宇宙人がやってきた
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土曜日に、友人達とビア・ガーデンに行きました。 横浜プリンスのビア・ガーデンは高台にあって、夜景がキレイ。 みんなで飲んで喋って、帰りは本館に向かう坂の途中から花火見物。
その日、横浜は花火大会だったのです。 我が家からも見えますが、音までは聞こえない。 思わず、最後までみんなで見とれてしまいました。
そして、もう一件居酒屋に寄り、またも飲んで喋る。 ああ、楽しい〜・・・!これがあるから、日々頑張れるのよね。
翌日曜日は、海水浴。 うちから車で30分ほどの「海の公園」へ。 風が強かったけど、よく晴れて、暑くて、海水浴日和。 そこは、すっごい遠浅なので大人は殆ど泳げない。 子供を遊ばせたり、潮干狩りをしたり、とファミリー海水浴場ですね。
さて、帰ろうと温水シャワー室へ。 コータは夫と、リスケは私と、「バイバイ〜」 シャンプーして、体洗って、リスケを着替えさせて・・・。 チョロチョロする娘に、「そこ登らない!」「それ触っちゃダメ!」と ガミガミ言いつつ(言いたかないけどさ)、バッグをごそごそ。
・・・・・・ナイ。 ナイ!ナイ!ナイ!!
私は服の下に、水着を着て行った。 だから、シャツはある。スカートもある。
・・・・・・が!それしか、ナイじゃん!
正確に言うと、上は、忘れずにバッグに入れた。(昨年忘れたので) ・・が、文字通り「下に着る」やつを忘れた・・・。
そこへ携帯の音が・・・。 電話は夫からで、「コータのパンツが、入ってなかった〜」 「今、チンチンぶらぶら〜」と実況中継する夫。 母も、同じ状況だと言ったらさぞやウケるだろう・・・。
その後、無事に近所のヨーカドーで調達したブツを履き 焼肉屋へ繰り出しました。
コータは、焼肉が大好き。 カルビにロースに、ハラミに豚トロ。 食べる食べる食べる・・・・・11,800円なり〜。 暑い1日でしたが、財布の中はすっかり寒くなって帰ってきたのでした。
何度か借りては、みそびれていた「A.I.」を観た。
ヒットした映画なので、改めてストーリーの紹介は 必要ないかと思いますが・・・。
植物状態の息子をもつ夫婦、モニカとヘンリーのもとへ 「心」を持つ愛のロボット、デイビッドがやってくる。 モニカとヘンリーを「パパとママ」と認識させる情報をインプットした時から デイビッドにとって、2人は唯一無二の人となる。
しばらくは楽しい日々が続くが、植物状態だった息子の意識が戻り 家に帰ってきたときから、雲行きは怪しくなる・・・。 様々な誤解や陰謀を経て、ついにデイビッドは捨てられてしまいます。
「ママ!いかないで!!」森の中に置き去りにされるデイビッドの叫び。
人間の子供になれば、またママに愛してもらえる。 ピノキオが人間になれたように・・・。
ブルー・フェアリーに願いを叶えてもらうための デイビッドの過酷な旅が始まります・・・。
デイビッド役は、シックスセンスのハーレイ君。 大きくなっていて驚いたけれど、その卓越した演技力と愛らしさは変わってない。
モニカが、デイビッドに特別なプログラムをインプットする・・・。 呪文のような、その“7つの言葉”を言い終わった時 デイビッドの瞳は、まっすぐモニカに向けられる。
「ママ・・・」
この瞬間、私は泣いてしまいました。 いつか見た夢と、そっくりだったから。
朝、起きてきたコータが「ママ、おはよう」と普通の声で言う。 治ってる・・・治ってるコータの障害が、治ってる!!!
