先日、この翻訳サイトについて、何だかネガティブ印象を与えがちな表現をしてしまったように思えますが、ダメということは全然ありません。むしろ非常に頼もしいので大好きです。なにしろ、仕事でプログラムのトラブルの原因がまったくわからず、膠着状態に陥って心が荒んできたとき等に、ウッカリその辺の英文を翻訳にかけてみると、少々電波が混入したような素敵な文章表現を得ることが頻繁にあり、ささくれた心もたちまち潤うのです。もはや翻訳サイトは私の癒しアイテムです。そんなことで癒されるなんて、全くお安い私の心です。逆に、時折まともな反応を返してきたりすると、ちょっと残念な気分に。私は翻訳サイトに何を求めているのか。それにつけてもアプリケーション(application)をいちいち「適用」と訳して寄越すのは、大層ほほえましい部類の出来事であることよ。
弟に、英語でコメントを書こうとした際の命令文未遂事件を話したら、存外彼の琴線に触れたと見え、大いに笑われました。いや、私も笑いを取るつもりで話したのでいいですが。しかし弟よ、もう忘れているかも知れないが、そうやって人を笑っている君は、かつて海外旅行をした折、ホテルで朝食のメニューを眺めつつ、ベーコン(bacon)を指して「えーと、何これ。 …バコン?」などとたわけたことをのたまって、私の失笑を買ったのだ。バコンって。英語を読んでみたら擬音に?血は争えぬことであるなあ。嘆かわしい。
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2002年06月20日(木)/気が早くも真剣な大人買い検討。 |
どうやら、映画ロード・オブ・ザ・リングの日本語版DVD発売日も決定したようですね。良かった。とりあえず10月か…遠い…。発売日が決定っていうか発売予定が判明したんですが。
10月2日 コレクターズ・エディション(2枚組) 発売予定 12月4日 エクステンデッド・エディション(4枚組) 発売予定
指輪映画DVDは、2枚組のやつと4枚組のやつと、4枚組にさらにオマケがいろいろついている豪華なやつがあるという事は、私も最近執拗にいろんな指輪サイトを巡っているので把握していましたが、果たして日本語版で、気合いの入った4枚組の方も出してくれるかどうかで、相当やきもきしていたので、どうやら4枚組も出してくれることがわかり、これで一安心です。しかし、4枚組の一番豪華なオマケつきのやつは、やっぱり出ないんだろうか。私もアルゴナス本立てが欲しい。 まあ、DVDが出るのは良かったのですが、いろいろ情報収集してみましたら、何かDVD2枚組と4枚組の映像特典は、全然違ったものなんでしょうか? つまり、総計6時間あるという、4枚組の特典は、2枚組についている映像特典を包括するものではない…? となると、全ての映像を網羅するためには2枚組と4枚組を両方とも入手せねばならぬということに。どうしよう…(痛々しい思い詰め具合)。しかし、そうだったら私はきっと両方手に入れると思います。合計で15000円くらい? まあ安いとは思いませんが、そこまで大した金額でもない感じですかね? こういうときのために、毎日コツコツ会社に行って働きつつ、英作文に難儀したりもして、賃金を頂戴しているわけなので、ここぞとばかりに大人の購買力を発揮しようと思います。こんな時ばかり大人ぶりやがる私。
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2002年06月19日(水)/説明と命令が紙一重。 |
世界杯、日本は残念でしたねえ…。それでも、私のような素人の目から見ても、昔に比べて日本はサッカーが格段に強くなったという印象なので、これからも、モリモリ力を付けるべく張り切って欲しいです。我が社の18日の休暇状況を私の父上に話したら、大ウケしていました。図らずも、会社をあげて我が父を楽しがらせる結果に。まあ、私も大変に楽しみましたが。
昨日、仕事でDOSに苦しめられていると書きましたが、そればかりでなく、なんか今回のは海外(アジア?)向けらしく、2バイト文字を使ってはならぬという制約があります。もうちょっと具体的なことを言うと、2バイト文字である日本語が使えないので、コメント等は、すべて英語でどうにかしなければなりません。ちなみにコメントというのは、プログラムを記述する際、いったいそこでは何をしておるのかといったことを書き記した、説明文のことです。プログラムの作り方も不慣れだというのに、このうえコメントのために英作文を強いられているというわけです。読むのもままならぬのに書けるものか(威張るな)。 私の英語力の貧困ぶりは、我ながら憤りを通り越して憐憫を覚えるほどです。この前など、「ログファイルに書き込む」とかコメントするつもりで、「Write logfile」とやりかけました。