私的正論。

2002年11月18日(月) リスペクト。

昨夜の思い付きを。


敬意を持ってつきあえる友人が良い友人。
何やってんだよ、と笑いはするが。
それはこうしろよ、とは言わないのが良い友人。

敬意を持って向き合えるのが良い上司で。
敬意を持ってこっち向いてんのが良い部下。
ハナからこっちを能無しみてェに見上げてる部下に何の用が?
ハナからこっちをコバカにして見下してる上司に、何学ぶ?

上にも下にも大切なのはリスペクト。
どいつもこいつも。
生まれた時から操り人形で生きて来たわけじゃ無ェ。

喧嘩と同じ。
一目見た瞬間リスペクトの勝負は決まる。
最初に最高の手札見せたヤツへは一生捧げられる。

リスペクト。

最初にアンタ何様よと。
貧相な手札で出し抜こうとしたヤツへは。
生涯捧げるつもりにゃなんねーのが。

リスペクト。



モテる女は男を尊敬してる。
モテる男は女を尊敬してる。
これは常識。

モテない女は内心で男を軽蔑し。
モテない男は無意識に女を蔑んでいる。
これも常識。

モテたい女が望んでいるのは奴隷で。
モテたい男が望んでいるのは母親。


モテる女は心の底から男の。
モテる男は魂の芯から女の。
その存在そのものをリスペクトしている。


感じの良い人ってのはどこにでも居る。
彼らは全身で表している。
自分自身と世界へ向けた畏怖と敬意とを表している。
一目でわかる。
そいつがきちんとリスペクト出来る人間かちゅうことくらい。
一目でわかる。

淀んだ目の捨て犬拾うように一緒になる男と女。
そこにリスペクトは、あったかい?

どんなマヌケ野郎やあばずれ女にも。
リスペクト出来る魂は有る。
リスペクトという厚く薄く頑丈な魂の殻で守る。


問いかけは、いつも同じ。
そいつはリスペクト出来る人間か? だ。

初手から土俵の違う相手にぐだぐだ言うんは、時間の無駄だ。
尊敬出来る自分に成り。
尊敬出来る他人と出会う。
全ては、そこから。

全ては、リスペクトから始まる旅。



2002年11月14日(木) もっともっとモテたいアメリカ。

格好良くて腕っぷしも強くて。
何たって実力派だから! ちゅう勢いで。
影でコソコソ暗躍してた歴史はバレてないつもりの大国さん。

ネットでもチラホラ見かける、
「俺(あたし)、もっとモテてもいいと思うんだけど」
て鼻息荒い連中にソックリで、げんなりする。

たまに真面目な同級生がええこと言うたりやったり。
世間の注目集めてワーワー言われだすと気に入らねーの。
ヤツが活躍出来るのは、ヤツがしっこ漏らしていじめられてたのを、
俺が助けてやったからだろー? ぐれぇに思ってんのな。

お前と俺は友達だよナ的なの。
全く。
アメリカをドラえもんのジャイアンに見立てた御仁は鋭ェ。
手垢の付いた表現ながら、まさに世界のいじめっこ。

それにつけても「もっともっとモテたい」いう欲求の惨めさ。
みっともねさ、うるささ、アホーさ、だ。

もうちっと周囲を見渡してヨ。
配分ちゅう、謙虚ちゅうことについて考えてもらいてぇもん。


ある人が言う。
お前が今手に出来てるものが、お前自身に相応なんだよと。
無理かり手を伸ばし。
あれが欲しい欲しい言うてる時点で、そいつとは縁がないと。
縁がありゃ忘れた頃にやって来るんだよと。


無欲だよと。
ある人は言う。



どうでもいいが。
欲しがるヤツが多すぎる。
1年中、10倍良く映る鏡に囲まれて暮らしてんのか知らねーが。
矛盾したことヌカしてどこ吹く風。

まさにアメリカ並だ。

てめえはもっともっと評価されてアタリマエと。
理不尽に吠えたい日も無きゃやってらんねーのは事実。
けど、そんならいっそ正々堂々「モテてーぇ」てヨ。
叫んでるヤツの方がずっとマシ。

