ある大学院生の日記

2002年04月30日(火) をを.4月が

終わってしまうではないか.

ということで,やや慌て気味に書類を作ったり,貯蓄の論文を書き直したりした.書き直したといっても,体裁を整えただけでこれといってなにかしたわけではないが.しかしそうやってみると,これもやろうかなあということが思いついてしまうので困ったものだ.ふぅ.



2002年04月29日(月) 調査合宿3日目

午前中でぶじ調査は終わった(終えた,ともいう).またくるのかいな富士見高原.

八ヶ岳チーズケーキ工房というのが小淵沢ICの近くにできているので,寄ってもらってひとつ購入した.わくわく.

温泉にもはいらずに渋滞を恐れてとっとと帰る.が,相模湖付近の渋滞は始まっていて,八王子市内も渋滞しているかもしれないので,おびえて上野原から入間に抜けた.入間から,西武池袋線で帰ってきた.帰りの電車の中で,清水義範『偽史日本伝』を読み終えた.あいかわらず面白い.玄田先生の本と比べるのもなんだけど,人柄のよさが随所にみられるのがよいのかもしれないなあ.



2002年04月28日(日) 調査合宿2日目

1日中地図調査.

持ち歩いているラジオによれば,勝頼公まつりなどが山梨県内では行われているようだ.

富士見高原はこの時期は非常にさわやかで,暑くもなく寒くもなく,山をうろうろするにはちょうどよい.八ヶ岳山麓の片斜面で起伏もそれほど大きくないため,歩き回ってもそんなに疲れない(午前9時から午後5時まで歩き詰めだと疲れる).林のなかにときどきある山桜もいま満開で,新緑がまぶしい高原にうつくしいアクセントを与えている.鹿がとつぜん駆け抜けていくのにはややびっくりするが,リスはかわいいし,ホトトギスの啼き声は,憂き世を忘れさせてくれる(調査のことは忘れさせてくれない).

泊まった八ヶ岳レジャーセンターはあいかわらずだが,いまだにコタツとストーブが出ている.なければ寒い,というほどではないにしても,あるおかげでほのぼのできる.調査のあとのご飯はめちゃくちゃうまい.みんな黙ってしまう.食べるのに必死なのかもしれない.空腹は最高の調味料であるな.



2002年04月27日(土) 調査合宿1日目

王子を6時30分に出て,7時に蕨で拾ってもらって,首都高で大宮にでて下道で入間へ.入間から圏央道で日の出,武蔵五日市から甲武トンネルをぬけて上野原ICから中央高速にのり,小淵沢ICから八ヶ岳は富士見高原へ.

小淵沢には「利家とまつ」のロケ現場があったり,八ヶ岳アウトレットモールがあったり,なんにせよさわやかなところだ.そんなところでなんて自然に触れ合っちゃってるんだろうぼくって.はあ.

どうでもいいことかもしれないけど,圏央道は高速自動車道ではない.



2002年04月26日(金) 二日酔い?

ではないとおもうのだが,ついつい午後からになってしまった.共同研究(?)のためのデータが間違っていたらしく,修正したり,ほかのデータ整理をしたり,TAの真似事をしているうちに夕方になってしまった.医科歯科の研究会は,あれはあれで有意義なのだろうか? いまいちピンとこないんだけど,いちいち意見していたら身が持たない.



2002年04月25日(木) うーんと

なんにもしなかったなあ.社会人飲み会に出たくらいかな.しかし,近経のM1で社会人出身者っいるのかね? いたからなんだ,というはなしなんだけど.



2002年04月24日(水) Shooting

シューティングアルゴリズムってなんかへんな気がするぞ.定常点周りのうごきなのかね?



2002年04月23日(火) Statatatatata

というわけで,予告どおりデータの整理である.Stataでのsurvival analysisのためのデータフォーマットとはかなりかけ離れていることが分かってしまったのだが(泣),まあそれはテキストからの読み込みプログラムを書き換えれば言いだけの話なのでよゆーのよっちゃん(死語)である.しかし,survival timeだからって,先頭にstをつけちゃえばいろんなサバイバル分析ができちゃうなんて,やっぱり恐るべしStata.さすが医療薬学関係で強いという噂(Stataの本屋をみると分かる)だけのことはある.サバイバル分析の本の目次を見ると,「Times to Death for a Breast-Cancer Trial」とか書いてあるし.ほんとにサバイバルじゃん.


Stataでも繰り返しコマンドのめちゃんこ便利なものがある,ということに気づいたので,データの整理はやや飛躍的に(←すごいんだかすごくないんだかよくわからないが)楽になった.はっはっは.とはいえ思いつくまではけっこう悩んだ末,半日使ってしまった.思いついてしまえばなんてことはないのだが.うみゅう.


