軌道に乗せ、兄に渡し。一年間、開業前の準備に入る。
・新潟駅前で、新幹線開通を当て込んで、学生服販売とビジネスホテル
 の二業種・一業態の変わったホテルを立ち上げ軌道に乗せた。、
・それも、10年後のバブル崩壊で、右上がりの売上げが急ブレーキ。
 2001年に9.11テロで、売上げが3年かけ3分2まで激減。
・2008年のリーマンショックで、3年かけて半分、10年で合計、3分1に落下。
 東北大地震の影響もあり2011年3月、30年続けてきた事業を断念に至る。
・あと数ヶ月で5年になるが、民主党から政権を取戻した自民党保守本流の
 安部、麻生元首相が、タックを組んでアベノミクスの経済政策の取組んで
 いるが、時代逆行の愚作は誰の目にも明らか。とはいえ、他に手立てはなく、
 二度目の東京オリンピックに向け、ミニバブルの兆候を見せているのが現状。
 その数年後に、現在の韓国のような国の態をなしてない危ない事態が待つ。
▽ 以上の全てが、歴史的な経済震動と自然災害が直に影響している。
そうこう考えると、人間は、大激震から生じる社会変動に大きく影響され
翻弄される小さな生ものでしかない。グローバル化の最中、誰も助けては
くれない。あるのは自助努力のみ。家訓のベースを崩さなかったお陰で、
一つ間違えれば奈落の底の前に、何とかセフティネットに引っ掛ったが、
そろそろ、御向かい?が忍び込んでくる時節。 面白かったらよかったが!
・・・・・・
5020,幸福優位7つの法則 −10
2014年12月12日(金)
 【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
    * 幸せの波及効果 
 その人を判断したければ、まず両親を、そして連れ合いを見て判断すべし、
というが、幸せも、同じこと。『血筋』とは、よくいったもの。特に、幸せの
波及効果は横だけでなく、親子など縦にも出てくる。親の背中を見て子は育つ。 
  ーその辺りを抜粋ー
≪「楽しい、嬉しい、幸せ」などプラスの感情を、積極的に表に出すことで、
 周囲に幸せの人が集まることで「上昇スパイラル」が生まれ、仲間同士の絆が
強まり、幸福度が高まっていく。「幸せ」は無条件で「ある」ものでなく、
積極的に「幸せになる」のだ。幸せかどうかを決めるのは自分である。
・・ 「七つの法則」は、自分自身がまず実践しなければならないのだが、
決してそこで終わりではない。自分に変化を起こすことが、周りの人にも影響を
与えるということを話したいと思う。 自分の生活に「幸福優位性(ハピネス・
アドバンテージ)」を活用するようになると、すぐにポジティブな変化の波及効果
が始まる。だから、ポジティブ心理学はかくもパワフルなのである。これまでに
述べた「七つの法則」を全てに使えば、幸福と成功の上昇スパイラルが点火される
ので、その効果はすぐに何倍にもなる。その後、ポジティブな効果は周辺に
向かって波及し始める。周りの幸福を高め、同僚の働き方を変え、最終的には
自分が働く組織全体をいい状態に整える。7つは全部が分ちがたく関連している。
だからいくつかを一緒に使えば、総合的な効力を高めることができる。
たとえば法則3「テトリス効果」は、法則4「再起力」を支援する。
身の回りからポジティブなものを探し出す訓練ができれば、失敗も成功の機会
と再定義できるようになるからだ。また、法則7「ソーシャルへの投資」は、
法則6「二〇秒ルール」を活用するのに役立つ。周りからの応援によって、
新しい習慣を簡単に投げ出さなくなるからだ。また逆に、法則6「二〇秒ルール」
によって、職場のよい人間関係を作るために必要な「活性化エネルギー」を減らし、
法則7「ソーシャルへの投資」を成功させることもできる。そして、職場において
上質のつながりができるほど、自分の仕事を単なる勤めではなく「天職」だと
思えるようになり、その結果「幸福優位性」による"競争優位性"が生まれる。
そのように波及効果が次々に生じていく。一つの法則の効果が他の効果を
引き起こし、単にそれぞれの寄せ集めをはるかに超えた力になる。
全部が総合的に働くと、一つだけでは望めないほどの効果が得られる。・・≫
▼ベルギー、ポルトガル、ハンガリーの離婚率は70%前後というから、日本の
35%の二倍になっている。日本でも家庭内離婚を含めると90数%が破綻して
いるというから、多くの人たちは、不幸な家庭環境で育ってきたことになる。
だから、自分から積極的に「幸せなる」しかない。その意味で、この7つの法則は、
人生の基本姿勢として、身につけておかなければならない。逆に「不幸だから、
何もかも上手くいかなくなる」ことは周辺を見渡せば分かる。いや、まず自分?
人生の総合幸福度は、自己評価85点。現時点は75点。老いる度、現時点の
満足度は減っていくのだろうが、何ごとも心がけ。ここまできたら
「日々是好日」しかないが、これなら得意!
・・・・・・
4653, 閑話小題 ー行蔵の中の、旅行の棚のお宝
2013年12月12日(木)
  * 行蔵の中の、旅行の棚には
 学生時代の欧州旅行が当時の40万円。5〜10万円を別途プラスして、
現在の金額からすると一ヶ月間で400〜500万円。丁度、高度成長時代に入った
昭和42年。馬小屋のような寮生活しか知らない地方出の私にとって、この旅行
のカルチャーショックはあまりに大きく、固定観念が粉々に砕けてしまった。
これが、その後の事業人生で、他人の思惑を気にすることなく生きてこられた
バネになった。その前に、大きな挫折経験があったが、これはカルチャー
ショックによる自己崩壊? それから20年後の40歳から年に平均二回、
20年近く行き続け、合計48回の秘境を中心としたツアー。今からすると
【来年前半に一月間の5百万のツアーに参加。余韻を半年、楽しんだ後半から、
隔月ごと年6回の割合で旅行に出るとして、まる8年。家内と共にすると
4千万円はかかる】 その旅行に続けてる期間は、手取り一千万以上の収入
があり、給与面からみて、収入範囲である。 それがどうした?といえば、
それまでだが、「べき時に、べく事を、べく実行してきた」ことになる。
御隠居の現在、肉体的に金銭的、気力的に不可能。河口湖や軽井沢に別荘を
持っている豊かそうな?知人を見ても、気持ちに余裕を持つことが出来る。 
「遠き日は、歳とるごとに近くなり」が、齢を重ねる度に、どれもこれも
昨日のように感じ取ることが出来て、人生の終盤にプラスに働いてきた。
プチブル主義の露出になるが・・ この年齢で、新羅ウィグル地区から
カラコルムハイウェーを抜けるコース、パタゴニア、南アフリカなど、
無理。その十倍の4億の現金と、この旅行経験を交換しないかと言われたら、
迷いなく行蔵をとる。あのTPOSの中で遣り繰りつけたから価値がある。
事業整理の結果に、さほど動じないで済んだのは、幾つかのライフワーク
を続けていたため。それもこれも両親の生き様から学んでいたため。
見方を変えれば「これで、この男、狂ったか!」だが「狂って良かった!」 
 ー最後は、いつも、「良かった良かった」の自画自賛かいー 
の誰かの声が聞こえてきそう! ケチくさい話だが・・
・・・・・・
4288, 学ぶということ −2
2012年12月12日(水)
          「最終講義 生き延びるための六講」内田樹著
  * 母親と父親の育児戦略の違い
     −まずは、親の教育論の部分より
≪母親は破局的状況を生き延びることを求め、父親は優劣を競う戦いに勝ち
残ることを求める。相対的競争の勝者になって目立つことを求める父親型育児
と、群れに紛れて、あたりと見分けのつかないものになって欲しいという
母親型育児、この二つは実は排除しあうものではない。対になっている。
その二つの育児戦略の拮抗の中で、子供はいい具合に育つ。この拮抗の並列が
一番バランスが良いのが理想的。これが両方とも「競争に勝て」と子供を責め
たてたら、子供はストレスで壊れてしまう。「生き残っていさえすればよい」
と言えば、社会性がつかない。でも、数多の親たちをみると、どちらかに
偏りすぎでバランスの良いのは少ない。偏りすぎると社会的成熟が出来ない。
1980年代からあとは、日本社会では、母親までが父親型の「競争優位」に
なってしまった。あまりに日本が豊かで安全な国になってしまったから。
もう破局的状況を生延びる緊急性がなくなった、どう転んでも心配なくなった。
 だから、人のことなど顧みず、私ひとりよければ、それでいいという時代に
なった。競争に負けても、取りあえず食べていける保証があったからです。
まだ50年代までは貧しい時代で、「共和的貧しさ」であった。ところが時代は
変わった。日本が例外的な豊かな時代が終わった。「ラットレース」は勝った
ものの総取り、負けた人間には何も与えない時代になったら、本当に飢死にする
可能性が出てきた。そこで、ここで「ルールを変更しようと」という話になった。
競争原理は、豊かな社会向けルールだった。しかし今や資源が限られた中
「潮目の変化」。 限られた資源を複数の個体で分け合うためには、行動
パターンを変えなくてはならない。動物は、そういうようにしてきた。
あるものは夜行性になり、あるものは昼行性になる。樹上で生活するもの、
地下で生きるもの、肉食か、草食で、あるものは大きく、あるものは小さく、
など生態学的な地位をずらしていく・・ それが共生の原理なのです。 ≫
▼ 時代は、父親型から、母親型生存戦略に変わってしまった。もう二度と
 終戦から半世紀近く続いた右上りの時代は戻らない。当然、母親が子供教育
でも家庭内で主導権を持つようになるのが自然の成り行き。首都圏に住んで
いれば、何時、直下型地震が襲ってくるか分らない、とにもかくにも生き
延びることが優先される。日本という国家からして資源のない条件の中で、
これほど危険な状態はない。国家も母親的戦略と、父親的戦略の拮抗が必要。
 これが三極の「石原・維新の党」と「未来の党」の戦略に見て取れる。
地政学的にみて、これまで丁度良い島国が、これから大きな試練に立たされる。
韓国と日本の差は、近隣に時代錯誤の軍事国家が在るか無いかである。
徴兵制度で、青年期に鍛えられるかどうか。それを見守る母親は自然、
優しくなる。日韓の若者は青年期に歴然とした差がついている。
 ・・・・・・
3913, 閑話小題
2011年12月12日(月)
   * ひとり焼肉専門店 「焼肉ひとり」
 独り者が増えているためか「ひとり用専門店」がニュースになっている。 
一人カラオケ、ひとり焼肉専門店などである。店サイドは、一人で一部屋・
一テーブルは効率が悪いので良い顔をしない。が、この不景気で、そんなことは
言っていられない。しかし最近の国勢調査で単身世帯が全世帯の三割を突破、
「夫婦と子供」世帯を上回っている。アメリカでは、一人客は寂しい人と、
白い目で見られるという。 映画やTVのドラマでも店の中の一人客は少ない。
そこで、店の構造から一人用の席をつくる発想である。30年間続けてきた
事業も「お一人様専用ビジネスホテル」だった。ひとりカラオケを「ヒトカラ」、
二人のカラオケを「フタカラ」、多人数のカラオケを「タカラ」と呼ぶ。 
ヒトカラは、歌の練習やストレスの発散に使われるが、何か侘しいか。
  * そろそろ今年の総括
 今年は、東北大震災と、30年続けてきた事業の惨事?が重なった。
20%半ばの売上ダウンが三年目に入っても止まらず落ち続ければ、この事態
は当然。恐慌の前ぶれの波に直撃されたことになる。過去40年近い事業人生で
資金繰りの心配は無かった。しかし、数値は数ヶ月後に資金枯渇状態になること
を示していた。何度もシュミレーションしても、半年後にはアウト。その上に
東北大震災が起れば何の躊躇することなく決断をせざるを得ない。そうこう
あって、心の痛手は深いが、未練とか、後悔はない。それより現在起きつつ
ある大恐慌の近将来の到来と、東北震災の経済に及ぼすマイナス現象である。
今さら最悪の状態の私が何を言わんであるが・・
今年の総括は、もう少し年末が押し迫ってからにする。

・・・・・・・
3548, 遊ぶように生きる
2010年12月12日(日)
 =横尾忠則の、ある雑誌にあった「死を想う〜人生の一考察」が面白い!
    その一部を抜粋してみる=
【一体人生とは何なんだ。お釈迦様は生老病死と言われた。確かに上手いこと
 を言う人だ。大抵の人間はこの四文字を経験する。お釈迦様みたいなエライ人
でも、これだけは平等。エライから死なないということはない。エライ人でも
アカン人でも全員がこのフルコースを味わうことになっている。だったら
ぼくひとりが死を恐れるのはおかしいけれど死だけは自分にとって特別のもの
のように思っていて、他人の死は死でない。では一体何をそれほどまで恐れ
なければならないのか。死の到来が苦痛であることをわれわれは知っているが、
死以上の苦痛がないかといわれればそんなことはない。じゃ何がそんなに怖いか。
死によって愛する人や物と別れなければならないからか。それとも死によって
自分が消滅してしまうからか。消滅すれば全ての煩悩も瞬時に失くなり、身心的
な苦痛から解放され、これこそ真の平和なんじゃないのか、なのにどうして真の
乎和をそんなに恐れるのか。それとも死後生を信じているあまり、もしかしたら
地獄に堕とされるのじゃないかと不安に襲われているためなのか。それはそうと、
では人生の目的は何なのかということになる。生きるため? 死ぬため? 感動
するため? 美味い物を食べるため? 金持ちになるため? 美人の奥様を持つ
ため?etc そこでぼくは考えた。ぼくの職業のアートと同じ生き方をすれば? 
と。ぼくにとってアートは仕事というより遊びだ。目的のない遊びである。
ところで遊びは最初から目的がないものでしょう。 もし目的があるとすれば
遊んでいること自体が目的である。目的がないから自由があり、快楽があり、
解放があるのではないか。人間は本能的に自由を希求する。そしたら人生全部
を遊びにすればいいのではないか。つまり人生から目的を外してしまえばいい
のではないだろうか。生きることも死ぬことも目的を持つからシンドイのである。
どうせ生老病死なんだ。生老病死は別に目的ではない。単なる現象だ。
そしてお釈迦様に言わせれば現象は夢、幻だということになる。そんな実体
のないものにいかにも実体があるかのように思って振り廻されているのなら、
それを遊びだと思えばいいのではないか。 】
 ー人生に意味などないと、五木寛之も書いているが、意味=価値とすると、
そんなわけがない!と言いたくもなる。身近の人の死をみると、様々の人生が
あるが、意味など、あまり深く考えても仕方がないような気がする。横尾の
ように、目的ない人生なら遊ぶとして、割り切るのも良いだろう。
「遊びをせんと生まれけり」で、それはそれで。
・・・・・・・
3173, 閑話小題
2009年12月12日(土)
  * 腰痛
腰痛、この季節の変わり目にかかわらず、今のところ落ちついている。いずれ
出てくるが・・ 今のところ考えられるのは、・ベッドに低反発マットを敷いた
ことと、・海老反りマシーンを毎朝晩使っていることである。・それと外で酒を
飲む機会が少なくなったこともある?もちろん、20数年来の毎朝のウォーキング
は欠かさず行っている。
 * 変な話
 家内が言うには、「駅裏の越後交通ビル(元ダイエー跡)の駐輪場に自転車を
置いて、用を済ませて帰ろうとしたところ、自転車の籠の中に、年代ものの女物
の財布があった。気持ちが悪かったが、駅前の警察まで行くのも面倒なので、
1Fの酒売場に事情を話して置いてきた。 千円札が数枚と小銭が見えたが、そ
れ以上は見ないようにした。(字数制限のためカット 2010年12月12日)


5384,閑話小題 〜何処の馬鹿が!

2015年12月11日(金)

   * 何処の馬鹿が!
 沖縄の普天間基地の跡地に「ディズニーランド」誘致のニュースが流れた。
《【沖縄】普天間基地跡地にディズニーランドを誘致? 
    安倍政権の次なる施策に疑問の声も
 菅官房長官が沖縄県の宜野湾市の市長と会談し、普天間基地の跡地に
ディズニーランドを誘致する案について言及した。ただ、ディズニー誘致には、
普天間基地の県内移設や辺野古基地建設について反対する世論をかわす思惑も
見え隠れする。安倍政権の次なる施策に疑問の声もあるのは事実。》
「何処の馬鹿が」が、安部政権とは! アフォノミックスを打ちたて時代逆行
の政策を打上げている「何処の馬鹿」なら、あり得る花火だが、直ぐに萎む
線香花火。テーマパークを成功させるには、最低2千万人の後背人口が必要。
東京のディズニーや、江戸村には、首都圏3千万の商圏が控えている。
いや、中国や、アジアが控えてある? 誰が、沖縄の孤島のディズニーに、
わざわざ行くのだろう。それなら東京のディズニーを選択する。そこには
東京という猥雑なテーマパークも楽しめる。こういうのが、政権を担っている
と思うと、うら恐ろしや。喜劇と悲劇は紙一重というが・・ 他人事でないか!
  * 北京のスモッグは、ソ連のチェルノブイリ事故クラスの問題?
 チェルノブイリ事故で3年目に被曝が一部で表面化し、住民の暴動が発生!
5年後に はソ連が崩壊! をした。共産党一党独裁の体質では、国が滅びて
しまうことが、表立ち、ゴルバチョフのペストロイカなどから、ソ連崩壊に
繋がっていった。 現在、北京のスモッグ問題、一過性の問題なのか? 
それとも、チェルノブイリ事故クラスの問題なのか? それにしても酷い! 
今さら、工場、個人に規制をかけると社会問題になる。さて、根本問題を
果たして解決できるのか、見もの!
・・・・・・
5019,幸福優位7つの法則 −9
2014年12月11日(木)
 【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
   * ボジティブ比 〜繁栄と衰退を分ける「ロサダライン」〜
 ここで、「ロサダライン」という考え方が示されている。
「ボジティブ比」である。  ーまずは、その辺りからー
≪ これは、心理学者でビジネスコンサルタントのマルシャル・ロサダが
 発見した、2・9013という数字で表されます。これは、10年にわたって、
業績のよいビジネスチームと、悪いチームにおける「ポジティブな意識」と
「ネガティブな意識」が、2・9013対1以上でなければ、そのチームに成功は
もたらされない、というもの。 言い換えれば、チームとしてネガティブな
考え方を打ち消すためには、その3倍以上ものポジティブな考え方が必要、
ということになります。単に、「ポジティブな考え方が多い」というだけでは、
ダメ、ということ。3倍以上でなければならないが、調査結果では、理想的に
「6倍」必要。その事例として、国際的な鉱業会社での事例が紹介されている。
 この会社では、ポジティブの比率が1・15対1だったところ、リーダーに
対してポジティブなやりとりを心がけるよう指導したところ、その比率が
3・56対1まで上がった。その結果、生産性も飛躍的に向上し、業績は40%も
改善したのです。この取り組みに対し、CEOは当初、半信半疑だったが、
実行したところ、メンバー間の信頼関係が向上し、自分の成功だけでなく、
他者の成功も考えられるようになった、など、その効果は非常に大。≫
▼ 私が知る限り、普通の人のネガティブ比が、逆の3倍のようだ。 
 毎年、小中、高校、大学と同級会に出席しているが、恐れずにいうと、
上級に進むにつれ、ポジティブ比が高くなる。 さらに年齢とともに、
ネガティブ度が高くなっていく。歳を重ねるごとに意識してポジティブ度を
高めなければならない。特に、私は6倍、いや10倍を目標にしなくては・・ 
それが、私の事業における結末の最大の収穫。「肯定肯定、絶対肯定!」
「積極一貫!」「美点凝視!」でいくしかない。 そう! 秘境ツアーが、
これに似ている。際どい地域ゆえ、トラブルは一通り出てくるが、これは
避けることが出来ない。しかし、その数倍の感動体験が必ずあるから、挫けず
に出かける。 創業も同じ。大変だが、その数倍の面白さがある。
 ロサダライン「良いこと3に、悪いこと1」は、誰も人生体験から知って
いることだが、問題は、その1にだけ目がいくこと。大部分は、そこで留まり、
世間様?に取込まれてしまう。トラブル1は、避けることが出来ない。
が、その数倍の良いことが必ずある。同じくネガティブ1は、必然だが、
その準備は可能である。それは、場数で、エネルギー量を最小にすることは
出来る。 ポジティブ量を多くするには、時間をかけた知識と訓練が必要。
それと言葉。肯定的言葉を普段から意識し身につけておかないと。特に私は!
・・・・・・
4652, 2050年の世界 ー20
2013年12月11日(水)
    「2050年の世界 ー英『エコノミスト』誌は予測するー」
                  〜英『エコノミスト』編集部(著)
   第五章 言語と文化の未来 ーのまとめ
・音楽、映画、文学などの娯楽は、実は優れたローカルなものである。
通信の発達は世界の距離を縮小させるが、これらの娯楽は、引き続き文化に
裏打ちされたローカルなものが各文化圏で優勢をたもつだろう。
・そうした意味で、人口の集積地には、映画産業が立地する。アジアでは
香港、インドが映画産業のメッカとなっているが、経済成長と人口の集積の
進むアフリカでも、そうした映画の都が発展するだろう。ナイジェリアの
‘ハリウッド’は、アフリカ諸国に映画を供給しているが、その他にも
ガーナのハリウッドや、リベリアのハリウッドが興隆するだろう。
・ウェブの発展によってテレビは、オンデマンド型になるという予測は成り
立たないだろう。むしろ、番組の放映までにさまざまなプロモーションを
行ない、放映時には、ウェブのSNSを使ったざわめきの広がりを期待し、
ますます映画の興行のような形になっていく。
・紙の本は、電子書籍に取って代わられるが、一定の役割で生き残る。
ウェブを使ってクリエーターと消費者が直接結びつくことによって、出版社、
レコード会社、新聞社はなくなるという議論は成り立たない。目利きとして、
よいものを大きくプロモーションして伝える役割を維持すれば、消費者に
とっても、クリエーターにとっても必要とされる存在になる。
・英語の言語としての一極集中は崩れない。産業革命から始まった英.米の
世界覇権で偶然に始まった世界言語としての英語の地位は、タイプライター
のキー配列のように一度固定化すると崩れにくい。中国語は、数多くの漢字
を憶えなくてはならないというハードルがあり、世界言語とはなりえない。
・唯一、英語に代わる世界言語があるとすれば、コンピューターである。
コンピューターによる翻訳能力は飛躍的に上昇し、外国語学習をペン習字
のように時代遅れのものにする。
・中国語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語などの第二言語群は、
その地域の少数言語を滅ぼし、地域的な優位性を高める。
▼ 英語の一極集中は崩れないのは確か。しかし、話すと同時に相手の国の
 言葉にの翻訳される機能のマシーンが 普及して10年もしないうちに言語も
文化の違いも、大した問題でなるのか。特に文化については予測不可能の部分
が多い。40年前、この情報機器の進化を想像できただろうか。
 スーパーの宅配やネットショッピングが、ここまで 根付くとは!また、
ロボットが各家庭に色いろな形で入り込む。自動車も自動運転が現実的に
なってきている。30年先の文化の未来予測は、土台無理。だから面白いが・・ 
装着式情報機器が、次の流れになるが、その次は?
・・・・・・
4287, 学ぶということ
2012年12月11日(火)
 内田樹の著書や論文をたびたび見かけるが文章は平易で分かりやすい。
最近の若者論は女子大の教授ということもあって、的を得た内容である。
失われた20年間の中で、将来に希望が持てず「学ばず、働きたがらない」
若者が多いという。
  * 何故、学ばなければならないのか?  
        「最終講義 生き延びるための六講」 内田樹著
≪ ある大学で「先生、現代思想を勉強するとどんないいことがあるのですか?」
 って訊かれたことがあります。見ず知らずの学生のくせに、僕の方に100%
説明貴任があると思っているんです。自分は腕組みして「商品説明聴いてやるよ」
という態度なんです。「お前の説明が納得がいったら現代思想勉強してやるけど、
説明がつまんなかったり、オレにわかんない言葉とか使ってたら、勉強しないぜ」
というわけです。ほんとに。そういうふうに教師に訊くのが学生にとっての権利
だと思っている。思わずぶん殴ってやろうかと思いましたけど《笑》。でも、
怒りらえて、こんなふうに説明しました。{ 悪いけど、僕がこれから教える話は、
君にはまだその価値が軽量できないものなんだよ。喩えて言えぱ、君には君自身
の価値判断のモノサシがある。そして、そのモノサシを持ってきて、
「先生がこれから話すことの価値は何センチですか?」と訊いてきた。でもさ、
僕がこれからする話が、ものの重さや、時間や光度にかかわることだったら、
そのモノサシで計れないでしょう。世の中には度量衡そのものを手に入れな
ければ、何の話だかわからないこともあるんだよ。}
 6歳の子供が手をあげて「先生、それを学ぶと何の役にたつのですか?」
というとき、子どもはこどもなりに「有用性のモノサシ」を持っているわけです。
でも、問題なのは、その六歳児のモノサシで世界中の価値がすべて計れると
思っていることです。だから、そういうときは、「パカモン、子どもは黙って
勉強しろ」と言うのでいいんです。でも、それを断定して言える基礎づける
ロジックを今の現場の教師たちは持っていない。「君たちになぜ勉強しなくては
ならないか、その理由はわからないだろうが、私にはわかっている。」という
絶対な知の非対称性が必要なのです。≫
▼ 学生時代に学んだことは、上記のことである。絶対的な父がいて、
 その価値観から離れ、多様な価値観の世界を知り、結局は再び舞い戻り
似たような生き方をしている自分と現在、直面している。しかし、そこで一日、
二時間以上の読書習慣を身につけたのが収穫であった。とにかく、何のためで
なく最低限の絶対量の知識を身につけること、それは価値観を常に再構築し
続けることが可能なベースを積み上げることである。それが活き続けるである。
 「人生、常時戦場、一生勉強」を実行してきた先人から、それを吸収する
ことを楽しみとするのが{学ぶ」ということ。
 ・・・・・・
3912, 精神力ーその偉大な力 ー6
2011年12月11日(日)
   ◎ 想像力の魔力  「精神力ーその偉大な力」ダン・カスター著
 * あなたの心のなかに、絵または型やプランなどを作る能力がある。
応答する性質のある大生命力は、そういう絵や型に応じて、あなたの体験内に
流れいるのです。心に以上のようなイメージを作る能力を想像力といいます。
誰もが想像力を持ち、それを使って自分の望むこと、または望まないことへの
プランを立てます。考え尽くした末に、これをしようと思い定めた心の絵は、
あなたが大生命力に送り込む計画案です。こういうプランには、信念が方向を
与え、かつ統御します。信念は、心の中の確信です。あなたにとって真であり
と確信するものです。これがこころの中につくる絵やプランの型を決定します。
大生命力は、それに始動されて行動に入ります。想像力は、心の中の技術する
部分です。・・・ フランスの精神治療医クーエは「毎日あらゆる点で、私は
よりよく、よりよく、なっていきます」と、自分に言い聞かせるよう教えた。
また、「幅30センチ位の長い平板を地上に置くと、たいていの人なら、
どんな長い距離でも、平気でその上を歩いていけます。しかし、二つのビル
の10階の高さのところに渡すと、話は全然違ってきます。歩こうという人は
殆どいません。想像力が、落ちる絵を作るためバランスを崩し落ちてしまう
と想像をしてしまいバランスを崩す。 が、30センチの高さでは、逆に
大丈夫という想像力が、バランスを保ってくれる。」という。タバコを止める
ことも、酒を飲むことも、止めたときに得られる利益が将来、いかに多いかの
イメージを書き出し想像すればよいのです。10年で、20年で、30年で・・
と。昔の人は、意思力を養おうとしました。 近代医学では、それを強いると
いうことで効果なしとし(強要することは、感情的な欲求に反するからと)、
イメージを利用するように変わったのです。逆に想像力はマイナスに働く力が
非常に強い。被害妄想とか、心配性とか・・それも生きていく上で必要だが。
▼ 最近、歳を重ねて実感することは、「貧すれば鈍する」ということ。逆に
「馬子にも衣装」もある。豊かな環境と知識は、その人を豊かにする。
また逆も、ある。格差社会というが、中産階級が減ってきた日本が、最近、
いやにギスギスしてきた。高度成長期の時代は、歌謡曲も、何もかもが夢。
将来に対して豊かなイメージを持つことが出来た。しかし、現在、どうだろう。
夢がもてない背景がある。信念を持てといったところで、持てないのである。
長期楽観、短期悲観は人生に生きていくために必要なスタンス。
楽観は意志でもあるが、意志の具体的イメージ化にヒントがある。 
・・・・・・・
3547, 「モテキ」の話
2010年12月11日(土)
毎日新聞に《ザ・特集: 
 なぜ今、「モテキ」かー今年の新語・流行語大賞にノミネート》があった。
◇人生にはモテる時期が3回来る?ーブームの背景に「草食系」への慰めと
励まし?ーの副題もよい。面白い特集だが、この大不況の中、結婚をするだけ
でも大変。その人なりに?その時期はあるという。振り返ると21〜26歳辺り
男の一番の盛り、女は18歳から24歳辺り。私の場合は団塊世代の女性が対象
のため、恵まれていた。で?・・ その日々が過ぎ、ある日、突然、潮を引く
ように誰も相手にしてくれなくなる。その時になって慌てても、既にカタオチ?
になっている。それが青年と成年の境目。 ー以下、その特集をまとめたー 
【 今年の新語・流行語大賞にノミネートされた言葉の中に、「おやっ」と
 思わせる一語があった。「モテキ」。文字通り「異性にモテる時期」の意味
 だが、ずっと前から口にしていたという方も多いのではないか。それが、
 なぜ今? 甘酸っぱい香り漂う恋愛用語を読み解いた。【平野幸治】
「現代用語の基礎知識2011年版」の「モテキ」の項目には <モテ期。
人生には3回の異性にモテる時期がくる、などという>とある。飲み会の席や
友人同士で「それってモテ期じゃない?」「来たーモテ期!」というよう使う。
この言葉が恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補に選ばれたのは、
女性漫画家、久保ミツロウさんの作品「モテキ」が評判になり、さらに
テレビ東京でドラマ化されたことが大きい。・・主人公は派遣社員の藤本幸世、
29歳。 ある日突然、知り合いの女性たちから電話やメールが殺到し、
話したこともなかった職場の同僚女性からもコンサートに誘われる。
「これがモテ期か」と舞い上がるが、恋愛経験が乏しいだけに屈折していて
不器用で、美女たちに振り回される(実は振り回している?)という物語。 
モテ期が「ある日突然」訪れるという設定は、作者のある「メッセージ」が
込められているのだが、そもそも私たちはどんなときにモテるのか。
「どうやって」の研究は雑誌などで盛んだが、「いつ」というのは意外に難問。  
(字数制限のためカット11年12月11日)
 ・・・・・・・
3172,ノートを下からとる!
2009年12月11日(金)
 面白いノートの取りかたである。 これは、目から鱗。
ノートは普通は開いた左上から下に書き下ろし、右ページ上段に戻って
再び書き下ろすのが一般の書き方。せいぜい、左ページを白紙にして右ページ
に書いたフォローとして重要なポイントや、絵とかを気ままに書いたり、
空間をタップリとって島状に文章を書いて、後で見直すやすく工夫する。
 ところが、これは逆転の発想である。
* 開いたノートの左下から�・・・・ 、�・・・・、そして行を上げて
 �・・・・・・・ �・・・・・・・・ 、そして行を上げていく。
だいたい三分の二あたりに、それまで書いたマトメのポイントAを小項目とする。
* 次にまた右ページの一番下の行から、Aから導出されたBを想定して、
�・・・ �・・・ そして行を変え、上の行に�・・・・�・・・・、
そして行を変えて、上に向かって書き足していく。そして三分の二を目安に段落
として、そのマトメとしてのキーワードの項目を書き出す。
* そして、今度は左ページと、右ページのキーワードを入れた両ページに
わたる長細い楕円を書いて、その中に、�・・・・ �・・・・というふうに、
書き出していく。実際に書いてみると、上から下へ書くより、下から上に書いて
いくほうが考えがスラスラ出てくる。そして後で読み返すとき、先に結論が
書いてある上に、図示で分かりやすい。
 私の読書法には、最後の章から前に向かってポイントだけを追う方法が
あるが、それに似ている。要するに、言葉=思考を上に、どんどん積み上げて
いくのが良い。考えてみれば、何もない下に書くということは、何か不安がある。
しかし、いま書いた言葉の上に積み上げていくという実感が、考えを誘発する。
「どんどん考えが浮かびあがる」といった風が良い。私の、これまでは、
ノートの真ん中に小さなハートを書き、その周りを脳のような図を描く。
そして、右上から5〜6行の文章を 下に向かって三段書いて、下の段の左側に
文章を書き足していく。そして、一番左の行を島として、上に書き上げていく。 
これはこれで、なかなか良い。しかし左側の一番下から上に書き上げるのは
目から鱗である。 これ本屋で立ち読みだけで会得した?が、やはり、買って
読まないと著者に悪いことになる? 下の副題が決してオーバーではない!
【 苫米地思考ノート術
  ―脳を活性化し人生を劇的に変える最強思考ノート ー苫米地英人(著) 】