正義だの報復だの。
デカい話とオオボラと勢いだけで、考える力の無ェ取り巻きだまくらかし。
ただ結局は、もっともっとモテたいだけのアメリカと。
もっともっともてはやされたいだけのサイト管理者、日記書きの類が。
コソコソと他人様の日記や他人の国にヨ。
クソ投げつける手を止めることの無ェ、アホくせー時代。



優秀な軍隊は、脅威じゃない。

何故なら軍隊が優秀であるためには。
緻密な計算力と理性は必須の条件だからだ。

軍隊は世界を壊さない。

むしろ世界を壊すような政治家の大半は。
軍の中枢なんぞにゃ、居たことは無ェんだよ。
鉄砲を遙かに聞いてただけのチキンだから。
本当に偉くなる、ちゅうことの意味もわかんねーのだろ。

本当にモテる人間の持つ無欲さについても。

わかんねーのだろ。



本気で叩かれ抜いたことのある人間だけが。
真の強さと無欲さを知っている。
それと同じに。

本気でコテンパンにされたことのある国だけが。
真の平和への架け橋となれると。
桜木は信じてる。



2002年11月13日(水) 無口な男には価値が無いか。

日本の男は無口だと言う。
その上で、無口な男は稚拙。大人ではない、と言う。
この説を短絡すれば。
日本の男は稚拙で子どもじみている、ということになる。

外国流に考えりゃ、そうなんだろうなァ。



著名な男性作家の書くものをつらつら読んでいると。
彼らの言葉の端々に、含羞てのか。
簡単に言うなら「言い訳じみた」ムードを感じることがある。

男は無口。黙ってサッポロビール。
何たって「健さん」だからヨ。
饒舌はみっともねーちゅうスリコミがキツいわけだ。

けどまー歴史を振り返れば。
その主立った所は、饒舌でこすっからい奴がさらっている。
男が「いつもいつも無口で」居たら歴史は変わらねかったちゅうわけ。

無論女性も同じ。
無口が良いとか悪いちゅうのは「場合による」。

言うべきことを言わないのも。
言わでものことを言うのも。

まったく似たようにあほらしい。



毎日キチッと働くことに長けた男と。
ただひたすらに、語彙だけが豊富な男。
結婚すると安心出来るのは前者。
ハラハラしながらも楽しめると思いきや。
余計な浮気だのが心配でしょうがないのが後者。

けど。
浮気がマジになったら怖ェのは前者。

な。どっちもどっち。



聞いて価値ある事。
言うて意味ある事。

それ全部てめえで決められるのが、自由社会てもんじゃね?


読んでくれとヨ。
つきつけたわけでもあるまいさ。
ただし、読むなとも言えまいさ。
大事なのはいつでもてめえにゃ。
「コートに飛んできた球を打ち返す権利がある」いうこと。それだけだ。
そんで、その打ち合う球筋。どっちが鋭ェかは。
群がるギャラリーが決めてくれることだろう。


言葉足らずで迷惑かけちまったかな。
すまなかった。
この頃はちーとも社会に言及せず。
ネット社会にばっか言及するてめえをアホかとも思うが。


自習時間が、てめえ以外の誰かのためにあるわけ無ェし。
のんびりやるさ。

無口になりたいことも有るにはあるが何。
こちとら。
饒舌で居ることにしか価値の無ェタイプの人間でありやんす。

口をつむぐ時ゃ。
くたばる時だよ。



2002年11月12日(火) 諦めの悪ィ奴。

生きてく、その要所要所。
合格発表の模造紙の様にわかりやすくは無ェから。
いつまでもソコに居るつもりなんだろ。

じっと眺めてりゃ。
いつか、てめえを連れてってくれる王子様だかお姫様だかが現れると信じて。
ソコに居るつもりなんだろ。

脳内に日暮れは無く。
PCの中はいつもザワザワ喧しく。
ディスプレイはいつもパチンコ屋のように明るい。

だからいつまでもソコに居るつもりなんだろ?
勝手にすりゃいいさ。
自分自身は何一つ考えを改めるつもりは無ェくせ。
誰にも誉めてもらえねーのが悔しいんだろ?
むしろ周りの奴らが。
何一つ考えを改めるつもりが無ェのを見て。
憤ってんだろ?


