股・戯れ言


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水沢アキの陣、いや、水沢冬の陣〜東北蹂躙ツアーその2

正月は直前まで仕事だなんだと言われていたのに、結局仕事ないらしい。なんだよ、早く言えよ。予定立てることもできなかったじゃないか。
ということは、久々に家でゴロ寝三昧なのか。やっと休息できるのか、と思ったんですが、なんとなく「出張じゃない旅」に出たくなったので、3日間くらい湯治場に逃げようかと思っております。
湯治場というか、青森に行きたいんだよなぁ俺。北国は寒いが、その分情緒も溢れているしな。寒い中日本酒とか呑みたいじゃないか。
つうか今年の出張三昧の中で唯一行かなかった東北が青森なのです。思いは募るばかり・・・正月くらい青森で贅沢してもバチは当たらないだろうよ。
それか岐阜の山奥に行きたいなぁ。
それか地方競馬場に行きたいなぁ。(←もはや贅沢でもなんでもない)

というわけで、地方競馬場のある町、水沢に行った話をば。

12/19(続き)
スーパーひたちの最終特急で仙台へ。
このあたりは交通の便が悪いせいか、それとも日曜の夕方だったせいか、とにかく車内は満員。かとうじて座席獲得。
もうあたりは真っ暗であったため、景色を楽しむこともなく寝ているうちに仙台に到着。ここから東北新幹線に乗り換えて水沢江刺に向かうはずだったんだが、乗り継ぎまでに1時間あったので途中下車して「楽天の町」っぷりを楽しむ。いや、なんか町全体は「仙台にようこそ!楽天」と賑わっているのに、町行く人々は誰もそうは思っちゃいない顔しているのが面白い。当たり前なんだが。
私にとっての仙台の楽しみといえば、阿部かまという蒲鉾屋が出している世界一横文字感ゼロなファーストフード「ひょうたん揚げ」(アメリカンドッグの衣の中にかまぼこが入っている代物)を食べることなんだが、阿部かま路面店まで足を伸ばす時間はなかったので泣く泣く断念。
いや、どうせ次の日、水沢から帰ってくるときに仙台で途中下車して食えばいいんだわ、と思っていたのだった。
そんなわけで牛タンも明日でいーやと高をくくって水沢へ。飯は「一念ホッキ弁当」というホッキ貝の駅弁。名前はふざけているが(でも「股・戯れ言」でもタイトルに使いそうなレベルのダジャレだわ)ホッキ貝とホッキ飯があまりにも香ばしくてテンションが上がる。
ほどなくして水沢江刺到着。
着いたのが10時過ぎだったことも相まってか、あまりの閑散ぶりにどうしていいものやらと途方に暮れる。
いや、大沢誉志幸ばりに途方に暮れている場合ではない。この日は水沢まで辿り着けないんではないかと思って宿を取っていなかったのである。
駅に着けば「ホテル案内」なんかがあると思っていたんだが甘かった。なんもねぇ。かろうじて存在するのは「炎立つ」の出演者手形だけという具合。つーかそんな大河ドラマすっかり忘れていたわ。奥州藤原家が主人公だったのか、そりゃ地味なわけだ。あと、こっそりと来年の大河「義経」のことも貼ってあったな。来年の義経はタッキーですが、炎立つの義経は野村宏伸ですよ。「せんぱぁい」なんて言う義経・・・「源平びんびん物語」だそれじゃ。
というわけで、タウンページかっさらって電話をかけて3件目でなんとか宿確保。仙台の友人が「水沢ならどこ電話しても泊まれるだろーね」と言っていたが結局2件は断られてしまった。まあ、時間も時間だったからやむなしか。
タクシーで水沢市街地へ。
途中、北上川を渡り、川沿いにある水沢競馬場前を通り過ぎる。土日は開催していたが月曜は開催していないらしい。惜しいなー月曜開催していたら寄ったんだけどなー。来年は地方の競馬場をめぐる旅がしたいものである。財政赤字で地方競馬がどんどん廃止されていくならばなおさらだ。とりわけどうしても見たいのがばんえい競馬。
馬がでかくてずんぐりむっくりでおもしろそうだ。
その日はホテルについてそのまま就寝。しようとしたんだが、ダニがいて寝られやしねぇ。PC広げて小説もどきのものを打っていたが気がついたら麻雀ゲームに興じていた。
仙台で買ったセレクターのCDがとんでもなくよかった(当初、「ヤツザキはあんま好きじゃないかも」と言われていたんだが、まったくもって好みでございましたよ)ので、それを聴いたまま寝ようとしたが、今度は金縛りのようなものにまた見舞われたのでハッとして起きてしまう。
金縛りってやつは(冬のリビエラ調)仰向けで寝ているときになるので、うつぶせで寝ていたその時は油断をしていた。仰向けなところをひっくり返されそうになるという変形金縛りだったし。
しょうがないのでテレビをつけたら、サンダーバードが一挙再放送をしていて、つい一話見てしまったらそれから止まらなくなった。昔も見たことがあった「大ワニの襲撃」はホントにおもしろいなぁ。

