ひとりカーニバル
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手紙・はがきの文例を見ていた。その中に
「大いに飲んで話をしましょう」
という文がある。「ていねいなお手紙ありがとう」「心から御礼を申し上げます」などの文と同じく達筆で書かれている一文だが、やっぱりこの場合飲むと言えば酒のことなのだろうか。
しかしその模範的で上品な文例に囲まれていると、もしかして酒ではないのでは、という気がしてくる。そもそも本格的に酒を飲もうと考えている人が、手紙にこのような文を書くだろうか。それならば「大いに飲みましょう」とシンプルにした方がまだしっくりくると思う。
ならば何を飲むというのだ、ということだが、私はこれをトマトジュースとして仮定してみた。
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農家の集い、”豊作を願う会”が主催する会合。今回のテーマはトマトジュースだ。各々が自家製トマトで作ったトマトジュースを持ち寄り、それを皆で味わう。そして語り合う。
「俺は完熟を使った」 「私はミニトマトを使いました」 「ワシのは塩分不使用じゃよ」
トマトジュースの魅力、ジュースにする過程の各自のこだわりなどを熱く語る。
「イッキ!イッキ!イッキ!」
沸き起こるイッキコール。アルコールは皆無なので、 酒では急性アルコール中毒が危ぶまれるイッキ飲みも、全く問題がない。
『個性が出る』という事において、畑とホームページは同じだと思う。
減田減田で田んぼが減らされていった結果、私の知るここら一帯では、田んぼ跡地を畑として活用する人が多かった。
といっても家族で食べる分だけ、というのがほとんどだ。働き盛りの者は外に仕事を持ち、田畑を管理するのは大体がお年寄り。そこからまた新たな商売用の野菜を作る、などという事は並大抵のことではない。
結果、空いた田んぼ跡地は、持ち主の思い思いの様相を表していった。
家族が食べるということを念頭に置くと、馴染みのある使い易い野菜がよく作られたが、急にヘチマを作る人があったり、畑としては使いきれず一画に車庫を立てたり、そこで畑仕事の休憩に使うであろう、東屋のようなものを作る人もいた。
馴染みのある野菜といったが、年ごとに「よし!今年はこれを作ろう」「去年はこれは不評だったからもう作らない」「とうもろこしが食べたい」「雑誌で見た珍しい葉っぱものが作りたい」などの思いがあって、毎年畑の様相が変る。これはうちのことだ。
畑の活用、人それぞれ。家人の性格や個性を垣間見ることが出来る場所。
2005年09月19日(月) |
ホームセンターへ行こう |
ホームセンターに、米袋を買いに行った。
ざっとそれらしい所を捜してみたが、目標のものが見当たらない。なので、店員さんに聞いてみることにした。
「30キロのじゃなくて、5キロ10キロの小さい米袋はありませんか」
「はっ、少々お待ち下さい」と言うと店員さん、ばっとトランシーバーを取り出し、離れている店員さんと連絡をとり始めた。
通話しながら大きな通りに出ると、向こうの方にトランシーバーの通話の相手がおり、最後ふたりはアイコンタクトとジェスチャーで『向こうの方だ』『あっちだ』ということを確認していた。
声、視線、身振り。そして、従業員のチームワーク。あらゆる手段を使うことで、迅速に目標の商品まで辿り着くことができる。これは見習う所としたい。
あと、青いエプロンからトランシーバーを取り出した店員さんが、ステキに見えて仕方がない。
ファーストフードのドライブスルーを利用した時、店員が声をかけてきたと思ったら知り合いだった。12年振りの再会。
小中学校の頃一緒に習い事をしていた年下の男の子で、元気で、素直で、サッカーが好きで、とてもいいやつだったことを覚えている。
彼のご家族にも大変お世話になった。
県外で大会があるときなど、一緒に車に乗せてもらって行った。ある大会から帰る長い道中、車の中で彼の弟と3人で騒ぎながらお茶を飲み、おにぎりを食べ、デザートにプラムまでもらってハイテンションだった私は、調子に乗りすぎて臨界点に達してしまった。
盛大に、胃の内容物をリバース。車中は騒然、私は放心状態となったが、隣にいた彼は嫌がる素振りを見せず、汚物を始末するのを一緒に手伝ってくれた。
私の甘酸っぱい思い出。
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