そんな夢をみたことがあった。まだ、息子が言葉をもたなかった頃。
そして、物語のラスト。 デイビッドが夢にまでみた、ママとの再会。 楽しい楽しい、夢のような、幸せな一日・・・。
こんなにも、母を愛し、求めてやまない子供の姿。
昨日クラスのお母さんと電話で話していた時、彼女はふと、こう言った。 「私が、こんなに好きなのに、こんなに愛しているのに ジュンちゃんは私のこと、他の人と同じくらいしか好きじゃないのかな・・って そう思うと、悲しくてたまらないの。特別な人になりたいのに・・・。」
いつでも片想いな、私たち。 可愛いけれど、楽しいけれど、せいいっぱいな毎日は やはり脆くて、何かの拍子にガタガタとくず折れそうになる。
ビデオの巻き戻しが終わって 昼食のお皿を洗って この日記を書いている。
そのあいだ、ずっと涙が止まらない。今も、止まらない・・・。
「レインマン」を観ても泣かなかった。 けれど、「A.I.」のほうが私には、いっぱい、いっぱい、哀しかった。
気がつけば、半月以上日記を更新していなかった。 「日記」と言えなくなってきたなー・・・。
行事が多かった6月。
学校見学が6回に、家庭訪問、個別プログラムに参観日、経験交流会など。 歯科検診や、内科検診なども、普通の幼稚園と違って親がつきそう。 間の日に、下の娘の通院、こちらは病院かけもち。
さすがに疲れがたまってきたが、クラスには上のお子さんの学校行事もあって 私なんかより、もっと忙しいお母さんもいる。母は大変なのだ。
家庭訪問。
4月のクラス顔合わせの時、1学期の予定表を見て青くなる。 家庭訪問・・・家庭訪問って、全員ですか?うちにもお見えになるので・・・? 「モチロン、伺います。」と先生ニッコリ。当然よね・・・。
瞬間浮かんだのは、「泥棒100人入りました」みたいな我が家の惨状。
どうしよう・・・。 どうしようったって、やるしかありません。掃除。おかたづけ。
平日は無理なので、週末まるまる使ってやりました。 何とか、「泥棒3人」くらいまで、復旧する。広い。清々しい。
「家の中、すっごいキレイだー・・」と夫が感嘆する。 「泥棒3人」なのに・・・。ちょっと、反省する妻。
個別プログラム。
これは、月に1度くらいの割合で本来休みの日に、半日ほど登園する。 内容は個々によって違い、子供の現在の様子や、今後の目標を かなり細かく設定して先生と親が相談するという有難いものです。
プログラムは、課題や生活の自立の他に、問題行動があれば それについての対策を、家庭とセンターで連携して改善していく。
コータは、「排泄の完全自立」や、「変化に対する弱さ」などが課題。 他にもモチロンいっぱいありますが、この2つが当面の課題。
センターでの時間中は、ほぼオシッコの失敗はないのですが(ウンチは家でする) やはり2度ほど「チビって、お持ち帰り〜♪」があったし 家にいるときに至っては、完全に紙パンツです。ウンチも「事後報告」
「変化に対する弱さ」というのは、“移動手段の変更”が特に苦手です。 「お出かけは、車で!」なんかも、そうですが センターでお散歩の時間に、いつもとコースが変わると 途端に不安定になってしまう・・・ということが多いそうです。
「それでも立ち直りが、ずいぶん早くなりましたよ。」と先生は 言ってくださるので、少しずつ息子なりに努力はしているのでしょう。
“こだわり”や“不安感”というものを失くすのは 「自閉症を治す」というくらい無理な相談なので、それにたいして どう対処すればよいか、ということを考えます。
認知の方法や、予告、つまり「お互いが折り合いをつけられる方法」ですね。 絵カードであったり、写真、モノ、子供によってわかりやすいモノは違います。
『TEACCH』などは有名ですが、他にもマカトン法といって 手話のようなもの使う方法、言葉のほうが入りやすいお子さん、などなど 皆それぞれ“得意分野”は違うので、それを見つけていくのも療育です。
年中サンの1学期が、やっと終わろうとするところですが 進路を決めるまでは1年ちょっと、今できることは精一杯やってやりたいし、 その具体的な方向を、相談できる場所があるという心強さ。
昨年の今頃は、泣いてばかりいました。 そして心情的には、それほど変わったわけではありませんが キレイ事でなく、「泣いてる暇」が私には無いので たとえ強がりであっても、やるしかない・・・というのが本音です。
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