翌朝、目を覚まして外を見るとホテルの裏は巨大な墓地であった。
そりゃ変形金縛りにもあうわ。
まあ、当方、霊感ゼロではございますが。
まあ、今日は作業が1時間くらいで終わるだろうから水沢で牛でも食ってこよう。前沢牛のほうがはるかに有名だが、「パイオニア牧場」とかいうところで格安ステーキが食えるらしいしな。そんで食ったら仙台に行くぜ。仙台でひょうたん揚げ食って東京戻って、夜は飲み会だ。大丈夫か俺。体力持つのか。

などと思いつつ、さあ、それでは作業に行きますかの、とホテルを出ようとしたその時。
電話がかかってきたのだった。
上司からだ。
「あ、もしもしーおまえ今水沢だろー?これから作業?」
なぜか底抜けに明るい。イエス、高須クリニックばりにこちらも答えたら

「その作業、1時間で終えて山形に行ってくれい!じゃ!」

さわやかなそよ風のよう軽やかに、ずっしりと重いお言葉が!

仙台への夢は見事に絶たれた。
夜、東京に戻って飲み会の予定も丸つぶれ。
岩手と山形。同じ東北カテゴリーでありながらこいつは厄介な移動である。
どれくらい厄介であるかと言うと、いわきから水沢に移動したのと同じくらい無駄に長い移動なのだ。直通ゼロ。地図上では近くは見えるが、移動時間は4時間弱・・・出費だって当初予定の倍額ドン・・・
またまた僕は途方に暮れる。
いや、忙しいぜ、とても。こうしちゃいられねぇ、とばかりにとりあえず本日の水沢作業場所に赴き、ミッション通り1時間で作業を終わらせようと頑張った。予想外なことに東京からお客さんが着ていたのでびびったが。(顔見知りで、しかも仕事に厳しいやり手の方だっただけに!←手を抜いて早く終わらせようと考えていた)
そんなことはものともせずに、さ、コレさえ終わればフィニッシュ!発射!という段階まで辿り着いたところで頓挫。ぐへ。なんでだよ!
慌てていろいろ試したが原因不明。SE(徹夜で全然寝てないのでイライラしてた)に電話をかけまくってさっさとここから解放してくれ!と頼む。
なぜならば、仙台への夢は絶たれたが、水沢「パイオニア牧場」(パイオニア戦士とOK牧場を彷彿とさせるネーミングだ)でステーキを食らう夢は捨てていなかったのである。牛くらい食ってもいいじゃないか。
しかし、寝不足のSEも逆ギレ気味に「わかんねえんだよ!そんなもの!」と吐き捨ててくる。「そんなこと言われても!お客さんもタイムリミットがあるんですよ!」と負けずに切り返す。ややウソ。私のタイムリミットだっつうの。
結局、全然違う業者の手違いという結果で、その手違いを撤回するまでは待機だという。待機時間は早くて1時間、遅くて3,4時間・・・また電話だ。今度は山形でのミッションのほうの営業で「まだ終わってないんですかぁ!?早く移動してもらわないと間に合わないですよ!」などと急かしてきやがる。
おーまーえーなー
おまえの手配ミスでたまたま東北に居た私が山形行く事になったんだろうがゴルァ。
そうなのだ、本来は別の作業員を3日前に行かせなければならなかったところをこの営業が手配忘れてて、すっぽかしをしてしまったのである。そりゃお客もカンカンだわ。