その精神性。
どっかで見たな。

被害者ヅラして援助を求め。
隠した後ろ手じゃ悔し紛れのクソを投げつけ。
他人の生活狂わしても何処吹く風。

どっかで見たよ。
北の方にあるな。
そういう国がな。




いつか世界の王様に、女王様になれると信じてんだろ?
おめでてーな。
でなきゃ他人にクソ投げるわけが無ェんだよ。
歯ァ食いしばって負けを認めるトコからしか始まらねーのを。
いつまで経っても「ホントは白鳥」のつもりで居る連中が。
何をしでかしたか知らねーが。

PCの中の喧噪の。
しらじらしい蛍光灯の前で膝抱え。
いつまでもソコに居るつもりの連中に出来ることなんざ。
善良な他人の機嫌を損ねるっちゅうことくらい。

笑わし。
泣かし。
膝打たせるなんちゅうんは出来ねーてこと。

んなこたー知ってるかもしんねーけど。
一応書く。


黙って傷つく人間と。
傷ついたつもりんなって他人に噛み付く人間には天と地の差。
わかってるかもしんねーけど気にすんなって。
一応書いた。



諦めの悪ィ奴。
そいつは多分、これを読んでるあんたのことじゃ無ェと思うし。



2002年11月11日(月) バネを買う。

古びたのれんをくぐり、薄暗い店内に進むと。
小さなメガネを鼻の上に乗せた、老いた店員が一人居る。

この頃少し生活に張りが無いんですよ。

そう言うと店員は、ホコリっぽい棚の上から小さな紙箱を取り出し。
フタを開いてこちらに向けながら言う。

こんなのはどうだね。

覗き込むと、

「ヨメさんの浮気」

と書いてある。俺は頭を左右に振った。
店員は、それなら、と次の箱を出し、フタを開けてみせる。

「後輩が美人と熱烈恋愛電撃入籍」

と書いてある。俺が首を傾げてみせると、店員は上目遣いにこちらを見て。
ふむと言った。

そして店員は、古いパイプ椅子を奥から出して来て、そいつに登ると。
一番上の棚にある引き戸を開け、年代物らしき箱をうやうやしく取り出した。

その箱の中に入っていたものは、俺を満足させた。
そこで俺は代金を支払い、灯りのついた家に戻った。



…。

それで? と家人が言うので。
つまり。
何の不満も怒りも不自由も無い生活には、張りも無ければ成長も無いってこと。
と答えると。

なるほどね、と家人は言った。
この大騒ぎは、貴方がわざわざ買って来てくれたというわけ。

そして呆れた風に笑うんで、こちらも笑った。


小僧は反抗期。
チビは夜泣き。
ラーメンも食いに行けねー生活。
ひっくり返されたコップ。しみだらけのカーペット。
挙げ句の果ては砂場になったフローリング。
その原因物質である所の観葉植物は一鉢瀕死の重傷だが、そうとも。

わざわざバネを買って来たんだよ。

夫婦喧嘩もWEB上のくだらねェアレコレも全部。
てめえの人生のバネ。
てめえが夢ン中で買ってきたバネ。


そうとでも思わにゃやってられねー事ばかり。
てめえに限ったことじゃ無い。

せめて気の利いたバネで人生に張りを。

ただし、どのバネを選ぶもお決めになるのはご自分次第。
そいつをお間違え無きよう願いますと。

くだんの店員は言うてたよ。



2002年11月10日(日) 野蛮な感情。

最近yahoo!のニュー速原稿を書く御仁は「ネラッテル」と思う。
受刑者が刑務官に暴行されたいう事件の見出しにしても。
よくよく読むと「ネタかよ!」と突っ込みを入れたくなる。

