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キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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2007年10月31日(水) キミが、泣いた日。


昨日「お別れ」の長いメールをしたけれど
結局、昨日も今日も、メールは返ってこなかった。

今朝目が覚めると、ものすごい喪失感に襲われて
朝から泣いてしまった。
前夜も泣いていたから、腫れた目が更に酷いことになって
人前に出られる顔じゃなかった。

Jと、話がしたかった。
Jの声が聞きたかった。
怒っているのか、哀しんでいるのか、もうどうでもいいのか、
何でもいいから聞きたかった。
自分から「別れる」と決めたつもりだったのに、全然ダメだった。
電話を、してしまった。
けれど、
「ただいまおかけになった電話は電源が入っていないか・・・」という、
命の吹き込まれていない女の人の声が聞こえた。
私は、
「話したいよ。」
と、メールを送ってしまった。

涙をこらえて、大学に行く準備をした。
誰とも会いたくなかったけれど、それは無理だったから
コンタクトはやめて眼鏡にした。
少しは、目が腫れてるのを隠せるかなと思って。


大学に行っても、研究に力が入らずに、私はぼーっとしていた。
何も考えたくなかったし、人と話をしたくなくて
研究は切り上げて、大学を出てきてしまった。
何とか元気を出さなくちゃ、と思い、食糧の買出しをしたり
ふら〜っとおもちゃ屋さんに行ったりした。
何を見ても、Jを思い出した。
おもちゃ屋さんで、Jと遊園地に行ったとき買ってもらったぬいぐるみを見つけた。
ふわふわしていて可愛かった。
まだ涙目になった。Jに会いたかった。
「もう一緒に何処にも行けないんだ。」と思うと
「なんで人は簡単に幸せになれないんだろう。」と、
また哲学的な方向に走ってしまうのだった。


家に帰って、眠った。
もう何も考えなくなかったから。
目が覚めたら、Jからメールが来ていたらいいのに。
Jからの着信音で、目が覚めたらいいのに。
そう思って眠った。けれど、目が覚めても状況は変わらずに
私は孤独のままだった。

Jとの、いい思い出ばかりが蘇る。
本当はJが酷くて、辛くて、それで別れたいはずなのに
Jが優しくしてくれたことばかり思い出す。
研究室に居ても、家に居ても、Jからもらったものが周りに溢れていて
「もう会えないし声も聞けないんだ。」と何度も思った。
自分が手を離したはずなのに、辛くて辛くて何度も泣いた。
私は勝手な女だ、と心底思った。
どうしたらJを忘れられるだろう。
早く、1年でも2年でも経ってくれたらと願った。


夜になった。
私は我慢できずに、Jに電話をした。
もしかしたら着信拒否にされてるかも、と思ったけれど、コール音は鳴った。
けれど、何度電話をしても、どれほどコール音が鳴っても
Jの声を聴くことはできなかった。

ねぇ、J。
今何をして、どんなこと思ってるの?
私のこと、本気で憎んだ?
何でもいいから教えてよ。

そう思って、今度はJとの専用ケータイに電話をした。
2回かけてみたけど、やっぱり出なかった。辛かった。
「やっぱりもうダメなんだ」と思って、何の元気も無くなった。

すると、1通のメールが届いた。Jからだった。
「冷え込んでるね。あったかくしてる?
はるの声、泣きたいくらい聞きたいけど
電話するのが怖いよ。」
そう書いてあった。

それを見た瞬間、涙がボロボロ溢れてきて止まらなかった。
心の中でJの名前を呼び続けた。
好きだよ。ねぇ、J。好きだよ。バカみたいに。
キミは自分勝手だけれど、それでも私を愛してくれた。
それだけは、分かってたはずなのに。