5383,武器としての決断思考 ー⑤

2015年12月10日(木)

       ー武器としての決断思考〜 瀧本 哲史 (著)ー
 知識、判断、行動のそれぞれに対して、膨大のエネルギーを投入、
それを知恵で役立つように加工しなくてはならない。そのためには、
日ごろから学び続けていなくては。私たちは、知りうる、出来る範囲で
しか、判断し、行動するしかないのである。まずは、知識・情報を
ベースとして蓄積しておかないと!
  * なぜ「学ぶ」必要があるのか?
≪ 実学にも「知識・判断・行動」という三段階が存在します。
 実学の世界では、知識を持っていても、それがなんらかの判断につながら
ないのであれば、その知識にあまり価値はありません。そして、判断につな
がったとしても、最終的な行動に落としこめないのであれば、やはりその判断
にも価値はないのです。 この知識・判断・行動は3つがセットになって、
はじめて価値が出てきます。それらをセットでこなす能力を備える人が、交換
不可能な人材こそが求められる人材になる。武器は持っているだけでなく、
使って、役立ててこそ意味がある。≫
   * エキスパートではなく、プロフェッショナルを目指せ
≪ エキスパートとは、ある分野の専門的知識・経験が豊富で、それを売る
ことで生きている人たちをいう。この時代で目指すべきは、プロフェッショナル、
 エキスパートの上位概念という人材モデル
1、専門的な縦断的知識・経験をもっている
2、それらをもとに、相手のニーズに合ったものを提供できる
 プロフェッショナルが求められる。
世の中には、それぞれのエキスパートは多くいても、全体を見て判断できる
プロフェッショナルは、あまりいないのです。縦横を鳥瞰し、瞬間的に知恵を
出せる人材こそ、これからに厳しい社会環境で要求される人材である。
 正解のない時代に、激変する中で、変化対応を生き抜けることこそ、
プロフェッショナルである。≫
▼ 今さら、この歳でだが、戦場で命の危険に晒されれば、極限の中で、
 エキスパートも、プロもない。持っている能力と、直感で戦うしかない。
あるのは、死か、生。要するに場数の経験が、生死を左右する。
だから、戦場に立って戦い続けるしかない。命がけだから、人生は面白い。
・・・・・・
5018,幸福優位7つの法則 −8
2014年12月10日(水)
【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
  法則7: ソーシャルへの投資 〜周囲からの支えを唯一最高の試算とする
 わかったようなことを毎日書いているのに、人扱いがうまくない。そこで、
毎朝、親しい友人に向かい語りかけるように、この随想日記を書いている。
これも一種のソーシャルへの投資と考えている。読み手は、直接、会って
話さなくとも、ピュアーに集中して書いたため、私と会話をしていると同じ
感覚では? 読んでくれているだけで、仲間? それとも?
  この法則7は、「幸せになるためには仲間が大切だ」ということ。
≪ ハーバード大学はアメリカで最も優秀な人物が集まる大学の一つ。
 それは何を意味するか。今まで全米各地で「成績トップ」として生きてきた
人達のうちの半分が、ハーバードでは「平均以下」に位置する。彼ら「天才」
「秀才」と呼ばれてきた人にとっては初めての屈辱だ。そんな過酷な競争社会
ハーバードの学生の幸福度を研究した結果、ある学者は以下のように表現した。 
 「研究によって得られた発見を一言でいえば『愛』に尽きる」 つまり、
同じぐらい辛い状況、追いつめられた環境の学生たちでも、信頼できる仲間
関係を構築できている学生たちの幸福度は高く、孤立している学生は幸福度
が低い、という結果が出たのだ。この傾向は大学に限ったことではない。
2008年のリーマンショック直後、多くのアメリカ企業は未曾有のパニック状態
に陥ったが、その際、多くの企業は社員同士のコミュニケーションの機会を
増やし、相互の絆を強める努力をしたという。福利厚生費や懇親会などの費用は
不況の時にはまっさきに削られてしまうが、マネージャーたちは自腹でビール代
を捻出し、社員と自由に会話する時間を持ち続けた。人と人との絆に投資する。 
これが大切なことなのだ。・・≫
▼ 日本では、居酒屋で上司の悪口を言って憂さをはらし、そこで絆を強める
 慣わしがある。私は地縁の会には、ほとんど出ないが、学縁の同期会には
可能な限り参加している。出身校は自分をつくってくれた骨格であり、人生の
道標として参加を続けていると、その時どきの合せ鏡として学ぶことが大きい。
ソーシャルとしては、以前経営していた以前の会社も飲み会がソーシャルへの
投資としていたところがあった・・当時は、忘年会や、退職者の送別会が、
その一つ。年5回として150回以上の宴会をしていたが、面白かったこと!      
・・・・・・
4651, 閑話小題 ーターナー展
2013年12月10日(火)
   * レグルスの失明
 家内が二月ほど前に上京した際に、『ターナー展』を見てきて「良かった」
という。先月末に、NHKが「日曜美術館」で、松岡正剛の解説でターナーの
絵画を紹介していた。一人で美術展に行かない私が、先週末、大学の同級会
のため上京をした際に、上野の東京都美術館に行くことにした。
これは最近読んだ、『一年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』の影響
もある。直接、凝視しておけば記憶に残る上に、後でネット写真を見た時、
より深く理解できるはず。開催日も終りに近づいた土曜日の午後もあり、館内
は人で溢れていたが、二時間半をかけ目に焼き付けることができた。思って
いたより遥かに多く出品されていたが、飽きることがなかった。異次元世界
からの光を逆照射した感のする絵画が多い。それも海を背景にした陽光が
「カレーの画家」と揶揄されるほど、くすんだ黄色が印象的。 
 2013年11月24日放送〜日々流転する風景を描け〜風景画の巨匠 ターナー〜 
出演:松岡正剛が非常に良かった。《(内容紹介)18世紀後半から19世紀前半
に活躍した画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851年)。
今なお英国最大巨匠として絶大な人気を誇る。その影響は日本でも夏目漱石が
小説「坊っちゃん」でターナーに言及するなど、時代や文化を超えて多くの人
を魅了し続けている。ターナーが生涯を通じて描いた作品の多くは風景画。
その最大の特色は、光・大気・水の表現。薄いベールを透かして見るような光、
鮮やかな色彩が重り輝く幻想的な海や山の光景。それはターナー独自に
テクニックで生み出されたもの。当時、歴史画や肖像画に比べ地位が低かった
風景画を押し上げ、若くして成功する。しかし後半生は作品が大きく変化する。
雪崩や吹雪、葬儀など謎に満ちた作品を次々と発表。当時誰も見たことのない
抽象画のような作風も多数描く。画家がそこに込めた思いは何か。
番組では風景画家の第一人者に君臨し続けるターナーの実像に迫る。》
▼ 実物の迫力は、やはり素晴らしい。黄色の「輝き」が良い。その中で幾つか
 印象に残った一つに「レグルス」がある。レグルスとは、ローマの将軍。
ポエニ戦争でカルタゴに捕らえられ、両瞼を切り取られるという刑罰を受けて、
陽光のもとに引き出され、強烈な太陽光線で失明する・・という逸話を題材に
した作品。この絵について松岡正剛は、「すごい作品ですね。レグルスを失明
させるほどの強烈な日の光。しかし、この光景の中にレグルスは見当たらない。
ただ、陽光の鋭さだけが描写されている」「本来、この風景の中にいるはず
のレグルスを敢えて描かずに(画家は)陽光の描写に専念した」というが、
これは瞼を切り取られたレグルスが、失明直前に視た光景と受け取れる。  
・・・・・
4286,日本人の思い −3
2012年12月10日(月)
「日本人の思い」ー ほぼ日刊イトイ新聞 
☆「あなたは、友達が多いですか?」に、83%が「少ない」と答えている。
みんなの結果予測は57%で、その差は大きい。大部分の人は他人に比べ、
「自分は少ないけど、みんなは友人が多い」と勝手に思いこんでいることが
分かる。要は、自分が孤立し孤独なのが分かるが、他人も同じが理解できない。
更に驚いたのは、男女の差が無かったこと。男は仕事(縦の関係)で友人関係
に希薄になりがちで、女性に比べ少ないと思っていた。 年齢別にみると、
14歳以下が5割と答えているが、15歳以上になると全ての年代の答えは
2割以下。こんなものである。友人が多いと思っているが、実はその人が
勝手に思い込んでいるだけもある。「人は人、我は我、されど仲良く」を
ベースにした関係が基本。
☆「あなたは、強い人ですか?」に対し、3分の2近くが、弱いと答えていた。
 これも、意外な答えである。上記の「友人が多いですか?」の回答に対する
心情に似ていて、どのように思うかである。 私の考えは 「人間は本来、
誰も弱い存在。それを知識と経験で克服して鍛え上げるプロセスが人生。
としても弱い存在は変わらない。しかし一般からみれば、強いのではないか」
ということか。で、本当に強いか?と心底を覗けば、「弱い」と言うしかない。
☆ 「あなたは、物知りですか?」に対して、イエスとノーの比率は5分5分。
これも、あくまで対比の問題。「上を見ればきりがない。下を見れば底がない。
横を見れば情けない。」で、対比の問題。
☆「あなたは、スポーツ好きですか?」に対し、7割近くが、好きと答える。
 これも意外。私の予測は「5分5分」。スポーツジムに通い始めて好きに
なったが、ウォーキングを30年も続けてきたのをみると、嫌いでは出来ない。 
☆ この本の質問には無いが、「あなたは、自分の人生を肯定できますか?」
を思いついた。で、どう? せざるを得ない?五分五分の結果予測がたつが、
3分の2ができない、になるのだろう。恐らく。 
「面白かったんで肯定する」が私の回答。
 ・・・・・・
3911, ファイナル・クラッシュ ー3
2011年12月10日(土)
  第2部 ハングオーバー−金融の死の灰
「もし私に一国の通貨を発行する権限を与えてくれたなら、
その国の法律を超越した存在になるだろう」 ーメイヤー・ロスチャイルド
* アメリカの通貨であるドルについてはっきり言えることは「ドル紙幣は
刷られすぎてしまった」ということ。 世界は今やドルの下落に直面している。
それも人類史上経験したことのないスケールでの暴落だ。たくさんあるものは
値を下げる。たくさんありすぎるものはクラッシュする)
 1971年から今日に至るまでの40年足らずの期間に、ドル紙幣の価値は20分の1
に低下してしまったのだ。 なぜそんなことになったのか。原因ははっきりして
いる。ドルの大量増刷が行われたためである。1971年8月15日に金本位制を廃止。 
それによってドルのキャピタル・フライト(資本逃避)が発生する。アメリカ
からマネーが逃げ出し、為替市場でドルが売られ、米ドルの価値は下落した。
米ドルはゴールドに裏打ちされた通貨ではなくなり、アメリカ国債という負債
に裏打ちされた通貨になり下がったのである。・・
 ・・石油と工業製品をアメリカへ輸出して利益を得ていたまさにその国々が、
溢れ出るドルを吸い上げる役割を担っていた。彼らは輸出で得た代金でアメリカ
国債を購入しており、それがドル紙幣の価値を人工的に維持する結果となる。
アメリカに石油と工業製品が着く。その帰りにアメリカ国債を満載にしていく。
アメリカ人が買う商品を中国が輸出し、中国にドルがたまる。中国がそのドル
でアメリカ国債を買う。それによりアメリカに還流したドルでまたアメリカ人
が輸出品を買う。この還流を「チャイニーズ・ランドリー」と呼ぶ。
* 国別で現在、金を一番多く保有しているのがアメリカ。外貨準備の7割が
ゴールドであるのに対し、日本は僅か3%である。だからファイナルクラッシュ
で、一番、打撃を食う。 その僅かなゴールドも殆どがFRBに置いてあり、
日本銀行は、その預り証しかない。それは日本だけでなく、世界中の国も同じ。
それは、実質的にドルを持っているのと同じことになる。
▼ 当然、中国も分かっている。このサイクルが利すると考える間は大丈夫
 だが、そうでなくなったと判断したときには、これを捨てる。中国が買い
続けているからよいが、逆に売られたときには、長期金利は上がり、ドルは
値下がり、アメリカにインフレが襲う。永遠に中国がアメリカ国債を買い続ける
ことなど不可能。 といって、中国もドルとアメリカ国債の暴落は自分で稼ぎ、
貯めた価値の暴落につながる。もはや中国には一兆ドルの外貨準備高がある。
中国は寝ている間は良ったが、今や寝ている獅子は眠りから覚め立ち上がった。
アメリカは衰退し、中国が勃興する流れは曲折しながら激しくなり、
日本は埋没する?
   ・・・・・・・
3546, 意外と寂しい独身の人たち
2010年12月10日(金)
  ある特集の記事の中に、エッと目をひいた若者の統計値があった。
 思いのほか、独身者で付き合っている彼氏・彼女がいないのである。
まずは、その箇所。【 電通総研が今年、23〜49歳の独身男女1996人
を対象に実施した意識調査からは、まさに「受け身」そのものの現代の人間像
が浮かび上がってきた。
・まず、男性の75・9%、女性の69・3%が「付き合っている彼氏/彼女
 がいない」と言い、「3年以上いない」と「これまで異性と付き合ったこと
がない」の合計も同60・1%、49・9%に達するなど縁遠い実態。ちなみに
「彼氏/彼女がいない」群の7割以上は「好きな異性がいない」。つまり、
片思いすらしていないのだ。
・さらに「恋愛では積極的にアプローチする方か、相手からのアプローチを
待つ方か」との問いに、女性の73・3%、男性の64・2%が「待つタイプ」
と回答。 男女のほぼ7割前後が「草食系」を自認していた。漫画「モテキ」
では、ある女性が主人公に「あいつどこまで受け身なんだよ」
「全部女に言わせてんじゃねーよ」とキレる場面があるが、現実には男女ともに
「待ち受け状態」にあるのだから、恋愛が始まらないのも当然だ。
「今の日本男性は経済格差の拡大もあり、傷つくのを恐れるガラスのハートの
持ち主が多い。一方の女性側も、そんな男性たちと関係を構築するのに
疲れて『恋愛低体温』になってしまっているのです」。】
 〜〜
 高校や、大学卒業前後や、女性の職場に勤めていた時など、波が押し寄せて
くるように誘いが来る時期があった。これは誰にでも?あるもの。逆に、全てが
途切れて全くヒキアイが何もない時期もある。現代では携帯電話があり、気楽
に付き合っていると思っていたので案外である。 私の学生時代に携帯電話が
あれば?・・ まあ、いい。女性の四分の三は分かるが、男の三分の二が待つ
タイプとは?  で、若いときは? というと、草食系?か。心の奥で
「波が、きたきた!」とか、「何で私が、こんなに?」とか、それも僅か数年
の儚い期間だけ? まず、とにかく声かけの量から?肉食系の男女は、
とにかく声をかけている! それも上手い。
 ・・・・・・
3171,「にこまる」で超図解
2009年12月10日(木)
 ー秒間! で脳内整理術 「にこまる」で超図解すれば問題解決ー茂野太陽(著)
二つの○を重ねて書き、重なっている部分を「同定」し、そこから新しい
 キーワードを探し、
三つ目の○に書き出すもの。
・「正・反・合」を○で図示しながら、正・反から合を気楽に導き出すものと、
  考えてもよい。
・また「守・破・離」も守・破から離を導き出すことができる。
・「三位一体説」の「神(父)、イエス(子)、霊)のモデルの図示にも似る。
・その他にも、起承転結や、帰納法、演繹法などに気楽に使える。
 書店で、立ち読みで充分と判断していたが、手に取るたびに著者のエネルギー
が本から溢れ出ているようで、思わず買ったが、これは使える。「脳内整理を
遊びながらする」手法であり、新しい手法というより、一つのテンプレートの
提示である。実際に図をノートに手書きでうつしていると、著者が考えつくして
いるのが分かる。 テンプレートとして、*にこまる基本図、*にこまる時間図、
*にこまるラセン図の三図がベース。何か問題を抱えたら、この三つの図をジッ
とみて、そこに問題のキーワードが収まるのを待つという方法もある。
その意味では、面白い提示をしているともいえる。まず○印が二個重ねるという
ところが、ミソである。 ー以下は、キーポイントの言葉である。
*頭がもやもやするのは入り口が自動ドアだから
 =入り口で、開けるかどうかの判断を手動でするべきというのは、
  情報社会だからこと必要
*情報は外だしすることで整理が加速する
 =書き出し、まとめてこそ、情報の価値がでる。脳内整理は「答え」ではなく
 「問い」に重点を置くこと
*情報は、問いを含めた形で整理する
 =問うという能動的な形で整理するから価値が出る。
*情報を整理するには入れる箱が必要
 =自分の手作りの箱が必要。 この随想日記は私の箱である。
  一般にブログは最適。
*思考のステップ化で脳内整理をさらに加速
 =この「にこまる」は、思考のステップ化に最適である。
思考法としては、シンプルで分かりやすい。 図示し、展開するには
 良い手法である。


5382,閑話小題 〜2階建オープンバス

2015年12月09日(水)