それじゃあ命令文になってしまう。ログファイルを書け(和訳)。説明するつもりが命令に? なにやら高飛車です。 Am I stupid? Oh, Just like that! アホですか?おお、その通り!(和訳) かような具合で、あまりにも困り果てているので、翻訳サイトに頼りつつあります。この翻訳サイトは、指輪病のおかげで英語サイトも随分巡っている関係で最近わりと世話になっており、その時には、もっぱら英語→日本語の変換を行っているのですが、どうにも毎回のように珍妙な結果が得られるので不安です。「Orland Bloom」が「Orland 花」などとやられたり、「Win32アプリケーションでは、レジストリに情報を格納して下さい」といった意の英文は、「Win32に基づいた適用は、登録に初期化情報を格納するべきです。」などと返してきます。意味が分からないYO!多少電波っぽくもあります。 英語→日本語変換で見た限り、こんな無頼を働く奔放翻訳なので、逆(日本語→英語)だけまともだなんてことは到底考えられません。おかしいことが確実なのに、どのようにまともでないのか、自分ではよくわからないのがさらなる大問題です。 恐らく、私がこのやんちゃな翻訳サイトまかせに、好き放題にコメントを英訳していったら、英語ネイティブの人が見た時に、とんでもない電波コメントがちりばめられたソースコードが出来上がるに違いありません。当然のこととはいえ、やはり最後は自力で何とかするしかないのか…。さりとて、自力にまかせると命令文になってしまうおそれが。名も知らぬ海外の人よ、たまに電波だったり命令するかも知れないけど、気を悪くしないで下さい。こんなところで謝られても。
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2002年06月18日(火)/たまには徒然てみた。/徒然る(読み:つれづれる(造語)) |
世界杯で日本とトルコが対戦する本日、何やら職場が異様に閑散としております。ていうか、私と同じ課の人が、私を除いてこの場に一人もいませんよ? まるで休日出勤しているかのようです。なんてあからさまな。いや、単に出張していて今ここにいないという人もいるのですが。それで、今日は会社全体ではどのくらいの人が、午後半休もしくは全休を取っているのか知らん?とか思って、ちょっと社員の休暇申請リストを見てみたら、そこには私の想像を絶する休暇申請状況が。つまり、本日18日は半端じゃなく皆休んでおりました。すんげえ。18日だけ延々と休みマークが連なっている。みんな正直すぎるYO! まったく壮観でした。いいものを見せてもらったよ…。まあ、やるべきことさえやっていれば、誰がいつどういう理由で休もうが全然かまいませんが。
職場話が出たついでに、現在の私の仕事のことを書きますと、なんだかMS−DOSのプログラムというのを作らなくてはなりません。というか、全然勝手が分からぬため、いろいろと10年くらい前のDOSの本とかを引っぱり出しては読んでいて、更に混迷が深まったりしています。ああああ。大丈夫か私(他人事?)。私が一応すみっこのほうに籍を置いている、この情報処理業界において、10年前の技術といったら、中には現在でも十分有効なものがありながらも、おおむね考古学的様相を呈しているといっても差し支えのないような感じです。ハードディスク容量が80Mとか言ってるし。だいたいもうDOSなんて売ってないし。 それで、いろいろ私の上司の人が参考になりそうな昔の雑誌を寄越してきたので、眺めたりしていますが、どうも用語表現そのものも何か時代がかったように感じられます。特に私の目を引いたのが、カタカナ用語に頻繁に"・"(なかぐろ)を使いがちであるという点です。いや、現在でも"・"は使いますが、どうもそれが顕著なような気がしたのですよ。例えば、「フロッピー・ディスク」とか、「グレイ・スケール」とか、今だとあまり"・"を打たぬようなところにもいちいち"・"が入っています。そして、その中でも私が最も甚だしい(何が?)と思ったのは、「ボー・レート」です。「ボー」って何だろう…? ←調べろ。 とにかく何だかとても律儀な印象です。"・"など穿たずにスラスラ記述すれば良いところを、あえて一呼吸置いているために律儀感が醸し出されるのでしょうか。それにしても"・"にこんな効果があるとは盲点だったので、今後は"・"効果に着目していきたいと思います。私はそんな本来の目的と逸脱したところに感心しているから、DOSの理解が進まないのでは?(自問自答) なにはともあれ、せっかく"・"表現の可能性に気付いた今、早速自分の気持ちを"・"使用により律儀風に表現してみたいと思います。端的に言って私も早くか・え・り・た・い。……? 早速用法を誤った模様?
