水野の図書室
Diary目次|過去を読む|未来を読む
皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2017年02月03日(金) |
荻原浩『しんちゃんの自転車』 |
今から30年も前のこと……と、主人公が8歳だった頃を回想します。 真夜中、主人公が寝ていると、自転車に乗ったしんちゃんが迎えに来て、ふたりで出かけた日々。 しんちゃんの自転車の後ろに乗り、おたま池のほこらへ……。
ゾクゾクするような怖さと、せつなさが混ざり合った不思議な世界です。 しんちゃんが時々発する言葉が胸にささります。 「がってんしょうたくん」とか、妙に明るいのです。
生と死を分けるのは一瞬。 死者との交流を描いても、主人公が子どもだと、何となく受け入れられます。 子ども時代は、いろんな意味で自由があります。
|