などといろいろうちの会社内で揉めているうちに、昼になったのでお客さんが「昼飯でもいきませんか」と言ってくださったのでついていくことにする。
この時点でパイオニア戦志、間違えた、パイオニア牧場の夢も絶たれる。
でも、もしかしたら牛のうまいところに連れてってくれるかもしれんしな、と淡い期待を寄せながらお客さんが連れていってくれたところは・・・
和風ファミリーレストラン・・・!
なにが悲しゅうて水沢まで来てファミレス・・・!
しかも、ファミレスとは行ってるが、単なる定食屋なのだった。とほほ。
「いやぁ、水沢の名物はりんごですから、飯はどこもおいしくないですよ!わっはっは!」と言われてもなんの救いにもなりやしねぇ。
まあ、せめて何か旨いものを・・・と思って「かき鍋うどん」を食う。寒いのでおいしく感じられた。でも水沢と牡蠣に関連性は何もない。

昼から戻って1時間半でなんとか作業終了。
SEと営業に急かされてこれまた水沢駅に急ぐ。今度は新幹線ではなく在来線なのだ。急いだおかげで15分前に到着したが、駅前は夜と変わらず閑散としているので「栗入り大判焼き」だけ購入しておわり。栗とあんこは何処に行っても旨いのね。抹茶と牛乳くらい黄金コンビだ。


そして在来線、新幹線乗り継ぎでとりあえず仙台へ。
仙台ではもしかしたら乗り継ぎに30分くらいかかってあわよくばひょうたん揚げにありつけるかも、と思っていたんだが、乗り継ぎ時間は非情にも5分弱であった。
まあ、乗り継ぎに1時間あっても断念せざるをえない距離なのに、なにがなんでもと思うと距離などは度外視になるらしい。

仙山線は通学の方も非常に多い線のようで、学生でごったがえしていたが、山奥のへんなところで止まったりしてビックリした。そして電車内だっつうのに容赦なく電話をかけてくる営業がうざい。バカ。死ね。

あ、仙台で金下ろし忘れた、と気づいたのはその仙山線内のことだった。


山形編に続く
2004年12月27日(月)

花は桜木、財布なくすわいわき〜東北蹂躙ツアーその1

2004年も残り僅か。
思えば今年もいろんなことを遣り残した気がする。
「ウンコと彼女」の練習をやるという話は一体どうなったのだ、とか、引越しは結局しないのか、とか、ま、そんな感じでございます。
しかし、今年一番劇的に「遣り残した!」と思ったのは日記をあまり書かなかったことだろう。その代わり旅が劇的に増えたわけだが。(こっちは今年の「やりすぎた」事項)
旅と日記。ドッキングさせれば「旅日記」なんだが、見事に反比例しやがる事例なのである。両立するのはとても難しいことなのだ。
前の日記にも書いたが、私は紀行文を書いていきたいんだよ、紀貫之になりたいんだよ。だったら書けばイイだけの話だが、ノートに走り書きしたようなことをPCで打ち直すのはなかなか面倒くさいことなのである。
そう考えると、旅には「写メール日記」がうってつけなんだよなやっぱり。

そんなことをいろいろ言っておりますが、今年最後の大出張を遂げてきましたのでそれについて書こうかと思う所存でございます。

12/17
早朝の新幹線で新白河へ。
客とSE4人でとある工場に行くことになったのだった。客4人だろう、スーツ着なくてもいいだろうよと思ってたら、なんとまあ、総勢8人の大団体(そのうち客6人)じゃありませんか。大失敗。外人までいるじゃねえかよ。
しかも切符なくして、駅員に「今度から気をつけてもらわないと」と言われてるところを客全員に見られる始末。
その工場は大学時代の友達が勤めている会社のお得意さんだった。というかその友達がよく仕事で行っていたとこだった。ネットじゃなくても繋がってることってあるんだな、と思う。
なんてことのない作業をこなして東京に戻る。
日曜から再び福島に行くことが決まっていたんだが、同じ福島といってもべらぼうに遠いので現地に残っていても意味がないのであった。
それにしても久々に在来線→新幹線の乗り継ぎ時間が2分!という修羅場を経験したぜ。在来線遅れてんじゃねーよ。新幹線も在来線遅れたらまっとれよ。
おかげでままどおるを買い損なったが、なんとか車内販売で購入。