   * 2階建オープンバス
 家内が義妹とディズニーランドに遊びに行った二日目の昼頃に、東京駅近くで
オープン2階建バスをみつけ、空席が残っていたので、50分で1600円と手ごろ
もあって、乗車した。その車上からの都内遊覧が、何とも優雅。ビューポイント
のガイドは運転手がするが、それで充分とか。分かっていたら、先週の土曜
夕方の同級会の前に一時間早く上京し、乗っていただろう。これも幾つかの
コースがあるようだが、これは御のぼりの時間つぶしのチョイ観光に丁度良い。
東京の一極化と地方の格差は更にすすむ一方。 年1〜2回の上京なら良いが、
住みとなると別問題だが。母校がセカンドステージの1年間の大学生?を募集
しているが、関東圏なら入学するが、週に三日間の上京は、腰痛持ちでは無理? 
   * ISのテロが、本格的に世界各国に飛び火
 アメリカも、カルフォルニアの無差別テロで、ISによる世界各国のテロが
本格的になってきた。ことの本質は、地域間格差と人種格差による差別問題。
それとオゾン層破壊と温暖化による砂漠化による貧困化が格差をよび、テロに
結びついている。特に露骨な格差社会のアメリカはテロの温床として、一度
飛び火を始めれば、延焼は避けることが不可能。その意味で、この数ヶ月、
続いているトルコ、パリ、ロシア旅客機の爆発テロ、アメリカの乱射テロは、
大きな転換期の象徴になる。恐ろしいのは一匹狼型のテロ。二年半前の
ボストンマラソンの爆発テロも、周到に計画された二人による、そのテロ。
 これは、テロという手段のゲリラ戦。それが、日本を含めた世界各国で、
日常的に起こる危険に晒されることになる。国対国の大戦から、一匹狼による
ソフトターゲットに対するミニサイズのネット型ゲリラ戦がトレンドとは!
これ、考えてみれば、宗教戦争? 文明の相克である。
・・・・・・
5017,幸福優位7つの法則 −7
2014年12月09日(火)
   【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
  * 法則6: 20秒ルール
 森(現役)から、サバンナ(御隠居)の生活に移動するについて、まず考えた
ことは、ウツ対策。そこで、毎日の習慣を、更に厳格にする実行することにした。
< 4時起床。この文章の修正と完成、アップの後、一時間のミニサイクリング。
 9時から11時半まで、読書と、ブログの下書き。
午後からは、スポーツジム、ポタリング、図書館、テレビなど自由時間にあて。
17時から20時までは、居間で食事やテレビなど。そして20時過ぎに就寝。>
 20分ほどの誤差は出るが、ほぼ毎日この日程である。我ながら真面目だが、
習慣(日程)は第二の天性と信じ、このパターンを続けている。この20秒
ルールを、早速、取り入れたが、早朝など、寒さで布団から出れない時、
ピッチャーから投球を受け、制限時間20秒以内の投球動作のイメージを持つと、
何故か不思議に行動に移れる。コツはキャッチャーが球を渡すタイミング。
  ー要点を纏めるとー
≪ 私たちは「単なる習慣の塊」。そして、習慣は「初期設定」を変更しないと
 変えられない。そして初期設定は、一番楽なこと、に集約されていく。
著者はギターが趣味だが、忙しくて弾く機会がなかった。そこで一念発起、
「毎日30分ギターを弾く」誓いを立てた。 習慣が身につくには21日かかる
研究結果から、21日分のカレンダーに✓マークをつけることを想像していたが、
その計画は4日で頓挫。そこで、著者が学んだのは、[一番の問題は、「ギターが
ギターケースに入れられ、リビングのソファーから歩いて20秒かかるクローゼット
にしまってあること」] そこで著者はギタースタンドを購入、ソファーの座る
位置から手が届くよう配置したところ、21日後に著者は、✓マークが21並んだ
カレンダーと、ちょっと上達したギターのテクニックがついたという。 
この二つの事例の違いは、クローゼットまでギターを取りに行く、20秒しか
かからない行動の「面倒くささ」が習慣化を拒んでいた、ということ。 
重要なのは、「望ましい行動」を「最も抵抗の少ない道にする」ということ。
 著者は正反対の実験へと自らを進める。彼は帰宅後にだらだらテレビを観て
しまう習慣を何とかしたいと思いつつ、やめることができずに、オフィスから
自宅に戻ると、リビングのテーブル上にあるリモコンでまずテレビのスイッチ
を入れてしまうのだ。そこで、テレビのリモコンから電池を抜き、リビング
から20秒かかる部屋の引き出しにしまい、代わりに積ん読の本を自分が座る
位置に置いた。もちろんギターも手に届く場所にある。当初は、帰宅すると、
電池が抜いたことを忘れてリモコン操作してガッカリしたが、そこで引き出し
まで電池を取りに行ったか? 面倒だから行かないのである。立ち上がって
テレビまで行って操作するのも面倒だと。その代わりに、すぐそばにある本を
手に取ってパラパラめくったり、手許にあるギターを弾いて時間を過ごすよう
になった。著者は、テレビ番組に対する興味が薄れている自分に気づいた。
そしてその代わりに読書とギター練習という、より「望ましい」習慣を
身に付けた自分を発見した。≫
▼ 老齢化には、これは有効に働く。とにかく、億劫になってしまうが、
 ピッチャーの20秒以内の投球制限のイメージを持って次の動作に移る
習慣化は、有効になっている。これは実際に回数を重ねるしかない。で、
「大リーグで、来年から更に厳格に実行される」とニュースで報じていた。
・・・・・・
4650, 老後の生活破綻、そして死 ー3
2013年12月09日(月)
     「老後の生活破綻 - 身近に潜むリスクと解決策」西垣千春(著)
  * 健康面から見る、高齢社会の現実
 ー健康面から、高齢社会の現実を要約するー
《日本人の要介護期間は平均約七年と、2008年にWHOより報告されているが、
軽いものを含めると十年前後。介護を要するきっかけは、脳血管疾患が最も
多いものの、認知症や老衰、関節疾患、骨折・転倒とばらつきがある。認知症、
老衰、関節疾患の多くは緩やかに進行するが、脳血管疾患や骨折は突然起きる
ことが多く、生活の急変をともなう。65歳以上の死因別死亡率は、約半数が
心疾患、ガン、脳血管疾患の三大病で亡くなっている。後期高齢者は増加すると、
肺炎や、老衰で亡くなるものが増える。注目するのは、不慮による事故による
死亡が死因の6番目にあること。 交通事故、入浴中や、転倒によるもので、
予期せぬ人生の終末は、周囲のものにとっても後悔を残す。
60歳以上の自殺者は、全体の3割を占めている。
55〜65歳で三番目の死因が自殺。
高齢者の自殺原因で、健康問題が半分、経済問題4分の1が動機になっている。
まずは、ウツになり、それが自殺につながる。目先に迫ってくる死の影に慢性
の鬱症がつきまとう。 恩師、上司、同年代の友人、配偶者、時には子供の死
などが身の回りに次々に起きて、周りのつながりが、どんどん減る。さらに
体調が悪くなり慢性的に不調を抱え、収入も減り、医療費の支出が増えたりして
経済的に不安定になる。それらが増るのに対し、鬱憤を晴らすチャンスが減る。
それが自己否定になり、生きている意味を感じられなくなる。高齢者の自殺の
6割が健康問題。その中で、ひたすら峠を歩くことになる。・・・ 》
▼ 峠からみる下界も時に美しく光り輝くこともあるが、人間の肉体は生もの。
 時間とともに、腐っていくのが老いであり、病気である。それをカバーする
には、運動と読書と趣味の深耕を続けること。その気力が衰えれば、思い出の
宮殿に入るしかない。欧米の公園で年寄りがボンヤリ座っている姿は、思い出の
宮殿の中にいる抜け殻の姿。50歳代で、数人の友人が亡くなったが、老いの
経験をしないで済んだプラス面もある。としても、長く生きたい。
特に、これから10年、厳しいが面白いはず。眺めは良いが、風は冷たく強い。
荷物を一度下ろして、思いきった整理の時!
・・・・・・
4285, 閑話小題 ー痴呆老人?の罵声
2012年12月09日(日)
  * つれづれに ー痴呆老人?の罵声と娑婆
 最近、近所で徘徊している?80歳過ぎの痴呆のような老人がいた。
一年前から2〜3回見かけるが、服装は普通だが何か変。一月以上前になるが、
駅に向かっていたところ、その老人が突然、7mほどの道路の反対側で並列
状態で歩いて大声で喚き出した。私を罵倒しているような、しかし何を言って
いるか意味不明。見ると目をさける。100mほどすると、そこは土手で民家
が無くなる。恐ろしくなったのか、少し離れて更に大声で喚いていた。
汽車時間がギリギリだったので、通り過ごしたが、列車に乗ってから急に腹が
立ってきた。帰った後に警察に相談に行って「収容をしないのか?」というと
「無理」。それと「言っていること自体が本当かどうか?」と。実は痴呆でなく、
私の現状を近所で聞きかじった「寂しい老人性欝病者の鬱憤ばらい」か、
など考えてしまった。それにしては異常な怒りかた。上下の黒スーツに
白ワイシャツ、14時からして、「近所の孤独死をした老婆の49日法要の
帰りで酒が入った勢いか?」と仮説を立てると、怒りは増す。
「怨みの時代」の一現象だろうか、何だろう、これは。 私の事業整理は内情を
知らない人からすれば計画倒産そのもの。 私には外海の大津波(金融恐慌)
が内海に向って押し寄せているのが実感できるので、この事業整理には割り
切りが出来ている。しかし倒産にしては、今でも自宅に住み続けているし、
大型車はそのまま。(20年乗った査定ゼロ車など知る由もない)毎日、何処
かに出かけ、それまでと変わらない生活。誤解され罵倒されても仕方ない状態。
その上、旅行バックを持っていれば・・ あれは軋轢のあった地元の人の罵声を
代表したと思えば、一つの具象として分かる現象。シラミの世界は、こんなもの、
真当に生きれば当然!と、納得するしかない。地元に住む限りは半年に一度は、
と割切っているが・・ ゾンビ?は無感覚で襲いかかってくる。 
私が「死にぞこない!」と怒鳴り返せば大打撃だろうが、痴呆老人との言い争い
レベルに下がる。でも、面白い? あの怒り、色いろな顔を思いかべ当てはめる
とドレもコレもピッタリ。その数の多さに今さらの感がする。神様は丁度良い
タイミングにボケ老人を遣わし、忠告したと感謝するしかない。 ここで、
アメリカ、中国、韓国、そして日本の選挙と政権交代が進行中。 変動期には
何かが起こる可能性が大きい。株式・国債相場の暴落か戦争を機会に世界経済は
恐慌に入る。ある朝、突然に始るが、それを境に想像を遥かに超えた日々になる。 
特に経営者は厳しい。それより何気なく病院で検査を受けた結果が、
死の病の宣言!の方が、よほど恐いか。人生は喜劇、かつ悲劇。 
・・・・・・
3910, ファイナル・クラッシュ ー2
2011年12月09日(金)
           「ファイナル・クラッシュ!」石角完爾著
 常日頃いっている、リーマンショックを史上稀なる大地震とすると、
ファイナル・クラッシュは「大津波の本体」の言葉の違いでしかないと言えば、
それまでのこと。 何とか今年におそってくる筈だった大津波を先送りをして、
体力の弱い中国・インドに世界中の資源会社を買収させたり、ゴールドの蓄積
をさせて、来る恐慌に対して準備期間を与えている。それを声高々に述べている。 
具体的にシンガポールとかオーストラリアに、泥舟日本からの脱出を勧めている
という面では、読むべき価値は十分にある。恐慌の恐ろしさを99%以上の人は
実際に分かってないし、オボロゲに分かっても手の打ちようがないのが現実。
一億以上の資産があったら、手順を踏んだ方がよいという。これから10年で
日本は豊かな国から貧しい国になる。
 ーこの本には原書のネタ本がある。それを知った経緯の部分を書き出しすー
  * 原書のファイナル・クラッシュとの出会い
 ファンド、とくにヘッジファンドが行っているデリバティブ(金融派生商品)
やCDS(信用リスクを移転する取引)の売買は、基本的に相対取引であり、なお
かつ口頭か、紙ベースで行われている。コンピューター時代の今も、一般人が
アクセスで計るパソコンのスクリーンには一切出てこないのだ。誰がどういう
動きをしているかは、そういう閉ざされた情報交換の中に入らない限り、
わからないしくみになっている。日本の金融関係者でそうした場に参加できる
者はほとんどいない。この秘密の会合の一つを組織しているクラブの本部が
ロンドンにある。私はその会員となった後、クラブの主催者から「カンジ、
これはすごい本だから、ぜひ読んだほうがいい」と勧められ、一冊の本を
プレゼントされた。 それが「TheFinalCrash」だった。主催者自身、一冊
しか持っていないという貴重な本。主催者は女性であった! その本を入手
できたのは、著者もまたこのクラブの会員で、自著をクラブ主催者に直接
プレゼントしたからだった。主催者の勧めに従って一読し、私はその内容に
驚愕した。「これは本物だ。大変なものだ」そう感じた私は著者に直接話を
聞きたくなり、本をくれた主催者に「会わせてもらえないか」と頼んだ。
そして彼女は、イギリスとフランスの間にあるタックスヘイブン、ガーンジー
島に住み、そこからほとんど出てこないという著者に連絡をとってくれた。
ガーンジー島は、ロンドンから空路で一時間ほどの距離にある。
対岸のスウェーデンに住む私と互いの予定を合わせ、クラブの本部がある
ロンドンで三人で会うことになった。二〇〇九年のことである。本で紹介
されている簡単な経歴によれば、著者はイギリスの全寮制の名門パブリック
スクールの一つ、ラグビー・スクールを出ている。ここは、数学者で
『不思議の国のアリス』著者・ルイス・キャロルや、五九代イギリス首相
のネヴイル・チェンバレンなどが輩出した有名校である。
  ー 目次 ー  
 第1章 借金が市場を炎上させる    第4章 日本経済の行方
 第2章 世界経済ブラックアウト    第5章 自分の資産をどう守るのか 
 第3章 迫り来るメルトダウン     第6章 クラッシュ後の世界
 ・・・・・・
3545, 「そう思う」と「本当に、そうである」とは違う
2010年12月09日(木)
 これまでの人生で、「そう思う」を「本当に、そうである」と思い込み
失敗したこと数知れず。これは、人間の判断を大きく間違えさせてしまう。
行動するの「行」には判断という意味が含まれる。判断し、動くのが行動。
その判断の基がいい加減になっていることに人は気つかないで、大体が
「そう思った」で、「そう動いてしまった」ことになる。
 ー池田晶子は、そのことを以下のように述べている。
【「本当に、そうである」とは、如何いうことか? というと、間違っていた
 としても、それが正しいと思えば、「本当に正しい」と思うようになる。
だからといって、それが正しいことにはならない。正しいことは正しいし、
誤りは誤りである。では、正しいとは何か?というと、考えつくし誰もが
認めることが正しいことになる。「そう思う」から「本当に、そうである」
にいきつくには、「考える」ことによって、はじめて可能になる。
誰にとっても正しい定規、たった一つの正しい定規である。・・ 】
 振り返ってみて、考えて生きてきたつもりだったが、まだまだ考えが足り
なかったと、この歳になってシミジミと思う。10年前から真剣に哲学書を
読むようになってから、その思いは深まる一方。考えてきたつもりだったが、
振り返ってみれば、まだまだ考えが足りなかったことに気づく。
良書との出あいが少なすぎたということか。 「そう思う」を一度、
「そう思っている、このことは本当に正しいのか」と一度、考えて、
「そう考える」まで、練ってから判断をしないと、大きく間違うことになる。
事業計画がそうである。「本当に、そうである」と信じて実施したことが、
時代の激変で、「そんな激変するとは」に様変わりしてしまう。
それより日常の情報も同じ。「そう思わせる情報操作」で、簡単に
「本当に、そうである」に一般大衆は洗脳されている。
情報化社会で情報が溢れている現在、それぞれが考える能力を養って
おかないと、気の毒な大衆に陥ってしまう。
 ・・・・・・・・
3170,つれづれに ー閑話小題 
2009年12月09日(水)
* 長岡の死体遺棄事件の背景は不況!
 長岡の死体遺棄事件で、大手製造機器メーカーの営業課長が殺人容疑で
逮捕された。取引先からの発注の取消しのイザコザで殺害したものだが、
業界不況が背景にある。このリーマンショックで、「売り上げが半分以下」
で、ツガミも一月に人員整理に入り、埋め立てた場所も閉鎖になった工場。 
ここで1000万円の穴は、即刻首である。本人は納品したといっていたが、
集金はまだということになっていたという。何処もかしこも、こういう話。 
長岡の北部には工場地区があるが、それが去年のリーマンショックで
直撃を受けた煽りの事件である。 日本炎上?
* 翠点(すいてん)
 南方熊楠は 「世の中の事象は、曼荼羅の、因果の世界である。しかし、
これら因果は無秩序に支配されているのではなく、ある一点に集まってくる
こともある。核の周りを動く電子の軌跡のような線と、そこにクロスする
直線いくつかの自然原理が必然性と偶然性の両面からクロスしあって、
多くの物事を一度に知ることのできる点、それが「翠点」である!と、
マンダラの中に翠点を発見した。 分かったような分からないような論だが、
「モノゴトを色いろな角度から俯瞰し、一点に交わるところ(翠点)を
探ると、その翠点付近は、物事があいまいな状態で存在している」という発見
である。「要点」の意味に似ているが、マンダラの中で見つけたところがミソ。 
* 国家予算の六割が借金!
 この予算が組めるのは、来年で終わり。それ以上は、国債の暴落と株の
暴落を引き起こす。(字数制限のためカット 2010年12月9日)


5381,閑話小題 〜70歳の峠は −②

2015年12月08日(火)

    * 都会の同級会でなければ聞けない話題
 東京の同級会も終わって、日常に逆戻り、平凡な日々が始まった。
大学の同級会では、地方では聞けない面白い?話題が幾つかあった。 
東京は大都会。16人それぞれの5分間スピーチが刺激的である。
過半数以上が、息子、娘が30半から40歳を過ぎようというのに、
結婚しない愚痴が、多かった。その中で印象に残った話題から・・
・「嫁が東欧系のルーマニア人。そこは東欧で最貧民国で、容姿は良いが、
 貧しい国の出身者は、心も貧しい。 アジアならフィリピン、韓国、
 インドネシア。東欧なら、ハンガリー、ルーマニア、ポーランドなどが、
 貧しく、人間性まで問題あり。」と舅目線の悲痛な叫び。
・息子が結婚したが、結婚式をあげない。 で、「どうして?」と聞くと、
「仲間内で誰もしないし、お金が勿体ないから」という。 また、知人に
 冠婚葬祭の関係者がいるが、最近扱った200組の結婚式で、一組も仲人
 を立てた式がない。時代が変わり、「家制度」が、根底から崩れたのか。
・この数年間、商売が持ち直していたが、今年になって、変調の兆しが・・
 来年は、この数年来の反動がくるはず。商売を止めようか、思案のしどころ。
・白馬でリゾートホテルを経営しているが、その7割が、オーストラリア人。
 スキーに対し、異常なほど興味を持っている。それでも不景気は不景気。
・セブンイレブンのフランチャイジーを千葉で開業している。 妹と、同級の
 A君の奥さんが姉妹で、A君と親しかったこともあり、上京してきた妹を
 紹介され結婚。 その後、A君が開業をしたのをみて、それまでの商売
 からセブンを開業した。 店の売り上げは、全国平均と同じ67万円。
 息子が継いでいるが、奥さんは、何処か大手の会社のキャリアもあり、
店には入らないため、今でも手伝いに入る。年収は、家屋敷が自前もあり、
 優に?2千万円を超えている。
▼ それぞれの人生が、さまざま垣間見れて面白い。地方だと、赤裸々の
 内わけ話は、出来ないが、都会だと、普段の生活に関わりが薄く、
 平気で内内の話が出来るから、面白い話が聞ける。
 
・・・・・・
5016,幸福優位7つの法則 −6
2014年12月08日(月)
  【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
 * 法則:ゾロ・サークル ―小さなゴールに的を絞り少しずつ範囲を広げる
 面白い法則である。私の場合、それまでのサークルの外に、飛び出すステップ。
そこで、まず自分の周囲に円をひいて、サークルつくり、直面する問題に真正面
からぶつかってきた。その前に、何となくイメージをして、その実現のため、
具体的手順に入っていった。そこに一歩踏み出すと、具体的問題、難問が、次々
出てくるため、ひたすら、真正面から全身でぶつかるしかない。それが、いつの
間にか技になっていく。恐ろしく辛いが、これほど真剣勝負で面白いこともない。
そのプロセスを、冷笑している人たちの気持ちが、面白いほど見えてくる。
ゾロ・サークルを、少しずつ大きくするのは大変だが、一歩飛び出して、ゼロ
から、一人で、自分の周りに新たな線引きをするのも、孤独というより、孤立業
になる。その実践をし、最後は、自分で尻拭きまでした経験そのままを述べる。 
 ー以下の切り口は、新鮮で新鮮で面白いー
≪ 現在のアメリカ南西部がスペインに支配されていた時代、「ゾロ」という
 仮面をつけた英雄が出没していた。彼はアメリカの古典的ヒーロー。毅然と
して、礼節をわきまえていた。しかしゾロの物語には、あまり知られない部分
がある。最初から勇敢な戦士ではなく、性急で、忍耐や規律という面で荒削り
であった。 その無力さで挫折をいていた彼の前に現れたのが、老剣士、
ドン・ディエゴ。老剣士は、アレハンドレに、熟達と勝利は、「努力と時間」
によってのみもたらされると言って聞かせ、徹底的に鍛え、一人前にしていく。
 その時の訓練手法が「ゾロ・サークル」。小さな円を彼の周りに書き、
その中で自在に闘えるよう鍛練をする。そして自在に闘えるようになると、
円を大きくして、さらに難しい技の訓練していった。ここで重要なのは
「コントロール感覚」だ。問題は、一番初めの小さな円内から習得しなければ
ならなかったこと。この「コントロール感覚」は、ストレスも仕事量も、自分
の能力を超えると、真っ先に失われてしまう。仕事でも家庭でも、とりあえず
努力する範囲を小さく狭くして、その努力が意図した通りの効果を上げていく
しかない。「コントロール感覚」、つまり、自分が自分の運命の主人公である
という感覚が、幸せと成功をもたらす最大の推進力となる。この時、重要なの
は、その人が実際にどれぐらいコントロールできるかではなく、
その人が「どれぐらいコントロールできると思っているか」である。
この感覚が身についている人は、自分の成果を正しく認識できる。これを
「内的統制感」と呼ぶ。逆にコントロール感覚が身についていない人は、
自分を正しく認識できない。そのコントロール感覚を身につけるに、まずは、
「正しい自己認識」という、一番小さな「ゾロ・サークル」を作ること。
そのためには、自分の気持ちや感情を、ネガティブなのもポジティブなのも
書き出したり、人に話すなどして、客観化すること。実験で、ひどい落ち込み
から一番早く回復する人は、自分の気持ちを認識しそれを言葉で表現できる人。
 まず自分の感情を把握してそれを言葉にすること。そしてそれができたら、
自分以外のビジネスや人間関係などにゾロ・サークルを広げていく
ステップを踏む。・・ ≫
▼ 三年前の時には、さっそく、「節目時に」をテーマにして書いた。
 そして『自己を見つめる』という本を借りてきて読書日記を書いた。
これは正しい自己認識をするため。『自分の居場所のみつけかた』
『ユング』『哲学人』『ツレがうつになりまして』や、老いに関する本
を熟読し、その感想文も、書いていた。 ところで最近では、死と、
老いの関するのが多くなっている。
・・・・・・
4649, 閑話小題 ーああそうだ、昨日は結婚40周年記念日
2013年12月08日(日)
   * 名残のポタリング
 例年、このあたりでポタリングを終了、来年の4月まで休止になる。
冬期間は、それもありストレスが溜まりやすい。早朝のポタは二週間前に中止、
その後は午後から晴間をみて二日に一度の割合だが、あと数日で最終になる。
それだけ早朝のポタリングには魅力がある。東京など大都会で自転車を乗り
回していたら、面白いだろうに。 クロス自転車に変えてから、危険な乗り物
と実感するようになった。面白くなった分、危険が増えたことになる。雨上がり、
夕暮れ、横風、出会い頭の衝突が危ない。経験則から、土手と、バイパス
沿いのコースが殆ど。 
   * 昨夜は、大学の同級会
 このところ毎年、東京まで大学の同級会に出席をしている。それだけでは
もったいないと、上野にある「東京都美術館」で開催されている『ターナー展』
を見てきたが、これが良い。NHK「日曜美術館」の再放送で、
『生々流転する風景を描け〜風景画の巨匠 ターナー〜」の再放送を見ていた。
特に松岡正剛の解説がターナーの魅力を解りやすく解説していたこともあり、
会場を進むごとに、その魅力に圧倒された。詳しくは次回に書くが長岡から
往復の列車代を払っても十分価値がある。出席数は、去年より2名多い19名。
時空を超えた昔の世界に入り込んできた。で、酔って会場に?デジカメを
忘れてきた。
   * ああそうだ、昨日は結婚40周年記念日だった
 数日前から分かっていたが、昨日で結婚から40年になる。
ネット検索によると、『35周年:珊瑚婚式; 40周年:ルビー婚式; 45周年:
サファイア婚式; 50 周年:金婚式; 55周年:エメラルド婚式; 60周年:
ダイヤモンド婚式; 70周年:プラチナ婚式.』昨日は、同級会のため何も
しなかったが、40周年は、やはり大きな区切り。ホテルで昼飯でも食べに
いくことにする。成るほど、「結婚は大事業」だ!。
   * 着る炬燵
 ユニクロの古いフリースに、タウンベスト、更にタウンジャケットを羽おり、
腰には電気アンカ、そして電気暖房。それでも書斎は寒い!その姿を見て家内
曰く「ホームレスみたい!」HCの新聞広告に「着る毛布」があったので、
売り場に行ったが、いまいち。そこでネットで調べると、あるある幾らでも。
その中で、「着る炬燵」というキャッチセールのモノを見つけた。
その多くの柄の中から、ユニオンジャック(英国国旗)が、華やかなで気に
入ったので決めたが、送られて来たのはブラウンの地味な色。送り返すの面倒
なので、そのまま羽織ってみた。値段が半額で3000円弱。電気光熱でないが、
暖かく合格。ロングポンチョといった風で、座ってパソコンのキーボードの
位置に穴がある。買手にとってネットは非常に便利と実感。店頭では数種類
しか展示してないが、ネットでは数百の中から選択できる。それにしても、
居間と書斎で変な毛布?を羽織っているいる私は何者? 
誰も見てないので、よいが!
・・・・・・
4284, 閑話小題 ー毎年、100万人が定年退職
2012年12月08日(土)
    * 毎年、100万人が定年退職
 団塊の世代が今年から100万人単位で定年で退職をむかえている。大よそ
5〜6年として500万人以上。退職後に家では古女房が待ち構えていて、
日が経つにつれブツブツ小言が続く。 定年退職後、会社組織から開放され
自由になったら、今度は家で古女房が束縛してくる。大きい家ならまだまし
だが、小さなマンションなら身の置き場がなくなる。趣味の一つや二つも
あればよいが、趣味を持っているのは女房の方。成るほど粗大ゴミ、産業
廃棄物とは、よくいったもの。今までは、仕事も家庭の憂さも外ではらせたが、
年金暮らしで小遣いは激減。逃げ場は、公営のスポーツジムか図書館。
家で愛想良く相手にしてくれるのはペット位。月に1〜2度、馴染みの居酒屋
で似たもの同士が噂話で他人の誹謗と古女房の悪口。それなら、まだ良い。
前の会社のOB会とかの飲み会で昔の自慢話か愚痴。
万人に当てはまるので、この辺りで止め!
  * 昨日で、結婚39周年
 昨日で結婚39周年になる。当日に大雪が2mもあり、結婚式が遅れたこと
を思い出した。結婚相手と仕事の選択で人生の大方が決まってしったと思い
知らされる。互いに首輪をつけ、相手のゴム紐を持ち合い拘束しあう、それを
夫婦愛というらしい。が、そのゴム紐と首輪が年齢とともにジワジワと互いを
絞めあう。 とはいえ独り暮らしというと、これもまた厳しい。老いるほど、
それは増す。現在、色いろあって自宅名義が家内になり立場が逆転。
ことあるごとに居候扱い。で毎年、昼か夜、外食をしていたが、
飲み会もあって、今年は無し。
  * 不気味な雰囲気だが
 この16日と19日の日韓の総選挙で今年の世界各国のトップ交代が終了
するが、これから二週間が危ないのでは? マヤ暦では2012年12月21日が
人類滅亡?の日といわれる。信じてはないが、タイミング的にみて不気味。
* 自民党大勝という選挙予測が出てきたが
 自民党の圧倒的大勝の選挙予測が出てきた。これでは前回の民主党の大勝
をさせた同じ失敗を繰り返すことになる。小選挙区制の欠陥で致し方がない
としても、大勝は良くない。連立政権の方が土建屋政治の後戻りを阻止する
力が働く。この予測も自民圧勝阻止を狙った何処かの国の情報操作の可能性
もある。 思いの外、石原・維新が伸び悩んでいる。当初の勢いからして、
もっと勝ちそうだったが、これも終わってみないと分らない。 
北のミサイル、尖閣列島にでも打ち込めば選挙に大きな影響を示すだろうに。
もしミサイルが再び失敗したら、どうなるのだろう? 体制崩壊もある。
 ・・・・・・
3909, 閑話小題
2011年12月08日(木)
   * いやに最近、自宅周辺が寂れてきた
 家内が言うには「最近、町内が急に寂れてきたみたい。町内のウチの班が
13世帯のうち、現役の主人がいるところは三世帯のみ。一ヶ月前に敷地内の
貸家の一家も新たに住宅い、出ていった。隣の美容院専門卸の社長も居なく
なった。その数軒隣の中年夫婦も数ヶ月前に急に居なくなった。自宅前の20世帯
のアパート二軒には、アジア系の住人が数世帯入っているだけ。残っている家も、
お年寄りと空家ばかり」ここにきて不景気が身の回りの現象に現れ出てきた。 
その典型が我家でもあるが・・ 自宅の敷地内にある貸家は、この20年間、
空くと直ぐ次の借り手が現れ、ほとんど空いていたことはなかった。
来年の転勤時期の三月までは、諦めているが、不動産屋が言うには、
「最近、家を借りたいという人が少なくなった。企業の海外移転が加速して
いて働き手が激減している。尋常ではない」とか。 自宅周辺は、実際に住み
やすい環境である。歩いて2〜10分以内に、三つのSCがあるし、駅まで10分
の好立地。 周囲は閑静。  ところで親戚が長岡駅の周辺で三つの貸ビル経営
をしているが、テナント10数店舗のうち入居しているのが二つのみ。 
無借金経営で、堅実なので、この数年先の暴風雨には問題がないが、現在の長岡
の現状の縮小版でもある。他人事ではないが・・  角栄の遺産(公共事業)
で生き抜いてきた地元経済も、ここにきて大きな変化をしてきた。消費税率の
アップと、TPP問題、農業への放射能汚染、数年後に控えた北陸新幹線の
影響。 問題が山積している。
   * 甘口の濁り酒と、辛口の酒のミックスが美味い! 
 一年ほど前から、晩酌に「濁り酒」を飲んでいる。それだけでは酒の効きが
強いので、二級酒?の辛口の日本酒を半分混ぜると、甘口と辛口が丁度良い
バランスになり、自前の丁度良いミックス酒と自画自賛。それとノンアルコール
・ビールを飲む。濁り酒は年中売られているわけでなく、夏の期間は店頭から
消える。ちょうどビールの時節になるので、それはそれで良い。紹興酒も、
濁り酒が飽きた頃に切り替える。二週間の間隔である。両方とも量の割に酔いが
深くなるが、1合少々なら悪酔いはしない。本当は、ノンアルコールビール
のみがベストだが、緩慢な自殺行為と分かっていても・・・ 
・・・・・・・
3169, 夫と妻 か〜
2009年12月08日(火)
 熟年離婚が流行っているが、夫婦が長年連れ添うのも大変である。
私の姉・兄夫婦をみていると、性の当たり外れは5分5分、どれが当たりで
外れなど口が裂けてもいえないが・・ そういう自分のことは分かりません!
だから生きていけるのでは? 悪妻といえば、ソクラテスの妻・クサンチッペ
と、徳川家康の妻・築山御前が浮かぶ。しかし、明治の首相までなった黒田清隆
とか、野口英世、モーツアルト、リンカーンの悪妻は、あまり知られてない。
< 野口英世は、ニューヨークの酒場で知りあった`はすっぱ女’の
メリー・ダージェスと結婚して、大失敗した。 野口はロックフェラー医学
研究所の首席助手で、年俸3000ドルもかせぎ、メリーはそこに目をつけた。
メリーはめちゃくちゃな浪費家で、野口の金を使いつくしたあげく、ヒステリー
をおこしてつかみかかり、家のなかで野口をぶん投げた>という逸話がある。
また、黒田清隆が上司の娘の高邁な妻を蹴りごろした史実がある。これは
大久保の助力で表ざにならなかった。 
 歴史上の悪妻とは ウィキペディアによると 
・権力欲が強い・嫉妬深い・自己主張が強い・夫に従順でない、などが基準に
なっていると考えられる。知人に何人か、離婚経験者がいるが、男の場合は
何年たってからも未練があるようで、思わず耳を疑うことがある。「自分には
過ぎた女房だった」というのである。 女性も、次のパートナーが見つかるまで
の苦労は、並大抵ではない。スナックのママさんには離婚経験者が多いが、
別れた亭主の悪口になると我を忘れてしまう。嫉妬、暴力、女癖と甲斐性無さ。
連れ合いは、元は赤の他人、中年も過ぎれば互い顔を見るのも嫌になって当然。
付かず離れずで、互いに割り切るしかない。それにしても、一番身近の赤の他人
は、ある意味で自分の分身でもある。だから、その取り扱いには互いに充分に
注意しなければならない。子供にとっての親の当り外れは重大事。それが両親の
相性の当たり外れになる。 両者とも、それによって人生が大きく左右される。
特に女性にとって連れ添いの当たり外れは大きい。 目に見えない紐を首に
巻きつけ互に溜息をついて締め付けている。昨日、結婚記念日で36年たった。 
・・・・・・
2804, イングランド・ツアー ?
 2008年12月08日(月)
『ロゼッタ・ストーン』と、黄金の彫刻の次に印象に残った大英博物館の
展示品の順に書いてみる。  まずはギリシャのコーナー
 ーパルテノン神殿の破風彫刻ー
古代ギリシアの代表的なポリス、アテネの繁栄を象徴するパルテノン神殿の東側
を飾っていた彫刻群で、長さ8m以上に及ぶ。 著名な彫刻家フェイディアスの
指揮で造られた。現在は失われてしまった中央の女神アテナをはじめ、ギリシア
の神々が配置されている。中央の裸の男性の像は、酒と豊穣の神である
ディオニソス(ローマ神話ではバッカス)で、三角形の破風の形状に沿って
横たわっている。(BC438〜432年ごろ)これもまた、大英博物館の誇る代表的
な像である。その横にある馬の顔がまたリアルである。
次は古代エジプトのコーナー
 ージンジャー(ミイラ)ー
人だかりができていたのが、このミイラの展示ケース。エジプトでミイラ
造りが開始される前のBC3400年ごろの成人男性と考えられている。極度に乾燥
した熱砂に埋葬されたために、特別な処置を施されていないにもかかわらず、
完壁に保存された。一部残っている頭髪が赤いことから、ジンジャーの愛称で
親しまれているという。今にも立ち上がりそうな姿が5400年の時空を
超えて、何かを訴えかけているようだ。
 ーアメンボテプ3世の頭像ー
古代エジプト新王国時代 第18王朝の王であるフメンホテプ3世の頭像。
高さ2.9mもある巨大像。欠損している額の中央部には、王位を表すコブラの
紋章の一部が残されており、顎の部分には付け髭があったと考えられる。
40年ほどの在位期間は最も文化的に誇ったといわれ、多くの記念建造物や
王像が残っている。BC1350年ごろ
 ーラムセス2世の胸像ー
新王国時代第19王朝の王、ラムセス2世の胸像。高さ2.67m。BC1250年ごろ
19世紀、テーベのナイル川西岸にあったラムセウムという葬祭殿から出土。
右胸の穴は、ナポレオン軍が像を取り去ろうとして失敗した跡といわれる。
ラムセス2世は約67年間という長期にわたってエジプトを治め、その間に
多くの記念建築を造営したたため「建築王」と呼ばれる一方で、
ヒッタイトと戦い、現存する最古の国際条約を結んだ。  
 ーー
これだけの貴重なものが、剥き出しに展示されているのには驚いた。 
イギリス人は、「国家の宝は国民のもの」という考え方。
だから無料でみる権利がある、という。 どこかの国とは違うようだ。