それはそれとして,国際宇宙ステーションの3D映画が完成したらしい.アイマックスだそうだ.品川で見ることができるようだ.期間は短いけど.NASAのショーン・オキーフ長官ら関係者が出席して試写会が開かれちゃうくらいだからきっとすごいんだろおなあ.スペースシャトルのなかでCFを撮影したというのでも驚いたけど.これまたすごいことになったものだ.


と,リンクを張ってみて思ったのだが,最近何食わぬ顔してけっこう重いサイトが多い.ううみゅ.


とおもったら4000Hitを達成.だれだろう?



2002年04月22日(月) MCMC

というわけで,MCMCである.日本語でMCMCを使ったものはどんなのがあるのだろうか,とおもっていたら,粕谷宗久・真木和彦[2001]「物価変動の転換点予測について」日本銀行調査統計局WPというのがあった.テーマ自体はよくわからんのだが,とりあえずイントロだけよんでみたところ,Duration分析も用いているようだ(そんなに難しいものではないようだが).ううむ.すごい.おそるべし数学科.

ちなみにMCMCは,駒下の弁当屋のことではない.念のため.

非常にねむいなあ,とおもいつつ,Lazear, Edward P., [1979] "Why is there mandatory retirement?" Journal of Political Economy, 87(6), 1261-84 を半分ばかり読んだ.たしかに,Becker and StiglerのJournal of Legal Studiesのに比べると(Web上になかったので読んでない)きっとめんどうな設定になっていて(会社側もcheatできるとか),さらに実証分析までついている(らしい)ところが,モデルの骨子をやや捕らえづらくしているのかもしれないけど,それはそれで一般化もできているのでしょうがないような気がする.たしかに,年功賃金が右上がりだ,ということしか言ってないし,Becker and Stiglerを特殊ケースとして含むことにはなるんだけど.

あまりに眠くて,Durationの論文まで届かなかった.しまった.あしたはデータの整理だっ.



2002年04月21日(日) ごまどうふ

A Beautiful Mindをみた.たしかにネタばれ禁止映画というかなんというか,だった.もちろん,数学も経済学も知らなくていいし,しってたからなんだ,という,至極えんたーていんめんとな映画だと思う.いかにすごいことをしたからって,ナッシュ均衡の説明をしようとしなくてもいいとおもったのだが.知らなかったらなんのことだかよくわからんとおもう.知っててもよく分からなかったし(おいおい).


ま,それはそれとして,ゴマ豆腐を作ってみた.レシピはいろんなところに落ちていて,これこれこれ,なのであるが,どれも微妙に作り方が違う.ゴマを擂る(こんな漢字なのか)とこからはじめなきゃいけないのかにゃあ,とおもいつつ,練りゴマと葛を買ってきた.葛に寒天やゼラチンを混ぜてもいいのかにゃあ,と考えてなにもいれなかった.葛を溶くのは水なのかダシなのかはたまた牛乳なのかでまた迷った挙句,けっきょく水にした.ゴマを入れるのはいつなんだろうとおもって,水を入れたあとにすぐ入れた.


ええと.というわけでたぶん今回はあんまりうまくなかったな.葛がモチみたいになるのか?なるまでかき混ぜる,とあったのだが.ううみゅ.


やっぱり,葛を溶くのはダシか牛乳でしょう.水はちょっとそっけない気がする.ゴマは練りゴマで十分だと思う.ゴマを葛に混ぜるのは,葛がどろっとしてからのほうがよかったかにゃあ.早く入れすぎて,ゴマの風味が飛んでしまったようだ.ううみゅ.


まあ,いっしょに買ってきて作った生春巻きがおいしかったからいいや(←いいのか)



2002年04月20日(土) 呼ばれるのがいやならならなきゃいいじゃん.

4月末から5月初旬にかけての祝日のかたまりをいかに過ごすか,というのは,けっこうな問題なんだろうと思う.夏休みのフレックス化が進んでいる一方で,ここの連休らしきものは国民の祝日のために日程が変わることがなく,それゆえ,どこにいってもヒトだらけ,となりがちだからである.その点,趣味やスポーツのクラブに所属していると,選択肢が非常に限られ,限られるどころかほとんど義務として行き先が決定することすらある.多すぎる自由は却って苦痛なのではないか,と思っているので,選択肢が減って考える手間が省ける,というのはよろしいことである.やはり,情報を集める手間,判断する気力体力時の運,などを考慮しない経済学は……とおもったりしていたのだが,やっぱり,ほとんど強制的に行き先が決まるとやっぱりそれはそれでつまらん.板垣死すとも自由は死せず,と言われたのはいつの時代であろうか.降る雪や明治は遠くなりにけり,と中村草田男が詠んだのもムベナルかなである(全然関係ない).