だってヨ。

「殺されるかと思った」。てのが見出しに入ってんだけど。

この被害者の男性の罪状てのがそもそも「殺人未遂」。
それ、誰の台詞なんだよ、ての。皮肉なら皮肉にもホドがある。





けどその。なんちゅうの。

刑務官が暴行しちゃいかんいうのは、明白。正論。義務。
けど。
他人を「殺しそうになった」人間の人権ちゅうのは。

難しいよな。
守りたい。
が。
守りたくなくもある。


難しいよな。

死刑に反対する御仁の言い分は「えん罪は完全に防止できない」てのと。
更に付け加えれば「人が人を裁く権利を持つのか」てのと。
「更正の機会を与えなくてもええのか」てのと。
まだまだ。もっとあるんだろう。

難しいよな。

けど。

人を殺しかけて刑務所に入った人間が「殺されそうだった」と涙流す時。
てめえがかつて殺しかけた人間が抱いた恐怖についちゃ、きちっと考えたんかな。
漠然とでも、そこに思い至ったんかな。

でヨ。
その受刑者がその感情にゃ至ってねーちゅうんなら、そんな刑務所意味無ェよな。
荒くれモンの隔離施設でしか無ェよな。
隔離された空間で、いかにやすやすと生きてくか。
うまく立ち回ってシャバに戻るか考えて過ごすだけの。

意味無し空間でしか無ェよな。



殺人は悪ィこと。
暴力も悪ィこと。
そいつは無条件。
同じ殺人未遂も、暴力団同士なら良くて、受刑者と刑務官なら悪ィとか。
そんな区別は良かねーと、桜木は考えるが。

殺人にも暴行にもランクをつけてんのが現状で。
赤の他人に殺されんのと親に殺されんのとでは、ランクが違うのが現状で。

その上で、裁判の結果こいつは○○年間服役すりゃ自由の身って。
どれほどシャバで制約受けるにせよ、いずれは自由の身になるってことを。


それを犯罪者目の前にして考えた時、ふと平凡な人間の心によぎる野蛮な感情を。
そこで「許せねーぞ」て平凡な人間に思わす野蛮な細胞を。


社会が完全に否定しちまった時。
そいつはそいつで逆差別になっちまうよに思えてならない。




「殺されるかと思った」いう、速報の短いセンテンス。そいつを、

「お前だって、昔バラしかけた人間に同じ恐怖を与えたんちゃうんか?」

と読み取る人間が居なくなった世の中が桜木は怖ェ。無論の無論、

「だから殺されりゃ良かったんだよ」

ちゅうのも違うがヨ…。



平凡な人間の細胞が野蛮にたぎる、その泡立つような感じを。
完全に否定しちまうような「進歩的な社会」は。

幼女をレイプした男を寄ってかかってくびり殺す社会を。

いずれは否定しちまうんだろうかな。


人間が動物である限り。
野蛮な感情を完全に否定しちまうことは出来ねーだろうに。

虚勢し、虚勢し。

行き場を失った野蛮を放り込む遊技場も無ェまま。



今日もまた一人理不尽な暴力に、誰かが殺されてく世の中かよ。



2002年11月09日(土) 毒舌日記。

日記サイトちゅうのは何も「エンピツ」だけじゃ無ェもんで。
時々は、他のランキングサイトも見に行くことがある。

ランキング上位の毒舌日記を読んでみる。
五分も経たずに退散する。

普段、あんまり言いてェこと我慢してるもんで。
WEBで憂さ晴らししてる人間が大半か、と思いきや。
その日記サンの場合は「普段も言いてェこと言うてるてめえ」を。
よほど万人に宣伝したくてたまんねー、ちゅう感じ。

けど。

毒舌とだけ言うたら、何ぞ特殊な芸みてーに思えるのかもしんねーけど。
あれだろ?
特殊な芸ちゅうのは、

「人が真似したくてもなかなか出来ないこと」

を言うんじゃね?