5380,武器としての決断思考 ー④

2015年12月07日(月)

      ー武器としての決断思考〜 瀧本 哲史 (著)ー
 激変の時代、無力な若者はゲリラとして、それぞれが「武器としての教養」
を持って戦わなくてはならない。最後の最後は、節目節目の「意思決定」に
かかってくる。一つ間違えれば、淘汰され、二度と立ち上れないのが起業。
教養とは知的余力を蓄えることであり、それは長年かけるしかない。
判断を誤れば、この激変の中、その結果が数年もしない内に覆い被さる。
グローバルの時代は個々に加重が増大する。適切な決断のための教養こそ、
若い時から何を目指すかをデザインをして、知識を蓄積しておかなければ。
  * ゲリラとしての武器の必要性
≪ 変化に応じて自分にとって何が必要であるかを考え探しだす、という
 行為を基礎として身につけなければならないのである。以前では、良い
大学に入学できれば、大学を出て大企業に就職してあとはエスカレーター式
に定年退職まで順風満帆に進んでいくことができた。そのため、何歳で
結婚し子供を産んで・・という人生設計を行うことができた。
「みんなと同じ」「これまでのやり方」を選択することで何も問題がなかった
わけである。しかし現代では、そんな右肩上がりの「幸福な時代」は終わり、
めまぐるしく変化し続ける時代に突入した。大企業に入ったからといって
「一生安泰」というわけではなく、会社の買収や、業績の悪化、更には
それにともなうリストラも考えうる時代である。そして、将来がどうなるか
(たとえほんの数年先のことでさえも)は、誰にも明確に予測はできない。
ジョブズが1995年に語った「予言」が的中し「Web上では小さな企業でも
大企業と肩を並べることができるんだ…」。ジョブズのこの予言もAppleの成功
があったからこそ、今話題になっているわけで、当時は、散々批判されるなか
成り上がりの終わりよければすべてよしという結果論にすぎない(と僕は思う)。
当時はこの予言をしていた人間は少なかったわけで、ほとんどの人の予想は
外れたわけである。こうした「大衆の予想と反した未来」が現実になるという
現象は、テクノロジーの分野に限られたわけはなく、今後、私達の生き方に
更に直結する形で生ずる。進学、就職、転職、独立、結婚、年金など、人生の
中で選択・決断を迫られる場面が昔に比べて明らかに増えている。
このような時代を生きる私達は、「過去のやり方を踏襲する」という武器を持つ
のではなく、ひとつひとつ現時点で最善と思える「意思決定」を行っていかな
ければならない。この意思決定のための思考法として、著者はディベートを
具体的な方法であるとしている。 ≫
▼ もし、現在20歳としたら、起業を目指すだろうか? どうだろう。
「こういう時代だからこそ起業を目指す」か、「今さら起業もないだろう」
やはり目指すだろう。ここで(20歳)諦めてしまったら、世界が狭くなり、
底なしの人生が待っている? 情報化社会に合わせて、人生設計を緻密に
構築する。そのためには・・ 考えただけで、いやになってきた。
 そうこう考えると、20歳の時点で、一度立止まる休学も必要ということか。
・・・・・・
5015,閑話小題 ー同級会
2014年12月07日(日)
   * 昨日は同級会と、上野の国宝展
 昨夜は、日本橋で大学の同級会があった。5〜6年前から休むことなく出席を
しているが、二代目が殆どで、何かしら気品が漂っているのが気にいっている。 
今回は白馬のホテル経営者と、私の二人が地方からで、他は首都圏在住の人たち
合計15名の出席者。面白かったのが、23時過ぎに家に辿り着いて、さっそく、
お土産にもらった魚の漬物を前に、デジカメの写真を見ながら家内と話をして
いたところ、TVから、同級生が経営する店内の同じ会場が映し出されたこと。
美味しいランチの老舗店の紹介内容だった。何時も思うのが、料理は格別。 
食べるほど、その味には驚かされる。ところで、昨日の午前中、地元の長岡は
雪が激しく、行くのを躊躇い、幹事に欠席の電話を入れたが電源が切れていた。
ところが、昼過ぎに、小降りになったので、最近の判断基準に入れている
『迷ったら、ポジティブに!』と、思い切って出発することにした。
そこで以前から予定を通り、会の三時間前に上野に行き、上野の国立博物館で
開催されている『日本国宝展』を見たが、これが思いのほか良くて、制限時間
ギリギリまで見ていたため、同級会には10分ほど遅れてしまった。  
全国から仏像、茶器、着物、絵画、屏風などが集められていたが、驚きの連続。
この会の幹事が、私の近況報告を聞き、「実は私も、昨日、二回目に行ってきた」
という。ところで、出席者15人の各自が5分ほど近況報告をしたが、商売の
具体的内容もあったが、やはり、ガン、糖尿、脳梗塞、心臓疾病などなど
生々しい病気が中心。欠席者の、脳梗塞の寝たきりの具体的内容には・・ 

・・・・・・
4648, 一年で全米記憶力チャンピオンになれた理由 ー4
2013年12月07日(土)
   『一年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』ジョシュア・ジョア著
  * 記憶の宮殿 ー�  ーP・122
《・「記憶の宮殿」といっても宮殿でなくてもいいし、建物である必要はない。
 街の通りを思い浮かべてもいいし、駅、架空の生物でもかまわない。
 小さくても大きくても、屋外でも屋内でも、現実にあるものでも想像上の
 ものでも、とにかく「ある場所から次の場所に移る際の順番がわかりやすい
 想像しやすいもの」であれば何でもよいのだ。
・全米記憶力選手権で4回の優勝を勝ち取ったバグウッドは世界的建築雑誌
 『アーキテクチュラル.ダイジェスト』で特集されていた豪華な家々に
 イメージを置いている。
・マレーシアの気鋭の記憶力王者、スウィーテーイは、自分自身の身体の部位
 を使って、『オックスフォード中英辞書』全1774ぺージ、5万6000語を憶えた。 
・オーストラリアやアメリカ南西部では、先住民族のアボリジニやアパッチ族
 が独自の「場所法」を編み出していた。ただし、建物を使うのではなく、
 地元の地形図を利用して物語を作り、風景を織り交ぜた歌に仕立てていた。
 小高い丘、岩、水流がそれぞれ物語の一部を担う。「神話と地図が符号して
 いるのです」と、ミッソーリ大学で記憶と言い伝えの研究をしている
 言語人類学者のジョン・フォーリーは言う。しかし、物語を風景に埋め込む
 ことで、ある悲劇がもたらされた。先住アメリカ民族は政府に土地を取り
 上げられたことで、故郷だけでなく自分たちに伝わってきた神話も失った。
・「ジョシュ、わかってほしいのは、人間は本当に場所を憶えることに長けて
 いるってことだ」と、エドが言った。「例えば、君が初めて行った誰かの家
 で5分間だけ1人になって、好奇心が湧いてきたとする。5分間でその家のこと
 をどれだけ憶えていられると思う? おそらく、それぞれの部屋の場所と
 間取りだけでなく、方角や装飾品、家具の配置や窓の位置まで憶えられて
 いられるはずだよ。意識していなくても、自分自身が気づいているという
 ことにすら気づいていない何百もの物の場所や、いろいろな特徴を憶えて
 いるものなんだ。そういった情報を足していったら、ちょっとした短編小説
 ができあがる。 でも、僕たちはそれを記憶の功績として残したりはしない。 
 ただ空間記憶を消費しているだけなんだ」
・「記憶の宮殿」の基本的な考え方は、自分のもっている素晴らしい空間記憶
 を利用して、脈絡なく並んでいる情報を組立て格納することだ。大切なのは、
 よく知っている場所を 「宮殿」に選ぶこと。
 「最初の宮殿は、君が育った家は平屋?・・・》
▼ これを読んで、自分には記憶力がないと決めつけ、記憶以前の対象の認知
 を疎かにしていた事に気づかされた。確かな認識をしてないなら記憶が曖昧に
なって当然。記憶力が弱いというバイアスが、認識力そのものを弱めていた。
単純だが、この本を読むごとに、認知力と、記憶力が強まっている。まず、
対象に集中しイメージをつくる。そして、自宅の庭と玄関周りと、自宅内の
幾つかに貼り付けていく。これをスムースにするには訓練しかない。
これは面白い!これを応用し、『思い出の宮殿』が出来るのではないか・・ 
過去の創作になるが、いや深入りをしない方がよいか?『思い出の宮殿』
と検索に入れても、この言葉のヒットが無かった。 夜半、少し試みたが、
無呼吸になっていた。
・・・・・・
4283, 日本人の思い −2
2012年12月07日(金)             
            「日本人の思い」ー ほぼ日刊イトイ新聞 著 
 このアンケートの面白さは、アンケート結果の「エッ」という意外性と、
 「やはり同じだ」という同調性である。
* 「あなたは、センスが良いですか?」に対して、センスが良いと
 答えたのは54%、悪いと答えたのは46%で、微妙な数値である。
自分はセンスが悪いと思い、チャンスがあればファッション店の
ウィンドウ・ショッピングをしている方が結果としてセンスが良くなる
ケースが多い。 日本人は、大衆が洋服を着るようになって日が浅い。
最近の若者は体形が良く、TVやファッション誌などから情報が入手可能。
ファッション・チェックという番組まである。
* 「あなたは、宗教心がありますか?」では、宗教心があるが4割に対し、
 ないが6割になっている。年齢的にみて高齢者ほど宗教心が高くなって
いるが、死が近づくにつれ、神にすがりたくなるようだ。
* 「あなたは、軽いですか?」に、7割が軽くないと答えている。
 年齢別の統計値を見ると、50歳代の男性の3分2が軽くないという
答えが、60歳代になると逆転し、3分1と軽くなる。30歳前半の
4分3が軽くないと思っているから、社会的責任が、その思いに影響
しているのが分かる。
* 「あなたは、しつこいですか?」に、6割が、「しつこい」と答えている。
 これは意外である。年齢的にみると、14歳以下の8割が一番しつこく、
歳を得るに従って、しつこさが薄れていく結果。
* 「あなたは、生意気ですか?」に対し、7割が生意気と答えている。
見渡すと、大体は「小生意気」だが。
* 「あなたは、直感的ですか?」に対して、4分3が直感的と答えている。
五分五分と思ったが、意外。
* 「ダイエットを意識していますか?」に対し、女性は8割、
 男性は5割5分が意識していると回答。
* 「ケチか、どうか?」に対し、3分の2が、ケチと答えている。
ケチをしないと、この世知辛い中で生きていけない。
* 「美男(美女)ですか?」に対し女性の3分の2、男性の4分の3が、
そうでないとの答え。  客観的にみて、そんなもの。
▼ 8割以上は、前回、書いた「音楽が好きで、旅が好き!。
 よく本を読むが、エッチ。恥ずかしがりやで、よく笑う!」それでは
大方の3分の2の人といえば上記である。これを要約すると「センスが悪く、
宗教心はなく、軽く、しつこく、生意気で直感的。女性はダイエットが常に
頭にあり、ケチで、容姿に自身がない。」 これが大方の日本人が思って
いると分かれば、劣等感も心が軽やかになる。
 ・・・・・・
3908、ファイナル・クラッシュ ー1
2011年12月07日(水)
   「ファイナル・クラッシュ 世界経済は大破局に向かっている!」
                         石角完爾著
 知人に紹介され読んだが、解りやすい内容。 大まかに要約をすると、
≪ アメリカが国内消費を促すために下層階級の住宅資金を野放図に貸出し、
 ローンを債権として組み合わせて全世界に売り出した。プライム・ローン
をベースにしたCDS。それらが7京という途方もない不良債権として世界の
国家や金融機関に眠っている。アメリカは世界の主軸通貨の立場を利用して、
ドルを刷りまくっていて、そのドルをアメリカ国債と交換し、帳尻を合わせて
きた。加えて新興国の発展も含めて人口の急増がとめどなく進み、食料不足を
おこしている。ドルとユーロとアメリカ国債のバブルで、その破裂は目の前に
迫っている。 ここに及んでソフトランディングは無理、ハードランディング
を避けられない。日本はGDPの二倍以上の1千兆円の国債を発行、この暴落
も何時起こるかもしれない事態。家族も資産も海外に早いうちに避難すべき。
その先はオーストラリアかシンガポールが最適。最終章は目前である・・≫
▼ 新聞報道で連日、欧州危機の報道が続いている。目先、問題を先送りを
 して凌いでいるが何時、火の手が上がるかの瀬戸際。ある朝、起きると・・ 
それは想像を絶した本格的世界恐慌のノロシである。
  印象に残った部分を何回かに分け書き出してみる。
 ◎ 第一部 パーティー・タイム− 負債の泉
「もしアメリカの人々が銀行に通貨の発行量の調節を許すなら、第一にインフレ
により、次にはデフレにより、銀行と企業は成長し、そこら中にはびこって
人々の財産を奪うだろう。そして子供たちは、彼らの父親が征服した大陸で
自分たちがホームレスになっていることに気づくことになるだろう」
−トマス・ジェファーソン(第三代アメリカ合衆浄大統領)
  ○アメリカの住宅バブル
 アメリカ人の多くは、ジュニア・ブッシュが大統領であった時代、ただで
酒をふるまわれて酔いしれていた。酒の正体は、低金利でいくらでも使える
クレジットである。 二〇〇一年の911による消費の減退を避けるため、
緩和的な金融政策と減税が実施され、それによって金利が下がり、借金をして
消費することが容易になったのだ。金利が下がったことでローンを組んで
不動産を購入する人が増え、その結果、住宅価格は急上昇した。
それ以前からアメリカにおける住宅価格は25年にわたり上昇していた
のだが、二〇〇〇年以後ほんの数年で価格が二倍にもなった地域もある。 
2004年から2005年にかけアメリカの平均的な住宅価格は一三%も上昇。
 しかしこの時期、この程度の上昇はスペインやポルトガルでも珍しく
なかった。つまり不動産価格の上昇は世界の多くの地域で同時に起きた現象
だったのである。 これは、アメリカの金融緩和が生み出したものだった。 
アメリカが世界の他の国に比べて重要なのは、アメリカが世界最大の消費国家
であり、過剰生産される品々を全て引き受けているからである。アメリカ人は
自分たち自身のお金だけでなく、とくに中国、日本そして途上国がためている
お金まで自分のもののように使っているのだ。 そのためにアメリカの
金融緩和は世界の景気を上向かせ、資産価格を上昇させてしまう。
この金融緩和はしかし、無理のある政策だった。
・・・・・・・
3543, つれづれに ―物忘れ
2010年12月07日(火)
 * 物忘れ
 最近に物忘れが多くなった。ボケなのだろうかと、不安にもなる。
先日、大学の同級会があったが、まず乗車時間を勘違いをして一列車遅れ。
乗って直ぐに携帯電話を忘れてきたことに気づきく。その上に、同級会が
終わって東京駅に着いて店にコートを忘れてきたことに気づくしまつ。
折りたたみ傘は、ニケ月に一度の割りで失くすので、1千円以下の傘しか
買えない。人間は忘れるから生きていけるが、もの忘れは困ったものだ。
会社も自宅でも、パソコンに予定などはポストイットに書きつけ貼っている。
また自分の掌の親指の下にメモる習慣は二十年前より実施をしている。
 * 大学の同級会
 大学の同期会が学校の事務局主催で10年に一回ずつ行われている。
20,30,40周年の会には出席した。(10周年の会は、会そのものが
行われていなかった)その都度、二次会、三次会と盛り上がり、色いろな
人生を垣間見る。4百人、3百人と、参加者は少しずつ減っていくが、
出席者のメンバーは、ホボ同じである。教養課程の1・2年の同級会は
首都圏在住の人たちで開かれていたが、去年から誘われるようになった。
迷ったが、往復の汽車賃は二次会、三次会の飲み代と割り切れば、様々な
世界を見れるのもよいと出席した。他の用件と重ねれば、隔年ぐらいの参加
は良いだろう。あまり会合には参加をしないが、学校関係だけは第一優先し
出席してきた。進学する都度出会う人の地域が広くなる。
 小、中学、高校、大学と、出会う人の出身地が広がっていくのが面白い。
幼稚園は駅前の商店主の子供の世界。小学校は駅前から、その範囲が10倍の
テリトリーになり、中学校は商店主の子が主だったのが、先生やサラリーマン
の子供、そして越境入学がいた。 高校は中越地区に広がり、大学は全国区。
その都度、自分の過去の世界が小さくなる。そして、就職・・ だから、
同級会は、その年齢の自分に出会うようで、何とも感慨がある。
それにしても数奇の人生がある。
 ・・・・・・・
3168,人生に関する閑話小題 ー2
2009年12月07日(月)
 * 孤独な老人
 毎朝、散歩をしていると色いろな人とすれ違う。犬と組み合わせでみると、
より人生を垣間見ることができる。80歳半ばの老人が小型コリー犬を連れて
土手を散歩している。その犬が10m位の距離にくると緊張で固まってしまう。
通りすがるまで、その犬を老人が宥めている。何度すれ違っても、それが
変わらない。観察するうちに気づいたが、その人が固まるから、犬も固まる。
2〜3度挨拶をしたが、その都度犬が吼えかけてきた。それを宥めているが、
「いいこ、いいこ、ほえないの」と毎回言っている。何か二つの生命体に
孤高の空気が漂っている。 
 * ある人生  
 (字数制限のためカット 2011年12月7日)
 * 鬱病、欝症について
 ○○病と○○症の違いは、周辺に迷惑をかけるかどうかが基準でしかない。
境界は、いい加減だが、慢性化しているかどうか、重症かどうかもある。 
精神も肉体と同じで、傷ついたり、疲労もする。この不況でリストラされたり、
疎外され、ストレスが蓄積し、ガスが充満もする。自殺者の多くが鬱病という。
その反対に躁がある。多かれ少なかれ、人間は躁と鬱の波の上で生きている。
ニュースといえば、だいたいマイナーを報じる。また聞くほうもマイナーの
話題を好むから、まともに受け取っていたらマイナーな情報に多く影響を
受けることになる。時代は、100年に一度のマイナーである。


5379,閑話小題 〜70歳の峠は

2015年12月06日(日)