というわけで,ゴールデンウィーク前半は,長野県の高原にお出かけです.ふぅ.

それはそれとして,今年度はまた結婚ラッシュとなりそうな雰囲気である.聞いた限りでは,僕の周りでも5本の指に余ることはないくらいの勢いだ.土屋賢二は「結婚は慎重に決めるべきである.慎重すぎて慎重すぎるということはない.相手が見つかるということはまだ慎重さが足りないということだ」というようなことを書いていたが,まったくそのとおりである.座右の銘にしよう.

まあそうはいっても,会社の同期だと2つ上のやつもたくさんいるし,そうすると三十路の声を聞くこととなり,やっぱりむむむ,とおもって拙速を尊ぶこともあるのであろうか.よくわからんけど.
結婚といえば,既婚者!と呼ばれるのを嫌う人種が世の中にはいるらしく,独身のような顔をして遊び呆けるのを旨としているためではないかと拝察される.授業中に指輪をもてあそんで落っことしてしまったひともいるくらいだし(いいのかこんなこと書いて).そういえば,いつぞやは既婚者既婚者!とからかっていたら,「そんなふうによばないでください」と,小学校の学級集会で男子を糾弾する女子学級委員のような顔で注意されてしまった.呼ばれたくなかったら結婚しなきゃいいじゃん,と至極正しい反論をしようと思ったが,「女性は男性を注意するために存在する」という万古不易の定理を思い出したので黙っておいた.

しかし,正しいことを(あるいは本人が正しいと信じていることを)正しい顔で正しく述べるヒトを見ると,非常ないらいらを感じるか,あるいは吹き出してしまうのはなんでだろう?



2002年04月19日(金) さわやかさわでぃ.

必要に迫られて1限から学校に来たため,時間が有効に使えるような気分になれるのでたいへんよい.かくあるべきだな.

そういえば,昨日学校から帰るときにまだ研究室に残ってるM2がいたのだが,彼は泊まっていったらしい.そこまで気合を入れなくても……とおもうのだが,ひょっとして,D2のKくんと同じ悩みを抱えているのだろうか?

書類を送ってごぞごぞしていたら時間があっというまに経ってしまうので思いついてデータ入力をした.家計調査のほうはあまりのおおさにやや気後れしたのでちょとべつのをごぞごぞ.

ついでに(といって全然ついでではないが),頼まれ物を探していたら,むかし却下されたレポートが出てきたので,PDFに直して復活させた.「配偶者控除は女性の就労を阻害しているか?」 .上司に手直しをしていただいているので,文章がいやにマトモだ.



2002年04月18日(木) おどしたわりに

昨日の続きはあっさりと終わってしまった.さすが.去年のコードがちょっとは使えただけのことはある.ふふふっ.

と,ゆーわけで,Marimon, Ramon and Andrew Scott 'Computational Methods for the Study of Dynamic Economies' Oxford University Press に取り組むことにした.いやべつに,Trollの結果が思わしくないからではない.それもあるけど.それもやってますけど,やっぱりうまくいきません.データはけっこう厳選してお届けしてるつもりなんですけどね,だめですかねそうですかはあ.いやま,そーいわずにどうですかね,ってPCに言ってもしょうがないよなあ.しかしもちっとそれらしい結果でろよまったくもう(←八つ当たり).

って,なんのはなしだっけ.Marimon and Scottですがね,Marimonのwebsiteがいつのまにか移転してた.びっくり.探し出すのに一苦労.こんなことなら見つけたときにコードをダウンロードしておけばよかった,と強く後悔.どうも,文部省みたいなところに異動したようですな.ううむ.

で,linear quadratic approximationというところを今日は読んでみてMatlabまわしてみたわけなんですけどね,これ思いついた人はすごいですね.ベルマン方程式ってありますよね,関数方程式ってやつ.サ変の,ではない,左辺の価値関数が右辺の中にもでてきて,でもって右辺を関数に対する作用素とみなすと,Blackwellの条件だかなんだかがあって縮小写像の定理が成立するので不動点が存在してしかも一意に決まる,とかいうあれ.……こんなことで「あれ」って言われても困るだろうなきっと,と思いつつそのまま続けると,ふつうは右辺の価値関数について期待値を採るのでややっこしくってややこしっくって,Guess and verifyとかいう天下りもいいところぢゃありませんかダンナ,みたいな手法でしかもとまらないところなんだけど,瞬時効用関数だかreturn functionだかが2次関数だと,certainty equivalenceが成立するので期待値をはずすことができ,さらに,この場合にはvalue functionも2次関数になるから行列を使ってひょひょい,と求まる,ということを利用して,そうかそれなら2次関数でreturn functionを近似しちゃえばいいんじゃないかほら,ということのようだ.って,これだけがんばって書いたのに違ってたらどうしよう.おろおろ.

