宇宙人がやってきた
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2002年10月30日(水) 「able 」 −可能性−

先週金曜日、風邪をひいたらしく夕方から熱を出した。

夜半には39度まで上がったが、翌朝37度に下がったので外出する。

普段なら大事をとって家で休むのだけれど、前々から楽しみにしていた約束で

早期の頃の友人達と、映画を観に出かけた。


「able」という、その映画は

19歳のダウン症の青年ゲンと、17歳の自閉症の少年ジュンの2人が

ホームステイしたアメリカでの2ヶ月間を撮った、ドキュメンタリーである。


ホストファミリーのキャサリンとマーク夫妻は、日本語を全く話せない。

ゲンとジュンも英語は勿論、ジュンは日本語も殆ど話さない。

けれど、別に気にする様子もなく英語で絶えず語りかけるキャサリン。

朝も、昼も、晩も・・・そしてある晩、ジュンはキャサリンに向かって

「グン・・ナイ」とゆっくりベッドの中から言った。

信じられないと言った表情のキャサリンは、何度もジュンに言う。


「ジュン・・・グンナイ」

「グン・・ナイ」そのたびに、うなずきながら、ゆっくりと答えるジュン。


「ジュンが、『グンナイ』と言ったわ・・・。何度も言ったわ。」

その晩、キャサリンはマークに泣きながら繰り返した。いつまでも・・・。


ゲンは地域の作業訓練所に通い始めるが、初日から廻りの期待に応えようと

頑張りすぎたのか、夕方キャサリンが迎えに行くと

机に突っ伏し、大きな涙の水溜りを作り、しゃくりあげるゲン。(可愛い・・)


ジュンは地元のハイスクールの、スペシャルクラスに通うことになった。

クラスメイトのチャドは、7歳の時に交通事故に遭い

脳に損傷を受け重複障害をもつ体だが、いつも人の役に立とうとする。

そんな「ビッグ・チャド」の影響を受け、ジュンも他の人のために

ドアを開けて待つ・・というようなことを自然に覚えていく。


ゲンは試験をパスしホテルの仕事に就くが、その勤務ぶりは

実に堂々と、自信に満ち溢れていた。

そんな彼の為に、キャサリンは日本人スタッフから教わり「オニギリ」を作る。


ジュンが学校で使っているという「絵カードによるスケジュールボード」を

キャサリンが家でも取り入れると、歓喜の声を上げるジュン。(うーーむ・・)


