好きな本のジャンルであるとか、そう言ったものって言うのは結構その人の内面を表しているように思う。
うーん、、、こんな本読んでるなんて知られたら恥ずかしいわ、と言うようなものもあるあたしとしては、サイトの方でやっている本の紹介ページなどは実はものすごく恥ずかしかったりする。
レンタルビデオ屋で、エロビデオを堂々と借りられない男子の気持ちがよく分かってしまうのだ。
今回の事件のような悲惨な事件の場合、たいてい、加害者の読んでいた本、とか、そう言ったものが紹介され、
「やはり、こう言うものを読むから人を殺したりするのだ」
というような極論が語られるのを聞くにつれ、イヤン、もしもあたしが何か事件を起こしたら、なに言われるか分かったもんじゃねえな、と言う気持ちになる。
「加害者の主婦、うららは、日頃からインターネットに親しみ、自らもホームページを立ち上げ、日記と称しては他人の悪口を書き、そのことが今回の事件の発端となったようである。また、そのホームページの中でも触れられている、彼女の読んでいる本などを見ると、今回のような事件を起こすにふさわしい内容ものばかりで・・・」
などと言われるのは嫌ですよ。奥さん。
同じ嗜好を持つものがすべて同じ行動をするか、といったら否、でしょう。
ホラーが好きで、ネットが好きで、マンガが好きで、といった人全てが、殺人を犯すわけじゃない。
それを分析し、行動の傾向に当てはめ、分類し、全てに適用させ、危険であるから、と単純に子ども達から遠ざけるのが得策とは思えない。
カッターなんて持たせるな、っていう意見を目にしましたが、それも同じ。そんなこと言ったら、エンピツだって何だって人は殺せますよ。凶器がなくてもその気になればなんとでもなりますよ。
今の子ども達は過保護すぎ。
危ないもの、危害を加える恐れのあるもの、そう言ったもの全てを取り上げたって、人を憎む気持ちや、そのことで人を傷付けようと思う気持ちはなくならない。道具の使い方をきちんと教えるのが大人の役割だと思うのだけどな。
あと、なんで加害者の親は謝らないんだ、と言うのもあるけれど、謝れば済むわけじゃないしね。心情的にはとりあえず謝れって言うのがあるのかも知れないけど、何が起きたのかまだよく分からないって言うのが本当のところだと思う。
親から見たら、どんな子どもだって優しくて可愛いイイ子なんだし。
本人が謝ってるらしいけど、人の命を奪っても謝れば罪が軽くなる、と考えているのなら、それは大きな間違いだとあたしは思う。
年齢関係なくね、人を殺してはいかんですよ。
子どもだから、とかそう言うのは関係ないです。
お互いがお互いのことを理解しようと言う気持ちがあれば、争いも、憎しみもなくなるのじゃないかなあと思うのですけども。
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あたしの子ども達が通う小学校は6年間毎朝登校班で学校に通う。
小学校の付近は見通しの悪いカーブがあったり、交通量が多かったり、子ども達が横断するのに危険であることから、旗当番なるものがある。毎朝交替で要所要所に旗を持って立ち、子ども達の横断を補助するのだ。
正直めんどくさい、と思っていた。月に1回程度順番が回ってくるのだが、子ども達が登校する時間に合わせて立つ、と言うことはそれ以前に自分が支度して出かけなければならない、と言うことだ。朝、めっぽう弱いあたしは毎朝子ども達を送り出すのも精一杯なのだ。
今までは息子が小さい、と言う理由で免除してもらっていたのだが、今年から息子も入学し、断わる理由もなく、当番に加わることになった。
初めてのことには弱いあたしは、前日から緊張し、時間に間に合わなかったらどうしよう、とか、一足先にあたしが出かけた後、子ども達はきちんと出かけられるだろうか、とか、心配で心配で仕方なかったためか、朝5時半に目を覚ます。
雨戸を開けると外は雨。
マジすか?初めての旗当番が雨とはなんてラッキーなのであろう。レインコートがあった方がいい、と思ったものの、そんなもの、娘の幼稚園の送り迎えのころに着て以来、何年も着ていず、どこへしまったことやら、と朝からごそごそ探しものをする羽目になる。
何とか無事見つけ、後は出かけるだけ、となると、今度は時間が気になってそわそわ。そこへ、いっしょに当番をするお母さんが気をつかって電話をかけてきてくれた。
ドキドキしながら旗を持ち、出かける。
ここに立って、子ども達をこうやって渡すんですよ、と簡単な説明を受け、子ども達がやってくるのを待った。
ひとつ目の班がやってきた。
「おはよう」
声をかけると
「おはようございます」
元気に返事が返ってくる。
ひとつ、また、ひとつ、とやってくる登校班の子達に声をかけながらクルマを止めたり、注意を促したり。
無事に全ての班が登校を終え、当番は終わった。
朝から挨拶を交わす、と言うのは気持ちのいいものだ。
あれほどめんどくさいと思っていた旗当番だが、やってみると意外と楽しいものだと思った。
今まであまり気にとめていなかったけれど、こんな風に子ども達は地域の人に守られて育っているんだな、と実感した。
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