と,この感動を,通りすがりのÅくんに打ち明けたところ,「それだったら,Sargent and Ljungqvistに載ってましたよ」と冷笑的かつ嘲笑的にクールに言われてしまった.買って以来開いたこともない(ことはないが)ので,どれどれ,とみてみたところ,あやや,載ってるじゃあーりませんか.うーむ.冬学期の教科書なのに.よまにゃいかんなあとおもっていたら,件のAくんはすでに読み始めているらしい.後世畏るべし.しかも,LSのほうが一般的でそのぶんややっこしい手法を使っている.ううむ.しまった.

というわけなので,Hodrick and Prescott Filterの正当性は,たぶんフーリエ展開によって基礎付けられるんじゃないかと思う.とりあえず,パラメタは期種によってちがうから,年次データで1600にしないでね.おねがいだから.

それもいいけど早く書類送れよ>自分



2002年04月17日(水) よぉしよぉし

と,椎名誠ふうの書き出しになってしまったが,きょうはやや復活して2コマ授業を受けた.どっちも去年も履修しているので,出るだけで気は楽である(←いいのか).

とはいえ,TAもしているので,履修者よりは早く宿題を解いておかないと質問に答えられないじゃないか,ということで,とりあえず宿題をやってみた.おもったより面倒である(まだ終わってない).もし読んでいる履修者がいたら,悪いことは言わないからさっさとはじめなさい

というようなことをごぞごぞやっていたら,研究室のドアが開いて,久しぶりに見る顔がひょこっと現われた……学部のときのゼミの同級生だった….なんで日本にいるのかとんと見当がつかなかったが,どうも春休みらしい.べつに悪い人ではないのだが,いぢめられっこ体質みたいなものがあるように拝察される(読んでたらごめん,ってそういう問題ではないが).

それはそれとして,その彼女はいつのまにか留学先の大学を替え,開発経済学っぽいことをやってるらしい.なぞだ.なんなんだ.態度も見かけもかわっていなかったが(昔からおばさんぽかった,という意味ではない.だからごめんってば)

ま,クッキーをもらったからよしとしよう(おいおい).しかし,研究室のありかを教えたけんちゃん,許さないからね.



2002年04月16日(火) やる気が…

というか,体が動かないぞ.むむむむむ.



2002年04月15日(月) 過去の日記についての反省

気づいている人は気づいているだろうし,べつにどうでもいいっちゃどうでもいいことなんだけど,ながながと会話を収録した1週間ほどの前の日記は,研究室の男の先輩が,男の後輩との会話のきっかけを逸していた,というただそれだけのはなしなので,いろいろと気を揉んじゃった人はごめんなさい.ウソは書いてないし,ちょっとしたいたずらだし,いまのところ本気で怒ったひとには会っていないからまあいいやとおもってるんですけど.だめですかねやっぱり.

本人には大問題でも僕から見たらなんてささいな,ということどもが,他人に比べて僕には多いようで,価値観がずれているといえば聞こえがいいけど要するに「なんてデリカシーがないんでしょうねまったくもうっ」と思われることが多いようだ.僕は僕の見方にそれなりに自信を持っているというとヘンだけど,なんちゅうか,そういう見方もあるじゃんやっぱりと思っているので,僕からみたらなんてささいな,ということで必要以上に激昂するひとをみると,なんて了見が狭いんだ,とおもってそういうひとにはなるべく近づかないようにしている.なお,僕が気にするようなことを気にしない人は,なんて感性が鈍いんだ,とおもってそういうひとにはなるべく近づかないようにしている,ということはない.そんなことをすると周りに誰もいなくなってしまう.でもやっぱり,必要以上に正しいことをやっきになって主張する人はやっぱり苦手だ.他人の話を聞かない人も嫌いだけど.

と,えらそうなことを言ってていいのか,と自分の胸に手を当てて考えてみると,最近丸くなってきたなあ(人柄が,ではない)ということを実感してしまうので,そういうことはしない.反省はするけど.いや,太ってきたことに対してじゃなくて.あ,それもあるけど(どっちなんだ).

というようなことをいらいらしながら考える羽目になったので,これはやる気がないなあいらいら,とおもったのだが,机に向かってひと眠りしたら,なんとなくどうでもいいような気がしてきて,ふつうに戻った.単に眠かっただけらしい.1次欲求に弱いなあ.

