日記帳

2005年02月27日(日) 管理総会

マンションの角から二つ目の部屋に住んでいる。お隣り角部屋の住人の入居が遅かったため、埋まってる部屋順に指名という方式で、管理組合の理事(ヒラ理事、長(オサ)ではない)に任命されてもうすぐ一年。夫は理事会だ総会だと出席し、ヤツにちくちく皮肉られるほどカーサン全部夫任せのノータッチを決め込んできた。娘と留守番という大義名分がござる。

今日は臨時総会とやらで、相変わらず全くその気はないというのに、夫が一度くらい出席しろと言い張る。前回の総会は家族全員で参加している人たちがたくさんいた、と。

へいへい。そんなに言うなら行きますよ。行ってやってもいいですよ(高飛車)。

公民館の和室で夕方六時から。微妙な時間帯だ。

小さい子がたくさんいたよ、という夫の言葉を見事に裏切って、娘以外にひとりも子供はいない。夫婦で出席している人もほとんどいない。一回目の総会で様子が知れて、こういうことになったんだろう。はー。

総会自体はネット業者3社のアピールを清聴し、任意加入する判断材料にしましょうということと、来客用駐車場の運営に関する決め事を了承するということ。

3社はT、U、Y。TとYが熾烈なアピール合戦をするなか、座高の低いU社の営業さん(若い細い大杉蓮似)が影が薄くて気の毒なほどであった。Yは強烈だったな。遅れて来て早く帰っていった。でも説明は一番うまかった。勢いのある会社の人、というオーラがにじみでていたよ。

一時間余りで終了。カーサンの成果は以下の通り。

1.夫が「キンキの光一似」という若い理事長(くじ引きで選出されたそうだ)をついにこの目で確認。目が慣れてくると確かに光一似。でもどっちかっていうとアンジャッシュ渡部。

2.やたらと「理事会で勝手に決めるな」「理事会のメンツを知らしめろ」となっちゃないぜダメ出しをしてくるのはこいつだな、という人物をほぼ特定できた。ご丁寧に各戸にポスティングまでするくせに、総会では一言も発言せず、終了後に進行を担当した管理会社に噛み付いていた。そんなにやりたきゃテメーが(以下略)。

3.5分の4という驚異的な出席率のおかげで、だいたいどんな住人がいるのか雰囲気的にわかった。何人かとは言葉を交わすことも出来たし、お互い顔を認知することも出来た。

入居が遅かった角住居のお隣さんは欠席だった。引越しの挨拶も一言も無かったしな>根に持っているなカーサン。いや、円満な近所づきあいがしたいだけよ。

娘はやけにぶーぶー言っていると思ったら、総会開始後すぐにカーサンのあぐらかいた膝で眠ってしまった。終了と共に目を覚まし、予想通り低かった。だいたいこういうパターンは低くなる。公民館の受付のおじさんが親切で、お茶やらお菓子やらを恵んでくれた。有難や。
※もちろん補食は持参していました、念のため。

録画しておいた、ちびまるこちゃんとサザエさんの日曜黄金コンビを見ながら、遅い夕飯を食べた。最近娘はこの二番組で一週間を体感しているらしい>「にちようびはまるこちゃんだの?」。



2005年02月26日(土) 古文庫本

この間Amazonで出品してさ、なんていう話を実家ばばにしたところ、ちょうど読まない本を整理したところだから売ってみてよと頼まれてしまった。文庫本ばかり40冊ほど託された。

改めてそれらを広げてみると、ああ、こりゃ相当古いね。ヤケもあれば、埃ともカビともつかない汚れがございます。

夫は古本アレルギーというか、古本屋の埃っぽいような日向くさいような、ああいう空気を吸うとくしゃみ鼻水が止まらなくなる。まずは埃を払わねば。

外に出て窓を閉め、カーサンもマスクして一冊ずつ埃を払う。汚れをぬぐう。これはどう考えても出品できない予感。

しかも、二つ返事で引き受けたものの、今まで売ったことがあるのは単行本ばかり。文庫本ってどうなのよ、と見てみると、一円とかで出品してる人がたくさんいらっしゃるんですが。

そして成約料や手数料や配送料をプラスマイナスしてみると、足がでかねないことが判明。そのためにエクセルでシミュレートまで作ってみる。そういうことにはエネルギーを惜しまないカーサン。ま、あとで役に立つし。

