キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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2012年05月03日(木) |
雨が上がって、キミが言う。 |
サトの親友であるイシ君から、付き合って欲しいですと告白された。 いつか言われるような気はしていたけれど まさかそれが今日だなんて驚いた。
イシ君と初めて合ったのは今年の初め。 弱ってる私を見かねたサトが 『俺の親友と遊ぼう。』と言い、3人で飲んで遊んだ。 そのあとすぐにゴハンに誘われて、一度だけデートをした。
今日は会うのが2回目だった。
少し買い物をして、ゴハンを食べるだけだったから 今日も普通にお別れするんだと思ってた。
けれど帰りの駅のホームで突然。 『真面目な話なんだけど』と切り出されて「まさか?」と思ったら 本当に、ストレートに、言われた。 こんなにきちんとした人って居るんだなあと。
イシ君は本当に良い人だ。 育ちの良さからくる優しさみたいなものが溢れ出ていて 一緒に居て、苦にならない。 でも、Aさんと居るときのような焦燥感やドキドキはない。 つまり、恋ではない。
けれど、イシ君と一緒になれたら幸せになれるんだろうなぁと思う。
弱りすぎた私には、イシ君が必要なのかもしれない。 でも、分からない。 分からないよ。
『はるかが幸せになるとき、身をひきます。』
少し前、そんなメールがAさんから届いた。
私が幸せになるとき。 それって一体いつなんだろう。
幸せになれる気なんてしないんだよ。 毎日不安で仕方がないんだよ。
Aさんのこと、1日でも早く忘れて嫌いになってしまいたい。
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