DiaryINDEXカコミライ

2013年06月13日(木) 安静。

先生には、土日を挟んだら月曜から働いても大丈夫と言われたけど
精神・体力共に不安があったので一週間の療養休暇をいただく。
有給休暇は妊娠中に大方使い果たしてほぼ無給。

稽留流産手術から今日で一週間。流石に心身共に落ち着いてきた感。
出血はだらだら続いているものの、生理程度なので来週復帰出来そう。

もしこれから内容除去術受ける方がいたら、
できれば術後一週間お休みしたほうがいいですよ。
状況や個人差で負担は違うと思いますが、最低でも三日くらいは。
術後三日目に近所のスーパーに行っただけで帰りヘロヘロでしたよ。


☆今回の手術にかかったお金。
何かの参考になるようでしたらご覧ください。
ちなみに都内の総合病院です。

・手術が決まった日の診察と検査=3千円くらい(保険適用)
・入院費全般+手術=5万6千円くらい(保険適用)
初回健診の血液検査後だったので、追加で2種くらい検査したものの
事前の検査費用は控えめになっている感があります。

手術自体は日帰りで1万円程度で済む場合もあるようですね。
私の場合は、10週ちょいまで育っていて大きめだったのと、
初妊婦だったこと、初全身麻酔、初手術だったことなどがあり
前処理からゆっくり観察しながらということで二泊三日になりました。
痛い出費ですが、色々丁寧に説明していただいたので納得しています。
先生も看護士さんも非常に感じがよく、ストレスの少ない入院生活でした。

2013年06月10日(月) 稽留流産と一時的解離体験

術後しばらく、(病的ではないが)解離体験をした。
悲しくて辛くて号泣したと思ったら、しばらくして
ふと自分が泣いている感情が理解できなくなる。

何があったかは全て記憶にある。
でも全く実感がない。
今すぐ仕事に復帰できるとすら思った。
どうでもいい話をしてへらへら笑い
少し買ってあった妊婦グッズを見て片付けなきゃと思い
10人に1,2人なんてよくある事だよねーなんて冷静で。
でもさっきまで号泣してた自分も覚えていて
「この冷静な状態が普通なわけがない」という自覚があって。
でも一部始終を思い出して泣こうとしても全く涙が出ない。

ガマンしてる、意図的に抑制してるのならまだよくて
そんなつもりは毛頭ないから戸惑った。
今は思い切り泣いてちゃんと落ち込まないと後を引きずるのに
流産に関する感情だけ、どこかに行方不明になっていた。

かと思うと唐突に悲しみがざーっと胸に広がったりする。
そして来た時と同じように急にぱちんと実感が消える。

これが酷くなっていくと、解離性障害になるのかなと思う。
人格として分裂するほどではなく、感情の位相がずれるという感覚。
チャンネルの切り替えが、自分では出来ない。突然起こる。

変な例えだけど、ケーキの中でモンブランが一番好きだったとする。
今目の前のケーキの箱に「モンブラン」と書いてあって、
持ち上げてみると重みもあって、あの黄色くてうねうねしたケーキ・・・
と見た目を思い出すことも出来て、でもそれが美味しいものと認識できない。
嗅いでも香ってこない。箱を開けて舐めてみても甘いだけでよくわからない。
でも普段自分がこれを大好きなことは覚えているから変な感じ。みたいな。

これが続くとちょっと気持ち悪いなと思っていたら
案外ありふれたことで解決した。

流産の宣告から手術、その後のことまで順を追って
出来事や自分の感じたことを、夫につらつらと話していった。
最初はやはり全く実感が無いまま話し始めたのだが
ひとつひとつ当時の胸の内を聞いてもらううちに、感情が伴い始めた。
最後には話をしながら、ぼろぼろと泣いて、心が軽くなっていった。

モンブランは美味しいから好き。と記憶と実感がリンクする。
目の前に置いたらいい香りがして、口に入れればクリームが溶けて幸せ。
記憶と実感の断線が直っていくような感覚だった。

その夜から、解離のような症状は治まった。
記憶に感情が伴い、冷静さは自分の意識統制下で持てるようになった。

自分の感じたことを人に話すと言うのは大事なことなんだと思った。
それも、体験を共有した、理解し寄り添おうとしてくれる夫に
話したのが良かったのだろう。

2013年06月07日(金) 1.5人から1人へ

お腹の中で、子供の心臓が止まってしまいました。
わずか12週間のおかあさんでしたが
色んな感情を教えてもらいました。

早く生まれすぎる切迫流産と違って
お腹の中で胎児が死亡している稽留流産の場合
放置して自力で流しだす選択肢もあるにはあるのですが
お医者様に薦められるのは「子宮内容除去術」という手術です。

手順は中絶と同じです。
つまりは子宮内の胎児を「残留物」として「掻き出す」ということです。

全身麻酔から覚めた時、私を部屋に戻そうとする看護士さんに
「出したものを、見ることはできますか」とたずねました。
持ってきてくれたのは、ちいさな透明プラカップに入った血と肉片でした。

掻き出した結果は知識として知っていたんです。
なのでその見た目に拒絶反応はありませんでした。
ただその小ささに泣きました。
もう確実にお腹の中に居なくなってしまったことに泣きました。
そしてやはり、小さな人型が、バラバラになっていることに泣きました。
病室に戻っても、しばらく嗚咽は止まりませんでした。


成長は健診の数日後、10週時点で止まっていました。
一週間半、知らずにお腹を撫でてしあわせの中にいました。
そのことも何か、切なくなるのです。


今これを、退院して書いています。
診断から入院、退院までずっと夫が支えてくれました。
一緒に泣いて、私が放心しているときは代わりに手続きなどしてくれました。

辛くて悲しくて頭が痛いけれど
私は今それでも幸せの途上に居ると思えるのです。
新しく芽生えたものが枯れてしまったけれど
ここはどん底ではないのです。
人と会話をして笑うこともできます。
時々感情が乖離気味になることもあるけど
今はとにかく少し休んで、また前に向かって歩き出そうと思います。

2013年06月03日(月) 妊婦と体調不良とツイッター

ついったーで、体調不良や欠勤のツイートを流していたら
妊娠報告をしていない友人から何事かと心配されてしまいました。

そりゃそうよな・・・

ということで、これまでお腹壊したりするとついつい
「おなかいたいよー(´・ω・`)」とか呟いちゃってたけど
体調不良アピールをやめるように気をつけ始めました。

うんまあ考えてみれば当然のことなんだけど。
本当に独り言レベルが気軽に呟けるから、
周りにどう影響があるか、忘れがちになっちゃう。

ツイッターを「バカ発見器」と呼ぶ人もいますが
実際それはあると思います。

利用開始直後は結構気をつけてたんだけどなあ。
慣れてくると危険ですね。


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