やはりAmazonへの出品は見合わせよう。

で、どうする。BOOKOFFで買い叩かれてくるか、えんやこら古本屋まで持参するか、それとも図書館とかに寄贈するか>引き取ってもらえるのかという古さ。

むーん。とりあえず・・・読むか。

新潮文庫でハトロン紙みたいな薄紙がついてるの、初めて見たよ。岩波でしか見たことなかった。昭和42年の石川達三「結婚の生態」。旧仮名遣い。「たうとう友人に頼んで探してもらふことにした。」ときたもんだ。



2005年02月25日(金) 暴れだす

昨日は月に一度の定期検診。

柳の下のどじょうを狙って予約の30分前に着いたが、生憎どじょうはいなかった。予約時間より一時間遅れてようやく診察室へ。

開口一番、「悪いですねえ」とU先生。過去120日くらいの血糖値の平均を表すHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という指標があるのだが、採血の結果8.8%に上昇が判明。前回は7.2だったから、えらい急上昇だ。

咄嗟に理由を考え出してしまう。12月の風邪の高血糖のせい?でも最近は低くてばたばたすることの方が多いくらいなのに。無性に理不尽な気がして、しかも「そんな言い方しなくても」と理不尽への怒りをU先生に転嫁。むかむか。

最初に一発かまされて凹むカーサンを見かねたのか、「ま、過ぎたことは仕方ないですから、これからのコントロールをがんばっていきましょう、大丈夫ですよ」と彼にしては最上級の励ましを頂く。「そっちが先にかましといてなんなんだよ・・・」とカーサン腹の中で毒づいていたのは内緒だ。

そしていつものコースで実家へ向かう。途中娘がうずくまってべそをかき出す。やれ今度は低いぞ。

地下鉄の駅から実家までの道は、坂を少々下り、その後大層上るという谷越えなんだが、谷でノビてしまった娘。14キロを担いでえんやこら坂を上る。

到着して測るとやはり低い。病院で測ったときの半分以下に下がってる。早くお昼ご飯を作らなきゃ。その前にとりあえずジュースで応急手当。ビスケットもかじらせる。

娘は気分が悪いので「おかーちゃんいかないでー」とべそべそ。それでも放っておいて昼ごはんを作ってしまいたいし、自宅なら絶対泣かせてでも作るのだが、実家じじが「かわいそうだ、そばにいてやれ」という。内心ため息をつきながら、予定より多くビスケットを食べさせてしまう。

カーサンでなきゃダメという状態なのはわかるけど、相変わらずじじとカーサンとでは優先順位が食い違って、しかもそこで自分が折れてしまった。ちょっとみててよお願い、と言うべきだったのに。

ビスケット食べ過ぎた分、おやつ前にはHIに振り切れる。はあ。ため息がまた出る。ため息をつくと幸せが逃げていくといういうけれど、どうしてもついちゃうこともあるってスガさんもラジオで以前言ってたし。盛大にため息をつかせてもらおう。

コントロールがんばりましょうと言われたその直後にHIを出した。そんなことで落ち込んでいるのだ。カーサン次第で防げた可能性があったのに、と思うと情けなくてたまらない。

U先生に、血糖値の記録から、ときどき二日連続でお昼が高値ですね、と指摘されたのも引っ掛かっていた。そうです、週末ですよ。外出すれば外で食べるのが常になっていたけど、やはり自宅で食べる量と比べると多いのだ。炭水化物プラス甘いものという組み合わせが多いお子様プレートがうらめしかったりする。上がらないわけがない。

もういっそ外食は控えた方がいいのかしら。「このままじゃ9%台にのっちゃいますよ」というU先生の声が回る。ぐるぐるぐる。理不尽な気持ち。ああもう。こんな考え方おかしいってわかっているのに。

そして自宅に戻って深夜、娘が猛烈に夜泣き。なだめてもなだめても泣き止まない。測ると平常値。なんだろう、ストレス?病院が嫌だった?ただのカンの虫?

測定も注射も娘は嫌がり、「いやだよねえ」と同意するだけしてカーサンはそれをする。まるでお決まりのゲームのようにパターン化すらしている。本当はそれってとてもよくないのではないか。そんなことまで考え出したら止まらない深夜。かなりのハイテンションで夫に吐き出しまくる。

娘が本当にどう感じているのか、考えれば考えるほどわからない。どうすればいいのかわからない。振り回されたくないのに、逃げられないってかんじで振り回されていやでたまらない。

