キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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こんなに哀しいのなら。 心なんて要らない。
楽しかった思い出も全部消えていいから あなたのことを忘れられたらいいのに。
あなたと会えないこの世界に 私は生きる意味なんて、ない。
そんな風に思うなんて、 愚か者の極みだって そんなこと分かってる。
どうして哀しくなるんだろう 哀しいって何なんだろう?
泣いても泣いても なにも変わらないのに。 ふとした拍子に涙が溢れてくる。
この日記を始めた10年以上前から 私の弱さはちっとも変わっていないのだろうか。
「いつか幸せになれる」なんて いつまで信じて生きればいいの。 もう十分だよ、疲れたの。
それでも私は Aさんと一緒にいた時間に、後悔なんてできない。
この世界の全ての人に笑われてもいい。 Aさんと一緒にいたかった。
ほんとうは聞いてみたかった。
「わたしのことを、愛してくれていましたか。」
嘘でも「うん」と言って欲しかった。
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