   * 70歳の峠は、いずれも厳しい
 昨夜は、学生時代の同級会に出席してきた。6年前から毎年、欠かすことなく
上京しているが、地方にいるせいか、首都圏出身の中は、何かホッとする。
去年、一昨年辺りから、メンバーに異変がおき始めた。病と、死の問題である。
次々と、脳梗塞・脳溢血、糖尿、ガンなどで、手術や、寝たきりになったり、
亡くなったりの話ばかり。毎年、この会が終わって東京駅まで、タクシーで
同乗していた二人の一人が、去年の会の前日に倒れ、急遽、亡くなったと、
この会の幹事から一月ほど前に電話があった。『同級会の一ヵ月後の一月に、
二番の脳梗塞から危篤、その直後、心筋梗塞が併発しアッケなく亡くなった。
そして、S君がステージ4の膵臓ガンで、数ヶ月前に手術。この会には
出席出来るかどうか? 他に某君も亡くなった。そういう僕も、○○ガンで、
数日後、手術の予定だが、会には何とか出席のつもり!』と悲痛の声。
 で、この寒さで、悪化した腰痛をおして何とか、出席をしたが、幹事と、
S君は、痩せ細った身体でギリギリ、出席をしていた。そして、出席をした
16人の近況報告の多くが、病と死の瀬戸際の話が大部分。それぞれの70歳の
峠は、病の面からみて、そう甘くはない。特に欠席している脳梗塞で、半身
麻痺の二人や、まだ生々しい進行ガンの話は、冬景色そのもの。
 帰りの新幹線の時刻の都合で、中途退座をSさんと二人したが、入れ
替わりに、長男が経費を不正に着服をし逮捕された、話題の服部料理学院
の服部(染谷)さんが来たところで、直接、その経緯は聞けなかった。
 同級生の話によると、これは「ネット・テロ」で、事実が先にマスコミに
流され、手の打ちようが無かったと・・ ここにもネット社会の影がある。
 誰も、「個人のイメージを売りにしている料理学校で、何故、公表前に揉み
消す方策をしない?」と思うが。学校法人は私学補助金などを受けていること
もあり、経理監査が非常に厳しく、揉み消すなど論外!という。 
70歳の峠は、いずれも厳しい! それにしても、『魚久』の料理は美味い!
 ここのマグロの刺身と、サワラの糟漬けが、特に絶品。
・・・・・・
5014,幸福優位7つの法則 −5
2014年12月06日(土)
            【幸福優位7つの法則】ショーン・エイカー著
 * 法則4:再起力〜下降への勢いを利用して上昇に転じる
 人生で何事も思うようになることはありえない。 人は「うまくいったか」
「失敗したか」のどちらか二択で物事を捉えがちだが、ここに「第3の道」が
隠されているケースが多い。その為には、節目を自らつくり、強く打たなければ
ならない。予定挫折である。そこには、「失敗した後に学んで強くなり、最後に
上手くいく再起する力」が出てくる。心理学では「心的外傷後の成長」と呼ぶ。
多くのベンチャー投資家は、ビジネスで大失敗した人物しかマネージャーとして
雇わない。マイケル・ジョーダンは高校時には控え選手だった。
「私は何度も何度も挫折した。それがいまの成功をもたらした」と。 
第三の道は見えにくく、近視眼的に物事を見がちになるが、長期的な立ち
位置を客観的に認識する知識が必要になる。
≪ ◎ 第三のの道を見つけること
人間の脳は、勤勉な地図製作者のように、頭の中の地図をしょつちゅう訂正して
作り直している。複雑で変転するこの世界で、そうやって私たちをナビゲート
してくれている。 こういう能力は、何千年もの変化の過程を経て人の脳に
組み込まれた。人類は生存のため、環境の物理的な地図を作り、食料や
パートナーを得るための戦略を立て、それぞれの行動がどんな結果を
もたらすかをプランする必要があった。(略)・・何かを決断するときには、
このようなマッピングが頭の中で必ず行われる。このマップには「現在地」
(現状)が出発点として示され、そこからいろいろな道が放射線状に出ている。
道の数は決断の複雑さによって異なり、その瞬間の思考の明晰さによっても
違う。最良の決断ができるのは、明解でクリエイティブな思考により、可能な
道すべて把握し、それらの道がどこに続くかを正確に予想できたときである。
しかし、ストレスを受けているとき、窮地にあるときには、多くの人が一番
重要な道を見落としてしまう。それは、上方に向かう道。 危機や逆境から
延びる道は3つある。
1つは、いまいる場所をぐるぐる回る道。ネガティブなできごとは変化を
生まないため、いつのまにか出発点に戻ってきてしまう。
2つ目の道は、さらに悪い結果へつながる道。悪いことが起き後に、そこから
更に悪い状態になっていく。 こういう道があるために、人は事態に立ち
向かったり、難題に桃戦したりすることを逃れる。
3つ目に、私が「第三の道」と呼ぶ道がある。これは失敗や挫折から始まり、
人をより強くし、困難のさなかにこの道を見つけるのは易しいことではない。
経済不況でもその他の危機でも、そういうときに作られる脳の地図は
不完全なことが多いし、皮肉なことに、ポジティブで生産的な道が一番
見えにくくなっているからだ。無力感や絶望に覆われていると、そういう直が
存在することすら信じられない。 だから探そうともしない。しかしこれこそ、
ぜひとも探さぶければならない道である。そこで、「第三の道」を発見できるか
どうか、挫折に打ちのめされるか、そこから立ち上がれるかを、分けられる。
挫折を「成長の機会」ととらえられる人が、その成長を実現できる、
ということを多くの研究結果が示している。逆に、挫折を「この世の終わり」
ととらえるなら、その通りになる。 ≫
▼ 私の経験でも、節目で「第三の道」が現れ出てきた。
思いもよらないチャンスが、そこにあった。 それが運命を変えてくれた。
三年前の節目の「第三の道」とは何だろう。 足元を見直し、内省をより深く
すべきということ? 日々を味わう? 実際、自然の成り行きで、そうして
いるが・・ 今さら第三の道でもないか! 「死の淵に立ってこそ分かること、
後悔することを、今、経験しろ」ということか。 日々を楽しみ、味わって
過ごせば、第三の道を歩くことになるが。
・・・・・・
4647, 閑話小題 ー「考えないこと」こそ罪 ー2
2013年12月06日(金)
* 「考えないこと」こそ罪 ー2
 人間が考えないのは、「馬鹿の壁」に取り囲まれているからである。
 その「バカの壁とは何か?」をネット検索すると・・・
《「養老 孟司の『バカの壁』を解りやすく説明してください」の問いに対し、
「人間は、外界からの刺激を感知する際に、その刺激に対してX(エックス)
という変数をかけている。例えば私たちは、自分が大好きな歌を聞くときには、
「その歌」×「限りなく大きなX」に導かれる値を刺激として受止めています。
一方、まったく興味のない歌を聞くときは、「その歌」×「限りなく0に近いX」
から導かれる値を刺激として受け止めています。そのため、前者の刺激が非常に
大きく、その人に対して多大な影響を持つのに対し、後者の刺激は「空気」
のような存在です(レストランの有線放送が良い例)。「バカの壁」とは、
こうした「外界からの刺激に対する無意識の判別」を指す言葉だと理解します。
もし全ての刺激に「大きな変数」をかけてしまうと、その結果頭に入ってくる
刺激に対応しきれなくなるため、刺激の必要不必要を判別するこの機能は非常
に重要です。それは外界の刺激に対する「目隠し、壁」としても働いている。》
▼ バカの壁は決してマイナスだけでない。問題は、自分のそれを意識できるか
 どうか。人間である限り誰もが考えている。問題は、より広く、より深く掘り
下げて考えようとしないこと。現在、アベノミクスのミニバブルが起きつつある。
15〜6年前のデフレ直前1990年代半ばに似ている。その後に2001年の9・11テロ、
2008年のリーマンショック、そして、2011年の東北大震災が起こった。
現在の私の立ち位置の高台からは津波(恐慌)の本体が見えるが、眼下の海辺
近くの街中で、宴会で酔い遊んだり、仕事をしている人は、次の大津波が
見えない。それを察知するに、自頭で考えるか、情報に対する己の勘しかない。
そこで、近い将来の犠牲者達が、高台に避難した人を不思議そうに見ている。 
笑っているのもいる。ところで、『そういうアンタ、考えているの?』と
言われると、『ウ〜ン!』になる。石原慎太郎がつくりあげた尖閣列島の
国境問題。下手をすると戦争だが、今の日本には、これで良い。目先に迫った
危機が、ピンとこないようだ。「考えない」のはの罪であり、罰になる。
最初の余波で浚われた罰を受けた私が言うのだから、間違いない。
・・・・・・
4282, 閑話小題 ー人生、面白くなければ
2012年12月06日(木)
   * 人生は面白くなければ生きる価値がない
 レイモンド・チャンドラーの小説に出てくる、フィリップ・マーロウの 
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」
の言葉をもじった、「人生は明るくなければ生きていけない、でも面白く
なければ生きる価値がない」の言葉を、ある本でみつけた。高杉晋作の都都逸、
「おもしろき  こともなき世を  おもしろく」に、相通じていている。
この年齢になり、世相も心も暗くなりがちになると、一日一日を如何に面白く
時間を過ごすかが課題になる。その辺は、長年かけて鍛え上げてあるが。
ただ明るく面白ければいい、のではない。人生を貫く信念がなければならない。
   * 書斎の楽しみ !
 去年の春以来、書斎に一日4〜5時間はいる。この随想日記の下書きや、
読書、そしてネット・サーフィンが主。他には、日記や、音楽を聴いたり・・
早朝2時間、午前中2時間、夕方1時間。 この三本柱の時間帯と、寝室に
7時間、スポーツジムに2時間。居間に6〜7時間。早朝のミニ・サイクリング
1時間(冬季を除く)。他には風呂とか、図書館など数時間になる。この判で
押したようなアカデミック?な生活をしていると、孤独な孤高のゾーンに奥深く
入ることが時おりある。ポタリングで信濃川の土手や橋を引きチャリをしている
時にも、そのゾーンがやってくる。だから続くのである。特に書斎では思いも
よらない過去の思い出、思わぬ気付きが奥深くから湧き出ることがある。読書も
然り、書き手の世界に入り込み、その琴線に触れる時、このゾーンに入り込む。 
雑念を超えた時空の世界である。 作家とか芸術家は、その世界を広く深く
持っていて、そのゾーンから何かが伝わってくるのだろう。魂という言葉が
あるが、このゾーンと繋がった心の状態をいうのではなかろうか。
・・・・・・
2011年12月06日(火)
3907, ルソーの孤独
 2009年12月1日の随想日記「人生に関する小題」の中で、
現在の私を予感させる文章があった。
≪【 わたしは地上でたった一人になってしまった「孤独な散歩者の夢想」は、
 64歳のときに書き始め2年後の死ぬ直前に終わった文章、ルソーの絶筆である。
「第一の散歩」から「第七の散歩」まであり、その後「八、九、十」がメモの
ような文章が続く。冒頭で、「こうしてわたしは地上でたった一人になった。 
人なつっこい人間でありながら、万人一致の申合せで人間仲間から追い出されて
しまったのだ・・ わたしは、かれらから離れ、すべてのものから離れたこの
わたしは、いったい何者か」と問う。「自分に残されたことは、すべての世間から
放逐された自分はいったい何者なのかを探求することだけなのだ」と自覚する。】
私の周辺の倒産時の男たちの気持ちは、まさに、このようだ。多くの取引先、
部下を路頭に迷わせ、自分の存在の卑小さと、嫌らしさに自己嫌悪を独りする。 
自分は何者なのか? ただ、歩くこともままならぬ、折れてしまった、
これ(私)!である。≫
▼ この文章を書いた二年前から、倒産を決断するまで売上下降が続くとは
 夢にも思わなかった。そしてトドメが東北大震災。税理事務所の30年来の担当
Jさんが、「初めは気が張っているが半年も過ぎれば、ジワジワとボディーブロー
として効いてきますよ」と忠告してくれた。地方の大方の会社に、この大不況が
直撃していることも事実。 大津波の前兆の波が、特に敏感な立ち位置の当方に
先に直撃したが、本体の波が来るのは今年から来年にかけて。
(但しG20が時間稼ぎをして来年に先送り)どのようにシュミレーションを
しても、本体の津波がやってくれば海岸線に近い三次産業、輸出関連産業は、
致命的大打撃を被る。ところが津波に一番危ない会社ほど、大津波に気づかず
高台に逃げていく人を嘲笑う? ルソーの孤独感は、独り死に直面した時に
誰もが経験することになる。ネット上にブログを10年間書き続け、墓としての
思いを入れ続けてきたので、ルソーの孤独感は無い。しかし、この10年間に
多くの友人知人が亡くなっている。亡くなる直前に、ルソーのような絶望的な
孤独感にさい悩されたはず。  このルソーの孤独は、虚無という真っただ中
に漂う私が、壊れていく恐怖が伴う。談志も死を前に強がりを言っていたが・・
  ・・・・・・・
3542, 価値観の中心の書き換え −4
 2010年12月06日(月)
  * そもそも「成功」とは何ぞや?
ーここで成功とは、そもそも何かという著者の論理が、言いえて妙である。
  ーまずは、その辺より
【 大金持ちになりたいかと訊かれれば、ほとんどの人間が手を挙げる
 だろうが、だからといって、なにがなんでも絶対になりたいとか、人生の
目標の一番に「成功」(大金持ちになること)を掲げて生きていきたいわけでは
ないのである。成功本を書く著者たちは、人生の最大価値を「成功」に置いて
いるようである。つまり金を儲ける「仕組み」を作ったら、あとは
「こっちの水は甘いそ」とかいいながら、左うちわで遊んで暮らすというのが
理想の生活だと考えている。人間を金持ちとそれ以外に二分し、金持ちだけが
「自由人」で、それ以外は「不自由人」だ、などと幼稚なことをいって恥じる
そぶりすらない。もしめでたく「成功」したとしても、それは全のなかの一つの
要素に過ぎない。ところがかれらはそれが人生のすべてで、それがなければ人生
ではない、みたいに考えているらしい。「成功」が人生の最上位に立っている。
かれらにとってすべての価値判断が金を持っているかいないか、だけのように
見える。頭のなかにはつねに、いかにして金を儲けるかというだけのようだ。
「自由」であるほずなのに、「不自由」なのかもしれない。有り余るほど金が
あるのなら、本なんか書かないで隠遁していればいいのに、やほり「名」が
欲しいのだろう。けれどかれらには金はあるかもしれないが、どう転んでも
「名誉」だけは手に入らない。「プライド」もない。・・
 人生で大事なことは「過程」そのもの。それが目標を[[実現していく過程」
であろうとなかろうと、目標が「実現」しようとしまいと「過程」がそれ自体
が大事である。それらの「成功」という言葉が馴染みにくいと思っていたら、
全部アメリカ人の好きな、大げさかつ幼稚な言葉であるサクセスやグレートや
ドリームの受け入れだったからではないか。】
ーまずは、彼の批判している成功は、衰退し右肩下がりの時代背景からみた
成功に対する目線でもある。高度成長期では大方の人からは受け入れられない
見方である。現在は、多くは成功は無理。ならば、それぞれが自分の価値を
見出し、追求していくプロセスを大事にするしかない。情報化で価値の多様化
が進んでいる現在、何をするにも、それぞれスキルが必要である。
人生に今さら成功も失敗もない?いや、ある? 人生を旅に喩えると、やはり
良った旅と、良くない旅がある。旅の準備を充分してきたか、災難を無難に
乗り越えられるか、その知識は必要。成功とは良かったと思える旅になる。 
良かった思えば、良い旅になる。でも、良くない? 修行が足りないのでは。


5378,閑話小題 〜独身世帯の半分、全体の3割は貯蓄ゼロ!

2015年12月05日(土)

 ネットサーフィンをしていると、以下の深刻なレポートがあった。
核家族化が進んだ日本は、老夫婦の片割れは単身世帯になる。その時、
多くが下流老人に陥る厳しい現実が、バブル崩壊以降、突きつけられている。
年金支給日の支払窓口の殺伐とした年寄りの姿があるが、貯蓄ゼロなら当然。
 オリンピックバブル崩壊の数年後、10年、いや5年もしないうちに、
スペインやアメリカのように、宗教団体やボランティアが提供する、
無料食事提供所への行列が街中に出来る現実味が出てきた。
  * 〜単身世帯の47.6%は貯蓄なし
《 2015年の貯蓄率ですが、単身世帯の貯蓄なしが47.6%となり、
 2014年より8.6%も増加しています。また平均値は773万円
ですが、中央値は20万円で、2014年より何と55万円も減少している。
この55万円も減少している理由は定期的収入の減少により貯蓄を取り崩した
とされています。このペースでいけば2016年には単身世帯の貯蓄平均値は
10万円を下回り、限りなくゼロに近づくことになります。
 今や日本は恐ろしいスピードで単身世帯の貧困かが進んでいますが、
では全世帯ベースではどうでしょうか? 貯蓄なし世帯は30.9%と
2014年より0.5%増加しています。全世帯ベースでは平均値は
1209万円となり、中央値は400万円となっており、この中央値は増減
なしとなっており、収入を全て使っていることになります。日本の貧困は
この数字から見ますと単身世帯の貧困となりますが、今後益々単身世帯が
増えるとなれば国民の半分以上が貯蓄ゼロになる日も近いと言え、そうなれば
貯蓄ゼロ単身世帯は生活保護一歩手前にきているとも言え、日本の社会保障
制度は崩壊に直面します。この社会保障制度を維持するには持つものから
持たざる者へ所得を移転させる他なく、即ち政府による持つ者への課税を
通じて再分配するしかありません。 具体的には資産2000万円以上の
富裕層へ90%課税を行い、その課税分を社会保障に回すことになるのかも
知れませんが、持つ者が持たない者の面倒を見るしか道はありません。
あと5年もすれば、日本には貯蓄ゼロの単身世帯が50%を超え、全世帯
ベースでも40%が貯蓄ゼロになるかも知れないのです。
日本は今や貧困社会に入りつつあると認識しておく必要があります。
(註:中央値とは、対象の人口の丁度中央の人の値) 》
▼ 単身世帯の半数、全体世帯の3割が、貯蓄ゼロとは、驚き。
 他人事ではない。ブラックスワンの到来で呆気なく事業清算をしたが、
何とかセフティネットで、現在の生活を維持している。今のところ夫婦とも
健在だが、どちらか欠ければ、片方が大きな岐路に立つことになる。 
若者も老人の弱いところに貧困問題が直に現れてくる。娑婆は誰も助けて
くれない。あるのは自助努力。 〜で、以下の若者の貧困問題につながる。
・・・・・・
5013,閑話小題 ーなぜか結婚できない人たち
2014年12月05日(金)
   * なぜか結婚できない人たち
 TVのトークショーで、「なぜか結婚できない男たち・女たち」
をテーマで放送していた。結婚相談所のアンケートで、
 ★ 「なぜか結婚できない男たち」で、嫌われる順に、
1位が、実家暮らしの男、それも一度も独り暮しの経験のない人
2位が、趣味への拘りが強い
3位が、女性に高収入を求める
4位が、上から目線
5位が、ペット中心の生活の男性
 ★ 「なぜか結婚できない女」では、
1位が、専業主婦を希望している女性
2位が、同性からの支持が高い
3位が、恋愛に困ったことが少ない
4位が、母親と友だちの女性
5位が、化粧や服装などの自分磨きに走りすぎた女性 となっている。
 猫とか、犬などのペットを飼うと、その方にエネルギーをとられて、
異性までエネルギーが回らなくなるというが・・
 実家で炊事洗濯を母親が用意をして、趣味の世界を持っていて、女性の収入
を当てにして、上から目線で女性をみて、家にペットでもいたら、特定の女性
に固定されるのは面倒になるのは分かる。 女性も同じで、この不景気の中、
専業主婦が理想になる。そして女同士で群れ、母親と友だちのようにして、
自分を飾り立てていた方が良いが、そんな女は男は真っ平。 コンビニや宅配
サービスが充実をしている現在、収入面さえシッカリしていれば、結婚など
したくないのは分かる。それも、9割以上が実質破綻している結婚の生態を
両親に見せつけられていれば尚のこと。驚くのは、ヨーロッパの離婚率の高さ。
最も高いのがベルギー、なんと7割強の夫婦が離婚。その次がポルトガルで68%、
次いでハンガリーが67%だった。なお日本は、2010年時点で36%というから驚き。
今では、4割? 時代は大きく変わってしまった。とすると後妻業、後夫業
という仕事としての夫婦業が出てくるのも必然か。そう割り切らねば絶対無理?
・・・・・・
4646, 一年で全米記憶力チャンピオンになれた理由 ー3
2013年12月05日(木)
 『一年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』ジョシュア・ジョア著
   * 人は、思いのほか、遥かに記憶力がある!
以下の一節には驚いた。一枚の写真だけでは分からないが、隣に違う写真を
並べることで、記憶が浮かび上がる現象。それが30枚でなく一万枚でも殆ど
憶えている事実。これを利用したのが速読法の『事前に、ページ全体を凝視
するか、流し読みをすれば、遥かに読書の速度が上がる』ことが納得出来る。
私たちは、鍵や物事の名前を忘れ嘆いているが、「最大の忘れものは、
私たちはごく稀にしか忘れないことを忘れていること。」
物覚えが悪いと自分自身、決め付けているのである。
『私は記憶力が少ない。それも二面があり+−0』という暗示を、
この年齢まで引きずってきた。 ーその辺りからー
《 エドは、「僕はイギリス生まれ。だから、社会生活を満喫するよりは
記憶でもしようと思わざるをえなかったんだ」と自虐的なジョークを混じえた
自己紹介のあと、70桁の数をほんの1分で憶える」がかかった時間の3分の1)
という正真正銘の記憶力を披露し、続いて高校生と私の記憶力テストに移った。
「これから君たちに写真を多く見せるよ。すごく速いスピードでいくからね」
「できるだけたくさん憶えてね」。そう言うと前の映写幕に、次々と写真が
映し出された。0.5秒足らずで次の写真に移っていく。ソニー・リストンに
勝利したときの・アリ、・月面上につけられたニール・アームストロングの
足跡、フリードリヒ.ニーチェの『道徳の系譜』の表紙、赤いバラ…。
写真は全部で30枚あった。あっという間に次の写真に移るので、全部どころか
一枚でも思い出すのが難しいような気がした。それでも私は全神経を注いで
一枚一枚、脳に刻みつけた。最後の写真のあと、部屋は真っ暗になり、再び
照明がついた。「憶えているかい?」に「思いません」と私の前の女子高生が
皮肉めいた口調で答え、幾人かがクスクス笑った。「そう、それが聞きた
かったんだ」とエドは答え、腕時計を見て時間を書きとめた。-- 30分後、
次々と見せられた写真の記憶が忘却曲線にしたがってかなり消えてから、
エドは、新しいスライドを見せていった。今度は2枚の写真が並んでいる。
1枚は先ほど見たもので、もう1枚は初見のものー左側にアリ、右側に泡を
出している解熱鎮痛薬の写真だった。エドはさっき見たほうの写真を指さし
言った。簡単だ。アリの写真はさっき見たもので、アルカセルツァーは
違うと誰もがわかった。エドは「ね、簡単に思い出せただろう」と言ってから、
次のスライドー左側に一匹の鹿、右側にはニーチェの本1に移った。
これも全員が正解した。結局、全員が30枚を全部答えることができた。
「さあ、面白いことがわかっただろう」。エドは教室の前方を教授さながらの
ポーズで歩きながら言った。「1万枚のスライドを見せたって、君たちはちゃん
と答えることができるはずだ。君たちの記憶力はそれくらい優秀なんだよ」
続いて彼は、1970年代に行われた、よく引用される実験について話した。
今やったのと同じような方法で行われたテストだが、30枚ではなく1万枚を
憶える(このテストには1週間かかった)。憶えるには多すぎる量だ。
一度見ただけで憶えるならなおさらである。》
▼ ドッキとする一節である。「なんてこった〜」である。毎日読む
 新聞も本も、一度、スキャニングをした方が良いことを分かっていても、
していなかった。それと『私の記憶力が弱い!』というバイアス(思い込み)
の強さに今更である。もっと強いバイアスに囚われているはず。
「余命半年!」と宣言され見えてくるのだろう。
・・・・・・
4281, 日本人の思い −1
2012年12月05日(水)
  * これが日本人?  「日本人の思い」ーほぼ日刊イトイ新聞 著
これは、ネットの人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で、毎週のアンケート
50回の「日本人の思い」のテーマの回答! 
ー 八割以上、イエスと答えた内容をみると、
 「音楽が好き!」は  96.2%!  「旅が好き!」は   84.7%!
 「よく本を読む!」は、81.2%!  「エッチです」は   84.6%?
 「恥ずかしがりや」は 82.4%!  「よく笑う!」は   81.8%!
この結果からみると、ー音楽が好きで旅が好きで、エッチで恥ずかしがりやで、
よく笑いよく本を読むー これが、日本人!。 しかし、意外な結果も多い。
* 日本人の67%が「私は働き者でない」と思っている。多くは、
 逆の3分1と予測していた。自分を振り返ると、この結果は理解できる。
 心の奥では、働くより遊んでいた方が良いと思って当然。
*「あなたは、運がいいですか?」に対し、76%が運が良いと思っている。 
 「自分が生まれてきて、ここにいるだけで充分に運が良い」と思っている
 から健全である。
*「あなたは、持てますか?」に、62%が「持てない」と、答えている。 
 年齢別でみると、持てるピークは50歳代で60%が「持てる」と答える。
 社会的立場の充実感が人を惹きつける。若いときは、どっちに転ぶか分から
 ない不安定さが緊張感を醸し出し、それが異性や友人を惹きつけが、50代は
 経験からくる充実感が吸引力になる。私は、50代の10年間で30年分を
 生きた感がある。
*「あなたは、親切ですか?」の問いには、53%が親切と答え、
 47%が、親切でないと拮抗しているが、そんなものか。
*「あなたは、健康ですか?」には、7割が健康と答えている。
 逆にいうと3割が病を持っていることになる。 ー続く
・・・・・・
3906, 閑話小題
2011年12月05日(月)
   * 一昨日は大学の同級会。
 大学1・2年時の同級会が服部栄養料理学校の服部幸應さんを中心で
開かれている。首都圏に住むグループの会で、遠距離の地方出身には声が
かからない。その会の幹事が武澤ゼミ仲間だった縁で去年初めて参加してみた。
しかし春先に色いろあったので今年は不参加と決め込んでいた。ところが、
そのクラスで親しかった男が42年ぶりに参加と聞いて、急遽、出席すること
にした。彼は全国を転勤した後に、終の住まいを仙台空港近くにし、釣りと
ゴルフ三昧を決め込んでいた。ところが東北大震災の津波で九死に一生を得て、
現在は実家のある前橋に戻り、新たに住居を購入した。私の大学で初めての友人
で、私が入っていたクラブに引き入れた経過がある。卒業後は全国の転勤もあり、
大学関係の会には一切、顔を出したことはなかった。 会った瞬間、私は
「おい変わったな!」で、相手は、「全然、変わってないな!」である。
今回の会の出席者は17人で、去年とほぼ同数。私も一応東北大震災の経済
被災者だが、彼と私の話に他の出席者は、目をパチクリ。 
その友人は明るく振舞っていたが、やはり痛手は隠せない。そういう私も、そう見えていた
のだろうか。 ところで、ゼミで一緒の人と、久しぶりの再会の友人が異口同音に、
「堀井のこと、絶対にリスク管理をしていたはず。学生時代から用心深かったので、会社と
個人は分けていたと思っていた」と言う。 地元の友人が、全く同じことを言っていたので、
逆に驚いてしまった。性格は昔も今も変わっていないということ。 
それをもって計画倒産と揶揄されるが、20年、30年の長期投資、リスク管理をして
おくのは当然である。家族を一切、会社に入れないとか、連帯保証をさせないとか。
破綻の恐ろしさの両親の教えもあるが。
  * 有楽町・東京駅の再開発
 最近、有楽町周辺に行って驚いたのがJR駅銀座口出口の変わりよう。
この10年で次々と大型ビルなどの再開発がオープン。ニュースで知っていたが、
実際に現場に立った実感は違うもの。 特に秋葉原や有楽町駅銀座口の雑然と
していた飲食街が一掃されて、近代ビル街が出来ると、その変わりように驚いてしまう。 
家内がJRの2〜3ヶ月に一度出す格安料金で、東京のスポットを回るのを楽しみに
しているが、何か分かるような気がする。 都会は、脳が外部化したものというが、
成るほど、そのとおりである。また東京駅の丸の内の再開発ビル群にも驚いてしまう。
丸ビル、新丸ビル、そしてオアゾも地下で通路が行き来できる。たまに行くには良いが、
都会暮らしは、私にはそぐわない。とはいえ、田舎の閉鎖性も、どんよりして好きでない。
 ・・・・・・・
3541, 価値観の中心の書き換え ー3
2010年12月05日(日)
 誰もが、人生の節目は価値観の中心の変わり目になる。
それが小中高校の進学時だったり、社会人になる時だったり、家庭を持ったり、大病を
患った時だったり。若いときは成功物語を夢見、そして挫折を繰り返しながら、中心の
価値観が変貌していく。節目を打つとは中心の思い切った書き換えということになる。
社会に出て10年スパンか、20年スパンで、節目を自分で作っている人を時々見かける。
人生設計をし、それに従って生きるのも道理。起承転結という文章作法(あるいは
四コマ漫画)のとおり、起=0〜19、承=20〜39、転=40〜59、結=60歳〜 を、
区切りとする視点も、分かりやすい。文章作法では、一番大事なのが「転」というから、
40〜59歳が胸突き八丁で大変だが、心して生きなければならない時期。
しかし振り返ると、それぞれが同じ位、重要であるのも事実。19歳までは、基礎づくり、
39歳までの20年全力投球、59歳までは苦しみ、楽しみを味わい、60歳以降は、
それまでの経験を振り返り、鳥瞰した目で人生の仕上げに入る時期になる。
「価値」に一番近い言葉として「意味」がある。人生の意味を突き詰めると、
自分の物語をつくっていくことになる。そうすると自ずから人生観の中心に自分の理想、
挫折などの経験が、物語の要素になる。どれがベストという訳にはいかない。
それぞれの人生があるから。「上を見れば限がない。横を見れば情けない、
下を見れば底がない」のが比較の世界。所詮は、死んで三日も経てば、過去の人として
忘却の彼方に消えていく。「価値観の中心の書き換え」も生きていればこそ。 
それが出来るのは「いま、ここ」だけ。 「人生の意味など何も無い!で、
いいじゃないか!」も、事実。 「日々是、己に口実!」もある。
 ・・・・・・・・
3166,シュリーマンの話  ー3
 2009年12月05日(土)
 5年前に、シュリーマンの話を二日続けて書いた。映画の「トロイ」を放映が
キッカケである。その時の内容は彼の人生と勉強法だったが、たまたま図書館で
借りた「09年ベストエッセイ集」の中で、「リーマンの見た日本」のテーマで
(文藝春秋に記載)載っていた。作者が但木敬一前検事総長というから、なお注目した。  
  ーその面白そうなところを抜粋したー
・ 私の家の菩提寺は、品川にある東禅寺である。幕末の頃、この寺はその一部を
イギリス公使館として使わせていた。1861年とその翌年の二回にわたり、攘夷派
浪士の襲撃を受け、多数の死傷者を出した。広い庭と複雑な屋敷の造りが幸いして
オールコック公使は難を逃れたが、当時の刀痕は、今なお柱などに残っている。
シュリーマンがこの寺を訪れたのは1865年、明治維新の3年ほど前の6月である。
「シュリーマン旅行記 清国・日本」には、「ほうぼうの障子紙に、この襲撃のときに
できた大きな血痕がまだ残っている」と当時の生々しい情景を伝えている。
トロイやミュケナイの遺跡を発掘した天才児シュリーマンを知らぬ人はなかろう。
元々ドイツ人であるが、強運と天才的な商才にめぐまれ、ロシアで巨万の富を築いた。
少年の頃からの夢を果たすべく、41歳で全ての経済活動かを止め、世界漫遊の後、
古代遺跡の発掘に取り組んだ。
・ このシュリーマンが巡り会った清国と日本、それは全く違う国であった。 
 彼は横浜に入った時、子供を背負った女などの乗った無数の小船に取り囲まれて
いないことに気づき、日本に到着したと実感した。中国では、物売りの小船に囲まれる。
 しかし陸まで運んでくれた艀の船頭の請求金額の余りにも控え目な額に「これでは
ぎりぎりではないか」と大いに驚き、褌と入れ墨で働く日本の労働者の律儀さを体感する。
更に、税関の役人である武士の清廉さに出会って、彼の日本人好きは決定的になる。 
役人は彼の荷物の開披を求めた。彼はこれを免れようと役人に金を渡そうとする。 
役人は、「自分は日本男児であるから、心づけに吊られて義務をないがしろするのは
尊厳にもとる」とその受け取りを拒否した。 にもかかわらず、役人は最後まで礼儀正しく
好意的で親切。清国の税関での見聞に対比して、その違いにビックリするのが分かる。
以後、彼の日本びいきは最後まで一貫している。
・日本の民家のたたずまいから、家具の簡潔さ、畳と正座と布団の関係、公衆浴場、
髪結いから懐紙に至るまで子細に観察した上、「日本人が世界で一番清潔な国民で
あることは異論の余地がない」と断じる。 何日も持ち歩くハンケチよりも鼻紙の方が
清潔であるヨーロッパ文化に対する異論まで持ち出し、「家々の奥の方には必ず花が
咲いていて、低く刈り込まれた木で縁取られた庭が見える。
日本人はみんな園芸愛好家である。日本の住宅はおしなべて清潔さのお手本である」
と絶賛する。 =それにつけても、現在の日本は!と著者はいいたいのだろう。 つづく


