恋愛日記



 続。

夕陽が水平線を彩り
空と海が溶けていく
次第に沈む赫い陽が背を灼いて
影が宵闇を囁いた

足の爪にこびり付いた星砂は
夏の匂いを鼻腔に運び
永遠を願って噎び泣くあたしの泪は
汐に紛れて消えていった

夢にさえ
終わりはあるけれど

意識が浮上するその中で感じた
頬を伝う泪は

ゆめのつづき

2008年02月17日(日)



 色。

君は
きれいな色になったね

あたしは
どんどん澱んでいくよ


深い闇を渡って
月の裏側に隠れたい

噎せ返る霧の息が
あたしの気管を侵していくから
この世界に没していく


目を開けば
きっと美しいものなんだろう

きみも
君がいる世界も
その世界にいるあたしも






でもあたしの世界は
闇すらない

2008年02月07日(木)
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