---□□草原で独り言□□---

2010年05月21日(金) 空がふたつ

海のない私の実家ですが
空がふたつになる季節があります

春風がとおりすぎて
木々が葉をゆらすころ
一面広がる土の田んぼに
静かな水がぴたり

きらりと光射す太陽を反映して
田んぼが空になります

地にうかぶ雲
地から射す光

空に植わる緑
空にたゆたう水

でもよく見ると
田んぼは銀色
まぶしい鏡

そのなかに空



2010年05月20日(木) 思い上がってた

私はあなたのアドバイザーじゃない
私はあなたにアドバイス出来るほどの人間じゃない

あなたが言ってほしい言葉を
必要な時に
いつも与えてあげられること

それだけが大切だったはずなのに

いつから私は
あなたを理解したフリして
説教までするようになりだしたのだろう

あなたが穏やかな心で
毎日暮らせるように

私はいつも
そう願っていただけだったのに



2010年05月16日(日) うっかりが無いように

とにかく先を見据えること
だろう行動ではなく、かもしれない行動をする
段取りと計画性

目覚ましはふたつかける
電車時刻と出勤時間
よーーーーく確認してください…
どこで勘違いして間違えたんだろう…
給与から引かれる罰金が泣きっ面に蜂



2010年05月08日(土) 小さなリュックサック

小さなリュックサック
僕は
君の大好きな新幹線の描かれた
ブルーのリュックサック

僕は小さくて
たくさんの荷物は入らない
オニギリと水筒と
バナナとチーズとチョコでもういっぱい
君はおやつをもっともっとと
ぎゅうぎゅうするんだけど
もう両手いっぱいだよ!
君はちょっと涙ぐんだ
ごめんね
僕は小さくてごめんね
大きくなれたらいいのにね

どこにだって
君はいつも
僕を背負って出掛けるんだった

動物園の象も
遊園地のメリーゴーランドも
遠足のお花畑も
僕は君と一緒に見てた
君はルンルンと僕をしょって
僕もそれに合わせてフンフンと鼻歌を歌ってた

でもね
君の背中はだんだん大きくなっていく
君のおにぎりも水筒もすこしづつ大きくなっていく

僕も大きくなれたらよかったのにね
本当に
大きくなれたらよかったのにね



2010年05月07日(金) 本物の優しさ

自分が疲れていないときに
人に優しくするなんてのは
当たり前
簡単にできる

自分が疲れているときに
人に優しくしてあげられるか
それがとても難しい

でも じゃあ
本物の優しさって
自分を犠牲にして与えることなのか
自分が不利益をこうむって施すことなのか
そうまでしないと
優しさにならないのか

なんかわからなくなった
優しさってなんだろう



2010年05月03日(月) 日本人が生みだしたもの

ルールは
正統にがんばれた人が
損をしないようにするためにあるのだと思う

電車で席に座りたいから
早くに行って
人より長く扉前に並べば大丈夫

マナーは
気を遣いすぎて
何が正しいのか
わからなくて途方にくれた人のためにある

お客様がきた
ひじ掛けに両手をおける椅子がいいかなでも狭いかな
広い大きな椅子がいいかなでもそしたら自分がこのひじ掛け椅子かな

常識は
何かを訴えたいときに
自分で誰かを説得させる努力をしないまま
一方的に正当性を主張する
卑怯な人間のためにある

こういう時は普通こうするのが常識でしょ
言わなくたってわかるでしょ常識なんだから
常識人ならこんなことしないよね



2010年05月02日(日) くそやろうども

会社での”実力”
っていうのは
人付き合いの上手な人が
評価として他人からもらうレッテル

人付き合いの上手でない人は
視野にすら入らなく
ただすみにすみに追いやられ

嘆きをつたえることもできず
泣き寝入りするだけ

どこでどう踏ん切るか
どこでどう何かを切り捨て変わるか

私は今日
捨てるものを決めた

『別に代わりはいくらでもいるからね』
『別に君じゃなくたっていいんだよ』

そういう意味合いの言葉を吐かれた時

ぷつっ

と何かが切れた

あー
気を使って無難にいい人でいたところで
結局はおしゃべり上手が全てをかっさらっていく

気を遣ったところで
何の得にもつながりゃしない
嫌われないよう振る舞うことは
仕事ではプラスに働かない

あー馬鹿馬鹿しい
いい人であることになんの意味もない

会社で求められているのは
法でも規則でも常識でもない

利益と
どうせなら楽しく仲良しな人

やめだ
やめだ
もう臆病に気を遣うのはやめだ
人付き合いは全力で無視する
ただし仕事は120パーセントこなす
私にしか出来ない
私のやり方でやってやる
私じゃなきゃ駄目なモノをつくってやる

後悔すんなよ
くそやろうども


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S.Soraka [MAIL]