そして夜から会社忘年会に参加。
気張って30人予約をしたらしいんだが、参加者はたったの15人ほどというお粗末ぶり。部屋だけ無駄に広く、ヘンな位置(ど真ん中)にテーブルが配置してあった。
あまり飲まないつもりが、気がついたら2次会に流れ、さらに飲んで3次会に流れ着き、最後に流れ着いたのはふぁるこん亭。朝の4時とか5時とかに行って申し訳ない。俺、暴れすぎ。
しかし、その忘年会でとなりのグループのマネージャーが
「20代前半の娘の部屋が汚いんだけど、どうなのか」
「20代前半の娘が土曜になると帰ってこないんだけど、どうなのか」
「20代前半の娘の部屋に入ると『入ってくんなよ!』と怒鳴られるんだけどどうなのか」
と神妙な面持ちで尋ねてきました。
ああ、なんだかとってもそんな娘知ってる気がするなぁ・・・俺とうちのターミネーターだったわ。俺は20代も後半なのでその娘さんよりはるかに重症なわけだが。
「そのぐらいの年頃の娘はみんなそうなのかって心配しててねぇ。うちだけなんじゃないかと思って」
ああ、私は言いましたとも。
「22過ぎて実家で同居している娘はみんなそうですよ!なんもできないですから!」
周りの未婚男子どもが納得していましたよ。俺、真実言った!経験に基づいて!

あと、「最近の俺はインポなんだよ!深刻なんだよ!」を連発し、皆を困らせたと記憶しております。


12/18
二日酔いにつき、夕方までダラダラして歌謡ちゃんねると新宿飲み。
さすがに飲むと調子が悪かった。当たり前だ。


12/19
前日、家に帰り、日曜の朝錦糸町(場外馬券)→いわき湯本(立ち寄り湯)→作業のつもりだったんだが、11時ごろに慌しく家に戻って出張道具だけ担いで出発。
まあ、合間を縫って場外には行ったんですが。時間がなかったので阪神牝馬Sだけ買ってこれまた慌てて上野へ。
なんでこういう時に限って電車が止まってるんだよ!バカ!

今回の出張の何がすげえかって、いわきで作業終了後に水沢まで行かねばならんことなのです。
水沢、それは岩手県。
いわき、それは福島県。(しかも太平洋沿岸)
太平洋沿いに特急で北上せねばならんという非常事態。そしていわきから仙台まで直通の特急は午後6時で運行終了なのだ。いわきでの作業は4時開始なので、なにがなんでも2時間以内に作業を終わらせなければならんのである。
でも、ま、たいした設置でもないんで1時間以内に終わるんじゃないですか、と鼻をほじりながら余裕をかましていたのでした。
楽勝、楽勝ーと服部を鼻歌で歌わんばかりの余裕っプリ。

というわけで、上野で水沢江刺行きの乗車券と湯本行きの特急券を購入したんだが、駅員に訝しがられる。当たり前だ。上野から水沢江刺ならば東北新幹線で行ったほうが安いからな。でもしょーがないのよ、お仕事なのよ。
太平洋岸をぐんぐんと走っていけば、昼間なのでいやでも北茨城の街道沿い廃墟が目に飛び込んでくる。前回のいわき出張時も気になった物件なのが「パチンコ太平洋」という廃墟なんですが、崩せばいいのになぜ放置なんだ。すぐ傍の海岸とかもめの大群(フン落としまくり)のおかげで際立って切ない。金も人も生気も温度も時代(見事な昭和ぶりなんだ)も太平洋の荒波に打ち砕かれて当の昔に流されてしまったというのに残骸だけが21世紀まで残ってるなんて。
なんだかんだのうちに湯本。硫黄臭が鼻を突く。
作業まで時間があったので、駅前に何かないものかとウロウロしているうちにぺ・ヨンジュンの似顔絵の横に「好きです!久つみの和菓子だっ」と書かれたポスターを発見して途方に暮れる。ペの嵐はこんなところにまで波及していたのか。
それで福島に極秘来日なのかも。「なぜ福島を選んだんだ、ペ(←カタカナのほう)よ!」と思っていたんだが。