けど。
毒舌なんてのはヨ。
所詮は、誰もが心に抱えてる「不満」「偏見」「憤怒」の類の発露に過ぎねーだろ?

それをいかに「笑けるように書くか」が芸なんでねー?


桜木は唸る。

正直五分も読んでられねェ日記に、果たして芸があるんかと。




ここんとこ、やけに票数が入ってたんで。
目に留まる機会も多かったと思う。

そこでひとつ言うとくが。

桜木はヨ。
イッコも愚痴言うな、あほ言うな、きたねーツラ見せんな言うてんじゃねェのよ。

んなキレイ事ばっかの日記サイトがおもろいけ?
宗教の広報誌じゃあるめーしヨ。
あんたらの思う様に書いたらいいじゃねーか。

ただ、そういうんは桜木は読まねーよ、ちゅうだけの。
単純な話。



人間が、心の中に不満や鬱屈した感情をかかえる、いう状況は。
何もヨ。
日記サイトが開発された現代から始まったわけじゃねーんだよナ。

それまでだって。
誰もがみんな、てめえの中にドロドロをかかえて生きて来たんだよな。
けど、吐き出し口が見つからねくて。
どうしようもなくなって。

イジメをしたり。
女を犯したり。
子どもらを殴ったり。
便所に落書きしたりヨ。

してきたんちゃうんかナ。


だからさァ。ドロドロの発散方法なんちゅぅんは。
もともとが、ろくなことで無ェのよ。

心の中のドロドロを発散したくてタンパク質研究してみました。
そしたらノーベル化学賞取っちゃいました! なんちゅう。
そんなん居るか?

居ねーつの。

そもそもドロドロなんちゅうのはロクなもんでねーの。
大したエネルギーにゃなんねーの。

酒かっくらってヘベレケんなって叫んでクダまいて。
ウー頭ガンガンする言うて忘れるこった。
あに。まだ酒が飲めねーだと?

酒も飲めねー年でネットたァ。素直に羨ましいよ。
けど、おま。青少年にゃスポーツがあるじゃねーか。

特別に言うけど。
頭ン中のドロドロなんちゅうもんが、いかに役に立たねーか。
実験する方法があんの知ってる?

あんな。マラソンすんの。
そんで、ずっと頭ン中で、イヤーなこと、イライラすること考えんの。

苦しいよ?

そこで頭の中カラッポにしてやっと、途端に呼吸がラクんなる。




マラソン選手の目は濁ってっか? 清廉だろう?
彼らは。
長距離を走りながら、脳味噌の中のガラクタを捨て続けて生きている。
桜木は、そう見てる。

グダグダうぜーこと考えながら40キロも走ってられるか、ちゅうの。
けど。
俺らが生きてく道は、そんなより、もっともっと長ェもんじゃね?


イライラする。
グダグダする。
ムカムカする。

いいじゃねーか。

ただそいつが何一つまっとうなもんの「材料」にゃならねーちゅうことだけ。
わかってりゃいいんじゃね?

吐き出してラクになって。
また明日から前向きにがんばれそー、てなら、なればいいんじゃね?