しまいにゃ「考えてもわからないことを考え続けるのは無駄なことなのか」まで到達。深夜特有のどつぼ思考パターンにはまるカーサン。

「無駄ってことはないんじゃない?(←語尾上げ)」と夫はお風呂に消えていった。



2005年02月23日(水) あとから気付く

こないだ書いたように、公園で会うママにカミングアウトしてからというもの、すごく気が楽になった。

自分から切り出すことに、実はとてもこだわっていたのかもしれない。言ったほうがいいか、いや言わなくてもいいや、と自問自答で済ますたびに、この人とはそこまでのおつきあいじゃないし、と確認したみたいで、勝手に寂しくなっていたのかもしれない。

わーっとコドモたちが盛り上がっていても、娘が低そうな怪しいそぶりを見せたら、その輪からソッコウで離れなくてはならない。他のママ達の目を気にしすぎだとは思うけど、そこで理由を話せたらなあ、とずっと思っていたんだと思う。「つきあいの悪い親子」と思われたくなかったんだな>つくづく小心者。

ひとりに話したから何が変わるわけじゃないとは思うけど、「話しても平気」という経験がとても心強い。

自分が実はびくびくしていたんだな、と、今わかる。わかってほしいなら、話さなくちゃいけないってことも。

これからもこんなことを繰り返して、少しずつ前に進んでいくんだろう。

===================

あとから気付く、といえば、もうひとつ。

スガ様の夜以降、カーサンとても落ち着いている。

スガ様ナイト(活用形)以前、カーサン娘と劣悪な感情関係を展開していたのだ。

お風呂が湧いたのを知らせるチャイムが鳴った途端、「うかはいまみっきーのごはんちゅくってるんだからー」とさも嫌そうに主張する娘に「だからなんなの!」と食ってかかるカーサンを見て、夫はしみじみ「日頃の敵対関係が現れているね」と笑ったが、一事が万事その調子だったのだ。

底にあるのは本当はこっちかもしれない。娘が最近測定も注射も嫌がり方が強くなり、それを御すのにカーサン四苦八苦。三度の食事のたび、おやつのたび、寝る前、それプラス低いと思われるとき。そして誰もカーサンを褒めてくれない。褒めるどころか娘は嫌がるばかり。あーもうやってらんない。

カーサンそんな自分自身にガッカリするやら嫌気がさすやら、毎晩夫に愚痴りまくり。愚痴る自分も情けない、と続く、そんなループに毎日はまっていた。娘も巻き込んだ不機嫌スパイラル。

また妙なことを、と言われてもいいけど、スガさんの声を聴いていたとき、とても褒められたような気がしたのだ。「よくやってるね、がんばってるね」。一番聞きたかった言葉を、スガさんの声で自分の中に見つけたかんじ。ええ、図々しくてすみません。

毎日の娘の持病の管理で、と言い訳をつけることもないのだろうが、カーサン乾いたスポンジ状態だった気がする。絞っても、逆立ちしても鼻血も出ませんってやつ。

そしてそれを自覚できたのは、スポンジが充分湿って、滴り落ちるくらいに含ませることができたからのように思えてならないのだ。あの晩湿らせてくれたのは、スガさんだけじゃなかったし(←あ、やらしい?)。

たまには必要とわかっていても、娘の管理を理由に「無理無理」とあきらめていたことに、本当は執着していた。カーサン自身がわざわざ選んで、好んで、クサイものに蓋をしてきたツケが、乾いたスポンジだったんだろう。

だから本当に、いくら感謝しても足りないくらいと思っているんです、はい(無理やりまとめてみる)。



2005年02月22日(火) メモメモ

早起き・公園・お昼にうどんの3拍子が揃うと大抵低血糖。そのあと買い物・公園とまだまだ活動は続くので、買ったばかりのビスケットをとりあえず補食してから外に出る。

帰宅して本格的におやつ、と思ってフツーにスケールを守って打ったけど、全然食べないー。案外お腹いっぱいなのね。運動もじんわり効いてくるだろうから、夕飯前に低くなる可能性大。さっきの補食が裏目に出そうな予感がする。

早めに夕ご飯の支度をしておこう・・・と思うなら、これを書いている場合じゃないだろう>自分。

本日も覚書にて失礼。

===========

追記。

その後さらに補食を取ったものの、夕飯前にやはり低くなってしまった。追いつかず。反省。

夕飯後に超速攻型を打ってまたびくびくしたものの、その後は大丈夫でした。ほっ。



2005年02月17日(木) カミングアウト

今日は暖かくて実に公園日和。娘の希望に沿って、三輪車で公園に向かった。

公園が見え始めたところで「おともだち今日はいるかな」「あっ、いるね、おともだちいるね」と娘がぶつぶつ独り言で確認しているのは不特定多数のお子さんたちの姿。

入り口に着いて三輪車を降り、公園全体を見渡してぽつりと「Pちゃんいないね」とつぶやいた。それは残念?それとも安全確認?どちらともつかない様子。
※1月28日の日記に書いた、公園で娘が一緒に遊んだ男の子はPちゃんというお名前(でも仮称)。