そして温泉街とは反対の工業地帯へ。さすがに日曜日、誰もいやしねぇ。
作業のほうは楽勝、1時間で退散・・・のはずだったんだが、たいしたことない箇所で詰まり、時間を見れば、あら、ま、5時20分じゃないかよ。
どうすんだよ・・・!
在来線で仙台を目指すのは無謀に近い!・・・(3,4時間あまり)
というわけで、あせってなんとか終わらせて5時半。そこから必死にタクシーを呼んで、なんとか間に合いそうになったな、とタクシーの中で余裕をこいた途端に、そいつの気配は始まったのだった。

・・・・作業場に財布忘れたかもしれん・・・・いや、忘れた気が・・・

タクシー後部座席でかばんをひっくり返しながら探る探る。
まったく見つかる気配はない。それどころか出張用に持ってきた(最近はインポ気味なので使うことは滅多にないんだが、急に性欲が戻ってきた時のために)ローターがかばんから飛び出てしまうという非常事態。(電池はあらかじめ抜いてあるので動き出すことはなかった)車の中および外が真っ暗なので運転手には見られずに済んだが。
そうなのだ、外も中も真っ暗なので余計に見つからないんである。財布が黒であることを憎む。選んだの自分だけど。

そんなこんなのうちにタクシーは順調に駅に近づいていく。どうすんだどうすんだ。ここまで来て「あの・・・戻ってもらっていいですか?」とか言うしかないのか。いや、言わないと水沢にも行けないだろう。ああ、もう、言うしかないな・・・いやな顔されんだろうな・・・つか在来線の道しか残らないんだろうな・・・・などと諦めモードに入った途端に
財布はいとも簡単に見つかったのだった。
なんてことはない。スポーツ新聞の間に挟まっていただけであった。
万事休す。

そうしてなんとか駅に到着。無事仙台に向かったのであった。
駅で待っている間に阪神牝馬ステークスの結果を知ってしまい、見事に外していたので財布の中に大事にしまってあった馬券は捨ててきたのだった。
(↑この馬券のために必死だったといっても過言ではない)

水沢編に続く
2004年12月25日(土)

ハングリー・ライク・ザ・竜ちゃん

気がつけばもう12月なのでございます。
気がつけば流行語大賞も終了、知らぬ間にギター侍などと言う奴が持てはやされているというこのご時世。先日、本屋に行って「マスターベーションの歴史」とか「お尻の歴史」などを立ち読みしていたのですが、サブカルコーナーはお笑い芸人の単行本に溢れているのな。ビックリしました。しかも長井秀和だのそれこそギター侍だの、ドランクドラゴンだの。
そういう芸人の芸って、わざわざ活字になってるものまで読みたいか?
あ、いや、私だって「たまにはキンゴロー」や「浅草キッドのバカ丼」は相当読みました。たまキン〜お笑いウルトラクイズ〜電波少年初期の時の松村は本当に神がかっていたと今でも思うし、バカ丼のネタでは本当に腹がよじれるほど笑ったものである。カバキネタとCCガールズのネタが今でも印象深いところだ。「週刊アサヒ芸能人」読みたさにアサ芸買ったりもしてました。とてもとても恥ずかしいことだが、俺は水道橋博士に心酔していたんだ。ジャニーズのおっかけはもちろんのこと、ジャニーズの雑誌切抜き集めとかはやったことないが、そんなレベルで好きだった芸能人は水道橋博士だけなのである。付き合いたいとかも真剣に考えたことがあった。ああ、なんかサブカル歴暴露しているみたいで(実際しているわけだが)恥ずかしい。赤面。
そして私の学生時代といえば、まさに「ボキャブラ天国」大フィーバーだったのですよ。お笑いライブもよく言ったなぁ、悲しいことに。ゴルゴ松本と写真撮ったりしたもんだ。しかもうちのターミネーターも一緒に。ああ、本当に恥ずかしい。(今は今でゴルゴ松本のG1予想を毎週欠かさず見ているわけだが)
お笑いに狂うイタイ時代・・・それがティーネイジャーだと思うのです。
人はお笑いを卒業していくことで大人になっていくのだなと思いました。卒業しきれてないけど。