「声が聴きたいよ。会いたいよ。
ほんとはお別れなんてしたくない。
Jと話したいよ。会いたいよ。」

私はそう書いてメールを返信した。
そして、電話が鳴るのを待った。
そして数分後、電話がかかってきた。

「はる・・・。」
いつもの優しい声。私の、世界一好きな声。
電話越しで、いつも聴く声。私の名前を呼ぶ、確かにJの声。

「電話するの怖かった。メールも送れなかった。
電話したら、『さよなら』って言われそうで怖かったから。
昨日お別れのメール見て、頭が真っ白になって、
はるがくれたリラックマと生茶パンダのストラップ、ケータイから外して・・・
待ち受けも変えて・・・
何にもやる気出なかった。
ふられた瞬間の、あの感じ。凄く久しぶりだった。
金曜日、内緒で会いにいくつもりだった。
そのために、今日学割もとったし。」

Jはそう言ってくれた。
私は、ごめんね、お別れしたくないよ、ごめんね。ごめんね、と言った。
私も辛かったよ、何もできなかったの。Jが居なくちゃだめって思った。
哀しかった。いい思い出ばっかり思い出したりして。
Jともうメールできないって思ったら哀しすぎて。
だって、付き合う1年以上前からメールもしてたから、
もう当たり前みたいに2年以上、メールしてたんだね。
もう会えないって思ったら、これからどうしようって思った。
そう、伝えた。

すると、Jが泣いた。

最初、咳き込んだのかな?と思ったら、彼は確かに泣いていて
「・・・もう、会えないかと思った・・・。」
と、声を押し殺しながら、泣きながら、そう言った。
Jが泣いたのは、初めてだった。自分の耳を疑った。

こんなに思いつめてたんだ、こんなに苦しんでたんだ、
私と同じように。それ以上に。
Jの泣き声を聞いて、私はまた余計に泣いてしまった。
「ごめんね。ごめんね、J、ごめん・・・。
私は、Jが居ないとだめだよ。」と言うと、彼は
「それは、オレだよ。」と、笑った。
お互いがお互いを必要としていて、でもすれ違うときもあって
それでもまだこんなにお互いを好きなら、別れることはないと思った。
私はもう、「お別れ」メールを送ったあとから後悔していたから。
でも、そうしないと気付けなかったことが確かにあった。


明後日、会えることになった。
一ヶ月以上ぶりに、Jに会える。
「たくさん愛のはぐをしましょう。」
そう約束した。

まだこんなに好きで、別れられない。
Jを、心底嫌いになるまで、別れないでいられるといいな、
そう思った。

早く会いたい。君の笑顔が見たい。
君に包まれたい。
私はJとのはぐが、一番の幸せ。







2007年10月30日(火) お別れに向かって。


Jとの恋愛に向き合うのが怖くて
今まで色々逃げてきた。
ここの日記を何度も書こうとしたけれど、
また恋愛と向き合うのが怖くて、書けなかった。
手が動かなかった。
けれど、今日で終わりにした。

Jに、お別れのメールを送りました。


送るまで辛くて、長い長いメールを打っている最中も
涙が溢れてきそうだった。
研究室に居たから、我慢した。
「送信」のボタンを押すのが辛かった。
でも、押した。

リセットしたかった。
自分を解放してあげたかった。
「別れたらどうなるんだろう。」とか
「辛くても別れずに続けていったら、私は幸せになれるんだろうか。」とか
色んなことを予想することにも、心が疲れていた。


私はきっと、Jに救って欲しかった。
この苦しみも、この淋しさも、全て。
私はJを求めすぎていたし、
Jは私を離しすぎた。そう思う。


Jが好き。
けれど、私は別れを選んだ。
ただただ、辛かった。
Jに、私の望みを叶えてもらえないことも。
私が、Jの望みを叶えられないことも。


人間は、他人に親切にしてもらったことはよく覚えてる。
だから私も、Jに優しくしてもらったこと、よく覚えてる。
Jが、私の手を沢山握ってくれたこと、
私の作る料理を美味しい、美味しい、って笑顔で食べてくれたこと、
面白いDVDを持ってきて、一緒に観てくれたこと、
会うたびにプリクラを撮ったこと、
何度も映画館に行ったこと、
Jの実家に行ったこと、
遊園地に行ったこと、
笑いかけてくれたこと、
抱きしめてくれたこと、
頭を撫でてくれたこと、
電話をプレゼントしてくれたこと、
長い長いメールをくれたこと、
「好きだよ。」と言ってくれたこと。