娘まずブランコに突進、陽を浴びて調子よく漕いでいると、砂場から満面の笑顔で駆けてくるあの子は紛れも無くPちゃんだ。もちろん彼の手にはなわとび。

Pちゃんママは「ほんとにあんたはしつこいー」と苦笑、他のママ達も「すごーい、覚えてたんだね」「本当に彼女が好きなんだねー」と驚きの声をあげている。

当の娘に笑顔無し。困惑100%の表情を見かねてカーサン娘の耳元で囁く。「Pちゃんと遊んだらきっと楽しいし、どうしても嫌ならお母さんもちゃんと言ってあげるから大丈夫」。そう浮かない顔しなさんな。

やがて追いすがるPちゃんを振り切るように、ぶらんこから砂場に移動する娘。なわとびを差し出して追いかけてくるPちゃん。なんて一途なんだ。

おばちゃんでもかまわないですか、とカーサンがなわとびを受け取るという妥協案をPちゃんに提示すると、意外なほどすんなりPちゃんオッケー。カーサンがなわとびの片端を握ってPちゃんの跡を走れば、娘も「待ってー」とついてきた。これこそ「将を射んとせば馬を射よ」ってやつか。やるなPちゃん。

Pちゃんママは恐縮しまくっていたが、そのうちPちゃんと娘、二人でお尻を並べて砂場で遊び出した。自然Pちゃんママと世間話。Pちゃんにはお兄ちゃんがいるという。そんな流れでカーサン二人目は考えているのかという話になった。

スガ様に頂いたパワーがみなぎっていたせいか、そんな突っ込みについカミングアウトしてしまった。娘には持病があって、その管理で今のところ手一杯、なかなか難しいね、と。

するとPちゃんママから思わぬ反応が返ってきた。Pちゃん兄にも喘息という持病があるので、すごくよくわかる。Pちゃんと兄との年の差はそのせいがあると思うのよね、とPちゃんママ。持病があるってことで幼稚園も生徒数に対して先生の多い園を選び、小学校もその延長で越境して通っている、となかなか手に入らない地元情報を教えてくれた。

こちらが手の内を見せることで、初めて返ってくる何かがあるのかもしれないねえ。少し勇気が要ったけど。

そういえば娘が発症したとき、夫が「これで娘に悪い虫はつかない」と笑ったことがある。持病という事情は、踏み絵というか試金石になりえる。

今のところ娘が自分で説明することはないので、夫の踏み絵説が実際当たるかどうかはわからないが、カーサンにとって確かに、それを話すことが出来る相手かどうかというのは一つの基準になっている気がする。
※別に特に持病に限る必要はないか・・・。プライベートなこと一般と一緒だ。

必要にかられての場合(幼稚園とか医療者ね)を除いて、まずお知らせしようという気が起きるかどうか、お知らせしたあとの相手の反応はどんななのか。「お知らせしとこう」と思える時点で相当信用していることになるので、その後の反応で落胆することは実は少ないのかもしれないな。

Pちゃんママには3回くらいしか会ったことはないし、たまたまPちゃんが娘にぞっこん(違うか)というだけのご縁からなんだけど、ああしてぽろっと話してしまえたというのは「いけそう」という勘みたいなものもあったように思う。

あとはスガ様ナイトの余韻としか説明のしようがない。ライブ当夜は神経高ぶってこの寝意地の汚いカーサンの眠りが浅かったくらいだからね・・・。



2005年02月16日(水) スガ様の夜(案の定長文失礼)

何ヶ月この日を待ちわびたことだろう。スガシカオ&THE FAMILY SUGARツアー in 東京国際フォーラム。

イープラスもチケぴも玉砕した私とりつこさんに、先行予約でチケットを獲得して愛の手を差し伸べてくれた奇特な方、noirさん。noirさんとは初めてのご対面。想像していた以上に姉御肌なお方であった。

そんな大事な日にポカをしでかす、あまりにお約束な私。現金持参額が貧乏だったことに途中で気付き、有楽町を走り回る羽目に。「ここは三井住友だし、ここもみずほだ・・・」と東京三菱のカードを持って宝くじ売り場のおばさんにまで尋ねる。「昔は交通会館の下にあったけど、あそこ本屋になっちまったからねえ」江戸っ子なおばさん、ありがとう。都銀ならどこでも下ろせるって常識を、誰かこのお馬鹿さんに教えてやってください。