まあそれはそれとして,Carmichael, Lorne [1985] "Can unemployment be involuntary?: Comment" AER, 1213-1214 と,その続きの,Shapiro, Carl and Joseph E. Stiglitz [1985] "Can unemployment be involuntary?: Reply" AER, 1215-1217 はセットにして読むとおもしろい.数式もなくて,そのせいでちょっと分かりにくいところもあるけど.



2002年04月14日(日) ぐでぐでっ

としてました.動けませんでしたじっさい.上野に出かけて骨董市をみたくらいですかね.しかしなんですね,骨董市というのはなんちゅうか,なんじゃこりゃ?と素人目に見えるものが多いですね.どうするんでしょうねああいうものは.水晶でできた招きネコとか,わかりやすいものばっかりだとおもってましたが.



2002年04月13日(土) ぐでっ

としてました.はい.昼過ぎから大学に来ましたけどね.案の定進みませんでした.はい.しょうがないのでデータの打ち込みとかしておいて.アタマもっと使おうよ自分.



2002年04月12日(金) あっちこっち

医科歯科大の授業だか研究会だかに出て,食事して,大手町の某大手証券系シンクタンクに行って,本郷に帰ってきたらえらいつかれてしまった.こういうときはデータの入力でもするに限る.ぱかぱか.



2002年04月11日(木) 書きかけだけど

MCPFの書きかけ論文を都内某所にて発表.指導教官からは「もっといろいろできるんじゃないか,データの制約はあるだろうけれども」といったコメントをいただいた.共同研究者の先生は「とりあえずこれで投稿しちゃおう!」と意気軒昂である.投稿なんてやったことないのでこわいよぅ.といったら「プライドのせいだね,ふっ」ということだそうだ.そうかも…(悩).

まあ,日本語雑誌ならなんとかなるでしょう査読つきでも(←と言ってみたい).



2002年04月10日(水) 納税者番号制の経済分析

べつになんということもないはずなのだが,2限と4限にでたらえらく疲れてしまった.ふう.

そういえば,日経新聞に「二元的所得税」の解説記事が出ていて,それはそれでよくまとまっていたように思う(←えらそう).まあ,二元的所得税,とか大上段に構えなくても,いまだって十元的所得税なんだからそれを簡素化するだけの話で,「公平・簡素・中立」の原則のひとつをたどってみた,というだけの話になるような気がする.だいたい,金融関係の所得をひとまとめにしちゃえ,というのは,株式譲渡損の相殺や繰越ができないという現在の税制の欠点(だとおもう)を解決する手段としてかなり前から言われていたところでもある.利子と配当の税制上の扱いが異なることは,その法律的(?)な意義なんかからみれば正当化されるのかもしれないけども,金融デリバティブの発展に鑑みれば,税法上のpitfallを増やしているに過ぎないともいえる.というわけなので,「税制改革を経済再生に結びつける鍵のひとつだ」なあんていう書き方はあまりに大げさに過ぎる,とおもう.やはり,神は細部に宿るのではないか?(なんのこっちゃ)

しかし,それにひきかえ夕刊の「忍び寄る納税者番号制」という記事はひどい.もちろん,納税者番号制導入にはプライバシーの保護等の情報管理が不可欠だし,みずほの事件なんか見てるとうかつにネットワークでつなぐのもどうかしらん,とおもわないこともないが,だがしかし.「資産を把握されたくない既存の個人投資家」というのは,なにか後ろめたいことでもあるんだろうか?そういうやつからこそ税をとっちゃえばいいのだ!(←突然感情的.こんな論理はない).やっぱり「不明朗なお金で成り立っているわけではない」ことを証明できるから導入すべきだ,という大和総研の吉川室長の意見が正しいと思う.「納税者番号制が不公平感の是正に役立たない」というのは,「役立たない」とマスコミが書くからであって,少なくとも不公平「感」の是正に役に立たないわけがない(感情の話なので立証しずらいけど).言うに事欠いて「税制の理想を追いかけるあまり経済や株式相場から活力を奪うのは本末転倒」とは何をいやがるコンコンチキめ,とやや怒りすら感じてしまう.税は合法的な財産権の侵害なんだから,そのための論拠はちゃんとしてないといけないし,少なくとも取られる側を説得するに足るものでなければならない.課税理論とはその正当化の歴史だ(と思う).それを「ルールを破って儲けてるお金持ちがいるけど活力のためだからしょうがないよね」で説得できるとでも思っているのだろうか?読者をバカにするのも大概にしろこのスットコドッコイめ,と思う.これが高度成長期ならまだ「活力」もいいわけになるのかもしれないけど.「公正な競争」は市場メカニズムを基本的なフレームワークとする経済社会の大原則のひとつである.「信認の欠如が不況の要因のひとつだ」などとノタマッタ経済紙が,これまた経済の根幹のひとつである税制に対する信頼を喪失させるようなことを書いて,なんともおもわないのだろうか?「日本経済新聞社の良識を疑う」と投書してやろうか(そんなにひまじゃないけど).