5377,武器としての決断思考 ー③

2015年12月04日(金)

        ー武器としての決断思考〜 瀧本 哲史 (著)ー
 『学問のすすめ』が、明冶5年の3000万人の人口の中で、300万冊の大ベスト
セラーだったというから、当時の民度が高かったことが窺い知ることができる。
明治初期の日本で、欧米のバイブルみたいに読まれていたことになる。
今の人口比からすると1200万冊。明治以来、日本は果して進化したのか。
現在の日本人の多くは、これだけ読む知性も、教養もない。 明治以来、
日本は果して進化したのだろうか。国敗れて教養なし! 何かが失われた!
  * 『学問のすすめ』は、いま、若い世代こそ読むべきだ
≪ 変化が激しい今の時代、これまでの価値観や方法・人生のレールという
ものは、意味をなさなくなってきているということです。京大医学部生の話は、
その顕著な一例にすぎません。右肩上がりの「幸福な時代」は過ぎ去りました。
良い大学、良い会社に入れば人生は安泰、みたいなことはもうないのです。
 さらに断言すれば、これからの日本はもっともっと厳しい状況になっていく。
良い時代を経験して「逃げ切り」ができる世代であれば、昔はよかったとただ
嘆いていればいいのでしょうが、これから社会に出る世代、もしくはこれから
社会のメインステージに立つ世代にとってみれば、問題は深刻です。
 では、どうすればいいのか? ここで、リベラルアーツの話に戻ります。
人間を自由にする学問がリベラルア↓だという話をしましたが、まさにいま、
それが求められているのです。
 医者の話が良い例ですが、国家試験に合格しただけでは、これからの時代は
生き残れないし、幸せになることもできません。むしろ奴隷として、上の世代が
作ったシステムにからめとられる可能性が高い。それも自分が気づかないうちに。
 だから教養が必要です。自由になるために。自分の力で幸せになるために。
といってもそれは、大学生がパンキョーと呼んでいるものとは違います。
極端に言ってしまえば、大学の教養課程で教えている一般教養は、大学教授を
食わせるためのものでしかなく、本来の意味での「リベラルアーツ」とほど遠い。
 もっと実践的で、実用的な知でなければならない。
ここで、福沢諭吉が著した『学問のすすめ』から一節を引用してみましょう。
まさに私が言いたいことを代弁してくれています。 
 《学問というのは、ただ難しい字を知って、わかりにくい昔の文章を読み、
また和歌を楽しみ、詩を作る、といったような世の中での実用性のない学問を
言っているのではない。(中略)いま、こうした実用性のない学問はとりあえず
後回しにして、一生懸命にやるべきは、普通の生活に役に立つ実学である》
(引用『現代語訳学問のすすめ』齋藤孝訳/ちくま新書)
 『学問のすすめ』が刊行されたのは明治5年。新しい時代の幕開けに、明治人
が持つべきメンタリティを説いたこの本は、300万部を超す日本史上最大の
ベストセラーとなりましたが(当時の人口は約3000万人)、いま、既に20年以上
が過ぎたこの平成の世にこそ、そして、そんな時代に生きる若い世代にこそ、
この福沢諭吉のメッセージは伝えていかなければならないでしょう。
そう、まさにいま、実学が必要なのです。医学部生が起業論を学ぶように、
自分にとって必要な学問は何かと考え、探し、選び取るーそういった行為が、
ベーシックなものとならなければなりません。≫
▼『学問のすすめ』は、学生時代に読んだが、これほどベストセラーとは!
 『世間』に対し異常なほど嫌悪感を持つのは、身近な人間関係に取込まれた
奴隷のような絡みとられた視線を感じるため。教養とは、それらから自由に
なるための素養。情報化社会こそ、実学としての教養が必要になる。
・・・・・・
5012,幸福優位7つの法則 −4
2014年12月04日(木)
   【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
  * 法則3: テトリス効果
 ー まずは、テトリス効果の意味を、要約すると
≪ テトリスという強い中毒性の強いゲームがある。一度、はまると、街を歩いていても、
本屋の本から電気屋の段ボールまで、何でもテトリスに見えて組み合わせたいと思ってしまう。
 周囲に、この「テトリス効果」にとらわれている人がいる。いや、誰もが、何らかのカタチで、
同じように無意識で実行する習性を持つ。思考や行動が一つのパターンにはまって、そこから
逃れられない人。しかも、それは、ネガティブのパターンである。
 このテトリス効果は良い方向にも悪い方向にも働く。刑事は、知らぬ間に不正を探している。
警察官は、家族まで不正探しの習性がついてしまう傾向が強くなり、一般人からみたら異様に
見えることがある。税理士は監査などで、毎日細かい経理のミス探しを続けるため、家に帰って
からも家族のあらを探しをする傾向になる。これらは負のテトリス効果だ。
 逆に、良い方向に働くと、テトリス効果は抜群の効果を発揮する。
ここで、「今日あった3つの良いこと」の振り返りがある。一日に5分、この作業を毎日繰り返す
ことで、脳内に、ポジティブな自分をスキャンする回路が生まれ、徐々にポジティブな部分を
見つめるようになる。意識的にポジティブなことを考えることで、それまで頭にあった
ネガティブなことを意識から追い出すことができ、心が安定する効果がある。・・
 科学者によると、我々に入ってくる情報のうち、およそ100分の1しか覚えてないという。
他は効率よくフィルターではねられて、脳の中のごみ箱箱に捨てられる。我々は見ようと思う
ものしか目に入らない。自分が買いたい車か、買った車しか目に入らない経験があるだろう。
 ・・脳が常にポジティブな面をスキャンしてそれに注目すると、最も重要な3つのツール
「幸福」「感謝」「楽観性」の恩恵を受けることができる。恩恵は、「幸福優位性」で述べた。
二つ目の有益なメカニズムは「感謝」である。ポジティブな感情で持つ機会が増えるほど、
感謝の気持ちを覚える。感謝を常に忘れない人たちは、活発で、心の知能指数が高く、
寛容で、抑うつになりにくく、不安や孤独も感じないことが、多くの研究が証明している。
三つ目は「楽観性」。脳がポジティブの事柄を多く拾上げるほど、いいことが続くと思えるので、
ますます楽観的になる。ある研究によると、楽観主義者は、悲観主義者に比べてより多くの
困難な目標を立てる。そして、その目標達成のために多くの努力を注ぎ込み、困難に
長時間立ち向かうので、障害を比較的簡単に乗り越えることが実証されている。・・・ ≫
▼ 私は商家で育ったため、何事も損得で考える傾向が強いことに学生時代に自覚したとき、
 ゾ〜ッとしたことがある。社会には、損得以前に、善悪、嗜好、倫理など、様々な道理がある。
それを知るのが教養である。 私が一番警戒している、『世間様』がテトリス効果で、小さな
世界の価値観に縛られ、思考や行動が凝縮した人たち。小さな岩穴の中で、大きくなり、
その穴から出られなくなった山椒魚そのもの。誰もが、少なからず持っている要素だが。
 うつ病は、その穴の中で精神が圧迫された状態から生じる症状である。
・・・・・・
4645, 一年で全米記憶力チャンピオンになれた理由 ー2
2013年12月04日(水)
          『一年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』ジョシュア・ジョア著
   * 古代ギリシャの記憶術の誕生 ー「シモデスの記憶術」
 この本は、科学ジャーナリストが、古代ギリシャの時代から知識人の間で受け継がれて
きた記憶術で、1年後に記憶力全米チャンピオンに輝くまでを描いた実験ドキュメンタリー。 
ベストセラーになったが、当然の内容である。記憶をまず洞窟の岩壁に書き残し、次に
石片、木片、動物の革、紙、そして今ではデジタルに変化してきた。それが外部記憶装置。
そのため、ネット検索で、一瞬にして世界中の情報を取ることが可能になった。
その中で記憶力が、どこまで必要なのだろうか。 ー「シモデスの記憶術」を検索するとー
【 奇跡的偶然で助かったシモデス。身内や知人を崩れた瓦礫の中から遺体を掘り出したが、
 酷く押しつぶされ見分けも付かない。しかしシモニデスは、パーティに参加していた人達が、
どこに座っていたかの記憶を頼りに、その位置から身元を判別し、一人一人を埋葬することが
できた。この経験からシモニデスは、記憶術(座の方法)を思いついた。 『鮮明な記憶
というものは、順序や場所と関連付けられた場合、鮮明に蘇ること』を発見した。
この「座の方法」=「記憶を鮮明の保持する方法(記憶術)」は、
1、何かの場所を選ぶ 
2、記憶したい物事のイメージを描き 
3、それぞれの場所に関連付けていく方法で、
 現代記憶術で言う「場所法」です。シモニデスは更に、『場所の順番が物を護ってくれ、
物のイメージが記憶そのものを護ることになり、我々は、場所を蝋板代わりに、イメージを
文字代わりにして、関連付ければいい』と、記憶術の真髄を述る。これが2500年前に
発見された記憶法である。 】 
▼ 早速、事例にした、熊、ゴミ、靴、大学、ドラマ、トラックなどをイメージし、自宅の駐車場、
庭、玄関、居間に貼り付けた。そして一日後、思い出してみたら完璧に憶えていた。
ベテランでも時に忘れるが‘記憶の不備’でなく‘認知の不備’という。ここで、紹介していた
実験に考えさせられた。学生たちに30枚の写真をスライドで見せて、憶えているか?
と聞いたところ、全員が笑って、憶えているわけがないという。そこで、その一枚一枚の
横に違う写真を貼り付けて、見せたところ、最初にみた写真を、全員が憶えていた。
人間は、一度見たもの、経験したことの殆どを記憶しているという。
48回の海外旅行の行先の旅番組を見るのが楽しみの一つだが、行ってなければ、
見ないし、その時の、記憶と番組が混合し、再び、そこに行った気持ちになる。
番組の映像が、この二枚並べたスライドと同じ効果が働き、少し違う風景から、
実体験の記憶が蘇ってくる。だから何でも見てやろう、挑戦してみようという
積極一貫の精神が必要ということ。  考えさせらる本である。
・・・・・・ 
4280, 閑話小題 ー随想日記のテーマの見つけ方
2012年12月04日(火)
   * 随想日記のテーマの見つけ方
 11年7ヶ月、休むことなく、この随想日記を書き続けてきた。一つの張り合いになって
いるが、問題はテーマのネタ。これが難しい、というより思い浮かばない。TVや新聞から
思いついたり、雑談で思いついたり様々である。二週間に1〜2度、図書館で10冊を
借り換える。それを机の左に積み重ねておき見つけるのが半分くらいだろうか。
自分が面白い、成るほど、と納得する内容でないと後で読み返した時、心に振動しない。
その為、本探しから違ってくるが、これが良い。それと、たびたび自分のワダカマリを
テーマにする。これは考えることになり、解消の切欠になる。
去春以来、何のワダカマリをテーマにしてきたのは、そのため。 赤裸々過ぎたが。 
その時々のテーマを探すのは、人生にとって最重要事項。それを続けることは最上の
習慣化だが、12年近く実施しているわりに教養が増した感がない。書いたと同時に
完全に忘却するためだろう。しかし、この習慣、一度身に着けると良いことが多々ある。
何か事があると、その場でキーワードを探し文章化してしまう。3つも見つければ、
完成に近い。それは、考えることそのもの。それを後でパソコンに書き込むが、メインの
キーワードをテーマに入れる。そこで違うテーマに変更する場合がある。
毎日書いていると、その辺が何とも面白い。 プロの書き手はテーマを依頼されると、
数十冊、数百冊の本を集め、目を通すという。その過程で内容の荒筋をつくり、その後、
内容の肉付けをしていく。 現在ではパソコンとネットがある。アマゾンなどから多くの
資料の入手が可能になった。4千も超えると、同じような内容を知らぬうちの繰り返し
書いている。現在のような、有り余るような時間の中では、テーマ探しは、けっこう
面白いもの。それにしても、下記のテーマと文章を読み返すと、赤裸々で、心根が、
そのまま現れ出ている。今さら、虚飾も何もないと開き直るしかない!
 ・・・・・・
3905、さらし首の独り言
2011年12月04日(日)
 あの日から八ヶ月、現在置かれている立場は打首獄門の刑場のさらし台の首のようなもの。 
しかし、それが面白い。その首が目をパチクリし見物人の評価している目線と心境が、である。 
それも、「その辺の世間様レベル」の目線が、かって憶えのある自分の目線として蘇ってくる。 
カント哲学の具体例とすると分かりやすい。見物人は、それぞれ知っている範囲の情報と
知識で烙印を押し付けてくる。それは自分のことを言っているに過ぎないことを全く
自覚していない?愛らしさ。人生の満足度が低い人ほど、自分の影としての対象として
鬱憤をぶつけている。それが世間様の犠牲者、「その辺の輩」という所以。
自己卑下を他の対象に投影するに一番手っ取り早い世間話のため、その視線が、そのまま、
その人となり。 他者を批難することは、自分を更に卑下しているだけの理屈が分からない。 
それが身近ほど辛辣になるから、人間観察にはもってこいになる。 
元もと卑しい臭いのする人は近づけないつもりだったが、実は違っていた? しかし、
それが人間の赤裸々の姿。これは「自己確立の出来ているかどうか」の基準で見ると、
直ぐに分かる。 この10数年、独学で哲学を学んできた?が、自分の頭で考えること、
現象の中にある事実と、その中の真実。その真実も、本当に真実なのか、それとも
カントの言う、自分の経験と知識の範囲の思い込みなのか?という自問自答。 
その意味では「その辺の何=自己卑下の人」も、実は私自身が貼り付けた言葉でしかない。
世の中、何も考えてないと思える人が多い。特に老いてくると、それが露出する。
それが、この文章を書いている自分に当てはまるから、これも自己卑下。
これは、実はお互い様ということ。人生は悲劇と喜劇は紙一重。 悲しくもあり、
可笑しくもありが人生、と実感する日々この頃である。 
・・・・・・・
3540, 価値観の中心の書き換え ー2
2010年12月04日(土)
  * 石井一男という画家
「ビジネス書 大バカ事典」勢古浩爾・著の中で、数多のいい加減なビジネス書をなで斬りを
している反面、こういう画家には優しい眼差しを向ける。さっそく、ネットで絵をみたが息を飲む
ほど素晴らしい。一種の自閉症?なのだろうが、画家の魂が対象の画中の女性や花から
迸り出ている。何か自分の世界の中で作り上げた女性像が彼の魂から溢れ出て迫ってくる。
何が成功か、そんなものと、勢古がいうのも理解できる。  ーまず、勢古の文章からー
【 石井一男という画家である。TBSの「情熱大陸」という番組で知った。
人付き合いが苦手で、49歳までアルバイトだけで生計を立ててきた。それも、人とあまり
関わらなくてもいい仕事ばかりを選んだ。神戸在住で長屋の二階にひとりで住んでいる。
母親が購入したものだから部屋代は必要ないが、生活費は月七、八万円。酒も煙草も
パチンコも一切やらない。喫茶店にも滅多にいかない。 夕食は近所の惣菜屋で100円に
値下がりした惣菜二種類と100円のパック入りごはんを買って済ます。 しかしそれらを
きちんと器に移して盛る。可愛いことにみかん一個のデギトもつける。それをひとりで正座して
食べる。絵を描いてきた。だれにも師事せず、どの団体にも属さず、途中休止した年月も
あるが、たったひとりで描いてきた。ときおり行く画廊の主人が書いた文章を読んだことが
きっかけだ。この人なら自分の絵を見てもらえるかもしれないと思い、手紙を書いた。
この気持ちはじつによくわかる。ちょっとだけ大きい世界に開くこと。そして、ひとりの
承認者がいてくれたら、と願うこと。主人は石井の絵を見て「こんな人がいたのか」と驚き、
個展を開いた。石井一男の絵は49歳ではじめて陽の目を見た。人々の目を惹きつけたのは、
ルオーの画風に似た純粋な「女神」シリーズである。目を瞑った慈母か天使のような顔が
描かれている。その絵を見た人のなかには、涙を流す人がいた。わたしが好きなのは、
後藤正治『奇蹟の画家』の冒頭に載せられた黒一色の「女神」(二〇〇八年)である。
表情がいい。石井その人もまた、絵に似て、いい。長身で痩身。照れ屋で寡黙である。
無愛想ではない。温厚である。恥ずかしそうな笑顔である。1943年、神戸生まれ。
父親はフィリピンのルソン島で戦死。祖母と母の三人で暮らしてきた。その祖母も亡くなり、
現在、母は九〇代になり老人保健施設で暮らしている。この個展で100万円の
収入があった。しかし石井はそれを貰うことを拒み、ある団体に寄附しようとしたのである。 
画廊の主人はそれを思いとどまらせた。絵を見てもらえるだけで満足だったのかもしれない。
それ以上の反応は、おそらく過分なものだったのだろう。その後、個展は大阪や東京でも
開催されるようになり、作品もほとんど完売するという。 固定ファンもついた。
小さくて静かなブームになっているといっていい。だが、石井一男の生活は以前と
まったく変わらない。マンションなどに移るつもりはまったくないという。
長屋の二畳と六畳一間の部屋。母親を見舞う。生活費は相変わらず月7.8万。・・・】
 ー
 勢古の本を読むのは数年ぶりだが、なかなか味わいが出てきた。 ところで朝のNHKのドラマ、
今年になってから、「ゲゲゲの女房」以来である。時間帯を7時半からBSで放送したこともある。
現在は、「てっぱん」である。下宿屋の人間模様を藤純子を主役?としている内容だが、そこに自閉症の
初老の画家がいる。石井一男がモデルなのだろうかと思ったが・・
ネットでみた石井一男の絵に、一瞬で虜になってしまった。パソコンにファイルしたが・・
 ・・・・・・・・
3165,金本位制が復活? −2
2009年12月04日(金)
*ーそれでは、「アメリカ金本位制復活論」の高橋靖夫が文藝春秋に記載した
一部を抜粋するー
1971年8月15日、ニクソン大統領は突然、金とドルの交換を停止した。世界を仰天させたこの
「ニクソン・ショック」によって、金は「通貨としての役割」を否定され、たんなる「商品としての地位」
に追いやられた。 当時の通説は、「モノづくり」で競争力を失った米国が、ドルを守り切れなく
なったために「ブレストンウッズ体制を自ら放棄した。 ところがその後の米国といえば、崩壊
どころかドル覇権を拡大し、冷戦終結後にはユニテラリズムを振りかざす唯一超大国として
「独り勝ち」を達成した。では、「崩壊」したかに見えたニクソン・ショックの狙いはなんだったか。
ブレストンウッズ体制下では、アメリカは1オンス35ドルで各国政府の保有する金の交換を
保証していたため、赤字の増加は金の流出につながる。そこで米国は”負けたふり”をして
「失った金の再備蓄」を密かに狙った。
 (字数制限のためカット 2015年12月4日)


5376,武器としての決断思考 ー②

2015年12月03日(木)

