ふつうっぽい日記
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2009年03月29日(日) 誕生日記念食事会でのエピソード

昨晩、妹にとっては遅めの、私にとっては早めの誕生日記念食事会をしました。
メンバーは両親とその娘2人と我が夫の5人。


その食事会は、客観的に人間を観察する癖の私にとっては、潔く「自分」を知るハードな(笑)ひとときとなりました。家族というのは、なんともエゲツナイものなんですなぁ。その様子を思い出すまま書きます。
会場は私等5人は、個室でした☆

店員:2時間の飲み放題コースなので、皆様お揃いになられてからお料理と一緒に始めさせていただきます。

(父、母はトイレのため、中座していた。)

妹:ずっと揃わんかったらスタートせんとかいな。
私:飲み物だけが来ない訳じゃなくて、料理も来ないよ。


(父が戻って来た)

父:お母さんは?あー。また、誰かと喋っているんだな。お母さんは知らない人でも話しかけるからね…まったく困ったもんだよ…

(母が戻って来た)

母:トイレからココに戻ってくるのに迷ってね…行きは、店員さんが案内してくれたけど、帰りは1人だから。間違って、外に出ちゃった。

(えっ…ちょっぴり動揺していた私)

そして、料理と飲み物が卓上へ。
まず手始めに瓶ビールをオーダー。

妹が私に、夫が妹に、私が夫に、妹が父に、そして父が母に。

母:もう〜こぼれそうこぼれそう(父に軽く文句)
父:注がれ方が悪い…

(えっ…注ぎ方が悪かったではなく注がれ方が悪いとくるか!)

父:和食って聞いたけど(和食じゃないじゃないか…と言いたげ)
私:希望を取るために、肉か和食かって聞いただけだよ。本当は和食の居酒屋にしたかったんだけど満席だったから、前から気になっていたこの店にしたの。コース料理の内容には刺身があるからいいかなって思って。

父:この店は初めて来たけど、生き残るのは難しいね。

(えっ…初めて来たくせに、そんなことを言っちゃうのか?!)

妹:この店って結構前からあるよねっ

私:そうよー(実のところ、いつオープンしたのかなんて知らない)
だいたい、お父さん、この店の何を知っているっていうんだい!?
経営がどうかなんてどの店も先は見通せない世の中じゃないの?!

父:そんなにこの店は老舗とは存じませんでした。
でもね、お父さんは建設会社の人の話をよく聞いているから結構厳しい世の中のことがよく分かるんだよ。

(うーむ…最もなことを言っているようで意味が分からないゾ)

父:ほら、あの駅前の工事が止まったマンション。来年、崩すそうだよ。
建設会社の社長が言ってたから間違いない。

私:えー。来年?!

父:大きなクレーンが2つあるでしょう。今日、建設会社の社長と実際に現場見て来た。
クレーン会社の人はすごいね。
クレーンを動かすのもお金がかかるから、来年壊すと言って待つ間にどこかが工事を請け負えば進むんだろうけど。

私:だったら、今のうちに写真撮っておいた方がいいね!(私もノリノリである。ちなみに写真を撮るのは来年壊される建てかけのマンション)

父:その通り!写真を撮るのは今が絶好のタイミングだ!


(しばし、歓談)

父:いやぁ、今年初めてだね。こうやって一緒に飲むの。

母:何を言っとうの?お父さん。先月、豚料理の店で食事会したじゃないの!

父:ありゃ!…(への字口をして情けない顔をする)

妹:そうよー。長期出張に旅立つ前の日やん。

父:もう何日も過ぎたような感覚になるんだよ…

(しばし、歓談)

父:そろそろ焼酎を飲むことにするよ。ピンポン押して。

私:(ボタンを押す)

店員がやってきて注文を聞く。

父:芋焼酎、お湯割。「五分五分」で。


(えっ…そこまで言っちゃう?!)

店員退場。

父:だいたい、居酒屋の焼酎は適当だから初めは濃い方がいい。だんだん分からなくなるから、2杯目からは「六四」で充分。

妹:何も言わんかったら、どういう感じなんやろう?比べてみようか。

父:そりゃぁ、六四だよ。お父さんが飲んだら一発で分かる。

私:すでに飲んでたら、もう分からないんじゃないの?

父:そりゃぁ、分からないよ。

(…話の筋が分からなくなったゾ)

私:(夫に)なんなんだ、このやりとりは…
いや…まいったね…私のルーツだね。面白すぎるよ…

夫:(私に)大丈夫。KAZUも負けてないよ。


(しばし、歓談)


父:焼酎おかわりするからピンポン押して。お父さんが今日は誕生日会だから何か一品サービスするように言うから。「野菜」くらい持ってきてくれるかもしれない。(サラダが持ってあった皿を見る)

母:野菜ってなんね。

私:焼き鳥屋じゃないとよ!(焼き鳥屋ではキャベツがサービスでおかわりできることがある)
店に無理な要求をするな!

父:いや、お父さんが言えば絶対に何かが来る!