Jが大切だった。
Jが大好きだった。
でも、何度も何度も泣いた。
泣いてばかりだった。
Jは電話に出てくれなかった。
会いたいと、あまり言ってくれなかった。
淋しいと、言ってはくれなかった。
約束を、守ってくれなかった。
それでも私はJを愛していた。

高くないその背も、
細い目も、高い鼻も、
綺麗な手も、
甘い声も、笑う声も、
眠たそうな声も、
毎日が全力疾走なことも、
趣味に没頭すると何もかも見えなくなるところも、
賢いところも、
才能があるところも、
たまに毒舌なところも、
自信家なところも、
すべてを愛していた。
私はJが、好きだった。


でもただ好きなだけでは、恋人としては続かなかった。
単にこれは私の場合だけれど。

私はJが好きだったから、もっと愛されたいと思ったし
もっと大切にして欲しかった。
電話にも出て欲しかったし、
会って別れたあとにはメールが欲しかった。
泣いたら、ただ「好きだよ」と言って欲しかった。
包んで欲しかった。私の全てを。
でもそれは理想でしかないことを分かっていたし、
全てを求めようとは思って居なかったけれど、
私が淋しいと思う気持ちを、
分かってもらえなかったことが凄く哀しかったんだと思う。



私の望みは叶わない。
だって私の望みは、
「Jが、昔くらいに私のことを好きになってくれること。」
だから。
でも人の気持ちは簡単に変えられない。
Jの気持ちは、もう変えられない。
そう分かっているから。
だから。
それに私が耐えられないのなら、無理だと思ったから。

別れることになった決定的な理由は
実は私自身もよく分かって無い。
自分の気持ちが全然整理できていないから。


本当はJに会いたい。
会って、ぎゅうって、抱きしめてもらいたい。
でももうそれは、叶わない。


私は、道を間違えたのか、間違えていないのか、
もうそれすらも分からない。

Jからメールは返ってきていない。
Jごめんね。今までほんとにありがとう。
本当は凄く凄く辛いけど、こうするしかなかった。
どうしていいか、分からなかったから。
泣いている自分しか、想像できなかったから。

ごめんね。
ありがとう。
ごめんね。









2007年10月24日(水) たかが、恋愛ごときで。


考え過ぎて、心が疲れた。
全てに疲れた。

恋愛なんて全てじゃない。
ましてや遠距離恋愛だから、
普段の生活は恋愛とは関係なく進んでいく。
私は恋愛以外のことも上手くいっていなくて、
大学も楽しいとは全くもって言えないし、
教授にはこき使われるし、
時間ばかりは取られて、バイト代なんか勿論出なくて、
お金もなければ余裕もない。正に最悪な状況。
それに加えて恋愛についても悩まなければいけないなんて
もう辛いだけだ。
そんな風にすぐに「つらい」と思ってしまう私にも
自分自身、また幻滅して、
また負のスパイラルに陥る。

「もう、無理。」

何度もそう思ったけれど
私はしぶとく、いつでもここに居た。


昨日Jに電話をしたら、やっぱり出てくれなくて
「あの約束なんて嘘じゃん。」と思った。

『あの約束』は、この間の話し合いのときに出たものだ。
「もう別れる」という私に、Jは提案をした。
「じゃぁ電話する時間を10時って決めよう。
決めないとオレはすぐ寝ちゃうし…。
時間を決めてあれば、それまでに色々頑張るから。」
そう言った。

