少し前の事なのに、随分昔の出来事の様な気がする。 眩しくて汚したくないとあれほど大事にしていた思い出も、今は思い出すのが困難な時もある。
人間なんて本当に酷く粗末な頭脳を持った生き物だ。 あんなにこだわっていたのに別れの時が迫ってもまるで感情が姿を現してくれない。 始まりは誰しも疑問系なのに終わりは違う。 永遠の終わりと確信出来る。 あの人に恋焦がれてる私を私は好きだった。純粋で疑う心もないまっすぐな私だったから。 けれどそれだけでは成長出来なかった。 今の私は時々うんざりするくらいタフになってしまった。だからあの人もあの人を好きだった自分も可愛らしいと今は思う。
だけど私はもう止まれない。走り出しているから。 間違っていても止まれないきちんと自分で納得するまでは。
私を狂わせたのも正気に戻したのも奴だ。 まだ見ぬ世界まで突っ走る
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