おもては雨でした。 一、二時間たてば、ちょうどいいかげんにおなかがすいて、 フィリフヨンカのお料理が、おいしく食べられるでしょう。 おしゃべりしたい気も出てくるでしょう。 いまは、ぬくぬくと、なにもかもわすれて、あったかにしていればいいんです。
ミムラねえさんには、いま、すっぽりとからだをくるんでいる、 大きなやわらかいふとんだけが、この世の中のすべてでした。 ほかのことは、みんな関係のない、よその世界のことでした。
ミムラねえさんは、ゆめなんて見ません。 ねむりたくなればねむり、おきたほうがいいときにはおきる、 それがミムラねえさんなのです。
『ムーミン谷の十一月』
秋になると、旅に出るものと、のこるものとにわかれます。 いつだって、そうでした。 めいめいの、すきずきでいいのです。 でも、ぐずぐずしていて、とりかえしのつかなくならないうちに、 どちらにするのか、きめなくてはなりません。
『ムーミン谷の十一月』
私の人生における成功のすべては、 どんな場合でも必ず15分前に到着したおかげである。
(ネルソン)
生きる技術とは、トラブルを排除することよりは、それとともに成長することにある。
(バーナード・バルーク)
無知であると思わせるのは、時として最大の英知である。
(グラシャン)
Poverty wants some things, luxury many, avarice all things.
貧乏な人にはいくつか必要、 贅沢な人にはいくつも必要、 強欲な人にはすべて必要。
(Abraham Cowley)
40年間法を執行していく中で、 私が見てきた何千という犯罪者たちにはひとつの共通点があった。 誰もが嘘つきだった。
(エドガー・フーバー)
精神を大切にするというのなら、 それとつながっている身体も大切にしなければならない。
(アインシュタイン)
子供の運命は、つねにその母親がつくる。
(ナポレオン・ボナパルト)
Nothing can be created out of nothing.
何もないところからは、何もつくりだされない。
(ルクレティウス)
あなたの原稿を読んでいると、なんかおなか減ったり、のど乾いたりするんだよね。
『少年カフカ』(村上春樹の妻の言葉より)
君を助けられなくて、残念だとは思わない。
『朗読者』ベルンハルト・シュリンク
サムライの優雅さと美しさ、武士道の精神、強さと慈悲と忠誠、 約束を尊ぶ心、正しいと信じることには命を投げ出す潔さ。 それは、本質的には、 どのような結果になろうとも自分の行為や言葉に責任を持つことを意味します。 サムライという戦士のための規範であるばかりでなく、 どんな人間にもあてはまる強靱で崇高な人生のありかたです。
(トム・クルーズ)
合理的な人間は、自分を世界に適応させる。 それなのに非合理的な人間は、自分に世界を適応させようとねばる。 ところが、あらゆる進歩はこの非合理的な人間にたよっているのだ。
(バーナード・ショウ)
教養と知識とは決して同じものでない。 というよりは、知識はそのままでは決して教養にはならない。
(河盛好蔵)
打ちかかろうというなら、この仮面をこなごなにしなけりゃならん。 囚人だって、壁をぶちこわさなかったら、どうやって外に出るんだね?
『白鯨』ハーマン・メルヴィル
夢は水に混じるワインのように、奥深くまでしみ通り、精神の色を変える。
(E・ブロンテ)
“進化”は違った考えがぶつかることによってのみはじまる。
(ピシェッツリーダー)
克服することができると信じる者は、克服することができる。 この人生の第一課を学ばなかった者は、恐れを克服できないまま日々を過ごす。
(エマーソン)
Freedom is not worth having if it does not include the freedom to make mistakes.
間違いを犯す自由を含まないのなら、そんな自由は、手にする価値などない。
( Mahatma Gandhi )
わたくしはいう、この人の多くの罪はゆるされた。多く愛したから。
『新約聖書(ルカ伝7・47)』
事実を語ることは、だれにでもできる。 が、真実で押し通すことは、そうだれにでもできることじゃないよ。
『真実一路』山本有三
何も知らない者は、何も疑わない。
(ジョージ・バーナード・ショー)
自分に起こらない限り、何が起ころうと気にしない人があまりにも多い。
(ウィリアム・ハワード・タフト)
幸福になりたいと思い、幸福になろうと努力を重ねること。 これが幸福への一番の近道である。
(トルストイ)
私たちに偉大なことはできません。 偉大な愛で小さなことをするだけです。
(マザー・テレサ)
世界は自由だ。私は好きなことをやる。
オナシス(ギリシャの実業家)
忙しい悩みは、必ず解決できる。 でも、暇な悩みには出口はない。 気が滅入るばっかでさ。
(伊料理ラ・ベットラ・ダ・オチアイ、落合務)
自己に絶望し、人生に絶望したからといって、 人生を全面的に否定するのはあまりにも個人的ではないか。 人生は無限に深い。 われわれの知らないどれほど多くの真理が、美が、あるいは人間が、 かくれているかわからない。 それを放棄してはならぬ。
(亀井勝一郎)
あなたがたはどう思うか。 ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い出たとすれば、 九十九匹を山に残しておいて、迷い出た一匹を捜しに行かないだろうか。
『新約聖書(マタイ伝18・12〜14)』
何をやるのかを決めるのは簡単。 何をやらないかを決めるのが難しい。
(マイケル・デル)
|