けれどそれから、10時に電話がかかってきたことは
一度もなかった。
でも、私もそれほど期待はしていなかった。
今Jはインターン中だし、毎日疲れてるのも分かるし、
毎日5時起きなのも理解してる。
だからもう、私は何も言わなかった。
言えなかった。


Jは電話に出られなかったことが悪いと思ったのか(珍しい)、
今朝5時に電話がかかってきた。
私はもちろん寝てたけど、うっかり出てしまった。
Jは寝てたら絶対に電話に出てくれないけど。

普通に話をした。
Jは「名前呼んで。」と私に甘えた。
都合の良い奴だなとほんとに思う。
私が彼に甘えたいとき、いつだって応えてはくれないのに。


もう終わりにしたい私が確実に居る。
けれど、思い出が重過ぎてここから動けない。
Jの笑顔を思い出す。何度も、何度も。
一緒に笑いながら食べたものも、一緒に観たいくつもの映画も、
もらった本も、ぬいぐるみも、一緒に撮った写真も、
私には捨てる勇気が無い。


けれど私が想像する未来には
泣いている私しか、想像ができなかった。


「今」を我慢することも、「未来」を想像すること
どちらにも疲れてしまって
何の元気も出てこない。

支えなんて無い。
こんなちっぽけな私のかかえている悩みはきっと小さくて、
誰にとってもつまらないものだろうし、
悩みを誰かに打ち明けたとしても、迷惑をかけるだけ。
そして、誰にも理解してもらえないことは
もう分かってる。
それは周りの人のせいじゃない。誰のせいでもない。
人間の本質のせい。



助けて、助けて、と叫びたくなる自分を
またどんどん責めるから
助けを呼ぶことさえできないで居る。

もう無理なんだと思う。
毎日が本当につらい。





2007年10月23日(火) あの日から、ずっと。


会えなかった、あの日。
先週の金曜日。

私はもう、終わりだと思った。
会えなかったという事実よりも、
会えなかったことに対するフォローがあまりにもなかったJに
もう何も期待できないと思った。
別れを、選ぼうと思った。

電話で話した。
「もう、お別れする。」
私はそう切り出して、話を続けた。

色々話した。
もうダメな理由とか、いろいろ。
でもJは根本的に分かってくれなかった。
「一週間に1、2度の電話じゃ淋しい。」
と言うと
「何でそのくらいで淋しいのか分からない。」
と言われた。
その時点で、「好き」に差があるってわかるから
それでまた辛いのに。
自分の気持ちを分かってもらえないのが本当に辛かった。

「今までありがとう。」と言うと
「・・・ありがとうなんて言いたくない。」
とJが言った。
Jは私を離したくないみたいだったけれど、
私はもう、離れたかった。

でもまだ私たちは離れずに
離れられずに、時を、過ごす。


愛することを放棄することは
ほんとうはとっても簡単なことかもしれなくて
でもそれにいつか気がついてしまう自分が何処かに居るかもしれなくて
それが哀しくて
自分が許せなくて
人を愛するってことはどういうことなのか
少し、考えてみたりする。

Jを好きでいたいというより、
Jを大切にしたいという気持ちを、ずっと持っていたい。

涙が出る。

この恋は、間違ってる?

でも恋に間違いなどない。
周りがどんなに「そんな男とは別れなよ」
そう言われたとしても
私がその男を許してしまえば、関係は続くのだから。


それでも私は迷っている。
Jの手を、離すかどうか。


僕らは何処に行くんだろう。




2007年10月19日(金) 期待なんてしてなかった。

会えないことになった。

哀しかった。
ショックだった。
図書館で泣いた。
でも 私は大丈夫です。

Jは「ごめんね。」と言って
私は「ううん。」じゃなく「うん。」と言った。

きっと多分これで良かったんだ。
もう泣くのなんか慣れちゃったんだ。

あれ?
幸せってなんだったっけ?