ー武器としての決断思考〜 瀧本 哲史 (著)ー
  * 人間を自由にするための学問を ーリベラルアーツ
 高度成長期は、20年以上も昔におわり、今では時代は氷河期に入ろうと
しています。そこで選ばれし者同士の熾烈な戦い生じてくる。そのための
明らかなエリート教育が、これである。著者そのものが、更に選ばれし者。
自分自身の経験を、筋立てて教えればよい。 〜その辺りから抜粋〜
《 リベラルとは本来「自由」を意味する言葉で、アーツとは「技術」。
 すなわち人間を自由にするための学問である。その基礎としての教養は、
10〜20代の若い時にそのベースをつくっておくべきである。
 教養の起源は、古代ギリシャにまでさかのぼります。
 当時の社会には奴隷制度があり、奴隷と非奴隷を分けるものとして、
学問の重要性がさけばれていました。かなり大ざっぱに言えば、
「学のない人間は奴隷として使われても仕方、ない」、ということです。
 奴隷などというと、21世紀の日本で生活しているこの本の読者にはあまり
関係のない話のように思えますが、決してそんなことはありません。
 私は、いまだからこそ、リベラルアーツが必要だと強く感じています。
それも、未来の日本を支えていく10代〜20代の若い世代にこそ必要なのです。
どうしてか? それを説明するため、京都大学医学部生の話をしたい。
  * どうして京大医学部生の40パーセントが「起業論」を学ぶのか?
 私は京都大学で、「意思決定論」だけでなく、「起業論」の授業も受け
持ってます。教えているのは、成功したベンチャー企業のケーススタディを
中心とした、実践的な起業の方法であり、その根底にあるべき考え方です。
 その授業を受け持ってしばらく経ったときのこと。ふと履修者の情報を
整理してみたところ、驚くべきことに気づきました。
 なんと、学部別の割合で見ると、医学部の学生がもっとも私の授業を
受けていたのです。その率、40パーセント。
 京大医学部ば、東大医学部と双璧をなす最難関の学部として知られています。
卒業後は、ほぼ100パーセントの人間が医者になります。やりがいだけでなく、
高い社会的地位も報酬も得られ、まさに一生食いっぱぐれない安粛な人生を
約束されたはずのエリート中のエリートたちが、なぜ私の起業論の授業を
受けるのか?不思議に思い、私は学生にヒアリングを試みました。
すると、こんな答えが返ってきたのです。
「この国では、医者になったって幸せにはなれない」
「もう昔のように、医者髄お金持ち、という時代でもない」
「やりがいだけではやっていけない。新しい方法を見つけないと」
彼らは自分の将来に対し、明確な不安を抱いてました。》
▼ 医者の卵でも、勤務医より開業医の方が遥かに恵まれていることと、
 その開業(起業)のための知的準備を学生時代から始めておくべきも
知っている。だから、連れあいも、医師とか、資産家の娘の中から、
探すことになる。医師を目指そうというのは、本来、ある程度の資産が
必要条件である。開業するには、医師としての特性がなければ成立たない。
その特性を磨くには学生時代からの長期のリベラルアーツが必要となる。
「鬼に金棒」の金棒と、使い方は、学生時代から準備すべし、ということ。
・・・・・・
5011,幸福優位7つの法則 −3
2014年12月03日(水)
  【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
 * 法則2: 心のレバレッジ化
 この法則は、マインドセットを変えて「気の持ち方を鍛えよ」ということ。
オバマが大統領になってから、黒人生徒の成績が飛躍的にのびて白人との差が
無くなった。黒人の自己不信が白人との成績の差になっていたが、オバマ効果
で、無くなったという。三年前の節目時などで実感することは、どんなこと
でも、少し視点、支点を変えてみると、全く違ってくること。過去の経験で、
ある程度は分かってはいたが、最悪?の事態が、もしかして、最善ではないか
という支点を変えると、その要素が幾らでも見えてくる。ーその辺からー
≪・シーソーで、支点を動かせば状況は変わる。大きな子の方に支点を
 近づければ、その子の側が持ち上がりやすくなる。もっと近づければ、
今度は小さい子の方が大きな子よりも効果的に体重を使えるようになる。
さらに近づければ、最後には小さい子はシーソーから降りても、指一本で
シーソーを動かし、大きな友達を持ち上げることもできる。つまりエネルギー
が働く点を動かせば、シーソーを「天秤」から「強力なてこ」に変えられる。
これがまさにアルキメデスの言わんとしたこと。十分な長さのテコと、これ
を置くことのできる台(支点)があれば、地球を持ち上げることさえできる。
 私は、人の脳もこれと同じように働くのではないかと思った。潜在的な
可能性を最大にする力は、二つの重要な要素に基づく。一つはテコの長さ、
つまり「自分が持っていると信じる潜在能力や可能性」、もう一つは支点の
位置、つまり「変化を起こす力を生じさせるマインドセット」の二つである。
・チームは幾つかの実験を行なった。アジア人女性を集めて2日に分けて同じ
難易度の数学のテストを受験させ、最初のテストの前には「女性は男性に
較べて数学が苦手」という話しをし、それを考えてもらってから試験を開始。
次に2回目のテストの前に「アジア人は他の人種よりも数学能力が高い」と
いう話をし、それを考えてもらって受験させたところ、2回のテスト問題の
難易度は同じだったにも関わらず、2回目のテストは1回目より飛躍的に跳ね
上がった。難しい案件や困難な仕事に立ち向かう時には、意識して自分が
優れていると、自分が自信を持っていると考えるようにすれば良い。
・他に「自分の能力はどんどん向上する」と考えている学生と、
「自分の能力は固定されている」と考えている学生をそれぞれグループ
にし、一定期間ごとに英語の能力を計測した香港大学の事例も興味深い。
もちろん「自分の能力はどんどん向上する」と考えている学生の成績は
どんどん良くなり、「自分の能力は固定されている」と考えているグループ
の英語の成績はほとんど伸びなかったという。「うまくできる」と思っている
人はうまくできる。そして「ダメだろう」と思っている人はうまくできない。
ならば、自分の中にある「小さな自信」の「てこ」の場所を変えて支点を
ずらすことで、「心のレバレッジ」がかかり、徐々に大きな事柄にも
自信を持って取り組めるようになるのだ。≫
▼ 人生の節目は、マインドセットを変えるチャンス。節目で、その種の
 本を読み、噛みしめてきた。大きな挫折には、多くのチャンスが隠されて
いるが、問題は、それを見つけること。 節目では、過去をオフをし、新たな
チャンスをトレードすること。その時に心のレバレッジが働く! 三年前の
支点変更に対するキーワードが、「森の生活からサバンナの世界へ」。
・・・・・・
4644, 一年で全米記憶力チャンピオンになれた理由 ー1
2013年12月03日(火)
 著者自身の実験ドキュメンタリーにした面白い本。冒頭の一節からして
読者を引き込んでいく。外部記憶としてのデジカメ、パソコン、ネットが
際限なく進化している現在、今さら内部記憶力が、何になる?と、誰しもが
思うこと。しかし、その脳も、殆ど使われてない。
私のように、特に忘れやすいものにとって、惹かれる内容である。
  ー内容紹介ー
{ 古代ギリシャで知識人の必須のツールであった「記憶術」と、最先端の
 脳科学や一流のプロたちの技術習得の秘訣を学び、全米記憶力選手権で
優勝するまでの1年を描いた全米ベストセラーの話題作。われわれ一般人でも、
訓練すれば記憶の達人になれるのか? 記憶力はせいぜいで人並みであると
自称する新進気鋭の科学ジャーナリストが、古代ギリシャの時代から知識人
の間で受け継がれてきた由緒正しい記憶術を武器に、1年で記憶力の全米
チャンピオンに輝くまでを描いた実験ドキュメンタリー。著者が体験した
記憶力訓練の記録であり、また記憶力の競技会という奇妙な世界に生息する
愛すべき変わり者たちの物語である。古代から中世にかけて、知識人の必須
の教養であった「記憶術」の歴史も語られる。脳と記憶についての科学的な
考察もある。記憶の魅力に取り憑かれた著者が、好奇心の赴くままに記憶の
世界を縦横無尽に駆けめぐる。面白さと、知的興奮を与える1冊。}
 =冒頭の一節から=
《 紀元前5世紀の悲劇の宮殿。生き残ったのは彼だけだった。しばらくし
 人々がやってきて、瓦礫をかき分け、捜索を始めた。指輪でも履物でも
何でもいい。そこに埋もれているのが自分の身内だと教えてくれるものが
見つかることを祈って。その少前、古代ギリシャの詩人、ケオスのシモニデス
は、テッサリアの名士、スコパス家の祝典で歌を披露していた。
歌を終えて席に着くと、使者が彼の肩をたたいた。2人の男が馬でやってきて、
伝えたいことがあるので外で待っているという。彼は再び立ち上がって、扉に
向かった。外に出たまさにそのとき、宴会場の屋根がものすごい音を立て崩れ
落ち、大理石のかけらと埃が舞い散った。今、彼は、がれきと死体の海の中に
立ち尽くしていた。さっきまでにぎやかな笑い声が響いていた空間には、ただ
陰鬱な空気が立ち込めている。人々が必死にがれきを掘り起こしていくが、
瓦礫の中から引っ張り出された死体はひどく損傷していて、誰のものとも
見分けがつかない。誰がどの席に座っていたかわかる者もいないのだろう。 
シモニデスはあらゆる感覚を自分の周囲に集中させ、頭の中で時計を巻戻した。
その時、記憶の概念を変える奇跡が起こった!―大理石のかけらが積み上って
柱になり、その上の装飾部分も蘇った。石のかけらは食器に、がれきから
突き出ていた木片はテーブルになった。彼は客人の一人ひとりに目をやった。
皆、悲劇が迫っているとは知らずに席に着いている。一番前の席でスコバスが
笑っている。彼の向かいには友人の詩人が座っていて、皿のソースをパンで
すくっている。貴族の男性が気取った笑みを浮かべている。 窓を見やると、
使いの者が、こちらに向かってやってくる。何か重要な知らせがあるようだ―。
シモニデスは目を開けた。そして、混乱する人々の手を取り、ゆっくりと
がれきの上に歩を進め、彼らの愛する人が座っていた場所へと案内した。
これが、記憶術が誕生した伝説の瞬間である。 》
▼ 次回に、「シモニデスの記憶術」について書いてみるが、記憶にイメージ
 を使うことも知らずに、この年齢まできた。試験などの記憶は、とにもかく
にも何度も口に出して繰り返すか、紙に書いて、それを何度も読み返す程度。
12年前に、読書の要点とか、その時どきの思いを、ブログに書いて、時系列
と、分類をすることを思い立った。ブログが出始めの頃で、これは個人用の
HPだった。それを公開することで、逆に客観性を持たせ、内容のレベルを
落とせない?ようにした。外部記憶装置をネットに公開したことになる。 
だから、底の浅い自分が、そのまま表出するが、今さら!と割り切れば、
これはこれで自己実現になっている。    ーつづく
・・・・・・
4279, 閑話小題 ー中小企業420万社、円滑法適応は一割弱 
2012年12月03日(月)
  * 中小企業420万社、円滑法適応は一割弱
 先日の朝日新聞の記事に「中小企業支援 息切れ」という記事があった。
  ーその概略はー
≪ 中小は来春の借金返済を先延しの「金融円滑法」の期限切れを向かえるが、
景気が更に悪化するなか、倒産が増え、不良債権がふくらむ恐れが出てきた。
全国の中小企業420万社のうち、円滑法の適応を受けているのは30〜
40万社と一割弱が適用をされたという。そのため、08,09年に1万5千件
を超えていた中小の倒産が、10、11年には一割減の1万3千前後に、今年
も似たような件数で終わりそう。円滑法の狙いはリーマンショックによる急激な
経済悪化を和らげ、会社を立て直す機会を与えることだった。だが改善は進まず、
繰り延ばしをする会社が多く、依存症になっている状態。一年の時限立法も、
二度も延期されたが、来年も、この事態では繰り延べもありうる。≫
▼ 私も、この金融円滑法で何とか生きつないだが、それでも売上減は激しく、
 ダウンした。リーマンショックによる地方経済への打撃は、想像を絶するほど。
地方では三割の中小は、今日明日の資金繰りにおわれているのが実情。
マスコミが、このまま打ち切りをした場合、その半分の20万社の倒産もあり
うるというのも、あながち暴論とは思えない。一割としても3万社で、二倍。
さらに東北大震災が大きく消費マインドを冷やしてしまった。この記事で、
思いのほか金融法の適用が企業の一割に満たないのと、倒産が一年に一%もない
のに驚いた。装置産業ほど借金が無いのだろう。私の事業では装置産業のため
一番、不景気に敏感な業種だったため、いち早く、影響を受けたことになった。 
来春に延期しても、その翌年は消費税の増税があり、延期せざるを得なくなる。
その前に大クラッシュが起き自壊する?から、延期も、断行も大して
変わらない? この冬の寒さは特にこたえる!
・・・・・・
3904, 精神力ーその偉大な力  ー5
2011年12月03日(土)
  * 決意の力は魔力のよう
 何かをなすに、まず決意が最重要。決意が出来ないため、乱れた心や、
乱れた事態が身の回りに起こるのです。そのためには、熟慮を早々して
合理的前提から決意をすること。エマソンの言うとおり「人間は生命を受けた
宇宙の一片」である。人間は己にめざめ、己を自覚する宇宙の一片である。
その一片が、大生命力を表現したいのである。・・・
<人は、どんな事態にも正しい抜け道がある>
<どんな事態にも解決がある> そう信念として持ち、行動すればよい。
そのために、何が正しく、何が正しくないかを見極め、一度見極めたら、決意
をすることである。ソクラテスは「善き人に起きることは、常に善きことです」
「善き人には悪は来ない」と言い、ダビデ王は「正しき人は見捨てられない」
と言った。・・ もし私たちの知るよりも、いっそう高い水準の正直さと高潔
さを持って行動し、自分の側だけでなく、相手の側も考えるなら――そして
正しい決意や、積極的信念や、同情や、愛を経て、大生命力が善のみを渡して
くれると知るならば―その時は必ず正しい結果のみが続いて起ってくるもの。
  * 成功も失敗も、精神がつくる
 精神ー信念の、あの無限の素質を使うことができる唯一の場所は、私たちが
思考するところ。その思考の力は、マイナスに働く傾向が強い。そこで、自分を
深くみて、その奥の無限の素質や能力の泉を見い出せば、マイナスを乗り越える
ことが可能になる。そのためには、正しさを見極め決意すること。
マイナスの雑草を抜き取り、新しいタネを蒔かなければなりません。
▼ 迷いに迷っていたことが、最後の最後に決意した時に、それまでの迷いが
ス〜ッと消え去っていく経験は誰も持っている。決意をしてしまえば、後は、
それまで障害と思っていた事態の解決のための手段を探す手順になっていく。
それでも、その見極めが甘く間違った方向に踏み出すことがある。その時、
結果が悪魔のように襲ってくる。それでも考え尽くした後で、自分の勘の命じる
決意の通り歩むしかない。決意の成否の重要さを知るほど、事前の調査など
準備の必要性が分かってくる。決意のためには考え尽くさねばならない。
そのことが重要になる。それでも失敗がある。
・・・・・・・
3539, 価値観の中心の書き換え
2010年12月03日(金)
  * 人生の転機
 なかなか面白い人生に出会った。「価値観の中心の書き換え」の話である。
こういうことに人生の早い段階で気づいて、転進する人もいるのである。
凡人には出来ないこと。父親の存在もあるのだろう。多くの矛盾した気持ちも
あったろうに・・・
【 ジョン・ウッドは大学院を出て九一年から七年間、マイクロソフト社で
 猛烈に働いた。人が羨むような多額の報酬を得ていた。広くて快適な部屋、
運転手つきの車、制限なしの出張旅費。そんな男が初めての長い休暇をとり
ネパールにトレッキングにやってきた。偶然、ある村の小学校を訪ね、図書館
はあるものの本がまったくない現実を知った。ネパールの非識字率は七〇%。
子どもたちは勉強したくても教材がない。ウッドは自由に本を読めた少年時代
の自分を振り返って身につまされ、先生と子どもたちに今度来るときは本を
持ってきますね、と約束した。それが始まりだった。 仕事に見合う報酬は
もらっていたが、つねにプレッシャーとストレスがあふれていた。
「墓に入ったら好ぎなだけ眠れるから」と、自分に言い聞かせていた気もする。
でも七年間ずっと、ある疑問を感じてもいた。これが人生のすべてなのだろう
かー働けぽ働くほど稼げるということだけが。僕は企業戦士の特殊部隊として
生ぎる道を選んだ。休暇はとりたいやつがとればいい。本物の戦士は週末も
働き、航空会社のマイレージを何万マイルも貯めて、拡大しつづける
マイクロソフト大国で自分のミニ王国を築く。忙しいと文句を言うのは、
会社の将来を考えていない証拠。『マイクロソフトでは出会えなかった天職』
ジョン・ウッド・ランダム八ウスウッドは友人たちに本集めに協力してもらい
山のようなメールを送った。徐々に本気になっていった。
やりがいを覚えるようにもなった。一年後、四四〇キロの重量の本を持って、
ウッドは父とともにネパールに帰ってきた。学校では歓迎式典が準備され、
感謝の言葉と笑顔に迎えられた。カトマンズの僧院で自問する。
鐘が鳴り、数秒間の沈黙が流れ、そして三〇人の修道僧が、のどを低く
鳴らしてお経を唱えはじめた。暗がりのなかで数百本のろうそくが揺れている。
僕の心のなかは、平穏どころか大混乱していた。二つの強い力が正反対の方向
に引ぱり合っていた。マイクロソフトは僕を昇進させ、二日後にはいつもの
生活に戻らなけれぽならない。でも反対側では、僕にとっての優先順位が急激
に変わりつつあった。数百万人の子供が本を読めずにいるというのに、台湾で
来月ウィンドウズが何本売れるかということが、本当に重要なのだろうか。
ネパールの子供一10人中7人は生涯読み書きができないというのに、香港の電子
商取引ビジネスで先手をとろうとか、中国の海賊版対策に力を入れようとか、
そこでウヅドはマイクロソフトを辞めて、この仕事に従事する決意。 
ふつうではちょえられない決断である。・・・これは価値観の中心に置かれた
ものの書き換えである。人によって価値観の中心に置かれたものはさまざま。
その周縁にもいろいろな欲望が分散している。しかしウッドの価値観の中心が
「成功」から「奉仕」へ入れ替わったのだ。かつて不動の神として中心に鎮座
していたものは周縁に吹き飛ぽされたのである。
(字数制限のためカット2011年12月3日)


5375、武器としての決断思考 ー①

2015年12月02日(水)

        ー武器としての決断思考〜 瀧本 哲史 (著)ー
 図書館で見つけた本で、京大の医学部で場違い?の『起業論』を教えている
内容に興味を引かれ借りてきた。医師の世界も、将来的に、そう甘くはない。
30年近く前に新潟で立ち上げた「木鶏クラブ」の会が、今も二ヶ月に一度、
開かれている。そのの例会に、年末か、年始に参加しているが、去年、
新大医学部の20歳の学生で、考えるところがあって、一年の休学をとって、
白紙で将来を考えたいという青年が、来ていた。『思い切った判断だね!』
と褒めると、『教養課程で、一年の休学は東大医学部の学生の一部で
受継がれてきたのを聞き、考えるところがあり真似ただけ!』という。
この「武器としての決断思考」が、そういう人たちのバイブル?かどうかは
不明だが、私が人生を通し、学んできた要点を、軽く一冊に凝縮してある。 
『青年は荒野を目指せ!』である。でないと、溝沼の腐った一員になっていく。
 人生からみたら、「事前の一策は、事後の百策に勝る」の、具体例。
「事前に学んでおくべき人生戦略本」で、さすが、東大、京大医学部。
20歳の白紙の状態の決断は人生を大きく左右する。〜アマゾンの内容紹介より
《 東大×京大×マッキンゼー式・決断の技術!
 本書は、著者がいま、京都大学で二十歳前後の学生に教えている
「意志決定の授業」を一冊に凝縮したもの。今後、カオスの時代を生きていく
若い世代にいちばん必要なのは、意思決定の方法を学ぶことであり、決断力を
身につけることです。もう過去のやり方は通用しないし、人生のレールみたい
なものもなくなってしまいました。「答え」は誰も教えてはくれません。
 となれば、自分の人生は、自分で考えて、自分で決めていくしかないのです。
仕事をどうするか、家庭をどうするか、人生をどうするか? この本で私と
一緒に「自分で答えを出すための思考法」を学んでいきましょう。
きっと、あなたの人生を変える授業になるはずです。》
  〜カスタマーレビューより〜
《 筆者は、東大→マッキンゼー→京大准教授というエリート。
人生において、自分で考え、行動ができる事の重要性を説き、その秘訣を
伝授するとの趣旨。出版社である星海社新書という会社は、「戦う事を選んだ
次世代の仲間たちに、武器としての教養を配る事」を目的として謳っています。
私は、本屋で初めて見つけた本を買って読む事は、めったにないのですが、
思わず買いました。 内容はと申しますと、ガイダンスまでは期待通りで、
これからの厳しい世界を生き抜いていくには、知識・判断力・行動力・修正力
をバランスよく身につけるべき! と実例を交えながら、うなずきの連続。
ただし、本章に入ってからは、ほとんどがディベートの基礎講座。
(大雑把に言うと)ロジカルに物事を考え、常に(正解ではなく)最善解を
導いて、行動を起そう。状況が変化すれば、適宜修正をしていこう。それが
決断思考であり、自分の頭で考えて、自分で決めて行くという事!という内容。
日ごろから、ある程度、まともに物事を考えている人からすると、
同意こそすれ、目から鱗とまではいかないでしょうか。》
▼ ーはじめにーの「武器としての教養」を身につけろーが、この書の要約。
 学生時代の教養課程から専門課程で、何を目指すかを課題を無い頭を絞って
考えて結論を出したが、正に、著者の、この要約を地でいっていたようだった。
50年前の当時は、「坂の上の雲」を目指す高度成長時代の真只中。で、結果は、
バブル崩壊への転換を甘くみて、この結果? しかし、面白く、充実していた。
 で、現在は低成長時代の真逆の環境。だからこそ、ゲリラとして、それぞれが
実学としての武器としての教養が必要になる。 既に時代は氷河期に入った。 
 その中で、久々に? 面白い戦略本に出会った。来週、この会の忘年会に
出席予定だが、この青年、来ているかどうか?   ーつづく
・・・・・・
5010,幸福優位7つの法則 −2
2014年12月02日(火)
      【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】
                       ショーン・エイカー著
  * 幸福の概念と、幸せな人
 それぞれの内容一つ一つに含蓄があり、納得させられる。その法則とは・・ 
法則1 ハピネス・アドバンテージ〜幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらす
法則2 心のレバレッジ化〜マインドセットを変えて仕事の成果を上げる
法則3 テトリス効果〜可能性を最大化するために脳を鍛える
法則4 再起力〜下降への勢いを利用して上昇に転じる
法則5 ゾロ・サークル〜小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる
法則6 20秒ルール〜変化へのバリアを最小化して悪い習慣をよい習慣に変える
法則7 ソーシャルへの投資〜周囲からの支えを唯一最高の資産とする
  ー以上だが、再起力、20秒ルールには特に新鮮な驚きを感じる。
  ★ 法則1、「幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらす」
 ごく身近に、幸せを絵に描いたような人がいる。その母親が、この数段も幸せ
そうな人だった。しかし唯我独尊、自分の周りに太陽がまわっていると信じて
疑ってない。観察すると、ポジティブ感情が異常に高く、≪私は特別の存在≫
とのたまう。誰の心の底には、近い感覚があるが、年齢とともに片隅に追い
やられるが、この感覚が衰えてない。『絶対幸福の人』というのだろう。 
  ー幸せの概念についての箇所を抜粋してみるー
≪・私にとって幸せとは、「自分の可能性を追求して努力するときに感じる
 喜び」である。幸せは主にポジティブ感情によってもたらされる。幸せ
というのは、条件でも状況でもなく「心で感じるもの」だからだ。研究者に
よっては、「幸せ」という言葉を避けて、基本的に同義の「ポジティブ感情」
とか「ポジティビティ」という言葉を使う人もいる。
・ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソンはこの分野で、世界で
トップクラスの研究者。彼女は、「喜び」「感謝」「安らぎ」「興味」「希望」
「誇り」「愉快」「鼓舞」「畏敬」「愛」という最も一般的な10のポジティブ
感情について説明している。このリストを読んだだけで、幸せの豊かな
イメージがわいてくるだろう。・・(略)
・ノートルダム教育修道女会に属する18O人の修道女(全員1917年以前生まれ)
の古い日記である。彼女たちは毎日、思ったことを自伝風に日記に書くように
言われていた。50年後、ある優れた研究者のグループが、この日記に含まれる
ポジティブ感情をコード化を思いついた。 20歳のときの幸福度が、修道女
たちのその後の人生にかかわりがあるかどうかを調べたのである。そして、
かかわりは大いにあった。楽しそうな内容を書きつけていた修道女たちは、
ネガティブな、普通の内容を書いていた修道女よりも10年近く長生きした。
修道女たちが85歳のとき、幸福度が高い方の25%に入っいた人たちの90%が
まだ存命だったのに対し、幸福度が低い方の25%に入っいた人たちは34%
しか残っていなかった。20歳のとき幸福度の高かった修道女は、自分が長生き
すると知っていたわけでない。彼女たちの長生きは幸福感がもたらしたもので、
その逆ではない。≫
・4歳の子供を2つのグループに分けて、同じような知的な作業をさせる。
 「積み木を組み合わせて別の形を作る」というようなことだ。その時、
片方のグループには作業開始前に「何か嬉しかったことを思い出そう」と
指示を出してから作業をスタートさせる。もう一方のグループには何も
指示しない。すると、明らかに「嬉しかったこと」を思い起してから作業を
スタートしたグループの子供達がスピード速く積み木を組み合わせることが
できるのだ。まだ4歳で、大きな幸福経験を積んでいないような小さな
子供達でも、このように差異が出る。
▼ 最後の挫折付きだったが、創業人生は「自分の可能性を追求して努力する
 ときに感じる喜び」の日々でもあった。それに10のポジティブ感情(「喜び」
「感謝」「安らぎ」「興味」「希望」「誇り」「愉快」「鼓舞」「畏敬」「愛」)
もあった。だから、挫折感とか、後悔は思いのほか少ない。それらは、数十年
の毎朝の読書習慣が培ったもの。で、日々是好日、いや日々是口実か。
・・・・・・
4643, 老後の生活破綻、そして死 ー2
2013年12月02日(月)
      「老後の生活破綻 - 身近に潜むリスクと解決策」西垣千春(著)
  * 経済面から見る、高齢社会の現実
バブル崩壊後、弱肉強食の傾向が強まり、高齢者の生活にシワ寄せが来ている。
四人に一人が「苦しい生活」を余儀なくされ、四割が平均年50万の持ち出し。
国民年金のみの収入だけなら、厳しいのは肯ける。二ヶ月に一度の年金支払い日
の午前中の銀行の殺気立った高齢者の姿から、ギリギリの生活が見てとれる。
ある2千円均一のスナックは午後からオープンしているが、年金支払い当日は、
二ヶ月に一度の楽しみのため、ほぼ満席? 世知辛さの一端である。 
  ーその辺りから抜粋ー
《  ☆ 貧困につながる格差
 最後に指標の三つ目である「経済」、すなわち家計や暮らし向きは
・高齢者単独世帯の平均年間総所得(家計調査2008年)は175万円。
・夫婦のみの世帯では409万円である。
・内訳を見ると、夫婦二人世帯で、所得に占める公的年金の割合が65%、
 単独世帯では74%であり、高齢者世帯の多くにとって公的年金は主な収入源。
 なお、単独世帯には女性が多く、遺族年金に頼っている人が多い。
 高齢者のみの世帯では、稼働所得(仕事で得る収入)が約二割、
 公的年金が約七割を占めている。 
・高齢者世帯には、一般世帯の平均所得を上回る、600万円以上の世帯が約8%
 存在する一方で、100万円以下という、非常に所得の少ない世帯が15%も存在。
 また、収入が100万円〜200万円の世帯が最も多く、全体のほぼ四分の一を
 占めている。高齢者の新たな就業機会は殆どないに等しく、所得の増加は
 見込めない。つまり経済的に厳しい状況は最後まで続く。
・「相対的貧困率」という言葉は、2009年に初めて広く報道された。
 OECDの定義では、等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯員数の平方根で
 割った値)が全国民の等価可処分所得の中央値の半分に満たない国民の割合。
 2006年の時点で、日本人の相対的貧困率が15.7%という数値は衝撃であった。
 最大の理由は、ひとり親家庭、とくに母子家庭の収入の低さが挙げられるが、
 高齢者の貧困層の影響も大きい。高齢期に入ったばかりの「若い高齢者」は、
 人生で貧困を経験してこなかった人が多い。いざ仕事を辞めたとき、もし
 十分な貯蓄がない場合が悲惨である。
   ☆ 四人に一人が「苦しい生活」
・日本は国民皆年金・皆保険制度が整っている。生まれてから死ぬまで、
 心配なく過ごせるシステムのはずである。しかし先ほど見たように、
 高齢者によって、老後に費やせる生活費には大きな開きがある。40.4%の
 高齢者が、毎月または時々赤字になる状況で生活している。現在の暮らし
 向きが「大変苦しい」と答えている人が7.2%、「やや苦しい」が19.2%、
 ほぼ四人に一人が厳しい生活状況に置かれている。
・高齢者世帯のなかでも勤労者がいない世帯では赤字の割合がさらに高く、
 平均で毎月四万円余りの赤字となっている(総務省「家計調査」2008年)。
 一年間ではおおよそ50万円の赤字である。30年の余生とすると
 1千5百万が必要になる。
・65歳から69歳で就業していない人の割合は、男性で5割、女性で7割。
 年齢が高くなるほど割合は高く、収入も減る。つまり、歳をとるにあたり、
 経済的な不安をなくそうと思えば、勤労者である間に貯蓄が必要になる。》
▼「65歳から69歳で無就業は、男性で5割、女性で7割」とあるが、逆に、
 男半分、女3分の1近くが就業している。自営業や農林漁業がプラス
されても、やはり多い。市営住宅に入り、光熱費と食費を切り詰めても、
医療費などで15万円がギリギリ。4人に一人が「苦しい生活」のが現実。
核家族化で子供からの収入もあてにならず・・この厳しさは、日ごと増す。
・・・・・・
4278, 閑話小題 ー昨夜は、大学の同窓会
2012年12月02日(日)
   * 昨夜は、大学の同窓会
 大学の同級会に(三年続けて)日本橋まで出かけてきた。同級生が有名な
甘粕の魚料理店の社長で、料理は絶品。以前から首都圏在住の人だけで毎年、
師走の第一土曜日に開かれている。地方の人たちが集まるようになったのは、
この数年前からである。服部料理学校理事長をしている染谷(源氏名、服部)
さんを中心にした親睦会の要素がある。大よそ20名弱が出席。今回は武澤ゼミ
で一緒だった田島さんが出席をしていた。幹事役の男も武澤ゼミなので、
三人が揃うことになった。10数年前の大学主催の卒業30周年記念の時は、
青森周りで新潟に遊びに来たことがあった。中小企業や、料理屋、商家の
師弟が多いため、この不景気、明るい話は少ない。ところで、目の前の男が
曰く、「実をいうと仕事が、ここにきて急速に拡大し上手くいっている。
インドネシアの生産拠点を移したのが、その原因で、今では国内の工場の
生産高を超えている。そこは、日本人に対する感情が良好的で、自動車と
オートバイのシェアが異常に高い。その部品を生産し、そのまま、地元に流して
いるため効率が上がっている。最近はベトナム、タイにも流すようになった。」
と。半月ほど前にNHKで、上手くいっている会社の現地レポートを放映。
本人がインタビューを受けていたが、その話を聞くまでは当人とは全く
気づかなかった。いずれの世界も5パーセントは、大当たりの人がいる。
  * 最近の袋ものラーメンが美味い
 何気なく週刊誌を読んでいると、「最近の袋物ラーメンが美味い!」
という特集記事が出ていた。家内に、その話をすると、「聞いていたが、
今度、買ってくる!」ということで、早速、日清の「ら王」を買ってきて
食べてみたが、思いのほか美味しい。週刊誌の記事では、「ラーメン屋が、
こんな美味しいラーメンを売られたら困る」と言っていたというが、
成るほど納得。ラーメン屋が、これにチャーシュウと葱を乗せて出されたら、
気づかないだろう。 日経トレンディの2012年ヒット商品第4位に入っていた
のが「マルちゃん正麺」。 家内が言うに、「スーパーでは、全国的に売切れ
で手に入りにくい」といか。 何か技術改良がなされたのだろうが。 
で、このところは昼食は、これにチャン飯! 
  * 昨日の早朝の夢
 昨日の朝方に面白い夢をみた。幼稚園時代の写真があって、そこに父親が
幼稚園児の中にいる。そこで父親と同クラスの写真の顔を一人ひとり見ていると、
急に胸が苦しくなり目覚めた。夢の中の写真に集中し過ぎたため、生身の方の
呼吸をしていなったようだ。5分位の深い呼吸で息を整えたが、15分位は
何ともいえない気分の悪さ。 写真はカラーで、それぞれの園児が可愛らしく
浮かび上がっていた。父は40歳後半で、夢でも丁度その頃の年齢。
脳は、面白い創作をする。
・・・・・・
3903, 精神力ーその偉大な力  ー4
2011年12月02日(金)
 この年齢で昔読んだ本を読み返し、書評を書いていること自体が奇妙である。
精神論というと現代では怪しげに思ってしまうが、それを信念と置き換えて
考えると違ってくる。人は、それぞれの信念に従って生きている。問題は、
それを前向きの思考にするか、どうかである。世の大部分が、後ろ向き人で
ある中で、よほど強固なベースがないと大勢に流されてしまう。
そこで、一歩二歩離れるか、孤独の時間を確保して自分の信念を
守らなければならない。信念という言葉には語り尽くせないほど奥行がある。
  * 信じることの魔術
 信念を変えることで体験の世界が変わります。信念は本人の精神の一つの
あり方。大生命の力を信じなさい。大生命を見ることが出来ないし、信念も
見えないが、それを通して行うことは見えます。確証を見ることは出来る。
信じることを前向きなことに使うことこそ鍵がある。
  * 人生の四つの基本
・ 第一は、大生命力すなわち【神】の善さ、完全さ、信頼性、敏感さなどに
 積極的信念を置くことです。知性的で善良な愛の生命力が、あなたをこの世に
 送ったのです。大生命力は悪いのではなく善いということに気づくべきです。
・ 最二に、自分が偉大な【人間】であることに気づくべきである。
 神性を持つ持つ大生命力が人間として個性化して、人格化して人間という
 ものが出来たと認めるべきである。自分を下等と思えば下等に行動し、
 他人もあなたを下等と思うでしょう。しかし、自分が大生命の化身と
 気づけば、その能力が、あなたの自由になるのです。
・ 第三に、運不運という、あらゆる信仰を捨てて、大生命力の【法則】に
 従って行動すべきです。大生命力の流れの中に、みずから新たな原因を注入し、
 自分のために新しい思想を受け入れ、新しい体験を持つことを信じるべきです。
・ 第四に、人格の【不死】を信じなければならない。他界しても自分は生きて
 いると信じなさい。これは実用的です。そう信じて行動すると、目の前の難問
 が何時か解決すべきことでなく、今すぐに解決すべきことになる。
 この四つの基本的なこと―神、人、法則、不死―に、積極的な信念を置けば、
 何に対しても否定的な信念を持つことがなくなります。
▼ 基本の一つの【法則】と中村天風の説と、ほぼ同じ。 積極一貫こそ、
 人間を宇宙の進化に従って生き、発展する術。積極的な前向きな信念に一つ
まとまり塊になって一つの方向に歩くことこそ、人間の健全な姿。精神力=信念
を自分の帆にして人生に吹く風を利用し堅実に前に進めばよい。当時これらの
精神論が極限の中での道標となり心を支えていた。 現在は哲学?
 ・・・・・・・
3538, メビウスと、自・他
2010年12月02日(木)
  * 他人とは何か
 池田晶子の「自分の内側と、その対比としての他人」についての考察がよい。
「14歳からの哲学」の『他人とは何か』で、以下のように述べている。
【「自分が存在しない」ということは「ない」ということも、先に気がついた
ことだったね。 だから、やっぱりすべては存在するんだ。存在しないという
ことはなくて、世界も他人も存在するんだ。すべてが自分として存在するんだ。
なぜなら、自分でないものが存在するということはないからだ。
「他人」なんてものは存在しないと最初に言ったのは、この意味だ。他人の存在
を認めないとか、世界には自分しか 存在しないとか、そんな子供じみたことを
話をしているんじゃない。これは本当に深くて、本当に難しい話なんだ。
これも、ここだけの話だけど、このレベルの議論についてこれるのは、本当に
少数だから、君は、そういう大人を目指せばよい。 ・・ 大きい自分に小さい
他人同士がつながっているからだ。 大きい自分のう〜んと深いとろまで到達
しているような人、たとえばお釈迦様とかキリストとか、そういう人なら、
他入の痛みも他人の心も、自分の痛み自分の心として、きっと一瞬でわかって
しまうに違いない。「メビウスの輪」を知ってるね。内側を辿って行ったら、
そこは外側だったというあれだ。君は、「自分の内側」と言った時、体や心の
内側のことを思うね。でも、その内側が、外側の自然法則によって動いている
のなら、その内側って、じつは外側のことじゃないだろうか。
 (字数制限のためカット 2015年12月2日)