会場ロビーではスガシカオグッズに人だかり。「お金ないしな・・・」と、まるで20円握り締めて、駄菓子屋でヨーグルトを物欲しげに見つめる子どもと化した私に「大丈夫!貸すよ!」「私も!」とどこまでも優しいりつこさんとnoirさん。本当にすみません。しっかりスガ様写真集をゲット。ツアーパンフならばもう少し文字が欲しかったけど、贅沢は言うまい。

国際フォーラムはステージを底に、客席がすり鉢状で視界がよかった。さらに図々しく通路側の席を頂く私。音響もすばらしい。音が自分の耳目指してまっすぐ集まってくる感じ。

ステージから客席に向けてサーチライトのように照らされると、ステージのスモークと相まって、視界がステージでいっぱいになる。蜃気楼のようにぼうっと浮かぶスガ様ご一行。

ライブが始まる前は「このお楽しみが終わってしまったら、明日からどうやって生きていこうか」と不安に思ったくらいだったけど、始まったら「これで明日から生きていける」と確信した。

CDで繰り返し聴いた、DVDで何度も観た大好きな人たちが数十メートル先で今演奏している。その音を、生で、ダイレクトにこの耳で聴いている。こんな幸せがあるだろうか。
※もちろん隣りには「お金貸すよ」と背中を押してくれる優しい人たち。

スタートから一時間半くらいはJ−POP善良なスガシカオ、残りはFUNKFUNKの黒スガ様を堪能した。いい。

メロディがある間はスガさんの声を、間奏やイントロアウトロではファミシュガの演奏力を満喫。スガさんて予想以上にギターうまかった(失礼)。アコースティックパートでは、鼻水も涙もフルスロットル。そんなときに限ってハンカチが見当たらないマーフィー。

MCのおちゃらけぶりと、歌とのギャップが激しい。こんな人がこんな歌を?が、逆に感慨深かったりもする。そしてエロくなければ、美しいうたも歌えないんだろう。両極端は誰にでもあるはず。それを隠しもせず、あえて露出するスガ様。そんな彼が好き。

ライブの後はnoirさんのあとを金魚の糞のようについていき(誰がと尋ねないように)、沖縄料理っぽいお店に。いやー見事だビールのグラスが空く空く。ウーロン茶でちびちび、しかしがつがつ食べる私。しかも「有り金がこれしか・・・」と食い逃げ状態。ひどい。ひどすぎる。

初対面の方が二人と、私にとっては緊張する場面のはずなのに、スガ様パワーのおかげか、ライブを共有したという親しみからか、或いはりつこさんがいるという安心感からか、全く壁無くお話できた。「二回目からは緊張しなくなるよ」という、前回のりつこさんの金言どおり、今回は緊張よりも期待のほうが上回ったようだ。

ちなみに今日、夫は会社を休んで夕方からの娘番に備えた。おとといあたりは鼻づまりと頭痛を訴えていた夫。「俺にはかまわずに行け」と芝居がかる夫の屍を乗り越えて(当日は元気でしたよ)臨んだスガ様ライブ。そうしただけの価値はあったよ。本当にありがとう。

雨男のおかげでこの日だけピンポイントで降った冷たい雨にもめげず、この私がスカートで、タートルじゃないセーターで、もう合コンか見合いか初デートかっていう気合でおめかししていったよ。もう二度とないよ・・・。地下鉄の窓に映る自分の姿が恥ずかしかったよ。若作りしすぎたさ。我ながら見慣れない自分で、初対面の方に会ったなんて。ひー。

しかし音楽の持つ力ってすごい。人と会うことでもらえる力もすごい。

素晴らしい夜でした。



2005年02月13日(日) 三連休最終日

三連休最後の晩は実家参り。届け物というか預かり物を渡さなくてはいけなかったし、お雛様を連れてくるという使命もあったし。

そして何より実家のアップライトで「奏」を弾いてみたかったのだ。外気とほぼ同じ火の気の無い元私の部屋で格闘することしばし。難しいというのはよーくわかった。

格闘したおかげで電子ピアノ欲しい熱が少し冷めた。こうして熱しては冷め、熱しては冷めを繰り返している。もしも娘がピアノを習ったりし始めたら、それが年貢の納め時ってやつなのかもしれない。

夕ご飯のお鍋をじじばばとつつきながら、ふと思い出して尋ねてみた。カーサンが幼稚園時代にばばが作ってくれたお稽古バッグ、あのアップリケ刺繍の図案集はまだ持っているのか、と。「あるわよ」と即答、納戸から引っ張り出してきたそのブツには、紛れもなくあの柄が。

