TOI,TOI,TOI!


2005年09月12日(月) メンコン

近郊のIdsteinという町でメンデルスゾーンの協奏曲を弾く本番があった。ソリスティックに弾くということは、思ったより簡単ではなく、オケと指揮者がよっぽどよくない限りそんなわがままは許されない。意外と。オケのメンバーは主に学校の知り合いで、そういう意味ではアットホームな雰囲気でありがたかった。指揮者も学校の関係の知り合いだけど、こいつはまだまだ発展途上で、、大変だった。CD聞いて予習しすぎて、そのCDのテンポ感が体に染み付いていて、何度も「テンポが遅い」と言ったのに、根本的なとこで私の弾きたいテンポに最後まで馴染んでくれなかった。いい人なんだけどね。Carsten Koch氏。

煮え切らないながらも、なんとかこなし、客はおおいに喜んでくれた。オケのメンバーも、次々祝福に来てくれた。この曲は自分に合っているということが分かったのも大きな収穫。

学校の修了試験でコンチェルトを2曲弾かないといけないのだけど、候補曲が一曲増えた。


2005年09月07日(水) ボエ〜ム

シュトラウス、ヴェルディときて、今日はプッチーニで。前のシーズンから続いてるので、「思い出すための」通し練習でした。私にとっては思い出すも何もないんだけど。

普段は上から見ていたオケピットにも今日初めて入ってうれしかった。そして、、

こういうのだったら一生やってもいいな〜
シュトラウスよりプッチーニがいいな〜
鳥肌立ったよ。歌にはやっぱりかなわないな〜。




2005年09月05日(月) オペラ始まる

ひ〜け〜な〜い〜

まだ2日しか働いてないけど、さっそく降参です。白旗です。シュトラウスの影のない女とプッチーニ・ボエーム、ヴェルディ仮面舞踏会、と日替わりメニューがオペラ初心者の私を襲います。と・く・に・影のない女はまじ凄い。まじへこむ。

もうあのオペラってのは、なんていうか、経験がすごく物を言うというか、経験だけというか、そんな感じです。運動神経って言うか、スイングスイングって言うか、、そな感じ。
影のない女のリハーサルのときそうだったけど、なんか一度そのスイングスイングの波に乗りそこなうとね、一ページぐらいの間、こうアップアップ溺れている状態が続いたりして。でね、その一つの曲が終わったりとか、指揮者が止めたりすると、もう、ほんとにプハーって、あー今完全に溺れたナーって、本当に魚のように口をパクパクしたくなる。もう、スリルだけは満点。で、オペラの人たちは、それがたまんないんだってさー。

オペラの人が、皆、オペラが大好きでオペラを弾いてるっていうのが、この数日間の感想。何十年もやってるうちにそうなるのか、もともとそうだったのかは謎だけど、私がシュトラウスの練習後に楽器をしまってたら、次々にいろんな人が「初日の曲がこれとはねー。でもこれす〜ごくいいオペラだから。楽しんでね」って皆申し合わせたかのように同じことを言ってくれ、本当みんなオペラが大好きなんだなーすごいなーと心底感心してしまった


2005年09月01日(木) 楽歴


山口伸子 バイオリン奏者

1977年 神戸生まれ。
1983年 桐朋学園音楽教室に入室、翌年ヴァイオリンを始める。
1989年 毎日学生音楽コンクール東京大会1位
1996年 桐朋女子高校卒。台湾,国家交響楽団に入団。
2001年 桐朋学園大学卒。
2001年 ドイツ、フランクフルト音楽大学入学。
2004年 フランクフルト音楽大学を最優秀成績1.0点で卒業し、Diplom号取得。
2006-09年 同大学古楽科在籍。
2007年 国家演奏家資格 "Konzertsolist"取得。
2007年9月 フランクフルト歌劇場管弦楽団に入団。

・師事歴(敬称略)
故藤家桜子、故鈴木共子、朱貴珠、山口裕之、Walter Forchert、Petra Müllejans

・ソロ経験
2004年 ヴィヴァルディ『四季』(フランクフルトオペラ団員有志)
2005年2月 リムスキーコルサコフ『シェーラザーデ』(フランクフルト音大オケ)
2005年5月 ベートーベン『トリプルコンチェルト』 (フランクフルト音大オケ)
2005年9月 メンデルスゾーン『バイオリン協奏曲』(Nassau室内管弦楽団)

・オーケストラでの経験
1996年 國家交響樂團 正団員
2002年 カッセル州立劇場 契約団員
2003年10月より バンベルク交響楽団 エキストラ
2005年〜06年 フランクフルト歌劇場 契約団員

2006年9月より バーデンバーデン・フライブルクSWR交響楽団 契約団員
2007年9月より フランクフルト歌劇場管弦楽団 正団員


  
 目次へ