5374,閑話小題 〜お金のいらない快適生活

2015年12月01日(火)

   * お金のいらない快適生活
 年金生活に浸った日々もけっこう面白いことに出会える。
年金で収入が3割減になったが、出歩く機会が減った分、支出も減ったが、
それでも身銭を削る生活は気持ちがマイナスになる。この数年、〔下流老人〕
という言葉を、マスコミで聞かない日はない。 先日、図書館で
 ーお金のいらない快適生活入門〜岸本葉子著ーを見つけ、借りてきた。
1999年の初版だが、現在こそ通用する内容。大方の主婦は、似ている節約の
工夫をしている。 内容は、「いかに金をかけずに、生活を快適に過ごすか」
がメイン・テーマ。 世の中の仕組みは、各生活レベルの人の2〜3割上の
消費をしたくなるよう出来ているが、少し節約すれば、快適生活も可能。
 〜この内容を要約すると
・ 腰湯をながらの〔読書風呂〕の勧め、
・〔漬け物漬け〕を楽しみ方、漬け物そのものを楽しむ、
・〔金券ショップ〕の極め方 〜一度、電話で問合すか、顔を出す、
・〔スーパー通い〕のコツ、 〜チラシで、特売品を見つける、
・〔ひとりファッションショー〕の楽しみ方 
       〜ハンター気分のウィンドウ・ショッピングを、
・〔大相撲のTV観戦〕、
・〔部屋いじり〕の金のかからない方法、〜(ここにはないが)百均で、
・〔風邪療法〕は〔食べて寝て治す〕がベスト〜生姜、ニンニク、葱スープ、
  などが紹介されている。 
▼ その中で納得したのが、「睡眠が、もっとも金のかからない娯楽」。
 私ごとだが、20時に就寝、4時の起床の生活で、大体、0時過ぎまで
爆睡し、4時までが、まどろみの中。その状態を、良しに出来るかどうかが
分かれ目。ポイントは、楽しいフラッシュを引出し、少しでも不快な記憶や、
考えが浮かんだ時は、トイレか、飲料水を含み、気分を変える。
 価値があるという面では、週一回のシネマ通いも、充分、価値のある快適
生活の一部。せっかく無の世界(宇宙の彼方)から地球上に、「人間」という
知的生物として、80年を与えられたのだから、最大限、楽しまなければ・・ 
 で、金が無い? いや、無いのは、知恵! しかし、大盤振る舞いも、
これまた、「快適」というより「快楽」生活だろう。 酒とツマミを買いにいった
折に、最近、「ニラ」と、「ニラの卵とじの素」を時々、買ってくるようになった。
これが、下手な中華料理店より、はるかに美味い。
今度は、「胡瓜」と「胡瓜付けの素」など漬け物にもレパートリーを広げるか! 
ケチぐさい話だが。 楽しみ方で、一番、安上がりで、価値があるのは
ネットサーフィンという。 しかし、填まりすぎには御注意! 
・・・・・・
5009,幸福優位7つの法則 −1
2014年12月01日(月)
   【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係ショーン・エイカー著
  * 成功すると幸せになるのではなく、幸せな人間が成功をする!
 身近の人をみると、この意味を実感する。こと自分をみても、事業の最終段階
でリーマンショックと3・11地震に遭遇し、倒産という事態に陥っても、不幸と
思ったことは一度もない。この程度で幸福感が破壊されるわけもなし、私を勝手
に不幸と思い込んでいる9割以上が、時代が激変する中、遥かに私より状況が
悪い?ことを知っているからだ。いずれ誰も「死」に直面するが、それを不幸と
思うか、幸運と思うかである。もし死なないとしたら、どうだろう。
ここでいう幸福の説明が分かりやすいが・・ それは次回に。
「人間は成功すると幸せになるのではなく、幸せな人間が成功するのだ」を、
言い替えると、
「人間は失敗すると不幸になるのではなく、不幸な人間が失敗するのだ」
になるが、実際のところ、不幸ではなく、むしろベストだと捉えている。 
裏表の捉え方の問題、いや、これも幻想である。
  ☆ 内容紹介     
≪「自分は幸せだ」と思える人ほど、よい結果を生んでいる。ハーバード大学
 で人気第1位の講師直伝!最先端のポジティブ心理学が解き明かす「成功」と
「幸福」の驚くべき関係。 世界中から秀才が集うハーバード大で学生から絶大
なる人気を集める「幸福学」 講座で講師を務めた著者は、厳しい競争環境でも
前向きな精神状態を作り上げて抜きんでる人とプレッシャーに負け行き詰る
人の違いはどこかを追求。
 本書では、ハーバード大生や著名企業のプロフェッショナルへの実証実験を
踏まえ、成功をめざしてやみくもに努力するのではなく、幸福感や楽観主義を
もつことが学業、仕事での成果に、組織の生産性向上、チームワークの強化に
結びつくという事実を浮かび上がらせ、その要因を幸福優位性(ハピネス・
アドバンテージ)と名付け、7つの法則にまとめた。自己啓発から組織
マネジメント、教育と幅広く応用可能で示唆に富んだ一冊。グーグル、コカ・
コーラ、IBMなど世界的企業で採用され、驚異の効果をあげたメソッド。
『努力すれば成功する。成功すれば幸せになれる』の図式は間違いということ。
努力して結果を出した人は、往々にしてさらに高い目標を設定し、成功と幸せ
を先送りしてしまう。すなわち、幸せは『成功に先行する』のであり、単なる
成功の結果ではないのだ。簡単に言おう。人間は成功すると幸せになるのでは
なく、幸せな人間が成功するのだ。≫
▼ 学生時代から幸せそうな人は、今でも幸せそうであり、不幸そうなのは、
 今でも不幸そうである。よく観察すると、「性格的に清潔感があり、明るく、
真面目で、両親に愛された人が幸せそう。その逆に、捻くれ、苛めっ子は、
不幸そうであった?」 これも、私がつくったミニ物語でしかない。現在の、
こつこつ積み上げた生活習慣は、この本の中の「幸せの状況」そのものだが・・
どうだろう、幸せだろうか?少なくとも不幸ではない。
それで十二分としなくては!     ヽ(´∀`。)ノ:。 [*☆*ォ前バヵ?
  ー次回は、幸福優位の7つの法則についてー
・・・・・・
4642, 老後の生活破綻、そして死 ー1
2013年12月01日(日)
      「老後の生活破綻 - 身近に潜むリスクと解決策」西垣 千春 (著)
 老後の生活破綻の不安は、多かれ少なかかれ万人の課題。敢えて目を背けず
直視すれば、問題を少なくすることは可能。周りに破綻事例は多くあるが、
一歩間違えれば自分自身の問題になる。まずは、ーアマゾンの内容紹介ーより
{認知症、病気、詐欺、事故、子どもの失業 ―老後の生活にはさまざまな
リスクが潜む。そして一度問題が生じると、周囲に気づかれないまま生活が
破綻してしまうことも、現代の日本社会では少なくない。高齢者を助ける
サービスはたくさんあるのに、なぜ十分に活用されないのか。苦しむ高齢者を
一人でも減らすため、また、自分や家族がそうした事態に陥らないために何が
必要なのか。豊富な実例とともに考える。}
▼ 一年前に高校の同級生Kさんが自死をした。商売上の借金による苦悩の末
 と推察される。他人ごとではない。私の事業は20年、30年以上に渡る装置産業
のため、思いもよらない時代変動も事業計画に入れておかなければならない。
26歳時に事業計画に入り、一年後に貸ビルが完成した前後に石油ショックが発生。
新興住宅地中央の商業地前の、数百世帯のマンション群の計画は全て中止。
事前の思惑が狂ってしまい、ただ茫然。6箇所のテナントスペースは、空。
まずは食い扶持に、その一角で、養老の滝FCに加入し、焼き鳥屋をオープン。
何とか目先の目処をたてた。しかし、この出発時の大波が教訓になった。
《人生も事業も、不測の事態が起こることを前提に、事業計画、人生設計を
 たてること!》を、骨の髄に刻むことが出来た。 その経験が無かったら、
事業撤収も最悪の事態を向かえていただろう。だからKさんの自死は他人ごと
では無い。商売や事業破綻は凄惨そのもの。しかし誰もが何らかの形で
「人生の破綻?=死」か、その前の「老後の生活破綻」が訪れる。 
具体例として、ここで「事例で見る生活破綻」を6つ載せている。
人生の幸福度は「健康」「家族」「収入」で決まるが、老後は過去の問題が
蓄積している上に、脳も肉体も衰える。そして、介護期間が平均10年と
すると決して明るい未来でない。一年,一日、一時間一時間を充実して
生きるしかない。「人生、生きているうちが花」。「K君を偲ぶ会」で垣間
見た、それぞれの「老病死」への不安。で、クラス会の次回の幹事の他に、
ジョークも含め、今回の「偲ぶ会」の幹事から次会の「偲ぶ会」の幹事に
M君が指名。年齢からして1〜2年ごとになるはずだが・・誰ひとり次は
自分と思っていない。M君、私に「次は、御前だ!」
・・・・・・
4277, この非常事態に、万一の備えがあるの? −5 
2012年12月01日(土)
  * 創業準備、創業、盛業、衰退、倒産で、合計45年
 人生で一番辛い一つの倒産を経験をした。創業を決意し、その事業準備と
立ち上げの苦労からみれば、リスクヘッジもあったが、最後の苦しみなどの
エネルギーは数パーセントにも満たない。現在、比較的平然としていられる
のは、面の皮が厚いのではなく、総合スパンの45年か、新潟駅前シリーズの
31年スパンの物語の終わりの一場面と見てるから。二代目経営者は、
その隠された汗水の経験がない?ため、激動に対して開き直りが出来ない。
だから言動が軽くなる。極限の苦渋を味わってないため、限界が分からない
のである。そのため他人の苦境に冷たく、表面的な上面しか見るれない。
それ故の強さもあるが・・ 今回も彼らの視線の低さが露骨に見え隠れ。
その辺りが一番、面白いところだが。文章作法の「起承転結」を事業に当て
はめてみると、その辺が分かりやすい。
「起」が事業創業の決意と、その準備期。
「承」は、具体的な創業と右上がりの拡大時期。 
「転」は、ピークから右下がりの転換期。
「結」は、終焉。 
45年スパンで実際に幾つか事業経験し、9・11、9・15、3・11の歴史的大震災
の三連発で「結」を‘最悪の事態’で終えた。が、少しの無念さは残ったと
しても、「あれでは仕方がないが、面白かった」という諦念がある。 
それもこれも自業自得。「起の経験も、終わりの結の経験してない人が、非難
などもってのほか」という思いがある。これは創業経験者には分るが、未経験
なら分かろうはずがない。人は、経験と知識範囲しか物事は知りえない! 
これが一連の事業経験から得た最大の教訓! 
 創業準備の事業設計段階から、万一の場合の「シェルター」を組み込んでいた。
それが、大方の人には理解できない。喩え話でいえば、「外海の大波が内海に
迫っている中、ゴルフ場で、仲間内の噂話に夢中!の人達」に外海の津波が
分からない。いや、目ざといのは、とっくに逃げている? 本来は、何事も
「起承転結」より「起承転々」の方が良いが、乱気流の中では、「転々」は、
大きくリバウンドする危険が大きい。先月、三週続いた不景気がらみの
身辺の一連の出来事、来月はないだろうが?
・・・・・・
3902, 精神力ーその偉大な力  ー3
2011年12月01日(木)
 この本を読み返すと、20歳代の気持ちに帰ったような心持ちになる。
カスターがいう精神とは信念である。信念は順調時より障害が立ちはだかった
時に現れ出てくる。その時に知恵と叡智が心底の信念の蓋から湧き出てくる。
信念から湧き出た知恵と叡智を力にして、それを乗り越えた時に、自然(神)
は真の喜びと生きがいを与えてくれる。
  ー 印象に残った箇所を抜粋してみる ー  〜精神論は、夢がある。
  * あなたは何か?
 魂の定義は「それ自身にめざめたあの力」というしかありません。
自分自身について、より深い、より根本的真理を知りうる人は、おのれに
めざめたポイントであって、大生命力に属し、己の意のままに採択を行う
ポイントだと知っています。・・ごく少数の人のみが意識的に心の操作が
できるのです。人間はおのれみずからに真に目覚めた知覚するポイントで
あって、自由意思の完全体としり、おのれの精神に指令し、感情を統御し、
身体を使いこなせるまでは、結局、眠れるに等しいのです。・・
 自分の体験や、自分の世界のうえに支配を及ぼすのは、彼みずからについて
の真理に目覚めることが前提です。・・ 私たちは、大生命力が人と化した
ものです。いずれも大生命力の人格化です。誰しも、自らの中に大生命力の
知恵、才知、偉大、表現の要具など全てを包み持っています。・・ 
各自の採択する力が各人を分けるので、その人は、まさしく一人の神であり、
その採択が、私たちに何が起こるか、未来が幸か不幸か、成功か失敗かを
定めるのです。
  * あなたの内の魔力的力
 必要なのは正しい考え方だけ。それを信頼することで正しい答えが来ること
になる。・・多くの人は、真理に直面したがらない。そして否定的な考え方が、
不幸の体験を引き寄せる。だから思考=信念に気をつけなければならない。
何をなすべきかについては、内心の直感にたより、最深の潜在意識に従って
行動すれば、物事は良い方向に動いていく。そこに魔力的力が生じてくる。
  * 内心に案内者を持つ
 自分の中を見ると、内心の案内者と呼ばれる能力があるのが分かる。
虫の知らせや、霊感などによって、理性を超えた予知を感じ、その方向に
行くと、そのとおりであったことが、なんべんもあったでしょう。あなたの
内部には何かがあります。それは心の水準に従い、あなたを導いて、正しい
ときに正しいところに、正しい言葉を使わせ、正しい方法で、正しいことを
させます。あなたたち自身の中には、理知と知恵があります。
この特性が、思わしいほど多いと感じる人は、誰もいませんが、その知恵と
叡智を使って体験することに限界を感じる人はいないはずです。その叡智と
知恵は、無限に、その人の内にあるのです。私たちの中には、喜びや楽しさ
の特質があります。それが少ないとしたら、それは、その人に少ないからで
なく、その道筋を知らないだけ。その能力こそ、内心の案内者といえるのです。
その人を探し出すのは、その人だけです。大生命力が、その仮身となって、
呼びかけられるのを待っているのです。「良きこと、悪きことはないのです。
ただ思いが、それをつくるのです。」
 ・・・・・・・
3537, 上質な人生
2010年12月01日(水)
 図書館で【上質な人生へようこそ】ー『セオリー』vol.12 ーという
特集の雑誌をみつけた。まず人生に上質などあるのか?という平凡な反発が
あったが、テーマからして面白そうで読んでみた。期待に反して? 
なかなか奥行きの深い言葉が次々と出てきた。下質な人生なら、周辺にいくら
でも転がっている。誰もが、自分を少しは上質と思っているから生きられる
のである。私に、「貴方にとって上質な人生とは、どのような人生か?」
と問われれば、「自分のやりたいことを早く見つけ、生涯を通して楽しむことが
出来て、最後に面白くて、良かったいえる人生」と、迷わずにいう。
それぞれの人生があるから、他人が比較するものでない。そのためには努力と
忍耐と勇気が必要。
  □ この特集の中で印象に残った言葉を抜粋してみる
*「お金の使い方で分かります」イタリア人は貯蓄をゼロにして、
 この世をさる。「家と車について考え方を変えるー家と車に日本人は金を
 かけすぎ。小さな家でもいいじゃないか!家と車のローンで一生を終えて
 しまう人生に疑問。  お金の準備、遊びの準備が必要」大前研一
*「他人の基準にふりまわされ、ゆたかな人生を追い求めるほど、『上質』とは
 かけ離れていく。物が溢れる今の時代だからこそ、自分の基準で(ほどほど)
 を知ることが必要」
 「仕事も人生も、型を極めながらも肩の力が抜けた、ある種の軽やかさを
  持つところに、真の上質が宿るのです」 「女性の品格」著者・坂東真理子
*「『将来なんてものは、どこにも存在してない。
  現在幸福である以外に、幸福であることはあり得ない。」 池田晶子
*「『また会いたい』そう思わせる人が、上質なんだと思う」 
▼ 中学校にしろ、高校にしろ、やはり上質というか、品の良いのはいた。
 残念?なことに、それがそのまま成績にも、その後の人生にも大きく影響を
していた。品性が良いだけでなく、バランス感覚が違っていた。この年齢になって
から、若いときに出会ってきた人などを改めて照射してみると、全く違った基準で
みることになる。品性だけは、隠しようがないもの。やはり、家柄や、生まれ
持った本人の性質があるようだ。なるほどカントがいう『良心』が親から
受け継がれてきた人と、その逆の人とでは、長い人生で大きな差が出るもの。 
それが端的に出るのが、酒癖、女癖である。 

・・・・・・・・
3162,人生に関する小題
2009年12月01日(火)
  * 人生は玩具箱
「人生とは畢竟、運命の玩具箱だ。人間とはその玩具箱に投げ込まれた人形だ。」
(有島武郎) 言いえて妙である。 そこには、これまで乗った車、住んだ家、
他の人形もある。「玩具の喩えを他人に喩えるのは問題である」と、いうのは
別の機会にする。そこで「人生は宝箱」という言葉が思い立つ。(恐らく誰かが
比喩をしているはず)行蔵の一つ一つが宝とすると、幾らでも宝はある。 
それでは「人生はゴミ箱」というと、それほど無いのは、無意識で自分の心を
コントロールしているためか?そうでもないか?お宝は、心の底から感動した
こと、全身全霊で何かに打ち込んでいた時と事をいう。反対にゴミ箱は中途半端
な時間を過ごしていた時?無駄も必要だから、それは違うか。
  * わたしは地上でたった一人になってしまった
「孤独な散歩者の夢想」は、64歳のときに書き始め2年後の死ぬ直前に終わった
文章、ルソーの絶筆である。「第一の散歩」から「第七の散歩」まであり、
その後は「八、九、十」がメモのような文章が続く。 冒頭で、「こうして
わたしは地上でたった一人になってしまった。人なつっこい人間でありながら、
万人一致の申合で人間仲間から追い出されてしまったのだ・・ 
わたしは、かれらから離れ、すべてのものから離れたこのわたしは、いったい
何者か」と問う。「自分に残されたことは、すべての世間から放逐された
自分はいったい何者なのかを探求することだけなのだ」と自覚する。私の周辺で
倒産時の男たちの気持ちは、まさに、このようだろう。多くの取引先、そして
部下を路頭に迷わせ、自分の存在の卑小さと、嫌らしさに自己嫌悪を一人する。 
自分は何者なのか?ただ、歩くこともままならぬ、折れてしまった、これ!
  *「人生は軍務のようなもの」と考えれば楽
 エピクテートスの「人生談義」の中に、以下のような言葉がある。
《 人生は軍務のようなものであるのを諸君は知らないか。 或る者は歩哨を
 やらねばならないし、また或るものは戦うために出て行かなければならない。 
(字数制限のためカット、11年12月01日

 < 過去  INDEX  未来 >


horii86 [HOMEPAGE]