ただ。

読んでて笑えも考えさせられもしねー毒舌日記なんぞ。
時間の無駄だからヨ。
この桜木はハナにもひっかけねーてだけの話だよ。

お前なんぞにハナにひっかけてもらわねくて上等だよ、ちゅう。
その心意気も、また良しだよ。




おねえちゃんの居る飲み屋にも好みがあるように。
立ち寄る日記もイロイロ。
それでいいんじゃねーかな。

ただ桜木に言わせりゃ毒舌なんちゅうのは。
よほど芸になってなきゃお腹イッパイ、て話。



知らねー他人クサす毒舌なら。
家庭内だけでゲラゲラ大笑い。
無論、小僧ども寝かしつけてからの、オトナの娯楽だが。

桜木的にゃそんなんで充分、ちゅう。


そういう話。



2002年11月08日(金) それは違うよ。

頭の上がらねー年長者ちゅうのは、生きてく上でカネ払ってでも欲しい所だが。
カネ払って手に入るもんじゃ無ェから、人生は痛快だ。

30年超生きて来ると。
いっぱしの自信ちゅうか方針ちゅうか。
横文字で言うならプライドやらポリシーやらいうもんか。
そんなんが固まって来る。

そうすっと、どうだ。
相手の話が聞けねくなる。
特に年下。
てめえより「人生で勝ってねーやつ」。
そういう輩の話は、ますます聞けねくなる。

けど。

インターネットちゅうんは。
むしろ、そういう余分な情報が入って来ねー場だよナ。
だから、こいつはどうせ年下だろうとか。
こいつはどうせ俺ラより低層なんだろうとか。
そんなんは全て決め付けにしかなんねーから。

とりあえず相手の話は聞こうや、てことになるんじゃね?


ちゅうことは。
頭の上がらねー年長者が得られねかった人間に授けられた、宝物空間じゃん。
インターネット。



桜木の頼もしい兄ィは。
時折突然、電話かけて来ちゃ。
こっちの台詞が、ちっと道理に合わねーと思うとヨ。
途端に。

「お前、それは違うよ」

てよ。

現場の若い衆や取引先の営業捕まえたよなドラ声で。
電話の向こうで言うてくれる。


「何が違うんだよー」

てよ。反感持つのは簡単。けど持たねェよ。
人間、全部違うよな。
全部、違う人間。
てーことは、違うよってのは、あって当たり前の反応だろ。

違うよ、て。てめえ以外の誰かから突きつけられたら。
そいつを「うわー」て受け止め。
そっからようやく、てめえの成長やら反省やらが始まるんでねーの?



桜木もこれで気の短ェおたんこなす。
お人の話の半ばでトンズラやら。
そら、何度かやったもんだ。

けど。

他人様のありがてェ説教蹴散らして逃げ帰った分の埋め合わせは、ヨ。
てめえでやって来た。
次に会うたらグウの音言わすか、ちゅう勢いで。
そらもう、おたんこなすのメンツにかけて負けず嫌い。
刮目して見よの勢い。

「逃げ帰った分は取り返したか、しょうがねーな」て。
目ェかけてくれた相手に思ってもらうんは、桜木にとっての当たり前。

けど。
そこでテキをバカっちゅうことにして、ぼんやりセンベイ食てたらヨ。
国民年金じゃねーけど。
じきに遡っても払えねくなるよ。

その借り分は。



兄ィは声がでけェ。
その分、言うたことは戻ってこねーから、まっとうなことしか言わない。

生きてるだけでいろんなことを教えてくれる、その人は。
血こそ繋がってねーけど、桜木の兄ィだよ。


なあ。

「それは違うよ」

言うてくれる誰かサン、あんたにゃ居ますか。


てめえに耳障りなこと言わねー相手も。
究極弱まった時ゃ大事。

1日5時間PCに向かってっと、心身共に究極弱まっちまって。
耳障りにも目障りにも勝てねくなって。
堅ーい人間になっちまうんかな。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021108-00000024-zdn-sci