幼稚園だったか小学低学年だったか、
ピアノのお稽古の順番を待つ間、
刺繍の花をひとつひとつ手で触って
確かめていた記憶がやけに鮮明。

ロバの花車の柄。図案の写真をよく見ると、
ばばはずいぶん刺し方を簡略化してたようだ。


しかしばばの物持ちの良さには本当に驚くよ。
昭和47年発行。

「子どもの刺しゅう」の割にはおどろおどろしい字体のような。

表紙のくまは、アップリケを刺しゅうにアレンジして
幼稚園のスモックに施されていた記憶あり。



2005年02月11日(金) 「奏」熱

カーサンの携帯メールの着信はスキマスイッチの「奏」最後のサビ(在宅時限定)。オーキャンのLIVE音源だ。娘はそこだけ歌えるようになった。

J−WAVE LIVE 2004での、スガさんの「黄金の月」とスキマの「奏」二曲のラジオオンエアを録音したMDは、大事な大事な保存版になっている。昨日は何故か「奏」を聴きたくて聴きたくて、そこだけリピートしてずっと聴いていた。

そのうち猛烈にピアノが欲しくなってきた。あいや単純。いや以前から欲しかったから、再燃というやつだ。

実家にアップライトはあるけれど、今住むマンションという環境を考えると消音できる電子ピアノがいいなあ。CASIOのプリヴィアが安くていいなと思ったけど、ほぼキーボードタッチという情報をネット上で見つけて考える。

ネットで買うにしても、やっぱり実物に触ってみないことには決められない。どこの楽器店に行けば触れるんだろう。池袋?御茶ノ水?銀座?

所狭しとギターやベースなんていう壊れ物が並ぶ楽器屋さんに、娘を連れて行くのはかなりデンジャラスだなあ。夫がいるこの連休がチャンスといえばチャンス。

ちなみに今日「あるかも?」と期待していってみたショッピングセンターには楽器自体全くなくて成果ゼロ。とほほ。

「奏」のスコアも探したいしなあ。やっぱり御茶ノ水かなあ。



2005年02月10日(木) Amazon様

Amazonにログインするたび、「あなたの買った商品がおいくらで売れます!」と勧誘され続けてきたカーサン、先日初めてAmazonマーケットプレイスに出品してみた。どきどきするなあ。

たまたま人気商品だったからなのか、翌々日には買い手がついてしまった。

梱包する封筒を買いに行き、娘が覗き込むなかラッピングして体裁を整えて、郵便局で発送。買い手さんにメールも送る。

た、楽しいぞ・・・。

ちゃんとしなくちゃという緊張感が気持ちいい。いかに日頃だれてるかってことだけど。

何故か売り上げはカーサン名義の口座に入ることになっているのであった。

そして早速またAmazonでお買い上げもしてたりする。まさに奴らの思う壺。



2005年02月09日(水) バネポーチ第二弾/法務局出張所

懲りずにバネポーチ作成第二弾。

今回は刺繍。
茶色の生地が薄いけど帆布で、固いのなんの。難儀した。

「下田直子の刺繍図案」を参考にしたんだけど、
そりゃもちろん遠く及ばないのは言うまでもない。
だってそうでしょそりゃそうだもの。

内袋は紫系のチェック。

「うかはあかいのー」との声にお答えして作成。
苦し紛れの刺繍は位置がずれまくり。

「さくらんぼとどーなちゅね」との声にお答えして。
もう言いたい放題なんだから>娘。
サテンステッチは苦手中の苦手だ。
根性見せた。

内袋はいちごでございます。


娘の起きている時間にちまちま刺繍し、寝てからミシン。刺繍糸の入った箱をまあ楽しそうにかき回すかき回す。いろんな色がきれいに見えたり、糸の手触りが心地よかったり、自分も母親の針箱が好きだったっけ。ボタンとか安全ピンとか、こまごました小物のつまった小引き出しも面白かった。

和裁の裁断に使おうと買った板が未だにあるんだけど、それに何か足を履かせて作業台にできないかなあ。気が向いたときしか作らないくせに>自分。出来れば引き出しの付いた足だといいね。妄想は膨らむ。

=================

所用で法務局出張所へ。自転車で行くにはちと距離があるが、筋金入りのペーパードライバーの身としては、ひたすらペダルを踏むのみ。

近づくにつれ、それらしき構えの事務所が並ぶ、お役所近くによくある風景になってきた。こっちで間違いないぞ、よしよし。

なにか持参するものに不備があって出直すこともあるかもな、と得意の悲観的可能性を覚悟しつつ、娘の手を引いて中に入る。

初めてのお役所的場所ってのは、まず勝手がわからない。まごまごしながら申請用紙に記入して弱気モードで受付に出すと、親切なおばさまがきびきびと教えてくれた。素人をあしらうのに慣れていらっしゃる。時期が時期だからだろうか。