2002年04月09日(火) 関係構築の経済分析

授業に出ようかどうか迷っているうちになんとなく出ないで終わってしまった.MCPFもデータを替えていじっていたけど結果が変わらなかった.なんてつまんないんだ.

というわけで,尊敬する所詮パイ型,ではない,諸先輩方との夕食の会話(すべて男性.プライバシー保護のため,特に名を秘す).

こ「あのさあ,最近ぼく,気になってる人がいるんだけど…」
け「え.どうしたんですかいったい」
こ「このまえ,研究室引っ越したでしょ,で,新M2が入ってきたじゃない」
べ「はあ」
こ「でね,最初はあんまり気にしてなかったんだけど,だんだんとね…」
け「そんなの,あいさつすればいいじゃないですか」
こ「そうなんだけどさあ,眼が合っても逸らされちゃうんだよね.嫌われてんのかなあ」
た「きっとそのひとも意識してるんですよ.あっ先輩だっ,って.」
べ「最初に引っ越してきたときにあいさつしなかったんですか?」

こ「それがね,最初のときはぼくもちょっと片付けとかしててさ…そのときはなんとも思ってなかったから」
け「そんなの,おんなじ部屋なんだからさっさと声かければいいじゃないですか」
こ「そりゃそうなんだけどさ,意識し始めると声かけづらいじゃない」
け「それなら,たとえば窓のブラインドとか閉めて「まぶしくない?」とか聞いてみるとか」
こ「それも考えた.ぼくのPCってけっこうファンがうるさいから,「うるさくない?」って聞いてみようかなあって」
け「でもそれって,「うるさいですっ」って言われたらどうするんですか?」
こ「そのときはそのひとがいるときにはPCの電源切るよ.ぼくは気にならないからそういうの」
け「ほんとですかあ?」
べ「じゃあそうすればいいじゃないですか」
こ「それがね,なんか声かけづらいんだよね意識しちゃうと」
た「あ,そういうのはありますね」
こ「でね,そのひとは留学志望らしくて,けっきょく半年しかいないんだよね.だからねえ…」
け「いやしかし,半年って意外と長いですよ.そのあいだ研究室が一緒なわけだし…」
た「他のM2とは話してるんですか?」
こ「それはしてる.引越しのときに話しかけてきてくれたりしたし」
べ「きっとそれはそのひともなにか意識してるんですよ」
け「とりあえず,そのひとのオトモダチと話をして,引き込んでみるというのはどうでしょう」
た「そのひとと,お友達が話をしているところにさりげなく入ってみるとか」
こ「う〜ん,それもなあ」
べ「ぼく,そのひととオトモダチなので,ちょっと聞いておきましょうか?」
け「それがいいよ.で,べっしょくんとそのひとが話をしているときに入っていくと」
こ「それでうまくいくかなあ」
べ「基本的にはわるいひとじゃないとおもうし,大丈夫ですよきっと.じゃ,聞いておきましょうか」
書いているうちに疲れてきたので後半かなり省略したが,そういうことで,先輩と後輩の愛のキューピッド役を務めることになりました.うまくいくといいな.



2002年04月08日(月) 雇用創出の経済分析

ついうかつにも,2限の応用統計の存在を忘れていたのだが,3限の「雇用創出と労働市場」にはちゃんと出た.となりのとなりにすわったM2の女性がみょうに眼をキラキラさせているのがやや気になったが,そんなことはどうでもよい.この担当教官のほんを正月に読んでえらく感動したので,これはとらんわけにはいかん(とおもう).MCPFは労働市場の話だし.

第1回ということで,労働経済学とはなにか,のような話が多かったのだが,ある程度予想されたことではあるが,玄田さんはいいひとなんだろうなあ.とおもった.そういや,夕刊に「学者と学商」というはなしがでていたが(書いている本人はどうなんだ,というツッコミを入れたくなる文章であったが),経済学者というのはかくあるべきなんだろうなあとおもう.あとは,授業中に説教しないことを願うばかりだ.

とおもって,社研のページにリンクを張ろうとおもったのだが,肝心の新任のお知らせもないし,教官のページもない.なんなんだ.