泣いた分だけ幸せになれる日はくるのかな。
だめだ、気を抜くと涙が出る。




唯一の救いだと思えることは
今まで一度だって、Jが私から離れようとしたことがないこと。
いつだってJは私がそばに居てくれるって信じてくれてた。


私は何度だって、手を離そうとしたのにね。




2007年10月18日(木) 抱き合えない。


明日、おそらく会うことになると思う。
でも、それがいい事なのかはよく分からない。
Jは忙しいインターンの合間をぬって会いに来てくれる。
でも、この間
「会いたい。会いに行ってもいい?」
って言った、そのときの意志はまだ残ってる?
会いにいくのめんどくさい、とか思ってないかな。

今日もメールでも
「明日学校行く前までに(こっちに来る)準備できるかな〜眠い。。」
とか書いてた。

明らかにテンション低。
やる気なし。
朝できないなら夜やればいいじゃん。
そんな気力もわかないなんて愛情ないんじゃない?
・・・とか思ってしまう。


電話をしても、もちろん繋がらない。
たぶん、寝てる。

笑顔で会えるかな。

いろいろ自信ない。




2007年10月16日(火) 愛 or エゴ 。


自分が相手に何かをしてあげて、
それに対して相手に何かを求めるのなら
それは愛と言わない。

それって、本当?
私はそうは思えない。
でもその神からのような教えを
真っ向から否定できる訳でもない。

ただ、理想ではあると思う。
見返りを求めず誰かを愛することができたら
どんなに楽だろう。
泣かずにすむだろう。
そんな恋愛が存在するんだろうか?
見返りを求めないってことはつまり、「愛されたい」という欲求すら
持ってはいけないということだろう。

そんな究極の愛がこの世に存在するのなら
Jに対して、私はそうであってみたい。
見返りを求めずに愛してみたい。
ただの理想だけれど。


思えば私はJに「優しくされたい」「もっと考えてもらいたい」とか
欲求ばかりがふくれあがっていた。
「私はこんなにJのこと想ってるのに。考えてるのに。我慢してるのに。」
勝手にそう思っていた。
確かにそれは愛じゃないなとは思う。


Jに対して優しくなりたいと思った。

この間の電話の私は本当に酷かったと思う。
恥ずかしいことだけれど、
「何であのときメールしてくれなかったの。」とか
「何であのとき電話かけ直してくれなかったの。」とか
責めてばかりだった。
その質問に対する対するJの答えを聞いたところで
何も解決する訳じゃないのに。
もっと違う、伝え方があったはずだったのに。
ほんとにごめんねと、言いたかった。

もう、そんな酷いことJに対して言わない。
そう決めた。
きちんと実行できるかは分からない。

でも、もっともっと根本的に
Jを大切にしたいって思った。

まだ恋人同士になる前の私は、
きっといつでもJに対して優しかった。
多分天使みたいに優しくしてたと思う。
嫌われると思っていたし。
Jも言ってた。「はるは天使だね。」って。


そのイメージを壊さないように、って頑張るんじゃなくて
ただ人としてJを大切にできたらと思う。
少しずつでいい。






夏、一緒に遊園地に行ったときに
Jが私に買ってくれたぬいぐるみがある。
私はそれを研究室の机に飾って可愛がっている。

そのぬいぐるみは、とってもふわふわしていて
触るだけで少し幸せな気持ちになる。
優しい気持ちになれる。
Jが、私に買ってくれたものだから。
心が安らぐ。

そんなときの気持ちでJと接してみよう。
できるかな。
やってみよう。


2007年10月15日(月) 伝わらない気持ち。


Jと話し合うつもりだったのに
また私のぐだぐだな泣き話のせいで
話し合いにならなかった。

私はJに傷つけられたなんて勝手に思っているけれど
私も十分Jを傷つけてるんだと思う。
どうしていいか分からなくて、何度も「もうだめだよ」の
言葉を発してた。

今週末は資格試験だ。
Jはそれを分かってたけど、
「試験なんかいいから会いに来て…」
と言った。
Jがそんなワガママを言うなんて珍しいことだった。
私だって応えてあげたかった。
でもさすがにそれは出来なかった。

「だめだよ。試験に行かなかったら会社に入れない」
と言うと、
「・・・ごめん。」
と言った。


結局、今週末にJが来てくれることになった。
試験日の前の日に会うことにした。
Jも私もお互い忙しい。その合間を縫って会うことは
果たしていいことなんだろうか?

