友人の欠点だけを考えている人たちがいる。 そこからはどんな利益もうまれてはこない。 わたしはいつもわたしの敵の価値に注意を向けてきた。 そしてそのことから利益をうけた。
(ゲーテ)
今朝 夢見タンダ 不思議ナ夢ナンダ 君ト 手ヲツナイデ エラク透明ナ 湖ノ底ニ モグッテ行クンダ
ソコハ 滝里ノ ダムノ底ラシクテ モグッテ行クト 村ガ ソコニアル
君ハ 僕ノ手ヲ ドンドンヒッパッテ 昔 空知川ガ流レテイタフチノ ソノママ 沈ンデイル 木立チノトコヘ行ク
ソウスルト ソノ 木ノ1本ノ幹ニ 2ツノ イニシアルノ 彫ッテアルノガ見エル Hト Yッテ
2ツノ文字ガ 誰モモウ知ラナイ湖ノ底ノ ソレデモ立ッテル 1本ノ木ノ幹ニ Hト Yッテ 彫ッテアルンダ
ガンバッテ来マス 君モ ガンバッテ
『北の国から '89 帰郷』より
不思議です
不思議です
今なお生かされていることが
『不思議です』水野源三
私は翼を持ち
頂きにあこがれる
私はしっかりと飛ぶ
私には翼がある
嵐を突き
青空をよぎる翼が
『ユゴー詩集』ヴィクトル・ユゴー
畏れることなく醜にも邪にもぶつかって見よう。 その底に何があるか。 もしその底に何もなかったら、 人生の可能性は否定されなければならない。
(有島武郎)
この世で経験することは、 なに一つ空しいものはない、 歓びも悲しみも、 みんな我々によく生きることを教えてくれる。
『花匂う』山本周五郎
ただ道を得ることの深き者にして、然る後に能く浅言す。 凡そ深言する者は、道を得ることの浅き者なり。
『呻吟語』呂新吾
(物事の理解が深い人こそ、わかりやすく表現できる。 何でも難しく表現する人は、物事の理解が浅い人だ。)
なるほど死は生の末端にちがいないが、目標ではない。 生の終極ではあるが、決して目的ではない。 生それみずからが、生にとっての目標、その仕事でなければならぬ。
(モンテーニュ)
正しい判断力の持ち主は、 太陽の持つ輝きはなくとも、 星のように不動である。
(フェルナン・カバリェーロ)
逆らわず、おだやかにあしらう。
(大辞林)
我という人の心は ただひとり 我より外に 知る人はなし
(谷崎潤一郎)
功名心をしりぞけて、平常心、不動心を持ち続けよ。
(大山康晴/十五世名人将棋棋士)
There is a line between a definite maybe and an indefinite yes.
明確な「たぶん」と不明確な「イエス」は紙一重である。
(メイソン・クーリー)
いちばんばかで、 めちゃくちゃで、 まるでなっていないようなのが、 いちばんえらい。
『どんぐりと山ねこ』宮沢賢治
道に迷うことは、道を知ることだ。
(スワヒリ族のことわざ)
私は悪人です、と言うのは、 私は善人です、と言うことよりもずるい。
『私は海を抱きしめていたい』坂口安吾
「見抜く価値のあるウソ」と 「見抜いても仕方がないウソ」というのがある。
(横田雅俊)
ほんとうに 自分をすべてのものから 逆らいようもなく そっとへだてる暗さを知らないものは 賢くはないのだ
『霧の中』ヘルマン・ヘッセ
上を見て生きる、下を見て暮らすんや。 ほとんどはその逆なんや、 要するに志ということ、 生活とはそういうこと。
(開高健)
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