どうすんだよ。このyahoo!のニュー速。
しゃーねェから桜木は、せいぜい。
「だから仕事になんねーんすわ。ワハハ」たらバカ言うて。
喝入れてもらうとする。



な。「それは違うよ」言われても。
いいじゃねーか。

あんたもさ。
苦虫噛みつぶした顔の爺さんに、モノ言う気にゃなんねーだろ。

「違うよ」て言葉が、どっかから来たら。

そいつはまだ、あんたのココロが柔かく見えてるって話。

まだ。
あんたの人生、上に向いてけるって証明。



2002年11月06日(水) 「恥ずかしい」と感じない人間。

前回の日記は、ちっと反応有り過ぎ。

これは、誰かさんのヤンチャを腹に据えかねてる御仁の多さ故か?
想起する相手は当然のように違えど。
ご本人に直接言うんは憚られる、てんで。

けど。

そういう人らちゅうんは、桜木の日記読んでも。
「これ自分のこと?」
なんて思わねーもんな。



「明かに他人に見せられるレベルでない体」と。
「明らかに他人に喜んでもらえるレベルの体」の区別をどこでつけるのか。

「そこいらへんが、説明不足」と家人に言われ反省。

むしろ自分のレベル、自分のスタンスがどこにあるかすらわからん人間が。
他人との距離の取り方や自意識のレベル設定を間違えて。
信じられ無ェような失態を世間にバラまくのが定説と、話し合う。



そこへ来て、だ。
家人が大事にかかえてた「広告批評」の最新号だ。
橋本治センセイのコラム読んだ?

長年のナゾが、スーッととけた気分だった。




暴走族どもは、どうしてああいう恥ずかしい行為を平気で繰り返すんか。
知の鉄人に言わせるとこういうことらしい。
つまりは、

「ヤツらは、それが肥大した欲求不満のわかりやすいラベルであることに気付いてない」。


暴走行為を見る人々が、どれほどヤツらの「わかりやすい欲求不満」を見て取り。
内心バカにし憐れみ、それ以上に迷惑に思ってるか、言うことに。
気付かない。

「バレてるってことがわかってないだけだ」

というんだよ。
凄ェよ。さすが橋本治。


他人の日記読んで不愉快になる。
そん時の何とも言え無ェモヤモヤを、霧が晴れたように理解する。

そうだ。

「バレてない、と思いこんでる」姿。

ソイツが一番、醜悪なんだよ。



バレバレを自覚しつつ、それでもストリップ踊る人間も居り。
それはそれで芸だろう。
そこでバレてるのは、欲求不満ってよりは何かしらの不自由や制約。
例えば芸能人が隠れて他人になりすまし、日記書いてたとして。

「○○ちゃんて本当に性格良くてだいすき」

ちゅうて、てめえを自画自賛してたら笑うだろ? むしろ、

「○○ちゃん、最近疲れてるみたい。無理してないのかな」

的な方がよ。そう書く気分が、わかるだろ?
そっちは特別、不愉快じゃ無ェと思う。



「現実に不満タラタラのアホーさ加減丸出し」の、どこが自己表現だ?

日記による何かの実験。
あるいは日記によって本当の意味で突き詰めた自己の探求やらそういう。
そんなんなら単純に、見てて面白ェが。

アンタの周りのズブのシロウトらしき。
そこらへんに居るおばちゃんをバカにしたらいかんてこと。
そういうおばちゃんらに。
てめえの不満タラタラ日記読ませたら何言うか。

わかる。わかるわぁー言うてもらえるんか。
何よコレ言われて終いか。

ちゅうこと。

ネット上だから、おばちゃんの目に届か無ェからオッケーて。
誰がそんなこと決めたんだっての。




後ろ向きだろうが。
リスカだろうが。
そんな表層はどうでもいいんだよ。
愚痴だろうが。悩みだろうが。
そんなのを十把一絡げに「あほー」と言うほど桜木もヒマじゃ無ェんだよ。