多分、会えば全てが解決したように思えるだろう。
会えば嬉しいから。きっと楽しいから。
でもそのあと、またどれほどの孤独と闘わなくてはいけないんだろう。



せっかく会いにきてくれるって言ってくれたのに、
私がまた酷いことを言ってJを怒らせてしまった。
でも多分、会うことになるんだと思う。


Jが好きなのに
Jのことを大切にできてない。
全然大切にできてない。
愚痴ばかり言ってしまう。
Jを責めてばっかりだ。
もうこんな自分は嫌だ。
つらい。
でも会いたい。

自分の気持ちが全然伝わらない。




2007年10月12日(金) 君の声を聴くだけで。


もう、ダメなんだ、って、思った。

私は、Jの彼女である資格なんかないって。
そう思った。

この間電話したとき、Jがインターンのことを話してくれた。
Jは凄く楽しそうに、
「あんなところでインターンができるなんて幸せ。
行きの電車も帰りの電車も、作業のことばっかりずっと考えてる。」
と言っていた。

私は素直に応援できなかった。
Jの幸福を心から喜べなかった。
だって、私のことを考えてくれる時間が少ないってことだから。
『もっと私のこと考えてよ。』
そんな自己中なことばかりを考えてしまう私。
だからもう、無理なんだって思った。
この先Jが幸せでも、私は喜べないかもしれない。


それだけじゃない。

Jと私は、違いすぎるんだ。
人間として、根本的に。

私が言うのもなんだけど、Jはものすごく賢い。
普通の人が持っていない視点やなんかを、凄く持ってる。
普通の人とは違う。
もともと、芸術以外にだってとても長けてる人だ。
勉強も、運動も、他にも色々、やらせればなんでもできる。

私とは違う。


私は何をやっても上手くいかない。
今だって大学の研究ではつまづいてばかり。
楽しくなんかない。毎日、ただ耐えるだけ。

それに対してJは毎日がキラキラしてる。
彼の目で世界を見たら、どれだけ輝いているのだろう。
私の苦しみなんか、理解してもらえるんだろうか?
ただ私が低脳だと、思われないだろうか?


この先もJが何もかも上手くいって(そんな人生、ないと思うけど)
私は光のない生活を送って、
それでもずっと、Jを応援できるんだろうか?


私はJには頼れない。
それは、私がJより一つだけ年上のせいもあるかもしれない。
でもそれ以前に、私はあまり人に頼れない。
自分の悩みを、打ち明けることができない。

私なんかの話を、友達に聞いてもらうのもすごく申し訳ないし、
誰かにアドバイスを求める訳ではなかったら、
こんな出口の無い話を聞いてもらう訳にはいかないって、
そう思ってしまうんだ。


他にも、色々考えてみた。

別れたら、どうなるんだろうって。
色々想像してみた。
でもよく分からなかった。
想像は想像だけで終わってしまう。


『そうだ、別れよう。』


そう思ってJに電話をするけれど、
いつものように電話には出ない。
そういう状況が、私にまた追い討ちをかけるのだった。


別れよう、別れよう、って、今まで何度も思ってきた。
でもその度に、思い出が重すぎて捨てられなかった。
Jの笑顔や優しさを何度も思い出しては、
また最初の「好き」の振り出しに私は帰ってきてしまう。

