水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2016年08月30日(火) |
法月綸太郎『カニバリズム小論』 |
最初の3行で読むのをやめようかと思いました。
ですが、 なんとか、最後まで読みました。
カニバリズム=人肉嗜食。 初めて知りました。
お察しください。
2016年08月29日(月) |
貫井徳郎『蝶番の問題』 |
「自薦THEどんでん返し」(双葉文庫)4番目のどんでん返しは貫井徳郎『蝶番の問題』。 蝶番(ちょうつがい)だけでなく、着目すべき問題は他にある、これもひとつのどんでん返し。
警視庁の刑事が、大学の先輩でベストセラー作家の暮らす高層マンションを訪ねます。 奥多摩の貸別荘で起きた事件の相談なのですが、被害者のひとりが手記を残していた──というお話し。
この手記が妙に不自然に感じるのは、どんでん返しありきという先入観が働くからでしょうか。 なるほど、そんな〜、やっぱり…と、いろんな思いが交錯します。
女の荷物の大半は服──わかる!!ええ、そうですとも!!
2016年08月19日(金) |
西澤保彦『アリバイ・ジ・アンビバレンス』 |
アリバイがありながら殺人を認めた同級生の真意に、ぼくと委員長が議論を重ねて迫っていきます。
うーん。 何だか、モヤモヤする展開。
読み終えたあと、すぐにもう1度読みたくなるという感じじゃないんです。 殺人事件なのに、現場を詳しく調べることなく、推論だけでまとめようとしているから、無理があるような気がします。
「アリバイ」という言葉の強さが印象的で、語源を調べました。 英語の「alibi」が語源で、ラテン語の「他のところに」を意味する「alius ibi」に由来するらしい。
2016年08月04日(木) |
有栖川有栖『書く機械(ライティング・マシン)』 |
自薦のどんでん返しが『書く機械(ライティング・マシン)』なのは、意外。 有栖川有栖なら、もっと他にラストでアッと驚く作品があるのでは……。
「作家小説」(幻冬舎文庫・2004年)所収の作品を「自薦THEどんでん返し」(双葉文庫・2016年)で読んだせいか、違和感があるのです。 人工知能が小説を書く日が近いといわれる今、非常にアナログ的な機械のお話しは、タイトルに期待し過ぎたせいか、何だか、肩透かしを食らったような。
それでも、場面を想像させる有栖川有栖は凄いし、作家って、本当に大変な職業だと思います。 ハラハラしました。
同じタイトルで、全く違う世界を見せてほしい。
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