水野の図書室
Diary目次過去を読む未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2022年08月31日(水) 有栖川有栖『迷宮書房』

「本からはじまる物語」(角川文庫)14番目の物語『迷宮書房』。
有栖川有栖らしい軽妙さで あっという間に読み終えました。
ほんとうに豪華執筆陣18名のアンソロジーで、様々な世界に飛び込めます。

『迷宮書房』は山の中にある本屋さん。
好奇心旺盛で本が好きな二人の紳士が入っていきます。

どんな物語でも用意があるという『迷宮書房』。

二人の紳士が読みたい物語は──。

ハラハラドキドキ楽しい物語です。

作者名を伏せられて読んでも、この18名の中なら、有栖川有栖!
って、すぐわかります。


2022年08月30日(火) 山崎洋子『メッセージ』

タイトルの『メッセージ』から考えるのは、誰から誰へのメッセージなのかということ。

登場人物の少なさとページ数の少なさで息苦しくなります。


「本からはじまる物語」(角川文庫)13番目の物語は本屋さんが舞台です。
本棚に別ジャンルの本が混じっていたら、、どう受け止めたらいいのでしょう。


気持ちが重くなりました。

これに似た設定なのが、この本の4番目の物語。
二階堂黎人『白ヒゲの紳士』。
『白ヒゲの紳士』の読後感は良かった。


2022年08月19日(金) 市川拓司『さよならのかわりに』

「本からはじまる物語」(角川文庫)12番目は『さよならのかわりに』。
作者の市川拓司さんといえば、『いま、会いにゆきます』の印象が強く、
この『さよならのかわりに』も市川拓司さんらしいファンタジーの世界です。

そのひとの人生を一冊の本にしてくれるという書店。

そんな書店があったなら、訪れてみたい気持ちはわかります。

人生に後悔をかかえた老人が不思議な書店で自分の物語を本にしてもらいます。

妻と出会い、結婚し、息子が生まれ、ささやかな暮らしに幸せを感じ…
やがて、息子が成長していくとともに衝突が生まれ…

「本からはじまる物語」の中では異色の存在のような物語。

人生が一冊の本なら、今日は何ページ目くらいかな?なんて考えてしまいます。
さて、がんばろう。




水野はるか |MAIL
Myエンピツ追加

My追加