おかげさまで滞りなく必要書類を手に入れ、帰り道にご褒美のドーナツを買って帰った(それでドーナツの刺繍をする羽目に)。

そしてもう一通、その書類が必要だってわかったのは、夜遅くなってから。どこまで間抜けなんだろうか>自分。



2005年02月06日(日) こどもの城

土曜日にこどもの城に行った。夫は本当は千葉房総に花摘みにでも連れていきたかったらしい。すまんがここで手を打っとくれ。

そんなに混んでもいなくて、お駐車料金に目をつぶりさえすれば娘には格好の遊び場だわ。どこに行くにも父母の手を引っ張っていくのが難点だけど。

猛烈に静電気の発生する滑り台とか、ちょっと大きいお子さんに顔面蹴られながら上るアスレチックとか、カーサンにも結構刺激的。ああ楽しい(三白眼気味でここはひとつ)。

音楽室みたいな空間で小1時間ほど人形劇を鑑賞。おうたのお姉さんの声に合わせて大声で歌う娘。へー。劇の進行に目が釘付けになってる娘。へー。

以前連れて行った、近所の児童館の紙芝居には無関心丸出しだったのにねえ。環境のおかげか、成長したのか。ともかく面白がってくれて嬉しいよ。

実はカーサンこの日、人生初のボディブリファーとかいう下着を着用していた。場所が青山というオサレな街に繰り出すからっていうわけじゃないけど、お腹周りにどれだけ効果があるのか試してみたくて。

もともと締め付ける下着が苦手なカーサン。2〜3時間もするとなんだか息苦しくなってきた。圧迫感で肩がこる。頭痛がしてきた。絵に描いたようなお馬鹿さんだよあたしゃ。

カーサンひとり青ざめた顔で帰宅。娘はるんるん、夫も満足げだったからよしとする。下着は封印しとく。



2005年02月04日(金) 着地点発見できず

気持ちを常に上向きのアゲアゲでキープしていたい。上機嫌な人でいたい。出来ないことほど強く願うものなんだろうか。

そんな私が最近読んだ本。笑って。「子どもを叱らずにすむ方法おしえます」「感情コントロールで自分を変える」「のだめカンタービレ」「はちみつとクローバー」みっつめよっつめは関係ないか。

幼い頃、私の母はデフォルト不機嫌な人だった。姑と同居、第二子である娘(カーサンね)はその姑が世話し、自分より姑に懐いている。仕事は夫同様に忙しいが、食事を作るのは自分だけで、夫は茶の間で子どもらとテレビを見て笑っている。誰も私の気持ちなんて。

ふんふん、今ならそういう理由が推察できる。

でもあの当時、怖い横顔で黙っていたかと思うといきなり「手伝いたくなければ手伝わなくていいっ」とキレられるのは本当かなわなかった。勘弁してほしかった。母以外は皆笑っているのに(笑っているから不機嫌なのも今ならわかる)。

願わくば、どうしたいのか、何が不満なのか、どう感じているのかを家族に説明して欲しかった。そして、カーサンは彼女と同じことはすまい、と思う。自分の意思ひとつだ、と思う。

でも出来ない(できないできないできない・・・←ディレイかけてみて。こんな歌あったよね。なんとかいずみさん?)

そういうわけで(どういうわけで)、昨日は娘の前で泣いてしまった。情けなかー。理由?娘の口答えにカチンときて。ほんまに情けなかー。情けなくてよっぽど泣けてくらあ。ホルモンの馬鹿ー。

「お母さんはいつも家庭の太陽でいてください」って園長が言ってた。難しいのはカーサンひとりなんだろうか。たまに曇るどころか荒天或いは鬱陶しい小糠雨。

いつか娘に「ほんとにおかーさんってジョーチョフアンテーでイヤだったよー」と思い出されるのにちがいない。

・・・にんじんだもの(byけらえいこ)。



2005年02月02日(水) 小児科

鼻が詰まったついでに親二人を完全に起こそうとする娘。午前5時。主に付き合うのは夫だ。カーサン生理初日だもんで(なんという言い訳)。

日本脳炎の予防接種を幼稚園入園前に済ませておこう、と小児科に予約を入れてあったのだが、それを風邪の診察に変更。実は初めて行く小児科なのだ。

N大入院中に知り合った看護士さんが偶然ご近所さんで、N大出身でスムーズな診療で定評ありと教えてもらった先生。そして彼は幼稚園の園医でもあるのだ。一度ご尊顔を拝んでおこう。お世話になる可能性特大だもの。

