気温はマイナス10度にもなっています。
寒さに慣れたのか、そんなに寒く感じません。
学校は休みになりました。
会社は自由出勤だそうだけれど、夫は出勤しました。
今年は、わたしも家族と一緒にスキーに行くことにしました。 (去年の日記)
コロラドのベイルというスキー場(デンバーから車で2時間)
あたりを、真っ白く覆い隠して、雪はまだまだ降り続いています。
雪景色を見ていたら、スキーもちょっと楽しみになってきました。
ある奥様グループの送別会があった。
日本人だけのポトラック・パーティーは実はとっても楽しみな催しのひとつである。各自一品ずつ持ち寄る手の込んだ家庭料理が、20人も集まれば20種類にもなって、お皿がいっぱいになる。お赤飯、ちらし寿司、ローストビーフ、お芋の煮ころがし、魚介のチリソース、蕪のサラダ、などなど。それから、デザート。 どれも食べ慣れた味付けなのも嬉しいし、これはどうやって作るのと訊くこともできて、レパートリーが増えるのも嬉しい。
今日の主賓の彼女の一家は、年末には引越しをするそうだ。「次はどこに行くの?日本に帰るの?」と訊いたら、「実は、まだ分からない。日本でもアメリカの別の場所でもないことだけは分かっているのだけど・・」と言われて、驚く。どこに移動になるのか分からないのに、せっせと荷造りを進めなければ間に合わない。「・・たぶん、アフリカのどこかになると思う」と聞いて、アフリカかぁ・・、(そんなふうに転校を続けていれば)子どもはたくましくなるだろうなぁと思った。
子どもたちは、アメリカの学校に転校してきたとき、英語なんて片言も分からなかったのに、特に問題もなく、いつのまにかすんなり溶け込むことができた。はじめの一年間、私は、週に一回、息子2のクラスのお手伝いに行っていたので、様子が分かるのだけれど、学校の先生がとても大げさに褒めてくれるのだ。
当時小学校2年生の息子が分かるのはアルファベットくらいだったけれど、「これは何?」と先生に聞かれて、「ジー(G)」と言えた息子のことを「すごい!すばらしい!」と、聞いているこっちが恥ずかしいくらい褒めてくれた。けれど、子どもは、そうやって認められている実感があったので、嫌がることもなく学校に通えたのだなあと私は思っている。
そういうアメリカ式の教育でも、学校になじめなくて、毎日、行きたくないと泣いて嫌がる子もいたし、お母さんと子どもだけで日本に帰ってしまった例もいくつもある。 アメリカで慣れることのできなかった子は、たぶん、どこに行っても慣れることはできないだろうと思う。
アフリカかぁ・・・。 急に引越しすることが決まって、あわただしく、さよならをして、また次の場所で、子どもも、おかあさんも、(もちろんそこで仕事をしていくおとうさんも、)たくましく生きてゆくのだよなぁと、お別れのさびしさを感じつつ思ったのだった。
一度に347冊も本が増えて、プチ図書室みたい(←おおげさ)になった我が家。ここでは、日本の本は貴重品なのだ。
日本語の新聞も貴重品なので、読み終わったら捨てずに、まとめて次の人に渡すこともある。けれど、何人かの人を経た半年遅れの新聞が、何か月分も車のトランクに入っているのを見たときには、やっぱりちょっとびっくりした。おいおい、ここって、人里離れた山奥の水も出ないようなところとは、違うだろ・・・って。
ただ、新聞もとっていなくて、日本語チャンネルも契約していなくて(うちもしていないけど)、一日一時間だけ放送される日本語のテレビも見ていなかったら、まるで浦島太郎みたいに日本のことなんて何にも分からないのだ。別に知らなくてもかまわないと言われれば、そうなのだけど、半年遅れでも、日本のことを知りたいと言う気持ちも分かる。
まとめ買いした本を床に並べながら、本にも鮮度があるのだなあとつくづく思った。なぜか「動物占い」という昔流行った本が、続編もあわせて3冊もあった。あの時は、自分のことを占って「うわーぁ よく当たってるぅ」と思ったのに、子どもや夫を占ってみるとまるで大はずれだった。(だからといって、怒ることないと思うゾ<オット) だいたい、性格が正反対の息子1と息子2が(ついでに私も)同じ動物(ペガサス)っていうのが変なのだ。
それから、「五体不満足」もあった。もう読んだけど、もし初めてだとしたら、いまさら読みたいとは思わないだろうなあとか。
そう考えると流行(はやり)の本というのは、わりと多くて、時代を超えていつまでも名作と呼べるものはそう多くはない。そう思いながらも私は、日本の活字が恋しくて、やっぱり ちょっぴり時がワープした世界に入り浸っていくのである。
2002年12月02日(月) |
寝正月と読書三昧な日々 |
11月28日から12月1日までのサンクスギビングの休日は、アメリカのお正月みたいなものなのだけれど、夫は、前日の27日に4週間の出張から戻ってきたばかりで、今年は去年のようなお誘いもなく、そのうえ、夫が風邪をひいていて、文字通り寝正月 になってしまった。出張の最終日に、翌日は飛行機の出発が早いから荷造りをしておこうと思い、スーツケースの中にパジャマを仕舞い込んで寝たからだそうである。 う〜ん?
夫が帰ってくる前日に、メーリングリストで「本のまとめ売りをします」という投稿をみつけた私は、すぐに返事を出した。なにしろ、300冊で80ドルという格安価格なのだ。1冊、約27セント。こちらで本を買おうと思ったら雑誌でも文庫本でも日本の2倍の金額を支払わなくてはならない。(航空便で送られてくる週刊誌なんて一冊1000円以上もする) 300冊の中にどういう本があるのかは分からないけれど、4分の1くらいでも読みたい本があれば充分だと思い、他の人に先を越されないよう、休みになったらすぐに取りに行きますと書いた。
そこは、車で1時間以上かかる場所だったので夫に運転を頼み、出張から戻った翌日(休みの1日目)に取りに行ったら、風邪がひどくなって夫は寝込んでしまった。なので申し訳なくて、わたしはこれがなければ一日も日が暮れないというパソコンに電源を入れるのを止めた。うちのパソコンは寝室に置いてあるのだ。
・・・というのは、かなり嘘で、単に面白い本を読みふけって、読書三昧だっただけである。
子どもと一緒に、階段の下の床に本をずらーっと並べる作業をした。「あっ、これがあった」とワイワイ言いながら、4箱分を全部だしてみたら、347冊もあった。既に持っている本があったり、同じ本が2冊あったり、これは何人の人の手を渡ってきたのだろうというようなボロボロの本もあったりして、あちゃ〜とも思ったけれど、読みたかった本も何冊もあって、しばらくはこれで私も子どもも楽しめると思うと、80ドルはまあまあいい買い物だった。
一番初めに手にとったのは、この方の日記を読んで、以前から、読んでみたいと思っていた山本文緒の一冊で、「きっと君は泣く」というタイトル。
どちらも、女性が美しいことについてに触れており、まるで
前回の日記に呼応しているみたいで、つくづく日本って国はねぇ・・・と思ったのだった。
(2冊目の方は、時代物なのだけど・・)