問題は「バレてないと思いこむヤツらが平気で晒してる、その無意識にハミ出てる醜いケツ」なんだよ。



てめえの中の何かを「わざとバラす」ちゅうなら目的がある。やればいい。

けど。

本人すっかりそのつもり無ェのに「バレバレ」で。
しかも周囲はそれわかりきってて、平気でそいつを消費してる関係ちゅうのは最悪だ。


後にも先にも桜木がブルブル震えが来るくれぇおっかねーのは。

俗に言う年収やら才能やらいう「一見キラキラしたもん」的にはよ。
てめえより劣ってる? とかよ。思いこんでるような、そういう素朴な相手によ。

影で「ああ、あのナルシスト、あの人って○○いうイメージ持たれたくてしょうがない人よね」的に。

ざっくり言われちまってるようなシチュエーションかな。
怖ェ。ゾクゾク怖ェ。


いつでもどこでも。
てめえがどう他人に見られてるか気にするちゅうのも滑稽だが。
意識しなさ過ぎるんも、穴だらけ、ちゅうこと。


笑われてるかもって視点は必要だよ。
何をどうバカにされるかわからん世の中。
自覚は必要だよ。
特にネットでは。

どうでもいいもんをわざわざコバカにしに出かけてくほど、桜木もヒマじゃあ無ェから。
いちいち「そういう御仁に自覚を促すための運動」みてぇなもんに参加はしねーが


それにしても「広告批評」の特集がスマップで良かった。
普段は特別買わねー雑誌が、このタイミングで家にあって本当に良かった。

橋本治を知らない若い人らには是非ちゅうこと。




プロの毒舌家に学べることは多いが、特にこのひとつ。

他人の思惑は裏の裏まで読み。
てめえの弱っちさは裏の裏側までバレてねーか気を配る。てのを。

ネットっちゅうガラスの箱でてめえを表現したい人らには。
伝えておきたいと思った。



自らバラしてんでなく思わず他人にバレてる「欲求不満」みてーなもん。
そんなもんほど恥ずかしいもんは無ェと思うんだが。

平成の日本人が無くした美徳のうち最も度し難ェのが。
そこんとこかもしれねーな。



何をもって恥とするか。
そこにその人間の美が集約されると。

桜木は思ってるよ。



2002年11月03日(日) インターネットはガラスの箱。

そのガラス箱の間取りが。
四畳半だろうがオペラホール並だろうが違いは無ェ。

インターネットはガラスの箱で。
どいつもこいつも閲覧可能。

なんちゅうかインターネット。

うちのガラス箱は四畳半で、通路の人通りも少ないので。なんぞと言い訳し。
醜い体でストリップ踊る人間が多過ぎる。

絶対に誰の目にも止まら無ェ「安心タンツボ」が欲しいなら。
ベッドの下に隠した大学ノートにでもヤッてくんねーかナ。
お嬢さん。

誰に見られ誰に何言われようが毒矢で打たれようが覚悟の上やと。

そういう人間が何しようとかまわ無ェが。


ガラスの箱でストリップ踊ってるくせ。
汚ねー身体見せんな言われて猛り怒ってる人間てのは。
よっぽど満たされん人生に腐りきってる連中か?

インターネットは、一体いつから。
匿名を完全な隠れ蓑と勘違いするお気楽サンがたの。
隔離病棟か何かになっちまった?




恥を平気で振りまく文化のどこが文化か。
そんなもん、ただの堕落だろ。
検閲やマスコミの選民意識抜きで。
シロートが好きなこと書き好きな表現が出来る場所は素晴らしい。

けど。

ガラスの箱はガラスの箱で。
どこからどうお人が集まるも。
どこからどんな矢が飛んで来るも。
誰にも止められ無ェってことに変わりはねーんだよ。


文句言われるんがイヤならやめちまえ。
好きでやってんです。
細々やってんです。
これだけが楽しみで。ここしか本音が書けねくて?

ふざけんな。
パソコンの電源なんてぶっちぎって。
てめえの本音の言える相手にとっとと出会え。
精神的隔離病棟の病人には。
もっと「良くなる」可能性のある場所がいくらもある。


どこが醜いか見てください。
どこがキレイか見てください。
誉め言葉も罵倒も全て喜んでいただきますのでと。

そんな見上げた看板かかげたストリップなら。
むしろ命がけで見守るよ。





ガラスの箱。
例えば反転文字とやらで内側から黒く塗りつぶそうが。
所詮はガラス。

やめろとは言わねーし言う権利もねーし。
だがせめて今一度わかってくんねーのかな。



インターネットはガラスの箱で。
あんたの魂は決してだれにも守ってはもらえない。


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桜木



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