(店員が来る)

父:焼酎おかわりと、今日2人が誕生日だから、何かサービスしてもらえませんか。

店員:誕生日なんですか!おめでとうございます!焼酎ですね、すぐにお持ちしますね。

(店員が来る)

父:(おもむろにデジカメを取り出し)アナタ(店員)撮っていい?

私:お父さん、それはしたらイカン!

店員:(笑顔をキープしたまま)あ、待って下さい!ちょっと待って下さい

(一度退場する店員)

店員:皆さんで1枚お写真お撮りしますよ。皆さん、寄って下さい

父:私はこうやってピースをすればOK?

店員:はい撮ります!トイレに貼らせていただきますねー。

(えっ…そうなん?!)

父:はい!お姉さん撮るよ!はいチーズ(諦めていなかった)

店員:(めっちゃ笑顔で写真に潔く写っていた)


(しばし歓談)


父:誕生日のサービスは?まだ?

店員:分かってますから、まぁまぁ、お待ち下さい(めっちゃ笑顔)


そして、最後に…


店員:お誕生おめでとうございます。こちら、当店からのサービスです。


シャーベットを提供してくださいました。

父:やっぱり、言ってみるもんだね〜お父さんの力はすごいね〜

店員:空いているお皿、お下げしますね。

父:ついでに、私も下げてくれる?

店員:それはちょっとムリですね〜

父:やっぱりムリか。今日は、本当にありがとうね。
この店はいい店だね。サービスがいい。
もし、私の誕生日までに私が生きていたら、是非またこちらに来させていただきますね。

(…なんだなんだ?)

私:「今日も生きている!」って一日一日有意義に向かえているんだね!

父:そうよ〜この年になるとね…



この後は、我が家で二次会、賑やかな夜は終わりました。

調子のいい父ですが、数年前、母が目の手術で入院した時、「ご家族の方にお話しておきたいことがあります」という場面で、私に「お姉ちゃん、お父さんの代わりに話聞いてきてぇ〜」と、柱の影に隠れたことがあるんですよ。

調子がいいくせに、超臆病なんですね。

母も、妹が原因不明の症状で病院に連れて行く場面で「お姉ちゃん〜〜病院連れて行って来て〜〜〜お母さん、家で待ってる〜〜〜」と私を頼ったのですよ。


コイツ調子にのってうぬぼれてるぜ!というツッコミ覚悟で今日は言わせて下さい。


私、頑張ってます!
そして、意外と潔く目の前のこと受入れる力があるみたい!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


2009年03月25日(水) ある煮え切らない思い

卒業式でのお話から。
話される時間がちょっぴり長くて、実のところ、何が言いたかったのか、緊張も手伝って理解する感覚が鈍くなっていた私です。

自分の中で勝手に辻褄を合わせてお話を再構成してみました。

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人間は心の中に透明なコップの水を持っています。
(水が入ったガラスのコップを取り出す)
いま、透明な水が皆さんには見えると思います。
もし、これが透明な水ではなく、濁っていたらどうでしょう。
そして、もし、自分でその水の色が分からなかったのなら、
皆さんはどうしますか。
自分では自分のことを分かっているつもりでも分からないものです。

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そっとしておく思いやり。
思いやりとしての声かけ。

ある言葉の相手への浸透具合は、それぞれ。


この半年、自分の価値観や感覚とは、かけ離れたタイプ(今まで出会った事がないタイプ)の方と、自分を奮い立たせて関わりました。
感覚のギャップに振り回されたこともありました。
自分を責めたこともありました。
「言いたい事は遠慮せず言ってください」と、ずっしりと構えたふりをしたつもりで、実際に言われた言葉に圧倒されて自分を見失いそうにもなりました。

私は、この方と関わりのひとまずの「けじめ」と、これまでの「感謝」の気持ち、そして、この方のこれからの人生が奥行きがあるものとなるようにささやかな願いをこめて、こう伝えました。

…あなたは、今までに会ったことのないタイプの人でした。あなたと出会ったことで、まだまだ私が知らないタイプの人がいると思いました。私が、「ふつう」こうするんじゃないかと思っていることでも、違っていて、とても新鮮でした。…

私の中では、褒め言葉なのです。(「ふつう」はどうなのでしょう?)
同じことを誰かに言われたら、嬉しく思います。

私からこの言葉を「聞かされた」この方は、悔しそうな表情を押し殺しているような感じに見えました。おそらく、「傷ついてしまった」のだと思います。

人に対して「新鮮」というのは失礼だったのでしょうか。
この言葉を私が伝えた日の会合で再び会った時。
「ある友人にあなたから言われたことを話してみたら、それって結構キツくない?って言われました」と、言ってきました。

人間関係を構築するにあたっては、「これってどんなもの?」「どういう意味だと思う?」と、第三者の声を聞きたくなることはあるものです。
いろんな声を参考にしながら、でも、最終的には自分の中で整理をして、自分の言葉で思いを伝えるものではありませんか?

この方を思いやるとしたら、どういう言葉をかけてやればよかったのでしょう。


「ふつう」とは何か。
私の人生のテーマです。
学ぶ心を忘れずに、信念をもって過ごしていきたいとおもいます。


KAZU |MAIL