どうか見失わないで

本当に私が怒りを
感じたものはなに？

怒りを感じた私が
本当に苦しかったのは
どこ？

感じた悲しさを
見失わないで

苦しかった瞼の奥に
嘘をつかないで

忘れないで
怒りはたぶん
悲しみであるということ

たぶん　おそらく　たぶん

ふと思った

おなかいっぱいで
布団にくるまり
明日の晴れた空を想像しつつ
どこへいこう
なにをしよう
夢をみて
うとうとする

そんな人が 思った
世の中にどんな不幸があるのか
氷山の一角すら
知らない人間が思った

不幸とは
たぶん
おそらく たぶん
感謝を出来ない人なんだろう

不幸とは
たぶん
きっと
幸せに気付けないことなのだろう

駄目だと思ったとき

どうして駄目なのか
なにが駄目なのか

じゃあ
どうすればいいのか

ただ駄目じゃなくなればいいだけ
それだけのことなのに

人はなかなか気がつけない
このように
単純に考えればいいのだと


泣きそうになったとき

どうして悲しいのか
なにが悲しいのか

じゃあ
どうすれば悲しみは
消えるのか

ただそれだけのことなのに
なにが悲しいのか
本当に悲しいのは
なにであるか

素直な心をみつける瞳
悲しみのなかに埋もれた
本当の心に
なかなか気付けない

うん うん
わかる
そうだよね

「こいつは僕のことをわかってる」
そう思われたくて
知ったかぶった

醜かった
私

本当に大切だったのは
ありのままの言葉だったのに
素直のままで在ることだったのに

うん うん
そうなの？
そうなんだ

本当に在るのは
「あなたを知りたい」
と欲してる心

そしてもし
思ってくれたらうれしいのは
「こいつはわかろうとしている」

エゴで　欲求で
だけど
向上心なんだ