水族館に出かけイルカと戯れたり、セラピー乗馬(!)にチャレンジしたり

スペシャルオリンピックスのアリゾナ州大会に、

バスケの選手として出場したりと、充実した日々が過ぎてゆく。


そして、あっという間の2ヶ月間が過ぎ「別れの日」はやってくる。

学校が最後の日、スクールバスの前で皆に手を振り

「サヨオ・・ナラ」と言いながら、懸命に涙を拭うジュン。


キャサリン夫妻、ゲンとジュンの4人は大きな気球に乗り込む。

カラフルなそのバルーンが、青い青い空に昇って行く・・・・・・。


障害児(年齢的には“障害者”だろうけど)を扱った映画だけど

少しも悲しかったり辛かったりせずそれどころか、いっぱい元気をもらった。


ダウンの子は、やっぱり可愛い。本当に健気で無邪気で、可愛い。

でも、自閉っ子も可愛いなー・・・。

大きくなったら・・って、いつも心配しているけれど

大きくなっても、やっぱり可愛かった。

わからなくて、困ったように笑うところとか、いじらしくて可愛い。

どこにいっても、みんなに好かれて可愛がられていたジュン君。


映画のジュン君は、言葉を殆ど話せず発音もかなり不明瞭だったけど

人から言われたことや、アクションを理解しようとする姿勢が真摯で驚いた。

「本当に自閉?」って思ってしまったくらい・・・。


理解力が低くても(ジュン君は高かったけど)、あんなふうに人と関われたら

「上手くやっていける」のだろうなー・・と、つくづく思った。

無視してしまう・・というのは、そういう障害だからと理解しているつもりの

親ですら時に空しくなったり、まして人様にフォローするのは大変。


でも、頑張ればジュン君のようになれるのかな。

ジュン君の姿は、「具体的な希望」として元気を与えてくれた。

そうだよね、まだまだ「これからのヒトたち」なんだもんね。


いい映画だったね・・と言いながら、近くの「北の家族」へ行く。

「寒いから鍋にしよう」「子供がいないから辛いのにしたい」とチゲ鍋。

こっちも楽しくて、あっというまに時間が過ぎる。


で、翌日曜日は当然のようにぶり返し発熱。

日、月、と39度台から下がらず、子供の個別プログラムは休むわ

通園部の食事会は、役員なのに欠席するわ・・と散々な有様で

昨日やっと熱が下がったと思ったら、今度は体中が痒くて眠れない。


今朝は、センターに行きたい!と騒ぐ息子を送ってから皮膚科へ。

その頃には湿疹はピークで、もう「人間世界地図状態」

「おー、こりゃウィルス性の蕁麻疹だから薬飲むように。」と言われ

「ムチウチの薬飲んでるんですけど・・」と言ったら「そっちは一旦、中止。」

うわ〜・・・また、整外の先生に怒られそうだよ・・・。

・・・・それにしても、痒い・・・・。


長い日記を、最後まで読んで下さってありがとうございました。

たちの悪い風邪ですから、皆さんもどうぞ気をつけてくださいね。






2002年10月16日(水) ついてない・・・・・

連休直前、風邪をひいた息子とうつされた母。

風邪三昧でしたが、後半は元気になった子ども達を

久里浜緑地や、横浜の臨海公園などに連れて行き疲れまくった3日間。

休み明けの昨日、子ども達を連れて帰宅した家の前で追突事故。

バックミラーに映った後続車が、みるみる迫ってきて

追突する瞬間の運転手さんの表情。全てが、スローモーションのように

ゆっくりと、そしてストップモーションのように感じた瞬間

ガッシャーンとも、グワーンともつかない音とともに逆らえない衝撃。



携帯からの110番通報なので、離れた場所の警察署につながり

近所の派出所のお巡りさんが来るまで、20分ほど待ち

さらに交通課が来るまで30分。

実況見分の途中で、夫も到着。

終了後、後頭部の痛みと、気分の悪さでそのまま病院へ。

ゆえに「物損事故」から「人身事故」に扱いが変わる。



頚椎捻挫、まー「ムチウチ」ですね。

診断書を持って、警察署の事故処理係へ。

署名しようとペンを持つが、痺れて名前がなかなか書けない。

「あー・・・頭、打ったからね〜」

「転んだからね〜」と同じような調子で、淡々と言うお巡りさん。(-"-;)

手続きを終え、夕飯の買い物をしにスーパーに寄り、帰宅すると8時前。

眠そうな子ども達を夫がお風呂に入れてる間に、魚を焼きメンチを温める。

半分寝てる子供に食事をさせ、布団を敷く。2人ともバタンキュー、お疲れさん。



今朝起きると、頭の右半分がズキズキと痛み右手はやはり痺れてる。

が、朝食を作り、夫を送り出し、掃除をして洗濯をして・・・いつもと同じ。

診断書を書きながら「最初が肝心です。絶対に安静にしないと長引きますよ。」

何度も念を押すお医者さん。

母に「安静」とか「休日」とかは、ありません。

私と同じ状況で、安静にしてられるお母さんはいないんですよ〜・・先生。





2002年10月03日(木) 直った。

大騒ぎしたわりには、帰宅した夫がアッサリ直しました。

ふ〜ん・・・こういうのって、修理に出さなくても直せるのね・・・。

閑話休題。

このところ、コータがしきりと「ママ、ダイスキ〜」と言う。

初めは、聞き間違いかと思っていたがやはり言っている。

ついに、報われる時が来た・・・。

長かった・・・。

冗談ではなく、感涙にむせぶ私。

今日も居間から「ママ、ダイスキ〜」という声が聞こえる。

ハイハイ・・・大好きなママはココよー・・と、そばに行くと

彼の目線は、私ではなくテレビの画面・・正確にはビデオ。

そこに映ってたのは、NHK教育の「大好き!ねんどママ」(だったと思う)

そのエンディングで、キャラが「ママ、大好き〜」と母ねんどに言うのだ。

・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。

・・・・やはり、道は遠い。


2002年10月02日(水) わー!

PC壊れたー!!

Enterキーの文字パネルが、はがれました。

修理か?・・・修理だよねー・・・やっぱ。

ということで、しばらく日記及び掲示板レスがデキマセン。

すみませんが、よろしくお願いします(ナニをだ・・・?)


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