それがだ。ギター侍なんて、なんといっても徳光が絶賛しているという事態だ。「ギター侍に斬られてこそ、本物の芸能人だ」とか帯に書いてあったが、なんだそれ。この文を読んだ時に、いや、芸能人批評芸(と呼ぶのかどうかしらんが)というのを聞いた時点でナンシー関のパクリじゃないかよとすぐに感じた。細かいネタまでは見てないのでパクってるのかどうかわからないが、なんともちんけな侍である。テレビ界はナンシー関を黙殺したが、ギター侍だったらウェルカムと言う姿勢はよくわからないな。あれなのか、毒舌でバッサリ斬っているようで最後にプチヨイショみたいのをしてたりすんのか。それとも痛くも痒くもないようなこと(例:和田アキ子=でかい、酒乱のような)を毒舌と言ってるだけなのか?
まあ、ナンシーは紙媒体の人なので、テレビ界に黙殺されるのはいいとする。しかし、ギター侍、テレビ界だけに収まってればいいのに、何故紙媒体に進出してくるのだ。それこそナンシー関に土下座しろ。金積め。
あと、ギター持って毒舌って、金谷ヒデユキとどう違うわけ?まあ、金谷ヒデユキはなぜか音楽のほうに目覚めてしまわれたようですが。

ナンシーぱくり問題もさておき、長井秀和でもギター侍でも青木さやかでも誰でもいいのだが、こいつら、コンビでもないのに「ツッコミ」なところがどうもいけ好かないのだ。しかも世間に対するツッコミみたいな、スケールのでかいとんでもないことになっている。自称しているかどうかは知らないけど。
そんな芸人ばっかじゃダメなんだ!
なぜならば・・・
そんな芸人は「お笑いウルトラクイズ」に出られないんだ!
ピン芸人ピン芸人とはいうが、ホントに団体の中で目立つために競うと言うような「大勢の中のひとり」というポジションは苦手のように見受けられる。長井にしろギター侍にしろ。長井秀和は、まぁ、私が学生の時から頑張っていたんでこれは当てはまらないかもしれないが、最初から大物扱い/脅威の新人/鳴り物入りのように拝められるとタフには育たんぞ。誰に対する忠告だ。(私の思い描くタフ=ダチョウ倶楽部むしろ竜ちゃん)
いや、下積みの長さなんてこの際どうでもよい。
むしろ下積みの長さや前歴などを前提に、「だからこそコイツはありがたい」と持ち上げる風潮が、奴らを増長させるのである。幾多のお笑い芸人とともに必要以上に前に出て行こうとするようなハングリー精神を失わせていると思うのだ。(私の思い描くハングリー精神芸人=ダチョウ倶楽部むしろ竜ちゃん)
そういった意味では、今いちばんお笑いウルトラクイズ向きなピン芸人は猫ひろしなんだろうな。前に出て行くハングリーっぷりがあるのかわからないが、大勢の若手芸人群集の中からたけしにいじられる回数も多そうだし。

あと、前も書いたが「毒舌需要」の高さは一体なんなのだこの国。
おまえら「泣き」の次は「毒舌」か。あ、「説教」ってのもあったな。ホンネの部分、という意味合いでこれらがウェルカム状態になってるんであろうが、ホンネとかあけすけというものはとても下劣なものなので、テレビなどで見受けられるそれはテレビ用に加工された「擬似ホンネ」「擬似あけすけ」なはずなんだが。
いつの間にやら「擬似ホンネ」のほうが「ホンネ」より下劣になっているからいかんともしがたい事態である。擬似精子だからといって中出しバンバンやってるビデオって、やっぱり内容は下品だしなー。喩えが正しくないかもしれないが。つまり、擬似となると調子に乗る奴がいる、ってことが言いたかった。

これから年末だ。若手芸人大集合みたいな番組も増えることであろう。そういう場でどう立ち振舞うんだろうか、今年はやったピン芸人の方々は。今更竜ちゃんの様に立ち振舞われてもそれを目撃するのがつらいなぁ。まあ、それ以前にギター侍はそういう番組には出ないとかいうセレブ気取りなスタンス取りそうな気もするが。

あと、CD買うなよ、ギター侍の。なんで必ず買う奴がいるんだか。

2004年12月12日(日)

生出し都市(レアプッシュ・シティー)