待合室のおもちゃはほとんど木製で、患者さんは一人診察室にいるだけ。お、結構空いてるね。予約の時間通りに診てもらえそう。

診察室に現れた先生は、ノンタンのくま先生のようにガタイのいいおじさん。圧迫感を減らそうとしてかピンクのシャツ。現れた瞬間「ピンク!」しか頭に浮かばなかったくらい、鮮明なピンク。白衣よりいいか。

問診票を見て「イッケイトウニョウビョウなんだねー」と淡々。へえ、くま先生はイチガタとは言わないんだねえ。発症したときのこと、現在の管理や定期検診のことを少々尋ねられ、主治医の名前を知りたがった。同じ大学病院系列だからかしらね、やはり知りたいものなんだろうか。知っておいてもらっていいけど。損はないと思う(腹黒)。

4月から幼稚園に通うという話にもなり、血糖値の幅を尋ねられ、「ふんふん、低血糖に気をつければ大丈夫だね」と「イッケイ」にも詳しい様子だった。

例えば大変だね、と言われると「私(或いは娘)って大変だったっけ」と無意識と意識とを確認してしまってくたびれたりするんだけど、くま先生は一切同情的な表現を使わなかった。親戚とか世間に同情されるのもイマイチくたびれるけど、医療者にそれをされると一層こたえるんだよね。

もうフツーのことになってきているんだと思う。意識したくないくらいにね。カーサン自身のアレルギーやアトピーと同レベルな感じ。もちろん合併症やらを忘れているわけじゃないけどね。

そういや娘の鼻、父母共に鼻にはアレルギーがあるので弱点かもしれないなあ。いつも風邪は鼻から(黄色のベンザ?)。

「よーし、おいしいクスリを作ってあげよう」と処方されたのは4日分。充分だな。うん、この先生となら、やっていけそう。



2005年02月01日(火) 安眠

午前午後と二回も公園で遊んだのに、寝つきの悪い娘。「ねないーねないー」と布団の中で抵抗すること1時間。やれ喉が渇いただの、やれここがかゆいだの、お決まりの引き伸ばし作戦にカーサンげんなり。

おかしいなあ。疲れ具合からして、さくっと寝そうなもんだけど。

ようやく娘が目をつぶり、大人はテレビの時間(サルヂエ→キラキラアフロ)。ここで寝ときゃよかったのに。あーとーのーまーつりーぃーよーー(絶唱)。

さて寝るかとカーサンが布団に入ると、やおら隣りの布団の娘がむくりと起き上がった。いやいや、これから寝るところだから。寝て寝て。なんとか寝かす。

そして午前2時、本格的に娘が起きる。寝ぼけているのやら夢見が悪いのやら、何を言ってるのかわからないけどごうごう泣きながら抗議している。

ようやく聞き取れたのが「牛乳」。飲む飲む。この飲み方は、そしてオムツの重さは。去年の5月あたりを彷彿とさせる。

測ってみると高血糖。道理で喉が渇くわけだ。しかし不思議、夕飯前は低いくらいだったのに。首を傾げながら娘をなだめる。収まらない娘。

こういうときはN大S病院に電話だ電話。超速攻型を打って下げるよう指示をもらう。

「食べる前に打つ」が娘はもとより、カーサンにも浸透していて、下げるためだけに打つのがためらわれる。下がり過ぎないかこわい。うーん。ここでためらっていても、娘にいいこと無いとわかっているのに。さあさあ。打つ。

意地になって目を開いているかのような娘につきあって、絵本を二冊読むカーサン。ちなみに夫も「おとーちゃんもおきてー」と寝かせてもらえないのであった。不憫よのう。

「○○が痛いの?」と娘に尋ねれば、誘導尋問のように「うん、○○が痛い」と答えてしまうお年頃。本当はどこがどうつらいのか、いまいちはっきりしないのがもどかしい。

唐突に丸一日パンツになったせいで便秘腹痛か、風邪のひきはなで喉が痛いのか、高血糖でだるかったのか。「だるい」なんてまだわからないだろうしねえ。原因はひとつじゃないのかもしれないし。

しかしつくづく、娘の安眠はカーサンの安眠だ。そしてオトーサンのね。今夜は眠れそうかい?娘。鼻が詰まって苦しそうだなあ。


 <<  index  >>


さば [TOP]