2002年04月07日(日) 長続きの経済分析

長期的関係を維持するために必要な条件,とかいうゲーム理論っぽいはなしではなくて,durationについての解説を探した.なんのことはなくて,Greeneの最後(第3版),Amemiyaの最後にちゃんと載ってた(ちゃんと,ではないかもしれない).Journal of Economic Literatureに解説論文があって,それをもとにGreeneは書かれているようだ.最近,「ねえねえサバイバル分析やろうよぅ」と周りに持ちかけてみたのだが,だれも賛成してくれないのでひとりでこそこそ始めてみようかと.授業が始まってくるからできないような気もするが(←いきなり予防線を張るなんてなんてだめなんだ自分).

サバイバル分析やってみたい!というひとはぜひワタシまでご一報を.失業期間の分析,倒産の分析,ストライキの長さの分析,発症してから病院に行くまでの時間の分析,金融危機の分析,などなど応用例は多岐にわたりますよ(とおもいますよ).指数族分布,ワイブル分布などにアレルギーのない人に限ります.



2002年04月06日(土) 第1稿

予備的貯蓄について第1稿が完成.分析は単純だし,はやくやっときゃよかったと後悔.

先輩のサイトを見てしまった.泣けてきた.



2002年04月05日(金) 山崎

とつぜん,意外なところで知っている人の顔を見るというのは,非常なオドロキである.例としては,テレビをつけたら上司が出ていた,深夜の新宿で妹に会った,ホテルで元彼(女)と鉢合わせした,など,枚挙に暇がない.

というおおげさな振りをするわりにたいしたことではないのだが,指導教官が日経の朝刊の最終面に出ていてたいそう驚いた.経済の教授なので,日経新聞に出ることはときどきあるし,著書の広告が出ているのもよく見るけど.いやしかし…….むかし,上司がメニコンだかなんだかのコンタクトレンズの広告に出ているのを思い出してしまった.いやしかし,手乗りインコねえ…….

それはともかく,きょうはガイダンスなどがあったらしく,深夜の経済学部棟では飲み会が開かれている.うるさいぞまったく.



2002年04月04日(木) 夢や

ひさしぶりに論文を読んだ.Nielsen, Soren Bo and Peter Birch Sorensen [1997] "On the optimality of the Nordic system of dual income", Journal of Public Economics, 63, 311-329.今回の税制改革でちょっと話題になっている二元的所得税を最適課税論の観点から正当化してみようという論文で,デンマークの財政学者が書いている(ようだ).二元的所得税では,資本所得には比例的に,労働所得には累進的に課税するのだが,これを小国開放経済の世代重複モデルで説明しようとしている.もっとも,このような二元的所得税が次善の意味で最適であるというよりは,資本所得への比例税が存在する(政府がコミットする,という表現になっている)とき,労働所得に累進的に課税することがパレート改善になる,という言い方をしている.この論理のポイントは,資本所得へ課税した時点で歪みが発生しており,比例的な労働所得課税は歪みを発生しないという点にある.比例的な労働所得課税が歪みを発生しないというのは,残念ながら,労働供給を外生的に与えているという仮定に決定的に依存しているように思える(労働供給を内生にすると突然結論が弱くなる)のだが,異時点間の選択にも歪みを発生させないというのはここで重要だろうとおもう.で,そういうときには,労働所得課税で歪みをつくっておいて相殺するというのが効率性を高めることになる.だから,資本所得課税がゼロの場合には,労働所得課税も当然,比例的なものが最適であり,この場合に最善が達成される.

ほおん.

この論文のおもしろいところは,社会的厚生関数とか,不確実性とかを持ち出さなくても,累進所得課税が次善の意味で最適になる可能性を示した点にあるのだろうとおもう.つまり,公平の観点をもちいなくても累進課税が望ましい,ということだ.ふむう.

というわけで,晩御飯は「夢や」であった.尊敬する先輩との夕食というのもまたよきものである.総合研究棟のときもやっときゃよかったとちょっと後悔.しかし,お好み焼きというのは,なんとなくおなかいっぱいにならないのはなんでだろう.なんでだろう.ななななんでだろう♪



2002年04月03日(水) 限界税率

跡田直澄・橋本恭之・前川聡子・吉田有里 [1999] 「日本の所得課税を振り返る」大蔵省財政金融研究所『フィナンシャル・レビュー』50, 29-92 とか,田近栄治・古谷泉生 [2000] 「日本の所得税−現状と理論−」大蔵省財政金融研究所『フィナンシャル・レビュー』53, 129-161(リンクが切れてる,と文句を言ったら,すぐ直してくれた.やるなあ財務省.ぱちぱちぱち.文句を言うページがわかりにくいのは大いに修正してほしいけど.宣伝だけじゃなくて,意見を取り入れるという観点が欠落してるんじゃないか?) とかを読みつつ,推計した限界税率の動きと税制の変動について考えをめぐらす.どうみても,個人レベルでの限界税率の動きと,今回推計された限界税率の動きは一致しない.推計方法が怪しいのはまあしょうがないにしても,これにはきっと理由があるに違いない.やっぱり集計の問題だとおもうんだけどなあ…….