今、スカパーかけっぱなしにしておるんですが、ふと見るとライブエイドの映像が。デビッド・バウイー(しつこいが、「股・戯れ言」では高野拳磁風発音がスタンダード)の髪型がよく見ると特攻の拓に出てくるキャラクターの髪型っぽいよ。過ぎ去った日々のことであるからいいんだが、指摘せずにはいられなかった。
あと関係ないが、有馬記念のファン投票を見ていたらタップダンスシチーが出るのですね。7歳馬!3歳馬ばっか出るのにがんばるなぁ。これは是非とも頑張って頂きたい。

というわけで本日は大阪帰りなのです。
また出張だ!でも前回の豊川以降ほぼ半月ぶりの出張でございました。これくらいのペースだと文句もない。
過去にも大阪には行ったことはあるんですが、今回は新大阪駅と大阪駅を初めて使いましたよ。すなわち梅田にも初めて行ったと言うことです。いやーあそこすごいな!駅前はゲーセンとパチンコ屋しかなかったぞ。ちょっと行くと風俗しかなかったぞ。んで人もホストしかいなかったぞ。歌舞伎町より遙かに下世話。「うーん、これぞアジア」とひとり思いふけった程である。ウォン・カーワイは次の映画を大阪で撮るといいんじゃないのか。
下世話というか、すべてが「ナマモノ」感に溢れているのですよ。それが私の大阪っつーか梅田に対する印象。生肉を目の前にどっさり出されたような気がしっぱなしでありました。あるいは変に調味料付け加えまくってガスバーナーで豪快に焼いたんだけど実は全然火が通ってなかったわー、みたいなナマ感。
生卵を笑いながら飲み込むようなナマ感。(やらないが)
なんなんだろうあのナマっぷりは。東京とは全然違う国なんだなーと思った。というか東京は大阪と戦争したら負けるんであろう。あ、でも大阪は生身で包丁片手に走り込んできそうだからなー(ここにもやっぱりナマ感)わかんねーなー。
私も結構いろんな土地に行ったつもりではいたんだが、大阪に関してはリサーチ不足であった。ナマモノにあたってしまったように圧倒されてしょぼんとしてしまった。いやぁ、町に威圧されるとは思わなんだ。
いや、この威圧された感は、おそらく、私の中での「私は、おそらく『いわゆる大阪的なもの』と無縁の人生を送るであろう」というよくわからん自負が砕けただけなんだろう。いや、今までも関西出身の方々とはお会いしているわけだが、言葉が関西弁なだけで他に違和感を感じることはなかったのだった。
それが、町に足を踏み入れてみると、あまりにもナマナマしくて違和感に次ぐ違和感。単に自分が「いわゆる大阪的なモノ」と接したことがなかったのでどうしていいかわからなかっただけなんだが。
田舎から東京に出てきた18歳とかの青年の感じる「東京ってスゲエ/おっかねえ所だ!」という感覚は、たぶんきっとこれと似ているんだろう。
外人が日本に来たときに寿司や刺身を出された時に感じる「OH!NO!アンビリーバボ!」という感覚も、たぶんきっとこれと似ているんだろう。
あ、この「ナマモノ」感がうまく説明できないな。
昨日ホテルでテレビを点けたら、ドラマに石田靖が出ていたんだがその時に「大阪はドラマも違うのか!」と思ったモンだ。ちなみにそのドラマは全国放映のドラマだったから別に大阪に限ったことではなかったんだが。
ナマモノ感というのは、その、「大阪はドラマも違うのか!」と思った気持ちのよなもんだ。あ、台湾行ったときにキンキキッズのキーホルダーを見かけて「ホントに人気あんのか!」と思った時の気持ちとも似てンな。
ああ、大阪に対するナマモノ感って「レア」のことじゃなくて「ライブ」のほうなのかもしれない。「ホントにそうなってんのか!」という驚きが連続するあたり。いや、最初はレアのほうのつもりで書き出したはずなんだが。レアのほうでもあるんだが。

ちなみに「萌えってなんだ?」と聞かれたときは「『好き』のライト感覚みたいなもん」「ラブじゃなくてライクのことだ」と説明しているようにしておりますここ最近は。英語って便利だなー全然ちゃんと勉強しなかったけど。

なんかうまく消化しきれないままですが、今日の日記はこれで終了。ねむい。
ナマモノなだけに、消化不良なわけですよ!
2004年12月01日(水)

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