キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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王子が側に居るのに、 私は全然、Jを忘れてない。
Jの笑顔が次々と浮かんでは 私の心を突き刺す。
あんなに傷つけられたのに、 優しくされた思い出しか、もう残ってない。 愛された記憶しか、残っていない。 それが一番、哀しい。
自分の脳が憎い。
あんなに、辛い想いを沢山したのに。 私はJが、Jが、私のことを心から愛してくれていたこと すごくすごく、感じていたから。
黒いものなんて何1つない気持ちで、 Jは私を愛してくれたのに。
戻れないって分かってるのに 何度も思い出しては泣くのは何故だろう。
ねぇ、J。
ガタガタに欠けているあなたを 私は愛していました。
今は完璧と言えそうな 王子が私の側にいるけど あなたに持っていないものを たくさん持っているけど
毎日夜遅くまで、あなたと楽しく笑って電話していたあの記憶を
私はどうしても消し去ることはできないんだよ。
2009年06月22日(月) |
与えないということを与えている。 |
2人で一緒に眠る夜。
朝、彼のケータイ目覚ましが鳴って、彼が起きる。 寝覚めの悪い私は起きない。 彼は早起きが得意だ。
朝は必ず抱きしめてくれる。 私は寝ぼけているから大体覚えてないけれど 『はる、愛してるよ。』 『世界一大好きだよ。』 と、お菓子もとろけるくらいの甘い言葉を言ってくれる。
何故だ?
いつかこんな言葉も、言われなくなっちゃうのかなぁって思うと哀しい。 けれど、今こんなことを考えていても仕方が無い。
私にとって、いつだって彼は王子だ。 けれど少し理不尽で、 自信家で、 強引で、 優しくて、 でも裏がある、 あたしの王子。
朝の支度をしていると、その間に彼は美味しいオムレツを作ってる。
ホテルの朝食でシェフが作ってくれるような、完璧なオムレツ。 美味しくて私は、いつでもとろける。
こんなに甘やかされてていいのか、私。 慣れたら終わりだよ?私。
2009年06月09日(火) |
あい らぶ ゆー 。 |
” 愛してる ”
なんて、簡単に言っちゃいけない言葉だと思ってる。 そう、思っていた。 Jと付き合っていたとき、彼の口からそれを聞いたことは無かった。
でもイチ君は簡単にそれを言う。
『はる。愛してるよ。』
ベッド以外でそれを言って欲しいなぁ、と告げると 次の朝、ぎゅーっと抱きしめて「愛してるよー」と、言ってくれた。 甘い王子だなぁ。
簡単に言えるということは つまり 今までの彼女に、何度も言ってきた証拠なのだ。 そう思うと少し哀しいけれど。 これからもずっと一緒に居たいよ。
愛してるよ、とか 大好き とか。 付き合い始めに言うのはあんまり好きじゃない。
何年も付き合って、お互いのほぼ全てを知ったあとに 愛してるって 言って欲しいよ。 夢でもいいの。ずっと夢見てるよ。
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