水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2016年07月31日(日) 綾辻行人『再生』

「自薦 THE どんでん返し」(双葉文庫)を読み始めました。
綾辻行人、有栖川有栖、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、東川篤哉、の6名による、どんでん返し自薦短編集です。

最初は、綾辻行人の『再生』。
この世界は、ホラー!
爽やかな読後感とは真逆ですので、眠る前には読まない方がいいかも。

妻の身体にある再生が起きるのを待つ男のお話し。
ラストのどんでん返しは、鮮やか!
やられたっ!という感じ。

無意識のうちに、思い込みに囚われていたことに
気づきます。


2016年07月12日(火) 湊かなえ『約束』

「Story Seller annex」(新潮文庫)最後の作品、湊かなえ『約束』。
これが一番良かった。

国際ボランティア隊のメンバーとして、トンガの女子校で家庭科を教える理恵子のもとに、日本から婚約者 柏木宗一がやってきます。

婚約中の不安、迷い、忘れられない出来事……

理恵子の気持ち、宗一の気持ち。
ふたりの気持ちがよくわかるのは、物語の世界に入っているから。

人生は死と隣り合わせだということにも改めて気づかされます。




2016年07月10日(日) 恩田陸『ジョン・ファウルズを探して』

恩田陸がジョン・ファウルズを語っています。

ファウルズの『コレクター』や『フランス軍中尉の女』は、
タイトルは知っていたけれど、読んだことはありませんでした。
恩田陸が好きな作家、と知ると興味が湧いてきます。

好きな人の好きなものを知りたい心理でしょうか。

ただ、『Story Seller annex』は6名の人気作家の競演です。
恩田陸が紡ぎだす物語を読みたかった。
というのが、素直な感想。


2016年07月09日(土) 米澤穂信『万灯(まんどう)』

仕事のため、という理由で人を殺した商社マンのお話し。

主人公が自分の犯行を正当化しようと、綿々と語るのが、
哀れでならない。

犯行は誰にも気づかれないはずだった。
しかし、主人公を追い詰めるのは、人とは限らない。

悪いことはできないのですよ。




水野はるか |MAIL
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