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2002年06月11日(火)/麗しい人がオチ担当。 |
「歴史地図」話の続きです。 つらつら地図を眺めていると改めて実感できますが、ミナス・ティリスとモルドールの距離ってめちゃくちゃ近いんですね。ホビット庄から裂け谷とか、ロスロリアンからラウロスの滝なんかの直線距離などと比べてみてもいかにも近接しています。まさしく目と鼻の先で、中つ国の防衛最前線という感じです。 かような場所にに暮らしていて、住民をオークなどから守護する任にあったボロミアの心情はいかばかりなものであったでしょう。近所(とはいっても何十マイルという距離はありますが)から、物騒な連中がわさわさ攻めて来るわ、その数が年々増えてくるわ、モルドール方向は気味が悪いわ、ゴンドールの事実上の統治者である彼の父上(デネソール)は何だか疲れ果てていて投げやりだわで、そりゃあ、防衛感(何だそれ)が強まって気持ちが切迫してきても無理もないというか…。そりゃあ、裂け谷の会議で「俺達の血であんたたちを守っているんだ」とか、一生懸命訴えたくもなるというか。あああ(啼泣)。 あと、わりとどうでもいいことですが、もう一つ注目すべき点は、ギムリの故郷のはなれ山と、レゴラスの故郷の闇の森も、モルドールとミナス・ティリスと同じくらいめちゃくちゃ近いという点でしょうか。何だよ…最初からご近所さんだったのか、あのエルフとドワーフは…(笑顔)。いや何でもないです(何)。
ところで、指輪物語で、マイルだのリーグだの言われても実際にどのくらいの距離かいまいち想像しにくいという方も多いことでしょう。私も、読んでいて距離感がサッパリつかめませんでした。ということで、こんな便利な頁を。
一撃必殺単位変換リスト
1リーグが何マイルに換算されるかは、時代によって幅があるんだそうです。そんなアバウトな。しかし、「歴史地図」によると、中つ国での1リーグは3マイルということで良いようです。だいたい1リーグ=5キロと思っておくのが良さそうです。 これまた「歴史地図」によると、「二つの塔」では、アラゴルンとレゴラスとギムリは一晩+3日で45リーグ駆けますが、キロメートルに換算すると45×5で225キロくらい走ったということに。そりゃあギムリや馳夫もへとへとになり、エオメルにビックリされても無理はない。そして、それでもまだまだ元気いっぱいなレゴラス←オチですか?どうもこの、メリピピ追跡組(馳夫、レゴラス、ギムリ)は、一人レゴラスのおかげで愉快な三人組になってしまっているような気がしてなりません。 早く映画でこの愉快な三人組が見たいなあ。
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蹴球世界杯(素直にワールドカップと言えないのか)では、日本がロシアに勝ったとかで大変なことになっていますねえ。本気で偉いなあ。 サッカーのルールも良く知らぬのに、わかったような口をきいており、平時より真剣にサッカーに打ち込む人々に「このにわかファンめが」とか言われてしまいそうで恐縮ですが、なにしろ当方「にわか」ゆえ、この世界杯自国開催なる好機を逃すと、今後熱狂する機会が得られぬかもしれませんので、大目に見て下さい。いや熱狂というかもっぱら感心するばかりですが。
世界杯であろうがなかろうが、相変わらず指輪率の高い生活を送っています。この前、「The Atlas of Middle-Earth 「中つ国」歴史地図 ― トールキン世界のすべて」という、中つ国の詳細な地図やら、フロドたちがどのように旅したか記した地図やらが載っている書物を入手しました。そして早速フロドやサムの旅程というより、自分の気持ちに正直に(最悪)馳夫やエルフやドワーフの旅程を熱心に眺めました。結果、霧ふり山脈以東の地図(モルドール付近を除く)をおおよそ覚えてみたりする始末。最早アイゼンガルドやファンゴルンの位置もバッチリであり、映画次回作への準備が必要以上に整いました。いやこの辺は全然覚えやすい地形ですが。 というかこの本は、真面目に素晴らしいのでおすすめです。なにしろ袋小路屋敷や踊る小馬亭の間取り(?)まで載っており、これで安心して存分に二次創作物を作ってくれという著者の声が聞こえてくるようです(幻聴です)。そして、フロドやサムの旅程も単に経路が示されるのみならず、野営場所とその日付までもが記されており、空恐ろしいほどに隙がありません。ハラショー!