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キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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2009年06月28日(日) 忘れられない人。


王子が側に居るのに、
私は全然、Jを忘れてない。

Jの笑顔が次々と浮かんでは 私の心を突き刺す。



あんなに傷つけられたのに、
優しくされた思い出しか、もう残ってない。
愛された記憶しか、残っていない。
それが一番、哀しい。

自分の脳が憎い。






あんなに、辛い想いを沢山したのに。
私はJが、Jが、私のことを心から愛してくれていたこと
すごくすごく、感じていたから。

黒いものなんて何1つない気持ちで、
Jは私を愛してくれたのに。



戻れないって分かってるのに
何度も思い出しては泣くのは何故だろう。




ねぇ、J。


ガタガタに欠けているあなたを
私は愛していました。

今は完璧と言えそうな 王子が私の側にいるけど
あなたに持っていないものを たくさん持っているけど



毎日夜遅くまで、あなたと楽しく笑って電話していたあの記憶を

私はどうしても消し去ることはできないんだよ。




2009年06月22日(月) 与えないということを与えている。


2人で一緒に眠る夜。



朝、彼のケータイ目覚ましが鳴って、彼が起きる。
寝覚めの悪い私は起きない。
彼は早起きが得意だ。

朝は必ず抱きしめてくれる。
私は寝ぼけているから大体覚えてないけれど
『はる、愛してるよ。』
『世界一大好きだよ。』
と、お菓子もとろけるくらいの甘い言葉を言ってくれる。

何故だ?


いつかこんな言葉も、言われなくなっちゃうのかなぁって思うと哀しい。
けれど、今こんなことを考えていても仕方が無い。

私にとって、いつだって彼は王子だ。
けれど少し理不尽で、
自信家で、
強引で、
優しくて、
でも裏がある、
あたしの王子。




朝の支度をしていると、その間に彼は美味しいオムレツを作ってる。


ホテルの朝食でシェフが作ってくれるような、完璧なオムレツ。
美味しくて私は、いつでもとろける。


こんなに甘やかされてていいのか、私。
慣れたら終わりだよ?私。






2009年06月09日(火) あい らぶ ゆー 。



 ” 愛してる ” 

なんて、簡単に言っちゃいけない言葉だと思ってる。
そう、思っていた。
Jと付き合っていたとき、彼の口からそれを聞いたことは無かった。

でもイチ君は簡単にそれを言う。

『はる。愛してるよ。』


ベッド以外でそれを言って欲しいなぁ、と告げると
次の朝、ぎゅーっと抱きしめて「愛してるよー」と、言ってくれた。
甘い王子だなぁ。


簡単に言えるということは つまり
今までの彼女に、何度も言ってきた証拠なのだ。
そう思うと少し哀しいけれど。
これからもずっと一緒に居たいよ。




愛してるよ、とか 大好き とか。
付き合い始めに言うのはあんまり好きじゃない。

何年も付き合って、お互いのほぼ全てを知ったあとに
愛してるって 言って欲しいよ。
夢でもいいの。ずっと夢見てるよ。







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