まあどっちにしても日本語は読みやすい.あたりまえなんだけど.


税制といえば,税調と諮問会議が対立してるんだかなんだかなんだそうだ.審議会みたいなものは選んだひとや事務局の意向がおおきく影響するといわれているから,違う意見を持った会議があるていどパブリックなところで意見を戦わせるというのはそれはそれで健全でいいことだとおもう.「むかしからあるから」とかいうのを前面に出すのはそういう点でいかがか? で,配偶者控除・配偶者特別控除がなくなるんだか,縮小されるんだか,なんだそうだ.これらの制度は,かつては100万円の(103万円の,ともいう)壁をつくり,限界税率を高めることにより既婚女性の労働供給の阻害要因となっていた,といわれることがあり,経済の活力を高める観点から望ましくない,というのがその理由だそうだ.経済の活力はともかく,中立性を阻害しているのは間違いないようだ.っていっても,税制なんて人頭税を除けばほとんど必ず歪みをもたらすんだから,ここだけとりあげて中立性が…ということもないとおもうんだけど.ま,一般には,税制のために労働供給がゆがむことはそれほどないとおもわれる(定時,という概念はまだ根強い)のだが,既婚女性,いわゆる主婦の労働供給,つまりパートに出るかどうか,はそれよりは強く影響を受けるとされている.でまあ,そりゃまあそうでしょう,慶応の樋口先生なんかも実証している通りですし,ぼくも検証したこともある.また,人的控除の縮小により課税ベースを広げ,税制の景気自動安定化機能を強化する,というのも正しいとおもう.そりゃまあそうです.


でも,やっぱりなんとなく「他にやることがあるだろ」とおもう.


配偶者控除が女性の労働供給を妨げる,というけど,これは専業主婦のパートの話でしかない.もちろん,介護や保育への労働需要が高まることと,それに適した労働力の供給という点から見れば,これはこれで重要な論点だろうとおもう.が.


女性の労働ということを言うなら,むしろ,子供を生むためにキャリアパスを捨てざるを得ない女性が多い現状,あるいは,キャリアパスを優先するために子供をつくれず少子化が進行している現状のほうを重視し,保育所や幼稚園の充実をはかるほうがより大きく議論されるべきではないだろうか(とまた受け売りする).


べつに財務省の方を持つわけじゃないけども,「この景気が悪いのに財政再建なんぞいいやがって」という財務省への反発が,むだに税制への風当たりを強くしているような気がしてならない.税制の影響はそんなに大きなものなのか?



2002年04月02日(火) 陸軍中野学校

きょうは,がちゃぴんとむっくの誕生日だったので…ではなくて,同級生の誕生日だったので,うちでかきなべパーティ兼映画鑑賞会をおこなった.


なんだってこんなあったかくなる時期に牡蛎鍋なんぞしていたかというと,以前に送られてきていた牡蛎が冷凍のままうちの冷凍庫に眠っていたからで,そのためか否か,解凍にえらく手間取ってしまった.牡蛎は洗うのがとてもめんどうで,大根をすったもので洗うとよい,とか,塩で洗うとよい,なんてことをいわれるのだが,どっちにしても,手に潮の香りがついてしまって,気になるときは非常に気になる.で.最初はしょうゆとみりんで味をつけたのだが,なんとなく鍋の色が気に食わないので,後半は味噌仕立てにしてみた.どっちもどっちですな.


で,映画は,「陸軍中野学校」なんである.なんだって「陸軍中野学校」なのかといえば,市川雷蔵が好きだというY大学の桃太郎先生の影響がちょっとだけあるわけだったりする.しかし,みんなでがやがやと映画を見るというのはなかなかおもしろいもんだなあ(←小学生並みの感想だな).


1時間半というのは,映画にしては短いような気もするけど,この時代のはそういうのが多いんだそうだ.やっぱり持つべきものは先達ですな.



2002年04月01日(月) 引っ越し続く

新修士2年生がお引っ越しをしてくるというので午後にうろうろうろうろしていた.ささっと引っ越してさっさと研究体制に入れこのやろ!とおもわないでもないが,こちらが研究にいそしんでいないのでえらそうなことは言えない.いやじっさい.どうするMCPF.どうする二元的所得税.ってゆーか予備的貯蓄を早くまとめなきゃ.


 << past  Index  will >>


べべべ [MAIL] [HOMEPAGE]