すごすぎるー! ともかくそのように至れり尽くせりな本なので、踊る小馬亭内のバタバーの居室の位置とか、フロドがああなってこうなった場所(ネタばれゆえ表現自粛)なども日常茶飯事的に載っていますが、そういう時この本では、該当する場所に人名だけを記すという方式を取っていて、地名と同様にいきなり「バタバー」とか「フロド」とか書いてあるので何か不思議な感じです。例えば、「玄関」、「台所」、「勝手口」、「バタバー」という具合に並列的に人名が書いてあるという寸法です。「バタバー」程度ならいいのですが、これがたまに「ギムリ」や「レゴラス」だったりして私の心を乱して対処しかねる場合があるので、油断できません。そうであるとして、対処するべき何が起こるというのか私。いや別に名前が書いてあるだけなのでどうってことないんですが。しかし。
さて、このように気合いの入った本ですので、事は「指輪物語」の範疇のみでは済まされず、「ホビットの冒険」の舞台となった場所も詳しい地図になっています。「ホビットの冒険」というと、私にとっては、レゴラスの出身地である闇の森や、そこに住まう、レゴラスの同胞たるエルフたちの愉快な実態を知ることができたという意味でも、まことに有意義な書物でしたが、「歴史地図」では、闇の森のエルフ王の岩屋の内部までもが地図になって載っており、個人的に心の底から有意義でした。そして、この大変に有意義な岩屋はレゴラスの実家でもあるわけなので、どこかにレゴラスの居室を示す意味で、先ほど言及した並列人名記述方式にて「レゴラス」とか記されていないものかと期待して探しましたが、みつかりませんでした。期待しすぎました。くそう…(素)。自分の部屋持ってないんですかレゴラス(大間違い)。「ホビットの冒険」で牢屋の記述が主だったので、地図でも牢屋方面ばかり詳しい。やむを得ませんが。ていうか「実家」って表現は、間違ってはいないはずですがエルフに適用すると何か非常に違和感があるような気が。
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もうそろそろ、指輪映画が各劇場で上映されなくなって来ておりますが、私の地元でも、どうやら6月上旬までで上映が終わってしまいます。そんなわけで、見納めという感じでまたしても映画を観ました。しかも、ハリーさんにおごってもらいました(ありがとうございます)。ああ面白い(さまざまなことが)。 数えてみると、自分はこの映画を8回も観ており、それだけ観るとさすがにかなりいろいろなことを覚えます。裂け谷会議の皆の席順まで記憶している自分に戦慄。いやむしろ賞賛。覚えるな。そして、話の筋や台詞なども相当覚えているので、不穏な場面にさしかかるたびに、先取りして感動しはじめるという暴挙に及びました。もう少し分かり易く要約しますと、ボロミアを見るたび悲しい気持ちになりました。うああ(嗚咽)。 というか、原作を全て読んだ今や、これからおこることどもに想いを巡らせてしまうために、ホビット庄の有様などを見るにつけても、勝手に先取りして冒頭にしてすでにしんみりする始末。ああ寂しいぜ!何もかもが。 ハリーさんも同じ様子だったと言います(名誉毀損)。いや席順把握は私だけの咎ですが。
さらに今回は、字幕訳の珍妙さに着目し、最後の方の、アモン・ヘンでオークが大挙して襲来し、アラゴルン「つっこめ!」レゴラス「やっつけろ!」とか言っている場面等は、本来ならば台無し訳なので、通常字幕から努めて目を逸らすところですが、あえて字幕をよく読んでその妙味を味わうなどという、自分でもなんだかよくわからない楽しみ方をしました。
※注)よく分からない方のために余計な補足をしますと、英語では、二人はこのように言っています↓↓。 Alagorn「Elendil!」 Legolas「Go,Alagorn,Go!」 何が「つっこめ」でどのへんが「やっつけろ」だと? 吹き替えではちゃんと「エレンディル!」「行け!アラゴルン」だったのに。なにやら非常に好戦的な字幕の二人。やっつけろって。
というか、今となっては字幕が非常に面白いような気がしてきました。ことあるごとに、何かと問いを投げかけがちな奈津子文法。助詞+「?」で強引に終わらせつつ問いを放つのがポイントです。「恐ろしい光景が?」「小さい人は何処へ?」「トゥシューズに画鋲が?」「みそ汁に砂糖を?」日常会話にも応用が可能。私は何を?(もういい) この際、DVD化される時などには、字幕はあのままにしておいて欲しいような気もちょっとしてきました。「ボビット庄」をも許すというのか私(いやこれは直ってますが)。やはり見過ぎか。
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