Jと居ると幸せ。私はいつでも笑顔。
楽しいんだよ、Jと居ると。
でもそばに居ないときは胸がつぶれそうに苦しい。
声が聞けなくて淋しい。
会えるのなんて月に1度がいいところで
幸せなときより辛いときの方が多いかもしれない。

『はるかが、一番幸せな道を選べばいいんだよ。』
私の姉は、私にそう言った。

でもね、お姉ちゃん。
私は、私が一番幸せになれる道が分からないの。
どこに行ってもきっと淋しい気がするの。
ずっと迷っているの。
ぐるぐるぐるぐる、目がまわりそうだよ。
自分でしか、道は選べない。


別れるなんて、そう簡単なことじゃない。
だって私は別れたら、Jと友達には絶対に戻れない。
もし別れたとして、そのあと電話をして声を聞いたのなら
愛しいとしか思えない。
友達なんて思えない。
Jの名前を、愛を込めて呼ぶしかできない。



Jと、電話がつながった。


Jは寝てたところだった。
いつもは寝てたら電話に出てくれないけど、出てくれた。

ねぼけた声で

「はるー。。はるー・・・。はるちゃん、どうしたの?」

って、優しい声で言うんだ。


だから今日も私は、別れるという選択肢を選べない。

どんなにJが憎くても、嫌いになんかなれなかった。
私がいけないの。




2007年10月11日(木) 届かない声。



「私が一番辛いときに
電話をかけても出てくれない。
次の日になってもかけなおしてもくれない。
メールも朝一回きり。
何が辛いのかも、もう分からない。」

そうメールしてみたかったけど
やっぱり出来なかった。
自分のことしか考えてないメールだね。

メール一通送るだけでも、
「自分が正しいのか正しくないのか」を
いちいち考える自分に、疲れた。

一番楽になれる道はどこにあるんだろう。
教えて欲しい。

もう涙も出ないかもね。

風邪を引いた、弱った頭で
ぼんやりとそんなことを色々と考える。



自分のことしか考えてないのは
私、それとも、君?

誰か私に教えてよ。



2007年10月10日(水) たよりない


今度は私が風邪ひいた。
しんどい。
Jは心配はしてくれるけど電話はしてくれない。
冷たい男。


2007年10月07日(日) 会いたいと言えない苦しみ。


考えるの、疲れちゃった。

Jが熱で寝込んでるのに
心から思いやれない自分が嫌い。
近くに居たら傍で看病してあげられるのに。

メールはしてくれないのにmixiは更新してたりして
そういうところがやっぱり許せない。

なんだ元気なんじゃん、て思って私も放置してみたけど
やっぱり心配でメールしたら返って来ない。
もうそういうの慣れっこ、って思ってるけど
やっぱ慣れてないや。辛いや。


この間姉にJのことを話して、
「電話して着歴残しても、かけなおしてくれないんだよ〜。
 しかも謝りのメールとかもないし。」
などと言ったら、

「はー?そんなの絶対あたし耐えられん。」
って言ってた。

ん?もしや自分我慢強い方?あたし頑張っちゃってる?
って思ったけどよく分からない。
耐えることが正しいとも、正しくないとも言えないし。
そういう事考えるだけで疲れるんだ。


付き合ってるけど片想い気分なのだ、いつも。
でも想う側の私は、きっといつだって逃げられる。
去っていける。
君を置いて。まるで卑怯者のように。

そう思ったら少し楽になった。
そんな自分の心は灰色だね。汚れてるね。
どろどろだね。はぁ。

だめだね。





ただ会いたいだけなのに。


2007年10月05日(金) 「忙しい」なんて理由にならないってこと。

Jは放置病を発病。
私は別れたい病を発病。

やっと電話が繋がった。
やっぱりJは眠っていた。

私は少しだけ「別れの決意」を持って
Jと話し始めた。


私は「もういやだ。」と言った。
どうしてそんな風になってしまったのか
正直思い出せない。
けれど、「もうJは変わってはくれないんだ。」って思ったのと
「今のままのJには耐えられない。」って思ったから
私はそう言ったんだと思う。

「もうやだ・・・もうやだぁ・・。」
私は泣きながら言った。
Jはただ
「はる。・・・はる・・・はる・・・。」
私の名前を呼び続けた。

「もうオレの事嫌になった?」

そんなことない。
もし本当にJが嫌だったら、もう別れてるよ。
でも、私のことを考えてくれないJは嫌いなの。

「・・・分からない。」
私はそう言った。

長い沈黙が続いた。
「もう切るね。」
「待って。」
「・・・何も言わないなら切るよ。」
「・・・何を言っても、はるに届く気がしない。」

私に届く言葉なんて、少し考えれば分かるじゃん。

「Jは私のこと好き?」
そう聞いてみた。
言って欲しい答えなんて分かりきっているし、
Jは自分がどう答えるべきかもちゃんと分かってる。
でもこうやって言葉にして確認しないと、今は安心なんてできない。

前に「好きって言って」と言った時
「言いたいときしか言いたくない」とJは酷いことを言ったことがあった。
恋人を満足させるために「好き」って言葉も言えない男なんて
私は嫌いだ。


「Jは私のこと好き?」
その問いに、Jは
「好きだよ。」といつもの優しい声で言った。
私が泣きながら声を出せずにいると、
「はるが好きだよ。」とまた言ってくれた。


僕たちはまだ続くことになった。


2007年10月02日(火) 『好きだよ。』のメール。

いつものように
「別れたい病」が発病してしまった。

私は限界だった。

7月が一番辛かったかもしれないけれど、
その時でも「もう少し頑張ってみよう」という気持ちは残っていた。
でも辛い気持ちは消えていくものではなく、
少しずつ私の中に蓄積されていく。

大学の研究室で、Jにメールを打った。
『もう限界です。もう無理です。』
そういった内容と、あとは『これからも頑張ってね。』と。
別れの決意のつもりだった。
涙をこらえながら打った。

私自身、別れたいのか別れたくないのか分からないのだ。
別れても別れなくても辛いのは目に見えている。
幸せな未来があるのはどっち?
そんなこと、分かるはずもない。


Jからどんな内容のメールが返ってくるか怖かった。
Jに別れを受け入れられたら、それはそれで凄く哀しい自分が居るだろう。
そんな自分にまた傷つく。

メールが返ってきた。
件名は『電話したい』って書いてあって、ほっとしてしまった。
そんなバカな自分。

私はJに名前を呼ばれると弱い。
それをJは分かってか、メールの中で何度も私の名を呼んだ。

次の日私は東京で会議があり東京へ出張。
朝早く「またメールするね。」とJにメールをした。
するとまだ朝6時台なのにもかかわらず、一分後にJからメールがきた。
「がんばってね、はる。
 好きだよ。」
そう書いてあった。


「好きだよ」というその言葉が
この世界でどんな意味を持つのか、それは人それぞれで違う。
軽い好き。大きな好き。嘘の好き。本気の好き。片想いの好き。
好きの種類は色々存在するだろう。

私はJと恋人になってから、「好き」というその言葉が
とてつもない威力を持つようになった。
Jはなかなか簡単に「好き」という言葉を使わないから
私にとっては凄く貴重な言葉だった。

そのメールを読んで心が軽くなった。
Jが心から「好きだよ。」って言ってくれたことが分かったから。
いつもJを信じられない私が、その言葉を信じようとする力が
そのメールにはあった気がした。

ねぇ、やっぱり私達はまだ離れられないよ。
好きなんだよ、君のことが。
そして君も、私のことが好きだと思う。
たとえ好きの重さが違っていても。




でも私はやっぱり揺れていた。

数日後、私はJとの電話で大泣きしなければならなかったのだ。




はるか |MAIL

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